小田裕也
オリックス・バファローズ #50 | |
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2015年3月5日 京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 熊本県水俣市 |
生年月日 | 1989年11月4日(34歳) |
身長 体重 |
172 cm 75 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2014年 ドラフト8位 |
初出場 | 2015年8月5日 |
最終出場 | 2024年9月24日 |
年俸 | 3500万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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小田 裕也(おだ ゆうや、1989年11月4日 - )は、熊本県八代市出身[2]の元プロ野球選手(外野手)。右投左打。オリックス・バファローズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]地元の小中学校を卒業後、九州学院高校、 東洋大学と進んだ[3]。大学4年生の時に東都大学野球リーグで春季に外野手のベストナイン、秋季には2季連続のベストナインと首位打者(打率.360)を獲得した[4][5]。また、6月に行われた第60回全日本大学野球選手権記念大会の決勝戦・慶應義塾戦で福谷浩司からサヨナラ2点本塁打を放った[6]。大学では同級生のチームメイトで鈴木大地、藤岡貴裕がいた。リーグ通算59試合118打数32安打11打点1盗塁、打率.271。
日本生命では1年目から公式戦に出場[7]。第83回都市対抗野球大会では中堅手として2試合に出場し、計3打数無安打で[8]、第38回社会人野球日本選手権大会では3試合に出場し、計10打数6安打1本塁打4打点の成績で[9]、大会優秀選手に選ばれた[10][11]。この大会の1回戦・JR四国戦で社会人初本塁打を放っている[12]。2年目の第84回都市対抗野球大会の1回戦では「1番・中堅手」で先発出場し、4打数無安打で[13]、第39回社会人野球日本選手権大会では2試合に「1番・中堅手」として出場するも、計7打数無安打だった[14]。3年目、第85回都市対抗野球大会の1回戦では「1番・中堅手」で先発出場し、4打数1安打だった[15]。日本生命では同級生のチームメイトに小林誠司、井上晴哉、吉原正平がいた。
2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズに8位指名を受け[16]、契約金2500万円、年俸1000万円(金額は推定)で合意し[17]、入団した。背番号は50[18]。
11月に行われた第40回社会人野球日本選手権大会では4試合に「9番・中堅手」として先発出場し、計14打数5安打1打点だった[19]。
オリックス時代
[編集]2015年、春季キャンプでA組(一軍)入り[20]。キャンプ初の対外試合の韓国・KT戦に9番・左翼手で先発出場し、3安打3得点2盗塁を記録した[2]。開幕は一軍で迎えたが、出場がないまま3月30日に登録を抹消された[21]。8月5日に出場選手登録され[22]、同日の対千葉ロッテマリーンズ戦において2番・右翼手でプロ初出場・初先発出場し、プロ初打席は投手への犠打だった。3回表の第2打席で初安打(右前安打)を放ち[23]、7日の対埼玉西武ライオンズ戦の2回裏には初盗塁(二盗)を記録した[24][25]。11日の対福岡ソフトバンクホークス戦では3安打を放って初猛打賞を記録すると[26][27]、翌12日の対ソフトバンク戦では3回表の第2打席で初本塁打を放った[26][28]。
2016年、4月13日の対北海道日本ハムファイターズ戦において同点の10回裏・二死三塁の場面でプロ初のサヨナラ打を放った[29][30]。7月28日の対ロッテ戦ではサヨナラ犠飛を放ちシーズン2打点目を記録した。この時点でシーズンに記録した安打は前述のサヨナラ打のみであり、打点は2つともサヨナラ勝ちをもたらしたものであった[31]。この年、前年を上回る78試合に出場したが、代走や守備固めでの出場がほとんどで、打席数、安打数、打点、打率など打撃面の成績は前年を下回った[32]。
2017年は、代走や守備固めで43試合に出場するも、打撃成績は17打数1安打に終わり伸び悩んだ[33]。
2018年は、オープン戦で満塁本塁打を放つなど結果を残し開幕一軍を手にすると、交流戦以降は先発での出場が増えた[33][34]。守備中に左手首を骨折して一度は離脱するも、最終的に90試合に出場し打率.287、2本塁打、15打点、10盗塁とキャリアハイの成績を記録し、倍増となる2300万円(推定)で契約を更改した[35]。
2019年は開幕戦で先発出場を果たしたが、4月に左ハムストリングス筋損傷の影響で早々に離脱[36]。5月22日のロッテ戦では益田直也からサヨナラ打を打った[37]。目標にしていた100試合出場、20盗塁は達成できなかったが、82試合に出場し打率.206、3本塁打、21打点、9盗塁の成績を残した[38][39]。
2020年は前年より多い87試合に出場したが、代走や守備固めが主となり打席数は半減。打率.239、1本塁打、7打点の成績だった[40]。
2021年、レギュラーシーズンでは代走や守備固めを中心に自己最多の101試合に出場。打撃面では僅か1安打、打率.059に終わるも、チームのリーグ優勝で迎えたロッテとのCSファイナルステージ第3戦では、9回裏に益田直也からチームの25年ぶりとなる日本シリーズ進出を決める同点二塁打を放った[37][注 1]。
2022年、開幕前の3月に新型コロナウイルスに感染し[41]、開幕には間に合わなかったが最終的に72試合に出場し、前年と同じく代走や守備固めでの出場となった。また、2年ぶりに本塁打を記録した。
2023年、シーズン序盤は前年同様、代走・守備固めでの出場となったが、5月初めに左翼手のレギュラーだった杉本裕太郎が軽度のふくらはぎ筋損傷で離脱すると、代わりに小田が先発出場を果たし、5月3日の福岡ソフトバンクホークス戦で3安打記録するなど、打撃で意外性を見せた。シーズン序盤で打席も少なかったが、3割台を残した。シーズン後半に先発出場の機会が減少したが、最終的にシーズン打率.290と活躍、またスーパーサブの役割も果たし、チームに大きく貢献した。またこの年、国内FA権を取得[42]したが行使せず1年契約で残留した[43]。
2024年9月16日、同年限りで現役引退することを発表[44]。同9月24日T岡田と安達了一の引退セレモニーと同時に出場選手登録され、6回2死三塁から三走で同期入団で同学年の西野真弘の代走として出場。守備では右翼と中堅に入り、打撃では8回無死一塁で遊直に倒れた。本拠地最終戦セレモニーではサプライズであいさつし、「僕の大好きな西野に出会い、本当に幸せな野球人生でした」と感謝し、10年間のプロ野球生活を締めくくった。[45]
選手としての特徴・人物
[編集]俊足・巧打の外野手[33]。社会人時代で50m走のタイムは5秒9、遠投は120mを記録[2]。
端正な顔立ちとして知られ、メディアなどで福山雅治似と称されている[46]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | オリックス | 31 | 97 | 89 | 14 | 29 | 4 | 1 | 2 | 41 | 6 | 6 | 1 | 3 | 0 | 4 | 0 | 1 | 23 | 1 | .326 | .362 | .461 | .822 |
2016 | 78 | 58 | 51 | 9 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 3 | 4 | 1 | 1 | 1 | 5 | 0 | 0 | 19 | 0 | .137 | .211 | .137 | .348 | |
2017 | 43 | 20 | 17 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 | 0 | .059 | .111 | .059 | .170 | |
2018 | 90 | 164 | 143 | 25 | 41 | 5 | 1 | 2 | 54 | 15 | 10 | 2 | 3 | 3 | 12 | 0 | 3 | 38 | 4 | .287 | .348 | .378 | .725 | |
2019 | 82 | 203 | 180 | 21 | 37 | 5 | 2 | 3 | 55 | 21 | 9 | 5 | 3 | 2 | 12 | 0 | 6 | 47 | 0 | .206 | .275 | .306 | .581 | |
2020 | 87 | 94 | 88 | 19 | 21 | 3 | 2 | 1 | 31 | 7 | 4 | 2 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 23 | 1 | .239 | .264 | .352 | .616 | |
2021 | 101 | 18 | 15 | 18 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 0 | .067 | .176 | .067 | .243 | |
2022 | 72 | 26 | 24 | 12 | 5 | 1 | 0 | 1 | 9 | 2 | 8 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 7 | 0 | .208 | .269 | .375 | .644 | |
2023 | 77 | 68 | 62 | 15 | 18 | 5 | 0 | 1 | 26 | 8 | 5 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 15 | 1 | .290 | .333 | .419 | .753 | |
通算:9年 | 661 | 748 | 669 | 137 | 160 | 23 | 6 | 10 | 225 | 62 | 51 | 19 | 18 | 6 | 40 | 0 | 15 | 183 | 7 | .239 | .295 | .336 | .631 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
外野手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2015 | オリックス | 29 | 56 | 1 | 1 | 0 | .983 |
2016 | 65 | 40 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2017 | 35 | 15 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
2018 | 83 | 86 | 4 | 1 | 2 | .989 | |
2019 | 74 | 100 | 4 | 1 | 1 | .990 | |
2020 | 73 | 50 | 3 | 1 | 0 | .981 | |
2021 | 88 | 37 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2022 | 62 | 22 | 1 | 1 | 0 | .958 | |
2023 | 72 | 44 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 611 | 475 | 16 | 5 | 3 | .990 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 初出場・初先発出場:2015年8月5日、対千葉ロッテマリーンズ15回戦(QVCマリンフィールド)、2番・右翼手で先発出場
- 初打席:同上、1回表にイ・デウンから投手前犠打
- 初安打:同上、3回表にイ・デウンから右前安打
- 初盗塁:2015年8月7日、対埼玉西武ライオンズ16回戦(京セラドーム大阪)、2回裏に二盗(投手:十亀剣、捕手:岡田雅利)
- 初本塁打・初打点:2015年8月12日、対福岡ソフトバンクホークス18回戦(福岡 ヤフオク!ドーム)、3回表に中田賢一から中越ソロ
背番号
[編集]- 50(2015年 - )
登場曲
[編集]- 「オレガヤレバ」寿君(2016年)
- 「CHARM」WANIMA(2017年 - )
- 「Dynamite」BTS(2020年)
- 「Savage Love (Laxed – Siren Beat)」ジェイソン・デルーロ&BTS(2021年 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2021年のCSは9回打ち切りであり、9回裏にオリックスが追いついた時点でコールドゲームとなった。
出典
[編集]- ^ 「オリックス - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』2023年12月2日。2023年12月2日閲覧。
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- ^ 熊本)オリックス入団の小田さん、活躍誓う 八代を訪問 朝日新聞デジタル 2014年12月26日掲載
- ^ 平成23年度 春季リーグ戦・1部リーグ 選手成績 東都大学野球連盟
- ^ 平成23年度 秋季リーグ戦・1部リーグ 選手成績 東都大学野球連盟
- ^ 第60回全日本大学野球選手権記念大会 試合詳細 公益財団法人 全日本大学野球連盟
- ^ 2014年ドラフト ◇オリックス8位指名 スポニチ Sponichi Annex
- ^ 第83回 都市対抗 本大会 7月16日 東京ドーム 第1試合 1回戦、第83回 都市対抗 本大会 7月21日 東京ドーム 第2試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
- ^ 第38回 日本選手権 本大会 11月4日 京セラドーム大阪 第1試合 1回戦、11月10日 京セラドーム大阪 第3試合 2回戦、11月11日 京セラドーム大阪 第4試合 準々決勝 公益財団法人 日本野球連盟
- ^ 第38回社会人野球日本選手権大会 表彰選手一覧表 公益財団法人 日本野球連盟 (PDF)
- ^ 【日本選手権】ベスト8となり、4名が優秀選手賞を受賞しました! 日本生命保険相互会社 野球部ニュース 2012年11月14日掲載
- ^ 「日本生命・小田が誕生日弾/日本選手権」『日刊スポーツ』2012年11月4日。2021年12月18日閲覧。
- ^ 第84回 都市対抗 本大会 7月15日 東京ドーム 第1試合 1回戦 公益財団法人 日本野球連盟
- ^ 第39回 日本選手権 本大会 10月30日 京セラドーム大阪 第3試合 1回戦、11月2日 京セラドーム大阪 第2試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
- ^ 第85回 都市対抗 本大会 7月20日 東京ドーム 第3試合 2回戦 公益財団法人 日本野球連盟
- ^ 2014年度ドラフト会議 契約交渉権獲得選手 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト 2014年10月23日配信
- ^ オリドラ8は“職人”志望「嫌な選手だと思われたい」 スポニチ Sponichi Annex 2014年11月27日掲載
- ^ 新人選手紹介 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 第40回 日本選手権 本大会 11月3日 京セラドーム大阪 第1試合 2回戦、11月8日 京セラドーム大阪 第4試合 3回戦、11月9日 京セラドーム大阪 第4試合 準々決勝、11月10日 京セラドーム大阪 第2試合 準決勝 公益財団法人 日本野球連盟
- ^ 「オリ1位山崎福らキャンプ1軍スタート」『日刊スポーツ』2015年1月26日。2021年12月18日閲覧。
- ^ 公示(出場選手登録・抹消) 2015年3月 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 公示(出場選手登録・抹消)2015年8月 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 2015年8月5日 千葉ロッテ 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ オリドラ8小田 1番で奮起!初マルチ初盗塁 スポニチ Sponichi Annex 2015年8月8日掲載
- ^ 2015年8月7日 オリックス 対 埼玉西武 一球速報 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ a b オリ、ルーキー小田がV弾!2戦連続“プロ初記録”に「九州人だな」 スポニチ Sponichi Annex 2015年8月12日掲載
- ^ 2015年8月11日 福岡ソフトバンク 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 2015年8月12日 福岡ソフトバンク 対 オリックス 成績詳細 オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- ^ 糸井14戦495打席目で今季チーム1号 小田10回サヨナラ打 スポニチ Sponichi Annex 2016年4月14日配信
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- ^ 【オリックス】小田がサヨナラ犠飛!今季2打点がいずれも劇的勝利に スポーツ報知 2016年7月29日配信
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- ^ 「新型コロナウイルス陽性判定について」『オリックス・バファローズ オフィシャルサイト』2022年3月23日。2022年12月23日閲覧。
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- ^ 「【オリックス】プロ10年目「失敗しない男」小田裕也が引退「オリックスに来て本当に良かった」 - プロ野球」『日刊スポーツ』2024年9月16日。2024年9月16日閲覧。
- ^ “現役引退のオリックス・小田が代走で出場 交代の西野と抱擁、スペシャリストらしく途中出場で沸かせる(スポニチアネックス)”. スポーツニッポン. 2024年9月28日閲覧。
- ^ 「オリックスのドラ8小田自身驚くV弾プロ1号初打点」『日刊スポーツ』2015年8月13日。2021年11月9日閲覧。
- ^ 「好調の裏に4スタンス理論?!オリックス・小田「モヤモヤは解消しました」」『BASEBALL KING』2018年6月16日。2021年11月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 小田裕也 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 50 小田 裕也 選手名鑑 - オリックス・バファローズ オフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 小田裕也 (@o.yuya.bs50_official) - Instagram