フェアリーステークス
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フェアリーステークス Fairy Stakes[1] | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 中山競馬場 |
創設 | 1984年12月15日 |
2024年の情報 | |
距離 | 芝1600m |
格付け | GIII |
賞金 |
1着賞金3800万円 |
出走条件 | サラ系3歳牝馬(国際)(特指) |
負担重量 | 馬齢(#競走条件を参照) |
出典 | [2][3] |
フェアリーステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
競走名の「フェアリー (Fairy)」は、妖精を意味する英語[4]。
概要
[編集]1984年に創設された「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(テレビとうきょうしょうさんさいひんばステークス)」が、本競走の前身である[5]。1994年より現名称に変更された[5]。創設時は12月の中山競馬で施行していたが、時期変更に伴い2008年は休止となり、2009年から1月上旬の施行に変更されている[5]。施行距離は当初芝1600mだったが、1991年から2007年までは芝1200mに短縮していた。2009年から再び芝1600mに変更された[5]。これにより、クイーンカップを含めて桜花賞のトライアルへ向けた3歳牝馬クラシック路線が整備された[5]。
外国産馬は1993年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になった[5]ほか、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[5]。
競走条件
[編集]出走資格:サラ系3歳牝馬、除未出走馬および未勝利馬
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
- 外国調教馬(優先出走)
- 負担重量:馬齢重量(55kg)
賞金
[編集]2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[2][3]。
歴史
[編集]- 1984年 - 3歳(現2歳)牝馬限定の重賞競走(GIII[注 1])として「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」の名称で創設[5]。
- 1993年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[5]。
- 1994年 - 名称を「フェアリーステークス」に変更[5]。
- 1996年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能となる[7]。
- 2001年
- 馬齢表示を国際基準へ変更したことに伴い、競走条件を「2歳牝馬」に変更。
- 負担重量を54kgに変更。
- 2002年 - 地方競馬所属馬の出走枠が3頭に拡大[7]。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[7]。
- 2009年
- 2021年 - 新型コロナウイルス感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[8]。
- 2024年 - 負担重量を馬齢重量に再び変更。
歴代優勝馬
[編集]距離はすべて芝コース。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
競走名は第1回から第10回が「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」、第11回以降は「フェアリーステークス」[5]。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | タイム | 性齢 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1984年12月15日 | 中山 | 1600m | エルプス | 1:35.4 | 牝2 | 木藤隆行 | 久恒久夫 | 小畑安雄 |
第2回 | 1985年12月14日 | 中山 | 1600m | メジロラモーヌ | 1:34.9 | 牝2 | 柏崎正次 | 奥平真治 | (有)メジロ牧場 |
第3回 | 1986年12月13日 | 中山 | 1600m | コーセイ | 1:35.7 | 牝2 | 増沢末夫 | 尾形盛次 | (株)アイ・ケイ・テイ・オーナーズ |
第4回 | 1987年12月19日 | 中山 | 1600m | シノクロス | 1:36.3 | 牝2 | 嶋田功 | 西塚十勝 | 福井裕 |
第5回 | 1988年12月17日 | 中山 | 1600m | カッティングエッジ | 1:35.3 | 牝2 | 蛯沢誠治 | 高橋英夫 | (有)社台レースホース |
第6回 | 1989年12月16日 | 中山 | 1600m | ヤマタケサリー | 1:35.5 | 牝2 | 柴田善臣 | 畠山重則 | 山中竹幸 |
第7回 | 1990年12月1日 | 中山 | 1600m | ブルーベイブリッジ | 1:35.5 | 牝2 | 藤原英幸 | 山田要一 | 桜井欣吾 |
第8回 | 1991年12月21日 | 中山 | 1200m | ディスコホール | 1:09.3 | 牝2 | 岡部幸雄 | 山内研二 | (有)社台レースホース |
第9回 | 1992年12月26日 | 中山 | 1200m | マザートウショウ | 1:09.6 | 牝2 | 横山典弘 | 奥平真治 | トウショウ産業(株) |
第10回 | 1993年12月25日 | 中山 | 1200m | ナガラフラッシュ | 1:09.6 | 牝2 | 安田隆行 | 瀬戸口勉 | ナガラ観光(有) |
第11回 | 1994年12月24日 | 中山 | 1200m | プライムステージ | 1:09.2 | 牝2 | 岡部幸雄 | 伊藤雄二 | 横山秀男 |
第12回 | 1995年12月23日 | 中山 | 1200m | マックスロゼ | 1:09.2 | 牝2 | 柴田善臣 | 伊藤雄二 | 田所祐 |
第13回 | 1996年12月21日 | 中山 | 1200m | ヒシナイル | 1:10.8 | 牝2 | 的場均 | 中野隆良 | 阿部雅一郎 |
第14回 | 1997年12月20日 | 中山 | 1200m | レディステラ | 1:10.4 | 牝2 | 横山典弘 | 池江泰郎 | ロイヤルファーム(有) |
第15回 | 1998年12月26日 | 中山 | 1200m | タヤスブルーム | 1:09.8 | 牝2 | 蛯名正義 | 山内研二 | 横瀬寛一 |
第16回 | 1999年12月25日 | 中山 | 1200m | ベルグチケット | 1:10.3 | 牝2 | 柴田善臣 | 手塚貴久 | 山田俊一 |
第17回 | 2000年12月17日 | 中山 | 1200m | テンシノキセキ | 1:09.4 | 牝2 | 江田照男 | 橋口弘次郎 | 杉谷枡夫 |
第18回 | 2001年12月16日 | 中山 | 1200m | サーガノヴェル | 1:07.8 | 牝2 | 横山典弘 | 古賀史生 | 前田幸治 |
第19回 | 2002年12月15日 | 中山 | 1200m | ホワイトカーニバル | 1:09.2 | 牝2 | D.バルジュー | 伊藤圭三 | (有)グランド牧場 |
第20回 | 2003年12月21日 | 中山 | 1200m | マルターズヒート | 1:09.2 | 牝2 | D.バルジュー | 坂口正則 | 藤田与志男 |
第21回 | 2004年12月19日 | 中山 | 1200m | フェリシア | 1:08.5 | 牝2 | 横山典弘 | 上原博之 | (有)サンデーレーシング |
第22回 | 2005年12月18日 | 中山 | 1200m | ダイワパッション | 1:09.8 | 牝2 | 長谷川浩大 | 増沢末夫 | 大城敬三 |
第23回 | 2006年12月17日 | 中山 | 1200m | アポロティアラ | 1:09.4 | 牝2 | 勝浦正樹 | 柴崎勇 | アポロサラブレッドクラブ |
第24回 | 2007年12月16日 | 中山 | 1200m | ルルパンブルー | 1:09.8 | 牝2 | 吉田隼人 | 坂本勝美 | 飯田良江 |
第25回 | 2009年1月11日 | 中山 | 1600m | ジェルミナル | 1:36.5 | 牝3 | 福永祐一 | 藤原英昭 | (有)社台レースホース |
第26回 | 2010年1月11日 | 中山 | 1600m | コスモネモシン | 1:34.8 | 牝3 | 石橋脩 | 清水英克 | (有)ビッグレッドファーム |
第27回 | 2011年1月10日 | 中山 | 1600m | ダンスファンタジア | 1:33.7 | 牝3 | A.クラストゥス | 藤沢和雄 | (有)社台レースホース |
第28回 | 2012年1月9日 | 中山 | 1600m | トーセンベニザクラ | 1:35.5 | 牝3 | 津村明秀 | 柴崎勇 | 島川隆哉 |
第29回 | 2013年1月12日 | 中山 | 1600m | クラウンロゼ | 1:34.7 | 牝3 | 三浦皇成 | 天間昭一 | 矢野恭裕 |
第30回 | 2014年1月13日 | 中山 | 1600m | オメガハートロック | 1:36.3 | 牝3 | 戸崎圭太 | 堀宣行 | 原禮子 |
第31回 | 2015年1月12日 | 中山 | 1600m | ノットフォーマル | 1:35.2 | 牝3 | 黛弘人 | 中野栄治 | 芳賀克也 |
第32回 | 2016年1月11日 | 中山 | 1600m | ビービーバーレル | 1:34.3 | 牝3 | 石橋脩 | 中舘英二 | 坂東勝彦 |
第33回 | 2017年1月8日 | 中山 | 1600m | ライジングリーズン | 1:34.7 | 牝3 | 丸田恭介 | 奥村武 | 岡田牧雄 |
第34回 | 2018年1月7日 | 中山 | 1600m | プリモシーン | 1:34.6 | 牝3 | 戸崎圭太 | 木村哲也 | (有)シルクレーシング |
第35回 | 2019年1月12日 | 中山 | 1600m | フィリアプーラ | 1:36.0 | 牝3 | 丸山元気 | 菊沢隆徳 | (有)キャロットファーム |
第36回 | 2020年1月13日 | 中山 | 1600m | スマイルカナ | 1:34.0 | 牝3 | 柴田大知 | 高橋祥泰 | 岡田繁幸 |
第37回 | 2021年1月11日 | 中山 | 1600m | ファインルージュ | 1:34.4 | 牝3 | C.ルメール | 木村哲也 | 六井元一 |
第38回 | 2022年1月10日 | 中山 | 1600m | ライラック | 1:35.2 | 牝3 | M.デムーロ | 相沢郁 | 芹澤精一 |
第39回 | 2023年1月9日 | 中山 | 1600m | キタウイング | 1:34.3 | 牝3 | 杉原誠人 | 小島茂之 | (有)ミルファーム |
第40回 | 2024年1月7日 | 中山 | 1600m | イフェイオン | 1:34.0 | 牝3 | 西村淳也 | 杉山佳明 | (有)社台レースホース |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
出典
[編集]- ^ “International Cataloguing Standards Book 2024 (Japan)”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c “重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 1. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c “2024年第1回中山競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “2024年度第1回中山競馬特別レース名解説(第4日)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2024年4月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “歴史・コース:フェアリーS 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月30日閲覧。
- ^ “中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(2024年度春季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2023年9月10日閲覧。
- ^ a b c d “JRAホームページ|今週の注目レース-フェアリーステークス”. 日本中央競馬会. 2015年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月8日閲覧。
- ^ “無観客競馬(中山競馬場)の実施と首都圏ウインズ等の発売取りやめ(1月9日(土曜)・10日(日曜)・11日(祝日・月曜))”. 日本中央競馬会 (2021年1月5日). 2021年1月8日閲覧。
各回競走結果の出典
[編集]- 「フェアリーステークス(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【2歳・3歳編】』日本中央競馬会、2006年、215-248頁。 第1回~第22回
- JRA年度別全成績
- (2024年)“第1回 中山競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年4月30日閲覧。(索引番号:00023)
- (2023年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2023年9月10日閲覧。(索引番号:00047)
- (2022年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年1月15日閲覧。(索引番号:00047)
- (2021年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年1月13日閲覧。(索引番号:00047)
- (2020年)“第1回 中山競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年1月14日閲覧。(索引番号:00059)
- (2019年)“第1回 中山競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年1月14日閲覧。(索引番号:00035)
- (2018年)“第1回 中山競馬 第2日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2018年1月8日閲覧。(索引番号:00023)
- (2017年)“第1回 中山競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年1月9日閲覧。(索引番号:00035)
- (2016年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00047)
- (2015年)“第1回 中山競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00059)
- (2014年)“第1回 中山競馬 第5日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00059)
- (2013年)“第1回 中山競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00035)
- (2012年)“第1回 中山競馬 第3日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00035)
- (2011年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00047)
- (2010年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00047)
- (2009年)“第1回 中山競馬 第4日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:00047)
- (2007年)“第5回 中山競馬 第6日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:33071)
- (2006年)“第5回 中山競馬 第6日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:33071)
- (2005年)“第5回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 3688-3689. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:33071)
- (2004年)“第5回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 3712-3713. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:33071)
- (2003年)“第6回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 3664-3666. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:33071)
- (2002年)“第5回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 3624-3625. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:33071)
- 1984年 - 「1984年度後期重賞勝馬一覧」『優駿』1985年2月号、日本中央競馬会、117頁
- netkeiba.comより(最終閲覧日:2015年1月17日)
外部リンク
[編集]- データ分析:フェアリーS 今週の注目レース - 日本中央競馬会