カルノフ

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カルノフ
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 アーケード
開発元 データイースト
発売元 データイースト
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(1.06メガバイト
稼働時期 INT 1987011987年1月
デバイス 8方向レバー
3ボタン
CPU MC68000 (@ 10 MHz)
サウンド MOS 6502 (@ 1.5 MHz)
YM2203 (@ 1.5 MHz)
YM3526 (@ 3 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×240ピクセル
60.00Hz
パレット1024色
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カルノフ』(KARNOV)は、1987年データイーストが発売したアーケードゲーム。ジャンルは横スクロールアクションゲームである。また、同作品の主人公および同社作品に登場するキャラクター。

概要[編集]

プレイヤーは主人公 カルノフ を操り、各面をクリアして宝の地図の破片を集める。口からの火炎攻撃のほか、マジックアイテムを入手して様々な特殊効果が使える。

神の使いとされるカルノフが中東風の世界を進むイメージは、説話集『千夜一夜物語』(1704年)の「ランプの魔神」を意識したものと推測される。カルノフはゲーマデリックラップ de カルノフ』において「マンボズボンを履いた太ったおじさん」と説明されている。

カルノフのフルネームは、ジンボロフ・カルノフスキー (Jinborov Karnovski) で、当時のデータイーストの常務だった神保という人物がモデルだったとされ、ナムコから販売されたファミコン版の説明書でカルノフのフルネームが公開されるや否や、その常務は烈火の如く怒り狂ったと当時の社員だった斉藤幸一は述べている。[1]

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

1レバー、3ボタン。ボタンは攻撃、ジャンプ、アイテム使用。レバーで左右に移動し、梯子がある場合はレバーを上下に入れることで上り下りが出来る。攻撃は進行方向の左右のみ。ジャンプ中でも攻撃可能。アイテムはレバーを左右に入れることで画面下部のカーソルが移動するので、使いたいアイテムが点滅している時にボタンを押すことで使用可能。

敵との接触や弾を受けるとミスとなる。ミスした場合は面の進行度合いに応じて特定の位置まで戻される。この際、ストックしていたアイテムは消えずに残るがパワーアップは全て消失する。残り人数がなくなるとゲームオーバー。

全体的に非常にもっさりした動作のため、機敏な動きで敵を軽快に避けるということはできない。歩いている時には必ず足音が鳴る。

アイテム[編集]

アイテムは決まった場所に設置されており、取るとすぐに効果があるものと、スタックして任意のタイミングで使うものがある。赤い玉とマーク以外はスタックとなる。

赤い玉
ショットがパワーアップする。1つ取ると2連ショットとなり、正面と若干上がカバーされる。2つ取ると3連ショットとなる。単純に攻撃力が倍加されるため、ボス等に接近して撃ち込んで短期戦に持ち込む場合、パワーアップは必要不可欠となる。
Kマーク
100個集めるとカルノフが一人増える。死んでも0にならない。
移動速度が大幅にアップしジャンプ高度も増すが、ジャンプ速度は変わらない。
梯子
好きな場所で梯子を発生させることができる。梯子は下りた時にレバーを入れることで、回収し再スタックが可能。
爆弾
行く手を塞ぐ木や、壁などを破壊できる。
ブーメラン
一度しか使えないが、高威力を誇るブーメランを放つ。ブーメランはボス敵でさえも貫通する。使うとショットのレベルがリセットされる。
マスク
隠れたアイテムが見えるようになる。アイテムが隠れている場所に行くとアイテム欄が光り、この時に使用すると隠れたアイテムが出現するという仕組み。決まった場所でしか使えないうえ、1つしか持てない。
羽根
カルノフに羽根が生え、一定時間空中移動が可能になる。

設定[編集]

ストーリー[編集]

平和なクリアミナ王国に邪悪な魔物たちを率いる悪しき魔法使いが攻め込み、王国の平和は崩れ去ってしまった。その様子を嘆いた神は、一人の男に魔物軍団を討ち取るよう命令し、下界へと遣わした。

男の名はカルノフ。人間だった頃に悪行ばかり働いていたため罰を受け、天界の神の召使として転生させられていたのだった。果たしてカルノフは魔物軍団を討ち果たして自らの罪を償い、自由を得ることが出来るのか。

※ファミリーコンピュータ版より

ステージ構成[編集]

SCENE1 ザムナックの街
SCENE2 遺跡
SCENE3 原野
SCENE4 レシテの洞窟
SCENE5 海
SCENE6 都市
SCENE7 大ピラミッド
SCENE8 森
SCENE9 迷宮

敵キャラクター[編集]

テッポウ水
猛獣使い
ライオン
遅竜
ギドラ
ヘビ女魔
アラカタイ

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 カルノフ
日本 198712181987年12月18日
アメリカ合衆国 1988011988年1月
ファミリーコンピュータ データイースト
酒田SAS
日本 ナムコ
アメリカ合衆国 データイースト
1.5メガビットロムカセット[2] アメリカ合衆国 NES-KV-USA
-
2 Karnov
アメリカ合衆国 1987年
PC booter
PC/AT互換機
Quicksilver Software データイースト フロッピーディスク - -
3 Karnov
ヨーロッパ 1988年
Amstrad CPC
ZX Spectrum
Software Studios Electric Dreams Software フロッピーディスク - -
4 Karnov
アメリカ合衆国 1988年
ヨーロッパ 1988年
コモドール64 Mr. Micro アクティビジョン フロッピーディスク - -
5 Karnov
アメリカ合衆国 1989年
Classic Mac OS Technology Works データイースト フロッピーディスク - -
日本国外PC版
ダチョウのような生物に乗ったスケルトンや、火を吐く食人草等が追加されている。アイテム欄が下にある。発売はデータイーストの現地法人が行った。
ファミリーコンピュータ版
発売はナムコ。2ポイントのライフ制になっている。裏技でコンティニュー(2回まで)、ステージセレクトが可能になっている。
LCDゲーム
開発は米国タイガーエレクトロニクス。日本での輸入販売はセガ。セガ・ゲームビジョンシリーズとして「セガカルノフ」のタイトルで発売。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
AllGame 2/5stars (AC)[3]
Computer and Video Games 30/40点 (ZX)[4]
Crash 76% (ZX)[5]
Sinclair User 10/10点 (ZX)[6]
Your Sinclair 9/10点 (ZX)[7]
ファミリーコンピュータMagazine 18.38/30点 (FC)[2]
The Games Machine 81% (CPC)[8]
44% (C64)[9]
88% (ZX)[10]
ACE 612/1000点 (ZX)[11]
ASM 5.75/12点 (C64)[9]
9.2/12点 (ZX)[12]
アーケード版

1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では「一風かわった濃いゲーム」に選定され、「(主人公に関して)どう控えめに見ても『スキンヘッドの太ったおじさん』。しかもエンディングでは、宝の山に囲まれてウハウハするという神の使いにあるまじき欲深き一面を見せてくれる。当時のプレイヤー達は誰しも『なんなんだコイツは?』と思ったはずだ」、「岩を投げつけてくる石人間や中ボスとして現れる猛獣使いなど、存在の必然性が感じられないキャラクター達が次々と襲いかかってくる様は、当時のプレイヤー達に絶大なインパクトを与えたに違いない」、「ゲーム性は口から吹き出すファイヤーボールで敵を倒しながら、多種多様なアイテムを使って進んでいくといった完成度の高い純然たるアクションゲームだったといえる」と紹介されている[13]

ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.38点(満30点)となっている[2]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「一定時間内にボスを倒せばクリアという単純なシステムだが、敵は非常に強い。純粋なアクションゲームだ」と紹介されている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.29 3.00 3.13 3.01 3.04 2.91 18.38

関連作品[編集]

後に発表されたデータイースト製のゲーム作品に主に敵キャラクターとして度々登場している。役柄は様々で、雑魚キャラクターとして大量に登場することもあれば、何の必然性もなくボスをしていることもある。

  • チェルノブ』(1988年)
    「チェルノブはカルノフの従弟」という設定。ただし本当なのか後付けなのかは不明。
  • ドラゴンニンジャ』(1988年)
    1面ボスとして登場。
  • トリオ・ザ・パンチ』(1990年
    主に雑魚キャラクター。様々なバリエーションで登場する。
  • ファイターズヒストリー』(1993年
    最終ボス。続編の『ファイターズヒストリーダイナマイト』(1994年)では、海外名「KARNOV'S REVENGE」としてタイトルにも昇格。
    • 『ファイターズヒストリー』シリーズでの技
      • ファイヤーボール
        飛び道具、口から吹いた炎で炎の玉を一瞬で作りつつ跳ね飛ばす。
      • ファイヤーブレス
        飛び道具の一種で、大きな炎を口から吹くが飛ばない。上段と下段があり、使いようによっては対空技としても機能する。
      • スーパー100キック
        ものすごいスピードで相手に飛びつつ詰め寄りながら無数の連続蹴りを繰り出す技。連続技の〆としても使える。
      • バルーンアタック
        空中で使える技で、空気を大きく吸った瞬間に腹を風船のごとく大きく膨らませて相手を押しつぶす或いは体当たりする技。技の発動中はそのまま移動が可能で、相手を端に詰めているときに使えばある程度は体力を削れる。空中技の割には技後の硬直が短いので、そのまま地上での連続技に繋げられる技でもある。
      • はしご蹴り
        『溝口危機一髪』(1995年)で追加された技で、対空系の斜め飛び蹴り。見た目は連続回し蹴り(回し蹴り、後ろ回し蹴りと続く)のようである。
    • ある技中にスライディングをすると高速ワープをするバグ技があり「カルノフワープ」と呼ばれており、この技を使用している様子が、『ダイナマイト』の全国大会を収録したDVDに特典として収録されている。
  • 『ヘラクレスの栄光4 神々からの贈り物』(1994年)
    カルノフをモデルにした「ガルノー」というキャラが登場、乗り移りも可能である。

脚注[編集]

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  1. ^ ホビージャパン刊 『アーケードゲーマー vol2』 48頁
  2. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 68頁。
  3. ^ Karnov for Arcade (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月7日閲覧。
  4. ^ [1]
  5. ^ [2]
  6. ^ [3]
  7. ^ Karnov”. ysrnry.co.uk. 2015年9月3日閲覧。
  8. ^ Karnov for Amstrad CPC (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月7日閲覧。
  9. ^ a b Karnov for Commodore 64 (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月7日閲覧。
  10. ^ [4]
  11. ^ [5]
  12. ^ Commando for ZX Spectrum (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月7日閲覧。
  13. ^ 「ザ・ベストゲーム」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 150頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク[編集]