ヤヌスの鏡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ヤヌスの鏡』は、宮脇明子による漫画作品。またこれを原作としたテレビドラマ作品。

漫画[編集]

週刊セブンティーン』において1981年から1982年にかけて連載。集英社文庫(コミック版)にて発売中。

  • ヤヌスの鏡
  • ヤヌスの鏡 -秘伝(シークレット)-
  • ヤヌスの鏡 -原説(オリジナル)-
  • ヤヌスの鏡 メタモルフォセス

キャラクター[編集]

()はドラマ版での役名。表記のないものは、原作・ドラマ版ともに同名。

ヤヌスの鏡[編集]

小沢裕美(ヒロミ) / ユミ
小沢裕美
気弱で優しい少女。自分の中に隠れている“ユミ”の存在を知らない。
ユミ(大沼ユミ)
ヒロミの中に潜むもう一人の人格。ヒロミに代わって、自由奔放に生きる。
進東健一
ヒロミの憧れの先輩。(進東哲也)
小沢タカ
ヒロミの祖母。(小沢初江)
小沢一樹
ヒロミの養父で、ヒロミの実母・由起子の弟。
小沢みどり
ヒロミの養母。
小沢由起子
ヒロミの実母。(小沢由紀子)
東涼子
女暴走族「魔女軍団」リーダー。
堤達郎
ユミに憧れる不良少年。(河本達郎)
後本一郎
ヒロミの実父で、宝石店「貴譚」社長。(河本達之)
阿部純子
ヒロミの幼なじみ。
ヨシエ
ヒロミの同級生で、魔女軍団のメンバー。(石原ヨシエ)
ミキ
ヒロミの同級生で、魔女軍団のメンバー。(渡辺美樹)

ヤヌスの鏡 -秘伝-[編集]

中川都志夫
ヒロミのはとこ。10年前のヒロミのある秘密を知っている。
中川節子
都志夫の母。タカの姪で、水鏡(後に発表された 「ヤヌスの鏡 -原説-」に登場)の娘。
中川
節子の夫。

ヤヌスの鏡 -原説-[編集]

水鏡(ミカ)
小沢家の一人娘・タカの腹違いの妹。のちに節子を出産する。
中谷寛二
農村出身の美青年で、タカの許嫁。婚姻後は小沢家の婿養子になることをタカの父により決められている(テレビドラマでは小沢寛二として遺影のみたびたび映し出されている)。
タカの父
山だしの足軽の子孫で、小沢商会の会長。
タカの母
公家の出で気位が高いが、病弱な体のため病床に伏している。
二条兼良
タカの母が薦める、公家出身の見合い相手。陰陽道の研究をしている。
岡村
小沢家の番頭。
志摩
小沢家の女中で、病床に伏しているタカの母の世話係。
寺田源吾郎
タカの父が決めた、水鏡の許嫁。水鏡との年齢差は40歳以上。

ヤヌスの鏡 メタモルフォセス[編集]

広海ヨーコ
集英病院の受付窓口業務をしており、院内では“ヒロミさん”と呼ばれている。17歳以前の記憶がないため、本名や生い立ちなどは不明。
ヨーコの夫
かつて離婚問題でもめているさ中、交通事故により死亡。
さくら
集英病院の看護師。
ケン
さくらの幼馴染み。
姫川
広海の職場の後輩。
西
集英病院勤務の外科医。未亡人の広海とお似合いと周囲から囁かれている。
古屋貞子
孫娘の診察に同伴した老女。患者たちの目の前で、周囲の目も気にせずに孫娘を感情的に叱責し、咄嗟に止めに入った広海に暴力を奮う。
吉田徳平
広海に恋心を抱いている老人で、集英病院の患者の常連。
ユミ・ヴェンタース
正体不明の謎の美女。自称・心理カウンセラーで、通り魔殺人事件の犯人の精神鑑定チームに参加している一人。
大木誠
フリーライター。20年前に起きた、宝石店店主・後本一郎殺しの事件について調べている。
美沙
大木の一人娘。離婚した元妻と生活している今どきの女子高生。
真佐木教授
慶明大学の教授で、通り魔殺人事件の犯人の精神鑑定を担当している。
細倉雪栄
かつて後本の宝石店に勤務していた店員で、当時は後本の愛人でもあった。ヒロミが多重人格者で、ヒロミとユミが同一人物だと知る人物。20年前の後本殺しの真犯人として逮捕され懲役を受けたが、ヒロミにはめられたと大木に訴える。
杉山愛子
かつての小沢邸の近所の住人の主婦。
柏木恵
慶明大学の二年生。
岡田
恵が所属するサークルの同期。
立花
恵が所属するサークルの先輩。かつての小沢邸跡地に建てられた“幽霊マンション”と呼ばれているマンションの住人。

テレビドラマ[編集]

ヤヌスの鏡
ジャンル テレビドラマ
放送時間 水曜日20:00 - 20:54(54分)
放送期間 1985年12月4日 - 1986年4月16日(18回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
企画 春日千春
重村一
演出 土屋統吾郎
岡本弘
竹本弘一
脚本 江連卓
プロデューサー 柳田博美
千原博司
石川泰平
遠藤龍之介
出演者 杉浦幸
山下真司
風見慎吾
河合その子
宮川一朗太
大沢逸美
小林哲子
前田吟
吉行和子
高橋悦史
初井言榮
中条静夫
オープニング 椎名恵今夜はANGEL
外部リンク 大映テレビ株式会社
テンプレートを表示

テレビドラマの『ヤヌスの鏡』は、1985年12月4日から1986年4月16日にかけて、フジテレビ系列で水曜日20:00 - 20:54に放映された、杉浦幸主演のテレビドラマ。全18回(これとは別に番外編1回)。本編はフィルム撮影だが、番外編のみVTR編集によるものであった。

大げさなセリフやナレーションで話題となった、いわゆる「大映ドラマ」の一つ。改変 改編期でない12月にスタートしたのは、前番組「スタア誕生」が予想外の大反響で放送回数延長に加え、1カ月間「バレーボールワールドカップ」中継をしていた為である。なお、本放送当時のセリフに一部差別的な表現(「人買い」や「淫らな血」など)が含まれているため、不定期で行われている再放送[1]や、後年発売されたDVDでは、該当箇所の音声を消す編集が行われている。

あらすじ[編集]

“きのう 夜11時、あなたは どこにいましたか?”

と、きかれて思わずビクとした人は、ノーマルです。「もちろん眠っていたわ。どうして」と答えたあなたはアブです。 だって、ちょうどその時刻、あなたは渋谷の公園通りにいたじゃない。
不思議なことが次つぎ起きる。 見知らぬ人が自分めがけて近づいてくる。 スゴク怖くて面白い学園ドラマ「ヤヌスの鏡」。 12月4日の夜8時、ホントのあなたに会わしてあげる。 (番組宣伝資料より)

古代ローマの神・ヤヌスは、物事の内と外を同時に見ることができたという。この物語は、ヤヌスにもう1つの心を覗かれてしまった少女の壮大なロマンである。もし、あなたに、もう1つ顔があったら・・・。(オープニング・ナレーションより)

普段は真面目で気弱な優等生・裕美が、突然、別人格である凶悪な不良少女・ユミになり、夜の繁華街を我が物顔で闊歩し、暴走族などを相手に大暴れする。そんな裕美とユミの姿を通して、誰もが抱える変身願望と多重人格の恐怖を描くサスペンス調の学園ドラマである。

主人公の小沢裕美は、多重人格の少女。裕美の母が高校生だった時、交際相手の子を妊娠し、挙げ句、その交際相手である男からも捨てられてしまう。裕美の母は、両親の諌めにも耳を貸さずに、裕美を私生児として出産。その後、あることが理由で赤子の裕美を残して入水自殺してしまう。そのことが深い傷となり、祖母は裕美に対して冷たく育てるが、裕美の母を非難し否定するような祖母の言葉の暴力や折檻により、裕美は自分の心を強く抑圧する。そのことにより、祖母の折檻を連想させるガラスや陶器類の割れる音(正確には破壊する場面を目撃したり、その場面を思い出したりという場合もこれに該当する)、裕美自身がぶたれたり(誰かがぶたれる光景を見ただけでも)、お香の匂い(お香以外にも、裕美自身にとって苦手と感じる“煙を発するものの臭い”)などが変身のきっかけとなり、裕美(ヒロミ)とユミの二つの顔(人格)が交互に現れる。

キャスト[編集]

主人公[編集]

小沢 裕美(おざわ ひろみ)/ 大沼 ユミ(おおぬま ユミ)
演 - 杉浦幸(子供時代:近藤花恵 / ユミの声:野口早苗
渋谷区松濤に住む、都立緑ヶ丘高校に通う2年生。躾の厳しい祖母に育てられた。平時は気弱で大人しい優等生だが、祖母の折檻を連想させるショックを受けると、凶悪な大沼ユミという別人格に豹変してしまう。

都立緑ヶ丘高校[編集]

教職員[編集]
堤 邦彦(つつみ くにひこ)
演 - 山下真司
裕美たちが在籍する2年C組担任で、国語教師。裕美とユミが同一人物であるということに最初に気付くが、常に裕美とユミを温かく見守る。不良たちにどれだけリンチされようが絶対に手をあげない為、生徒たちからは腰抜けと揶揄され、ユミからも軽蔑されるが、その理由は邦彦の過去に原因があった。
遠藤 浩一(えんどう こういち)
演 - 石橋正次
緑ヶ丘高校の教師。裕美とユミが同一人物ではないかと執拗に嗅ぎ回る。
須長 義男(すなが よしお)
演 - 長谷川恒之
緑ヶ丘高校の体育教師。常に遠藤と行動をともにし、何かにつけては裕美の化けの皮を剥いでやろうと考えている。
栗田 圭子(くりた けいこ)
演 - 賀来千香子
緑ヶ丘高校の英語教師。堤に想いを寄せている。堤は大学の先輩で、七七子とは大学時代の親友。
磯村 治美(いそむら はるみ)
演 - 小出綾女
緑ヶ丘高校の化学教師。色恋沙汰の話や騒動に目がない。
中山 充郎(なかやま みつお)
演 - 大石吾朗
緑ヶ丘高校教頭。
森村 誠路(もりむら せいじ)
演 - 中条静夫
緑ヶ丘高校校長。17年前同校で裕美の生母・由紀子の担任教師であったため小沢家の事情には詳しい。
生徒[編集]
進東 哲也(しんどう てつや)
演 - 宮川一朗太
緑ヶ丘高校3年、生徒会長。幼稚園の頃から東京大学に合格することを目標にしてきた。裕美に想いを寄せているが、真面目で一途すぎるがゆえに、徐々に裕美への想いが捻じ曲がった形で暴走してしまう。
阿部 純子(あべ じゅんこ)
演 - 河合その子
裕美のクラスメイトで親友。良き理解者であり、裕美の窮屈な生活スケジュールを心配している。
竹中 明夫(たけなか あきお)
演 - 竹内力
裕美のクラスメイトで、純子のボーイフレンド。
長田 直美(ながた なおみ)
演 - 長山洋子
ロマンチックな性格で裕美のクラスメイト。純子とともに裕美のことを心配している。
菅沼 正明(すがぬま まさあき)
演 - 大山大介
裕美のクラスメイト。
戸塚 京子(とつか きょうこ)
演 - 荒井玉青
裕美のクラスメイト。ひょうきん者だが周囲の雰囲気に流されやすく、特に秋野理江と仲がいい。
秋野 理江(あきの りえ)
演 - 百瀬まなみ
裕美のクラスメイト。自分かわいさの余りか、時に平気で裕美を傷つけたり批判する発言をする。
後藤 亮子(ごとう りょうこ)
演 - 橋本薫子
裕美のクラスメイト。黒縁眼鏡を掛けている。
征木 良介(まさき りょうすけ)
演 - 小林栄次
裕美のクラスメイト。クラスで一番大柄な体格で両親思いの生徒。
中田 良子(なかた よしこ)
演 - 玉岡加奈子(第3話)
裕美のクラスメイト。夏休みに海で知り合った大学生・野崎和夫の子を妊娠し友人の家で出産した後、赤ん坊をコインロッカーに捨てたが、カギをかけることはできなかった[2](カギは裕美に渡している)。校則違反をしたヨシエと美樹が遠藤と須永に密告して事態が発覚し、退学処分となる。堤が設けた野崎家との話し合いの場に現れたユミに責められ、赤ん坊を置き去りにしたことを悔い、母親になる決意をする。

野獣会[編集]

東 涼子(あずま りょうこ)
演 - 大沢逸美
野獣会会長。生まれてすぐに東京駅のコインロッカーに捨てられ、天涯孤独で養護施設で育ったためユミを他人と思えず、妹分のような目で見ているが、ユミの罠にはまり裏切られてしまう。ユミへの復讐を誓い、鑑別所から脱走する。
麻倉 澄夫(あさくら すみお)
演 - 佐藤健太
野獣会唯一の中性的容姿の男性メンバー。かつては副会長であったが、涼子に内緒でユミの正体を暴こうとマンションに連れ込んだりと、勝手な行動ばかりするため、涼子の逆鱗に触れヒラに格下げとなった。
斉藤 かおる(さいとう かおる)
演 - 渡辺祐子
野獣会副会長で、涼子の側近。ユミの策略により野獣会破滅の片棒を担いでしまう。
西川 ルイ(にしかわ ルイ)
演 - 河上幸恵
野獣会メンバーで澄夫と仲がいい。ユミを快く思っていないため、涼子には内緒で度々澄夫とともにユミを追い詰めようと試みるも、失敗しユミに返り討ちに遭ってしまう。
山口 珠代(やまぐち たまよ)
演 - 松尾久美子
野獣会メンバー。素行の悪さから、桜華学園高校を退学させられたツッパリ。
石川 ゆかり(いしかわ ゆかり)
演 - 川崎葉子
野獣会メンバー。珠代と同じく桜華学園高校を退学になったツッパリ。
石原 ヨシエ(いしはら ヨシエ)
演 - 石崎文也
緑ヶ丘高校2年A組の生徒だったが、素行が悪いため退学になり野獣会の正式メンバーになる。遠藤・須長と通じては裕美の化けの皮を剥がそうと奔走するも、悉くユミの返り討ちに遭ってしまう間抜けなツッパリ。
渡辺 美樹(わたなべ みき)
演 - 井上香
緑ヶ丘高校2年A組の生徒だったが、ヨシエ同様、素行が悪く退学になり野獣会の正式メンバーになる。ヨシエの相棒で、黒縁眼鏡を掛けている。
南田 アオイ(みなみだ アオイ)
演 - 柴田時江
野獣会幹部メンバー。

六本木南署[編集]

進東 修一(しんどう しゅいち)
演 - 蟹江敬三
六本木南署の警部。進東哲也の父。妻の死後、男手一つで哲也を育ててきた。
水沼 晋三(みずぬま しんぞう)
演 - 春日淳郎
進東警部の部下。野獣会から『南署のドジデカ』とからかわれている。
刑事B
演 - 及川以造
六本木南署の刑事の一人。

河本家[編集]

河本 達郎(かわもと たつろう)
演 - 風見慎吾(現・風見しんご
夜の街を我が物顔で闊歩しているユミに一目惚れした家出少年。高校を中退し、自動車整備工場で働いている。裕美の異母弟。
河本 達之(かわもと たつゆき)
演 - 高橋悦史
銀座の宝石店「貴譚」の社長で達郎の父。由紀子を捨てた裕美の実父。17年前、由紀子と現在の妻・美穂子と同時交際していたが、初江に小沢家の財産目当ての野良犬だと罵られて、男としてのプライドを傷つけられ、小沢家の当主になるより銀座の宝石店の主人になる道を選んだ。
河本 美穂子(かわもと みほこ)
演 - 吉行和子
派手好きで喜怒哀楽が激しい達郎の母。由紀子の手紙を手に、何度も河本のもとに訪れる裕美と河本との間に何か特別な関係があると勘付き、裕美の素性を探偵社に調査させる。後に裕美に対して敵意を剥き出しにし目の仇にし、殺し屋を雇って裕美・ユミを消そうとしたが、ユミの返り討ちに遭い、自身が身につけていたダイアモンドの指輪で頬に傷を負わされる。

小沢家[編集]

小沢 由紀子(おざわ ゆきこ)
演 - 杉浦幸
裕美の生母。17年前緑ヶ丘高校に通っていた優等生だったが、3年生の時に交際していた河本の子を身ごもり、家出をして裕美を出産後、あることをきっかけに裕美を残して入水自殺をしてしまう。
小沢 一樹(おざわ かずき)
演 - 前田吟
裕美の養父で由紀子の弟。公民館の館長。
小沢 みどり(おざわ みどり)
演 - 小林哲子
裕美の養母。裕美には優しいが、実の母でない負い目からなのか、裕美に遠慮しつつも初江の顔色ばかり窺いながら暮らしている。実子はいない。
小沢 初江(おざわ はつえ)
演 - 初井言榮
裕美の祖母。合気道などの古武道を嗜む。裕美自身のためと言いながらも、家名や世間体ばかりを気にしている冷酷な性格の持ち主。小沢家では全ての権限は初江に握られており、初江の発言は絶対であり誰も逆らえない。裕美には幼少期から冷たい態度で臨み、由紀子を罵り激しく嫌悪する。

その他[編集]

杏子(きょうこ)
演 - 中村晃子
六本木のバー「トランク」のママ。若い頃は野獣会初代会長で、河本ともその頃からの知り合い。由紀子のことも知っており、初めて裕美を見た時、由紀子と見間違えた。
高木(たかぎ)
演 - 河原さぶ
家出した達郎が住み込みで勤めている小さな自動車修理工場の社長。
阿部 美和(あべ みわ)
演 - 黒木優美
純子の姉。ファッションデザイナーとして原宿にオフィスを構えている。
堤 七七子(つつみ ななこ)
演 - 小林かおり(第4・5話)
邦彦の亡き妻。邦彦は大学の先輩で、栗田とは大学の同期生。かつて他校で暴力教師だった頃の邦彦の教え子に刺殺されてしまう。
屋台の親父
演 - 坂口芳貞(第15話)
ラーメン屋台の店主。
ラーメン屋台店主の妻
演 - 梅沢昌代(第15話)
元野獣会メンバーで杏子の仲間。夫と二人でラーメン屋台を営んでいる。涼子が鑑別所を脱走した際、屋台を訪れたことを杏子に連絡する。
水野(みずの)
演 - 中島久之(第17話)
東都警察病院精神科医師。裕美の担当医。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 宮脇明子 (集英社「週刊セブンティーン」連載、集英社漫画文庫収録)
  • 企画 - 春日千春(大映テレビ)、重村一(フジテレビ)
  • プロデュース:柳田博美(大映テレビ)、千原博司(大映テレビ)、石川泰平(フジテレビ)、遠藤龍之介(フジテレビ)
  • 脚本 - 江連卓(全話)
  • 監督 - 土屋統吾郎、岡本弘、竹本弘一
  • 音楽 - 菊池俊輔
  • ナレーション - 来宮良子(本編)・小野田英一(予告編)
  • 制作 - フジテレビ[3]、大映テレビ株式会社

主題歌[編集]

作詞・作曲:Jim Steinman 日本語詞:椎名恵 補作詞:三浦徳子 編曲:戸塚修
(原曲はファイヤー・インク「今夜は青春 ―Tonight Is What It Means To Be Young―」)
カップリング曲の「CHANGE ME」(原曲はヒューバート・カー「Angel 07」)も挿入歌として使用された。

放送日程[編集]

各話 放送日 サブタイトル 監督 視聴率
第1話 1985年12月4日 遅すぎた! 私が消える 土屋統吾郎 15.0%
第2話 1985年12月11日 少女に何が起こったか? 16.2%
第3話 1985年12月18日 嵐呼ぶ悪の化身 岡本弘 17.2%
第4話 1985年12月25日 昼は恋人、夜は敵 竹本弘一 13.4%
第5話 1986年1月8日 慕い続けた人の名は… 土屋統吾郎 13.8%
第6話 1986年1月15日 納戸の中の秘密 岡本弘 17.4%
第7話 1986年1月22日 あれが噂のBカップル 竹本弘一 15.1%
第8話 1986年1月29日 悪魔が初めて恐怖する 土屋統吾郎 18.4%
第9話 1986年2月5日 花嫁姿で笑う魔少女 岡本弘 15.3%
第10話 1986年2月12日 少女が知った恐ろしい秘密 竹本弘一 17.3%
第11話 1986年2月19日 ダイヤの秘密 土屋統吾郎 18.7%
第12話 1986年2月26日 今夜魔少女の復讐が始まる 岡本弘 17.9%
第13話 1986年3月5日 聖少女と魔少女の闘い 竹本弘一 19.0%
第14話 1986年3月12日 変身はパトカーの中で 土屋統吾郎 16.3%
第15話 1986年3月19日 悪魔の棲む館 岡本弘 18.2%
第16話 1986年3月26日 私が勝ったと叫ぶ魔少女 竹本弘一 18.1%
1986年4月2日 番外編(NG集)
第17話 1986年4月9日 私の敵は祖母 岡本弘 14.9%
最終話 1986年4月16日 輝ける合体 竹本弘一 15.1%
平均視聴率 16.5%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

原作との主な相違点[編集]

ここでは大映ドラマ独特の演出を除く、登場人物の設定などの相違点について触れる。

  • ドラマではユミに「大沼」の名字がつく(裕美の名字「小沢」に対し、それぞれ逆の意味を持つ漢字を当てたもの)。原作では名字はなく、単にユミと名乗っていた。
  • 堤邦彦はドラマのオリジナルキャストだが、原作での進東健一のポジションに当たる。一方、原作では好青年で描かれていた進東哲也(原作での名前は健一)は、ドラマでは大幅にキャラクターが変更され、好意を寄せる裕美に思いが届かず、次第に歪んだ愛情を抱くようになり、やがて偏狂的な行動を取ることになる。
  • 東涼子が率いる暴走族は、原作では女性のみで構成された「魔女軍団」だったが、ドラマでは麻倉澄夫など男性メンバーも在籍していたためか、チーム名が「野獣会」に変更されている。
  • ドラマでは達郎は河本(原作での名前は後本)と親子になっており、裕美(ユミ)とは異母姉弟の関係になる。原作では達郎と河本・裕美(ユミ)との血縁関係はない。
  • 河本は、原作では裕美を自分の娘だと認めずに拒否したが、ドラマでは途中までは認めなかったものの、最終回では裕美を自分の娘だと認め、自身の過去を省みている。
  • 裕美に対する初江の折檻は、原作では直接裕美の頬を引っぱたいているが、(ドラマでも直接裕美の頬を引っぱたくシーンはあるが)ドラマの場合、主に竹の物差しを使い、正座している裕美の腕や大腿部を叩いている。
  • 初江が発作で倒れた後、原作ドラマ共にそのまま病院に運ばれたが、ドラマでは小沢家に戻り裕美・一樹・みどりや邦彦・河本一家・校長らに看取られながら息を引き取っている。
  • ドラマでは最終的に裕美の人格とユミの人格が融合し、裕美の人格に統合されたが、原作ではユミが彼女を助けようとした進藤健一の手をナイフで刺し崖から落下後、運ばれた病院で目覚めるシーンで物語が終わっているものの、この時の人格が誰なのかは明示されていない。

その他[編集]

  • 同作品は大映ドラマの常連でもあった伊藤かずえが原作を愛読し、「この主人公を演じてみたい」と思いプロデューサーの春日千春に持ちかけたのが制作のきっかけである。多重人格というテーマに春日は興味を示したが、同年秋から放映された『ポニーテールはふり向かない』の主演を伊藤で考えていたため、「なかなか面白そうだから原作だけ預かっておくよ」ということになり、ドラマ化の際は新人の杉浦が起用された。[4][5]
  • 鬼のような祖母を演じた初井言榮は、実際は優しい性格のために折檻のシーンで杉浦幸を本気で叩くことが出来ず、代わりに監督が叩いていたという。[6]

DVD/書籍[編集]

  • ヤヌスの鏡 (1) (コミック版) ISBN 978-4086171489
  • ヤヌスの鏡 (2) (コミック版) ISBN 978-4086171496
  • ヤヌスの鏡 (3) (コミック版) ISBN 978-4086171502
  • ヤヌスの鏡 メタモルフォセス (コミック版) ISBN 978-4088655475
  • ヤヌスの鏡 前編 (DVD) ASIN B0002IJPFQ
  • ヤヌスの鏡 後編 (DVD) ASIN B0002IJPG0

脚注[編集]

  1. ^ テレビ埼玉で再放送された最終回(2017年2月16日放送)では「淫らな血」というセリフが何度も登場する場面があるが、カットされずにそのまま放送された(この場面ではセリフをカットしてしまうと内容がわからなくなってしまうためと思われる)
  2. ^ カギをかけなかったのは赤ん坊がロッカー内で窒息する事を避けるため
  3. ^ 16話まで旧ロゴ、17話以降は現行のロゴに変更。
  4. ^ ドラマ『ヤヌスの鏡』、伊藤かずえが提案も主演は杉浦幸に
  5. ^ 「消えた主役」名作ドラマ・映画の知られざる“交代劇”(7)伊藤かずえはプロデューサーに自ら提案したが…
  6. ^ 杉浦幸、女子高生妊婦が全国を逃げ回る設定に困惑

外部リンク[編集]

フジテレビ 水曜20時台
前番組 番組名 次番組
ヤヌスの鏡