日本の一級河川一覧
日本の一級河川の一覧(にほんのいっきゅうかせんのいちらん)は、日本における主要な一級河川を記載した一覧である。
概要
[編集]日本の一級水系は全109水系が指定されている。これらの水系に属する河川は原則として一級河川であり、2022年(令和4年)4月現在、日本の一級河川数は14,079本[1]である。(あくまで原則であるため、一級水系の支流・分流全てが一級河川とは限らず、一部の河川や区間は普通河川や準用河川に指定されている場合もあるため注意されたい[注釈 1]。)
本項では一級河川のうち、一級水系の本川に加え、特に重要度や知名度が高い主要河川及び付随する湖沼を掲載している。掲載基準は脚注を参照[注釈 2]。
運河や放水路などの人工河川についても、上記のうち一級河川と確認できたものは掲載している(例:貞山運河[4]、武蔵水路[5]、道頓堀川[6]など)。
湖沼については、上記のうち、天然の湖沼もしくは旧河川に由来する湖沼で、かつ現存するものを掲載対象とする。ダム湖、人造の溜池、現存しない湖沼などは非掲載とする。
- 掲載する例:琵琶湖(淀川水系、構造湖)、網走湖(網走川水系、海跡湖)、桧原湖(阿賀野川水系、堰止湖)、榛名湖(利根川水系、火口原湖)など。
- 非掲載の例:朱鞠内湖(石狩川水系、ダム湖)、狭山池(大和川水系、人造ため池)、巨椋池(淀川水系、非現存)など。
()には特殊な読み、〔〕に別名など、- に続けて特記事項を記載。†は特例記載[注釈 2]。
地方区分は国土交通省による一級水系の地方区分[1]に準拠し、各支流は下流から上流の順に記載している。琵琶湖に注ぐ河川は西岸の下流から上流へ、ついで東岸の下流から上流へ記載した。運河や放水路などで複数の河川に接続する場合はいずれか一方に記載し、適宜特記事項として加えた。
北海道
[編集]北海道開発局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 後志利別川〔利別川〕
東北地方
[編集]東北地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 子吉川 - 上流部の別称に鳥海川
- 最上川 - 上流部の別称に松川
関東地方
[編集]関東地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 利根川
- 常陸利根川〔北利根川〕
- 横利根川
- 長門川†
- 手賀川†
- 小貝川
- 利根運河 - 江戸川に接続
- 鬼怒川
- 飯沼川 (利根川水系)†
- 江戸川 - 東京湾への分流。利根川東遷事業以前の旧本流
- 渡良瀬川
- 中川 - 葛西用水路で利根川から分流し、東京湾へ放流。中流域の別称に庄内古川。
- 武蔵水路 - 利根川水系の利根川から荒川水系の荒川へ放流する導水路
- 福川 (埼玉県)†
- 小山川†
- 備前渠川〔備前渠用水〕 - 小山川へ合流した後、再度分流し最後は福川へ合流
- 広瀬川 (群馬県)
- 烏川 (利根川水系)
- 神流川 (利根川水系)
- 鏑川 - 上流部の別称に西牧川
- 碓氷川
- 吾妻川
- 沼尾川 (赤城山)
- 片品川
- 赤谷川
- 楢俣川
- 相模川〔馬入川、桂川〕
- 富士川〔釜無川〕
北陸地方
[編集]北陸地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 信濃川〔千曲川〕
- 常願寺川 - 上流部の別称に真川
- 神通川〔宮川〕
- 小矢部川〔射水川〕
- 山田川 (小矢部川水系)〔原川、砺波山田川〕
中部地方
[編集]中部地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 矢作川 - 最上流部の別称に根羽川
- 矢作古川 - 分流
- 乙川〔菅生川、大平川〕
- 巴川 (矢作川水系)
足助川 ()
- 段戸川
- 名倉川
- 上村川 (矢作川水系)〔平谷川〕
- 庄内川〔土岐川〕
- 矢田川 (愛知県)
- 堀川 (名古屋市) - 分流。一部区間の別称に黒川
- 新川 (庄内川水系) - 分流。新川洗堰を通じ庄内川と接続
近畿地方
[編集]近畿地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 北川 - 上流部の別称に
天増川 ()
- 淀川〔新淀川、宇治川、瀬田川〕
- 紀の川〔紀ノ川、吉野川〕
- 貴志川
- 丹生川 (奈良県中部)〔大和丹生川〕
- 高見川
中国地方
[編集]中国地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 小瀬川〔木野川〕
四国地方
[編集]四国地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 土器川〔祓川〕
- 肱川 - 上流部の別称に宇和川
- 仁淀川〔面河川〕
九州地方
[編集]九州地方整備局管轄の一級水系に属する一級河川。
- 菊池川〔高瀬川〕
- 肝属川〔鹿屋川〕
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 例えば、堀川 (京都府)は一級水系淀川水系に属するが、準用河川の指定を受けており一級河川としては扱われない[2]。ほかにも、高瀬川 (京都府)のうち下流部の東高瀬川は一級水系として扱われるが、鴨川によって分断された上流部の高瀬川は普通河川として扱われる[3]等の事例がある。
- ^ a b 掲載基準は、一級水系の本川全てのほか、一級河川に指定されている河川及び湖沼のうち、『全世界の河川事典』(2013)、『日本地名大百科』(1996)、『日本地図地名事典』(1991)のいずれか2つ以上に単独立項されている、もしくはいずれか1つに単独立項され、かつ『日本地図帖』(1983)自然地名索引の「河川」部に掲載されているものとした。ただし支川記載の階層上必要な河川は基準未満でも一級河川に限り†を付して記載している。
出典
[編集]- ^ a b 一級河川の河川延長等調 * 水系別・指定年度別・地方整備局等別延長等調(令和4年4月30日現在) - 国土交通省。
- ^ 京都市内を流れる河川の一覧 - 京都まるみえ、2022年7月19日閲覧。
- ^ 山本善積 「高瀬川をめぐる都市計画論争の検討」、『都市計画論文集』1982年17巻 p.421-426。
- ^ 仙台土木事務所 管理河川一覧 - 宮城県、2019年7月31日。
- ^ 河川法第4条第1項の一級河川の指定等について - 国土交通省水管理・国土保全局水政課、2016年7月1日。
- ^ 道頓堀川について - 大阪市、2022年11月18日。
参考文献
[編集]- 高橋裕ほか編『全世界の河川事典』 丸善出版、2013年、1-578頁「日本の河川・湖沼」。
- 浮田典良、中村和郎、高橋伸夫監修『日本地名大百科 ランドジャポニカ』 小学館、1996年。
- 三省堂編修所編『日本地図地名事典』 三省堂、1991年。
- 浅香幸雄監修、国際地学協会出版部編『日本地図帖 JAPAN ATLAS』 国際地学協会、1983年、自然地名索引部37-42頁「河川」。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 国土数値情報河川データセット - Geoshapeリポジトリ