ドラゴンスピリット

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ドラゴンスピリット
ジャンル 縦スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
ディレクター YOKO BOSS
デザイナー OJISAN TRIO PLUS 1
プログラマー 田中京太
音楽 細江慎治
美術 MACCHAN
TATSUYA
ARAKAWA DA!
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板(2.88メガバイト
稼働時期
  • 日本 1987年6月20日 (1987-06-20)
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
システム基板 マザーボードシステム87
CPU MC6809 (@ 1.536 Mhz)
MC6809 (@ 1.536 Mhz)
HD63701 (@ 1.536 Mhz)
サウンド MC6809 (@ 1.536 Mhz)
YM2151 (@ 3.57958 Mhz)
Namco CUS30 (@ 96 kHz)
DAC
ディスプレイ ラスタースキャン
縦モニター
224×288ピクセル
60.61Hz
パレット24ビットRGB
売上本数 7ポイント
(1987年度テーブルゲームベストインカム4位)[1]
テンプレートを表示

ドラゴンスピリット』(DRAGON SPIRIT)は、「ロマンシング・シューティングゲーム」と銘打ってナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)が作製したアーケードゲーム1987年6月20日に稼動。マザーボードはシステムIを使用。後にブルードラゴンの移動速度が上げられるなどの変更を施されたニューバージョンが追加された。略称はドラスピ

概要[編集]

ナムコより『ゼビウス』から5年ぶりに発表された対空と対地に別のボタンで攻撃する縦スクロールシューティングゲームである。当時のシューティングゲームとしては、ファンタジー的な世界観と、それまでは敵扱いだったドラゴンを自機として採用したことやライフ+自機ストック制などが斬新だった[2]

続編として1989年にファミリーコンピュータ版として『ドラゴンスピリット 新たなる伝説(英題: Dragon Spirit: The New Legend)』が、1990年12月に『ドラゴンセイバー』が登場。『ドラゴンセイバー』の隠しモードでのエンディングでは1987年7月の『ブレイザー』から『ドラゴンセイバー』までのリストが見られる。

ゲーム内容[編集]

1回ダメージを受けただけではミスとならず、2回ないし3回(ディップスイッチで変更可能)ダメージを受けるとミスとなり、一定地点まで戻される(ライフは回復しない)。残機ストックが無くなるとゲームオーバー。ストックは得点で2回エクステンドがあり、更にアイテムによるエクステンドがある。

全9エリアで構成されており、各エリアの最後でスクロールがストップしボスが現れる。エリア9の最後に登場するザウエルを倒すと、1978年に発表された『ジービー』から始まるナムコゲームの歴史が見られるエンディングが始まる。なお、このエンディング中に流れるナムコゲームの歴史には『スーパーゼビウス』のみが入っていない。

ニューバージョンでの主な変更点は、ドラゴンの移動速度向上(各方向に25%アップ)、ゲーム開始時のステージセレクト追加、コンティニュー時のパワーアップ、エリア1序盤の削除である。

ステージ構成[編集]

AREA 1:古生代 - THE PALEOZOIC ERA
海洋とカルストからなるエリア。
ボス:プレシオザウルス
AREA 2:火山 - VOLCANO
溶岩の流れる火山地帯。
ボス前に「スモール」を取っていると、ボス出現時に無条件でダメージを受けるバグが存在する。
ボス:ラウンドフィーニックス
AREA 3:密林 - JUNGLE
鬱蒼と樹木が茂る密林。
ボス:グリテリアス
AREA 4:砂漠 - GRAVE YARD
前半は砂砂漠、後半は白骨が散らばる渓谷地帯。
ボス:デスガーデアン
AREA 5:洞窟 - CAVE ROAD
移動可能な場所を極端に制限する動く岩壁のある洞窟。
壁に接触するとダメージを受ける。
ボス:ペーレントスパイダー
AREA 6:氷河 - GLACEIR LAND
流氷の浮かぶ海から氷の壁が行く手を遮る氷河へと続く。最後は再び海上へ。
壁に接触するとダメージを受ける。ファミコン版では高速スクロールが追加されている。
ボス:グビラ
AREA 7:深海 - DEEP SEA
エリア6までは空を飛んでいたがここでは海中を進む。
ボス:シーデビル
AREA 8:暗黒 - DARK QUARTERS
視界がブルードラゴン前方の一部のみに制限される暗黒の洞穴。敵弾も見えなくなるが、敵自体は暗闇でも視認できる。ボス戦では視界制限はなくなる。
ファミコン版はアーケード版のような進行では無く(マジックアイも無い)、ステージ全体が暗くなったり、明るくなったりの繰り返しというステージ構成となる。
ボス:ターンアウェインガード
AREA 9:魔宮 - DARK CASTLE
壁やトラップが多い複雑な迷宮。ただし壁に接触してもダメージを受けない。壁とスクロールに挟まれるとミスになるが、レバーを下に入れているとそのまま抜ける事が可能。巨大な槍のブービー・トラップは壁寄り根元部分にいればダメージを受けない。
ファミコン版ではゲームOPでここからはじまり、いきなりザウエル戦となる(アーケード版ほど強くはない)が、そこでザウエルを倒すか、やられるかで、ブルードラゴン編、ゴールドドラゴン編のどちらかに進める。また、最終ボスのガルダは、第1形態を倒すと、第二形態が現れる。
ボス:ヒュドラー ザウエル ガルダ(ファミコン版)


いずれのボスも倒すのに時間をかけていると画面外から永久パターン防止キャラクター「デルターヴェルン」が次々と飛来する。

アイテム[編集]

アイテムによるパワーアップシステムがあり、卵によるパワーアップとそれ以外のパワーアップがある。

卵は青玉・赤玉の2種類あり、地上に落ちている卵を破壊すると同色の卵が出現する。また白く点滅する敵を倒しても出てくる場合がある。

青玉は、取るたびにブルードラゴンの首の数が1本増える(最大3本)。首の数に比例して攻撃力も増すが、首が3本になるとブルードラゴン自体の当たり判定が非常に大きくなってしまうため、2本に留めるプレイヤーも少なくない。

赤玉は、1つ取るごとにゲージが増え、ゲージ3つにつき対空ショットの攻撃力が1段階上がる(最大+2段階)。1段階上がると攻撃力が初期状態の2倍となり、2段階上がると攻撃力4倍になるだけでなく敵を貫通するほか、左右方向の位置がブルードラゴンに合わせて移動するワインディング性能も持つようになる。2段階アップの状態は攻撃力が高い反面ブレス座標の同期が合わず、ブルードラゴンの至近距離、つまり口先に攻撃の当たり判定が無いので使い辛くプログラム上の欠陥となっている。

卵以外のアイテムは白く点滅する敵を倒した時に出現する。パワーアップは、ファイアーブレスのようにダメージを受けるまで有効なものと、アースクエイクのように一時的に効果があるものがある。

ダメージを受けると首の数・ショットの攻撃力は1段階下がり、卵以外のパワーアップは一部を除き失われる。

以下にアイテムのリストを示す。

ファイアーブレス
赤玉の2段階アップ状態の攻撃力を更に2倍にした炎柱の対空攻撃。赤玉の2段階アップと同様の欠点を持つが、こちらの方が攻撃時間が長く攻撃力も高いのでやや使いやすい。グビラ以外の対空属性のボスには極めて有効で、最終エリアのボスであるザウエルを含めて数秒で倒すことができる。
ブルードラゴンの色がグリーンになる。
ワイドファイアー
対空ショットが3方向に広がる。最も外側の首だけが斜め方向のショットを撃つので、ショットの数は首の数が1・2・3の時にそれぞれ3・4・5となる。ワイドファイアーの状態では赤玉を取っても効果が無く、ファイアーブレス・ホーミングファイアーとは排他的選択となる。
エリア1では出現しない。
ブルードラゴンの色がシルバーになる。
スモールドラゴン
その名の通りブルードラゴンが小さくなる。当たり判定が小さくなることでダメージを受けにくい反面、首が一本だけになるため火力に劣る。青玉以外のパワーアップと併用でき、青玉を取ると通常のサイズに戻ってしまう。ワイドファイアーと併用すると対空の火力不足をかなり補うことができ、最強形態の一つと言える。
エリア2以降で出現する。
ホーミングファイアー
一定時間空中の敵を自動追尾するショットを撃つことができる。追尾性能はあまり良くない。ファイアーブレス・ワイドファイアーとは排他的選択となるので、効果が切れたときにそれらはキャンセルされ、通常のショットに戻ってしまう。
ブルードラゴンの色がゴールドになる。
アースクエイク
一定時間画面上にいる地上の敵を殲滅する。ブルードラゴンがダメージを受けても効果は持続する。
エリア1では出現しない。
パワーウィング
一定時間無敵になる。空中の敵には体当たりすることで大ダメージを与えられる。敵の弾は跳ね返す。壁にぶつかった場合はダメージを受ける。
エリア1では出現しない。
ダイア
100ptsのボーナス(PCエンジンでは1000pts)。
ゴールド
10000ptsのボーナス。
エクステンド
3個取るとブルードラゴンのストックが一つ増える。エクステンドのストックはブルードラゴンのストック表示に並んで卵・雛のイラストで表示され、ユニークなことにゲームオーバーになっても(コンティニューでなくとも)次のゲームに引き継がれる(これはギャプラスと同仕様)。
エリア9の終盤で数多く出現するため、わざと最終ボスであるザウエル戦・直前のヒュドラー戦にて、ミスをしてやり直すことで得点稼ぎが可能。
パワーダウン
ダメージを受けた場合と同じパワーダウンを受ける(首数及び火力レベルマイナス1、特殊形態のキャンセル)。ダメージを受けるわけではない。
エリア4以降で出現し、エリア9では大量に出現する。
マジックアイ
エリア8のみに登場する地上の黄色い卵を破壊すると出てくる特殊な卵。このエリアでは視界が非常に狭いが、取ることで視界が一定時間広がる。取り逃しがなければ、次の卵が出る頃に効果が切れる。

その他[編集]

「アムルゥ〜!」の声は、当時ナムコ社員だった人物に頼んでサンプリングしてもらったという逸話が残っている。

エンディングにて、アリーシャがアムルに駆け寄るシーンで、まだ変身を解いていないブルードラゴンに対して「アムルゥ〜!」と叫んでいる。アリーシャが連れ去られてから、助けるためにアムルはブルードラゴンに変身している(オープニングデモ)ため、アリーシャはアムル=ブルードラゴンと知らないはずである。一部で声を出すのが早いとされていたが、電波新聞社「ドラゴンスピリットの本」のコミックにて以下のような会話で理由が説明されている。

アムル「なぜブルードラゴンが私だとわかったのですか?」
アリーシャ「あなたが来てくれると信じていましたから……」

製作スタッフによる漫画小冊子が、ナムコ直営のゲームセンターで配布されたことがある。

ストーリー[編集]

  • アーケード版
    太陽神アーリアと聖龍ブルードラゴンが太古の昔に封じ込めた闇の魔王ザウエルがミッドガルド王国の王女アリーシャ姫を復活の生贄として選び、魔物たちを使って連れ去ってしまった。ミッドガルド王国の国境守備隊長アムルはアーリアの導きによって得た聖剣を翳し、その力によってブルードラゴンとなってザウエルを倒しアリーシャを救い出すために飛び立つ。
  • ファミコン版
    ブルードラゴンによってザウエルは倒され、ミッドガルド王国に平和が戻り、アムルとアリーシャは結ばれた。二人の間に双子の兄妹が生まれ、兄をレイス、妹をイリスと名付けられたが、ザウエルとの戦いで受けた傷が元で、アムルは病に伏した。やがてザウエルを凌ぐ邪神ガルダが目覚めて地上支配に乗り出し、ブルードラゴンに倒された魔物たちも復活し、その復活の生け贄にイリスをさらった。レイスは父と同じく太陽神アーリアの聖剣を手にし、新生ブルードラゴンとなって、ガルダとの戦いに向かった。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ドラゴンスピリット
  • 日本 1988年9月23日 (1988-09-23)
X68000 電波新聞社 マイコンソフト 5"-2HDフロッピーディスク2枚 - -
2 ドラゴンスピリット
  • 日本 1988年12月16日 (1988-12-16)
  • アメリカ合衆国 1989年
PCエンジン ナムコ ナムコ 2メガビットHuCARD[3]
  • 日本 NC63003
  • アメリカ合衆国 TGX020016
-
3 日本の旗ドラゴンスピリット 新たなる伝説
アメリカ合衆国の旗DRAGON SPIRIT THE NEW LEGEND

  • 日本 1989年4月14日 (1989-04-14)
  • アメリカ合衆国 1990年6月
ファミリーコンピュータ ナウプロダクション
2メガビットロムカセット[4] - -
アレンジ移植
4 DRAGON SPIRIT
  • ヨーロッパ 1989年 (1989)
Amiga
Amstrad CPC
コモドール64
ZX Spectrum
Domark Software Domark Software フロッピーディスク - -
5 DRAGON SPIRIT
  • ヨーロッパ 1990年 (1990)
Atari ST Domark Software Domark Software フロッピーディスク - -
6 DRAGON SPIRIT
  • ヨーロッパ 1991年 (1991)
PC/AT互換機 Domark Software Domark Software フロッピーディスク - -
7 ナムコミュージアム Vol.5
  • 日本 1997年2月28日 (1997-02-28)
  • アメリカ合衆国 1997年11月
  • ヨーロッパ 1998年2月
PlayStation ナムコ ナムコ CD-ROM
  • 日本 SLPS-00705
  • アメリカ合衆国 SLUS-00417
  • ヨーロッパ SCES-00702
-
アーケード版の移植
8 ナムコミュージアム Vol.5
PlayStation the Best
  • 日本 1999年10月28日 (1999-10-28)
PlayStation ナムコ ナムコ CD-ROM SLPS-91162 -
廉価版
9 ドラゴンスピリット
ナムコアプリキャロット
  • 日本 2003年4月8日 (2003-04-08)
iアプリ ナムコ ナムコ ダウンロード - -
10 日本の旗ナムコミュージアム アーケードHITS!
欧州連合の旗Namco Museum 50th Anniversary
Arcade Collection

  • 日本 2006年1月26日
  • アメリカ合衆国 2005年8月30日 (2005-08-30)
  • ヨーロッパ 2006年3月31日
PlayStation 2 ナムコ ナムコ DVD-ROM
  • 日本 SLPS-25590
  • アメリカ合衆国 SLUS-21164
  • ヨーロッパ SLES-53957
-
アーケード版の移植
11 ドラゴンスピリット
  • 日本 2007年11月13日
  • アメリカ合衆国 2007年7月2日 (2007-07-02)
  • ヨーロッパ 2007年7月6日
Wii
バーチャルコンソール
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード
  • 日本 PBAJ
  • アメリカ合衆国 PBAE
  • ヨーロッパ PBAP
-
PCエンジン版の移植
12 ナムコミュージアム バーチャルアーケード
  • 日本 2009年11月5日
  • アメリカ合衆国 2008年11月4日 (2008-11-04)
  • ヨーロッパ 2009年5月15日
XBOX 360 バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス DVD-ROM
  • 日本 2RD-00001
  • アメリカ合衆国 21022
-
アーケード版の移植
13 ドラゴンスピリット
  • 日本 2009年9月8日 (2009-09-08)
Wii
(バーチャルコンソールアーケード)
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
アーケード版の移植
14 ナムコミュージアム VOL.2
  • 日本 2011年1月12日 (2011-01-12)
PlayStation Portable
ゲームアーカイブス
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード - -
15 ナムコミュージアム VOL.5
  • 日本 2013年12月18日 (2013-12-18)
PlayStation 3
PlayStation Portable
(ゲームアーカイブス)
バンダイナムコゲームス バンダイナムコゲームス ダウンロード NPJJ-00692 -
X68000
横画面仕様で移植され、一部のオブジェクトなどが省略されていたりするものの、当時の家庭用の移植版としてはアーケード版の仕様をほぼ網羅しており最も再現度が高かった。またオプションでは縦画面に近いアスペクト比での表示ならびに実際にディスプレイの向きを変更して遊ぶ縦画面モードや、旧バージョンとニューバージョン[注 1]を任意に選択できるなど細かい仕様も移植されている。FM音源部分のサウンドドライバはオリジナルの物がそのまま再生できる仕様になっており、波形メモリ音源(通称ナムコPSG)部分はADPCMによって再現している。BGMはほぼモノラル仕様のオリジナルに対し、ドラムスなどのパートを積極的にパンポットを振る等ステレオ効果を出すよう変更されたほか、サウンドトラックで追加された部分が反映されている。原作との相違点として、ハイスコア更新時の効果音の削除、効果音がモノラルである、9面での幾つかのアーチなど、ゲームの進行に関係ないオブジェクトの削除などがある。オリジナルでは未使用だった「Omake」はアリーシャ姫のイラストを背景したロード中の画面で使われた。オリジナルの短いフレーズをループする曲が追加されており、午前0時から1時の間に起動した場合のロード画面、ならびに、エンディングの移植スタッフのクレジット表示の際に利用されている。当初2HDディスク3枚組の予定であったが、データの圧縮などにより最終的には2枚に収まりディスクの入れ替え等はしなくても遊べるようになっている。それらの仕様変更の結果、当初収録される予定だったデモプレイについては収録されない形となった。初期ロットではゴールドのスコアが加算されないというバグがあった。
PCエンジン
当時のROM容量の制約から「AREA 7:深海」「AREA 8:暗黒」の2エリアがカットされている。その他OPシーンカットなど細かい仕様や演出など変更部分もあるが、ゲーム性は概ね良好に移植されていた。家庭用ということで横画面の仕様で移植されたが、裏技で縦画面仕様のアーケード版の雰囲気に似せた縦画面モードがある。エンディングでは、1984年9月7日発売の『ギャラクシアン』から本作までの、家庭用ゲーム機(ファミコン、PCエンジン)のナムコゲームの歴史が綴られている。
ファミリーコンピュータ
アーケード版の続編という位置付けで、タイトルも『ドラゴンスピリット 新たなる伝説(英題: Dragon Spirit: The New Legend』として発売された。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第55弾。開発はナウプロダクション。アーケード版同様全9ステージだが、BGMや敵キャラクターなどでカットされた部分は多く、グラフィックは他機種版と比較すれば大きく劣るものの、先に発売されたPCエンジン版でカットされたステージや、OPと動き[注 2]、巫女との会話シーン、ステージ間でのライフ回復、エクステンド等のオリジナルの追加要素が多数ある。さらに初心者向けのイージーモード[注 3]もあり、ライフゲージの最大値が多く、フルオート連射、ステージ数も少なくするなどアレンジを加えている[注 4]。また、ブルードラゴンモードでエンディングを迎えると、レイスの妹イリスがドラゴンの頭に乗った姿が描かれたクレジットロールになるが、この時にセレクトボタンを20回連打するとイリスのスカートが捲れ上がり、ドラゴンがにやけた表情になるという、スタッフの遊び心が垣間見える隠し技が存在する。
FC版の追加アイテム
赤玉・エクステンドは1個で有効になり、最大火力時のみフルオート連射になる。
ホーミングファイヤー・マジックアイが廃止。ダイア・ゴールドはボーナスに統合。
スピードアップ
ブルードラゴンのスピードが上がる。ミスするまで持続する。
スモールオプション
スモールドラゴンの効果に加え、左右に無敵のドラゴン型オプションが追加される。攻撃力は3本首相当。ダメージ・パワーダウンでスモールドラゴンになる。実質最強装備で、最終ボスもこの装備でならある方法で秒殺する程。
パワーボム
対地ショットが着弾するたびに地上の敵が殲滅する。一定時間持続する。
ファイアードラゴン
ファイアードラゴンに変身し、対空ショットがワイドファイヤー(攻撃力はファイアーブレス)になり、さらに無敵になる。一定時間持続するが、効果が切れると1本首のブルードラゴンに戻る。
PlayStation
ナムコミュージアムVol.5』にオールドバージョンとニューバージョンが収録。画面モードは横画面の他にも縦画面など複数のモードから選択できる。ステージ間の繋がりがシームレスでなく全て区切られているなどの微妙な違いがある。
PlayStation 2
ナムコミュージアム アーケードHITS!』にニューバージョンを収録。
PlayStation Portable
ナムコミュージアム Vol.2』にニューバージョンを収録。本体を縦にして遊べる縦画面モードやショットのオート連射機能などがある。
PLAYSTATION 3
  • 2009年1月29日 バンダイナムコゲームス
ナムコミュージアム.comm』に収録。PlayStation Storeでのダウンロード販売のみ。(1200円 CERO:A 全年齢対象)。現在の主流であるハイビジョンモニターでの表示に対応するために、プレイ画面のサイズや配置のレイアウトを自由に設定できる。ゲームの進行状況に合わせて壁紙や、PLAYSTATION Home向けのリワードアイテム(アバター用の服や、自宅に配置できるゲーム筐体など)が獲得できるようになっている。2009年6月26日のバージョンアップ (Ver1.01) により、PLAYSTATION 3のトロフィー機能にも対応。
Wiiバーチャルコンソール)版
PCエンジン版を2007年11月13日より配信(要600Wiiポイント)。アーケード版をバーチャルコンソールアーケードで2009年9月8日より配信(要800Wiiポイント)。
その他
各キャリアの携帯アプリにも移植され配信されている。ゲームはまったく異なるものだがLCD版も発売されていた。またMSX2版も発売が予定されていたが、諸般の事情で開発中止となった。

音楽[編集]

本作で使用されたBGMは当時のプレイヤーからの評価が高く、ゲーム中の効果音の音量が小さいためBGMは聞き取りやすくなっている。開発時にソフトウェアテストスタッフとしてアルバイト勤務していた細江慎治(後の株式会社スーパースィープ代表取締役)は、この作品でのサウンド製作の成果が認められナムコに正社員登用された[5]

ゲームプレイ中にハイスコアを更新している間は、そのプレイ中に敵を撃ったりアイテムを取るなどしてスコアを加算すると、それらの効果音のほかに別の効果音(サービスモード → サウンドテストのPSG NUMBER 06)が新たに加わる。

ビクター音楽産業(現在のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)より発売されたナムコ・ビデオ・ゲーム・グラフィティVol.2(VDR-5222)にBGMが収録された際、手違いによりチャンネルの左右が逆になって収録された。

アーケード版のサービスモードのサウンドテストおよび、PSP版『ナムコミュージアム VOL.2』では未使用曲も含めて全てのBGMを聞くことができる。

続編である『ドラゴンセイバー』においては、前作で製作され使用、または未使用の曲のいくつかがアレンジされて用いられた。更に隠しコマンドによってプレイ中のBGMを前作の『ドラゴンスピリット』のものに変更することも可能だった。またこれら『ドラゴンセイバー』で用いられた『ドラゴンスピリット』のBGMは、ビクター音楽産業(現在のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)より発売された「ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレス Vol.4(VICL-40014〜15)」に収録されている。ただし収録されているのは、『ドラゴンスピリット』のRound01〜Round06までのBGMと、エンディング曲、ネームエントリー曲のみ。また、収録曲順もゲームのラウンド順とは異なっている。

エリア3のBGMは、PSP「リッジレーサーズ」の「Synthetic Life」のサビ部分に使われている。

サウンドトラック

スタッフ[編集]

  • キャラクター・デザイン:MACCHAN
  • モンスター・デザイン:TATSUYA
  • グラフィック・デザイン:ARAKAWA DA!
  • 作曲:MEGATEN HOSOE(細江慎治
  • ゲーム・プログラム:KYOTA(田中京太)
  • テクニカル・サポート:FRESH YAMA TAKE& HARD WARE ENGINEER STAFF、DEVIL NAKAMURA、SEXY AKINA
  • ゲーム・デザイン:OJISAN TRIO PLUS 1
  • ディレクター:YOKO BOSS
  • スペシャル・ゲスト:TAKKY TAKAHASHI
  • マネージメント:UNCLE ASHINAGA
  • スペシャル・サンクス:THE LATE MR.SHOUICHI "CHIEF" FUKATANI(深谷正一

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 32/40点 (PCE)[6]
(ゴールド殿堂)
26/40点 (FC)[7]
マル勝PCエンジン 29/40点 (PCE)
PC Engine FAN 23.71/30点 (PCE)[3]
ファミリーコンピュータMagazine 20.69/30点 (FC)[4]
受賞
媒体 受賞
第1回ゲーメスト大賞 大賞5位 (AC)[1]
ベストエンディング賞2位 (AC)[1]
プレイヤー人気5位 (AC)[1]
ゲーメスト ザ・ベストゲーム 6位[8]
(1991年)
アーケード版
  • ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第1回ゲーメスト大賞」(1987年度)で、読者投票により大賞5位を獲得している[1]。その他に、テーブルゲームベストインカムで4位、ベストエンディング賞で2位、ウレイヤー人気で5位を受賞している[1]
  • 1991年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』において、それまでの全アーケードゲーム作品を対象とした読者投票では第6位を獲得、同誌では「(自機がドラゴンである事について)今までのゲームはほとんどが“ドラゴン”は敵で登場していた。これはゲームの世界ではまさに逆転の発想」と評されている[8]
  • 1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「ファンタジックな世界観を演出したことで、多くのプレイヤーたちに衝撃を与えた」、「特徴としては、地形効果をもったステージの存在が挙げられる。暗闇の中で限られた視界を頼りに進んでいく8面と、レバーを下に入れて城壁をすり抜ける9面のテクニックは特に印象的といえるだろう」、「(エンディングに関して)物語の行く末を示すグラフィックと感動的なBGM、そしてスタッフロールの後に流れるそれまでのナムコクロニクル。これこそがこのおゲームを名作足らしめた最大の理由ではないだろうか」と紹介されている[9]
PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは8・8・9・7の合計32点(満40点)でゴールド殿堂を獲得[6]、「マル勝PCエンジン」では7・7・7・8の合計29点、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.71点(満30点)となっている[3]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で58位(485本中、1993年時点)となっている[3]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では「業務用に比べ、エリア数が減っていることや、オープニングがなくなっていることが不評をかったが、移植は良好。シューティングを苦手にしている人でも、楽しめる難易度だ」と紹介されている[3]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.11 4.13 3.85 4.13 3.86 3.63 23.71
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは7・6・8・5の合計26点(満40点)[7]、ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.69点(満30点)となっている[4]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.60 3.54 3.55 3.45 3.31 3.24 20.69

関連作品[編集]

『小説ドラゴン・スピリット 蒼き竜と赤輪の勇者』
ゲームをベースにしつつ、ゲームとは異なる設定と、アレンジを加えたノベルズ版。同じ系統のノベルズ作品として、『ドラゴンバスター』がある。

脚注[編集]

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注釈
  1. ^ 当たり判定の変更部分の反映はされていない。
  2. ^ PCエンジン版はアーケード版のようなドラゴンの細かい動きは再現されていないが、ファミコン版は再現されている
  3. ^ ゴールドドラゴンモード
  4. ^ ただし、ステージ間ではライフ回復や、エクステンドなどの救済措置はない
出典
  1. ^ a b c d e f 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社1998年1月17日、 24 - 25頁、 ISBN 9784881994290
  2. ^ ドラゴン(広義の意味で)をプレイヤーキャラクターにした最初の作品は『キングスナイト』。
  3. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 86頁。
  4. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 206頁。
  5. ^ 月刊NG1987年11月号より。
  6. ^ a b ドラゴンスピリット [PCエンジン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年1月24日閲覧。
  7. ^ a b ドラゴンスピリット 新たなる伝説 [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年6月7日閲覧。
  8. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 12 - 13頁、 ISBN 雑誌03660-7
  9. ^ 「ザ・ベストゲーム」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 78頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク[編集]