佐野皓大

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佐野 皓大
オリックス・バファローズ #41
Sanokoudai bs 20150505.jpg
2015年5月5日 神戸第二サブ球場にて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大分県佐伯市
生年月日 (1996-09-02) 1996年9月2日(23歳)
身長
体重
182 cm
73 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2014年 ドラフト3位
初出場 2018年10月5日
年俸 1,290万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

佐野 皓大(さの こうだい、1996年9月2日 - )は、オリックス・バファローズに所属する大分県佐伯市出身のプロ野球選手外野手)。2018年から右投両打で登録されていたが、2020年シーズンから右打ちに専念することを表明している[2]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校4年生の時に「佐伯リトルヤンキース」で野球を始めると、鶴谷中学校時代には「大分南リトルシニア」でプレー。九州大会でベスト4を経験した[3]

大分高等学校への進学後は、1年生の秋にエースの座を確保すると、2年生の秋から投手兼4番打者として投打にわたって活躍[4]明豊高校と対戦した3年夏の選手権大分大会決勝では、延長10回を投げて5失点ながら、打者として4打数3安打を記録。チームを春夏通じて初めての全国大会出場へ導いた[3]全国大会では、日本文理高校との1回戦に「4番・投手」として先発。8回を投げて13安打で5失点を喫したうえに、4番打者としても4打数無安打に終わったため、チームは敗退に至った[5]

2014年のNPBドラフト会議で、オリックス・バファローズに3巡目で指名[6]。契約金5,000万円、年俸600万円(金額は推定)という条件で入団した[7]。入団当初の背番号12

オリックス時代[編集]

2015年には、ウエスタン・リーグ公式戦17試合に登板。通算で55回2/3を投げたが、0勝8敗、防御率7.28という成績にとどまった[8]

2016年には、ウエスタン・リーグ公式戦20試合に登板。2勝1敗、防御率3.03を記録した[9]が、シーズン終了後に背番号を64へ変更することが球団から発表された[10]

2017年には、ウエスタン・リーグ公式戦6試合に登板。通算投球回数はわずか5イニングで、勝敗は付かず、防御率も7.20と振るわなかった[11]。さらに、入団以来一軍公式戦への登板機会がなかったことから、内野手へ転向することを決意。シーズン終了後の練習から、遊撃手として再スタートを切った[12]。球団では10月28日に佐野へ支配下選手契約の解除を通告した[13]が、上記の事情から、11月21日に佐野との間で育成選手契約を締結。背番号も121に変更した[14]

2018年には、登録ポジションを投手から内野手へ変更した。7月31日には、支配下登録選手へ復帰するとともに、登録ポジションを外野手に変更。背番号も93に改めた[15][16]。さらに、8月20日には右打ちから両打ちに変更。ウエスタン・リーグ公式戦には72試合の出場で、打率.183、1本塁打ながら、山足達也に次いでチーム2位の6盗塁を記録した。10月5日の対福岡ソフトバンクホークス25回戦(京セラドーム大阪)では8回裏に代走で一軍公式戦へのデビューを果たしたが、打席へ立つまでに至らないままシーズンを終えた。シーズン終了後には、台湾で開かれたアジアウインターリーグに、NPBウエスタン・リーグ選抜チームの一員として参加。主に代走で14試合に出場すると、11盗塁を成功させたことでリーグの盗塁王になった[17]

2019年には、春季キャンプを二軍で迎えたが、途中から一軍へ昇格[18]オープン戦14試合に出場すると、打率.385、チームトップの7盗塁という好成績を残した[19]末に、プロ入り後初めての開幕一軍入りを果たした[20]。4月2日の対ソフトバンク戦(京セラドーム)9回裏に代打で一軍公式戦初打席を迎えると、左投手の川原弘之から、右打席で一軍公式戦初安打をマーク[21]。そのまま一軍へ定着すると、7月6日にほっともっとフィールド神戸で催された同カードの5回裏に、左投手の大竹耕太郎から右打席で一軍公式戦での初本塁打を放った[22]。さらに、5日後(11日)に楽天生命パークで催されたフレッシュオールスターゲームにも、ウエスタン・リーグ選抜チームのメンバーとして初出場。当初選出されていたチームメイト・頓宮裕真の故障辞退に伴う補充選手という扱い[23]ながら、6回表に代打で右投手の清水昇から左打席で二塁打を放ったことを皮切りに、2打席2安打1盗塁1得点と活躍した[24]。シーズン通算では、一軍公式戦68試合の出場で、チーム2位の12盗塁をマーク。通算打率は.207ながら、本来の右打席で.234(63打数15安打)、1本塁打、9打点、19三振を記録したのに対して、前年から取り組み始めた左打席では.175(57打数10安打)、24三振と振るわなかった。このため、シーズン終了後の秋季キャンプからは、右打席でのバッティングに専念[2]。キャンプ終了後の12月には、オーストラリアン・ベースボールリーグへ参加する[25]。なお、11月8日には、小瀬浩之以来10年振りにオリックスの背番号41を付けることが発表された(詳細後述[26]

選手としての特徴[編集]

投手としては、高校時代に最速152km/hを記録したストレートが持ち味[4]で、スライダーなどの変化球も投げていた[27]。しかし、プロ野球選手としては線が細く[28]、オリックス入団後の公式戦勝利はウエスタン・リーグで2勝を挙げただけであった。

打者としては、高校時代に対外試合で通算11本塁打を記録。また、遠投124mを記録するなど、オリックスの現役選手で屈指の身体能力を持つことから、入団3年目のシーズン終了後から内野手へ転向した。もっとも、転向を決意するまでに実戦で内野の守備に就いた経験は、高校時代に1試合一塁を守っただけであった。佐野自身は、野手への転向に際して、「走ることに自信があるので、(2016年までのチームメイトだった阪神タイガース外野手の)糸井嘉男[29]みたいになりたい」とコメント[12]。4年目の2018年には、俊足を買われて、シーズン途中から外野手やスイッチヒッターに転向した。外野手としては2019年から一軍へ定着しつつあるが、左打席については「二軍で打てる手応えがあっても、一軍では打てなかった」とのことで、同年のシーズン終了後に右打席へ専念することを表明した[2]

人物[編集]

実家では焼肉料理店を営んでいる[28]が、佐野自身は、実家でウサギインコ熱帯魚ウーパールーパーなどを飼っていたほどの動物好きである。しかし、オリックスへの入団後から居住している青濤館(合宿所)では動物の飼育を禁じているため、入団の際には「退寮後に動物園を作りたい」と語っていた[30]。なお、2019年には、知人の紹介で同年齢の一般女性と交際。交際の開始から3ヶ月後の結婚を機に、青濤館を退寮した[25]

オリックス2年目の2016年1月には、小松聖白仁田寛和両投手(いずれも当時)や吉良俊則(元・オリックス外野手およびトレーナー)などと共に、小松がかつて在籍していたJR九州硬式野球部のグラウンド(福岡県北九州市)で自主トレーニングに取り組んでいた。同月12日には、トレーニングを終えた後に、住宅街の路上でうずくまっていた96歳の女性を発見。白仁田が女性をおんぶしながら、数百メートル離れた女性の自宅まで送り届けた。女性は股関節の周辺を骨折していたため、後に病院へ搬送されたが、大事には至らなかった[31]

同郷(佐伯市出身)の元大相撲力士嘉風(2019年9月引退)は、母親のいとこの友人に当たる。オリックス2年目のシーズン終了後(2017年1月)には、自主トレーニングの一環で、嘉風が現役の力士として所属していた尾車部屋へ2日間にわたって体験入門。嘉風自身も、佐野の実家の焼肉料理店を訪れたことがあるという[32][33]

オリックスへ入団した2015年から、2020年までの6シーズンで、背番号を4度変更している。2020年シーズンから背負う41は、自身と同じ誕生日(9月2日)で外野手の小瀬が入団1年目の2008年から着用していたが、2010年の春季キャンプ中に宿泊先のホテルから転落死。それ以来、10シーズンにわたって、事実上空番として扱われてきた。佐野は、2019年のシーズン終了後に4度目の背番号変更を打診された際に、自身の意思で41を選択。後に球団から上記の経緯について説明を受けたが、「インターネット(の記事など)で知っているぐらいで、あまり気にしていない。むしろ、今後は背番号41を付けて勝利に貢献するとともに、41を自分の背番号として定着させたい」という固い決意を示したため、球団側も佐野の前向きな意思を尊重した[34]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 オリックス 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2019 68 130 121 22 25 5 1 1 35 9 12 3 3 0 5 0 1 43 2 .207 .244 .289 .533
通算:1年 69 130 121 23 25 5 1 1 35 9 12 3 3 0 5 0 1 43 2 .207 .244 .289 .533
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



外野












2019 オリックス 52 69 3 0 0 1.000
通算 52 69 3 0 0 1.000
  • 2019年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 12 (2015年 - 2016年)
  • 64 (2017年)
  • 121 (2018年 - 同年7月30日)
  • 93 (2018年7月31日 - 2019年)
    • 2018年のアジアウインターリーグでも、NPBウエスタン・リーグ選抜で着用
  • 41 (2020年 - )

脚注[編集]

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  1. ^ オリックス - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2019年11月8日閲覧。
  2. ^ a b c 両打ちのオリックス佐野「右打席1本で生きていく」 日刊スポーツ 2019年11月5日配信
  3. ^ a b 大分・佐野10回完投 悲願の初出場/大分 日刊スポーツ 2014年7月25日紙面から
  4. ^ a b 大分の152キロ腕 155キロ宣言 聖地で自己ベスト狙う! スポニチ Sponichi Annex 2014年8月5日掲載
  5. ^ 第96回高校野球選手権 8月12日第3試合結果 スポニチ Sponichi Annex
  6. ^ 2014年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2014年10月23日配信
  7. ^ オリックス、ドラフト3位の佐野と仮契約 年俸600万円 SANSPO.COM 2014年11月18日掲載
  8. ^ 2015年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ) 日本野球機構公式サイト
  9. ^ 2016年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ) 日本野球機構公式サイト
  10. ^ 背番号変更のお知らせ オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2016年12月12日配信
  11. ^ 2017年度 オリックス・バファローズ 個人投手成績(ウエスタン・リーグ) 日本野球機構公式サイト
  12. ^ a b 【オリックス】3年目右腕・佐野、来季から内野手転向 ドラフト9位・根本は外野手へ スポーツ報知 2017年10月11日配信
  13. ^ オリックスが川端、岩崎、佐野の3選手に戦力外通告 日刊スポーツ 2017年10月28日配信
  14. ^ 育成選手契約締結のお知らせ オリックス・バファローズ 2017年11月20日配信
  15. ^ 佐野皓大選手 支配下選手登録のお知らせ”. オリックス・バファローズ (2018年7月31日). 2018年7月31日閲覧。
  16. ^ 新規支配下選手登録|2018年度”. NPB.jp 日本野球機構 (2018年7月31日). 2018年7月31日閲覧。
  17. ^ 2018年アジアウインターリーグ 盗塁成績
  18. ^ 快足オリックス佐野が前進守備も生還!オープン戦6盗塁”. 日刊スポーツ (2018年3月21日). 2019年3月28日閲覧。
  19. ^ 2019年度 オリックス・バファローズ 個人打撃成績(オープン戦)NPB日本野球機構公式サイト
  20. ^ 2位頓宮ら/オリックス開幕一軍メンバー”. 日刊スポーツ (2019年3月28日). 2019年3月28日閲覧。
  21. ^ 5年目のオリックス・佐野 代打でプロ初安打「1発目で打てたのはよかった」”. スポーツニッポン (2019年4月2日). 2019年4月3日閲覧。
  22. ^ オリックス佐野がプロ初本塁打「リラックスして」”. 日刊スポーツ (2019年7月6日). 2019年7月11日閲覧。
  23. ^ オリックス・頓宮、フレッシュ球宴を辞退 佐野が出場”. スポーツニッポン (2019年7月5日). 2019年7月11日閲覧。
  24. ^ 2019年7月11日(木) 楽天生命パーク 【フレッシュオールスターゲーム】 イースタン・リーグ vs ウエスタン・リーグ投打成績”. NPB日本野球機構 (2019年7月11日). 2019年7月11日閲覧。
  25. ^ a b 【オリックス】佐野が交際3か月“超スピード婚”「一緒にいてすごく居心地がいい」”. スポーツ報知 (2019年1月6日). 2019年11月6日閲覧。
  26. ^ オリックス佐野が背番号変更「93」→「41」”. 日刊スポーツ (2019年11月8日). 2019年11月8日閲覧。
  27. ^ 大分150キロ右腕佐野、初戦で散る 日刊スポーツ 2014年8月13日配信
  28. ^ a b 焼き肉デブれ!福良監督、野手転向の佐野に珍指令? 日刊スポーツ 2017年10月19日配信
  29. ^ 糸井も佐野と同じく、投手としてNPBの球団(北海道日本ハムファイターズ)へ入ったものの、一軍公式戦への登板機会がないまま野手へ転向している。
  30. ^ オリックスドラフト3位佐野の夢「動物園作ります」 日刊スポーツ 2015年1月12日紙面から
  31. ^ 小松&白仁田&佐野 自主トレ帰りに96歳女性救助していたスポーツニッポン 2016年1月13日配信
  32. ^ オリックス佐野出すぞ相撲懸賞旗“弟子入り”嘉風に恩返し スポーツニッポン 2017年1月16日配信
  33. ^ オリックス寮で目撃 謎のビニール手袋のワケは…野手転向の佐野「痛いなんて言ってられない」 スポーツニッポン 2017年11月12日配信
  34. ^ [https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/11/08/kiji/20191108s00001173270000c.html 前のニュース次のニュース オリックス 佐野の背番号を来季から「41」に変更 10年死去の小瀬外野手以来10年ぶり復活] スポーツニッポン 2019年11月8日配信

関連項目[編集]

外部リンク[編集]