アンドリュー・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Andrew Green

アンドリュー・グリーン
生誕 (1965-06-14) 1965年6月14日(58歳)
イングランドの旗 イングランド
バッキンガムシャーエイルズベリー
国籍 イギリスの旗 イギリス
市民権 イギリス
職業 エンジニア
雇用者 アストンマーティンF1
著名な実績 F1エンジニア
肩書き チーフテクニカルオフィサー
テンプレートを表示
ジョーダン・191(1991年)
ミハエル・シューマッハ プライベートコレクションに展示されているジョーダン・191のディフューザー(2019年)

アンドリュー・グリーン(Andrew Green, 1965年6月14日 - )[1]は、イギリスF1エンジニアで、元アストンマーティンF1チームの最高技術責任者(CTO)[2]

経歴[編集]

1990年に結成されたジョーダン・グランプリチームに参加し、グリーンはF1でのキャリアを開始した。ゲイリー・アンダーソン、およびマーク・スミスと並ぶ、1990年のジョーダン・グランプリ・デザインオフイスの3名のオリジナルメンバーの一人。

機械工学を学び、22歳の1987年、設計エンジニアとしてレイナードの雇用をうけ、ビスターのレイナード本部で、1988年シーズンに向けたマルコム・オーストラーF3000シャーシ設計チームに加わる。

このレイナード・88Dは、エディ・ジョーダン・レーシング(EJR)のジョニー・ハーバートの手によってデビューを果たす。

同じ88Dユーザーのブロムリーモータースポーツの好成績から、ゲイリー・アンダーソンレイナードから1989年車(レイナード・89D)の設計を依頼される。1989年には、マーク・スミスもこの設計チームに加わる。

グリーンとアンダーソンは一緒に働き始め、18か月後、アンダーソンはエディ・ジョーダンから、最初のジョーダンF1車(ジョーダン・191)を設計するかどうか尋ねられ、グリーンは彼と一緒にシルバーストンのチームのために働くことにした。アンダーソンがシャーシ設計を担当し、グリーンはサスペンションを担当し、スミスはトランスミッションを担当した[3]

1990年代の半ばを、ジョーダンでレースエンジニアとして過ごし、1998年にブリティッシュ・アメリカン・レーシングに移り、メカニカルデザインの責任者を務め、B・A・R初期のレイナードF1車の設計でマルコム・オーストラーをサポートした。

その後、2002年の初めにマルコム・オーストラーとともにジャガー・レーシングに移り、ビスターの旧レイナード本部で研究開発に従事し、インディアナポリスのオート・リサーチ・センター(ARC)から移動してきたデビッド・ピッチフォースのサポートする。

2004年のレッドブルによるチーム買収後は、マーク・スミスと前後して、レッドブル・レーシングに移り、レース・チームのR&Dの責任者として働き、コンストラクターのレッドブル・テクノロジーに所属し[4]、シミュレーションおよびモデリングツールの追加をした[4]

2010年7月、グリーンは古巣のシルバーストンに戻り、フォース・インディアの製造に関する技術的手綱を引き継ぎ、エンジニアリングディレクターとして働いた[5]

2011年、グリーンはテクニカルディレクターに任命され、2021年6月までその役割を果たした[6]

2021年、ダン・ファロウズのテクニカルディレクター就任に伴い、テクニカルディレクターから最高技術責任者に昇進した[7]

2023年、アストンマーティンF1チームのレース運営の現場を離れ、同社のアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズ (AMPT)のチーフテクニカルオフィサーに就任[8]

脚注[編集]

  1. ^ Andrew Green”. OldRacingCars.com. 2021年12月10日閲覧。
  2. ^ Andrew Green Biography”. Racing Point F1 Team. 2020年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月5日閲覧。
  3. ^ Andrew Green - Grandprix.com”. grandprix.com (2020年6月20日). 2022年6月5日閲覧。
  4. ^ a b Andrew Green, Force India's smooth operator”. F1i (2020年6月20日). 2022年6月5日閲覧。
  5. ^ Force India promotes Green”. Pit Pass (2011年2月4日). 2022年6月5日閲覧。
  6. ^ Andrew Green talks F1 finance”. The Checkered Flag (2020年6月20日). 2022年6月5日閲覧。
  7. ^ Aston Martin promote Andrew Green in tech team reshuffle”. Formula 1 (2021年6月17日). 2022年6月5日閲覧。
  8. ^ アストンマーティンF1のテクニカルディレクター、グリーンがレース現場を離れる。元レッドブルのファローズが正式に就任へ”. オートスポーツweb. SAN-EI (2023年2月21日). 2023年2月26日閲覧。

外部リンク[編集]