コーセイ

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コーセイ
欧字表記 Kosei
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1984年4月21日
死没 2014年6月15日(30歳没)
タイテエム
ハマノルーフ
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産 中本隆太郎
馬主 アイ・ケイ・テイ・オーナーズ
調教師 尾形盛次美浦
競走成績
生涯成績 18戦6勝
獲得賞金 2億1855万2400円
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コーセイ日本競走馬抽せん馬ながら中山記念など重賞4勝を挙げ、「抽せん馬の星」と呼ばれた。馬名は「恒星」に由来。1986年優駿賞最優秀3歳牝馬

抽せん馬[編集]

コーセイ出生当時の日本の競走馬取引は、「庭先取引」と呼ばれる生産者と馬主との直接取引が主流で、血統あるいは素質に優れる馬は庭先取引で売買が成立することが普通であった。庭先取引で買い手が付かなかった馬はセリ市に回されることになるが、そこでも売れ残った馬の一部を日本中央競馬会 (JRA) が買い取り、調教を施して改めて馬主に販売する、これが「抽せん馬制度」と呼ばれるもので、コーセイはこの制度によって競走馬となった。JRA購買時点の価格は285万円、馬主への頒布価格は430万円であった。

経歴[編集]

抽せん馬としてデビューしたコーセイは初戦の新馬戦を8馬身差で快勝し、初出走戦で頒布価格を上回る賞金を稼ぎ出す。次走のいちょう特別は翌年の東京優駿優勝馬メリーナイスの5着となったが、続く抽せん馬特別競走を6馬身差で勝利し、GIII3歳牝馬ステークスに駒を進めた。前走を快勝しての臨戦にも関わらず7番人気の評価だったが、直線で抜け出して優勝。1978年優駿牝馬(オークス)優勝馬ファイブホープ以来の抽せん馬による重賞勝利を果たし、西の3歳牝馬ステークスを制したドウカンジョーと共に、この年の最優秀3歳牝馬に選ばれた。

4歳になって緒戦のクイーンカップは2着だったが、続く4歳牝馬特別・西で2つ目の重賞を勝利。迎えたクラシック初戦桜花賞では2番人気に推されたが、1番人気マックスビューティに直線で突き放されて2着となった[1]。この頃より「抽せん馬の星」と呼ばれ始め、続くオークスでも2番人気に推されたが、レース中の不利もあり、4着に敗れた。しかしこの賞金分を加算した総獲得賞金は、この時点で1億円を超えた。

その後、脚部不安を生じて長期休養。およそ1年後の復帰から3戦目で、牡馬を破って七夕賞に優勝。その後6歳春まで走り、3月の中山記念では9番人気の評価を覆して優勝し、4年連続4つ目の重賞制覇を果たした。この勝利は鞍上を務めた鈴木寿にとって唯一の重賞勝利ともなった。この次走安田記念8着を最後に競走馬を引退。総獲得賞金額は抽せん馬として当時の最高額となる2億1855万円。

競走馬引退後はタイヘイ牧場で繁殖牝馬となったが、これという活躍馬のないまま2003年に繁殖も引退。以後は引退名馬けい養展示事業の助成を受け、北海道浦河町の渡辺牧場で余生を過ごしていたが、2014年6月15日に死亡した[2]。この渡辺牧場には同期のメリーナイス2009年死亡)も供用されていた。

馬齢別競走成績[編集]

  • 3歳-4戦3勝(3歳牝馬ステークス・東)
    • ※優駿賞最優秀3歳牝馬
  • 4歳-4戦1勝(4歳牝馬特別・西、桜花賞2着)
  • 5歳-6戦1勝(七夕賞)
  • 6歳-4戦1勝(中山記念)

血統表[編集]

コーセイ血統ハイペリオン系 / Hyperion4×5×4=15.63%、Neocracy3×5=15.63%、Donatello5×4=9.38%) (血統表の出典)
父系

タイテエム
1969 鹿毛
父の父
*セントクレスピン
Saint Crespin
1956 栗毛
Aureole Hyperion
Angelola
Neocracy Nearco
Harina
父の母
*テーシルダ
Tehsilda
1963 黒鹿毛
*ヴェンチア
Venture
Relic
Rose o'Lynn
Temoignage Tulyar
Mehmany

ハマノルーフ
1970 栗毛
*サンプルーフ
Sunproof
1959 栗毛
Alycidon Donatello
Aurora
Sonsa Hyperion
Duplicity
母の母
ボストホマレ
1958 鹿毛
ボストニアン *セフト
神正
テツノホマレ 大鵬
コロナ F-No.11-c
母系(F-No.)
5代内の近親交配
出典

父タイテエムは1973年天皇賞(春)優勝馬。母は2勝。曾祖母テツノホマレの姉兄には有馬記念優勝牝馬スターロツチ1956年最優秀3歳牡馬ライジングウイナーがおり、テツノホマレの牝系からの活躍馬にはコーセイの他に1983年最優秀3歳牡馬ロングハヤブサがいる。

脚注[編集]

  1. ^ この時、コーセイという名前を化粧品会社のコーセーにかけて、「『最上の美(マックスビューティ)にコーセイ』というサイン馬券 だった」という者もいた。
  2. ^ 重賞4勝のコーセイが死亡”. SANSPO.COM (2014年6月18日). 2014年6月18日閲覧。

外部リンク[編集]