怪人二十面相 (1977年のテレビドラマ)

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怪人二十面相
ジャンル テレビドラマ
原作 江戸川乱歩
構成 神保史郎
脚本 村山庄三
大原豊
塩田千種
山崎晴哉
久保田圭司
監督 帯盛迪彦
鍛冶昇
大塚莞爾
青木敏
出演者 南條豊
川崎麻世
三谷晃代
藤谷美和子
藤岡重慶
内田勝正
音楽 大塩潤
オープニング 「怪人二十面相」
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本の旗
製作
プロデューサー 黒岩健而
山下ひろみ
柳田博美
栗林克年
制作 フジテレビ
大映テレビ
放送
放送チャンネルフジテレビ系列
音声形式モノラル放送
放送期間1977年1月7日 - 7月8日
放送時間金曜 19:00 - 19:30
放送枠フジテレビ金曜7時枠の連続ドラマ
放送分30分
回数26回

特記事項:
放送回数は特別番組『ビューティペア!怪人二十面相と世紀の対決!!』を含めた回数。
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怪人二十面相』(かいじんにじゅうめんそう)は、1977年1月7日から同年7月8日までフジテレビで放送されていたテレビドラマである。大映テレビとフジテレビの共同製作。全25話(全26回)。放送時間は毎週金曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)。

同年4月1日には同時間帯で『ビューティペア!怪人二十面相と世紀の対決!!』が放送されたが、これはフジテレビが独自に制作した特別番組であり、この特番を除いた全25話が地方局などで再放送されている。

概要[編集]

海外で暴れていた怪人二十面相が3年ぶりに帰国。宿敵の明智小五郎学習塾を経営しており、塾の生徒たちも少年探偵団を名乗り、明智先生と一緒に二十面相の悪事を暴く。

江戸川乱歩の原作を題材にした本作品は、明智小五郎と少年探偵団が塾講師とその生徒という設定で作られていた[1][2]。一方で怪人二十面相は原作に近いイメージとなっている[3]。また原作の「中村警部」に相当する「明智小五郎や探偵団に協力する私服警官」として、牛田警部と馬場刑事のコンビが登場する。

裏番組として1976年10月に開始されていた『キャンディ・キャンディ』の人気が、1977年の春先から急上昇を始めたこともあり、本作品は全25話で終了する[4]

スタッフ[編集]

  • プロデューサー:黒岩健而、山下ひろみ、柳田博美 / 栗林克年(フジテレビ)
  • 原作:江戸川乱歩
  • 構成:神保史郎
  • 脚本:放送リスト参照
  • 音楽:大塩潤[注釈 1]
  • 撮影:中尾利太郎
  • 照明:北爪勇 / 大久保武
  • 美術:後藤岱二郎 / 丸山裕司
  • 録音:近藤克己
  • 編集:本間元治 / 田賀保
  • 小道具:山崎輝
  • 助監督:青木敏(第1話 - 第6話)、北西洋一(第7話 - 第25話)
  • 制作主任:本間信行
  • 記録:小林日出 / 高橋淳子
  • 結髪:小沼みどり
  • 撮影助手:苧野昇
  • 選曲:宇賀神守宏
  • 仕上:北島貞治
  • プロデューサー補:小林重隆
  • 録音:櫂の会
  • 衣裳:富士衣裳
  • タイトル:デン・フィルム・エフェクト
  • 現像:東京現像所
  • 協力:丸高衣料株式会社、ブリヂストンサイクル
  • 監督:放送リスト参照
  • 制作:大映テレビ、フジテレビ

キャスト[編集]

放送リスト[編集]

放送日 話数 サブタイトル ゲスト出演 脚本 監督
1977年
1月7日
1 帰ってきた二十面相 村山庄三 帯盛迪彦
1月14日 2 守れ!ジャガーの瞳 大原豊
1月21日 3 あばけ!呪いの秘密 村山庄三 鍛冶昇
1月28日 4 危うし!少年探偵団 塩田千種
2月4日 5 奪え!埋蔵金の謎 村山庄三 大塚莞爾
2月11日 6 探せ!消えたダイヤ 大原豊
2月18日 7 怪奇!さまよう亡霊 塩田千種 青木敏
2月25日 8 さぐれ!動くミイラの謎 村山庄三
3月4日 9 破れ!変装の罠 大原豊 鍛冶昇
3月11日 10 逃がすな!怪人二十面相 大塚莞爾
3月18日 11 砕け!首なし人間の野望 山崎晴哉 鍛冶昇
3月25日 12 渡すな!名バイオリン白ばら 村山庄三 大塚莞爾
4月8日 13 謎の大魔術 密室から名画が消えた! 久保田圭司 青木敏
4月15日 14 見つけ出せ!二十面相の気球 大原豊
4月22日 15 ばんざい!新入団員 村山庄三 大塚莞爾
4月29日 16 奇襲!二十面相,東京タワーに出現
5月6日 17 大変だ!ヒメが恋しちゃったぞ 塩田千種 青木敏
5月20日 18 行かないで!私の足長おじさん 村山庄三 鍛冶昇
5月27日 19 輝け!美しき恋 大原豊 青木敏
6月3日 20 対決!魔術師 二十面相に挑戦 山崎晴哉 大塚莞爾
6月10日 21 どこだ!二十面相美術館 久保田圭司 鍛冶昇
6月17日 22 守れ!僕らの雅子先生 塩田千種 青木敏
6月24日 23 ありがとう!私の本当のお母さん 村山庄三 大塚莞爾
7月1日 24 取りもどせ!王女シルヴィアの宝 塩田千種 鍛冶昇
7月8日 25 大逆転!二十面相対明智 最後の対決
  • 入江正徳
  • 中村裕
  • 桶川吉雄
  • 山本太一郎
  • 奥村比呂志
  • 矢車武
  • 湯浅洋行
  • 加川景三
  • 千代田恵介
村山庄三 青木敏
  • 特別番組:『ビューティペア!怪人二十面相と世紀の対決!!』(1977年4月1日放送)

放送局[編集]

主題歌[編集]

主題歌は、キャニオンレコード(現・ポニーキャニオン)から発売

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 渡辺岳夫の変名。当時、渡辺は裏番組である『キャンディ・キャンディ』の音楽も担当していたため、この変名を使用した。なお、渡辺は、後に関西テレビ宝塚映像と共同製作した『阪急ドラマ 怪人二十面相と少年探偵団 → 怪人二十面相と少年探偵団II』の劇伴も担当した。
  2. ^ 4月1日放送の『ビューティペア!怪人二十面相と世紀の対決!!』のみ同時ネット。

出典[編集]

  1. ^ 全怪獣怪人』 下巻、勁文社、1990年11月30日、380頁。ISBN 4-7669-1209-8。C0676。 
  2. ^ 竹書房/イオン編 編「BonusColumn 何度も映像化される「少年探偵団」」『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、129頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。 
  3. ^ 宇宙船SPECIAL ’70年代特撮ヒーロー全集』監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998年5月30日、204頁。ISBN 4-257-03533-1 
  4. ^ 大下英治「第六章 マーチャンダイジングの進化 「舞台は外国、主人公も外国人」」『日本ジャパニーズヒーローは世界を制す』角川書店、1995年11月24日、ISBN 4-04-883416-9、155頁。
  5. ^ 秋田魁新報』1977年1月10日付朝刊、テレビ欄(初回放送日)。
  6. ^ 日刊スポーツ』1977年4月5日 - 10月4日付テレビ欄。
  7. ^ 『日刊スポーツ』1977年2月11日 - 7月29日付テレビ欄。
  8. ^ 『日刊スポーツ』1977年4月5日 - 9月27日付テレビ欄。
  9. ^ 北國新聞』1977年10月15日付朝刊、テレビ欄。
  10. ^ 『北國新聞』1977年2月19日付朝刊、テレビ欄。
  11. ^ 『北國新聞』1977年6月20日付朝刊、テレビ欄。
  12. ^ 『日刊スポーツ』1977年4月7日 - 9月8日付テレビ欄。
  13. ^ 中国新聞』1977年4月3日付朝刊、テレビ欄。

参考文献[編集]

「GO!GOスカイヤー 大映テレビ特撮ドラマの世界」『特撮モノグラフ』第4号、同人誌、1988年8月。 

フジテレビ 金曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
アンコール名作劇場 フランダースの犬
(1976年7月 - 1976年12月24日)
土曜18:00枠へ移動】
怪人二十面相
(1977年1月7日 - 1977年7月8日)
女子プロレス・真赤な青春
(1977年7月15日 - 1979年9月28日)