アパパネ

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アパパネ
Apapane(horse)20101017(1).jpg
第15回秋華賞パドック
欧字表記 Apapane[1]
香港表記 夏威夷鳥[2]
品種 サラブレッド[3]
性別 [3]
毛色 鹿毛[3]
生誕 2007年4月20日(14歳)[3]
登録日 2009年5月6日
キングカメハメハ[3]
ソルティビッド[3]
母の父 Salt Lake[3]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[3]
生産 ノーザンファーム[3]
馬主 金子真人ホールディングス[3]
調教師 国枝栄[3]美浦
調教助手 佐藤勝美[4]
厩務員 福田好訓[4]
競走成績
タイトル 牝馬三冠[3](2010年)
JRA賞最優秀2歳牝馬[3](2009年)
JRA賞最優秀3歳牝馬[3](2010年)
東京競馬記者クラブ賞[5](2010年)
関西競馬記者クラブ賞[6](2010年)
生涯成績 19戦7勝[3]
中央:18戦7勝[3]
香港:1戦0勝[3]
獲得賞金 5億5859万2000円[3]
勝ち鞍
GI 桜花賞 2010年
GI 優駿牝馬 2010年
GI 秋華賞 2010年
GI ヴィクトリアマイル 2011年
JpnI 阪神ジュベナイルフィリーズ 2009年
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アパパネ(欧字名:Apapane、香港名:夏威夷鳥2007年4月20日 - ) は、日本競走馬繁殖牝馬[3]

2010年に史上3頭目の牝馬三冠を達成。同年のJRA賞最優秀3歳牝馬2009年JRA賞最優秀2歳牝馬である。牝馬三冠競走の他に、2009年の阪神ジュベナイルフィリーズ2011年ヴィクトリアマイルを制しGI級競走5勝を挙げた。

競走馬引退後は、繁殖牝馬として2021年クイーンカップGIII)を制したアカイトリノムスメ(父:ディープインパクト)を生産した。

経歴[編集]

誕生までの経緯[編集]

ソルティビッドは、2000年にアメリカで生産された牝馬で父はソルトレイクであった。日本に輸入されて金子真人が所有し、美浦トレーニングセンターの国枝栄厩舎に入厩。2歳夏の札幌競馬場でデビューして2戦目の新馬戦で逃げ切り勝利、続くすずらん賞(OP)も逃げ切って連勝とした。続いてファンタジーステークスGIII)で5着に敗れた後、関西の栗東トレーニングセンターに1か月滞在し、阪神ジュベナイルフィリーズGI)に蛯名正義とともに出走した。このように、美浦トレーニングセンター所属の関東馬が、あらかじめ栗東トレーニングセンターに滞在し、近い関西圏の競走に出走することは、後に「栗東留学」と呼ばれるようになる[7]。国枝によりこの手法がソルティビットに初めて用いられた[7]。3歳ではフェアリーステークスGIII)2着、菜の花賞(OP)と芝1200メートルで好走するなど、4歳春までに12戦3勝という成績で競走馬を引退。金子真人ホールディングス所有のまま、北海道安平町ノーザンファームにて繁殖牝馬となった[8]

2005年にはジャングルポケットの初仔(後のトムトム[9])を出産し、続けて金子の所有したキングカメハメハを交配した。2006年に牝馬の2番仔を出産し金子によりマカニと命名されたが、競走馬としてデビューすることはできなかった[10][11]。再びキングカメハメハを交配し、2007年4月20日、3番仔となる牝馬(後のアパパネ)が誕生した。

金子により、ハワイで生息しているアカハワイミツスイ英語版を英語で表した「アパパネ」と命名された[12]

競走馬時代[編集]

2歳(2009年)[編集]

5月に美浦トレーニングセンターの国枝栄厩舎に入厩[13]

7月5日、福島競馬場新馬戦(芝1800メートル)で蛯名正義が騎乗してデビュー、雨がちな天気で稍重寄りの良馬場の中、単勝3番人気で出走した[13]。中団から最終コーナーで先頭に接近するも伸びを欠き、勝利したロードシップに5馬身遅れた3着に敗れた[13]。蛯名は「ボコボコの馬場は合わない」を敗因とし「非力」な状態であった[13]。直後に球節の腫れてしまい、放牧に出された[14]。この間に馬体は成長し、蛯名が指摘していた「非力」が解消、馬体重も増加していった[14]。10月31日、東京競馬場の未勝利戦(芝1600メートル)に出走。新馬戦から馬体重を24キログラム増やしての参戦となった[14]。好位の3番手から直線で先行する2頭の間から抜け出し、2馬身差で初勝利を挙げた[13]

続いて同じ距離、条件の赤松賞(500万円以下)は、大外枠16番から発走し、8番手の中団から直線では、外側に持ち出していた。蛯名がいざ追い込もうとした際、アパパネの反応があまりに良かったために少しの間制御することができず、外に膨らみながら進んだ[13]。改めて馬場の外から追い込み、先行する1番人気ブルーミングアレーなどをかわして先頭となった[13]。蛯名が手綱を引くほどの余裕がありながらも独走状態となり、後方に2馬身半差をつけて先頭で入線した[13]。走破タイム1分34秒5は、2歳コースレコードを0秒1上回るレコードタイムでの優勝であった[15]。この走りに、かわされて2着に敗れたブルーミングアレー騎乗の柴田善臣は「一瞬のうちに抜かされた[13]」と証言している。

阪神ジュベナイルフィリーズ[編集]
第61回阪神ジュベナイルフィリーズ

11月26日から栗東トレーニングセンターで調整を行い、阪神ジュベナイルフィリーズJpnI)に参戦[16][17][18]新潟2歳ステークスJpnIII)を制したシンメイフジが3.9倍の1番人気となり、それに次ぐ4.6倍の2番人気に推された。ゲート入りを嫌い、中に収まるまでに時間を要した[14]。再び大外枠18番からの発走すると[19]、中団につけた[20]。アパパネやシンメイフジ、3番人気のタガノエリザベートの作戦が後方からの追い込みであり、他は人気馬による馬群の外からの「まくり」を警戒した[21]。そのため直線では、先行する人気薄の馬たちがしきりに外側を走っていた[21]。しかし、アパパネは最終コーナーにて、先行馬が外に広がったことで空いた馬場の内側に転進し、追い込みを開始[13]。同じく内に切り替えたアニメイトバイオと馬体を並べながら順位を上げた。やがてアニメイトバイオを離して先頭となり、後続を近寄らせずに先頭で入線した。JpnI競走を初勝利[22]。キングカメハメハ産駒にとっても初のGI級タイトルであった[12]

また福島競馬場でデビューした馬による本競走の優勝は初めてであり[12]、美浦トレーニングセンター所属の関東馬が優勝したのは、2004年のショウナンパントル以来であった[23][注釈 1]。2002年に17着に敗れた母など5回目のの管理馬参戦となった国枝は初の阪神ジュベナイルフィリーズ制覇となった[24]。2着アニメイトバイオに騎乗した内田博幸は「あっという間に離された[13]」3着ベストクルーズに騎乗した安藤勝己は「勝ち馬(アパパネ)は抜けてくるときの脚が違った[13]」と証言している[13]

第61回阪神ジュベナイルフィリーズ優勝時

JRA賞では、満票である287票を獲得しJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した[25]JPNサラブレッドランキングは2歳牝馬トップの「108」が与えられ、前々年のトールポピー、3年前のウオッカと並ぶ評価となった[注釈 2][注釈 3][26]

3歳(2010年)[編集]

ソルティビッドから始まった「栗東留学」は、それから7年間で5頭の3歳牝馬に用いられていた[27]。国枝の言う「栗東留学」とは、京都や阪神のレースに出走するために、直前に美浦から関西に輸送することで生じる渋滞などのリスクを防ぐということにある[28]。国枝厩舎所属の厩務員福田好訓[29]は、4歳牡馬だったマイネルソロモンが2004年のスワンステークスマイルチャンピオンシップに出走するための「栗東留学」に同行して以降、ピンクカメオサイレントプライドマイネルキッツなどの「栗東留学」に同行した[28]。滞在経験豊富な人物に栗東出張を任せる国枝の方針により、アパパネもまた福田が担当することとなった[30]

2月18日に再び栗東トレーニングセンターに移動して調整され[31]、3月6日のチューリップ賞GIII)から始動した[32]。初の重馬場での出走ながら、2.2倍の支持で初めて1番人気となった[14]

阪神ジュベナイルフィリーズではなかなかゲートに入らず、ゲートの中にいる他の馬を待たせてしまっていた[注釈 4]。そのため、国枝が自ら願い出て一番最初にゲートに誘導された。しかし、相変わらず時間がかかっていた[27][注釈 5]。良いスタートではなかったが、追い上げて好位につけた[33][34]。しかし、途中で前に馬を置いて息を入れることができずにかかってしまった[14][35]。残り200メートルで先頭となったが、終始アパパネの背後をつけていた9番人気のショウリュウムーンに外からかわされ、4分の3馬身遅れた2着に敗れた[34]。蛯名は「悲観する内容じゃない」と振り返った[14]。軍土門隼夫は、良馬場以外のチューリップ賞は1996 - 97年、2001年、2003年とそれまでに4回あり、それらすべてで1番人気の支持を集めた馬[注釈 6]が敗退していることから、アパパネの2着を「正しい敗戦[35]」と指摘していた[35]

桜花賞[編集]
第70回桜花賞パドック

チューリップ賞の後、栗東トレーニングセンターに居残り、4月11日の桜花賞GI)に参戦。2.3倍の1番人気に推された。続く5.1倍の2番人気にはクイーンカップGIII)を制したアプリコットフィズ、9.9倍の3番人気にはフラワーカップGIII)を制したオウケンサクラが続いた[36]

チューリップ賞と同じく一番最初にゲートに誘導されたが、同様に時間がかかった[27]。スタートからオウケンサクラが逃げて、アパパネは先行策に出た[27]。当日の阪神競馬場は、先行馬がそのまま勝利するレースが多く、後方からの差し切りが決まりにくいという馬場の傾向があった[27]。加えて、出走するメンバーには特徴的な逃げ馬が存在せず、スローペースと目されていた[37]。蛯名は意識的に4,5番手に位置した[37]。途中で折り合いを欠いた場面もあったが、蛯名は抑え込むことができた[37]。オウケンサクラが逃げたまま、4番手で最終コーナーを回り直線では外に持ち出して追い上げを開始[38]。粘ったオウケンサクラを差し切り、半馬身の差をつけて先頭で入線した[39]

第70回桜花賞ゴール前

走破タイム1分33秒3は、2005年のラインクラフトが記録した桜花賞レコードを0秒2更新するレコードタイムでの勝利であった[40]。蛯名は桜花賞を初めて制し、国枝はクラシック初勝利となった[40]。美浦所属の騎手による勝利は、1985年のエルプスに騎乗した木藤隆行以来25年ぶりであった[41]。また福島競馬場デビューの馬による勝利は、1974年のタカエノカオリ以来36年振りであった[42]

優駿牝馬[編集]

桜花賞後に、美浦トレーニングセンターに戻って調整され、5月23日の優駿牝馬(オークス)(GI)に参戦した。3.8倍の1番人気に推され、続く2番人気にはチューリップ賞で敗れたショウリュウムーン、3番人気には桜花賞2着のオウケンサクラであった[43]。降雨により馬場が悪化して敗れたチューリップ賞に次ぐ稍重となり、1600メートルでかかってしまうアパパネは、2400メートルの距離に果たして対応できるのか心配されていた[37]。加えて、外枠の8枠17番の発走であった[37]

ニーマルオトメが逃げてアグネスワルツがそれに続く中、アパパネは9番手の中団にいた[43]。最終コーナーでは大外に持ち出し、アグネスワルツが先に抜け出した。アパパネの内側にはサンテミリオンがおり、2頭並んでアグネスワルツを目指して追い上げた。2頭は残り200メートルでアグネスワルツをかわして、2頭だけの争いとなった[44]。まず、アパパネがリードを作った。しかしサンテミリオンが盛り返して、再び並んだところが決勝線であった[45]

第71回優駿牝馬優勝時

2頭の争いは写真判定に持ち込まれた。横山典弘が騎乗するサンテミリオンに負けたと思った蛯名は、横山に「おめでとう」と声をかけた[46]。脱鞍所[注釈 7]では蛯名が2着馬用の場所へ入ろうとしていたが、勝利を信じた厩舎スタッフにより1着馬用の場所に誘導された[47][注釈 8]。12分かかって判定は同着[47]、JRA-GIでは初めてとなる1着同着であった。横山と蛯名は、1992年の帝王賞でも横山のナリタハヤブサと、蛯名のラシアンゴールドで1着同着を経験しており、それ以来のデッドヒートが成立した[48]。優勝賞金は、1着と2着の賞金を併せて半分に分けて6800万円であった[注釈 9][44]。直後に行われた表彰式では、優勝馬服、優勝レイが一つしか用意されていないために、別々に行われた[44]

アパパネは、前年のブエナビスタに続いて2年連続で牝馬二冠を達成[49]。金子は、キングカメハメハ(東京優駿)、ディープインパクト皐月賞菊花賞)、アパパネ(桜花賞、優駿牝馬)の3頭で日本のクラシック競走全制覇を果たした[50]。美浦トレーニングセンター所属の関東馬の勝利は2002年のスマイルトゥモロー以来、また関東馬の牝馬二冠は1986年メジロラモーヌ[注釈 10]以来であった[49]

レース後は放牧に出ず、美浦トレーニングセンターに残った[51]。夏の暑さに対し、まだ気温の上がらない午前5時に坂路で調整された[51]

秋華賞[編集]

8月から本格的に調教が始まり[52]、9月9日に栗東トレーニングセンターに移動[53]9月19日ローズステークスGII)に参戦し復帰戦となった。食欲旺盛で馬体重は、優駿牝馬からプラス24キログラム。調子が戻らず、出走にあたって国枝は「負けを覚悟」としていた[54]。しかし、2.1倍の1番人気の支持を集めた。スタートから先行し馬群の中に位置したが[55]、途中で折り合いを欠いてしまった[56]。直線で一時先頭になったが、後方を離すことができず、馬群の間からアニメイトバイオにかわされ、先頭のアニメイトバイオから1馬身以上離された4着に敗れた[57]

第15回秋華賞優勝時

そのまま栗東トレーニングセンターに留まり、10月17日秋華賞GI)に参戦。蛯名はレース前、アパパネ1頭が優れているとして「普通に走れば勝てる」と分析していた[58]。2.3倍の1番人気に推され、対する2番人気にはクイーンステークス勝利から参戦のアプリコットフィズが7.1倍[59]。優駿牝馬で同着のサンテミリオンが7.9倍の3番人気に支持された[59]

ゲートに入るのに苦労したものの、良いスタートを切った[60]。しかしすぐに、中団の後方まで位置を下げていた[61]。アグネスワルツが逃げる中、第3コーナー付近で進路を外に求めて追い上げた[61]。残り200メートルで先頭に立ち、内から伸びたアニメイトバイオを4分の3馬身退けて先頭で入線[61]GI4勝目を挙げた。また1986年のメジロラモーヌ、2003年のスティルインラブに次いで史上3頭目となる牝馬三冠を達成した[62]

続く出走した11月14日エリザベス女王杯GI)では、史上最速となる3歳11月でのGI5勝目と牝馬初となる年間GI4勝をかけて出走し[63]、2.7倍の1番人気に推された。イギリス及びアイルランドのオークス優勝馬スノーフェアリーにつけられた6番手に位置し、最終コーナーでは直線に外に持ち出して追い上げたが、スノーフェアリーに5馬身以上離された3着に敗れた[64]。蛯名は、敗因を精神面に求めた[64]

JRA賞では、285票中284票[注釈 11]を集めてJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞[65]。年度代表馬選考ではブエナビスタが211票を集めて受賞する中、アパパネには2位となる41票が投じられた[65]。JPNサラブレッドランキングでは「112」が与えられ、日本調教馬の牝馬では首位であった[注釈 12][注釈 13][66]

4歳 - 5歳(2011 - 12年) [編集]

中山記念GII)で始動する予定だったが、熱発のため回避[67]。代わりに出走したマイラーズカップGII)では4着に敗れた[68]

続いて、5月15日のヴィクトリアマイルGI)に出走した。1年先輩の牝馬二冠馬ブエナビスタが1.5倍の1番人気に推され、それに次ぐ4.1倍の2番人気となった[69]。ブエナビスタとアパパネの馬連には32.77パーセントの支持であった[70]。オウケンサクラが大逃げを打つ中、ブエナビスタよりも前につけて直線で大外から追い上げた[71]。内で先行から抜け出していたレディアルバローザを残り50メートルでかわして、迫るブエナビスタをクビ差だけ振り切って先頭で入線した[72]GI5勝目、牝馬三冠を達成した馬でその後初めて勝利を挙げた。走破タイム1分31秒9は、レースレコードを更新した[73]

安田記念では6着、初めて着順掲示板[注釈 14]を外した。府中牝馬ステークスGII)では14着、2桁着順に沈んだ。エリザベス女王杯では再びスノーフェアリー敗れて3着となった。その後は香港へ遠征し、12月の香港マイルG1)に出走したが13着に敗れた。

5歳となった2012年も現役を続行した。蛯名の落馬負傷により岩田康誠に乗り替わった阪神牝馬ステークスGII)や[74]、連覇が期待され1番人気に推されたヴィクトリアマイル、安田記念に出走したもののいずれも勝利することができなかった。夏は、北海道苫小牧市ノーザンファーム空港牧場に放牧[75]。秋はエリザベス女王杯を目標とし、前哨戦から向かうことが決まっていた[75]。しかし、9月13日に右前浅屈腱炎の発症が判明[76]。競走馬を引退が決定し、9月15日付でJRAの競走馬登録を抹消した[77]

繁殖牝馬時代[編集]

北海道勇払郡安平町ノーザンファームで繁殖牝馬となった。初年度からディープインパクトが種付けされ、2014年2月28日に初仔となる牡馬(後のモクレレ)が誕生した[78]。ディープインパクトが死亡する2019年までに4頭を生産した。GI7勝の三冠馬ディープインパクトとGI5勝の牝馬三冠馬アパパネの配合にマスコミは「12冠ベビー」とはやし立てた[79][80]

12冠ベビーはすべて勝利を挙げており、2番仔のジナンボーは新潟記念GIII)2着2回[81]、3番仔のラインベック中京2歳ステークス(OP)を勝利[82]。4番仔のアカイトリノムスメは、クイーンカップGIII)で産駒初の重賞勝利を挙げ[83]、優駿牝馬(GI)ではユーバーレーベンに次ぐ2着となっている[84]

2020年からは、ディープインパクトの全兄で同じく金子が所有していたブラックタイドが配合されている[85]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[86]および『優駿』2013年8月号85頁[87]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬
(2着馬)
馬体重
[kg]
2009.07.05 福島 2歳新馬 芝1800m(良) 16 4 8 006.00(3人) 03着 R1:51.5(37.5) -0.8 0蛯名正義 54 ロードシップ 452
0000.10.31 東京 2歳未勝利 芝1600m(良) 14 6 3 005.10(3人) 01着 R1:35.9(34.3) -0.3 0蛯名正義 54 (ローグランド) 476
0000.11.15 東京 赤松賞 芝1600m(良) 16 8 16 006.00(3人) 01着 R1:34.5(33.6) -0.4 0蛯名正義 54 (ブルーミングアレー) 468
0000.12.13 阪神 阪神ジュベナイルF JpnI 芝1600m(良) 18 8 18 004.60(2人) 01着 R1:34.9(34.3) -0.1 0蛯名正義 54 アニメイトバイオ 472
2010.03.06 阪神 チューリップ賞 GIII 芝1600m(重) 16 8 16 002.20(1人) 02着 R1:36.2(35.0) -0.1 0蛯名正義 54 ショウリュウムーン 478
0000.04.11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 5 9 002.80(1人) 01着 R1:33.3(34.1) -0.1 0蛯名正義 55 オウケンサクラ 480
0000.05.23 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(稍) 18 8 17 003.80(1人) 01着 R2:29.9(35.2) 同着 0蛯名正義 55 サンテミリオン 470
0000.09.19 阪神 ローズS GII 芝1800m(良) 12 5 5 002.10(1人) 04着 R1:46.0(34.1) -0.2 0蛯名正義 54 アニメイトバイオ 494
0000.10.17 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 7 15 002.30(1人) 01着 R1:58.4(34.1) -0.1 0蛯名正義 55 (アニメイトバイオ) 490
0000.11.14 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 17 3 5 002.70(1人) 03着 R2:13.5(35.1) -1.0 0蛯名正義 54 スノーフェアリー 494
2011.04.17 阪神 マイラーズC GII 芝1600m(良) 18 8 18 007.10(4人) 04着 R1:32.8(33.2) -0.5 0蛯名正義 56 シルポート 490
0000.05.15 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 17 8 16 004.10(2人) 01着 R1:31.9(34.3) -0.0 0蛯名正義 55 ブエナビスタ 490
0000.06.05 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 4 8 002.20(1人) 06着 R1:32.2(34.5) -0.2 0蛯名正義 56 リアルインパクト 498
0000.10.16 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(稍) 16 2 4 002.30(1人) 14着 R1:47.8(34.9) -1.0 0蛯名正義 57 イタリアンレッド 502
0000.11.13 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 18 2 4 010.00(4人) 03着 R2:11.8(34.7) -0.2 0蛯名正義 56 スノーフェアリー 496
0000.12.11 沙田 香港マイル G1 芝1600m(良) 14 9 14 020.00(9人) 13着 R1:35.41 -1.43 0蛯名正義 55.5 エイブルワン 496
2012.04.07 阪神 阪神牝馬S GII 芝1400m(良) 17 8 16 006.40(3人) 07着 R1:22.3(34.8) -0.4 0岩田康誠 56 クィーンズバーン 504
0000.05.13 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 18 4 7 004.00(1人) 05着 R1:32.8(33.8) -0.4 0蛯名正義 55 ホエールキャプチャ 498
0000.06.03 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 5 10 009.30(4人) 16着 R1:32.6(35.3) -1.3 0蛯名正義 56 ストロングリターン 496
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

繁殖成績[編集]

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 2014年 モクレレ 黒鹿毛 ディープインパクト 金子真人ホールディングス 美浦・国枝栄 21戦3勝(現役) [88]
2番仔 2015年 ジナンボー 美浦・堀宣行 15戦4勝(現役) [89]
2016年 (不受胎) [85]
3番仔 2017年 ラインベック 黒鹿毛 金子真人ホールディングス 栗東・友道康夫 13戦4勝(現役) 中京2歳S [90]
4番仔 2018年 アカイトリノムスメ 美浦・国枝栄 6戦3勝(現役) クイーンC [91]
2019年 流産 [85]
5番仔 2020年 (アパパネの2020) 黒鹿毛 ブラックタイド デビュー前 [92]
6番仔 2021年 (アパパネの2021) 鹿毛 デビュー前 [85]
  • 2021年9月10日現在

血統表[編集]

アパパネ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン
Last Tycoon
*トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

*ソルティビッド
2000 栗毛
Salt Lake
1989
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Take Lady Anne Queen City Lad
Lovita H.
母の母
Piper Piper
1987
Spectacular Bid Bold Bidder
Spectacular
Alvarada Hard Work
Easterborn F-No.9-f
母系(F-No.) 9号族(FN:9-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5x5x5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ アパパネ 5代血統表2017年8月31日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com アパパネ 5代血統表2017年8月31日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ アパパネ 5代血統表2017年8月31日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com アパパネ 5代血統表2017年8月31日閲覧。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2着のアニメイトバイオも、美浦トレーニングセンターの牧光二厩舎所属である。関東馬によるワンツーフィニッシュは、同様に2004年(1着:ショウナンパントル、2着:アンブロワーズ)以来であった。
  2. ^ 前年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したブエナビスタは「110」が与えられている。
  3. ^ 牝馬部門2位は、アニメイトバイオの「107」。3位は、阪神ジュベナイルフィリーズ3着となったベストクルーズの「105」。
  4. ^ 大外枠で最後のゲート入りだったため、その他17頭がゲートに長くとどまっていた。
  5. ^ 通常、ゲートの中で待たされることは馬にとって負担とされている。そのため、ゲート入りはできる限り後が好ましい。
  6. ^ 1996年:ビワハイジ阪神3歳牝馬ステークス優勝、2着)
    1997年:メジロドーベル(阪神3歳牝馬ステークス優勝、3着)
    2001年:チアズグレイス(その後桜花賞優勝、10着)
    2003年:スティルインラブ(その後牝馬三冠達成、2着)
  7. ^ 下馬して、鞍などを外す場所。着順により入る場所が異なる。
  8. ^ 遅れて戻ってきたサンテミリオンは、2着馬用の場所に収まった。
  9. ^ 単独優勝の場合、9700万円。単独2着の場合、3900万円。
  10. ^ 後にエリザベス女王杯を制し、牝馬三冠を果たした。
  11. ^ 残る1票は、スノーフェアリーへの投票。
  12. ^ 2008年のリトルアマポーラ(3歳でエリザベス女王杯制覇)と並ぶ評価であった。
  13. ^ 牝馬の首位は「120」のスノーフェアリー。3位は「111」のオウケンサクラとサンテミリオン。
  14. ^ 5着以内。

出典[編集]

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参考文献[編集]

  • 優駿』(日本中央競馬会
    • 2010年2月号
      • 吉沢譲治「【重賞プレイバック】母の無念を晴らす勝利」
      • 古井由吉「【競馬徒然草 60】暮れと有馬記念」
    • 2010年3月号
      • 「【重賞プレイバック】第17回チューリップ賞(GIII)」
    • 2010年4月号
      • 軍土門隼夫「【皐月賞&桜花賞レビュー】アパパネ」
    • 2010年5月号
      • 軍土門隼夫「【YUSHUN Point of View】アパパネが2歳女王の貫録を見せ戴冠」
    • 2010年6月号
      • 軍土門隼夫「【クローズアップ・GI優勝馬】アパパネ
      • 「【重賞プレイバック】第70回桜花賞(GI)」
    • 2010年7月号
      • 平松さとし「【第71回オークス詳報】アパパネ & サンテミリオン」
      • 「【重賞プレイバック】第71回優駿牝馬(オークス)(GI)」
    • 2010年10月号
      • 井上オークス「【秋競馬を楽しむための全話題集 part2】GI1着同着から始まった物語」
    • 2010年11月号
      • 「【重賞プレイバック】第28回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)」
    • 2010年12月号
      • 平松さとし「【第15回秋華賞優勝馬・クローズアップ(1)】アパパネ 牝馬三冠達成」
      • 岡本光男(日刊スポーツ関西)「【第15回秋華賞優勝馬・クローズアップ(2)】アパパネ三冠を陰で支えた男」
      • 「【重賞プレイバック】第15回秋華賞(GI)」
    • 2011年2月号
      • 「2010年度JRA賞決定! 年度代表馬にブエナビスタ」
      • 「2010年JPNサラブレッドランキング発表!」
    • 2011年7月号
      • 谷川善久「アパパネ 跳ね除けたあらゆる不安材料」
    • 2013年8月号
      • 谷川善久「【優駿激闘譜】アパパネ 独自の進化を遂げて誕生した牝馬三冠馬」

外部リンク[編集]