大正池 (松本市)
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立ち枯れの木々(2009年9月撮影)
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大正池(たいしょういけ)は長野県松本市安曇にある景勝地で国の特別名勝・特別天然記念物に指定されている上高地にある池。
概要[編集]
池は、活火山である焼岳が1915年に噴火し、泥流によって梓川が堰き止められて形成された。池にある立ち枯れの木々の景観は、1928年に「上高地」が史蹟名勝天然紀念物保存法による「名勝及ビ天然紀念物」に指定される際の理由の一つとなった。
大正池の維持[編集]
大正池は年々、上流から流入する土砂が池底に堆積しているため、浅くなってきている。現在は上高地の観光資源であると同時に、下流に建設された東京電力の水力発電所、霞沢発電所(1927年完成の水路式水力発電所)の調整池としても利用されていることから、年間10,000-30,000立方メートルの土砂を東京電力が冬場に浚渫(しゅんせつ)している。浚渫した土砂は、従来、建設資材に利用されていたが、需要が減っており先々処分方法が問題となると見込まれている。仮に東京電力が浚渫を取りやめた場合、単純計算で7-8年もすれば、池は土砂で埋まってしまうものと考えられている[1]。
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大正池をせき止めるゴム引布製起伏堰
立地[編集]
- 標高― 1,500m
- 所在― 長野県松本市安曇上高地
交通アクセス[編集]
- アルピコ交通上高地線新島々駅からアルピコ交通バス上高地行で60分、大正池バス停すぐ。池沿いに降り、田代池を経由し、バスターミナルや河童橋まで徒歩約1時間である。
周辺情報[編集]
脚注[編集]
- ^ 市民タイムス2011年1月12日22面
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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