チタノザウルス

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チタノザウルス (Titanosaurus) は、東宝映画『メカゴジラの逆襲』に登場した架空の怪獣。ただし、劇中では「怪獣ではなく恐龍」とされている。英語圏などでは「タイタノサウルス」と発音される[1]。別名は「恐竜怪獣」[2]または「恐龍怪獣」[3]

ゴジラ FINAL WARS』のオープニングにもライブフィルムで登場している。

概要[編集]

真船博士が自らの研究を認めなかった人間社会に対する復讐のために送り込んだ怪獣である。本来は温和な性質で、自分から攻撃することは滅多にない。

チタノザウルスは博士が発見した水陸両棲の恐龍の生き残りであり、頭に取り付けられたアンテナ状の発信機(細いために目立たないが、玩具などでは造形されている)によって博士の思い通りに動かせる。武器は団扇のような尾の先(普段は畳んでいる)から発生させる瞬間風速320メートルに達する突風。

メカゴジラ2とともにゴジラと相対し、序盤は2対1で有利に戦いを進め、一度はゴジラを生き埋めにする。だが、終盤では超音波に弱いことが判明して行動を制限されてしまい、最終的には戦意を失い逃走を図るも、ゴジラの熱線による追撃を受けて最期を迎える。

  • 劇中でチタノザウルスを呼ぶ際の台詞に入る「恐竜」の発音が通例と異なり、「きょう↑りゅう↓」と、「きょう」に抑揚をつけたものとなっている(ただし、あかつき号の潜水艦員は普通に恐竜「きょう→りゅう→」と平坦に呼んでいた)。この抑揚は第1作『ゴジラ』での「恐竜」の発音と同じ。また、作中では恐竜ではなく「恐龍」と表記されていた。[独自研究?]
  • 15年前の回想シーンで真船博士がチタノザウルスを説明するカットで、バックに『ウルトラマン』に登場した怪獣テレスドンの解剖図が使われている。
  • 検討用台本では、「タイタンI」「タイタンII」という雄雌の恐龍であった[3]
造形
デザインは井口昭彦、造形担当は、昭和30年代に東宝特殊美術部で各種怪獣造形を支えた村瀬継蔵ツエニー)。人間が入るタイプのものと、同じ大きさのアップ用の首[2][3]、ヒレが開閉する仕掛けのついた尻尾[2]、遠景用の人形(海底シーンで使用)が作られた。
上陸したチタノザウルスが大きく伸びあがるカットでは、スーツアクターがシーンによって着ぐるみに前後逆に入ることによって「反り返り」を表現している。また、構図に変化をつけるため、シネスコに敢えて長身のデザインが採用されている[4]
特技監督の中野昭慶が「恐竜の体色は極彩色だった」という学説を採り入れ、大変派手な体色になっている。また、身体のイボの彩色はすべて違う色で彩色されており[5]、セットの地面もチタノザウルスに合せてマゼンタ系で彩色したものの、ゴジラと組んだ際に「ゴジラに合わせて照明を調節するとチタノザウルスが映り難くなり難しかった」と中野は述懐している[4]
チタノザウルスの首はかなり長めで、首の振動が激しく苦労したという[6]

データ[編集]

その他[編集]

  • 竜脚類ティタノサウルスTitanosaurus)とは名前が同じ(表記によっては「チタノザウルス」と表記可能)であるが、関係はない。
  • ゴジラ FINAL WARS』の劇中で、バンクーバーの子供がチタノザウルスのソフビ人形で遊んでいるシーンがある。

脚注[編集]

  1. ^ DVD「メカゴジラの逆襲」オーディオコメンタリーより。
  2. ^ a b c 間宮尚彦 『ゴジラ1954-1999超全集』 小学館2000年1月1日、163 - 168頁。ISBN 4091014704
  3. ^ a b c 『東宝特撮映画大全集』 ヴィレッジブックス2012年、184 - 187頁。ISBN 9784864910132 
  4. ^ a b 『誕生40周年記念 ゴジラ大全集』 講談社〈テレビマガジン特別編集〉、1994年、147頁。
  5. ^ 『誕生40周年記念 ゴジラ大全集』 126、147頁。
  6. ^ 『誕生40周年記念 ゴジラ大全集』 126頁。
  7. ^ 二家本が『ウルトラマンレオ』のスーツアクターを担当したこともあり、劇中でレオの特徴である拳法の構えをするシーンがある。