大塚英志

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大塚 英志
(おおつか えいじ)
誕生 1958年8月28日(56歳)
日本の旗 日本東京都田無市西東京市
職業 批評家
作家
編集者
民俗学者
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 博士芸術工学)(2007年神戸芸術工科大学
最終学歴 筑波大学第一学群人文学類卒業
神戸芸術工科大学博士取得
活動期間 1987年 -
ジャンル 批評
小説
漫画原作
主題 現代思想
民俗学
戦後民主主義
サブカルチャー
おたく
代表作 『多重人格探偵サイコ』など多数
主な受賞歴 サントリー学芸賞社会風俗部門
(『戦後まんがの表現空間 記号的身体の呪縛』)
角川財団学芸賞
(『「捨て子」たちの民俗学―小泉八雲と柳田国男』)
処女作 『「まんが」の構造――商品・テキスト・現象』
配偶者 白倉由美
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大塚 英志(おおつか えいじ、男性、1958年8月28日 - )は、日本の批評家民俗学者小説家漫画原作者編集者国際日本文化研究センター研究部教授東京大学大学院情報学環特任教授、東京藝術大学大学院映像研究科兼任講師。妻は漫画家、作家の白倉由美

略歴[編集]

東京都田無市(現西東京市)生まれ。父が満州からの引揚者だったため、工業排水が混じったドブ川沿いにあり、台風のたびに床下浸水する劣悪な環境の引揚げ住宅で大学入学まで暮らしていた[1]。父は元日本共産党員であったが路線対立で離党した[2]。中学生の時に漫画同人集団「作画グループ」に入会したのがきっかけで、高校1年生より漫画家のみなもと太郎アシスタントを始める。その後、みなもとの紹介で高校2年生の時にギャグ漫画家としてデビュー。学研の学習誌や『漫画ギャンブル王国』(海潮社)にギャグ漫画を発表するが、大学受験を機に自分の才能に見切りを付けて1年で漫画家を引退[3]

1981年3月筑波大学第一学群人文学類卒業。大学では千葉徳爾の指導の下で、日本民俗学を研究した(千葉は柳田國男の直系の弟子であったため、大塚は柳田の孫弟子になる)。当初は研究者を目指したが、教官の宮田登に口頭試問で「君の発想はジャーナリスティックすぎて学問には向かない」と引導を渡されて大学院への進学を断念[4]

卒業後、漫画家の沢田ユキオと雑誌『リュウ』、『プチアップルパイ』(徳間書店)の編集長をアルバイトの身分のまま務める。アルバイト編集者として石森章太郎の担当を1ヶ月ほど務め、この時に漫画のネームの見方について石森章太郎から徹底的に指導された。

アルバイトの編集者から正社員の編集者となり、その後、フリーランスの編集者として漫画雑誌漫画ブリッコ』(セルフ出版発行)の編集長を務めた。この雑誌は現在のコアマガジン発行の漫画雑誌の源流にあたる。ここで「大塚某」という記者名で寄稿した多くの発言が、後の評論家としての大塚の基礎を作った。編集者としては、岡崎京子白倉由美藤原カムイあぽかがみあきら)などの漫画家、映画イラストライターの三留まゆみ等をこの雑誌で発掘したことが業績とされている。また、1985年に創刊された『月刊少年キャプテン』(徳間書店発行、1997年2月号にて休刊)では、『強殖装甲ガイバー』の初代編集者を務めた。同時に、漫画原作者としての仕事も多く、代表作としては『多重人格探偵サイコ』『黒鷺死体宅配便』『リヴァイアサン』『木島日記』『アンラッキーヤングメン』など。自作のノベライズや、映像化や舞台化の脚本も行っている。一方で、大学でのキャリアを断念した民俗学においても執筆活動を行い、『少女民俗学』『物語消費論』『人身御供論』などを上梓。サブカルチャーに詳しい評論家として、論壇で一定の地位を得る。

1988年から1989年にかけて起きた東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件には衝撃を受け、即時に『漫画ブリッコ』での連載コラムで、「おたく」という言葉を発明した中森明夫との対談集『Mの世代―ぼくらとミヤザキ君』を上梓。サブカルチャーが事件を誘発したかのように決めつける風潮に異議を唱え、「(犯人の)彼が部屋に蓄えた6000本のビデオテープをもって、彼が裁かれるのであれば僕は彼を弁護する」「彼の持っていた6000本のビデオテープの中で、実際には100本ほど(約1%)しかなかったホラー作品や性的ビデオに事件の原因を求めるには無理がある」と発言。実際に1990年から1997年に行われた一審では犯人の特別弁護人を務めた(二審以降は弁護団からは距離を取りつつも、一般傍聴人として裁判所に通い続け、2006年1月17日の最高裁での死刑判決時も、傍聴席で判決を直接聞いている[5])。

評論対象は多岐にわたり、『サブカルチャー文学論』『更新期の文学』『怪談前後』のような文芸評論、『彼女たちの連合赤軍』のようなフェミニズム論、『戦後民主主義のリハビリテーション』のような戦後民主主義論、『少女たちの「かわいい」天皇』『「おたく」の精神史』などの戦後日本論、『戦後まんがの表現空間』『アトムの命題』などの漫画論、『「捨て子」たちの民俗学』『公民の民俗学』『偽史としての民俗学』などの民俗学論、『物語の体操』『ストーリーメーカー』などの創作論、など多彩かつ旺盛な執筆活動を続けている。

1980年代末より学習院女子大学和光大学等の私大の非常勤講師を歴任。2006年4月に神戸芸術工科大学先端芸術学部メディア表現学科教授に就任。また東京藝術大学大学院映像研究科兼任講師として物語理論及び漫画表現論の講義を担当。学科改組により2010年4月から神戸芸術工科大学まんが表現学科教授。2012年国際日本文化研究センター客員教授。2013年3月神戸芸術工科大学を退職し、同年4月から2014年3月まで神戸芸術工科大学大学院芸術工学研究科総合アート専攻特別教授。2013年10月から国際日本文化研究センター研究部教授[6]2014年から東京大学大学院情報学環角川文化振興財団メディア・コンテンツ研究寄付講座特任教授[7]

近年は、批評誌『新現実』を創刊したり[8]、柳田民俗学と自然主義文学社会進化論ナチズムオカルティズムとの関係や小泉八雲民俗学者としての側面を論じた評論や、小説や漫画の入門書を続けて刊行している。

2007年7月、勤務先の神戸芸術工科大学で博士学位を取得。博士論文は「『ミッキーの書式』から『アトムの命題』へ 戦後まんがの方法の戦時下起源とその展開」(From Mickey's format to Atom's proposition : the origin of postwar manga methodology in wartime years and its development)」[9]

半自伝的な著作である『「おたく」の精神史―1980年代論』で大塚は、民俗学者の千葉徳爾と宮田登、漫画家のみなもと太郎の3人を「師匠」と呼んでいる。また、『江藤淳と少女フェミニズム的戦後―サブカルチャー文学論序章』では影響を受けた思想家・批評家として江藤淳柳田國男三島由紀夫吉本隆明などを挙げている。

批判・論争[編集]

小谷野敦の批判
大塚は田山花袋が「小説を書くことが自己実現であった」と書いているのを非難して、「そのような自己実現の手段としての詩や文学を読まされても迷惑だというのが、ぼくのこの国の現在にいたるまでの近代文学に対する基本的感想」としている[10]。この大塚の発言に対して、小谷野敦は『私小説のすすめ』(平凡社新書、2009年)において、「しかし誰も大塚にそういうものを読むことを強要しても頼んでもいないのであって、仮に頼まれても断ればいいことであり、勝手に読んでおいて迷惑だなどといわれても、こっちが迷惑である」と批判している[11]
また、小谷野は「大塚の文章は非論理的で、下手というより平然と論理をすりかえる詭弁と直観だけで書いていて、それを実証的に検証しようという姿勢がない」とも評している[12]
笙野頼子との論争
大塚が1980年代に主張した「売れない純文学は商品として劣る」との主張に対して、1998年頃、作家笙野頼子が抗議し、純文学論争となる[13]。さらに、2002年には、笙野は『ドン・キホーテの侃侃諤諤』[14]を発表して大塚の見解を、文学に商品価値のみを認める見解であり、芸術としての文学に害を及ぼすものだと批判した。これに対して大塚は、『不良債権としての「文学」』[15]で、漫画雑誌の売り上げによって文芸誌の採算の悪さが補われていると主張してそれを批判の根拠とし、対症療法として提案した「既存の流通システムの外に文学の市場を作る」ために、また文学の書き手と読者が出会うための文芸誌ではない具体的な場として「文学フリマ」を主催したが、これに関しても笙野は、第1回だけに大塚がかかわり、その後事務局体制に移行したことを批判している。笙野の立場は純文学の徹底擁護であり、大塚のような考え方が出てくる背景として、高給取りの編集者こそが「文学は駄目だ駄目だ」という声を発していると指摘している[16]

漫画原作[編集]

※()内の年はその漫画の単行本が刊行された年ではなく、連載されていた年で統一されている(『贖いの聖者』は書き下ろしのため単行本の刊行年)。
※幾つかの作品には共通のキャラクター(犬彦、笹山徹、大江公彦など)が登場する。
※大塚自身は代表作として『北神伝綺』『木島日記』『八雲百怪』の三部作を挙げている[17]

小説[編集]

原作を手がけた漫画のノベライズが多い。

長編小説[編集]

  • 摩陀羅 天使篇 1〜3巻(電撃文庫:1994年~1995年)
  • 多重人格探偵サイコ1 情緒的な死と再生(角川スニーカー文庫:1998年)
  • 多重人格探偵サイコ2 阿呆船(角川スニーカー文庫:1998年)
  • MADARA MILLENNIUM 転生編 1(角川スニーカー文庫:1999年)
  • 冬の教室(徳間デュアル文庫:2000年。白倉由美演出・脚本の同名の朗読ドラマ(1997年発売)のノベライズ)
  • 多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還(講談社ノベルス:2000年、角川文庫:2003年)
  • 木島日記(角川書店:2000年、角川文庫:2003年) - 第22回吉川英治文学新人賞候補作
  • 木島日記 乞丐相(角川書店:2001年、角川文庫:2004年)
  • 多重人格探偵サイコ 小林洋介の最後の事件(『情緒的な死と再生』を改題。講談社ノベルス:2002年、角川文庫:2003年)
  • 多重人格探偵サイコ 西園伸二の憂鬱(『阿呆船』を改題。講談社ノベルス:2002年、角川文庫:2003年)
  • リヴァイアサン (講談社ノベルス:2002年、電撃文庫:2004年)
  • 僕は天使の羽根を踏まない(『MADARA MILLENNIUM 転生編 1』の結末部分を大幅に加筆して改題。徳間書店:2003年、徳間デュアル文庫:2005年)
  • ロリータ℃の素敵な冒険(徳間書店:2004年、徳間デュアル文庫:2005年)
  • くもはち(角川書店:2003年、角川文庫:2005年)
  • 夏の教室(徳間書店:2007年。『夏の教室』『冬の教室』『海辺の教室』を収録)
  • 小説 アトム大使(角川つばさ文庫:2009年。手塚治虫の同名の漫画のノベライズ)
  • 零 〜ゼロ〜 女の子だけがかかる呪い(角川文庫:2014)

短編小説[編集]

  • 実録・都市伝説 <人面犬>の秘密(角川文庫:『定本 物語消費論』収録、1991年)
  • 彼女の海岸線(徳間デュアル文庫:『NOVEL21 少女の空間』収録、2001年。白倉由美の同名の漫画のノベライズ)
  • 渡久地菊夫の失敗 そのような題名の単行本には収録されないプロローグ(角川文庫:『雨宮一彦の帰還』収録、2003年)
  • 昨日はもう来ない だが明日もまた……(徳間デュアル文庫:『手塚治虫COVERエロス篇』収録、2003年。手塚治虫の漫画『ふしぎなメルモ』のノベライズ)
  • イージーライフ。あるいは昔ここにいてもういない(政治少年)のこと。(『ユリイカ2011年11月号 特集=やくしまるえつこ』掲載。白倉由美との合作)

連載中の作品[編集]

  • もどき開口 木島日記完結編 ─『』vol.0026(2009年4月)より連載中

未単行本化作品[編集]

  • 北神伝綺メフィスト2001年1月号~2001年9月号に連載。漫画版のノベライズ)
  • MPD-PSYCHO/FAKE 試作品神話(ドラマ版『多重人格探偵サイコ』の続編で月刊ニュータイプに連載された。2009年に文庫化された同名の絵本とは内容は無関係。1stシーズンは2000年9月号~2001年12月号、2ndシーズンは2002年8月号~2003年4月号に連載。以下のものが現在入手できる)
    • DSM-X.101:Learning Disorder NOS 特定不能学習障害(1stシーズン第1話。角川スニーカー文庫・『多重人格探偵サイコ FAKE』第3巻収録)
    • 多重人格探偵サイコと突然の平和論(1stシーズン第15話。角川文庫・『サブカルチャー反戦論』収録)
    • DSM-X-200.4 Schizoaffective Disorder 分裂感情障害(2ndシーズン第9話。角川文庫・『サブカルチャー反戦論』収録)
  • 木島日記 天地に宣る(KADOKAWAミステリ2002年4~5、7~11月号、2003年1、3月号に連載。未完)
  • 北神伝綺(ザ・スニーカー2006年6月号~2007年6月号に連載。オリジナルストーリー)

脚本[編集]

  • 多重人格探偵サイコ REAL(徳間デュアル文庫:2001年、「多重人格探偵サイコ」のドラマ版の脚本)
  • 多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の消滅(角川書店:2005年、「多重人格探偵サイコ」の舞台版の脚本)

絵本[編集]

評論[編集]

単著[編集]

  • 『「まんが」の構造――商品・テキスト・現象』(弓立社:1987年)
  • 『システムと儀式』(本の雑誌社:1988年、ちくま文庫:1992年)
  • 『物語消費論――「ビックリマン」の神話学』(新曜社:1989年、角川文庫『定本 物語消費論』:2001年)
  • 『少女民俗学――世紀末の神話をつむぐ「巫女の末裔」』(光文社:1989年、光文社文庫:1997年)
  • 『子供流離譚――さよなら〈コドモ〉たち』(新曜社:1990年)
  • 『見えない物語――「騙り」と消費』(弓立社:1991年)
  • 『たそがれ時に見つけたもの――『りぼん』のふろくとその時代』(太田出版:1991年)
    • 『りぼん』のふろくと乙女ちっくの時代(ちくま文庫:1995年)
  • 『物語治療論――少女はなぜ「カツ丼」を抱いて走るのか』(講談社:1991年)
  • 『「癒し」としての消費』(勁草書房:1991年)
  • 『仮想現実批評――消費社会は終わらない』(新曜社:1992年)
  • 『人身御供論――供犠と通過儀礼の物語』(新曜社:1994年、角川文庫:2002年)
  • 『戦後まんがの表現空間――記号的身体の呪縛』(法藏館:1994年) - 第16回サントリー学芸賞受賞
  • 『戦後民主主義の黄昏――わたしたちが失おうとしているもの』(PHP研究所:1994年)
  • 『「彼女たち」の連合赤軍――サブカルチャーと戦後民主主義』(文藝春秋:1996年、角川文庫:2001年)
  • 『物語の体操――みるみる小説が書ける6つのレッスン』(朝日新聞社:2000年、朝日文庫:2003年、星海社新書『物語の体操――物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン』:2013年、『小説トリッパー』連載)
  • 『サブカルチャー反戦論』(角川書店:2001年、角川文庫:2003年)
  • 『戦後民主主義のリハビリテーション――論壇でぼくは何を語ったか』(角川書店:2001年、角川文庫:2005年、『GQ』1999年9月号~2001年3月号、『Voice』2000年3月号~2001年4月号連載の時評と『諸君!』『論座』『中央公論』等の論壇誌に掲載した評論をまとめたもの)
  • 江藤淳と少女フェミニズム的戦後――サブカルチャー文学論序章』(筑摩書房:2001年、ちくま学芸文庫:2004年)
  • 『キャラクター小説の作り方』(講談社現代新書:2003年、角川文庫:2006年、星海社新書:2013年、『ザ・スニーカー』連載)
  • 『アトムの命題――手塚治虫と戦後まんがの主題』(アニメージュ叢書:2003年、角川文庫:2009年)
  • 『少女たちの「かわいい」天皇――サブカルチャー天皇論』(角川文庫:2003年)
  • 『「おたく」の精神史――1980年代論』(講談社現代新書:2004年、朝日文庫:2007年、『諸君!』1999年10月号~2000年10月号連載)
  • 『サブカルチャー文学論』(朝日新聞社:2004年、朝日文庫:2007年、『文學界』1998年4月号~2000年8月号連載)
  • 『物語消滅論――キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」』(角川Oneテーマ21:2004年)
  • 『「伝統」とは何か』(ちくま新書:2004年)
  • 『憲法力――いかに政治のことばを取り戻すか』(角川Oneテーマ21:2005年)
  • 『更新期の文学』(春秋社:2005年、『早稲田文学』2004年5月号~2005年5月号連載)
  • 『初心者のための「文学」』(角川書店:2006年、角川文庫:2008年、『ザ・スニーカー』2004年4月号~2005年12月号連載)
  • 『村上春樹論――サブカルチャーと倫理』(若草書房:2006年)
  • 『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(角川選書:2006年、『本』(講談社)2004年9月号~2005年3月号、『本の旅人』2005年5月号~2006年3月号連載)
  • 『怪談前後――柳田民俗学と自然主義』(角川選書:2007年、『群像』2002年8月号~2004年2月号連載)
  • 『公民の民俗学』(作品社:2007年、『「伝統」とは何か』に補論を加えて改題したもの)
  • 『偽史としての民俗学―柳田國男と異端の思想』(角川書店:2007年[20]、『』連載)
  • 『護憲派の語る「改憲」論――日本国憲法の「正しい」変え方』(角川oneテーマ21:2007年)
  • 『キャラクターメーカー――6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」』(アスキー新書:2008年、星海社新書:2014年)
  • 『ストーリーメーカー――創作のための物語論』(アスキー新書:2008年、星海社新書:2013年)
  • 『物語論で読む村上春樹宮崎駿――構造しかない日本』(角川oneテーマ21:2009年)
  • 『大学論――いかに教え、いかに学ぶか』(講談社現代新書:2010年)
  • 『映画式まんが家入門』(アスキー新書:2010年)
  • 『物語の命題――6つのテーマでつくるストーリー講座』(アスキー新書:2010年)
  • 『「妹」の運命――萌える近代文学者たち』(思潮社:2011年)
  • 手塚治虫が生きていたら 電子コミックをどう描いていただろう 大塚教授の漫画講座』(徳間書店:2011年)
  • 『神話の練習帳――物語作者になるためのドリル式ストーリー入門』(キネマ旬報社:2011年)
  • 『物語消費論改』(アスキー新書:2012年)
  • 『ミッキーの書式――戦後まんがの戦時下起源』(角川学芸出版:2013年)

共著[編集]

  • 荷宮和子)『クマの時代――消費社会をさまよう者の「救い」とは』(光文社:1993年)
  • ササキバラ・ゴウ)『教養としての「まんが・アニメ」』(講談社現代新書:2001年)
  • 大澤信亮)『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(角川oneテーマ:2005年)
  • 川口創)『「自衛隊のイラク派兵差止訴訟」判決文を読む』(角川グループパブリッシング:2009年)

対談集[編集]

  • 『だいたいで、いいじゃない。』(吉本隆明との対談、文藝春秋:2000年、文春文庫:2003年)
  • 『最後の対話――ナショナリズムと戦後民主主義』(福田和也との対談、PHP研究所:2001年)
  • 『戦争と平和』(富野由悠季上野俊哉・ササキバラ・ゴウとの談話、アニメージュ叢書:2002年)
  • 『対談集 妖怪大談義』(京極夏彦の対談相手の一人、角川書店:2005年、角川文庫:2008年、副題:民俗学は偽史だったのか?)
  • 『天皇と日本のナショナリズム』(宮台真司神保哲生の鼎談相手の一人、春秋社:2006年、副題:憲法とナショナリズム)
  • 『リアルのゆくえ──おたく/オタクはどう生きるか』(東浩紀との対談、講談社現代新書:2008年)
  • 『まんが学特講 目からウロコの戦後まんが史』(みなもと太郎との対談、角川学芸出版:2010年)
  • 『愚民社会』(宮台真司との対談、太田出版:2011年)

編著[編集]

  • 『少女雑誌論』(東京書籍、1991年)
  • 『私たちが書く憲法前文』(角川書店、2002年)
  • 『「私」であるための憲法前文』(角川書店、2003年)
  • 『読む。書く。護る。――「憲法前文」のつくり方』(角川書店、2004年)
  • 『まんがはいかにして映画になろうとしたかー映画的手法の研究』(エヌティティ出版、2012年)
  • 柳田国男――山人論集成』(角川ソフィア文庫、2013年)

解説執筆書籍[編集]

  • 『スゥエード・キルシュ』(白倉由美、白夜コミックス:1984年10月1日、副題:ウォーターメロンシャーベット考ー白倉由美論ー)
  • 『サクリファイス』(白倉由美、スケール:1989年11月30日)
  • 『ミカドの肖像―プリンスホテルの謎』(猪瀬直樹、小学館ライブラリー:1991年8月1日、副題:「消費社会論」としての『ミカドの肖像』)
  • 魍魎戦記摩陀羅 アガルタの真王(上)』(阿賀伸宏、角川スニーカー文庫:1992年8月1日)
  • 『懐かしい年への手紙』(白倉由美、太田COMICS:1992年7月29日、副題:置き去りにされた季節からの手紙)
  • 『スイマー、千年の夏。』(田中たみい、太田COMICS芸術漫画叢書:1992年9月28日、副題:発行人による解説)
  • 『夜の魚』(吾妻ひでお、太田COMICS芸術漫画叢書:1992年9月28日、副題:吾妻ひでおを再び「流通」させる理由)
  • 『もう一度デジャ・ヴ』(小説:村山由佳、漫画:志田正重、ジャンプジェイブックス:1993年6月9日、 副題:追体験の楽しみ)
  • コミュニケーション不全症候群』(中島梓、ちくま文庫:1995年12月4日、副題:「母の崩壊」の後で)
  • アリオン(1)』(安彦良和、中公文庫:1997年2月18日、副題:戦後まんが史の忘れられた欲望)
  • 『トレヴァー・ブラウン』(トレヴァー・ブラウン、トレヴィル:1997年11月5日、副題:セルロイドの身体の国への批評)
  • 『わが「転向」』(吉本隆明 、文春文庫:1997年12月10日、副題:「明るさ」は敵か?)
  • 『セブン 1st.Live』(原作:S-nery Angel、著:杉浦健史、ケイエスエスノベルズ:2000年4月30日)
  • ジョーカー涼』(清涼院流水、講談社文庫:2000年5月15日)
  • 『文学なんかこわくない』(高橋源一郎、朝日文庫:2001年6月1日、副題:タカハシさんにおける義務と責任について)
  • 『ハッピーエンド』(ジョージ朝倉、MEPHISTO COMICS:2002年4月15日、副題:「ハッピーエンド」への意思)
  • 『多重人格探偵サイコ・フェイク』(許月珍、角川書店:2002年7月5日)
  • 強殖装甲ガイバー⑳』(高屋良樹、角川コミックス・エース:2003年2月1日、副題:大塚英志はいかにして高屋良樹に敗れたか)
  • 『おーぷん・ハート―ロケットライダーがいた日』(鯨晴久、角川スニーカー文庫:2003年6月1日)
  • 巷説百物語』(京極夏彦、角川文庫:2003年6月25日)
  • 『MADARA四神篇』(原作:MADARA PROJECT、作画:星樹、角川コミックス・エース:2003年9月1日)
  • 『お楽しみはこれもなのじゃ』(みなもと太郎、角川書店:2004年11月1日)
  • 『南回帰船』(中上健次、角川学芸出版:2005年7月5日、副題:中上健次劇画原作『南回帰船』及び『明日』について)
  • 非武装中立論』(石橋政嗣、明石書店:2006年9月11日、副題:「虚勢」ではない安全保障論をいかに語るか)
  • 千里眼 美由紀の正体 下』(松岡圭祐、角川文庫:2007年9月25日)
  • 女子大生会計士、はじめました』(山田真哉、角川文庫:2007年11月25日)
  • 『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』(スタジオジブリ、文春ジブリ文庫:2013年4月10日)
  • 『ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ』(スタジオジブリ、文春ジブリ文庫:2013年5月10日)
  • 『ジブリの教科書3 となりのトトロ』(スタジオジブリ、文春ジブリ文庫:2013年6月7日)
  • 『ジブリの教科書4 火垂るの墓』(スタジオジブリ、文春ジブリ文庫:2013年10月10日)
  • 『先祖の話』(柳田国男、角川ソフィア文庫:2013年06月21日)
  • 『物語の法則――強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術』(クリストファー・ボグラーデイビッド・マッケナ 、アスキー・メディアワークス:2013年9月26日)

雑誌編集[編集]

ラジオ[編集]

インターネット放送[編集]

  • 未来まんが研究所 物語の学校(ニコニコ生放送公式番組 2011年11月5日 - 2013年2月22日) - 斉藤大地らと。

脚註[編集]

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  1. ^ 『江藤淳と少女フェミニズム的戦後』(ちくま学芸文庫)179ぺージ
  2. ^ 『江藤淳と少女フェミニズム的戦後』166p
  3. ^ 『「おたく」の精神史』(朝日文庫)70ページ/『Comic新現実 問題外増刊みたいな…』(角川書店)2ページ
  4. ^ 『「おたく」の精神史』(朝日文庫)216ページ/『木島日記』(角川文庫)330ページ
  5. ^ 週刊金曜日』(2006/01/27発売号)掲載の『宮崎勤被告、最高裁「死刑判決」から抜け落ちた視点 -他者におびえて「近代」を断念してはならない -』(大塚英志)より引用「最高裁の判決は開廷から閉廷まで四十五秒ほどであった。一つの事実として、その事を記しておく。」
  6. ^ 国際日本文化研究センター研究者一覧「大塚英志」
  7. ^ 東京大学大学院情報学環角川文化振興財団メディア・コンテンツ研究寄付講座Members
  8. ^ コスト削減のためにDTPを使い編集者が一人で編集する雑誌である
  9. ^ 博士論文書誌データベース
  10. ^ 大塚「<妹>の運命」現代詩手帖2007年3月号
  11. ^ 小谷野敦『私小説のすすめ』(平凡社新書、2009年)82p
  12. ^ 同書154p
  13. ^ 笙野『ドン・キホーテの「論争」』『徹底抗戦!文士の森』(2005年)
  14. ^ 群像』2002年5月号
  15. ^ 『群像』2002年6月号、現在もweb上で読むことが出来る。
  16. ^ 『徹底抗戦!文士の森』(2005年),pp.405-8
  17. ^ 『偽史としての民俗学』(角川書店)の「あとがき」より
  18. ^ 第4巻の大塚英志による「あとがき」によると、大塚は「原案」だけでなく毎回シナリオを書いていたそうである。
  19. ^ 『MADARA影』p.158の「MADARA」現代版関係図
  20. ^ 奥付の発行年が平成17年5月となっているのは誤植であり、平成19年5月が正しい

外部リンク[編集]