ブラックタイド

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ブラックタイド[1]
B・taido.JPG
ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて
(2018年10月30日)
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2001年3月29日(18歳)[1]
抹消日 2008年8月1日
サンデーサイレンス[1]
ウインドインハーヘア[1]
母の父 Alzao[1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産 ノーザンファーム[1]
馬主 金子真人
→金子真人ホールディングス(株)
[1]
調教師 池江泰郎栗東[1]
競走成績
生涯成績 22戦3勝[1]
獲得賞金 1億6207万1000円[1]
 
勝ち鞍
GII スプリングS 2004年
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ブラックタイド日本競走馬で、現在は種牡馬である。2004年スプリングステークスに優勝した。全弟2005年中央競馬クラシック三冠を制したディープインパクト、種牡馬のオンファイアがいる。

経歴[編集]

競走馬時代[編集]

デビュー前 - 3歳[編集]

2001年セレクトセールで9700万円で金子真人に落札された。落札価格は翌年のセレクトセールで金子に落札された全弟のディープインパクト(7000万円)よりも高値であった。

2003年、暮れの阪神競馬でデビュー戦を圧勝すると、次走のラジオたんぱ杯2歳ステークスで1戦1勝ながら単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持される。しかし、レースではコスモバルクの4着に終わった。

明けて2004年、オープン特別の若駒ステークスで2勝目を挙げた。次走のきさらぎ賞では単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたが、ゴール前でマイネルブルックの強襲にあい、2着に終わった。

ラジオたんぱ杯2歳ステークス、きさらぎ賞と重賞では人気になるものの勝ち切れなかったが、次走のスプリングステークスでは、リンカーンに主戦騎手である武豊が騎乗するため横山典弘に乗り替わった。このレースでは、それまでの先行・中団からのレースではなく、最後方待機策を選択。直線で一気に他馬をごぼう抜きして重賞初勝利を飾った。

皐月賞ではコスモバルクに次ぐ2番人気に支持されたが、レースでは出負けし、更に前が止まらない馬場での後方待機で末脚が不発に終わり、16着と大敗した。このレースではブラックタイドと同じく後方待機策をとったスズカマンボハーツクライといった翌年G1を制する馬たちも大敗を喫しており、このレースを制したのは単勝オッズ32.2倍の10番人気で伏兵として見られていたダイワメジャーだった。高速馬場での先行馬有利という状況と、後方待機の失敗から鞍上が馬を無理に追わなかったため、下位での入線となった。

皐月賞後、屈腱炎を発症し、2年間休養することになる。

5歳以降[編集]

2006年5月末に帰厩すると、8月に新潟競馬場で行われるダートのオープン特別・関越ステークスで復帰することになった。藤岡佑介を鞍上に迎え、初のダート戦に挑んだ。道中は最後方を追走し、直線では鋭い末脚を繰り出すが7着に敗れた。このレースでは上がり最速を記録した。

その後、得意の芝でのレース、小倉日経オープンに出走し、道中は中団に待機して最後はしぶとく伸びたが3着。さらに幸英明を鞍上に朝日チャレンジカップに出走し6着。続いて藤岡佑介を再び鞍上に迎え、オープン特別のアンドロメダステークスに出走、同日の東京競馬場のメインレース、ジャパンカップで弟のディープインパクトが勝利し、兄弟でのメインレース勝利が期待されたが2着に敗れた。更にディセンバーステークスに出走したが3着に終わった。

2007年になってからも中山金杯で3着と好走を続けていたが、続く中山記念では10着と大敗した。この後、大阪城ステークスでも7着に敗れ、日経賞では12着に敗れた。しかしオーストラリアトロフィーでは初めてブリンカーを装着し、開幕週の京都競馬場の前残りとなりやすい馬場の特性を生かして2着に粘った。その後、8か月休養し、ディセンバーステークスで実戦復帰したが、13着に終わった。

2008年も中山金杯から始動するが10着、大阪城ステークスでは8着、日経賞では5着だった。そして、距離短縮で挑んだ都大路ステークスでは勝ったフサイチアウステルからアタマ差の2着に入ったものの、次の目黒記念では8着という結果に終わった。その後、8月1日付で競走馬登録を抹消し、引退した。結局、屈腱炎から復帰した後は一度も勝利できずに競走馬を引退することになった。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝馬/(2着馬)
2003 12. 7 阪神 2歳新馬 9 8 9 1.7(1人) 1着 武豊 55 芝2000m(良) 2:02.5 (34.9) -0.6 スウィフトカレント
12. 27 阪神 ラジオたんぱ杯2歳S GIII 13 8 13 1.4(1人) 4着 武豊 55 芝2000m(良) 2:02.2 (35.1) 0.6 コスモバルク
2004 1. 24 京都 若駒S OP 10 5 5 1.2(1人) 1着 武豊 56 芝2000m(良) 2:02.5 (34.3) -0.1 (ケージーフジキセキ)
2. 15 京都 きさらぎ賞 GIII 14 4 6 1.5(1人) 2着 武豊 56 芝1800m(良) 1:48.0 (35.0) 0.0 マイネルブルック
3. 21 中山 スプリングS GII 16 6 11 3.2(2人) 1着 横山典弘 56 芝1800m(稍) 1:48.3 (35.2) -0.2 (キョウワスプレンダ)
4. 18 中山 皐月賞 GI 18 4 7 3.8(2人) 16着 武豊 57 芝2000m(良) 2:00.1 (34.2) 1.5 ダイワメジャー
2006 1. 23 新潟 関越S OP 15 8 14 8.6(7人) 7着 藤岡佑介 56 ダ1800m(良) 1:51.6 (36.9) 0.7 オーガストバイオ
8. 20 小倉 小倉日経オープン OP 7 7 7 2.3(1人) 3着 藤岡佑介 56 芝1800m(良) 1:48.1 (34.5) 0.2 ツルマルヨカニセ
9. 9 中京 朝日チャレンジC GIII 12 7 9 6.7(3人) 6着 幸英明 57 芝2000m(良) 1:57.9 (34.7) 0.5 トリリオンカット
11. 26 京都 アンドロメダS OP 12 7 9 7.5(5人) 2着 藤岡佑介 55 芝2000m(良) 2:00.6 (34.8) 0.2 アサカディフィート
12. 16 中山 ディセンバーS OP 11 8 10 2.1(1人) 3着 ルメール 56 芝1800m(良) 1:48.7 (34.1) 0.2 イースター
2007 1. 6 中山 中山金杯 GIII 16 6 12 7.1(2人) 3着 後藤浩輝 55 芝2000m(不) 2:03.7 (38.5) 1.3 シャドウゲイト
2. 25 中山 中山記念 GII 16 6 11 23.5(9人) 10着 北村宏司 57 芝1800m(良) 1:48.1 (35.8) 0.8 ローエングリン
3. 10 阪神 大阪城S OP 12 8 12 14.4(7人) 7着 和田竜二 55 芝1800m(良) 1:47.3 (34.7) 0.1 スーパーホーネット
3. 24 中山 日経賞 GII 14 4 6 45.6(9人) 12着 松岡正海 57 芝2500m(良) 2:33.8 (38.0) 2.0 ネヴァブション
4. 21 京都 オーストラリアT OP 12 7 9 13.9(6人) 2着 和田竜二 56 芝1800m(良) 1:46.3 (33.2) 0.1 エイシンデピュティ
12. 15 中山 ディセンバーS OP 16 7 13 13.7(6人) 13着 戸崎圭太 56 芝1800m(良) 1:49.3 (35.4) 2.0 サイレントプライド
2008 1. 5 中山 中山金杯 GIII 16 4 7 21.5(8人) 10着 蛯名正義 56 芝2000m(良) 2:01.4 (34.8) 0.7 アドマイヤフジ
3. 15 阪神 大阪城S OP 16 4 8 16.8(9人) 8着 佐藤哲三 56 芝1800m(良) 1:46.8 (35.8) 0.7 オースミグラスワン
3. 29 中山 日経賞 GII 13 2 2 48.0(10人) 5着 吉田隼人 57 芝2500m(良) 2:33.8 (35.4) 1.1 マツリダゴッホ
5. 11 京都 都大路S OP 18 1 1 12.1(5人) 2着 川田将雅 56 芝1600m(稍) 1:35.1 (35.0) 0.0 フサイチアウステル
6. 1 東京 目黒記念 GII 18 4 7 61.8(10人) 8着 川田将雅 56 芝2500m(良) 2:32.6 (35.6) 0.7 ホクトスルタン

種牡馬時代[編集]

競走馬登録抹消後は8月4日午前にブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動し、2009年より種牡馬として供用が開始された。三冠馬・ディープインパクトの全兄という血統から代替種牡馬として人気を集め、この年の新種牡馬としては最多となる150頭の種付けを行っている。2012年に初年度産駒がデビューし、同年のデイリー杯2歳ステークステイエムイナズマが優勝、産駒の重賞初制覇となった。2012年のファーストシーズンサイアーランキングで1位となっている。

以降もディープインパクトに比べると繁殖牝馬に恵まれない中でタガノエスプレッソやキタサンブラックといった重賞勝馬を輩出した。勝ち上がり率や好走率の面でハイアベレージを叩き出している[2]。そして、2015年の菊花賞でキタサンブラックが優勝し、産駒初のGI勝利を記録した。

2016年・2017年はキタサンブラックが年度代表馬になり、自身も中央競馬種牡馬ランキングで2年連続の10位に入った。

グレード制重賞優勝馬[編集]

太字はGI競走。

キタサンブラック(2012年産)

地方重賞優勝馬[編集]

血統表[編集]

ブラックタイド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系サンデーサイレンス系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
父の父
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason 1958 Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953 Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding 1963 Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964 Montparnasse
Edelweiss

*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair 1991
鹿毛 アイルランド
Alzao 1980
鹿毛 アメリカ
Lyphard 1969 Northern Dancer
Goofed
Lady Rebecca 1971 Sir Ivor
Pocahontas
母の母
Burghclere 1977
鹿毛 イギリス
Busted 1963 Crepello
Sans Le Sou
Highclere 1971 Queen's Hussar
Highlight
母系(F-No.) (FN:2-f) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ 血統情報:5代血統表|ブラックタイド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年10月26日閲覧。
  2. ^ ブラックタイドの血統表 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2017年7月15日閲覧。
  3. ^ 血統情報:5代血統表|ブラックタイド
  4. ^ 血統情報:5代血統表|ブラックタイド


3代母Highclereは1000ギニー(英GI)、ディアヌ賞(仏GI)など8戦3勝。このHighclereを起点として現在に至るまで牝系が築かれており、近親には活躍馬が揃っている。詳細はハイクレア一族の項目を参照。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ブラックタイド”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年11月1日閲覧。
  2. ^ 影の最強種牡馬ブラックタイド!ディープインパクトの兄は脇役じゃない- 競馬TIMES
  3. ^ テイエムイナズマ”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  4. ^ マイネルフロスト”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  5. ^ タガノエスプレッソ”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  6. ^ キタサンブラック”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  7. ^ ライジングリーズン”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  8. ^ デイジーギャル”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  9. ^ イワミノキズナ”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  10. ^ ターントゥタイド”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  11. ^ コスモスピカ”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  12. ^ ブライトエンプレス”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  13. ^ メジャーリーガー”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  14. ^ クラトイトイトイ”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  15. ^ シュエット”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。
  16. ^ リコーワルサー”. JBISサーチ. 2017年10月26日閲覧。

外部リンク[編集]