ジム・スタインマン
ジム・スタインマン(Jim Steinman、1947年11月1日 - )は、アメリカ合衆国の作詞家、作曲家、歌手、ミュージシャン、プロデューサー。
来歴[編集]
ニューヨークで東欧系アシュケナジム・ユダヤ人の家庭に生まれた。
1977年、スタインマンが全曲を作詞・作曲したミートローフのアルバム『地獄のロック・ライダー』がリリースされ、アメリカを中心に世界的なヒットとなった。同作品では、トッド・ラングレンがプロデュースを担当している。なお、日本ではヒットには至らなかった。ミートローフの最初の3枚のアルバムは、スタインマンの楽曲を中心に制作された。
1981年には、初のソロ・アルバム『バッド・フォー・グッド』を発表。同作品からは「ロックンロール・ドリームズ・カム・トゥルー」がシングルカットされ、アメリカで小ヒットとなった。
その後、ボニー・タイラーやエア・サプライにも楽曲を提供。タイラーの「愛のかげり」は全米1位の大ヒットとなった。さらに1984年の映画「ストリート・オブ・ファイヤー」に収録されたファイヤー・Incの「今夜は青春」も評判となる。
1989年には、ロック・オペラ『Original Sin』を発表。タイトル曲は後に映画『シャドー』の主題歌としてテイラー・デインによって歌われ、後にセリーヌ・ディオンにカヴァーされて大ヒットする「イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ」も収録されている[1]。なお、この「イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ」のPVはケン・ラッセルの監督によって撮られたことでも知られ、2006年には発売25周年記念でリリースされたDVD付きの特別盤で見る事ができる。
スタインマンは、セリーヌ・ディオンのアルバム『FALLING INTO YOU』(1996年)のプロデュースに参加して、同アルバムの制作者の1人としてグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した[2]。
2012年、ソングライターの殿堂入りを果たした[3]。
ディスコグラフィ[編集]
- バッド・フォー・グッド(1981)
楽曲[編集]
- 「66%の誘惑」Two Out of Three Ain't Bad (歌:ミートローフ),1978
- 「ロックンロール・ドリームズ・カム・トゥルー」Rock'N'Roll Dreams Come True (歌:ジム・スタインマン),1981
- 「愛のかげり」Total Eclipse of the Heart (歌:ボニー・タイラー),1983
- 「ヒーロー」Holding Out For A Hero (歌:ボニー・タイラー),1984
- 「今夜は青春」Tonight is What It Means To Be Young (演奏:ファイヤー・インク),1984
- 「渚の誓い」Makin' Love Out of Nothing at All (演奏:エア・サプライ),1983
- 「涙のラストレター」Read 'em and Weap (歌:バリー・マニロウ)
- 「暗闇にひとり」Left In The Dark (歌:本人及びバーブラ・ストライザンド)
- 「ノー・マター・ホワット」No Matter What (歌:ボーイゾーン)
舞台作品[編集]
- Whistle Down The Wind (作詞)(作曲:アンドリュー・ロイド・ウェッバー)
- ダンス・オブ・ヴァンパイア Tanz der Vampire (作曲)(作詞:ミヒャエル・クンツェ)
脚注[編集]
関連項目[編集]
- トッド・ラングレン
- 麻倉未稀 - 上述の「ヒーロー」の日本語カバーである「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」がヒットした。
- 椎名恵 - 上述の「今夜は青春」の日本語カバーである「今夜はANGEL」がヒットした。