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[[レズビアン]]であり、「[[反出生主義]]者」を自認している<ref>{{Cite web|title=反出生主義信仰者 李琴峰——在文學裡重生|url=https://www.businesstoday.com.tw/article/category/154769/post/201907170025|website={{仮リンク|今周刊|zh|今周刊}}|date=2019-07-17|accessdate=2021-07-19|language=zh-Hant-TW|last=陳亭均}}</ref>。
[[レズビアン]]であり、「[[反出生主義]]者」を自認している<ref>{{Cite web|title=反出生主義信仰者 李琴峰——在文學裡重生|url=https://www.businesstoday.com.tw/article/category/154769/post/201907170025|website={{仮リンク|今周刊|zh|今周刊}}|date=2019-07-17|accessdate=2021-07-19|language=zh-Hant-TW|last=陳亭均}}</ref>。

== SNS上での発言 ==
芥川賞受賞を契機として注目が集まるようになった結果、これまでSNS上で行っていた発言が批判を浴びるようになった。

これらの発言は、[[安倍晋三]]前首相についてのものが多い。最初に注目されたのは、「安倍晋三さんには元気でいて欲しいな。体調が原因で刑務所に入れないってことになると困る。」<ref>https://twitter.com/Li_Kotomi/status/1299233371831193601 2020年8月27日のツイート</ref>というツイートだった(現在は消去済み)。

このツイートに対しては、他のTwitterユーザーから批判が寄せられたが、これに対して李は、「言い過ぎだったかな?じゃ修正しますわ…安倍晋三さんには元気でいてほしいな。体調が原因で自分の犯した罪が償えないと残念だから」<ref>https://twitter.com/Li_Kotomi/status/1299236578963808256 2020年8月28日のツイート</ref>と返信した。

さらに、「安倍首相、臨時休校措置は『断腸の思い』」という他のTwitterユーザーのツイートを引用しつつ、「本当に腸を断ってくれないかな #安倍やめろ」<ref>https://twitter.com/Li_Kotomi/status/1233680879324499971 2020年2月29日のツイート</ref>とツイートした。

これらは、一方的に安倍前首相を犯罪者として扱っている、あるいは安倍前首相の持病や健康状態を揶揄していると見なされ、批判の対象になった。


== 著作 ==
== 著作 ==

2021年7月19日 (月) 09:52時点における版

李 琴峰
ペンネーム 李 琴峰
誕生 (1989-12-26) 1989年12月26日(34歳)
中華民国の旗 台湾
言語 中国語日本語
国籍 中華民国の旗 台湾
最終学歴 早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程
活動期間 2017年-
ジャンル 純文学
代表作 『ポラリスが降り注ぐ夜』
主な受賞歴 第60回群像新人文学賞優秀作(2017年)
第71回芸術選奨新人賞文学部門(2021年)
第165回芥川龍之介賞(2021年)
デビュー作 『独り舞』
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李 琴峰(り ことみ、Li Qinfeng、1989年12月26日[1] - )は、台湾籍の日本在住の小説家・日中翻訳者である。母語中国語であるが、日本語で作家活動を行っている。

概要

1989年台湾生まれ、15歳から日本語を習い始め、同じころから中国語で小説創作を試みた[2]

国立台湾大学卒業後、2013年来日、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程入学、のち修了。

2017年、初めて日本語で書いた小説「独舞」(のち『独り舞』に改題)で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。同作は、通勤電車の中で浮かび上がった「死ぬ」という一語が創作のきっかけだったという[3]。『独り舞』台湾版は自訳で刊行(2019年、聯合文學出版社)。

2018年10月1日、日本の永住権を取得した[4]

2019年、「五つ数えれば三日月が」で第161回芥川龍之介賞候補。同作は後に単行本化し、第41回野間文芸新人賞候補となる。2021年、「ポラリスが降り注ぐ夜」で芸術選奨新人賞を受賞。同年、「彼岸花が咲く島」で第34回三島由紀夫賞候補、第165回芥川龍之介賞受賞。

文芸誌のほか、「ニッポンドットコム」や「太報」「幼獅文藝」など、日本と台湾のメディアにてコラム等を執筆している。訳書は自著以外に、東山彰良『越境』がある。

レズビアンであり、「反出生主義者」を自認している[5]

SNS上での発言

芥川賞受賞を契機として注目が集まるようになった結果、これまでSNS上で行っていた発言が批判を浴びるようになった。

これらの発言は、安倍晋三前首相についてのものが多い。最初に注目されたのは、「安倍晋三さんには元気でいて欲しいな。体調が原因で刑務所に入れないってことになると困る。」[6]というツイートだった(現在は消去済み)。

このツイートに対しては、他のTwitterユーザーから批判が寄せられたが、これに対して李は、「言い過ぎだったかな?じゃ修正しますわ…安倍晋三さんには元気でいてほしいな。体調が原因で自分の犯した罪が償えないと残念だから」[7]と返信した。

さらに、「安倍首相、臨時休校措置は『断腸の思い』」という他のTwitterユーザーのツイートを引用しつつ、「本当に腸を断ってくれないかな #安倍やめろ」[8]とツイートした。

これらは、一方的に安倍前首相を犯罪者として扱っている、あるいは安倍前首相の持病や健康状態を揶揄していると見なされ、批判の対象になった。

著作

  • 『独り舞』(「独舞」より改題、2018年、講談社
  • 『五つ数えれば三日月が』(2019年、文藝春秋)
    • 五つ数えれば三日月が(『文學界』2019年6月号)
    • セイナイト(『群像』2019年4月号)
  • 『ポラリスが降り注ぐ夜』(2020年、筑摩書房)
  • 『星月夜(ほしつきよる)』(2020年、集英社)
  • 『彼岸花が咲く島』(2021年、文藝春秋)

単行本未収録作品(小説)

  • 「流光」(『群像』2017年11月号)
  • 「ディアスポラ・オブ・アジア」(『三田文學』2017年秋号)
  • 「地の果て、砂の祈り」(『すばる』2020年12月号)
  • 「湖底の炎」(『S-Fマガジン』2021年2月号、櫻木みわと共作)

随筆・書評等

  • 「透明な膜を隔てながら」(『すばる』2017年9月号)
  • 「ある夢」(『文學界』2018年8月号)
  • 「記憶と共存するための本」(webちくま、胡淑雯『太陽の血は黒い』書評)
  • 「私がたどり着いた「真ん中」の風景」(ハフポスト日本版)
  • 「自転車は時間の魔術」(『文學界』2019年2月号、呉明益『自転車泥棒』書評)
  • 「日本語籍を取得した日」(ニッポンドットコム)
  • 「虹がはためくのはいつか——日本と台湾のLGBT問題を考える」(ニッポンドットコム)
  • 「どうすれば作家デビューできるの?——日本と台湾で異なる文壇事情」(ニッポンドットコム)
  • 「日本人は銃剣で子どもを殺していたのよ——『親日』と『反日』の狭間で」(ニッポンドットコム)
  • 「帰郷で重なる記憶と歴史」(『読売新聞』、リービ英雄『模範郷』書評)
  • 「独立した二台の機械のように」(『三田文學』2019年秋季号)
  • 「いとしき日本、悲しき差別――属性で規定されない世界を夢想して」(ニッポンドットコム)
  • 「文学の暴力、楽園が地獄に」(共同通信、林奕含『房思琪の初恋の楽園』書評)
  • 「レズビアン小説を書くならエロスが必要か問題」(『OVER』Vol.02)
  • 「島々の悲歌——沖縄、琉球と台湾」(ニッポンドットコム)
  • 「同性婚に至るまで――台湾同志文学に見るLGBTの軌跡」(『東方』2020年2月号)
  • 「新宿二丁目の煌めき①新宿二丁目はどんな色をしているか」(『ちくま』2020年2月号)
  • 「新宿二丁目の煌めき②新宿二丁目はどんな顔をしているか」(『ちくま』2020年3月号)
  • 「新宿二丁目の煌めき③新宿二丁目にどんな過去があるか」(『ちくま』2020年4月号)
  • 「だから私はタピオカミルクティーさよならしなければならない」(『跨境:日本語文学研究』第9号)
  • 「『外国人が描いたLGBT小説』とは一体何か」(ハフポスト日本版)
  • 「台湾のコロナ対策を賞賛する、日本の人たちに知ってほしいこと」(現代ビジネス)
  • 「あなたが私を外人と呼ばわる前に」(ニッポンドットコム)
  • 「のけ者たちの風景」(『文學界』2020年6月号)
  • 「芽吹くことなく死んでいく恋の種」(『海響一号 大恋愛』)
  • 「創作の源泉としての中二病」(ニッポンドットコム)
  • 「宇宙の神秘に迫る壮大な叙事詩――『三体』シリーズ」(『文學界』2020年10月号、劉慈欣『三体』シリーズ書評)
  • 「夏と花火と時間のかけら」(ニッポンドットコム)
  • 「終わりなき越境の旅」(ホーム社)
  • 「幼子の厄災――広島原爆関連施設を見学して」(ニッポンドットコム)
  • 「始まりの場所――下関紀行」(ニッポンドットコム)
  • 「男女のまなざしを逆転」(共同通信、李昂『眠れる美男』書評)
  • 「ミーハー的百人一首の旅:ゆかりの地を巡る」(ニッポンドットコム)
  • 「最後の海外旅行」(『小説トリッパ―』2021年春号)
  • 「精一杯の秘境・祖谷——初めての四国・その一」(ニッポンドットコム)

訳書

  • 東山彰良『越境(ユエジン)』台湾、尖端出版、2020

脚注

関連項目

外部リンク