ガイガン
ガイガン (Gigan) は特撮映画『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』、『ゴジラ対メガロ』、『ゴジラ FINAL WARS』などに登場したサイボーグ怪獣である。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
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[編集] 特徴
頭部に備えたゴーグルの様な単眼と大きな角、肘から先が大きな鎌状のフックになっている両腕が特徴。腹部の回転鋸と額に埋め込まれた光線砲などが、サイボーグ怪獣という、ゴジラシリーズにおいて特異な存在である事の象徴となる。背中には翼状の鰭を3枚持ち、手足の付け根や胴部にプロテクターらしき物を備える。
キングギドラなど他の悪役怪獣とタッグを組むことが多い。その華麗な姿と残忍な闘いぶり、徹頭徹尾悪役として登場した独特の存在感(キングギドラやメカゴジラなどは、作品によっては善役で描かれる事もあるので)と、それと裏腹の劣勢になった時の弱さと、ゴジラの返り討ちで敢えなく撃破される不甲斐なさのようなものも特徴となっている。
21世紀初頭になってもファンが多い怪獣で、樋口真嗣もお気に入りだった。
[編集] 登場作品
公開順。
- 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年)
- ゴジラ対メガロ(1973年)
- ゴジラ FINAL WARS(2004年)
[編集] ゴジラシリーズ(昭和)のガイガン
(各作品共通)
- 身長:65メートル
- 体重:2万5千トン
初代ガイガンのデザイナーは、かつて少年マガジンを中心に挿絵画家として活躍していたイラストレーターの水氣隆義である。ただし2008年末に水氣自身のWebサイト[1]で公表されるまでその事実は知られておらず、漫画家水木しげるの原案、もしくは水木の妖怪おんもらきのイラストがデザインモチーフなどと推測されていた[2]。
名前の由来はナイスガイの「guy」と「雁」を合わせた。
[編集] 『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』
M宇宙ハンター星雲人が宇宙恐竜をサイボーグ改造した怪獣(キングギドラと同様の金色の翼と鱗を持つため、キングギドラの一族〈俗に「ギドラ族」〉だという説もある)で、地球侵攻のためキングギドラと共に宇宙から飛来した。宇宙空間を移送の際は青い水晶のような円盤の中に入っており、大気圏内では羽根を拡げず、畳んで飛行する。
M宇宙ハンター星雲人が設置した「ゴジラタワー」と言う司令基地から放たれる特殊な磁気テープの信号で操られ、キングギドラと共に大規模な破壊活動を展開する。その後、ゴジラ、アンギラスと対戦、激闘を繰り広げた。ハンター星雲人の支援もあってゴジラ達を追い詰めるも、地球人がゴジラタワーを破壊したため形勢を覆され、最後はキングギドラともども宇宙へ撤退した。額にあたる部分に光線砲が埋め込まれているが一度も使わなかった。[3]劇中では70式メーサー殺獣光線車の攻撃になすすべもなく逃げ惑っている。遠距離攻撃はキングギドラとゴジラタワーが担う(ゴジラ怪獣を紹介する本の中では、その他に「目からビームが出る」「口から熱線が吐ける」という記述がなされ、ゲームなどでは使用されているが、やはり劇中にそのようなシーンは無い)。
造形者は安丸信行。当初背中の翼の形状は半円に近い形だった。また首も若干長かったが、撮影中に改修されている。港のシーンは改修前に撮られたもので、この改修前のタイプは当時のソノシート写真などにも使われ、マスコミ露出も多かった。またこの着ぐるみのみ、腹のカッター部分に可動する仕掛けがあるが、これは上下に刃を高速動作させて回転機能を表現したものだった。画面では分かりづらいが、頭頂部の角に対応して、口内の上側に三角形の突起が造形されている。
羽根の部分からロケット噴射するギミックのついた、飛行形態のミニチュアも制作された。
[編集] 『ゴジラ対メガロ』
メガロを支援するため、シートピア海底人がM宇宙ハンター星雲人にガイガンによる応援を要請。それによりM宇宙ハンター星から飛来した。メガロと共にジェットジャガーを2対1で追いつめるが、ゴジラが登場したために形勢が逆転。ジェットジャガーに右手を圧し折られた後、空中高く投げられそこにゴジラの放射火炎を受けて戦闘不能になり、メガロを残し宇宙へ退却する。
着ぐるみが新調されている。前作のものと同一個体とされているが、顔が縦長になり、前作にあった歯が本作にはない。薩摩剣八郎本人は著書『ゴジラが見た北朝鮮』において、メガロを演じたと記述している。
[編集] 『ゴジラ FINAL WARS』のガイガン
- 身長:120メートル
- カマ(ブラッディ・トリガー)の長さ:45メートル
- チェーンソー(ブラッディ・チェーンソー)の長さ:45メートル
- 体重:6万トン
本作ではハンター星雲人ではなくX星人の操る怪獣として登場。前作では使用されなかった単眼から放つ破壊光線(拡散光線ギガリューム・クラスター)と、胸部から小型の丸ノコ(ブラデッド・スライサー)を発射する能力が追加されている。
かつてX星人が地球に侵攻してきた時に使役され、先代のモスラを倒して当時の古代文明を滅ぼし、その後、ミイラとなって海底で眠っていた。北海道近辺の海で、地球防衛軍に回収されて保管されていたが、X星人の再来襲時には統制官の掛け声で再起動。「ギガリューム・クラスター」で地球防衛軍本部を破壊し、南極でゴジラを復活させようとする轟天号を妨害しようとしたが失敗。ゴジラ復活後は、その首にチェーンをかけて引き込み、胸のカッター(ブラデッド・カッター)で倒そうと迫ったが、至近距離からの熱線で頭部を吹き飛ばされ倒される。
その後、飛来したモスラに対し破壊された頭部を新造、両腕のブラッディ・トリガーをブラッディ・チェーンソーに換装されるなどの強化改造を施されて再戦することになる。モスラとの激しい空中戦の末にブラッディ・チェーンソーを使った空中逆手不意打ち切りでモスラの羽を切断し一度は撃墜した。モンスターXと共に東京でゴジラと闘うが、ゴジラを倒すことは出来ずに、再び飛んできたモスラを追撃、ブラデッド・スライサーで油断させた隙に放ったギガリューム・クラスターによって倒したかに見えたが、モスラの鱗粉により、自ら放ったブラデッド・スライサーの軌道を狂わされ、戻ってきたカッターによって自らの首を切断。動けなくなったところをモスラのファイアーヒートアタックによって倒された。
デザイナーは韮沢靖。再登場怪獣としては最も見た目が変っており、その身体はダークメタリックブルーのレザー(ボンテージファンションを参考にしたと言われる)で覆われたようなものとなり、関節部には刃のついた装甲、そして両腕には大型化された機械武装が装備され、よりサイボーグらしさが強調されている。また、前者と比較して体系はややスマートになっている。
映画公開にあわせて発売されたバンダイのソフビ(第一次製造型)は、早期に完売(後に小型化された第二次製造型ソフビが発売された)、前年の3式機龍と同サイズで超合金としても発売。首や頭部の付け替えで、飛行形態や強化形態を再現可能。韮沢のデザインカラーに合わせた限定版も発売された。
スーツアクターは吉田和宏。
[編集] 『流星人間ゾーン』のガイガン
第11話「間一髪 ゴジラの叫び!」に登場。M宇宙ハンター星雲人の怪獣としてではなく、ゾーンファミリーの敵であるガロガバラン星人に操られる「恐獣」として登場する。宇宙からやってきてゴジラやゾーンファイターと戦った。一度はゴジラに倒されるが「ガイガン忍法生き返りの術」で復活した。ゾーンとの死闘の末、流星ミサイルマイトの直撃を受けて泡を噴いて絶命。直後に大爆発した。復活の際、「両腕の爪がある限り不死身」とナレーションされていて、ゾーンの流星プロトンビームで爪を傷つけるシーンがあったが、結局は有耶無耶にされたまま終わった。着ぐるみは『ゴジラ対メガロ』で新調されたものの流用。
[編集] 『ゴジラアイランド』のガイガン
宇宙最強の殺し屋怪獣として、ゴジラと西部劇を想わせる対決を繰り広げた。サムライ的な、ストイックでニヒルなキャラクター。のちにはデストロイア、メガロの卑怯なやり口にゴジラを助けるなど、ライバル的性格を強くしていく。自分の名前を汚した変身怪獣ドロリンとも戦った。元になったソフビ人形の造型から、背中の翼が2枚しかない。目からは弓矢状の光線を出し、矢文としても使用した。
ルーカスによると「20世紀のゴジラと戦ったやつの同族」らしいが、これが『対ガイガン』及び『対メガロ』に登場した個体の事を指しているのかどうかは不明である。
[編集] 『CRゴジラ3』のガイガン
実写カットは『FINAL WARS』の着ぐるみを使用。
[編集] 関連項目
- 幻星神ジャスティライザー - 幻星獣ライゼロスがガイガンに似た頭部と回転鋸を備えている。
- ワイルドアームズシリーズ - ガイガンの姿をオマージュしたモンスターが「サイクロップス」の名称で登場する。
[編集] 備考
- ^ 水氣隆義のデザインになる『ガイガン』
- ^ 「ゴジラ画報」1993年(竹書房)P153、「妖怪馬鹿」2001年(新潮社)P245、「映画秘宝」2008年11月号(洋泉社)P37(中野昭慶インタビュー記事)
- ^ ゴジラに岩をぶつけられた際には、一瞬だけ発光する描写があった。さらに劇場ポスターには、この光線砲からビームが発射されている。
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