オーストラリアン・ベースボールリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
オーストラリアン・ベースボールリーグ
競技 野球
開始年 2010年
参加チーム 6
オーストラリアの旗 オーストラリア
本部所在地 オーストラリアの旗 オーストラリア
クイーンズランド州ゴールドコースト
前回優勝 ブリスベン・バンディッツ(2016-17)
最多優勝 パース・ヒート(4回)
公式サイト The Official Site of the Australian Baseball League

オーストラリアン・ベースボールリーグ(Australian Baseball League, ABL)は、オーストラリアプロ野球リーグ。2010年発足。オーストラリア野球連盟(ABF)によって運営され、オーストラリア政府の支援を受けている[注釈 1]

概説[編集]

ABL発足以前[編集]

オーストラリアで野球が行われたのは100年以上前と言われており、アメリカの鉱夫によって紹介されたのがはじまりだとされている。1897年にはオーストラリア人だけで組織されたナショナルチームがアメリカ遠征を行い、14試合で10勝を挙げたという記録が残っている。国内のアマチュアリーグ自体は1930年代から存在していたが、南半球にあるため野球が盛んな国のメインシーズンと合うことができず、国際試合に再び顔を出したのは1971年韓国で開かれたアジア野球選手権大会からであった。その上、オーストラリアで野球というスポーツが一般に認知されはじめたのは、1987年デーブ・ニルソンミルウォーキー・ブルワーズ入団からであり、その後徐々に選手数を増やしていくこととなった。

オーストラリアでは1980年代に様々な国内プロスポーツ組織が結成され、そんな中で野球も1989年に最初の「オーストラリアン・ベースボールリーグ」が8チームの加盟により発足した。しかし、財政難により10年後の1999年にリーグごとニルソンによって買収され、「インターナショナル・ベースボール・リーグ・オブ・オーストラリア」(International Baseball League of Australia, IBLA)が発足するに至っている。しかしIBLAも2002年を最後に休止となった。

そのため、現在のオーストラリアン・ベースボールリーグが発足する2010年まで国内プロリーグが不在となったが、その間もナショナルチームは継続的に国際大会には参加し、後述の大規模アマリーグも毎年開催されており、競技者自体は一定数存在していた。

クラクストン・シールド[編集]

プロリーグとは別に、1934年から2010年までは、州別対抗アマチュアリーグの「クラクストン・シールド」(Claxton Shield英語版)という大会が行われていた。これは豪州最大の野球大会であり、かつてのプロリーグ存在時には、この大会を兼ねる形でリーグが開催されていた。現ABL発足後もリーグに統合する形で休止され、優勝トロフィーであった盾「クラクストン・シールド」はABLチャンピオン球団へと引き継がれている。

リーグ発足[編集]

現在のABLは、2010年にオーストラリア野球連盟(ABF)とメジャーリーグ機構(MLB)の出資により本格的なプロ野球リーグとして発足され、国内6都市に球団を置き、この年11月から翌年2月まで、レギュラーシーズン40試合、ポストシーズン12試合[注釈 2]という日程でスタートした。当時MLBの下部組織であったリーグの性格も手伝い、北米マイナーリーグの選手も多数派遣され[2]、さらに日本からは読売ジャイアンツ福岡ソフトバンクホークス阪神タイガース埼玉西武ライオンズなどNPB複数球団の選手[3][4][5][6][7]が派遣された。 その後も各国との派遣交流は続いており、日本からもNPBのみならず、リーグ発足前からABFと派遣交流のあった[8]四国・九州アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)や、社会人野球の選手らが参加している[9][10][11]

リーグ戦は北半球のシーズンオフに開催されるため、実力のある選手はその後アメリカ、日本台湾イタリアなどのプロリーグでプレーするというパターンが多く、中南米のウィンターリーグに近い形であると言える。このため日本やアメリカ、台湾などからも冬季の調整を兼ねて参加する選手がいる。

また、2011年度からプロ野球・「アジアシリーズ」にも参戦しており[注釈 3]2013年にはキャンベラ・キャバルリーがオーストラリアのチームとして初のアジアシリーズチャンピオンに輝いた[12]

試合[編集]

  • 主に11月~2月(オーストラリアでは夏)の間にリーグ戦が行われる。参加するチーム数は6、試合数は40(2016–17年シーズン)。試合はインターネットで生中継が行われている[13]
  • リーグ戦の上位3チームによりポストシーズンが行われる。リーグ戦2位と3位の間で3試合制のプレリミナリー・ファイナルシリーズが行われ、勝者がリーグ優勝チームと3試合制のチャンピオンシップシリーズを争う。最終的な勝者が年間ABLチャンピオンとなる(2016–17年シーズン)。

参加チーム[編集]

チーム名 参加年度 本拠地
アデレード・バイト 2010 南オーストラリア州アデレード
ブリスベン・バンディッツ 2010 クイーンズランド州ブリスベン
キャンベラ・キャバルリー 2010 オーストラリア首都特別地域キャンベラ
メルボルン・エイシズ 2010 ビクトリア州メルボルン
パース・ヒート 2010 西オーストラリア州パース
シドニー・ブルーソックス 2010 ニューサウスウェールズ州シドニー

歴代チャンピオンシップシリーズ結果[編集]

シーズン 優勝 勝敗 準優勝
2010–11 パース・ヒート 2 – 1 アデレード・バイト
2011–12 パース・ヒート 2 – 1 メルボルン・エイシズ
2012–13 キャンベラ・キャバルリー 2 – 0 パース・ヒート
2013–14 パース・ヒート 2 – 0 キャンベラ・キャバルリー
2014–15 パース・ヒート 2 – 1 アデレード・バイト
2015–16 ブリスベン・バンディッツ 2 – 0 アデレード・バイト
2016–17 ブリスベン・バンディッツ 2 – 0 メルボルン・エイシズ
リーグ優勝チーム

※2010-11リーグ優勝のシドニー・ブルーソックスはポストシーズン敗退

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 発足時にはメジャーリーグベースボールによる支援も受けていたが、2015-16シーズンをもって撤退している。[1]
  2. ^ セミファイナルシリーズ、マイナーセミファイナル、プレリミナリー・ファイナルシリーズ、チャンピオンシップシリーズ各3試合制。この試合方式は初年度、翌年度のみ。
  3. ^ 日程の関係上、前年度の優勝チームが出場。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]