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コーセイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コーセイ
欧字表記 Kosei[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1984年4月21日[1]
死没 2014年6月15日(30歳没)[2][3]
タイテエム[1]
ハマノルーフ[1]
母の父 サンプルーフ[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 中本隆太郎[1]
馬主 (株)アイ・ケイ・テイ・オーナーズ[1]
調教師 尾形盛次美浦[1]
厩務員 永井智樹[4]
競走成績
タイトル 優駿賞最優秀3歳牝馬(1986年)[1]
生涯成績 18戦6勝[1]
獲得賞金 2億1855万2400円[1]
勝ち鞍
GII 報知杯4歳牝馬特別 1987年
GII 中山記念 1989年
GIII テレビ東京賞3歳牝馬ステークス 1986年
GIII 七夕賞 1988年
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コーセイ[1]日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍に1989年中山記念1987年報知杯4歳牝馬特別など。1986年度の優駿賞最優秀3歳牝馬に選出された。また、出自が430万円で馬主に頒布された抽せん馬と呼ばれる競走馬ながら、重賞4勝を挙げクラシックでも好走したため「抽せん馬の星」とも呼ばれた[3]

経歴

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[5]

1986年10月4日、東京競馬場での新馬戦でデビューし、8馬身差で1着[6]。2走目のいちょう特別はメリーナイスの5着となったが、続く抽せん馬特別競走を6馬身差で勝利し、年末のテレビ東京賞3歳牝馬ステークスも7番人気で勝利[6]。3歳時は4戦して重賞1つを含む3勝とし、1986年度の優駿賞最優秀3歳牝馬に選ばれた[6]。4歳となり、初戦のクイーンカップでナカミジュリアンの2着となったのち西下して報知杯4歳牝馬特別で重賞2勝目。桜花賞ではマックスビューティとは差のない2番人気に支持され、レースでも2着に入る[7]。続く優駿牝馬ではマックスビューティの4着に入ったが、その後骨折による1年近い休養に入る[6]

1988年4月、復帰戦となる新潟競馬場の谷川岳ステークスでガルダンの2着に入り、新潟大賞典4着を経て出走の七夕賞で重賞3勝目を挙げた[6]。続く3戦は関屋記念10着、休み明けの愛知杯7着、有馬記念ではオグリキャップの10着として6着以下の成績が続いたが、1989年を迎えてアメリカジョッキークラブカップ4着、目黒記念5着を経て出走の中山記念を9番人気で勝利して重賞4勝目とした[6]。続く安田記念バンブーメモリーの8着に入ったのが最後の競馬となった。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[5]、netkeiba.com[8]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F/4F
着差 騎手 斤量
[kg]
勝ち馬/(2着馬)
1986.10.04 東京 3歳新馬 ダ1200m(良) 7 7 7 006.30(4人) 01着 01:12.9 (48.9) -1.3 鈴木寿 51 (シートバー)
0000.10.25 東京 いちょう特別 OP 芝1600m(良) 7 3 3 006.30(3人) 05着 01:36.5 (47.4) -0.4 鈴木寿 53 メリーナイス
0000.11.15 東京 3歳抽せん馬特別 400 芝1600m(良) 6 1 1 001.10(1人) 01着 01:38.0 (48.1) -1.0 鈴木寿 54 (タニタケシバオー)
0000.12.13 中山 テレビ東京賞3歳牝馬S GIII 芝1600m(良) 14 7 11 017.40(7人) 01着 01:35.7 (36.1) -0.2 増沢末夫 53 (ウインホイッスル)
1987.02.01 東京 クイーンC GIII 芝1600m(良) 12 1 1 003.30(2人) 02着 01:35.8 (47.3) -0.0 増沢末夫 54 ナカミジュリアン
0000.03.22 阪神 報知杯4歳牝馬特別 GII 芝1400m(良) 14 8 14 004.60(3人) 01着 01:24.5 (49.0) -0.1 増沢末夫 54 (コメーテス)
0000.04.12 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 5 9 003.60(2人) 02着 01:36.4 (48.2) -1.3 増沢末夫 55 マックスビューティ
0000.05.24 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(重) 24 5 15 006.70(2人) 04着 02:31.4 (49.2) -0.5 増沢末夫 55 マックスビューティ
1988.04.24 新潟 谷川岳S OP 芝1600m(稍) 12 7 10 008.40(5人) 02着 01:35.5 (48.1) -0.0 大崎昭一 57 ガルダン
0000.05.15 新潟 新潟大賞典 GIII 芝2200m(稍) 11 1 1 005.50(1人) 04着 02:14.8 (48.3) -0.2 大崎昭一 56 メークアスマート
0000.07.10 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(不) 12 8 12 006.20(2人) 01着 02:04.0 (38.6) -0.0 増沢末夫 56 (ティードリーム)
0000.08.07 福島 関屋記念 GIII 芝1200m(稍) 14 5 7 003.80(1人) 10着 01:12.0 (37.5) -1.1 増沢末夫 57 ヒシノリフオー
0000.12.11 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(良) 16 8 16 017.90(9人) 07着 01:59.8 (36.0) -1.6 徳吉一己 57 カツトクシン
0000.12.25 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 13 1 2 126.5(13人) 10着 02:35.0 (36.6) -1.1 大崎昭一 55 オグリキャップ
1989.01.22 中山 アメリカジョッキークラブC GII 芝2200m(良) 10 7 8 016.90(6人) 04着 02:16.0 (35.9) -0.4 大崎昭一 55 ランニングフリー
0000.02.19 東京 目黒記念 GII 芝2500m(重) 12 1 1 007.90(4人) 05着 02:38.3 (48.9) -1.5 大崎昭一 57 キリパワー
0000.03.12 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 13 3 3 027.50(9人) 01着 01:48.7 (36.6) -0.2 鈴木寿 55 (カイラスアモン)
0000.05.14 東京 安田記念 GI 芝1600m(稍) 17 4 8 016.70(9人) 08着 01:35.8 (49.0) -1.5 鈴木寿 55 バンブーメモリー

引退後

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競走馬引退後はタイヘイ牧場で繁殖牝馬となり、2003年に繁殖生活から引退。以後は引退名馬けい養展示事業の助成を受け、北海道浦河町の渡辺牧場で余生を過ごしていた[3]。功労馬時代には、同じく渡辺牧場に居たナイスネイチャの母ウラカワミユキと仲がよく、年上のウラカワミユキが頼るように寄り添っていたという[3]2014年6月15日未明に立てなくなっていたところを発見され、朝に安楽死の処置がとられた[2][3]。産駒は目立った成績を残さなかったが、8番仔トゥギャザーアゲンは日本のみならず韓国でも競走生活を送った。

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 1992年 ジェイリーガー 栗毛 サッカーボーイ 浅川清
→福留砂子
栗東福永甲
高知・松岡利男
4戦0勝(地方出走歴なし) [9]
2番仔 1993年 シンメイオウヒ 鹿毛 アンバーシャダイ 織田芳一 栗東・梅田康雄 7戦0勝 (繁殖牝馬) [10]
3番仔 1994年 アイアムザフィリー 栗毛 シンボリルドルフ (有)クローバークラブ 美浦・二本柳俊夫
→美浦・高橋裕
4戦0勝 (繁殖牝馬) [11]
4番仔 1995年 (コーセイの1995) ミホノブルボン [12]
5番仔 1996年 バビロンフォンテン 鹿毛 ラストタイクーン 吉橋計 船橋・山浦武 8戦3勝 [13]
6番仔 1997年 ハギサカヒカル 栗毛 ソヴィエトスター 森本祐太郎 笠松・伊藤強一 3戦1勝 [14]
7番仔 1998年 ゲンパチザガッツ 牡→ トニービン 平野武志
→千田裕美
→山本雄司
→土山弘昭
美浦・加藤修甫
水沢千田知幸
上山・鈴木長次
荒尾・和田正美
33戦1勝(うち地方31戦1勝) [15]
8番仔 1999年 トゥギャザーアゲン 鹿毛 メジロライアン (株)タイヘイ牧場
→?
栗東・松元茂樹
→?
21戦2勝(うち韓国11戦2勝) [16]
9番仔 2000年 ガッサンオペラオー オペラハウス 千葉一郎 水沢・酒井仁 26戦1勝 [17]
10番仔 2001年 ユルセ ウォーニング 小田切有一 栗東・音無秀孝
園田・中塚猛
23戦2勝(うち地方14戦1勝) [18]
11番仔 2003年 アースキャンドル 栗毛 キャプテンスティーヴ 松山増男
→竹原孝昭
北海道・檜森邦夫
佐賀・土井道隆
→佐賀・吉田昭
16戦0勝 [19]

血統表

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コーセイ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 オリオール系
[§ 2]

タイテエム
1969 鹿毛
父の父
*セントクレスピン
Saint Crespin
1956 栗毛
Aureole Hyperion
Angelola
Neocracy Nearco
Harina
父の母
*テーシルダ
Tehsilda
1963 黒鹿毛
*ヴェンチア
Venture
Relic
Rose o'Lynn
Temoignage Tulyar
Mehmany

ハマノルーフ
1970 栗毛
*サンプルーフ
Sunproof
1959 栗毛
Alycidon Donatello
Aurora
Sonsa Hyperion
Duplicity
母の母
ボストホマレ
1958 鹿毛
ボストニアン *セフト
神正
テツノホマレ 大鵬
コロナ
母系(F-No.) クレイグダーロツチ(GB)系(FN:11-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Hyperion 4 × 5 ・ 4 =15.63%、Donatello 5 × 4 = 9.38%、Neocracy 3 ・ 5(父内) = 15.63% [§ 4]
出典
  1. ^ [20]
  2. ^ [21]
  3. ^ [20]
  4. ^ [20][22]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p コーセイ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  2. ^ a b 重賞4勝のコーセイが死亡”. SANSPO.COM (2014年6月18日). 2014年6月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e 桜花賞で2着するなど活躍した「抽選馬の星」コーセイが死亡”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年6月18日). 2020年5月1日閲覧。
  4. ^ 「抽選馬の星」コーセイ、言葉を越えた信頼関係/馬と人の絆(2)”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年8月9日). 2020年5月1日閲覧。
  5. ^ a b コーセイ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g コーセイ”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  7. ^ 究極の美!二冠牝馬マックスビューティ列伝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2014年2月14日). 2020年5月1日閲覧。
  8. ^ コーセイの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月1日閲覧。
  9. ^ ジェイリーガー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  10. ^ シンメイオウヒ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  11. ^ アイアムザフィリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  12. ^ _”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  13. ^ バビロンフォンテン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  14. ^ ハギサカヒカル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  15. ^ ゲンパチザガッツ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  16. ^ トゥギャザーアゲン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  17. ^ ガッサンオペラオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  18. ^ ユルセ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  19. ^ アースキャンドル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  20. ^ a b c コーセイ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月1日閲覧。
  21. ^ 小林皓正 編『サラブレッド血統マップ'93』コスモヒルズ、1993年、26-27頁。 
  22. ^ コーセイの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月1日閲覧。

外部リンク

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