アドラーブル

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アドラーブル
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1989年3月28日
死没 2005年4月23日(16歳没)
ノーザンテースト
エコルシュ
母の父 Big Spruce
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産 社台ファーム千歳
馬主 根岸治男
調教師 小林稔栗東
競走成績
生涯成績 9戦3勝
獲得賞金 18,210万円
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アドラーブルとは1992年優駿牝馬(オークス)を制した日本競走馬である。当馬は母エコルシュの初仔であり、全弟に中山大障害(春)などの優勝馬ノーザンレインボーがいる。馬主の根岸治男にとっては、初めて所有した馬がこのアドラーブルであった[1]

現役時代[編集]

1991年7月にデビューしたアドラーブルは、不良馬場の中、後続に6馬身差をつけて勝利する。続く札幌3歳ステークスでは、単勝2番人気に支持され、前々でレースを進めたが直線に入って伸びを欠き、ニシノフラワーの9着に大敗する。レース後休養に入り、復帰初戦の12月の条件戦では3着。3戦1勝の戦績で1991年を終えた。

翌年1月の牝馬限定のオープン戦で2着に入り、同レースでアドラーブルの手綱を取った村本善之は引退するまで手綱を取ることとなる。次走の寒桜賞では1番人気を裏切って7着と成績が安定しなかったが、陣営はクラシックレースを目指し、桜花賞トライアルレースであるチューリップ賞(当時はオープン特別。現在はGIII)を次戦に選ぶ。桜花賞の本命候補と考えられていたニシノフラワーが単勝1.2倍で1番人気、オグリキャップの妹オグリホワイトがそれに続く人気を集め、アドラーブルは3番人気に支持された。このときニシノフラワーは、レースで度重なる不利を受け思うような競馬ができず抜け出しに手間取り、アドラーブルは中団から一気に抜け出しレースを制した。

桜花賞当日、ファンは河内洋に乗り代わったニシノフラワーを1番人気に支持、アドラーブルは単勝6番人気となった。レースは横綱競馬で後続を突き放したニシノフラワーの2着に入り、アドラーブルが牝馬クラシック路線において上位の実力を示すこととなった。

迎えたオークスでは、依然としてニシノフラワーが人気を集め、続いてオークスのトライアルレースで強い競馬を見せたキョウワホウセキやタイコサージュに人気が集まり、アドラーブルは単勝4番人気となった。レースでは、ウィーンコンサートが飛ばして先頭に立ち、ニシノフラワーは、そのやや後ろでレースを進め、アドラーブルはさらにその後ろに位置した。上位人気に支持されたキョウワホウセキやタイコサージュ、ラックムゲンらは中団よりもやや後ろでレースを進める。直線に入り、ニシノフラワーが一気に先頭に立とうとスパートするが抜け出せず、ニシノフラワーを捉えて抜け出したキョウワホウセキと内から伸びてくるサンエイサンキューの2頭の争いをアドラーブルが大外から差しきって勝利を収めた。管理していた小林稔にとっては、初のクラシック制覇となった[2]

その後、アドラーブルはエリザベス女王杯に出走。5番人気に推され、馬体重20kg増で出走することとなったが、レースを制した同厩舎のタケノベルベットから大きく離された4着に終わった。このエリザベス女王杯を最後に引退した[3]

引退後[編集]

引退後は門別の白井牧場で繁殖牝馬となり[3]、1993年から3年連続でトニービンと交配された。その内、1995年に産まれたエモシオンは1998年の菊花賞で3着に入り、その翌年の京都記念を制するなどの好成績を収めた。トニービンのほかにも、ティンバーカントリーエルコンドルパサーサンデーサイレンスと交配されたが、エモシオンの成績を超える産駒は現れないまま、2005年4月23日に死亡した。

血統表[編集]

アドラーブル血統ノーザンテースト系/Lady Angela4×3=18.75%(父内)、Nearco4×5=9.38%) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンテースト系
[§ 2]

*ノーザンテースト
Northern Taste
1971 栗毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Lady Victoria
1962 黒鹿毛
Victoria Park Chop Chop
Victoriana
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah

*エコルシュ
Ecorche
1982 黒鹿毛
Big Spruce
1969 黒鹿毛
Herbager Vandale
Flagette
Silver Sari Prince John
Golden Sari
母の母
Idmon
1975 栗毛
Dr.Fager Rough'n Tunble
Aspidistra
Arachne Intentionally
Molecomb Park
母系(F-No.) 14号族(FN:14-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Lady Angela3×4、Nearco4×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ アドラーブル 5代血統表2017年9月4日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com アドラーブル 5代血統表2017年9月4日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ アドラーブル 5代血統表2017年9月4日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ アドラーブル 5代血統表2017年9月4日閲覧。

出典・脚注[編集]

  1. ^ 「オークス馬のオーナーに聞く 根岸治男さん」『優駿』1992年7月号、日本中央競馬会、32頁
  2. ^ 『優駿』1992年7月号、日本中央競馬会、150頁
  3. ^ a b 『優駿』1993年9月号、日本中央競馬会、38頁
  4. ^ Heart of Joyの血統詳細|競走馬データ”. netkeiba.com. 2015年7月12日閲覧。

外部リンク[編集]