カマキラス

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カマキラス (Kamacuras) は、ゴジラシリーズに登場したカマキリをモチーフとする架空の怪獣。別名は「両刀怪獣[1][2]」「かまきり怪獣[3]」など。

登場作品[編集]

公開順

  1. 怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(1967年)
  2. ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969年)
  3. ゴジラ FINAL WARS』(2004年)

ゴジラシリーズ(昭和)のカマキラス[編集]

(各作品共通)

  • 体長:58メートル
  • 体重:2800トン

『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』[編集]

南海の孤島「ゾルゲル島」に生息する、ほどの大きさの大カマキリが、気象コントロール実験の失敗による異常高温と合成放射線で生態構造に変化をきたし、怪獣化したもの。普通のカマキリとは異なり、右の前肢がのような形状をしている(左は状のまま)。翅を広げての飛行が可能で、最高速度はマッハ0・5。戦闘では、前肢を利用して岩を投げつける攻撃などを行う。

劇中では3匹で群れをなして行動している。地中に埋まっていたミニラの卵を掘り起し、それを叩き割って強引にミニラを誕生させた。誕生して間もないミニラを3匹がかりで苛めていたが、駆けつけてきたゴジラによって2体が倒される。残る1匹は逃走しその後もミニラを付け狙うも、同じくミニラを狙うクモンガと遭遇し、毒針の一撃で絶命した。

造形
造型は安丸信行。人が入る着ぐるみではなく、ピアノ線による操演で動かされる。
「お風呂マット」に使われる「ハードスポンジ」を貼り合わせて造型された。3体作られたが、遠近感を表現するため、大・中・小の3サイズで作られた。撮影で中・小の2体は燃やされた。残る1体は、のちに『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』に使用された。
電飾で点灯する目玉が夜間シーンで効果的に使われている。
人間を襲うシーンでは実物大の前足が使用されている[2]
操演
クモンガと共に操演技術が高く評価されている[2][5][6]。ステージの天井の梁に上っての、ピアノ線による操演には小道具係まで総動員され、強烈なライトの熱を受けながらの操作に、撮影中は彼らの流す汗が雨のように降り注いだという。

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』[編集]

主人公の少年の夢の中に登場し、穴に落ちた少年を覗く。

タイトルの三怪獣以外では唯一新規撮影で1カット登場した[7]。造形物は『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』で作られたうち、撮影で燃やされなかった1体が使用された[8]。それ以外は全て過去の作品からの映像を流用。

『ゴジラ FINAL WARS』のカマキラス[編集]

  • 体長:90メートル
  • 体高:40メートル
  • カマの長さ:20メートル
  • 体重:2万トン

設定ではオオカマキリが変異した怪獣とされる[6]。旧作品との大きな違いは両腕が鎌になっている事と体色が緑、猛烈な羽音を伴う高速飛行。武器はハーケン・クラッシュ。

パリに出現し、地球防衛軍の空中戦艦エクレールと2回対決した。X星人に操られて登場した2度目の戦いでエクレールを沈め、続いて日本に上陸したゴジラを真鶴の海岸で迎え撃つが、津波に驚いて山に保護色で姿を隠し、ゴジラを急襲して切り裂こうとしたが、実力の差が大きすぎたのかゴジラに軽く投げ飛ばされ、そのまま高圧鉄塔に刺さって絶命。

  • デザインは西川伸司
  • 検討稿では富士の裾野でラドンアンギラスキングシーサーとともにゴジラを迎え撃つことになっていた[9]。アンギラスボールを打ち返すというシーンが用意されていたため、両腕が鎌に変更された[9]。デザインを担当した西川は、単体での登場であれば槍でも良かったと述べている[9]

『ゴジラアイランド』のカマキラス[編集]

ゴジラアイランドの隣島のマタンゴ島の怪獣として登場。メガロに追われてゴジラアイランドに飛来し、マタンゴ島にX星人ザグレスが100匹の怪獣軍団を集めていることを伝えた。しかし、実際はザグレスと手を組んでおり、ゴジラをマタンゴ島に閉じ込め、その隙にメカキングギドラと共に島の怪獣達を攻撃した。更には島の怪獣達の結束を乱し、ゴロザウルスとバラゴンを裏切らせる事に成功するも、マタンゴ島からゴジラが帰ってきた事によって、ゴロザウルスとバラゴンが再び寝返って結束が戻り、メカキングギドラが苦戦する様子を見ると何処かへと飛び去った。その後の行方は不明。作品中では、他の怪獣との具体的な戦闘は描かれなかった。

脚注[編集]

  1. ^ 間宮尚彦 2000, pp. 119.
  2. ^ a b c 元山掌 『東宝特撮映画大全集』 ヴィレッジブックス2012年9月28日、118 - 121頁。ISBN 9784864910132
  3. ^ 岩畠寿明 『講談社ヒットブックス20 ゴジラvsキングギドラ 怪獣大全集』 講談社1991年12月5日、74頁。ISBN 4-06-177720-3
  4. ^ 『東宝SF特撮シリーズ SPECIAL EDITION ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃 超全集』の金子監督へのインタビューページにそれらしき記述あり。
  5. ^ 間宮尚彦 2000, pp. 122.
  6. ^ a b 『ゴジラ FINAL WARS』劇場パンフレットより。
  7. ^ 間宮尚彦 2000, pp. 138.
  8. ^ オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 141.
  9. ^ a b c オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 306

参考文献[編集]