エリモエクセル

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エリモエクセル
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1995年5月18日(22歳)
死没 存命
登録日 1997年10月16日
抹消日 2000年3月10日
ロドリゴデトリアーノ
エリモファンタジー
母の父 Riverman
生国 日本の旗 日本北海道えりも町
生産 えりも農場
馬主 山本慎一
調教師 加藤敬二栗東
厩務員 石倉幹子
競走成績
生涯成績 17戦6勝
獲得賞金 3億1676万8000円
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エリモエクセルとは、日本競走馬繁殖牝馬である。第59回優駿牝馬の優勝馬。主戦騎手的場均

馬齢は、旧表記(数え年)で統一する。

生い立ち[編集]

1995年5月18日、えりも農場(現・エクセルマネジメント)でエリモファンタジーの4番仔として誕生した。エリモファンタジーはフランスで走り8戦0勝の競走成績ながら、父はフランスのリーディングサイアーにもなったリヴァーマン、母はアメリカダート6ハロンのG1スピナウェイステークスを制しているシェアザファンタジーという良血馬であった。

ロドリゴデトリアーノが配合相手に選ばれたのは、生産者の猪木淑郎がその溢れるスピード感に惚れ込んでいたためだった。牧場にいたころのエリモエクセルは気の強いところがあり、特定の人以外には世話もさせなかった。このような面は厩舎に入ってからもあまり変わらず、世話する人を手こずらせることもしばしばあった。一方で、主戦の的場が「騎手の指示通りに動き、乗りやすい」[1]と評しているように、競馬に臨んでは素直な馬だった。

戦績[編集]

4歳[編集]

1998年1月京都競馬場新馬戦でデビュー、2着に5馬身差をつけて勝利した。このあとダートの自己条件戦を3着として、桜花賞トライアル4歳牝馬特別に出走した。格上挑戦で、なおかつコースでのレースは初めてということもあって人気はなかったが、第4コーナーでほぼ最後方に近い位置取りから、直線だけで6着にまで追い込んだ。芝への適応力を示し、続いてオープン特別の忘れな草賞に出走。強めの調教を行ったこともあり、馬体重が4歳牝馬特別のときから12キログラムも減少していたが、中団から鋭い末脚を見せ勝利した。この勝利で収得賞金を加算することができ、優駿牝馬に向かうこととなった。

優駿牝馬では、馬体重もプラス10キログラムと回復するなど状態は上向きだった。人気の中心はファレノプシスら桜花賞に出走した馬で、エリモエクセルは単勝7番人気にとどまり、忘れな草賞で2000メートルの距離を克服している割には低評価だった。レースはロンドンブリッジが逃げてスローペースで展開した。エリモエクセルはスタートから好位につけ、的場が「勝利を確信した」[1]と言うほどの抜群の手応えで第4コーナーを迎えると、直線半ばで早くも先頭に立った。外からエアデジャヴー、内からはファレノプシスが追撃するが、これらを振り切り優勝した。騎手、調教師馬主、生産者は、皆これが初の優駿牝馬勝利だった。

秋はぶっつけで秋華賞に臨んだが、騎手との折り合いを欠いたこともあり、ファレノプシスの7着に敗れた。エアグルーヴメジロドーベルとの3世代の優駿牝馬優勝馬の対決が話題を呼んだエリザベス女王杯では、直線で進路をふさがれる不利があり伸びきれずメジロドーベルの5着に敗れた。次に万全の体調で臨んだ阪神牝馬特別でも、同様の不利があり11着と大敗した。

5歳[編集]

5歳の初戦に選んだのは中京記念だった。近走不振のうえに牡馬相手だったが、1番人気に推されていた。スタートで出遅れ、第3コーナーでも最後方という苦しい展開ながら、直線では大外から鮮やかな末脚を見せての差し切り勝ちを収めた。次に産経大阪杯への出走を予定していたが、蹄球炎のため出走取り消しとなった。このためローテーションが狂い、体調が万全ではなかった金鯱賞では9着に沈んだ。続くマーメイドステークスでは牝馬限定戦とあって1番人気に推されたが、午前中まで雨が降り続き、直線での切れ味を身上とするエリモエクセルの苦戦も予想された。しかしレースでは、先行馬を交わして半馬身差で勝利した。

このあと宝塚記念は回避して、札幌記念に出走した。秋華賞以来の再戦となるファレノプシスらGI馬4頭が出走するなど好メンバーが揃っていたが、第4コーナーで3番手につける積極的なレース運びをしたものの直線で失速し、セイウンスカイの6着に終わった。レース後夏負けにかかり、体調がなかなか回復せず、エリザベス女王杯の前哨戦に定めた府中牝馬ステークスも完調とは言えない状態で臨むこととなった。人気も3番人気に甘んじるなど、調子を不安視する見方も強かったが、上がり3ハロン33秒9という豪脚を見せ、エガオヲミセテを半馬身差し切り勝利した。

エリザベス女王杯では、ファレノプシス、メジロドーベルと人気を分け合い3番人気だった。府中牝馬ステークスを使って調子を上げて臨んだものの、勝負所で他馬と接触したこともあり、直線でまったく伸びずメジロドーベルの13着と大敗した。次に出走した阪神牝馬特別では、外からの追い込み届かずハイフレンドコードの3着に敗れ、1999年シーズンを終えた。

6歳[編集]

2000年も、アメリカジョッキークラブカップ5着、中京記念6着と、勝てないまでも歴戦の牡馬相手に堅実な走りを見せたが、春の繁殖シーズンが近いこともあり、余力を残したまま引退することとなった。

引退後[編集]

引退後は、生まれ故郷のえりも農場(現・エクセルマネジメント)で繁殖牝馬となったが、産駒から目立った活躍馬は現れていない。

生年 馬名 毛色 厩舎 馬主 戦績
初仔 2001年 ユニバーサル 栗毛 ブライアンズタイム 栗東・加藤敬二 山本敏晴 36戦3勝(引退・繁殖)
2番仔 2002年 ハレクラニ 鹿毛 ブライアンズタイム 栗東・加藤敬二 (有)エクセルマネジメント 4戦0勝(引退・繁殖)
3番仔 2004年 アクセス 栗毛 ボストンハーバー 栗東・加藤敬二
船橋松代眞
エクセルマネジメント 10戦0勝(引退)
4番仔 2006年 ダノンエクスプレス 栗毛 アグネスタキオン 栗東・大久保龍志
園田森沢友貴
(株)ダノックス 25戦5勝(引退)
5番仔 2007年 エリモマドンナ 栗毛 ダンスインザダーク 栗東・藤原英昭 (有)エクセルマネジメント 0勝(引退・繁殖)
6番仔 2008年 リトルダーリン 黒鹿毛 ディープインパクト 栗東・角居勝彦 金子真人ホールディングス(株) 24戦3勝(引退・繁殖)
7番仔 2009年 ダイヤモンドリング 栗毛 アグネスタキオン (不出走・繁殖)
8番仔 2011年 ピュアエクセル 鹿毛 アドマイヤムーン 栗東・須貝尚介 山住勲 8戦0勝(引退・繁殖)
9番仔 2012年 黒鹿毛 ディープインパクト
10番仔 2013年 エクセルワールド 黒鹿毛 ヴィクトワールピサ 美浦・伊藤大士
→大井(小林)・福永敏
前原敏行 現役
11番仔 2014年 鹿毛 ディープインパクト
12番仔 2015年 黒鹿毛 ディープインパクト

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1998.01.31 京都 新馬 16 02.4 0(1人) 01着 松永幹夫 53 ダ1200m(良) 1:14.7 (37.7) -0.9 (アズマリミット)
0000.02.21 京都 飛梅賞 14 22.6 0(8人) 03着 佐藤哲三 53 ダ1800m(重) 1:52.5 (36.9) -1.1 マックスキャンドゥ
0000.03.15 阪神 4歳牝馬特別 GII 16 63.5 (10人) 06着 角田晃一 54 芝1400m(良) 1:23.1 (36.4) -0.7 マックスキャンドゥ
0000.04.11 阪神 忘れな草賞 OP 14 12.4 0(5人) 01着 四位洋文 54 芝2000m(良) 2:02.7 (34.8) -0.1 (ヤマノセンプー)
0000.05.31 東京 優駿牝馬 GI 18 13.4 0(7人) 01着 的場均 55 芝2400m(良) 2:28.1 (34.6) -0.2 エアデジャヴー
0000.10.25 京都 秋華賞 GI 18 07.0 0(3人) 07着 的場均 55 芝2000m(良) 2:03.2 (36.6) -0.8 ファレノプシス
0000.11.15 京都 エリザベス女王杯 GI 14 11.5 0(3人) 05着 的場均 54 芝2200m(良) 2:13.4 (33.8) -0.6 メジロドーベル
0000.12.20 阪神 阪神牝馬特別 GII 13 02.9 0(2人) 11着 的場均 53 芝1600m(良) 1:36.5 (36.7) -1.8 エガオヲミセテ
1999.02.21 中京 中京記念 GIII 16 03.3 0(1人) 01着 的場均 55 芝2000m(良) 2:01.1 (35.8) -0.1 (サンプレイス)
0000.04.04 阪神 大阪杯 GII 11 取消 角田晃一 56 芝2000m(良) サイレントハンター
0000.05.29 中京 金鯱賞 GII 15 05.8 0(4人) 09着 的場均 57 芝2000m(良) 2:01.0 (36.6) -1.3 ミッドナイトベット
0000.06.27 阪神 マーメイドS GIII 15 03.0 0(1人) 01着 的場均 56 芝2000m(重) 2:03.6 (36.4) -0.1 (キクノスカーレット)
0000.08.22 札幌 札幌記念 GII 10 12.7 0(4人) 06着 的場均 55 芝2000m(良) 2:01.3 (36.8) -1.2 セイウンスカイ
0000.10.17 東京 府中牝馬S GIII 14 05.4 0(3人) 01着 的場均 56 芝1800m(良) 1:47.5 (33.9) -0.1 エガオヲミセテ
0000.11.14 京都 エリザベス女王杯 GI 18 04.1 0(3人) 13着 的場均 56 芝2200m(良) 2:14.2 (35.5) -0.7 メジロドーベル
0000.12.19 阪神 阪神牝馬特別 GII 16 04.8 0(2人) 03着 的場均 56 芝1600m(良) 1:33.9 (34.6) -0.3 ハイフレンドコード
2000.01.23 中山 AJCC GII 14 05.2 0(2人) 05着 的場均 56 芝2200m(良) 2:14.5 (34.6) -1.1 マチカネキンノホシ
0000.03.05 中京 中京記念 GIII 14 04.7 0(2人) 06着 土肥幸広 56.5 芝2000m(良) 2:00.1 (35.9) -1.0 メイショウドトウ

血統表[編集]

エリモエクセル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンダンサー系

*ロドリゴデトリアーノ
Rodrigo de Triano
1989 栗毛
父の父
El Gran Senor
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Sex Appeal Buckpasser
Best in Show
父の母
Hot Princess
1980 栗毛
*ホットスパーク
Hot Spark
Habitat
Garvey Girl
Aspara Crimson Satan
Courtside

*エリモファンタジー
Erimo Fantasy
1986 栗毛
Riverman
1969 鹿毛
Never Bend Nasrullah
Lalun
River Lady Prince John
Nile Lily
母の母
Share the Fantasy
1980 栗毛
Exclusive Native Raise a Native
Exclusive
Misukaw Northern Dancer
Dihela
母系(F-No.) (FN:1-k) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer 3×4、Nearco 5×5、Native Dancer 5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [2]
  2. ^ [2]
  3. ^ [2]

半姉エリモパッションの産駒(本馬の甥)にエリモブライアン(ステイヤーズステークスGII1着、菊花賞GI3着)・エリモシャルマン(ステイヤーズステークス2着)の兄弟がいる。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『優駿』 1998年7月号 p.139
  2. ^ a b c 血統情報:5代血統表|エリモエクセル|JBISサーチ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年1月15日閲覧。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]