鈴木博志

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鈴木 博志
中日ドラゴンズ #46
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 静岡県掛川市
生年月日 (1997-03-22) 1997年3月22日(21歳)
身長
体重
181 cm
95 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2017年 ドラフト1位
初出場 2018年4月1日
年俸 1,500万円(2018年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

鈴木 博志(すずき ひろし、1997年3月22日 - )は、静岡県掛川市生まれのプロ野球選手投手)。中日ドラゴンズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

大工業を営む[1]父と、中国・大連出身[1][2]の母との間に生まれる。小学3年生直前の春休み[3]で大坂野球少年団の練習に参加し野球を始めた[1][4][5]。小学4年生まで守備位置は捕手だったが、小学5年生から投手へ転向した[3][4]掛川市立大浜中学校へ進学、同校の軟式野球部ではカーブを主体に抑える変化球投手として登板を重ねた。今の鈴木の代名詞となる直球に自信が芽生えてきたのは二年生から三年生にかけてだった[4]。また、打撃も良くエースで四番を務めた[3]。中学三年生になり、軟式野球から硬式野球への移行をするにあたり菊川市のスポーツクラブ、アプロス菊川の野球教室へ通った[4]。進学に際し、甲子園出場の夢に近づける静岡県の甲子園常連校の常葉菊川高校(現常葉大菊川高校)を第一候補に挙げていたが、熱心な勧誘があったことで磐田東高校への進学を決めた[3]

磐田東高校進学と右ひじの故障[編集]

磐田東高等学校に入学し、1年生の夏から背番号17の控え投手としてベンチ入りした。この1年生のとき、同級生の齋藤誠哉とともに社会人野球ヤマハ硬式野球部の練習に参加しており、監督を務める美甘将弘と知り合った。1年生秋から球速143km/h を記録し、プロへ進むことを意識するようになる[6]

2年生夏、新チーム初の練習試合で打球を右上腕に受け、筋挫傷の診断を受けた[7][4]。その後投球を続けていくうちに2年生秋冬からひじを痛め、3年生5月には激痛にまで症状は進行した[6]。県内10以上の病院で診察を受けたが痛みの原因は分らなかった[8]。3年生夏のシーズンはほとんど投球らしい投球ができずストレートの球速は130km/h 台まで落ち、投球回は3イニングに終わった[4][6]。この第96回全国高等学校野球選手権大会では、チームは静岡大会の2回戦で桐陽高校の前に敗退している[9]。高校引退後、名古屋市内の病院での診断により疲労骨折をしていることが判明し[8]、3年生の10月に右ひじの内視鏡手術をした[1][10]。こうした故障から鈴木はプロ野球志望届を提出せず、一方提出した同級生投手の齋藤誠哉プロ野球ドラフト会議福岡ソフトバンクホークスから育成2位で指名された。

ヤマハ入社とリハビリ、復活[編集]

ヤマハ入社後は、高校3年秋に手術した右ひじのリハビリを行い、並行して食トレによる体力強化、高校時代は全くやっていなかった背筋や下半身を中心にウェイトトレーニングや体幹トレーニングにも努めた。また上半身と下半身がうまく連動しないフォームになっていたため、コーチの廣岡剛の助力を得ながらシャドーピッチングによりゼロからフォーム固めも行った[4][6]。結果、体重は10kg、球速は11km/h あげることができた[11]。当初監督とコーチの方針により入社後一年間はリハビリと体づくりの期間とするはずだったが2015年8月のオープン戦でリハビリ明け初登板したところ、その初球の直球で自己最速の148km/h を記録した[12][6]。1年目の秋頃から登板機会を得て、2年目の社会人野球東海地区春季大会で公式戦初登板。その後は主にリリーフとして活躍。第42回社会人野球日本選手権大会では、2回戦のNTT西日本戦で先発し6回途中1失点で勝利投手となり[13]、初優勝に貢献した。しかし、同大会では左足立方骨の骨折を経験している[4]。3年目春も右前腕部の肉離れという故障があったものの[4]抑えに定着し活躍した。また、同年夏から先発も務め完投も経験している[4]第88回都市対抗野球大会では、新日鐵住金東海REXの補強選手として出場し、ベスト8入りに貢献した[5]第43回社会人野球日本選手権大会では、本選に出場するものの1回戦で敗退し、登板機会は無かった[14]。この年社会人日本代表にも選出され、第28回BFAアジア選手権大会に出場しリリーフとして優勝に貢献した[15]

中日入団[編集]

2017年度新人選手選択会議中日ドラゴンズに1巡目で指名され[10]、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で入団に合意した[16]。 背番号は46

選手としての特徴[編集]

ゆったりとした力みのないフォームから社会人時代に最速157km/hを記録する、力強いスピンの効いた[11][注 1]ストレートを武器とするパワーピッチャー。変化球はカットボールスライダーフォークカーブを持つ[6]。プロ入り後の最速は156km/h[17]。変化球でも140km/hを記録する。制球と変化球のキレに課題を残しているものの、球速と直球のノビにより、ストレートが高めに浮いても容易には打たれず、力で押して空振りを奪うことができる。

体力は、右握力85kg、左握力84kg[4]、背筋力250kg超。それでいて50m走のタイムが6.1秒と瞬発力もある[18]

ヤマハ時代の監督である美甘将弘によれば、「まだ基礎体力の段階で、体幹は今でも弱い。どうしてあれだけの速いボールが投げられるのか不思議な部分がある。」「どこの球団も『あと1、2年は体づくりをして』という評価だと思います」と語っており[19]、鈴木の身体がまだ未完成であるとともに、伸びしろがあることを示唆している。法元英明(元中日)は、フォームは巨人時代の木田優夫に似ている、直球はスピードだけではなく威力も十分であると称賛した[20]荻野忠寛(元ロッテ)は、鈴木のことを、このドラフトで指名された馬力型の投手の中でも一番のボールの強さであり、肩胛骨の使い方を直せば制球も良くなると評価した[21]

2018年4月のインタビューでは、理想とする投球スタイルとして、「(自分は救援投手であるので)1イニングを3球で3者凡退で終えることが理想。初球を打ってくれることほど楽なことはない」[22][注 2]空振り三振を奪うことは特に意識していない。三振を狙うのは、2ストライクになったときからです」[22]と述べている。

人物[編集]

趣味はゴルフ、バスケットボール、自転車[7]ルービックキューブ

目標としている選手は、ボストン・レッドソックスクローザーであるクレイグ・キンブレル[7]。プロ入り後の背番号である46番は、キンブレルが着用している背番号であることから自ら希望したものである[23]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2018 中日 53 0 0 0 0 4 6 4 12 .400 219 49.0 46 7 27 1 1 42 1 0 28 24 4.41 1.49
通算:1年 53 0 0 0 0 4 6 4 12 .400 219 49.0 46 7 27 1 1 42 1 0 28 24 4.41 1.49
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2018 中日 53 3 3 0 0 1.000
通算 53 3 3 0 0 1.000
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

投手記録

背番号[編集]

  • 46 (2018年 - )

登場曲

代表歴[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 2400回転/分。これはダルビッシュ有に匹敵する。
  2. ^ 鈴木と似た「理想の投球スタイル」を持つ投手としては、グレッグ・マダックス菅野智之が挙げられる(当該人物の記事を併せて参照)。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 日刊ゲンダイDIGITAL. “中日ドラ1鈴木博志の父語る “ボルト”に託した一縷の望み|日刊ゲンダイDIGITAL”. 日刊現代. 2018年6月15日閲覧。
  2. ^ 中日スポーツ / 東京中日スポーツ. “<龍の背に乗って>鈴木博志、3つの力!!! 18年昇竜導く157キロ一番星”. 中日新聞社. 2018年6月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 長森謙介「新時代の旗手:1位投手 鈴木博志 上」『中日スポーツ』2017年12月17日、第4版、第3面
  4. ^ a b c d e f g h i j k 栗山司「野球太郎ストーリーズ:侍ジャパン社会人代表で最速157キロの剛腕」『野球太郎』25号、廣済堂出版、2017年 ISBN 978-4-331-80380-6
  5. ^ a b 週刊ベースボール. “鈴木博志(中日ドラゴンズ) - 週刊ベースボールONLINE”. ベースボール・マガジン社. 2018年2月3日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 栗山司 (2018年1月31日). “中日1位 鈴木博志・ケガを越え社会人で覚醒した最速156キロの剛腕”. 野球太郎. 2018年2月3日閲覧。
  7. ^ a b c 中日新聞 (2018年1月1日). “新春対談 遠州の星、飛躍誓う:W鈴木の挑戦 ~翔太と博志~”. 中日新聞社. 2018年2月3日閲覧。
  8. ^ a b 長森謙介「新時代の旗手:1位投手 鈴木博志 中」『中日スポーツ』2017年12月18日、第4版、第3面
  9. ^ 朝日新聞デジタル. “高校野球「全国高校野球選手権静岡大会」 - 試合結果一覧”. 朝日新聞社. 2018年2月3日閲覧。
  10. ^ a b スポーツ報知 (2018年10月26日). “【ドラフト】中日がドラ1でヤマハ・鈴木博志の交渉権獲得”. 報知新聞社. 2018年2月3日閲覧。
  11. ^ a b 楊順行 (2017年10月11日). “注目! ドラフト/6 気になるあの選手 鈴木博志(ヤマハ)”. Yahoo!ニュース. 2018年2月3日閲覧。
  12. ^ 長森謙介「新時代の旗手:1位投手 鈴木博志 下」『中日スポーツ』2017年12月19日、第4版、第3面
  13. ^ 第42回 日本選手権 本大会 11月5日 京セラドーム大阪 第4試合 2回戦
  14. ^ 第43回 日本選手権 本大会 11月6日 京セラドーム大阪 第4試合 1回戦
  15. ^ 2017年ドラフト指名を受けた侍ジャパン戦士たち~社会人代表編~”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2017年10月31日). 2018年2月3日閲覧。
  16. ^ “1位・鈴木“ヒロシジャンプ”で盛り上げる 最高条件で仮契約:ドラニュース”. 中日スポーツ. (2017年11月20日). http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201711/CK2017112002000085.html 2018年2月3日閲覧。 
  17. ^ https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/03/21/kiji/20180321s00001173232000c.html
  18. ^ “【ドラ1候補生】まだ20歳157キロ右腕、ヤマハ・鈴木博志”. スポーツ報知. (2017年10月24日). http://www.hochi.co.jp/baseball/ama/20171024-OHT1T50004.html 2018年4月15日閲覧。 
  19. ^ 『週刊ベースボール11.24号増刊』、ベースボールマガジン社
  20. ^ 鶴哲聡「今年の新人たち。:2017ドラフト徹底診断 伝説のスカウト・法元に聞け!」『DRAGONSぴあ 2018』ぴあ、2018年、p.43 ISBN 978-4-8356-3407-4
  21. ^ 久保弘毅「「荻野理論」をもとにドラフト指名選手を徹底分析!」『野球太郎』25号、廣済堂出版、2017年、p.157 ISBN 978-4-331-80380-6
  22. ^ a b 『週刊ベースボール』2018年4月30日号、12頁~15頁。
  23. ^ スポーツ報知 (2018年10月28日). “【中日】ドラ1・鈴木博志、Rソックス守護神キンブレルの「46」を希望”. 報知新聞社. 2018年2月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]