この素晴らしい世界に祝福を!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ラクシュミー・バーイ (会話 | 投稿記録) による 2017年7月24日 (月) 03:50個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎魔王軍)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

この素晴らしい世界に祝福を!
ジャンル 異世界ファンタジーコメディ[1]
小説
著者 暁なつめ
イラスト 三嶋くろね
出版社 KADOKAWA
レーベル 角川スニーカー文庫
刊行期間 2013年10月1日 -
巻数 既刊11巻 + スピンオフ5巻
漫画
漫画
原作・原案など 暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画 渡真仁
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊ドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 2014年10月号 -
発表期間 2014年9月9日 -
巻数 既刊5巻(2017年3月現在)
漫画:この素晴らしい世界に爆焔を!
原作・原案など 暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画 森野カスミ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊コミックアライブ
レーベル MFコミックス アライブシリーズ
発表号 2016年7月号 -
発表期間 2016年5月27日 -
巻数 既刊3巻(2017年5月現在)
漫画:この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!
原作・原案など 暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画 ずんだコロッケ
出版社 KADOKAWA
掲載サイト コミッククリア
レーベル ファミ通クリアコミックス
発表期間 2016年8月12日 - 2017年4月28日
巻数 既刊1巻(2017年1月現在)
漫画:この素晴らしい世界に日常を!
原作・原案など 暁なつめ(原作)
三嶋くろね(キャラクター原案)
作画 染宮すずめ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊コミックアライブ
ComicWalker
レーベル MFコミックス アライブシリーズ
発表号 2016年11月号 -
発表期間 2016年9月27日 -
巻数 既刊1巻(2017年3月現在)
アニメ:この素晴らしい世界に祝福を!(第1期)
この素晴らしい世界に祝福を!2(第2期)
原作 暁なつめ
監督 金崎貴臣
シリーズ構成 上江洲誠
キャラクターデザイン 菊田幸一
音楽 甲田雅人
アニメーション制作 スタジオディーン
製作 このすば製作委員会(第1期)
このすば2製作委員会(第2期)
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 第1期:2016年1月 - 3月
第2期:2017年1月 - 3月
話数 第1期:全10話+OVA
第2期:全10話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

この素晴らしい世界に祝福を!』(このすばらしいせかいにしゅくふくを)は、暁なつめによる日本ライトノベルイラスト三嶋くろねが担当。Web小説のリメイクという位置付けで、角川スニーカー文庫KADOKAWA 角川書店)より刊行[2]

2016年12月時点でシリーズ累計発行部数は300万部を超えている[3]

スピンオフ小説の文庫化に当たっては、一部ストーリーの追加が行われている。 その他のメディア展開については下記を参照。

概要

元はウェブサイト「小説家になろう」にて「自宅警備兵」名義で連載されていたオンライン小説であった。文庫化後も同サイトで完結するまでは公開されていたが、完結後しばらくしてから削除されている。物語の要素の多くは共通性があるが、Web版とその他のメディアでは話の流れや設定は大きく変更されている。

略称は「このすば」であるが、web小説だった頃は「祝福」と呼ばれていた。原作Web小説のラストは女神エリスの「祝福を」で締められている。

2014年9月9日より、『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA 富士見書房)にて漫画版の連載が開始された。

2016年1月から3月まで、原作1~2巻の内容を元にテレビアニメとして放送された。その最終話終了直後に「アニメ第2期」の制作決定が発表され、原作3~4巻の内容を元に、2017年1月から3月まで放送された。

あらすじ

不慮の事故で命を落とした引きこもり高校生の佐藤和真は、地球で死亡した生命に死後の進路について案内する女神アクアに異世界への転移を持ちかけられる。アクアは「異世界には望むチートアイテムを1つだけ持っていける」と転生に付随する特典を持ち出しながら勧誘するが、アクアが和真の死に様の間抜けっぷりを散々馬鹿にしたために和真は激怒し、その腹いせに「異世界に持っていく"もの"」として女神であるアクアを指定する。

こうしてアクアとともに異世界へ転生し、駆け出し冒険者の街「アクセル」に降り立った和真(以後カズマと表記)だったが、運と知力しか取柄の無いが故に冒険者として取り得る職業は最弱とされるジョブ「冒険者」のみ、反面運と知性は最低だがそれ以外の全ステータスが高いアクアは「アークプリースト」のジョブを選択する。

その後は、この世界において最強の攻撃魔法「爆裂魔法」の使い手だが、諸々の事情からそれを1日1発しか撃つことができない「アークウィザード」のめぐみんと、見た目は麗人だが、妄想癖のマゾヒストで攻撃が全くもって当たらない変態「クルセイダー」のダクネスの2人を仲間に加えたパーティーを結成し、前途多難な異世界生活を送り始める。

しかし留まるところを知らないパーティーメンバー達の問題行動は、魔王軍とのトラブルや、悪徳領主との抗争を始め、さまざまな波乱にカズマを巻き込んでいく。

小説第1巻
異世界にアクアを伴ってやってきたカズマ。ひとまず土木工事のアルバイトで日銭を稼ぐことになってしまうが、こんなの異世界生活らしくないと奮起。新しくメンバーに加わったどこか頭のネジが外れた魔法使い、変態ドMクルセイダーたちとともに、比較的手に負えそうなクエストをこなしていこうとするが、そんなカズマたちの前に現れるのは空飛ぶキャベツであったり、人を丸飲みにする巨大カエルであったり。そんな生活がなんとなく腑に落ちないカズマだったが、ある日アクセルの街に、魔王軍の幹部デュラハンがやってくる。
小説第2巻
ベルディアを退けたもののそれに付随して発生させてしまった被害の弁償として、報奨金どころか多大な負債を背負ってしまったカズマ一行。なんとか借金を返済すべく奔走し、パーティーの戦力強化を図ったり、アンデッドを成仏させてやる代わりに金品を貰ったり、越冬用の生活拠点を確保すべく依頼に励むが依頼自体が自分達のマッチポンプだったりと、それなりに余裕のない日々を送る。
そんな中、アクセルの街に緊急警報が鳴り響く。それは過去数々の国を滅ぼし、魔王軍すら正面から事を構えたがらない災害のような機動兵器「機動要塞デストロイヤー」の接近を報せるものだった……。
小説第3巻
デストロイヤー討伐に多大な貢献をした功労者なのに、魔王軍に内通し領主の屋敷を爆破した国家転覆のテロリスト容疑で裁判にかけられてしまったカズマ。あまりにも横暴な態度でカズマに死刑を迫る領主をダクネスの協力で押しとどめることに成功し死刑は回避したものの、容疑は晴れなかった上に12億4000万エリスという莫大な借金を背負うことになってしまう。
以前にも増した極貧生活に加えて魔王軍の内通者というあんまりな容疑を晴らすべく必死に頑張るカズマ達。
そうして活動を続けていたある日、以前大物アンデッドと遭遇したダンジョンから得体のしれない魔物が湧きだしているとの情報が齎される。何か問題が起こるたびに一々カズマ達を疑り屋敷に駆け込んでくる国の役人に辟易しつつも、今回は自分達が疑われるような証拠を現場に残してしまっていることに思い至り慌てて証拠隠滅に向かうカズマ。ダクネスと共にダンジョンの最奥に再び赴いたカズマを待っていたのは、以前退けたベルディアと同じ魔王軍の幹部であった……。
小説第4巻
魔王軍幹部バニルと戦い、借金完済及び容疑を晴らすことに成功したカズマ一行。が、バニル討伐の賞金に加えバニルとの商談が成立し働かずとも金を稼ぐ目途が立ったカズマ及び同調したアクアはニート生活を謳歌し始めてしまう。自堕落な日々を過ごすカズマに業を煮やしためぐみんは休暇という名目で、アクアをご神体と崇める「アクシズ教団」の総本山の街、水と温泉の都「アルカンレティア」を訪れることを提案する。ニート組二名はそれぞれの理由でこれをノリノリで承諾する。
かくして、バニルに厄介払いされたウィズを伴いアルカンレティアを訪れる一行だったが、あまりにもウザったすぎるアクシズ教徒たちによる勧誘攻撃のせいで心が休まる暇もない。「アクシズ教は滅ぶべきでは」とまで考えるカズマだったが、どうやらアクシズ教徒たちを心底迷惑極まりないと思っていたのはカズマ達だけではなかったらしく……?
小説第5巻
突如屋敷に来襲してきたゆんゆんから紅魔族の里が魔王軍の襲撃を受けているらしいと知ったカズマ一行は、めぐみんの頼みを受け紅魔の里への里帰りについて行くことに。これまでとは比較にならない程厳しい旅路の中で、幼気な少女を倒したり、心をボロボロにされたり、めぐみんの思わせぶりなセリフに翻弄されたりといつも以上にハラハラドキドキさせられつつもやっとの思いで紅魔の里に到達するカズマ一行。
そこで見たのは、至って平和でおかしな紅魔の里の日常と、魔王軍幹部率いる軍勢が紅魔族に端から瞬殺され追いまわされる光景であった……。
小説第6巻
王女に「お兄ちゃん」と呼ばれてその気になったカズマは、国家を狙う敵と対峙すべく、銀髪盗賊団の一員として暗躍する。
小説第7巻
悪徳貴族の謀略にかかったダクネスを奪い返すために全財産を投げ出すカズマ。
小説第8巻
毎年世界各地で数日に渡って行われる女神エリスを称える「女神エリス感謝祭」、通称エリス祭りの開催が近くなったとある日のこと。アクアが「エリス祭りがあってアクア祭りがないのはズルい」と駄々をこね始める。アクアからの協力要請を当然ながら拒否するカズマであったが、その後しばらくして何故か祭りの開催に協力する流れに。やるからには徹底的にと言わんばかりに、敏腕アドバイザーとして祭りの運営に参入するカズマ。
時を同じくして女神エリスこと盗賊クリスからも再び神器回収への協力要請が出され、忙しく奔走するカズマ。
そして女神エリス・女神アクア感謝祭初日。予想通り問題を起こしたアクシズ教徒達に対し、祭りを盛り上げるために仕方なくフォローに回るカズマ。おかげで祭りは大いに盛り上がり始めるのだが、開催3日目にして調子に乗ったアクアとアクシズ教徒たちは来年のエリス祭りの廃止を申請してきた。
先だって喋る神器の確保に失敗したこともあって「こんなダメな女神では祭りが中止されてもしょうがないかも」と落ち込むエリスを見かねるカズマ。もうネタ切れの状況から打ち出した起死回生の一手とは?
小説第9巻
冒頭はWeb版第5章1話~3話と同様。
新聞で、王都近くの砦に邪神ウォルバク(女)率いる魔王軍の襲来を知り、駆けつけるカズマたち一行。アクアの隠された力(土木工事)により、魔王軍の被害を受ける前より強固になる砦の外壁。めぐみんは爆裂魔法を教えてくれた恩人に爆裂魔法を放ち戦闘を終結させる。
小説第10巻
魔王軍と戦う追加資金を出して貰うため、王女アイリスは婚約者であるレヴィ王子の国、エルロードに赴く。そこで、レヴィ王子に難癖をつけられる。
小説第11巻 大魔法使いの妹
エルロード帰還後、ベルゼルグ王国の城に居座るが、紆余曲折あってアクセルの街に戻ったカズマたちの元にめぐみんの妹こめっこが訪ねてくるが、一同は大変なトラブルに巻き込まれる。
スピンオフ小説 この素晴らしい世界に爆焔を! めぐみんのターン
こめっこの毒牙にかからんとするところをめぐみんによって救われた黒猫には、とんでもない秘密が隠されていた。
文庫化された際に、こめっこが上級悪魔と出会い、将来使い魔として使役するエピソードが追加されている。
スピンオフ小説 この素晴らしい世界に爆焔を!2 ゆんゆんのターン
爆裂魔法を取得し、卒業しためぐみんは紅魔の里で職に就こうとするが、とんでもないことに。
文庫化された際に、昔話としてチート持ちの勇者が魔王を討伐し、新たな魔王として君臨する経緯が追加されている。
スピンオフ小説 この素晴らしい世界に爆焔を!3 ふたりは最強!のターン
ゆんゆんと2人でやってきためぐみんは、やがて運命の男との出会いに。
文庫化された際に、ゆんゆんがアクセルの街に来る際の魔法使い(邪神ウォルバク(女))との出会いが追加されている。
ドラマCD(声優はとらのあな限定ドラマCDに準じるためテレビアニメと異なる)
ダンジョン探索に臨むカズマたち一行は、ダンジョンに入れる条件のためとんでもないことに。
スピンオフ小説 この仮面の悪魔に相談を!
アクセルの街のギルドで相談屋となり活躍する仮面の悪魔の物語。
第1話はWeb版外伝のプロローグと2話を再構成した内容になっている。
文庫化された際に、ウィズの冒険者時代のエピソードが追加されている。
スピンオフ小説 続・この素晴らしい世界に爆焔を!
キャラクター人気投票で第一位めぐみんが取ったことを記念して、角川スニーカー文庫の公式サイトで2016年8月25日から無料公開されるスピンオフ第3弾。
小説第9巻「紅の宿命」、スピンオフ小説「仮面の悪魔に相談を!」第2話以降を中心に、銀髪盗賊団の仮面をつけた手下に感化されためぐみんと、ゆんゆん、アイリスが結成する盗賊団の物語。カズマとのただならぬ関係を匂わせる事でゆんゆんとアイリスより一番大人であることで優位にたとうとするめぐみんだが、爆裂魔法以外にさして取り柄がないことも暴露する。
アイリスには、紅魔族であるめぐみんやゆんゆんに劣らぬ、自称「ちりめん問屋の一族(王族)」としての高い能力と一族に伝わるアイテム(神器)が使えることが披露される。
「仮面の悪魔に相談を!」でほのめかされていた、冒険者ダストの正体にも触れられている。
文庫化された際に、小説10巻の後日譚のエピソードが追加されている。
とらのあな限定ドラマCD「この真夏の海に騒乱を!」(声優はテレビアニメと異なる)
クエストを失敗したカズマたち一行に、ミツルギ、ゆんゆん、ウィズが講師として派遣されるが、海辺の研修はとんでもないことに。
サントラ&ドラマCD Vol.1「旅立つ我らに祝福を!」ドラマCD「この彷徨える死者たちに平穏を!」(声優はテレビアニメと同じ)
アニメ化される際に省略された小説第2巻のエピソード。
アクアのレベルアップのためゾンビメーカー討伐クエストを受けたカズマたち一行は、予想に反した大物のアンデット不死者の王リッチー(ウィズ)が登場し、とんでもないことに。
サントラ&ドラマCD Vol.2「冒険者に天の御加護を!」ドラマCD「この素晴らしい走馬燈に祝福を!」
Web版や小説版にはない、オリジナルのエピソード。
荷物を届けるだけの簡単だったはずのクエストを受けたカズマたち一行は崖から落ちそうになり、カズマだけが落下し死が訪れるまでの刹那にみた走馬燈では、アクア、めぐみん、ダクネスがとんでもないことに。

登場人物

声優ドラマCD(とらのあな限定版、スピンオフ小説同梱版) / アニメ、サウンドトラックCDボーナストラック。 声優名1人の場合は、原則アニメ版のみであることを示す。

主要人物

佐藤 和真(サトウ カズマ)
声 - 逢坂良太 / 福島潤
本作の主人公。作中ではカタカナでカズマと呼ばれる。身長165センチの中肉中背、茶髪茶目、16歳→17歳(WEB版では20歳)。初期は転移時に着ていたジャージをそのまま普段着としていたが、後に冒険者らしい軽装備に換装。その後は、ジャージは日本の思い出の品として大切に扱っている(アクアにはたびたび燃やされそうになっている)。
子供好き(アクアに「ロリコン」とからかわれる)で仲間想いな青年。しかし基本的には怠惰かつ享楽的で、活動のタイミングや内容も、自身の機嫌や気分次第でコロコロと変わる。その分いざという時の行動力は凄まじく、周囲の人間からは「なんだかんだ言って最後には助けてくれる」と信頼されているが、その一方で「素直じゃない」「ツンデレ」とも揶揄されている。
大義名分さえ得れば暴走に歯止めが利かなくなる面もあり、女性に対して容赦のないセクハラをしたり、魔王軍や魔物を相手取った時には容赦なく卑劣な手段を用いたりするため、アクセルの人々には陰で「カスマ」「クズマ」「ゲスマ」と様々な蔑称で呼ばれている。とはいえ心根は小心者であり、特に一線を越えてしまいそうになったり、強力な敵に遭遇した際には途端に弱腰になるため、周りからは容赦なく「ヘタレ」呼ばわりされている。その他にも、冒険者や魔王軍の一部からは「鬼畜のカズマ」「アクセルの鬼畜男」として恐れられており、数々の賞金首を討伐した功績から「成金冒険者」「運だけのカズマさん」といった渾名もある(偶然それらの渾名を耳にした際は出どころを探ろうとするが、周りにはスルーされる)。
職業は冒険者。冒険者としての能力素質は軒並み平均以下だが、知力が平均以上、運が極端に高いのが特長で、クリスに負けるまで生まれて一度もじゃんけんに負けた事がなかった。また知力の高さは、機転の良さと突飛な発想という形で発揮されることが多く、パーティーのブレイン・バックアップとして作戦立案や指揮を担当するほか、盗賊スキルを主とした様々な搦め手や小技、口八丁などを駆使し、敵を翻弄する術を得意とする。魔王軍幹部をはじめとする強敵達との戦いを幾度となく切り抜けてきたことことで心身共に成長しており、特に興が乗った(本人曰く「本気出した」)状態では、王宮に詰める騎士や兵士たちを相手に「手練れ」と称されるほどの八面六臂の立ち回りを演じてみせ、クリスには「絶対に敵に回したくない」とまで言われた。しかし、真っ向勝負になると滅法弱い。
調子にのった挙げ句、些細なミスやトラブルによって何度も死んでおり、そのたびにアクアに蘇生してもらっている。
全ての職業のすべてのスキルを獲得できる冒険者という特性を活かし、多彩なスキルを習得している(しかし、所詮専用職ではないため、スキル習得にかかるポイントは専用職に付いている場合よりも割高)。商売や生活力向上を目的としたスキルも多数習得している。戦闘時は主に盗賊やアーチャーのスキル、複数の初級魔法を組み合わせた変則コンボ、ウィズから習得したドレインタッチを多用し、上述したような(しばしば「卑怯」「姑息」「狡っ辛い」「小賢しい」と評される)戦法を得意とする。日本刀に似せて作った剣、ちゅんちゅん丸(めぐみんにより命銘)も持っているが、あまり活用していない。
元は日本で引きこもりをしていたが、トラクターに轢かれそうになったことを原因に死亡し(直接の死因は書籍版ではトラクターに轢かれそうになったことによるショック死、Web版では治療の際に絶対に間違ってはいけない系の薬をドジっ子看護婦に誤って投与され死亡している)、アクアとともにアクセルの街に降り立つことになる。冒険者稼業を続けていくうちにアクア、めぐみん、ダクネスの3人の仲間とともにアクセルの街に暮らすようになり、主に彼女らが原因で様々な波乱に巻き込まれて行く。
完結しているWeb版では、冒険者として身に着けたスキルとアイテムと自らの機転によりチートを用いずに、魔王と一騎打ちの上制している。
アクア
声 - 福原香織 / 雨宮天
狂信者ばかりと言われるアクシズ教の御神体にして、水を司る女神。年齢は不詳だが、少なくとも「機動要塞デストロイヤー」の製作以前から存在している(カズマからは「ババァ」呼ばわりされ激怒していた)。身長は特に記述はないが、各メディアではカズマ(165cm)と同じくらいの高さである。普段は「女神の証たる神器」だという青い羽衣を着用し(チートアイテム並みの防御力を持つようで、バニル人形の自爆を至近距離で食らっても無傷だった)、屋敷では青のパジャマを着ている。また、テレビアニメでは第1期、第2期ともに、普通であればパンツが見えるアングルでもパンツの描写がないことから、コミック等ではネタになっている。
日本の歳若い死者の案内を担当していた女神で、本人曰くエリート。そのため地球や現代日本の知識・技術についてもある程度の知識を持つ。カズマの死因を馬鹿にしたところ、怒ったカズマによって異世界に持っていくモノに指定された。
水色の髪と瞳で抜群のプロポーションと人間離れした美貌の持ち主。しかしその美貌を差し引いてなお、余裕のお釣りが返ってくるほど残念な内面の持ち主。
お調子者で能天気、ものぐさで空気を読まない、威勢の良い啖呵を切る割には打たれ弱くて泣き虫な構ってちゃんという性格の持ち主であり、平時の態度に女神らしい神々しさは皆無で、ときに自分が女神であることすら忘れてしまう。また酒と宴会が大好きで、飲み食いする姿にも品がない。そのため、本人が自分が女神であることを明かしても、一部例外を除いて全く信じてもらえなかった。(大多数の信徒にすら「御神体のそっくりさん」扱いされている)。とはいえ極稀に女神らしい振る舞いを見せることもあり、その際はカズマにも見直されている。
動機こそその時々によって様々だが、基本的に考えなしに行動するのが常。そのため幾度となくトラブルを引き起こすが、一向に反省の兆しは見えずに同じことを繰り返すため、一行の中でカズマの手を最も焼かせる存在となっている(最終的に泣かれるのがカズマであるため)。そのような日頃の振る舞いゆえに、カズマからは「駄女神」「元なんたら」「狂犬女神」「なんちゃって女神」などと場面によって様々な呼び名(蔑称)で呼ばれている。
冒険者としての職業はアークプリースト。身体能力は総じて高く、宴会芸スキルとアークプリーストの魔法を全て取得し、ゴッドブローなど近接格闘スキルまで取得している。特に宴会芸スキルはカズマに「もうこいつは芸で食っていける」とまで言われるほどだが、彼女自身は芸に対して強いこだわりを持つようで、金儲けに使うことは決してしない。
また知力が低いうえ、幸運値に至っては最低クラスであり、同じパーティーのカズマの幸運値を相殺してしまっている(めぐみんやダクネスも幸運値は平均以下なためパーティー全体の幸運値は低い)。その運の悪さは、一時的に幸運を付加する魔法を自身にかけてもカズマにジャンケンで勝つことができないほど。くわえて本人曰く「冒険者としての能力は最初からカンストしている」ので、レベルが上がっても能力値は一切上昇しない。そのため元々低い知力や幸運値もこれ以上上がることはなく、その点をカズマには心底から憐れまれている。
一応パーティではヒーラーを担当しており、回復、補助、蘇生、状態異常の治療など、取得スキルはいずれも絶大な効果を発揮する。また触れただけで水を浄化するという特殊な体質を持っており、地上に降りてもなお女神の力は健在のようである。ただし能力の制御はできず、無害な液体(飲み物、温泉、海水など)ですら真水になってしまう。また、女神の性質ゆえ、野営時やダンジョン探索時には様々なアンデッド達が本能的に救いを求めて集まって来てしまう。
完結しているWeb版では、カズマが魔王を討伐したのち、無事に天界に戻っている。
ゼル帝(キングスフォード・ゼルトマン)
アクアのペットのひよこ。ドラゴンの卵と騙され、大金をつぎ込んで購入した鶏の卵から生まれた。彼女はドラゴンの子供だと言い張っている。将来ドラゴンの帝王になるとの期待から「キングスフォード・ゼルトマン」という大層な名前を与えられた。「ゼル帝」という愛称もアクアの命名。
孵化した際、たまたまその場にいたバニルを最初に見たため刷り込みによりバニルを親だと思うようになった。そのため寝るときはバニルの抜け殻の上で眠る。
卵の段階でアクアが魔力を込めて温めたため、その身に強力な魔力を宿しているというが、元がただの鶏のため有効な使い道がなく、せいぜい周囲にモンスターを寄せ付けない程度。
WEB版ではその後カズマの朝の目覚めに欠かせない存在となる。
角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第1位でなかったことに腹を立てている。
めぐみん
声 - 内田真礼 / 高橋李依
紅魔族の少女。13歳→14歳(WEB版では17歳前後)。スピンオフ「この素晴らしい世界に爆焔を! 」の主人公。
黒髪に紅い目。黒マントに黒ローブ、トンガリ帽子を被り、左目に眼帯(別に目が悪いわけではなく、ただのファッション)をつけている。カズマとアクアの出したパーティーメンバー募集の張り紙を見て仲間に加わる。体格は小柄で細身、身長は少なくともカズマ(165cm)より低い。屋敷では赤のパジャマを着ている。
基本的には冷静だが、紅魔族特有のやや中二病気味な性格をしている。また、短気で「売られた喧嘩は買う」信条の持ち主。
紅魔族の同期の中で最も優秀な成績を修めており、頭の回転は速く洞察力にも優れている。ただし想定外の事態には弱く、そうした状況では度々パニックを起こしている。
仲間達との絆を誰よりも大事にしており、情に深い一面も持つ。
実家は貧乏で、学生時代はゆんゆんの弁当を昼食の恃みにしていた。
冒険者としての職業はアークウィザード。非常に膨大な魔力とそれをコントロールする技術を有するが、本人は爆裂魔法を極めることを生涯の信条としているため、スキルポイントを爆裂魔法系列(魔法本体、威力向上、詠唱速度向上)にしか割り振っていないため、使える魔法は爆裂魔法のみ。しかもまだレベルが低いことによる魔力不足で、撃つたびに昏倒してしまうため、一発放つとそれ以後はパーティーのお荷物となってしまう。
何かあるたびに爆裂魔法を撃ちたがるが、爆裂魔法によってカズマ一行の中でも大きな戦果を上げることも多い(美味しいところは持っていく主義)。一度放たれる爆裂魔法がアクセルの街周辺の自然環境に甚大な影響を及ぼしてしまっているため、アクセルの街の冒険者には、「頭のおかしい」という共通認識で通っている。
彼女がよく口にする「爆裂欲」は、モンスターの群れの中に爆裂魔法を叩き込むと最も満たされるものらしく、最初は平原に放つだけで満たされるものであった。しかしベルディアへの嫌がらせで廃城に爆裂魔法を放つようになってからは、巨大建造物を破壊する快感を覚え、最低でも大岩を破壊しないと満たされないものになった。初登場時から唱えていた「一日一爆裂」も、ベルディア戦以後はわざわざ破壊できる物のある場所まで遠出するようになっている。
スピンオフ作品では、幼いころに邪神の封印で遊んでいて封印を解除し"大きくて黒い獣"(邪神ウォルバクの半身)に追いかけられていたところを、フードを被った巨乳の魔法使い(邪神ウォルバク(女))に助けられた過去があり、爆裂魔法はその時に教えてもらったことが判明する。
同じ年のゆんゆんに比べて育つところが育っておらず、いわゆる幼児体型のせいでしばしばカズマからロリキャラ扱いされては憤慨している。4巻の時点で14歳。第9巻では、カズマと同衾した際の発言から、もうすぐ15歳を迎えることが明らかになる。
小説10巻とスピンオフ作品では、カズマからおもちゃの指輪をもらったアイリスに対して嫉妬する姿を見せている。
たびたび自分に勝負をふっかけてくるゆんゆんとは学生時代からの幼馴染の間柄である。学生時代には、彼女との勝負の結果が自分の昼食の有無に関わっていた事もあり、「勝ち」に執着するようになった。
物語が進むにつれて次第にカズマへの好意を抱くようになり、ときには大胆な言動をすることでカズマを困惑させることがある。
Web版では魔王討伐後、自分が新たなる魔王になってカズマに魔王城をプレゼントするべく、旧魔王軍に対し、爆裂魔法を連発した。その際に大量のマナタイトを使用したことで身体に変調をきたし、鼻血を出してしまうほどだったため、ゆんゆんにとめられてしまった。
角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第1位を獲得。記念にスピンオフ作品第3弾の主人公になる。
ちょむすけ(邪神ウォルバク(黒猫))
声 - 生天目仁美
めぐみんの使い魔(ペット)で、羽の生えた黒い猫。メス。
紅魔の里でこめっこが拾ってきて以来めぐみんのペットとなり、共に里を旅立った。基本的に彼女が外に出ている間は宿か家にいるようだが、一緒についてくることもある。たまに火を吹いたり羽で飛ぶことがある。
拾われた当初は名前が決まっておらず、ゆんゆんから「クロ」という仮名を付けられたが、後にめぐみんから「ちょむすけ」と名付けられた。本人は当初嫌そうなリアクションをしていたが、今は馴染んでいるようで、この名を呼ぶと反応する。
人懐っこくおとなしいが気の弱い性格で、めぐみんやゆんゆん、カズマやダクネスにはよく懐いている。しかし、なぜかアクアのことは嫌っている。ゼル帝とは相性が悪く、つつかれては逃げ惑っている。紅魔の里では自分を食べようとするこめっこを怖がっていた。
その正体は紅魔の里に封印されていた邪神ウォルバクの半身である魔獣で、封印が解けたときに邪神としての記憶をなくしていたため、当の本人は部下の悪魔には近寄らなかった。
邪神ウォルバク(女)撃破後は心身に軽い変化をきたしたようで、風呂嫌いが治ったり「ウォルバク」という単語に反応したりするようになる。見通す悪魔であるバニルからも「面白い事になっておる」とからかわれていた。
アニメ版では2期から登場し、水に抵抗がなく綺麗好きということになっており、最初から風呂嫌いではなくなっている。
角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で「ひよこ(ゼル帝)」に負けたことに立腹。
ダクネス
声 - 井上麻里奈 / 茅野愛衣
本名はダスティネス・フォード・ララティーナ。18歳(WEB版では22歳前後)。
金髪碧眼、豊満な身体をもつ麗人で、一見するとクールな女騎士のようだが、実の性格は真性のマゾヒスト
めぐみんと同じく、カズマとアクアの出した求人の張り紙を見て仲間に加わる。加入以前は、クリスとともにパーティを転々としていたようである。屋敷ではピンクのネグリジェを着ている。身長はカズマ(165cm)よりも高く、170cm前後。
冒険者としての職業はクルセイダー。パーティーにおける唯一の前衛として、敵の攻撃を一手に引き受け、その特性として悪魔などが使う暗黒系魔法にも耐性がある(ただし呪術系には耐性がない)。スキルポイントをすべて防御系・挑発系のスキルに割り振っているため、耐久力は魔王軍幹部の攻撃やめぐみんの爆裂魔法、果てはバニルの殺人光線にも耐えるほどの頑強さを誇るが、攻撃系のスキルはまったく強化していないため、自分の攻撃を相手に当てることができない。当人は不器用であることを理由にしているが、実際は「モンスターと必死に戦うも力及ばず敗北し、陵辱の限りを尽くされたい」という願望を秘めているため。
そのため攻撃を当てられないことを負い目に思いつつも、それ以上に前述したシチュエーションのほうが重要らしく(ダクネス曰く「手加減してわざと攻撃を受けるのは違う」「必死に戦った上で圧倒されるのが気持ちいい」)、両手剣修練スキルを取得する様子はない。日常生活においても度々その性癖を暴走させ、カズマと一線を越えかけるなどのトラブルに発展している。
実は大貴族ダスティネス家の令嬢だが、彼女はそれを明かそうとはしなかったため、彼女が見合い話の相談をカズマたちに持ちかけるまで誰も知らなかった。周囲に本名が知られてからは、たびたびララティーナという名前をからかわれるようになる。
横暴な領主だったアルダープが失踪した後、新たな領主となった父親の容体が快復するまで領主代理を務める。
貴族出身故のやや世俗に疎い点や、性癖の問題を除けば、一行の中でも最も常識人と言える。しかしそれが祟って一行の中ではトラブルの処理役に回ることも多く、領主代理となってからは更なる苦労を背負い込んでいる。またたびたび堅物な一面を持っており、街の一大事にはノブレス・オブリージュの精神で(しばしば自己犠牲を伴う)解決に当たろうとすることもあったが、徐々にカズマへの信頼をもとに行動するようになっていく。
本人は隠しているが少女趣味なところがあり(バニルによって暴露された)、めぐみんが着用している可愛らしいワンピースを鏡の前で合わせたりしたこともあるようだが、本人は腹筋が割れていることや自分の周りからの印象を気にしてそのような服を実際に着ようとはしない。
小説第11巻では、クエストに同行したこめっこに、自分に目立った活躍を見せることができなかったことを指摘されて気に病んでいる。
Web版では、魔王討伐後は積極的にカズマにアプローチを試みるものの、本人には気付かれていない様子。
クリス
声 - 諏訪彩花
ダクネスの友人で、サバサバとした明るい雰囲気の美少女。15歳。名前の由来は女神エリスの好きな花の名前から。
スレンダーな体型と服装が相まって、初対面の者からは「少年」「坊主」「お兄さん」などと誤解される事が多い(欧米では「クリス」という名前は男性に多いが、彼女の場合は名前ではなく、体型から誤解されている)。
冒険者としての職業は盗賊。ステータスは不明だが、運に関してはカズマ以上に高い模様。決まったパーティーには所属しておらず、様々なパーティーを転々としている。カズマに盗賊のスキルを教えてあげたが、スキルの一つであるスティールを使った勝負にて、カズマに自分のぱんつを剥ぎ取られてしまった際には流石に狼狽してしまった。王都では義賊として活動している傍ら、所有者のいなくなった神器を回収している。カズマに仕事の協力を求めて以降は、カズマのことを「助手君」と呼ぶようになる。
正体は、女神エリスの地上での仮の姿。下界に降りた目的は神器の回収と、冒険者仲間が出来るようにと毎日教会に通い詰めていたダクネスと友達になりたかったから。カズマにはエリス祭開催前辺りで正体を看破されてしまったが、それ以後もこれまで通り接してくれるようにお願いしている。

アクセルの街の人々

ウィズ
声 - 早見沙織 / 堀江由衣
常に蒼白は顔色をしている、ウェーブのかかった長い茶髪茶色目の巨乳の美女。20歳の時にリッチーになったので永遠の20歳。
元は高名な魔法使いであり、凄腕のアークウィザードとして名を馳せていた。冒険者時代の二つ名は氷の魔女。現在はアンデッドの王、リッチーにして魔王軍の8人の幹部の1人。しかし、幹部の中で個人的に交友関係があるのはバニルのみで、他は知り合い程度の付き合い。
普段はリッチーであることを隠しアクセルの街でマジックアイテム屋を営んでいる。商才が無いどころかマイナス方向に振り切っており、頑張って働けば働くほどに貧乏になっていく、という不思議な特技を持つポンコツ店主。ガラクタや使い物にならないアイテムを仕入れてくることに関しては類い希なる天才的な才能を発揮し、街の冒険者も美人店主を見に店をこっそり覗きには行くが商品は買わないため、経営は常に赤字である。なお、ウィズが仕入れたおかしな性能を持つマジックアイテムの殆どはめぐみんの父親ひょいさぶろーの製作である。
スピンオフ作品では、リッチーとなった原因や、冒険者時代の仲間の帰りを待つためアクセルの街に店を構えていることが明かされている。
本来ならば人類やカズマ達の敵になる存在だが、本人の性格が善良かつ非常に気弱であり、魔王軍の幹部というのも魔王城に張っている結界の維持を魔王直々に頼まれていただけに過ぎず中立かつ不干渉の立場だということから、正体を知るカズマたちからも見逃されている。なお、魔王軍の結界維持の条件として「冒険者や騎士など、戦闘に携わる者以外の人間を殺さない事」を掲げており、その条件に背いた魔族に対しては一切の容赦をせずに怒りを見せる。
変わり者が多いアクセルの街において数少ないまともな性格の持ち主。街の商店街の人達も困ったことがあれば冒険者としてのウィズを頼っており、冒険者ギルドからも凄腕の魔法使いとして信頼されている。
リッチーになってからかなりの年月が経っているが、心はまだ人間のつもりのようで、街の人々に対しても非常に腰が低い。しかし、機動要塞デストロイヤー襲来時などには、アクセルの街の冒険者と協力して非常に大きな戦果を挙げている。また、同じ魔王軍の幹部であるハンスが一般人を手に掛けた事を知った際には、一切の容赦をせず、熱湯である源泉ですら一瞬で凍らせるほどの広範囲の凍結魔法を放つなど最強のアンデッドの王と称されるリッチーに相応しい貫禄を見せた。
女神であるアクアからは一方的に目の敵にされているが、アクアが涙ながら落ち込んでいる時は、献身的に慰めてあげている(なお、アクアの身体や涙などに触れるとピリピリして痛いらしい)。リッチーである自分をいとも簡単に浄化できることから、アクアのことを女神と知る数少ない人物。
現在の温厚で気弱な性格はリッチーになってからであり、人間の頃はかなり好戦的な性格だったらしく、アークウィザードとして魔王軍の魔族たちを狩りまくっていた模様。
ルナ
声 - 原紗友里
冒険者ギルドの受付嬢。ウェーブ髪で巨乳な大人の女性。
ギルドを訪れる冒険者たちに窓口で案内をしており、アニメ版では街の緊急アナウンス係も務めている。
美人なため、4つある受付窓口のうち彼女の所だけ混雑する。原作Web版、小説では当初は「受付のお姉さん」で登場しているいるが、スピンオフ作品の『この仮面の悪魔に相談を!』第3話(2015年11月25日)が名前の初出で、アニメでは第1話(2016年1月14日)から名前がでている。
スピンオフ作品の『この仮面の悪魔に相談を!』第3話では、仮面の悪魔の「最近気になる相手」。他の街のギルドの受付嬢は冒険者からもてるため恋人がいることも珍しくないが、アクセルの街では女性には知られていないサービスのため特別に受付嬢がもてるという状況はなく、自分に恋人ができないことに疑問を持っている。
荒くれ者
声 - 稲田徹
アニメ版のオリジナルキャラクター。厳しい顔にモヒカンにヒゲ、半裸に肩当てとサスペンダーという変わった風貌をした男。
カズマとアクアが異世界に来てギルドで最初に会話を交わした人間で、冒険者ギルドに居ることが多い。見た目にかかわらず気の良い男で、何かとカズマたちに声をかけてくる。
サキュバスの店のアンケート用紙には名前は「ポチョムキン4世」、職業は「機織り職人」と記入している(冒険者との兼業か)。実力は不明。
ダスト
声 - 間島淳司
アクセル随一のチンピラ冒険者と評判の青年。18歳。くすんだ金髪に赤い服。瞳は赤色で、左目に泣き黒子がある。職業は戦士で長剣を使う。
素行不良で悪目立ちしており、昼間から酒を飲んだり、詐欺まがいの行為をしたり、借金取りから逃げるためにわざと無銭飲食をして捕まるなどしている。留置場の常連。
カズマに「上級職にオンブに抱っこのハーレム気取り」と挑発して一時的なパーティメンバーの交換を持ちかけるが、その後のアクア達のあまりのポンコツぶりに号泣しながらカズマに謝罪し、それ以降は同じ経験を共有する友人関係となった。
クーロンズヒュドラ討伐の際に一度死亡しており、女神エリスとの面識がある(その後すぐアクアの魔法で復活した)。本人はそれを貴重な体験として自慢しているが、他人が知らないのをいいことにおかしな話も吹聴し、クリスに注意されている。
年齢より大人びているゆんゆんをナンパし、実際の年齢を聞いて後悔しているが、ゆんゆんは迷惑や戸惑い半分に彼に心を開いている様子。
実は「ダスト」は偽名であり、その正体は槍術に長けたとある人物とクリスやアイリスには推察されている。バニルも正体に気づいている。
キース
声 - 羽多野渉
ダストのパーティの一員で、軽薄そうな見た目の男。片目の隠れた髪に青い服。ダストとよく一緒におり、リーン曰く「ダストと同レベルのチンピラ」。
冒険者としての職業はアーチャーで、カズマに「弓」「狙撃」「千里眼」などのアーチャースキルを教えた。
リーン
ダストのパーティの一員で紅一点。ポニーテールで、黄緑色のパーカーのような服の上に青い(アニメでは緑の)マントを着ており、尾ていから縞模様の太い尻尾が出ている。年齢は不明だが、外見からカズマより年下でゆんゆんより1、2歳年上(15、6歳)。
冒険者としての職業はウィザード。中級魔法を使える正統派の魔法使いで、魔道学院を出ている。魔法に優れた紅魔族の二人には引け目を感じている様子。
テイラー
声 - 土田玲央
ダストのパーティの一員でリーダー役。ヘッドバンドに重い装甲鎧[注 1]を着込んだ男で、背はダスト・キースよりも高い。
冒険者としての職業はクルセイダー。武器は背中に背負った大きめの片手剣と盾。アニメ版第10話では、アクセルの街にしかないある施設を守るためにデストロイヤー討伐クエストに参加する。
セナ
声 - 生天目仁美
王国検察官。長い黒髪に眼鏡の明晰そうな女性。20歳。巨乳。
犯罪者や被疑者に対しては高圧的かつ酷薄な態度をとるが、素の性格は気弱。生真面目で融通が利かず、わからないことは追及したがる性格。その性格が災いして交際相手もいないらしい。
コロナタイトで領主の屋敷を吹き飛ばしたカズマを国家転覆罪の疑いで逮捕し、嘘を見破る魔道具の反応から魔王軍の関係者の疑いを持つ。裁判ではほとんどこじつけの印象操作で裁判長の心証に働きかけていた(もっともこの世界の裁判では至極有効ともいえる)。
カズマが処分保留となってからは監視役となったが、魔王軍幹部のバニルを討伐した一件から完全に疑いを解き、彼らを無罪放免として感謝状を贈った。
アニメ版ではジャイアントトードに捕食されたりと原作以上の憂き目に遭っているが、持ち前の頭の固さや素の清純さなどがより掘り下げて描写されている。
ダスティネス・フォード・イグニス
声 - 井上和彦
ダクネスの父親。大貴族ダスティネス家の現当主。「王家の懐刀」とも呼ばれ、その権威や影響力は王家に次ぐほど絶大である。子煩悩な所があり、娘の将来を真剣に心配してたびたび見合い話を持ちかけるが、その度に娘に張り倒されている。
アクアがベルディアを討伐する際に召喚した洪水で壊れた城壁や建造物の修繕費の半分以上(推定二十億エリス相当)を、領主であるアルダープに借金をする形で肩代わりしており、少しずつ返済していくつもりだったが、ダクネスを欲するアルダープが痺れを切らし、悪魔マクスウェルによって死に至る呪いを掛けられ一時期は危篤状態にまで至る。結果的にはアクアによって呆気なく解除された。
アルダープの失踪後は、アクセルの街の新しい領主を務めることとなった。
ハーゲン
ダスティネス家の執事長をしている初老の男性。度々カズマ達の屋敷を訪れている。
ノリス
ダスティネス家の警備兵。小心者らしい。
セドル
声 - 若林佑
ダクネスの知り合いの冒険者で、逆立った髪に口髭を蓄えた戦士風の男。武器は大斧
ダクネスと腕相撲勝負をして負けた腹いせに、「ダクネスの鎧の中はガチムチの筋肉なんだぜ」と大嘘を流した事がある。
ベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。
ヘインズ
声 - 陣谷遥
ダクネスの知り合いの冒険者で、金髪[注 2]リーゼントの戦士風の男。武器は
ダクネスの攻撃が当たらない事をからかった事がある。
ベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。
ガリル
声 - 堂坂晃三
ダクネスの知り合いの冒険者で、鉄仮面をかぶった大柄な戦士風の男。武器は大型のハンマー
ダクネスを1日だけ自分のパーティーに入れた事があり、その時に「何であんたはモンスターの群れに突っ込んで行くんだ!」と泣き叫んでいたとのこと。
ベルディアに敗れて死亡するが、アクアの手によって蘇生する。アニメ版ではモブとして各所に登場しており、バニル討伐にも参加して身体を乗っ取られたダクネスと交戦している。
ライズ、ライナ
戦士の青年と盗賊の少女。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
ライズが兄、ライナが妹。兄妹二人でパーティを組んでいる。
アクセルの街に来て間もないめぐみんをパーティに引き入れたが、その性能を見て「釣り合わない」と遠回しに断った。
アイン、ロッド、トマス、ジャック
男4人でパーティを組んでいる駆け出し冒険者。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
アインは剣を使う戦士(もしくはソードマン)、ロッドはランサー、トマスはエリス教のプリースト、ジャックは大きな弓を使うアーチャー。小物のモンスターを専門に狩っている。
めぐみんをパーティに引き入れ、爆裂魔法の威力に興奮していたものの、それしか使う気がないという彼女を言葉を聞いて今後組むことを断った。
マリス
エリス教のプリースト。キースに貧乳をからかわれたので拳で鼻をへし折ったという。
セリス
エリス教徒の女性。ダストに巨乳をからかわれたのでダクネスと二人でボコボコにしたという。
エリス教のプリースト
声 - 千田光男
カズマとアクアにお金を恵んだ奇特な聖職者。女神を騙るのは良くないとアクアをたしなめる。
Web版では、アクアが冒険者登録手数料を用立てるためギルドにいたモヒカンとスキンヘッドにたかっているため、同シーンでプリーストは登場しない。
親方
声 - 不明
土木会社の長で、カズマとアクアの一時期の雇い主。浅黒い肌に金髪で口髭を蓄え、大柄で筋肉質な体躯をしている。
アニメ版では強面で現場監督をしたり、仕事の後に二人を加えて仲間と酒盛りをしていた。デストロイヤー戦ではバリケードの突貫工事に従事し、冒険者たちに混じって突撃にも参加している。
アクアの優れた工事の腕を見んで正社員の誘いもかけていたという。
魔法使いの女の子[注 3]
声 - 長谷美希
アクセルの町の駆け出しの魔法使い。名前は不明。アニメ版では帽子に赤いウェーブ髪。
魔法使いとしてはクリエイト・ウォーターを使えるが、上級魔法は扱えない。小さい弟がいるとの事。
アニメ版ではモブとして度々登場しており、カズマのぱんつ窃盗の目撃者として法廷にも出頭している。
サキュバスたち
人間の男性の精気(性欲の感情)を吸って糧としている女性型の悪魔。人間の男性から見て魅力的な容姿をしている。
アクセルの町のサキュバス達は秘密裏に店を開いて男性冒険者達との共存共栄の関係を築いているが、事情を知らない女性冒険者からは容赦なく討伐されてしまう。
対象に好きなを見せる能力がある。人間を操る力もあるが、常に使用しているわけではない。また、戦う力自体は弱いらしい。悪魔のため人間に比べれば長生きだが、バニルから見れば皆子供だという。
女神エリス感謝祭ではカズマの気配りから堂々と祭りに参加できるようになっため、彼に感謝してした。
店舗としての詳細は「用語」の「サキュバスの店」の項目を参照。
サキュバスリーダー
サービス店(表向きは喫茶店)を経営しているサキュバス達のリーダー。バニルに挨拶として粗品を贈り、お返しに彼の抜け殻を貰って喜んでいた。
スピンオフ『この仮面の悪魔に相談を!』で登場したが、本編で登場した他の個体との同一性は不明。
受付サキュバス
声 - 三石琴乃
カズマに接客した店員で、ピンクのロングヘアーのサキュバス。カズマより年上の大人びた印象。
エリス感謝祭で登場した「お姉さんサキュバス」との同一性は不明。
ロリサキュバス[注 4]
声 - 山下七海
店で一番年下の店員で、銀色のショートヘアの幼げなサキュバス。客であるカズマの屋敷を訪れたところをアクアの結界にはまり、消滅されかけたところを彼に助けられた。
エリス感謝祭では仲間を代表してカズマへの謝礼に訪れ、ミスコンにも参加している。
種族の例にもれず大悪魔のバニルに憧れており、彼の写真集を購入して本人からサインを貰ったり、たまにウィズの店を訪れるなどしている。
その他、キースを案内した金髪ロングヘアーの店員(声 - 長谷美希)などがいる。
アンナ・フィランテ・エステロイド
カズマたちが住む屋敷にいる少女の幽霊。庭に墓がある。人に危害を加える悪霊ではないが、たまにランプの灯を消したりと悪戯をすることがある。
生前は貴族とメイドの隠し子として生まれて屋敷に幽閉されており、両親は病にかかって死亡、その後本人も同じ病にかかり、幼くして一人寂しく死んでいったという。
好きなものはぬいぐるみや人形、冒険者達の冒険話。ウィズや不動産屋はその存在を認識し、気にかけている様子だった。カズマ達が屋敷に住んでからは日々の暮らしに満足している様子。

アクセルの街近郊に住む貴族

アレクセイ・バーネス・アルダープ
声 - 長嶝高士
アクセルの街を含む領地の領主。大柄で太った好色な中年男で、絵に描いたような悪徳領主。予ねてからダクネスに入れ込んでおり度々婚姻を申し込んでいる。
本来ならば転生者しか所有していないはずの神器(チートアイテム)を二つも所有しており、「ランダムにモンスターを召喚する」神器で召喚した悪魔(マクスウェル)を使役することで様々な悪事や不正を働いてはそれらを隠蔽し、現在の地位まで上り詰めた(もっとも、本人は自身の実力だけで上り詰めたと勘違いしている)。
王都では「他者と身体を入れ替える」神器を用いて第一王子の身体を狙っていたがカズマとクリスによって未然に阻止された。
ダクネスの実家が背負った借金(アクアがベルディアを討伐する際に召喚した洪水で壊れた城壁や建造物の修繕費)の肩代わりにダグネスとの婚儀を強行に進めていたが、カズマ達に邪魔をされたため破談となった。さらに、バニルによって使役していたマクスウェルとの契約を解除させられたため、今までの悪事や不正が全て露見した結果、全財産を没収され無一文となる。
最期は今まで踏み倒してきたマクスウェルとの代価(マクスウェルが好む味の絶望や恐怖などの悪感情を死ぬまで放ち続ける事)を支払うため地獄に連れて行かれた(なお、表向きは悪事や不正が発覚したために失踪したということになっている)。
アレクセイ・バーネス・バルター
声 - 石川界人
アルダープの息子。アルダープが「拾って来た」と回想していることから養子であることが窺える。父親とは似ても似つかぬ爽やかな好青年。
非常に努力家で、民のためにより知識をつけようと、日々勉学に励んでいる。また、最年少で騎士に叙勲される程の剣の腕を持つ。更に人柄も良く誰に対しても怒らず、家臣が失敗しても決して叱らず、なぜ失敗したのかを一緒に考えようとする、まさに完璧を絵に描いたような人物。
父親の悪政にはよく進言している模様。父親に半ば押し付けられたダクネスとの見合いには当初断るつもりだったが、彼女の素の性格を見て本気で惚れてしまった模様。しかし、カズマの方がダクネスを幸せにできると思い身を引いた(なお、アルダープは彼がダクネスとの見合いが成功した場合、すぐさま神器を使い身体を入れ替える算段だった)。
父親の悪事や不正が明るみに出た際には、関与していなかったということでお咎めなしとして、今後はダスティネス家の補佐として支えることなった。
アウリープ
嫌味な性格の太った貴族で、アルダープの親戚。アクセルの街中でナンパをしかけたが、女冒険者に馬鹿にされて喧嘩になった。
アンダイン
アクセルの街近郊に住んでいる悪徳貴族。違法に入手した「聖鎧アイギス」を銀髪盗賊団に盗まれた。スピンオフではその後警備会社「八咫烏」に屋敷の警備を依頼している。
ベルハイム
アクセルの街近郊に住んでいる貴族。『続・この素晴らしい世界に爆焔を!』で名前のみ登場。クリス曰く悪いことはしていないが、セシリーが宗教勧誘に訪れた際にアクシズ教もエリス教も拒否したため、二人から反感を買っていた。
カレン
金融業で成り上がった裕福な悪徳貴族・ドネリー家の当主を務める貴族の娘。『続・この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。フルネームは不明。
モデル体型の赤毛の少女で、背はカズマと同じくらい。歳はカズマより年上の印象で、ダクネスと近い。
ダクネスとは社交界でたまに会うが、「家柄だけが取り柄」などと彼女を見下した発言をしているため仲はあまり良くない。
アクセルの街郊外の森の中にある別邸に住み、屋敷周辺に強力なモンスターが湧き出したとのことでカズマ達に討伐を依頼する。だが、その真相は彼女率いるドネリー家が引き起こした自業自得で、禁制品の魔道具を使ってランダムにモンスターを召還・売却し、「ハズレ」は外に遺棄するといった違法行為が原因だった。
その後、神器の使用を疑った銀髪盗賊団に証拠の品を盗み出されたことでこれらの裏事業が明るみになり、領主・ダスティネス家から何らかの処分を下された。
実はドジっ娘

天界の関係者

エリス
声 - 諏訪彩花
エリス教の御神体にして、幸運を司る女神。アクアの後輩の女神。年齢不詳。
カズマが死亡するたびに顔を合わせる。アクアとは違い女神然とした女神で落ち着きがあり上品。もっとも、アクア曰く「結構ヤンチャなところがあり、悪魔に対しては私以上に容赦がない」「パッドで上げ底している」とのこと。
先輩のアクアには敬語を使い「アクア先輩」と呼んでいる。その他の人物に対してはさん付けで呼んでいるが、唯一、ダクネスだけは呼び捨てで呼んでいる。
たまに姿を変えて女盗賊「クリス」として下界に降りており、女神として死者を導きつつ、本来の所有者がいなくなった神器(チートアイテム)の回収をしている。女神としての使命を全うしているだけでなく、その性格も相まってカズマが唯一尊敬している神様。カズマ曰く「色物枠ではない、正真正銘のメインヒロイン」とのこと。
エリス祭では本人が女神エリスのコスプレとしてミスコンに参加し、信者達を仰天させた。これにより後にアクセルの街は女神降臨の地としてエリス教団の聖地として認定された。
角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第2位。
天使
声 - 加隈亜衣
佐藤和真が異世界に転生するときにチート武器の代わりにアクアを選んだため、アクアの仕事を引き継ぐために現れた天使。
邪神ウォルバク
スピンオフ作品で紅魔の里に封印されていた邪神。幼い頃のめぐみんが封印を破り解放された。女性と魔獣に分裂し、女性は後の魔王軍幹部、魔獣は黒猫の姿でこめっこの前に現れ夕食にされるところをめぐみんに救われ使い魔となる。
邪神レジーナ
傀儡と復讐を司る、信者がセレスディナ一人しかいないマイナーな邪神。
スピンオフ作品でめぐみんが初めて爆裂魔法を使った時に、封印が解かれたことが、小説版第11巻で判明する。
信者のセレスディナにより存在が確認できるが、アクア、エリス、ウォルバクのようにWeb版で直接は登場する場面はない。

紅魔族

めぐみん
詳細は「主要人物」の「めぐみん」を参照
ゆんゆん
声 - 花澤香菜 / 豊崎愛生
「蒼き稲妻を背負う者」、「雷鳴轟く者」の通り名を持つ紅魔族の族長の娘で自称めぐみんのライバル。13歳→14歳。めぐみんより少し背が高く全体的にスラリと整った体型をしており、発育も良い美少女。OVAではカズマからは胸元しか見られていない。
冒険者としての職業はアークウィザード。中級魔法と上級魔法が使え、めぐみんとは違い体術もある程度こなせる文武両道の優秀な魔法使い。
スピンオフ作品では、めぐみんと並んでダブルヒロイン的な扱い。
変わり者ばかりの紅魔の里では珍しく常識的な性格であり、紅魔族独特の名乗りも恥ずかしがっている。学生時代は友達がいなかった。めぐみんとは同期であり、何かにつけて自分よりも好成績なめぐみんに勝負を持ちかけ、その度に弁当を巻き上げられていた。しかし、自分のお昼の弁当を取られ悲しむものの味を褒められるのは嬉しく、甲斐甲斐しくめぐみんの世話をしていた。
めぐみんに対してはライバル心を抱くとともに友人でもあると思っており、彼女に素っ気ない態度をとられると、慌てながらすがりつく。引っ込み思案でお人よしの小心者だが言うべきことは言うタイプで、誰かを守る場面では腹を括れるなど逆境に強い。
アクセルに来てからは頭のおかしい爆裂娘以外にもすべてを見通す大悪魔や貧乏リッチー店主やらアクセル随一のチンピラが友人になりそれなりに楽しい日々を過ごしている。
スピンオフ作品では、リーン、バニルと友達になり喜んでいる。また、アクセルの街のサキュバスの存在を知ることになり、その場で討伐しようとするが仮面の悪魔に止められる。
こめっこ
声 - 長縄まりあ
めぐみんの妹。5歳。めぐみんが小さくなったような風貌で、短い二つ結びに星形の髪飾りをしている。自称「紅魔族随一の魔性の妹」。
普段は家で一人留守番していたり、勝手にどこかへ遊びに行ったりしている。食欲旺盛で常に食べ物を探しており、ちょむすけを非常食として食べようとしてはめぐみんに止められる。魔法使いとしての素質や肝の座った性格、愛くるしい仕草などから、めぐみんからは「将来大物になる」と言われている。
実は邪神の墓へ赴き、その封印を解いたのは彼女だった。
Web版短編「日頃感謝なめぐみん短編」では、すでに魔法スキルを習得するだけの実力を持っているが、両親に冒険者カードをて隠されているため魔法が使えない。カズマからは日本で有名な「大魔導師の竜殺しの必殺の黒魔法の呪文」を伝授されていた。また、スピンオフ作品とは異なり、仮面の悪魔を召喚している。
スピンオフ作品では、将来上級悪魔を使役することになっている。TVアニメには第2期第2話の回想シーンで初登場。
角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第9位。
あるえ
めぐみん、ゆんゆんの同級生。「紅魔族随一の発育」を名乗るめぐみんの友人。蝙蝠の羽型の髪留めに短めの縦ロール。オシャレで常に眼帯をしている。
マイペースでサバサバした性格で、学校の成績は二人に次いで優秀だった。めぐみんのお別れ会にも招待され、餞別に「強大な魔力を封印する」(という設定の)眼帯を贈った。
作家志望で、現在は『紅魔族英雄伝』を執筆中。作品は手紙でゆんゆんにも送っている。紅魔族の例に漏れず芝居がかった言動や展開が好きで、彼女の場合は演技力も高い。
各巻頭の紅魔の里の紹介記事『“紅魔の里”不滅目録(エターナルガイド)』は彼女が書いたという体になっている。
ふにふら、どどんこ
めぐみん、ゆんゆんの同級生。ふにふらは「紅魔族随一の弟思い」で、長めのツインテールにヘアピンを着けている。どどんこは「紅魔族随一の なんだっけ」と失念して名乗っておらず、短めのポニーテールにリボンをしている。ふにふらには歳の離れた弟がおり、どどんこから「ブラコン」呼ばわりされるほど溺愛している。
いつも二人で行動しており、オシャレに気を使ったり、噂話と架空の恋人を織り交ぜた謎の恋バナをしている。魔法使いとしての実力はあるえに及ばない程度。
何かとめぐみんやゆんゆんをからかっているが、大抵はめぐみんの逆襲に遭い泣きを見ている。また、二人から嫌われているわけでもなく、どちらかといえば親しく接している。
性格は少々傲慢で浮ついているが、打たれ弱く純情。友達になるという名目でゆんゆんに近づき金銭をたかったことには後に罪悪感を感じていた。
めぐみんの旅立ちの際には、餞別として自分たちで材料を集めた高級な杖を贈った。その後の再会時も相変わらず彼女をからかっていたが、カズマを「私の男」と紹介され、彼女が自分達より先に「大人の階段を上った」ことにショックを受けていた。
ねりまき
めぐみん、ゆんゆんの同級生。「紅魔族随一の酒屋の娘」で、居酒屋の女将を目指している。挿絵によれば腰まで伸びたロングヘア。学校の成績はあるえの次に良かった。
かいかい、さきべりー
めぐみん、ゆんゆんの同級生。
ぶっころりー
「紅魔族随一の靴屋のせがれ」。めぐみんの家の隣人で、普段は「世界が必要とするまで力を温存している」という冴えないニートの青年。
そけっとに気があり、めぐみんとゆんゆんに協力を依頼する。日頃魔法で姿を消してそけっとをストーカーしていたが、彼女からはおおよそ気づかれていた。
暇を持て余して仲間とともに自警団「対魔王軍遊撃部隊(レッドアイ・デッドスレイヤー)」を組織し、里の周囲のモンスターと交戦している。魔法使いとしての能力は十分あり、本編ではライトオブセイバーやテレポートの魔法を使用していた。
そけっと
「紅魔族随一の美人」と呼ばれる若い占い師の女性。趣味で木刀を購入して持ち歩いている。紅魔族一般の特徴だが修行好きで、たまに山に出かけて必殺技の練習をする。
占い師としての実力は確かで、とある悪魔の力を借りた魔道具を使っているため予知した出来事はほぼ必中すると評判であるが、可能性が高いだけで絶対ではないという。また、自分に関することは占えない。
ぷっちん
めぐみんらが通っていた学校の教師
「紅魔族随一の担任教師」を名乗り、ひそかに校長の座を狙っている。
ちぇけら
「紅魔族随一の服屋の店主」。紅魔族が全員着用しているマントを里に一軒しかない服屋として一手に取り扱っている。ライフルのような形をしたレールガンを物干しざおとして使っていた。
ひょいざぶろー
めぐみんの父。一風変わった性能の魔道具を作る魔道具職人だが、多くは実用性がなく売れないため、家計は火の車である。(商才の無い)ウィズには腕を見込まれており、彼女の店に商品が置かれている。
二人の娘(特に末娘)は目に入れても痛くない様子だが、ゆいゆいの奸計に阻まれ、めぐみんとカズマの同衾を許してしまう。
ゆいゆい
めぐみんの母。夫の作った魔道具を他所の街に売りに行くため、よく家を留守にしている。
カズマの財産に目が眩み、ひょいさぶろーとダクネスをスリープで眠らせ、奸計を用いてめぐみんとカズマを一夜をともにさせてしまう。スリープ、ロック、アンクルスネアといった、足止めに最適な魔法を使う。
紅魔族の族長
ゆんゆんの父親。

アクシズ教団の関係者

セシリー
アクシズ教団のプリースト。アルカンレティアの大教会に所属していたが、後にアクセルの街のアクシズ教会の責任者となる。
見た目は妙齢の美女だが、アクシズ教徒の例に漏れず、欲望に忠実で他人の迷惑を考えない性格をしており、日々エリス教団への嫌がらせに勤しんでいる。貧乏なため、たびたびエリス教団の炊き出しの世話になっている。
少年や少女が大好きで、めぐみんに「お姉ちゃん」と呼ばれて喜んでいる。ところてんスライムが大好物。
スピンオフ作品では、悩めるめぐみんにプリーストらしい答えをしている。
ゼスタ
アクシズ教団の最高責任者のアークプリースト。水の街アルカレンティアの司祭を務めている。
プリーストとしての能力は非常に高く、上位魔族相手にも対等以上に渡り合うほどだが、アクシズ教徒らしく図太い性格をしており、万事にいい加減で無責任な人物。エリス教団を目の敵にしている。
アクアの行った大規模な水の浄化などはアークプリーストの能力を超えていることなどから、アクアの正体を看破している。
トリスタン
ゼスタの秘書を務める女性のアクシズ教徒。
温泉の管理人
声 - 樫井笙人
大教会で街の温泉を管理している老人。アクアを女神とは信じなかった。ハンスに捕食されて死亡し、擬態で成り代わられてしまうが、これが何の落ち度もない一般人の犠牲者であったため、ウィズを激怒させた。
アニメ版では巨大化したハンスの体内から白骨化した未消化の遺体が出てきたため、後にアクアの魔法で復活を遂げている。

王族・王都の関係者

アイリス
ベルゼルグ王国の第一王女。12歳。フルネームは「ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス」。
王族らしい気品と、どことなく儚げな印象を持つ美少女。
カズマに対しては、初対面での無礼な立ち居振る舞いから、逆に気に入ってしまい自らの意思で王宮に招いた。実の兄(第一王子)がいるが王族であるため、ある程度の年月が経つ頃から疎遠であり内心はもっと構って欲しいと思っている。その寂しさを埋めるためカズマのことを「お兄ちゃん」「お兄様」と呼び慕っている。
Web版では兄はいないとされていた。
カズマの冒険譚よりもダクネスとの夜の話に食い付きが激しく、カズマの言動や行動に影響されクレアには「ダメなところが似てきている」と言われる。
銀髪の盗賊団として現れたカズマと対峙した際には、王族の女性として伴侶となる相手に渡すはずだった指輪を窃盗(スティール)で奪われた。しかし、その後それを気にしたカズマが、子供向けの小さな指輪をアイリスにプレゼントした。
スピンオフ作品ではお忍びでアクセルの街に赴いて、ちりめん問屋の孫娘「イリス」として世直しを行おうとしており、めぐみんたちと仲良くなった。
第9巻で隣国エルロードの王子が許嫁であることが明かされる。
角川スニーカー文庫公式サイトTV化記念キャラクター人気投票で第3位を獲得(ただしTVアニメでは未登場であった)。
クレア
アイリスの護衛の女騎士。貴族シンフォニア家の出身。短めの髪に男性用の白いスーツ着て、腰に剣を指している。カズマからのあだ名は「白スーツ」。
過保護な側近で、主・アイリスを慕うあまり忠誠心以上の感情を抱いているが、周囲や本人にはひた隠しにしている。アイリスと親しくなったカズマとは犬猿の仲だが、アイリスの縁談の際には結託していた。
カズマのスティールの餌食となる。
レイン
クレアとともにアイリスの付き人をしている女性で、地味な印象の魔法使い。
3人の中では一番の常識人で、世間知らずな二人をいさめる苦労人。自分が地味で目立たないことを気にしている様子。
WEB版では、記憶を消す薬で城に滞在していた期間のカズマの記憶を奪うが、後にアクアの浄化魔法により記憶を取り戻したカズマからとんでもない要求をつきつけられる。
ハイデル
王城の執事をしている白髪の老人。一時期カズマの身の回りの世話をした。
メアリー
王城のメイド。一時期カズマの身の回りの世話をした。
ジャティス
ベルゼルグ王国の第一王子で、アイリスの兄。名前のみ登場。

エルロード国の関係者

レヴィ
エルロード国の第一王子で、アイリスの許嫁。そばかすのある赤毛の少年で、歳はアイリスと近いが、背はカズマと大差ない。
気位が高く、一族の例にもれずギャンブル好きで負けず嫌いな性格。未熟だが政治的な強かさも持ち合わせている。
当初は交渉もあってアイリスを「野蛮な一族」と見下し突き放していたが、実は国の大事のために自身を偽っていただけだった。後に和解するも、婚約に関してはなかったことになった。
カズマのことをベルゼルグの王子と信じ込んでいた。
ラグクラフト
エルロード国の宰相。未熟なレヴィ王子に代わって政治の切り盛りをしている。働き者でやり手のため、王族を始め家臣や国民からの信頼も厚い。
しかし、その正体は魔王軍諜報部隊長のドッペルゲンガー(姿を自在に変えられるモンスター)であり、人間に化けたスパイ。30年以上前に内政官として城へ潜入したが、根が真面目なため国の内情に呆れ、財政難を立て直すなど必要以上に仕事を頑張り、そのうち当初の目的も忘れてひたすら国のために働き、それなりに苦労をしたという。
魔王軍に対する穏健派を装い、国の使者として直に魔王と相互不可侵の約束を交わし、王子に進言してベルゼルグ国への支援を打ち切らせようとしたが、アイリスに心打たれたレヴィ王子の決断により計画は失敗、窮余の策と腹いせにカズマとダクネスをとらえ、カズマに化けてアイリスに夜襲を仕掛けるも正体を見抜かれ、なんとかカリバーの一撃により返り討ちにされてしまった。

魔王軍

魔王を頂点に8人の幹部と魔族、モンスターで構成されている。幹部は(1)ウィズ、(2)ベルディア、(3)バニル、(4)ハンス、(5)シルビア、(6)邪神ウォルバク(女)、(7)セレスディナが登場済み(一隊を率いる魔王の娘は、小説版やスピンオフ作品では明確に幹部と表現されていない)。

Web版では、幹部は(1)ウィズ、(2)ベルディア、(3)バニル、(4)シルビア、(5)セレスディナ、(6)魔王の娘、(7)預言者、(8)不明(物語開始以前に死亡)の8人だった。

ウィズ
詳細は「主要人物」の「ウィズ」を参照
ベルディア
声 - 安元洋貴
魔王軍の幹部の一人。デュラハン(テレビアニメ版ではこちらでクレジットされた)。恐ろしげな容姿とは裏腹に良識的な性格。騎士としての誇りが高く、基本的に一般人には危害を加えない。
ある調査(大きな光が舞い降りたと魔王城の預言者が言い出した)のため、アクセルの街の近くの廃城に越してきた。しかしその廃城が、めぐみんの爆裂魔法の標的にされ、当初は弱者の戯れと放置していたが、毎日のように爆裂魔法を放ち続けてきたため、流石に頭にきてアクセルの街を襲撃した。もっとも、襲撃とは言っても口頭による警告のみで直接危害を加えるつもりは無かったが、めぐみんが爆裂魔法を古城に放つのを辞めるつもりが無かったため、彼女に対し「一週間後に死ぬ宣告」の呪いを掛けた。その呪い自身はダクネスが庇ったため、めぐみんに害は無かったが、仲間意識の強い紅魔族にはその方が効果的と判断し、「ダクネスの呪いを解除して欲しければ城まで来るがいい」と言い残しその場を去った。もっとも、その呪いはアクアが直に解除してしまったが、そうとは知らずに、いつ来るかと律儀に待ち構えていた模様(城に来てきちんと謝罪してくれれば呪いを解除するつもりだった)。結局、一週間経っても城までやって来ないばかりか、相変わらずめぐみんが爆裂魔法を放ち続けるため、ついに堪忍袋の尾が切れ、再度アクセルの街を襲撃した。なお、彼がこの時、激怒していた事は、めぐみんの爆裂魔法の件もあるが、それ以上に仲間を呪いから庇ったダクネスを見捨てた事に憤っていた。
めぐみんのことを「頭のおかしい大馬鹿者」と罵倒する一方で、ダクネスの事は「(その変態性はさて置き)仲間を庇う騎士の鑑のような者」と敬意を示していた。
無数のアンデットナイトを同時に召喚する他、デュラハンの特性を活かして頭を空高く投げ上げて鳥瞰的視野で戦うなど高い戦闘力を持つ。しかし、デュラハン(=アンデット)の特性故、アークプリーストの浄化魔法や流水が弱点(浄化魔法に対しては魔王から特別な加護を受けた鎧と、彼自身の力によりある程度の耐性はある模様)。
ウィズが魔王城にいた頃は、よく彼女の足元に自身の首を転がし、スカートの中を覗こうとするなどのセクハラ行為をしていた。
TVアニメでは、カズマたちによって倒された後は、ウィズがアクアに浄化されて消えそうになった際に三途の川の向こう側から手招きをして誘っている。
バニル
声 - 西田雅一
魔王軍の幹部の一人。ウィズの数少ない友人。スピンオフ作品『仮面の悪魔に相談を!』の主人公。
地獄の公爵にして、通称「見通す悪魔」。悪魔族として、人間が放つ悪感情を糧にしている。「フハハハ!」と尊大な笑い方をする。一人称は「我輩」。
仮面が本体で、小説版のイラストなどでは黒のタキシードを着て白のネクタイをした大柄な人物。
「見通す悪魔」の名の通り、相手の行動・思考を見透かした独特の喋り方をする。ウィズ同様、魔王城の結界の維持のためだけに協力している「なんちゃって幹部」であり、前々から魔王軍を辞めたがっていた。アクアとは種族的にも性格的にも犬猿の仲であり、会うたびに喧嘩している。
「バニル式殺人光線」なる技を多用する。作中で対人使用(アクアは女神なので含まれない)されたことはないが、アクアに向けて放たれた余波がウィズやダクネスに命中することがよくある。殺人光線の名の通り、当たれば人は死ぬらしいが、ウィズやダクネスは耐えた(リッチーであるウィズは兎も角、なぜダクネスまでが耐えられるのかは不明)。その他にも突如脱皮したり、仮面から身体を生やしたりなど、この世界の他の生物の例に漏れずおかしな行動を数多くとる。
本人は人間を害するつもりは無く、彼が好む悪感情は恐怖や絶望の類ではなく、期待が裏切られた時の残念な感情であるため、むしろ人間を極力傷つけずからかうなど楽しんでる。しかし自称「魔王よりも強いかもしれないバニルさん」と言うだけあり、ダクネスの体を乗っ取り弱体化した状態でも多くの冒険者を倒したり、本体である仮面を一回破壊されただけでは死なず、残機が一人減っただけだった(以降、彼の仮面の額にはⅡという文字がある)。その後、表向きは討伐されたという事にしておいて、ウィズが経営する店でアルバイトに勤しみ、スピンオフ作品では、時々ギルドで相談窓口を開いている。その傍ら、定期的に近所のゴミ捨て場に集まっているカラス達を追い払ったりもしており、ご近所の奥様方から「カラススレイヤーのバニルさん」と呼ばれるほど馴染んでいる。
カズマに対し、よく商談を設けることとなる。カズマが知る限りのライターやコタツなどの知的財産権を買い取り、日本商品を量産する事で、予てからの夢(ダンジョンの親玉になって挑んでくる冒険者との死闘を繰り広げた後、ダンジョンの宝がスカであることを見せ、落ち込む冒険者を見てから滅ぼされたいというもの)を実現するため、活動資金を稼いでいる。
悪徳領主であるアルダープが悪魔(マクスウェル)を使役して悪事を働いた際は彼を大衆の面前で醜態をさらすだけでなく、契約を打ち切ったマクスウェルに彼を地獄に連れて行かせ死ぬまで代価を払わせさせるなど、普段の彼からは想像もつかない悪魔としての一面を見せた。
Web版では、第3章が初出で、ミツルギとゆんゆんと戦うが、最後に杖を使わずに発動した威力の低いめぐみんの爆裂魔法でとどめをさされるが、その直後第二形態で登場しウイズの店で働いている。
ハンス
声 - 津田健次郎
魔王軍の幹部の一人。
普段の外見は浅黒い肌の茶色の短髪の男性だが、正体はデッドリーポイズンスライムというモンスターの変異種。捕食した人間の姿に擬態することが出来る。本体は紫色のホイミスライムのような外見をしている。
カズマは当初、「スライム=雑魚モンスター」という日本人独自の先入観から侮っていたが、この世界ではある程度の大きさになったスライムはかなりの強敵である。更にハンスの場合、即時に大量の猛毒を分泌でき、対策をしていない状態で直接彼の身体に触れた場合、即死は免れないほどの危険モンスターである。
性格や能力など何かしら難点がある魔王軍幹部の中では比較的にまともであり、ベルディアやバニルとは異なり目的のためならば一般人をも手にかける冷酷さを持つなど魔王軍幹部らしい。アクシズ教団の総本山があるアルカンレティアでは源泉に自身が生み出す猛毒を混ぜるでなどの破壊工作を行っていた。しかしその過程で一般人を捕食(殺害)し、ウィズの逆鱗に触れた。小説版では、爆裂魔法で粉砕したのを、ウィズの魔法で凍らせアクアに浄化された。アニメ版ではカズマ達の攻撃によって本体が現れると、最後はアクアのゴッドブローとゴッドレクイエムによって倒された。
シルビア
魔王軍の幹部の一人。
魔王軍の強化モンスター開発局局長で、自身も肉体に合成と強化を繰り返してきたグロウキメラ。茶色い長髪のグラマラスな長身女性の姿で、下級悪魔の革で作った赤いドレスを着ている。部下思いで常識的な性格。
実は女性の肉体は合成で得たもので、性別を超越しているものの元は男性。よく見ると顎の下に髭があったり、下のある部分は未改造だったりする。
上記の点を除けば、ハンス同様性格はまともで優秀な幹部である。
部下を引き連れて連日紅魔の里に攻め入り、住民との圧倒的な戦力差に泣きを見ていたところ、里の外れにいたカズマを人質として連れ去る。その後、紅魔族に対抗する武器である古代の魔道具「魔術師殺し」を求めて地下格納庫へ赴き、カズマの協力もあって封印を解くも、彼の策にはまって扉を閉められ、格納庫の中に閉じ込められてしまう。
しかし中で見つけた巨大な蛇型の兵器である「魔術師殺し」と合体し、半身半蛇の姿になって脱出。そのまま里を襲撃して火の海にしたが、アクアの破魔魔法やめぐみんの爆裂魔法など強力な魔法を溜めこんだ「レールガン」の魔弾に撃ち抜かれ、死亡した。
邪神ウォルバク(女)
声 - 甲斐田裕子
魔王軍幹部の魔法使いで、赤毛のショートヘアに猫科のような黄色い瞳を持つ巨乳の美女。怠惰と暴虐を司る邪神・ウォルバクの半身たる女神で、アクアによればわずかな神格があるという。温泉好き。口癖は「どういう事なの」。
かつては紅魔の里の墓に封印されていたが、幼いめぐみんが封印を解いたため復活、このとき原因は不明だが女神と魔獣の二者に分離してしまった。暴走する魔獣に爆裂魔法を使い、弱らせて再び封印、自らは力を蓄えるべく里を去った。このとき去り際に幼いめぐみんに頼まれ、爆裂魔法を伝授している。
後に魔王軍の幹部となり、行方不明になった片割れの半身(=ちょむすけ)を探していた。カズマとは互いの正体を知らない状態で二度ほど温泉でニアミスしている。
その後、最前線の砦を破る計画が失敗、破れかぶれに攻め込むも、再会しためぐみんの爆裂魔法を受けて消滅する。その影響でちょむすけの心身に変化が現れたが、彼女の意識の有無は不明。
小説第9巻でカズマと対峙した際に、カズマのことを勇者サトウの末裔と疑っていた。
セレナ(セレスディナ)
謀略と諜報を担っている魔王軍の幹部。傀儡と復讐を司る、信者が一人しかいないマイナーな邪神レジーナを崇拝するダークプリースト。セイクリッドターンアンデッドを使えるので、クラスはアークプリーストと思われる。
Web版では、邪神レジーナの力を一人で使っていたが、カズマをレジーナに改宗させた結果、プリーストとしての力が半減する。カズマのことを勇者サトウの末裔と勘違いしている。
ラグクラフト
詳細は「主要人物」の「ラグクラフト」を参照
魔王の娘
小説5巻では、紅魔族の里に魔王の城の魔王の娘の部屋が見える魔道具が設置された展望台から覗き見ができることで存在が紹介されている。小説1~11巻とスピンオフ作品の中で直接登場していない。
魔王
スピンオフ作品では、現在の魔王は元チート持ちの孤独なソロプレイヤーで、元の魔王を討伐し、魔王になったとされている。
魔王軍を率いる娘がいる。

その他の人物

御剣 響夜(ミツルギ キョウヤ)
声 - 鳥海浩輔 / 江口拓也
女神アクアによってカズマよりも前に日本から転生してきた青年。カズマには高校生くらいの見た目と評されたが、実年齢は不詳。テレビアニメではエンシェントドラゴンを討伐する際に、どこにでもいる平凡な高校生だったと呟いている。
冒険者としての職業はソードマスター。レベルは初登場時で37。武器は異世界行きの特典で貰った神器「魔剣グラム」。
正義感の強いイケメンで若干ナルシストが入った性格であり良くも悪くも物語の主人公然とした人物。アクアの事を女神として認識しており、尊敬している(もっとも、アクア自身は彼の事を完全に忘れていた)。
湖の浄化クエストのために檻に入ったアクアを見てカズマに強制されていると勘違いし、カズマとは初対面から険悪な雰囲気となる(アクア、めぐみん、ダクネスの3人からもドン引きされている)。その後、パーティメンバーへの待遇の悪さに激昂してカズマに掴み掛り、何でも一つ言うことを聞く権利とパーティメンバーの移籍を賭けて勝負を持ちかけるも、カズマの奇襲攻撃で頭部を強打され、呆気なく敗北し魔剣を取り上げられ売り払われてしまう。その事に関しては素直に負けたと自認しており、カズマに対して特に恨みは抱いていない模様。作中では語られていないが、後に魔剣も手に戻っている。
王都で再会した際にはカズマに対し「自分がもう少し強くなるまでアクア様のことしっかり守ってくれ」と頼んでいる。
また、王城にて魔剣装備の上でカズマと勝負を行う。この時は、前回の反省を生かしスティール対策などもしていたが、結局再び無力化され敗北。カズマが正体を隠していたとはいえ2連敗を喫した。
ドラマCDでは、クエストを失敗したカズマ達一行の講師になっているが、カズマには敵わなかった。
クレメア、フィオ
声 - 幸田夢波(クレメア)、青山吉能(フィオ)
ミツルギのパーティメンバーである戦士の少女と盗賊の少女。ミツルギのことを「キョウヤ」と呼んで慕っている。カズマに奪われた魔剣を取り返そうとするが、セクハラスティール宣言に身の危険を感じて退いた。以降、カズマの事を目の敵にしている。ミツルギとともにカズマの裁判にも出頭した。
黄緑髪のポニーテールをした戦士の少女がクレメア、ピンク髪で長めのおさげをした盗賊の少女がフィオ。
クレメアは槍を持っており、スピンオフではクラスは「ランサー」と表記されていたが、小説の挿絵及びアニメ版のビジュアルでは腰に剣を指しており、槍は持っていない。
それぞれの名前はアニメ版のキャストから判明した。Web版で二人の名前は出ていたが、どちらがどちらかは不明だった。
レックス、ソフィ、テリー
名の売れた冒険者グループの3人組。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
レックスは鼻に大きなひっかき傷を持つ大柄な男性で、武器は大剣。ミツルギと同じく「魔剣使い」として知られるが、少々驕った性格。ソフィは目つきが鋭く気の強そうな女性で、武器は。テリーはを使う前衛職。3人とも前衛職のため、魔法の使い手を募集していた。
森の悪魔の討伐隊に参加するも、大した活躍もなく退却を余儀なくされてしまう。その後、めぐみん・ゆんゆんとともに初心者殺しを捕獲するも、出現したホーストに弾き飛ばされて重傷を負う。その後教会に運び込まれたが偶然立ち寄ったセシリーに治してもらい、ゆんゆんを加えて翌日ホーストに再戦、敗北するも、駆け付けためぐみんが止めを刺したことで助けられた。
その後、めぐみんから「弱らせた功績があるから」とホーストの討伐報酬全額を譲り受け、より強力なモンスター相手に稼ぐために王都へと旅立った。
レックスは当初めぐみんを「口だけ魔道師」と煽っていたが、戦いの後は実力を認めたようで、旅立ちの際にパーティの誘いもかけたが、彼女は街での目的を果たすため敢えて断った。
聖鎧アイギス(せいがい-)
白銀に輝く全身鎧で、意志を持った神器。兜付き。本来は「聖盾イージス(せいじゅん-)」とセットだったが分かれ、ともに所有者の手を離れて久しい。継ぎ目がなく美しい佇まいだが、主人を転々としてきた経緯からそこかしこに傷がある。
「最上級の神器」というだけあってこの世で最も頑強で、魔法・スキルが無効、さらに着た者の傷を自動で癒すことができたりと性能は極めて優秀。さらに自らの意志で動くことができる。思念を飛ばして話もできるが、口が悪い。
一人称は「俺」で、プライドが高くて女好きな性格。自分に相応しい新たな持ち主の出現を待っているが、その性格やダメージ(痛覚がある)による消耗への恐れから、むやみに人に着せたがらない。
貴族アンダイン邸の宝物庫に保管されていたところを、盗みに入ったカズマとクリスが鎖を解いたため、彼らの意向を無視して自力で脱走、その後女神エリス感謝祭のミスコンに誘き出されて捕獲・回収された。
趣味や性格が似ているためカズマとは気の合う仲。また、かつて自分を送り出したアクアの素性を知っている。持ち主候補としてはダクネスが気に入っていたが、ミスコンの晴れ姿を見てからはクリスに執心し、大人しく言うことを聞くようになった。
ライン・シェイカー
隣国の下級貴族出身の少年。王国一の槍の使い手で、生まれつきドラゴンに好かれる性質もあったため、最年少でドラゴンナイトの職に就いたという。性格も真面目で誠実、忍耐強く人柄も良いというまさに騎士の鑑のような少年だったが、「ドラゴンの背に乗りたい」という姫の頼みを聞き入れ、一週間ほど連れ去ったという。そのためドラゴンナイトの資格をはく奪され、家も取り潰されてしまった。
現在では消息不明だが、貴族の間ではアクセルの街で冒険者をしているとの噂が立っている。
デストロイヤーの開発者[注 5]
声 - チョー
かつて魔法技術大国ノイズで活動していた魔法の研究者で、「機動要塞デストロイヤー」の開発者。劇中では既に故人。
当時の魔道具・兵器開発の第一人者で、対魔王用に様々な兵器を開発し、魔法に長けた改造人間「紅魔族」を造った。その功績が国から認められて研究所の所長に昇進、その後「機動要塞デストロイヤー」(正式名称は不明)の開発責任者に抜擢される。
本人はそれほど乗り気ではなく、設計用紙で蜘蛛を潰す程度のことしかしていなかったが、周囲の者の努力によりデストロイヤーは完成。遣る瀬無さから完成した要塞内で一人酒盛りをしていたところ、酔った勢いで動力源のコロナタイトにタバコの火を押し付けてしまい、デストロイヤーが起動、制御不能の自動運転を開始し、その威力でノイズ国が滅んでしまった。幸い人は皆逃げたというが、彼はこれで鬱憤晴らしなどができたため一通り満足し、降りられないこともあってそのまま動くデストロイヤーの中で余生を過ごし、未練もなく死亡した。
実は地球から来た転生者で、日記に書かれた日本語や片手間に再現したゲーム機から現代日本の出身者。「チート能力」は不明だが、それでノイズ国に充分に貢献したという。
ブラッド
かつてのウィズの冒険者仲間で、ソードマスターの男性。ウィズに好意を抱いていた。
ロザリー
かつてのウィズの冒険者仲間で、エリス教のアークプリーストの女性。バニルの浄化やベルディアの「死の宣告」の解呪まではできなかった。
カレン、ユキノリ
かつてのウィズの冒険者仲間の男女。別行動だったらしくバニル討伐には参加していない。ロザリーの話では互いに両思いの仲だったらしい。

魔族

キール
声 - 飛田展男
かつて凄腕と謡われたアークウィザード。愛する女性を守るためにリッチーになった。
ダンジョンで朽ちるのを待っていたが侵入してきたカズマとアクアに浄化を頼み、無事に死後の世界へと旅立った。
マクスウェル
アルダープが神器を用いて召喚した悪魔で、彼からは「マクス」「壊れた悪魔」と呼ばれている(彼は本名を知らなかった)。
整った顔立ちをしているが、常に感情が抜け落ちたような無表情であるためアルダープからは薄気味悪く思われている。
「ヒュー、ヒュー」と喘息のような声をよく発し、会話こそ出来るものの知能が著しく低く赤子同然。物事を記憶するという事ができず、アルダープから下された命令をすぐに忘れるばかりか、本来であれば彼から貰える代価ですら「既に何度も払っている」と騙されており、召喚されてから一度も代価を貰えずに彼の言いなりになっている。
その言動からアルダープからは下級悪魔と蔑まされていたが実際には地獄の公爵であり、バニルからは「辻褄合わせのマクスウェル」「真実を捻じ曲げる者」と呼ばれている。
アルダープから度重なる暴力を振るわれていたが、彼の事は嫌ってはおらず寧ろ好意的(バニル曰く「両思い」とのこと)。
バニルによって、アルダープとの契約が解除された際には、今まで蓄積していた代価を死ぬまで支払って貰うため彼を連れて地獄に帰った。
ホースト
邪神ウォルバクに仕える上位悪魔。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
漆黒の肌に筋骨隆々の大柄な体格、黄色い瞳に、禍々しい角と牙に大きな羽という悪魔然とした姿をしている。その戦闘力は高く、冒険者達からは「魔王軍の幹部級」と評される。主に忠実で、悪魔なりの価値観で動くが、実は常識をわきまえた気のいい性格。
主・ウォルバクの封印を解くべく紅魔の里の邪神の墓に侵入していたが、封印を解くためのパズルに難航。そこで偶然こめっこと出会い、彼女の協力で封印を解くことに成功する。この過程で彼女と親しくなり、いずれ使い魔になってもいいとの約束を交わした。肝心の邪神は彼のいない間に墓を出て行方不明になってしまったため、それを探しにどこかへ消える。実際はこめっこが連れ帰ったちょむすけこそがその邪神であったのだが、会話の行き違いと勘違いから真相には気づかなかった。
その後、主の本来の姿である「大きな黒い魔獣」を探してアクセルの街付近の森に向かったところ、めぐみん・ゆんゆんの危機に遭遇、命を助けるも逃げられてしまう。数日後、自分を討伐にやって来たミツルギ達を、片方の羽と引き換えに返り討ちにした。
さらに数日後、彼女達の捕まえた初心者殺しに誘き出される形で出現。めぐみんから発せられた主の匂いと会話から真相に気づき、ちょむすけを引き渡すよう彼女に持ちかけるも破棄。その後、討伐に来たダクネス・クリスとの戦闘で疲弊、さらにその後アクセルの街を破壊しようとしたところ、街の外で土木工事をしていたアクアから破魔魔法を食らい重傷を負った。翌日、討伐に来たレックス達に辛くも勝利するが、駆け付けためぐみんの爆裂魔法により止めを刺された。
今際の際に、予備の身体が存在することやいずれこめっこの使い魔になるであろうことを仄めかして消えた。
アーネス
邪神ウォルバクに仕える上位悪魔。スピンオフ『この素晴らしい世界に爆焔を!』で登場。
女性型の悪魔で、赤い髪と獣のような黄色い瞳に角と羽をもつ。豊満な体型に加え露出度の高い服装をしているが、人前に出るときはローブを着、角はフードで隠している。人間に対してはやや高圧的だが、話が分からないわけでもなく比較的誠実。だが主に対する忠誠心が非常に強く、それゆえ主絡みになるとやや感情的になり、手段を択ばない部分がある。
紅魔の里付近で封印を解かれた主・ウォルバクを探していたところ、ちょむすけの正体がそれであると気づき、めぐみんに事情を話して譲ってくれるよう取引をするも、里の住民が割って入ってきたことで有耶無耶にされてしまう。さらに、実際にはめぐみんが行っていた「爆裂魔」の罪をなすりつけられてしまった。
その後、アルカンレティアで再びめぐみんと相見え、実力行使でちょむすけを奪おうとするもゼスタの妨害で失敗、さらに手下とともに彼女達の乗る馬車を襲撃し、再びちょむすけを奪おうとするも失敗、爆裂魔法で倒されてしまった。
スワティナーゼ
カズマに襲いかかったオークの雌。16歳。ザンバラ髪に黄色い歯を持ち、全体的に丸い体型。オーク一般の特徴だが豚の耳と鼻がある。カズマのドレインタッチで気絶させられるも、持ち前の強い生命力からすぐに復活した。

モンスター

ジャイアントトード(テレビアニメ版ではジャイアント・トード)
大型のカエル。カズマたちのパーティーが初めて攻略したモンスター。
牧場に現れて羊などの家畜を食べるという。人間も捕食対象であり、長い舌で捕まえて食べてしまう。
特徴として物理攻撃が効きにくく、捕食中は動けない。また金属を嫌うため、金属製の装備を着けていれば食べられない。
ネロイド
ギルドの酒場で提供される飲むとシャワシャワする謎の生き物。
キャベツ
野菜だが動き回るものはモンスターのような扱いをされている。この世界での野菜一般の特徴として新鮮なものは動き回ることがあり、キャベツの場合は跳びはねたり葉で空を飛んだりする。
旬の季節になると畑を離れ、無数の群れを作って各地を移動するため、アクセルの街の冒険者たちはそれらを捕まえて「収穫」し、高価で取引している。集団での体当たりはそれなりに驚異のようで、一般住民は避難する。
アニメ版では体当たりでダクネスの鎧を破壊したが、丸目が付き全体的に愛らしいデザインになっている。第2期EDではスズメやカラスのようにのどかに夕空を飛んでいる。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。
ゴブリン
子供くらいの身長の小鬼。通常武器を持ち、10匹程度でまとまって行動する。知能はそれほど高くない。
コボルト
雑魚モンスターの代名詞的存在。
ゾンビ
アンデッドの雑魚モンスター。
スケルトン
アンデッドの雑魚モンスター。ゲーム版『in the life!』にも登場。
悪霊、ゴースト
屋敷に憑りついた悪霊。西洋人形を操っていた。
コウモリ
ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』で登場した雑魚モンスター。
フクロウモンスター
アニメ版(第1期)OPで登場したのモンスター。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。トンビのような鳴き声を発する。
ゾンビメーカー
死体に憑りつく悪霊の一種で、数体のゾンビを操る雑魚モンスター。
グレムリン
小さな人型の下級の悪魔。
アダマンマイマイ
梅雨の時期に作物を食い荒らす巨大カタツムリ。全身が非常に硬いことで知られる。人間には無害。
突撃蟻
キラービー
ジャイアント・アースウォーム
地中に棲む長さ5メートル、太さ直径1メートルの巨大ミミズ。肉食性で人間をも丸呑みににする。体は柔らかく大した攻撃力もないので雑魚モンスターとして知られているが、生命力は強い。アニメ版(第2期)OPにも登場。
ブルータルアリゲーター
水質の悪い水に住むワニで、大きさは地球のワニと同じくらい。群れで行動する。アニメ版では大型のワニになっている。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。
アンデッドナイト
鎧と武器で武装したアンデッドで、カズマ曰く「ゾンビの上位互換モンスター」。一般には武器より魔法の方が効果的とされているが、ベルディアの配下の者達は魔王の加護により、特別に神聖魔法への強い抵抗力が与えられている。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。
雪精
冬の時期に現れる精霊。小さな白い大福のような姿で浮遊しており、1匹倒す毎に春が近くなると言われている。戦闘力が低く討伐しやすいが、雪精を守るべく後述の「冬将軍」が出現する為討伐報酬が高い。冷気を発していて飲み物のクーラー代わりにもなるとアクアに気に入られている。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。
冬将軍
雪精が危機に陥ると出現する精霊。姿形は日本の鎧武者そのままで、転生した日本人が抱く「冬といえば冬将軍」というイメージから具現化した姿。戦闘能力が非常に高く、カズマは首を切り落とされ二度目の死を迎える。モンスターとしてそれなりに知名度があり、ぬいぐるみにもされている。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。
ケセランパサラン
雪精の亜種とも言われる毛玉の精霊。無害だが、何匹も倒すと毛玉の大精霊が出現する。
初心者殺し
虎やライオンよりも大きく、大きな二本の牙をもつ黒いサーベルタイガーのようなモンスター。知能が高く狡猾で、警戒心が強く素早い。
通常、単独でゴブリンやコボルトといった「雑魚モンスター」を追跡し、それらを狩りに来た初心の冒険者を狙って狩りをする。その戦闘力は周囲の雑魚に比して高く、駆け出し冒険者にとっては文字通り天敵となる恐ろしい存在。
ダンジョンもどき
ダンジョン内に棲む、ダンジョンの壁や床に擬態したモンスター。体の一部を宝箱やお金に擬態させ、その上に乗った生き物を捕食する。人間に擬態してモンスターを襲うこともあるという。
バニル人形
バニルが土で作った小型の人形で、彼と同じ仮面をしている。動くものに近づいて爆発する。本来はダンジョン内のモンスター駆除のためで、人を傷つける目的ではなかった。
リザードランナー
二足歩行する大きなエリマキトカゲのようなモンスター。個体は通常皆オスで普段はおとなしいが、繁殖期に入ると危険なモンスターになる。
この時期に「姫様ランナー」と呼ばれるメスの個体が出現すると、オスたちはそれを巡って群れを成し、他種族の足の速い生物と駆けっこをする。そしてその勝者「王様ランナー」のみがメスとつがいになり、群れのリーダーになれるという習性がある。しかしそれらの過程でオスたちが凄まじい速さで疾走し、強靭な脚力で競争相手を蹴って妨害することもあるため、付近を通る馬やドラゴンなどが被害に遭うという。
特徴として「姫様ランナー」は他の個体よりも二回り大きく、額にトサカのような角がある。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。
走り鷹鳶
タカとトンビの異種間交配にすえ生まれた鳥類の王者。とてつもない脚力をもつ獰猛なモンスターだが、繁殖期に入ると硬いものに向かって駆けていき激突する寸前で回避する「チキンレース」という求愛行動をとる。名前通り陸上競技のような動きをする。アルカンレティアに向かう際に硬い鎧を着たダクネスにむかって走って来たために乱戦になった。
マンドラゴラ
生命力が強い植物型モンスター。ポーションの材料になる。
カモネギ
ネギを背負ったのモンスターで、ぬいぐるみのような愛くるしい姿をしている。戦闘力が低い割に得られる経験値が大きいが、数は少なく珍しい。なぜが他のモンスターには襲われないという。肉は美味で、持っているネギは栄養価が高い。二重の意味で「おいしい」モンスターのため、登場する度にめぐみんに狩られている。
ジャイアントバット
大鷲ほどの大きさのあるコウモリのモンスター。
栗ネズミ
中型犬ほどの大きさのあるネズミで、を好んで食べるモンスター。体中に栗のような棘があり、体当たりで攻撃する。
ブラッディモモンガ
森の奥に棲むモモンガのモンスター。空中を滑空しながら獲物にマーキング用の尿をかける。その臭いは一週間は取れないほど強烈。
一撃ウサギ(ラブリーラビット)
森の奥に棲む、額に角を生やした子犬ほどの白。つぶらな瞳のかわいらしい容姿やよちよち歩きの仕草で相手を惑わすが、実は肉食の要注意モンスター。脚力が強く、鋭い角を矢のような飛び頭突きで相手に突き刺す。
トロールオーガー
棍棒を持った緑色の鬼のようなモンスター。アニメ版(第1期)OPで登場。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。
白狼
森に棲む白いのモンスターで、冬場群れで牧場を襲うという。作中にはペットの「ホワイトウルフ」も登場している。
一撃熊
森に棲むのモンスター。一撃で人の頭を刈り取る程強靭な前足がその名の由来。肝が売れる。
爆弾岩
アニメ版(第1期・第2期)OPで登場。アスキーアートのような顔を持つ岩で、攻撃すると爆発する。ミニサイズのものもいる。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。
ゴーレム
様々な種類がいるようで、敵として出現したのは機動要塞デストロイヤー内にいた、自立型の小型・中型ゴーレムや戦闘用ゴーレム。人型で武骨で大きく、四角く角ばったフォルムをしている。また厳密にはデストロイヤー自体がゴーレムの一種である。
アニメ版(第1期)OPではそれとは別の巨大な岩のゴーレムが登場している。ゲーム版『復活のベルディア』にもこちらが登場。
スライム
粘液状のモンスター。この世界においてはカズマの言うような「雑魚モンスター」ではなく、物理攻撃無効・高い魔法耐性に加えて何でも食べてしまう凶悪なモンスターである。
伸縮自在で粘性があり、体内に消化液を持つために武装がたいした意味をなさず「張り付かれたら終わり」とまで言われている。また、体内で溶かされてしまえばリザレクションも効果がない。
ハンスのような「デッドリーポイズンスライム」は非常に強力な毒を持っており、人間なら触れれば即死という恐ろしい性能を持つ。また体も巨体。
本来知能はそれほど高くなく食欲に忠実で、他の生物を食べることで体を大きく成長させていく。唯一の急所は体内の核。
例外的に小さい個体はそれほど脅威でないらしく、加工されて「ところてんスライム」のような食品にもされている。
ゲーム版『in the life!』でも登場したが、こちらはサイズが小さく雑魚モンスターの扱い。ボスとして「ポイズンスライム」「ジャイアントスライム」も登場するが原作ほど強力な性能ではない。
ワーウルフ
ラミア
ゲーム版『in the life!』にも登場。
キメラ
実験動物生物兵器に用いられている描写がある。
ミノタウロス
アニメ版(第1期)OPで登場。巨体で斧を持っている。ゲーム版『in the life!』『復活のベルディア』にも登場。
マンティコアグリフォン
危険な魔獣とされている。
ファイアードレイク
炎を吐く大トカゲのモンスター。冷気が苦手。乾燥させた肝がポーションの材料になる。
安楽少女
少女の姿をした植物型モンスター。可憐な姿と栄養分は全くないが非常に美味な果実で木こりや冒険者を誘惑し、死ぬまで養分を吸い取る。カズマに一刀両断にされ、ポイントアップの糧となる。
安楽王女
100年前にアクセルの街近くの森に株分けされ森一帯に広がった、安楽少女の上位種。ギルドから依頼を受けたカズマの自らを顧みぬ捨て身の活躍により除草剤で討伐される。
オーク
豚の頭を持つ二足歩行型モンスター。性欲絶倫のモンスターだがこの世界ではメスしかおらず、オスが生まれてもすぐに死んでしまうという。他種族の血が混じっており獣耳の者などがいる。
山賊
街の外に拠点を構え、強盗などを働くお尋ね者達。街の外に危険なモンスターが蔓延るこの世界ではむしろ出会うことが稀な存在。なお正確にはモンスターではない。
マーマンマーメイド
海に棲む魚人間と半身半魚のモンスター。
ジャイアントスクイット
海に棲む巨大イカのモンスター。クラーケンとは区別される。
クラーケン
海に棲む巨大なイカタコのようなモンスター。主にドラマCDで登場。海辺で使用したウィズのポーションに誘き寄せられて出現した。
ヴァンパイア
デュラハン
首無し騎士のアンデッド。
ベルディアは首無しの馬に乗っている。
リッチー
ノーライフキングと称されるアンデッドの王。魔道の奥義を使い、自らの意志で人の体を捨て去った存在。
ドラゴンゾンビ
巨大なドラゴンのアンデッド。腐食した体を引きずって歩く。ブレス攻撃こそしないものの、体のリミッターが外れているので生前より物理攻撃力が高め。
ドラゴン
ワイバーン
ドラゴンの亜種。
レッドドラゴン
ホワイトドラゴン
神聖な属性を持つドラゴン。
ブラックドラゴン
闇の属性を持つドラゴン。
クーロンズヒュドラ
アクセルの街近くの山の湖に棲む、巨大な8本首のヒュドラ。高額な賞金がかけられた賞金首モンスター。
普段は湖の底で10年単位で眠って大地から魔力を吸収・貯蔵し、充分な魔力を得ると山を出て人里などで暴れ回るという。分類上は下級なドラゴンの亜種にあたるが、その戦闘力は極めて高く、王都の騎士団の力をもってしても弱らせて眠りにつかせるのが精一杯である。
長い首は千切れても魔力を使って再生させることができるため、倒すには魔力が尽きるまで攻撃し続ける必要がある。
目覚めの時期が近くなったためダクネスの先導で討伐に行くも、めぐみんの爆裂魔法にも耐え、カズマが死亡したため撤退。その後、めぐみんとダクネスの数日間の通いつめや、カズマの集めた冒険者達との連携により討伐された。
黄金竜
エンシェントドラゴン
羽の生えた巨大なドラゴン。アニメオリジナルシーンでミツルギがこれを倒していた。ゲーム版『復活のベルディア』にも登場。息が生臭いらしい。

世界観

舞台となる異世界は、簡潔に言えば劇中でアクアやカズマが言うように「ゲームのような世界」である。

魔法・モンスターが実在する中世風のファンタジー世界で、魔王軍の侵攻のせいで世界が危機に陥っている。また、モンスターを倒し、経験値を得て強くなるなどシステム面でもゲーム(とりわけRPG)に近い[注 6]。ゲームの知識があるカズマはそれらの「お約束」を看破できるが、現実的な運用との兼ね合いから当てが外れてしまうことも少なくない。また、自然環境や文化などの違いから地球の常識ではありえない現象が頻発する。

世界、または惑星の名称は不明で、カズマは「ろくでもない世界」と呼んでいる。

文明
文明は地球でいうところの中世ヨーロッパに類似しており、国王や領主の権限が強い封建社会である。現代日本出身のカズマは法の不備などで理不尽な思いをすることも多い。
科学の代わりに魔法が発展したためその技術レベルはカズマ曰く「バカにはできない」ものがあり、辺境の町であっても上下水道のような基本的なインフラや、食堂や宿屋・大衆浴場のような店舗・施設は完備されている他、「冒険者カード」のようなハイテクな道具が日常的に使われている。
冷蔵庫や電子レンジといった便利な家電製品は存在しないが、魔道具(後述)によってそれに近いものが存在したり、または新たに作ることができる(魔力を使う湯沸かし器、ウィズの店の「くーらー」など)。
魔法関連
この世界では魔法の技術が大きく発展しており、魔法を扱う冒険者である「魔法使い」や「僧侶」、「魔道具」を作る職人などが職業として成立している。
魔法使い志望の若者の多くは子供のうちに「魔法学院」へ就学する。優秀な魔法使いを輩出している紅魔の里にも魔法や体術を教える「学校」が存在し、めぐみんやゆんゆんはそこを出た後で冒険者となっている。(魔法についての詳しい説明は「用語」の「魔法」を参照)
言語等
地球とは異なる言語が使われているが、女神の力で地球から来た人間は「神々の親切サポート」により脳を負荷をかけて自動で習得しているため、言葉に不自由はない。
アニメ版で描かれている各所の文字は法則をたどるとアルファベットに相当し、日本語のローマ字表記と英語になっている。更に装飾文字がいくつかあり、草書体のように形が崩れているものもある(例として、前者は冒険者ギルドの張り紙、後者はめぐみんのメモなど)。
人名は姓・名の順で呼ばれ、苗字がなくてもよい。地球から来た者はカタカナ表記で呼ばれる(例:サトウカズマさん)。ただし冒険者カードの氏名欄は名・姓の順になっている(アニメ版より)。
遺跡などにはこの世界の人間に解読可能とされている「古代文字」というものも存在するが、実は日本語であり転生者が持ち込んだものである。
信仰
神として女神アクアと女神エリスが信仰されており、それぞれ「アクシズ教」と「エリス教」という教団があるが、主流であり国教とされるのは「エリス教」の方である。
女神その人であるアクアは周囲にそのことを話しているが、突拍子もないことのため人々からは信じてもらえず、「女神と同じ名前」の「女神を自称する変な人」と認識されている。
また、「アクアとエリスはその昔、先輩後輩の間柄だった」という神話が伝わっており、異教の女神であっても尊敬や畏怖の情は持たれているようである(なおアクシズ教徒はこの限りではない)。
死者について
死者の埋葬は一般的に直の土葬で、浄化が不十分な場合はその魂は成仏[注 7]できず(つまり天界へは行かず)、悪霊やゾンビのようなアンデッドモンスターとなってしまう。
無事に成仏して天界へ行き着いた者達は、アクア曰く、多くは過酷な環境の世界に嫌気がさして天国へ行くという。
なお、プリーストの魔法に死者を蘇生させる「リザレクション」があるが、誰であろうと復活ができるのは一生につき一度きりである。しかしこの世界の死者の魂は女神エリスの管轄のため、彼女の先輩にあたるアクアを連れたカズマは特例として許され、結果的に何度かの復活を実現している。
生物
この世界の生き物は地球の同種の生き物と比較して非常に強く逞しいため、地球のものと似たような生物でも大きさや運動能力などが桁違いに高いことが多い。
新鮮な野菜が生き物のように動き回ることがあり、止めを刺さないと大人しくならない。サンマは通常の魚とは違って畑から獲れるという。また、子犬ほどの大きさのカブトムシが鎧に突き刺さってきたりする。
食文化
飲食店ではトカゲやカエルの料理が定食として出されたり、酒場では原料のよくわからない飲み物が売られている。未成年の飲酒は法的に許されるが、「何かあった際には自己責任で」という暗黙のルールになっている。
主食としてパンを食べている描写が随所にある。カニは最高級食材の一つであり、特に「霜降り赤蟹」は滅多な事では食べられない貴重品である。

用語

汎用

冒険者
広義には冒険者ギルドに所属し、冒険者稼業を行う者を指す(用法としてはこちらが一般的)。ギルド職員のことは「冒険者」とは呼ばない。
狭義にはギルド登録時に選べる職業のうちのひとつを指す(詳しくは「冒険者の職業」の項目を参照)
冒険者ギルド
各町にある冒険者稼業の斡旋をしている団体。冒険者カードの発行や、依頼の取次やモンスターの死骸の買い取り、飲食のサービス提供などをしている。
アクセルの街の冒険者ギルドは駆け出し冒険者育成のため、周辺の弱いモンスターを意図的に残して管理しているという。
冒険者カード
冒険者ギルド登録時に支給される免許証大のカード。冒険者の身分証明書であり、習得スキルの管理にも使われる。
初回に一度触れるだけで所有者のあらゆる能力を自動的に数値化することができる。ただし本人の年齢身長体重や身体的特徴は手動で登録する。登録後はタッチパネル式の操作でスキルの習得も可能(例外として基本職である「冒険者」は、事前にスキルを教えてもらわなければならない)。
記載内容は上記のものに加え経験値、レベル、各ステータス、習得済みのスキルやスキルポイント、倒したモンスターの種類や討伐数(日割りで正確に計測される)など。記録は本人の状態に応じて自動で更新される。
アニメ版では水晶の付いた専用の装置に手をかざすことで登録となり、カードには簡単なプロフィールも記載されている[注 8]
クエスト
冒険者ギルドにあてられた依頼で、冒険者の主な収入源の一つ。ギルドの掲示板の張り出しから選んで請負い、提示された条件を達成できればギルドからの報酬が貰える。例としてモンスターの討伐や捕獲、薬草のようなアイテムの採取など。条件に応じて難易度が設定されている。
緊急時に冒険者を招集する「緊急クエスト」といったものも存在するが、参加は任意である。
経験値
冒険者各人が吸収した「記憶」を数値化したもの。
この世界のあらゆる存在はその体内にを秘めており、他の存在を殺す・食べるなどすることでその者のの記憶の一部を吸収し、体内に貯め込む性質を持っている。そしてそれらを一定以上貯め込んだ生物は、ある日突然、急激に成長することができる(これを俗に「レベルアップ」「壁を超える」などと呼ぶ)。
これらは通常目に見えないが、冒険者カードを使うことで特別に数値化が可能になっている。
レベル
経験値を元に算出した数値で、冒険者の強さの基準。数値は冒険者カードに表示される。
スキル
冒険者カードによって習得できる様々な技能。スキルは使用することでスキルレベルが上昇し攻撃スキルなら威力が上がり、補助スキルなら効果が上昇するなど、使い勝手が良くなっていく。
魔法の使用もスキルのうちに含まれるが、語句としてはスキルでなく「魔法」が使われる(例:爆裂魔法を放つ、水魔法を唱える)。
魔法
アクアによれば、本来的に人間には(どの世界の者であっても)魔法の力が備わっており、知らず知らずのうちに使っている者もいるという。
しかしこの世界での魔法はスキルの一部とされており、使うためには魔力や知力・職業などの必要条件を満たした上で、冒険者カードの操作で該当の「スキル」を習得しておく必要がある。そのため、カズマのようにたいして素質がなかったものでも多少の魔法を扱えるようにもなれば、こめっこのように十分に素質や能力がある者であっても上記の過程を経なければ魔法を使えない。
スキルポイント
スキルの習得のために必要なポイント。経験値やレベルとは別個に換算されており、冒険者カードの操作でこれを振り分けることによりスキルを習得する。習得済みスキルのレベルの上昇にも使う。
通常職業に就いた時やレベルアップ時に得られるが、希少なポーションを飲むことでも獲得できる。また、本人の才能や適正によってあらかじめ多くの「初期ポイント」が用意されている場合がある。
カズマは冒険者としての才能も適正も無かったため0ポイントだったが、アクアは最初から宴会芸スキルとアークプリーストの全スキル、更には幾つかの格闘スキルも習得できる程のスキルポイントを保有していた。冒険者は他の職業のスキルを習得できるが、必要なポイントが余分に(カズマの場合は概ね50%アップ)必要になる。
ステータス
各人の能力の値。それぞれ「筋力」「生命力」「知力」「魔力」「器用度」「敏捷性」「幸運」。数値は冒険者カードに表示される。
魔法抵抗力 / 魔法防御力
魔法に対する抵抗力。この値が高い程魔法を受け付けなくなる。冒険者カードのステータスのうちに含まれているのかは不明。
勇者、勇者候補
「勇者」は魔王を打ち倒し世界に平和をもたらした者、あるいは将来そうなるであろう者といった意味合いで使われている。冒険者の理想像。魔王を倒した勇者は王家から婿として迎え入れられるという。
「勇者候補」とはその候補者のことだが、事実上、見知らぬ土地から来た人間(地球からの転生者)を指す俗称として使われている。彼らは総じて神々から与えられたという強力な力を持ち、英雄的な扱いを受けるためである。また、皆がこの世界の常識に照らして異様な名前や性格・風習などを持っていることでも知られる。
劇中ではミツルギが紅魔の里の者から「勇者候補」と、のちに王女アイリスからは「魔剣の勇者」と呼ばれていた。
エリス(通貨)
この世界での通貨単位。価値は日本円換算で1エリス1円相当。硬貨と紙幣が使われている。単位の由来は女神エリスから。

国名・地名・施設

ベルゼルグ王国
この世界において魔王軍と国境が重なる唯一の国。周辺国は防衛ラインを維持すべく、精鋭部隊の派遣や防衛費の協力などの手厚い支援を行っている。
国名は小説版第10巻で明らかになった。
アクセルの街
カズマたち二人が降り立った場所で、物語の主な舞台。地理的に魔王の城から最も遠く周囲のモンスターも弱い、駆け出し冒険者達の街である。石の外壁に囲まれ、街の出入り口付近では衛兵が警備している。街中は子供が外で遊べるほど治安が良い。
冒険者ギルド
レストランと酒場も付属している。後にバニルが酒場の一角を借りて相談所を開いた。
大衆浴場
宿屋
日本に比べると割高である。
馬小屋
宿屋と比べると格安で部屋を借りられるので、金のない冒険者が寝泊まりする場所となっている。
ウィズ魔道具店
ウィズが経営する小さな魔道具販売店。後にバニルも店員となる。
本格的な魔道具を取り扱っているがそれほど需要がなく、ウィズの商才も相まって店の経営は赤字である。ひょんなことから売り上げが伸びることもあるが、その分仕入れを多くしてプラマイゼロにしてしまうという。冒険者間の話では美人店主目当ての男性客が店先を訪れては、何も買わずに帰っていくのが常らしい。
その後カズマの提案で棚の一角に彼が考案した魔道具が置かれ、大繁盛となった。
屋敷
街の郊外にある屋敷。屋敷としてはそれほど大きくはないが、日本の一軒家の数倍の大きさがある。元は貴族の別荘だったが持ち主が亡くなり、現在では悪霊の蔓延る無人の幽霊屋敷になっていた。
アクアによる屋敷の除霊後も風評被害で買い取り手がいなかったため、宣伝も兼ねてカズマ達に無償で提供された(夕食の際の冒険話と墓の掃除が条件)。その後はカズマ達4人の住居兼活動拠点となっている。
1階には暖炉付いた広間と、広めの浴室がある。2階の一番大きいのがカズマの部屋。トイレは1階と2階にある。
庭先にアンナの墓があり、その霊はいまだ地縛霊として屋敷に住みついている。ウィズもそれらの事情を知っており、彼女の霊を気にかけている。
サキュバスの店
路地裏で秘密裏に営業しているサキュバスたちのサービス店。外装はただの小さな飲食店にしか見えない(アニメ版では表に露骨に看板が立っている)。
男性冒険者の欲求不満を解消する事を目的に魅惑な夢を見せる代わりに生気を日常生活の支障にならない程度に摂取する。安価で事前に提出する客の要望書通りに応えてくれ、「夢」であるため法に触れるような事は一切無いため、普段女性の仲間が居る事で禁欲生活を余儀なくされている男性冒険者にとっては良心的なサービスもあり夢のような店で大盛況である。
店の存在は男性冒険者たちにより秘密裏に守られており、中にはLv30クラスの男性冒険者もアクセルの街から離れないほどで、デストロイヤーが来襲する際も、街よりもサキュバスの店を守ろうと剣を取り立ち上がったほど。
警察署
中央区に位置する建物。最奥に牢屋もある。ダストはここの常連。
裁判所
裁判を行う建物。ホール型の法廷は日本の裁判所とほとんど変わらないが、部屋の中央に嘘を見破るベルが設置されている。ベルに細工をされぬよう、建物内では魔法は一切使用禁止とされている。アニメ版では野外の処刑場前での裁判になっている。
ダスティネス邸
中央通りに位置した大貴族ダスティネス家の屋敷。ダクネスの実家。
内装は全体的にやや質素な印象を受けるが、よく見れば調度はどれも高級品というシックな造りである。池付の庭や修練場もある。
キールのダンジョン
アクセルの街から山道を半日ほど歩いた場所にある、駆け出し冒険者達の練習用ダンジョン。山麓の入り口近くに『避難所』と書かれたログハウスも建てられている。
その昔、とある貴族の令嬢に恋をした国一番の魔法使いキールがここを作り、立て篭ったという伝説がある。
既に攻略されつくしたダンジョンだが、カズマはスキルの実験も兼ねた軽い探索クエストで訪れた。アニメ版では新たに隠し部屋が発見されたためにギルドから出された特別探索クエストで訪れる設定になっている(また、ダクネスも来ていない)。
入口から地下深く階段を下りるが内装は一階層構造で、通路は比較的広い。明かりはない。
奥地の隠し部屋の先にはリッチーと化したダンジョンの主・キールその人が鎮座していたが、アクアの手により浄化され、モンスターはいるが持ち主のいない空きのダンジョンとなった。
その後、空いているのをいいことにバニルがここに住み付こうとし、爆発人形でモンスターを駆除、彼が立ち退いてからは再び空きのダンジョンとなった。
アルカンレティア
水と温泉の都。山と巨大な湖に挟まれた温泉で栄える観光街で、アクシズ教団の総本山。アクセルの街から平原を馬車で一日半の距離にある。街の周囲は強力なモンスターが多い。
いくつもの温泉宿が建ち並び繁華街は大変賑わっているが、住民の大半がアクシズ教徒のため宗教勧誘が執拗であり、特にエリス教徒には風当たりが強いので観光客は困らされている。
ハンスの起こした温泉の汚染騒ぎの際、アクアが本気で行った広範囲の毒の浄化により、ハンスの討伐と引き換えに山にあった源泉が全てただのお湯に変わってしまい、街の産業およびアクシズ教団の財源が断たれてしまった。しかし、実際はこの水は強力な効果の聖水であり、アクシズ教団の上層部はこれらの一件でアクアの正体に気付き、深く感謝していた。
王都
ベルゼルグ王国の首都。中央に王城がそびえる。アクセルの街より前線に近いようで、たまに魔王軍の襲撃があるが、城下には高レベルな騎士団や腕利き冒険者、果ては「チート持ち」の勇者候補たちが常在しているのですぐに鎮圧される。王と第一王子は魔王軍との戦いで最前線の街に向かっているため不在。
魔王軍と衝突する最前線の砦。王都から歩いて二日の距離にあり、中間地点に温泉宿がある。
平原に位置する強固な城壁に囲まれた砦で、王国の騎士団や勇者候補たちが駐在している。森の中にある魔王軍の前線基地と睨み合っている。
邪神ウォルバク(女)の連日の爆裂魔法で城壁が損傷していたが、アクアの土木工事で修復・補強されて形勢が逆転し、逆にめぐみんの連日の爆裂魔法で敵の基地は崩壊した。
機動要塞デストロイヤー
とある大国で開発された蜘蛛型の超大型搭乗兵器。宝珠コロナタイトを動力源とする永久機関を有し、稼働直後に暴走し、各国に甚大な被害を与え続けている。
「デストロイヤーが通った後はアクシズ教徒以外草も残らない」とされ、天災のような扱いをされている。
本体上部にはゴーレムが多数徘徊しているため上空から強襲する作戦は使えず、強固な魔法抵抗障壁を装備しているため魔法も効果をなさず、落とし穴や壁は掘っても回避されるか、落ちてもすぐに対応してしまう。
アニメ版では低予算の無理な注文のために制御系にまで予算をかけれなかった結果暴走した事になっており、防衛用のゴーレムが配備されていないなど若干変更されている。
紅魔の里
紅魔族の住む土地で、めぐみん・ゆんゆんの出身地。アルカンレティアから徒歩で二日の距離にあるが、周囲は強力なモンスターで溢れかえる危険地帯のため馬車は出ていない。通常は里の魔法使いのテレポートで移動する。
一部に観光用の施設もある農村のようなのどかな集落で、住民の人口はカズマの見立てで300人程度。人口に応じた販売店や職人がおり競合することは少ない。
住民は子供を除けば皆が上級魔法を使えるアークウィザードであり、そのため魔王の軍勢すらさほど脅威には思っていない。事実攻め込まれても平然と追い帰してまた元の生活に戻る。
シルビアの襲撃で多くの建物が炎上・崩壊してしまったが、優れた修復技術により数日で元通りになった。
石化したグリフォン像
紅魔族の里の観光名所の一つで、里の入り口に立つ像。実際に魔法で石化させたグリフォンを使っている。アクアが呪いを解除しようとしたが止められた。
猫耳神社
里の観光名所の一つで、謎の神を祀る神社。ご神体は猫耳スク水少女の美少女フィギュアで、小説第5巻の挿絵では胸元の名札には「にゃん」と書いてある。
聖剣が刺さった岩
里の観光名所の一つで、意味深に聖剣が刺さった岩。これを抜いた者には強大な力が備わるといわれ、一人につき一回だけ挑戦することができる。実は鍛冶屋のおじさんが観光用に作ったもので、一万人目の挑戦者に抜けるよう魔法がかけられている。
願いの泉
里の観光名所の一つで、木陰に佇む小さな泉。斧やコインを供物として投げ込むと金銀を司る女神が現れるという噂がある。実は鍛冶屋のおじさんが定期的に底をさらっており、鉄材は武器防具にリサイクルされている。
地下格納庫
紅魔族の里にある、デストロイヤーの設計者が開発した兵器や日本から持ち込んだゲーム機などが保管された格納庫。
公衆大浴場「混浴温泉」
紅魔の里の銭湯。クリエイトウオーターで水を作りファイヤーボールで湯を沸かしているので、厳密には温泉ではない。
喫茶店デッドリーポイズン
商業区にある里に一つしかない喫茶店。店名は「死を呼ぶ毒」の意味だが、味は一品。
武器店ゴブリン殺し
商業区にある武器屋鍛冶屋との兼業で、魔力を込めた武器防具を扱っている。里の住民は皆魔法使いなのであまり需要はないが、異様で複雑な形の武器は好評で、鎧は一部のマニアに人気らしい。
全てを見通す展望台バニルミルド
山頂の展望台。超強力な遠見の魔道具が設置されており、魔王の城の魔王の娘の部屋が覗き見可能。
めぐみんの家
里の隅に位置するめぐみんの実家。一般家庭よりも質素な造りをしている。裏にひょいざぶろーの魔道具工房がある。
学校
紅魔族の子供達が通う学校。男女別にクラスがあり、この世界における基礎教養・魔法の知識や体術などを教える。冒険者カードの発行もしている。
一定数のスキルポイントを稼いで何らかの魔法を覚えれば卒業となるが、紅魔族の価値観から通常は上級魔法を覚えての卒業となる。
スキルポイントは定期テストの成績優秀者に与えられる「スキルアップポーション」か、課外授業のモンスター狩りでレベルアップして得ていく。
それ以外の基本的なシステムは日本の小・中学校とほぼ同じようで、授業時間は朝方から昼過ぎまで、校内施設に職員室・保健室・図書室・粗末な校庭などがある。
スピンオフ作品では当時の学校の机の配列、席順が紹介されている。
魔力供給施設、モンスター博物館、霊峰ドラゴンズピーク、女神が封じられた地、魔神の丘
小説版第5巻「紅魔の里”不滅目録(エターナルガイド)”」の地図に記載されているが説明がない。
エルロード
カジノ大国として知られるベルゼルグ王国の隣国。王都はベルゼルグの王都から馬車で10日の距離にある。
商業で栄えた国のため強い騎士団を持たず、ベルゼルグ国にはもっぱら資金面での援助をしている。
ノイズ
かつて存在した魔法技術大国。機動要塞デストロイヤーを開発したが、その暴走により滅亡した。
世界最大のダンジョン
現在ではダンジョンを名物とした観光街として栄えている。ウィズはここへ魔法素材の採取に来ていた。
魔王の城 / 魔王城
魔王軍の本拠地。非常に強力な魔力結界で守られている。

他の世界

地球
我々の世界と同じ科学技術の発展した現代の世界。カズマやミツルギは日本の出身。
天界
死者の魂がまず送られる所で、各異世界につながる空間。ここにやって来た死者の魂に女神が対面して今後の処遇を決め、導くことになっている。
処遇は通常「その世界で新たに生まれ変わる(記憶も無くなる)」か「天国へ行く」かの二択であるが、政策的な特別処置がとられることもある。
この世界の担当は女神エリスで、カズマは行きがかり上何度もここへ送られてエリスに会っている。
天国
死者の魂が行き着き、永遠に生きる世界。アクア曰く、物が生まれず娯楽のない退屈な場所らしい。
地獄
悪魔族が本来住んでいる世界。悪魔はここから現世に召還されるという。

種族

獣人
獣耳のように一部動物の特徴を持った亜人の種族で、アクセルの街にもちらほらといる。社会的な扱いは普通の人間と変わらない。
紅魔族(こうまぞく)
紅魔の里に住む、紅い瞳をした人間の一族。生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適正を持つ。そのため皆が魔法の修行を積んでアークウィザードとなる。
総じて皆が変な名前をしており、中二病のような芝居がかった言動をとるが、本人たちは格好いいと思っている。自己紹介の際も堂々と名乗り、「紅魔族随一の○○」という通り名を称する(基本的に自称)。
戦闘の際に見栄えを重視するなど独自の価値観を持っており、ネーミングセンスも奇抜。例外的にゆんゆんのような常識人もいるが、一族の中では変人扱いされてしまう。
特徴である紅い瞳は、感情が高ぶると紅い輝きが増す。身体のどこかにバーコードの刺青があり、他人にバーコードの場所を知られることは非常に恥ずかしいこととされる。
実はその起源はとある魔法の研究者が対魔王用に作り出した、魔力を増幅する改造手術を施された改造人間。紅い瞳やバーコードは被験者達のたっての希望で付けられた意味のない飾りで、独自のネーミングも元は研究者が適当に付けたあだ名が浸透したものだった。
エルフ族
白い肌の美形な種族。
耳が長くて上品で高貴という点はこの世界でも共通認識のようだが、実際の容姿や性質はステレオタイプのそれとは異なるため、観光地のエルフはわざわざ付け耳をしてそれに扮している。
耳は純血の森のエルフは長くとがっているが、人の血が混じると丸くなるという(この世界では交雑を繰り返しても「エルフ」と呼ばれる)。弓の扱いが下手な者もおり、ドワーフとも特段仲が悪いわけではないらしい。
ドワーフ族
背が低くずんぐりした体格の種族。
エルフと同じく子供の昔話などで聞くイメージとは少々異なり、観光地のドワーフはわざわざ付け髭をつけてそれに扮し、パフォーマンスでエルフと口喧嘩をしている。
衛生面から髭を剃る者もいるし、手先が不器用な者もいるという。エルフとも嫌い合っているわけではないらしい。
悪魔族
神々に敵対する邪悪な種族。人間の悪感情を糧として存在している。通常は人を襲うモンスターだが、上級のものは知能が高く、会話も可能。
身体的に男女の特徴があるものもいるが、厳密には性別がない。寿命はなく、食事があれば永遠に生きられる。満月の夜になると感情が昂ぶり、力が満ち溢れるという。
文化として契約を絶対視しており、交わした約束は必ず守る。ただし相手に反故にされれば話は別であり、そのこともあって人間からはそれほど信用されていない。
プリーストの扱う神聖魔法や聖水が弱点で、身に受けると体が崩れて消滅してしまう。ただし、復活可能な回数・命の残数といった意味合いの「残機」という概念が存在し、上級の者ほどこれが確保されている。
個々の詳細は「登場人物」もしくは「モンスター」の項目を参照。

冒険者の職業

冒険者としての職種。広義の「職業」と区別するために「クラス」と呼ぶこともある。冒険者登録時に選ぶが、ステータスが上がれば別の職業への「クラスチェンジ」や上位職への「クラスアップ」もできる。

確認されているものは以下の通り。なお、冒険者の職業でないものに「商売人」「職人」などが挙げられている。

冒険者
狭い意味での「冒険者」。「初期職業」「基本職」「最弱職」(蔑称)とも呼ばれる。ステータスは全職業中最弱だが、他の職業のもつ全てのスキルを自由に習得することができる。ただしスキルポイントの消費が多めで、技の完成度も本職には及ばない。スキルの習得にはまず相手からそのスキルを教えてもらう必要がある。カズマの職業。
ソードマン
剣士。
ソードマスター
ソードマンの上級職。全職業中最高の攻撃力を誇る。ミツルギの職業。ブラッドもかつてはこの職業だった。
戦士
詳しい説明はないが重装備をして前衛で戦う職業であることが描写されている。ダスト、クレメア、ライズの職業。
ランサー
槍使い。前衛職。ロッド、ソフィの職業。
ナイト
騎士。たいていは鎧を着ており、ある程度剣術に長けている。前衛で戦うことが多いため「前衛職」とも呼ばれる。
「騎士」は王国の兵士や警察官・自警団にあたる者にも使われており、称号にも使われているが、就くためにこれが必須条件となるのかは不明。
ルーンナイト
詳しい説明はないが概ね剣などの武器術に長けていることが描写されている。
クルセイダー
ナイトの上級職。聖騎士。重装備ができ、全職業中最高の防御力を誇る。また、プリーストほどではないが神聖な力も使える。ダクネス、テイラーの職業。
ウィザード
主に攻撃魔法を扱う魔法使いの職業。主に中級魔法を使用する。就くためには高い知力が必要なため、アクアは初めからこの職になれなかった。リーンの職業。
アークウィザード
ウィザードの上級職。めぐみん、ゆんゆん、ウィズの職業(ウィズは店主との兼業)。キールもかつてはこの職業だった。
プリースト
主に神聖な回復魔法を扱う僧侶の職業。攻撃魔法が使えないため一般的にレベル上げが難しいといわれているが、例外的にアンデッド族には回復魔法が効くため、多くのプリーストはアンデッドを好んで狩っている。
属する宗派は任意で選ぶことができ、教会付の「僧侶(プリースト)」は概ねこの職業のようである。セシリー、トマス、マリスの職業。セシリーはアクシズ教団所属。
アークプリースト
プリーストの上級職。あらゆる回復魔法と支援魔法を使いこなし、前衛に出ても問題ない程の強さを誇る万能職。冒険者の中でも特になり手の少ない「レア職」だという。アクア、ゼスタの職業(ともにアクシズ教団所属)。ロザリーもかつてはこの職業だった。アクアは教会付の「僧侶」の業務も行える。
アーチャー
弓使い。詳しい説明はないが目の良さが描写されている。キース、ジャックの職業。
盗賊
斥候やダンジョン探索に特化した職業で、罠解除や敵感知、潜伏や窃盗といったスキルを覚えられる。地味なので成り手が少ないらしい。クリス、フィオ、ライナの職業。
エレメンタルマスター
精霊の力を借りて魔法を使う職業。
クリエイター
魔法陣を使った罠を仕掛けられる職業。
ドラゴンナイト
ドラゴンに乗る騎士の職業。凄腕の槍使いライン・シェイカーがこれになったが、後に不祥事を起こし資格を剥奪されたという。成り手の少ない「超レア職業」。
狂戦士
ダクネスが上級前衛職として挙げた職業。冗談の可能性もある。

各スキル・魔法

スキル・魔法の呼称の法則として、詠唱の際は()内のカタカナを使い、普段は漢字表記の翻訳語で呼ぶ(例:『エクスプロージョン』と唱えて「爆裂魔法」を使う)。

呼び方がどちらかの表記で統一されていなかったり、正式な表記が不明瞭な場合もある。

また、神聖属性が付加された強力な魔法には接頭に「セイクリッド」、魔属性?が付加された強力な魔法には接頭に「カースド」が付く。前者は主にアクアが、後者はウィズが使う。 さらに強力なものにはその後ろに「ハイネス」が続く(例:『セイクリッド・ハイネス・エクソシズム』)。

職業別のスキル

盗賊スキル
窃盗(スティール)
相手の身に着けているものを何か一つ奪い取る。奪い取れる物や確率はステータスの幸運値に依存する。カズマの場合は、女性相手に発動すると真っ先にぱんつを奪い取ってしまう。
習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
敵感知
近くにいるモンスターの気配を感知する事ができる。敵の数もわかる。これは相手を敵だと考えていれば人間の気配にも有効のようである。[注 9]アニメではサーモグラフィーのような映像効果になっており、危険なものは赤く光る。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
宝感知
宝の在処が気配でわかる。
罠発見
罠解除
解錠
道具を使って錠を開ける。
潜伏
周囲から気配を断つ。体のどこかに触れていれば術者以外にも有効。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
逃走
敵から逃げられる。術者にのみ有効。
バインド
縄や縄状のものを使って対象を捕縛する。魔力を使っている為、込めた魔力が切れるまで簡単に解くことができないが、消費魔力が高い。
ワイヤートラップ
蜘蛛の巣のようなワイヤーの格子を作る。
スキル・バインド
相手のスキルの使用を封じる。
アーチャースキル
一端の弓の扱いができるようになる。
狙撃
飛び道具を扱う際の飛距離が伸び、幸運値が高いほどに命中率が増す。
千里眼
遠方の視認、および暗視が可能になる。サーモグラフィーのように色が反転するので、細かい文字のようなものはうまく見えない。アニメでは暗視ゴーグルのような緑色の視覚効果となっており、サーモグラフィーのように見えるのは「敵感知」の方になっている。
ソードマンのスキル
片手剣
片手剣を扱うスキルで通常は盾と併用する。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
クルセイダーのスキル
デコイ
囮スキル。発動すると敵モンスターの狙いが自分に集中する。
両手剣
ダクネスが習得していないスキル。ソードマスターやその他の剣士全般のスキルかクルセイダー固有のスキルかは不明。
物理耐性
魔法耐性
状態異常耐性
ダクネスが高めているスキル。
各魔法

ウィザード、アークウィザードの魔法スキル

初級魔法
初歩的な魔法であり、攻撃力自体は低い。そのため、普通のウィザードは中級以上の魔法スキルを習得することが多いとされる。各種属性の元素を出すことができ、その量は使う魔力によって調整できる。習得に必要なスキルポイントは冒険者で1。
ティンダー : 着火魔法。を生成する。マッチ代わりに使える。
クリエイト・ウォーター : 初級水魔法(-すいまほう)。を生成する。生成された水は飲めるほど清潔。
クリエイト・アース : を生成する。生成された土を畑に撒くと良い作物が育つ。
ウインドブレス : 初級風魔法。を起こす。Web版の名称は「ウインドブレスト」。
フリーズ  : 初級氷結魔法。冷気を放ち氷結を起こす。それ単体ではあまり意味がない。
セット魔法
カズマの機転による初期魔法の応用技。各名称は特典ゲーム『この素晴らしい世界に祝福を! in the life!』での表記。
コーヒー : 「クリエイト・ウォーター」と「ティンダー」の組み合わせ。お湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れる。
ウォータフリーズ : 「クリエイト・ウォーター」と「フリーズ」の組み合わせ。水溜りに踏み入った敵の足元を凍らせ、動きを封じたり滑って転ばせる。「窃盗(スティール)」に繋げる戦術も。
ブレスアース / アースブレス[注 10] : 「クリエイト・アース」と「ウインドブレス」の組み合わせ。砂埃を吹き付けて目潰しにする。ゲーム版では「ウィンドブレス」→「クリエイト・アース」の順番で発動する。
アースウォータ(仮称)[注 11] : 「クリエイト・アース」と「クリエイト・ウォーター」の組み合わせ。を相手にかけたり塗りたくる。ゲーム版未登場。
中級魔法
一般的な魔法使いが使用する魔法だが、その威力は使用者の魔力やレベルに依存する。習得に必要なスキルポイントは10。
ファイアーボール
の球を撃ち出す。
ブレード・オブ・ウインド
手刀から出る小さい風の刃で相手を切り裂く。
フリーズガスト
冷気を帯びた白いを発し、中に入った相手を氷漬けにする。
ライトニング
雷撃魔法。を放つ。遠距離戦において紅魔族が好んで使う中級魔法。
ウインドカーテン
渦巻く風のバリアで矢などの攻撃を防ぐ支援魔法。ゲーム版では「ウィンドブレス」の二度掛けで発動する応用技。
ストーンバインド
中級または上級魔法。
スリープ
相手を眠らせる。眠った相手はなかなか起きない。主にゆいゆいが使用した。
パラライズ
相手を麻痺させて一時的に動けなくする魔法。
フラッシュ
強い光を発して目くらましする魔法。
ロック / アンロック
魔法で鍵をかける(開ける)。かけた鍵は込めた魔力に応じて開けにくくなる。
上級魔法
威力は高いが代わりに消費魔力が大きく連発できない。紅魔の里ではこれを覚えて一人前とされる。習得に必要なスキルポイントは30。
インフェルノ
巨大なを放つ。最高位の炎の魔法。
水の魔法(仮称)
上級魔法しか使えないぶっころりーが使用した水の魔法。
アースシェイカー
周囲の地面を震動させたり意のままに動かす。
トルネード
巨大な竜巻を発生させる。
ライトニング・ストライク
相手の頭上にを降らせる。
カースド・ライトニング
貫通性のある黒い稲妻を放つ。
凍結魔法(カースド・クリスタルプリズン)
ウィズが本気を出すと熱湯の源泉を一瞬で凍結させる程の威力を発揮する。
エナジー・イグニッション
相手の体内から青い炎を噴きあがらせて燃やす魔法。
泥沼魔法(ボトムレス・スワンプ)
地面に巨大なを発生させる魔法。足止めに使われる。
ライト・オブ・セイバー
光の剣。手刀の先から光の剣を発して何でも斬り裂く。接近戦において紅魔族が好んで使う上級魔法で、ゆんゆんもよく使用する。
空間転移魔法(テレポート)
あらかじめ登録していた場所へワープする(させる)事ができる魔法。登録していない場所へのワープは「ランダムテレポート」と呼ばれ、場所を一切指定できない。一度に転送できるのは4人まで。魔力の消費が大きいため、1日に何度もテレポートすることはできない。[注 12]
光の屈折魔法(ライト・オブ・リフレクション)
姿隠しの魔法。光を屈折させて姿を消す。術者の周囲に追従式の結界を張る仕組みで、その範囲は半径数メートル。内側に入れば術者が見える。また周辺の物には影響がないため、足跡や踏まれた草などを観察すれば位置がわかってしまう。嗅覚の優れた相手にも効果がない。
特殊な系統の魔法
爆発系の魔法とも呼ばれる、上級魔法とは別系統の高度な魔法。破壊力に長け、属性は火や風など複合的なためどのような敵にも有効だが、実用性に欠けるため使用者が少ない。
炸裂魔法
比較的低威力の爆発の魔法。岩盤を砕く威力があるため、土木工事に役立つ。習得には上級魔法並のスキルポイントが必要。
爆発魔法
爆発を起こして敵を倒す魔法。高威力だが魔力の消費が大きい。かつてはモンスターと戦う伝説的なアークウィザードが得意としていたという。
爆裂魔法(エクスプロージョン)
めぐみんの使える唯一の魔法。魔力を大量に消費するうえ習得も難しいため、「習得するのは頭のおかしい人だけのネタスキル」と言われている。膨大な魔法許容量をもつウィズでさえ一日一発しか撃てないが、デストロイヤー攻略や魔王軍の戦いでも切り札として用いられる。この世界では敵を倒した当人しか経験値が貰えない為、めぐみんは経験値を貰える機会が多くレベルアップが早い。第9巻では邪心ウォルバク(女)が率いる魔王軍を毎日爆裂魔法で撃退し、短期間でレベルアップをして威力を増す。
本来の呪文は「エクスプロージョン」のみであるが、めぐみんはその日の気分で長い呪文を唱えておりその内容も毎回変わる。デストロイヤー攻略の際など、ドレインタッチなどで魔力を補給すると連発できる。
Web版では魔王城攻略の際にめぐみんがマナタイトを使用して連発して、マナタイトを使用した副作用か単なる興奮によるものか鼻血を出している。
習得に必要なスキルポイントは50。
劣化エクスプロージョン
魔法ではないが、魔力を蓄積する魔法石に過剰の魔力を供給して爆発させ、爆裂魔法に似た効果を出す。とらのあな限定ドラマCDで登場。
その他、系統不明のもの
サイレント
フリーズバインド
相手を氷漬けにして動けなくさせる。
アンクルスネア
ゆいゆいがめぐみんに使った魔法。足がらめか。
コントロール・オブ・ウェザー
天候を操る。使用にはあらかじめ雨雲を呼んでおく必要がある。劇中では農家の魔法使いが雨を降らせていた。
コール・オブ・サンダーストーム
強風や雷雨を引き起こす。使用にはあらかじめ雨雲を呼んでおく必要がある。紅魔の里の学校の先生が雰囲気作りのためだけに使用した。
トラップ・サーチ
エネミー・サーチ
マジックキャンセラー
相手の魔法を無効化する。
威力上昇
高速詠唱

プリースト、アークプリーストのスキル

回復魔法(ヒール)
治癒魔法とも呼ばれる、怪我を治せる魔法。アンデッドには攻撃魔法として働く。
復活魔法(リザレクション)
蘇生魔法とも呼ばれる、死んだ者を生き返らせる魔法。死んだ直後であれば蘇生させる事ができるが、遺体の損壊が激しいと困難になる。魔法自体に制限は無いが、天界の規定で同じ人間の復活は一度までという制限が存在する(カズマの場合は特例で黙認されている)。
ターンアンデッド / セイクリッド・ターンアンデッド
周囲に穏やかな白い光を展開させて、ゾンビなどのアンデッドモンスターを浄化する魔法。下級の者であれば一瞬で浄化する事ができるが、魔法抵抗力の高い相手には効きにくい。アクアの使う強化版の「セイクリッド~」は魔法抵抗力の高い相手にも通用し、作中ではデュラハンを浄化した。
退魔魔法(セイクリッド・エクソシズム / セイクリッド・ハイネス・エクソシズム)
悪魔祓いの魔法、破魔魔法とも呼ばれる。悪魔を消し去る青い炎を放つ。人間には無害。アニメ版では「ハイネス」は額から発射する光線になっている。
ブレイクスペル / セイクリッド・ブレイクスペル
対象にかけられた魔法や呪いを解除する。
浄化魔法(ピュリフィケーション)
水を浄化する魔法。汚濁した水や毒の水も澄んだ真水になる。アクアは触れただけで水を浄化できるが、この魔法を唱えることで効果を促進できる。また、その効果も通常のアークプリーストに比して非常に強力。
解毒魔法
中毒を治療する。
ブレッシング
神の祝福を授ける支援魔法。一定時間運がよくなる。
筋力強化(パワード)
速度強化
防御力強化
魔法抵抗力強化
各ステータスを一時的に強化する支援魔法。
リフレクト
魔法を跳ね返す光の壁を作り出す。
祈り(仮称)
死体に祈りを捧げ、魂を浄化することでアンデッド化を未然に防ぐ。通常の僧侶が葬式の際使用していると思しきもので、アクアもこれを使用した。
結界(仮称)
邪悪な者を立ち入らせない結界。
モンスターを寄せ付けない魔法
フォルスファイア
モンスター寄せの魔法。手に青白い炎を灯して敵の目を引きつける。心理的な作用があるらしく、周囲のモンスターは敵意を持って炎の所に集まってくる。

クリエイターのスキル

クリエイト・アースゴーレム
地面のからゴーレムを生み出す魔法。ゴーレムの強さ・大きさ・持続時間のバランスは作り手の魔力や匙加減による。

種族特有のもの

リッチースキル
ドレインタッチ
相手の魔力や体力を吸収して自身に補充したり、自身の魔力を他者に受け渡したりすることができる。ただし魔力の相性の関係から、アクアなどの女神の魔力をウィズといったアンデッドに分け与えると浄化されてしまう危険もある。肌の薄いところが吸収、供給の効率がよい。本来はアンデッドの持つスキルである為、人間でこのスキルを持つ者はほとんどいない。カズマはウィズから教わった。
デュラハンのスキル
死の宣告
一週間後や一ヶ月後に相手が死ぬことを宣告する呪い。プリーストの能力が高ければ解除ができるが、ウィズのパーティーのアークプリーストにはベルディアの死の宣告が解除できず、ウィズがバニルからリッチーになる方法を得る原因になった。
バニルのスキル
バニル式殺人光線
本人曰く、チート級の廃威力を誇る殺人光線で、人間なら当たれば死に、当たらなくても死ぬという。いくつかのバリエーションがあるらしい。
主に店の経費を無駄遣いしたウィズの折檻に使われている(リッチーなので当たっても死なない)。アクアやダクネスも被弾したことがあるが、女神の力や脅威的な耐久力のために気絶程度で済んでいる。
アニメでは独特のモーションで放たれる。
バニル式破壊光線
スピンオフでウィズの折檻に使われたもの。
カースド・ダークネス
闇の力で相手に呪いをかける。内容は自由に指定できる。
サキュバスのスキル
チャーム
相手を支配する。
伝説の勇者及びベルゼルグ王族のスキル
エクステリオン
剣先から巨大な光る斬撃を飛ばして相手を両断する。専用の聖剣からでないと発動できない。
セイクリッド・エクスプロード
全身全霊を込めた凄烈な一撃を放つアイリスの必殺技。専用の聖剣からでないと発動できない。
名前が「エクスプロージョン」と似ているためめぐみんと一度口論になった。
セイクリッド・ライトニングブレア
輝く白い稲妻を落とす魔法。
アクアのスキル
セイクリッド・クリエイト・ウォーター
初級魔法であるクリエイト・ウォーターの強化版。作中ではアクアしか使用していないが、アクア固有のスキルであるかは不明。アクアは水の女神ということもあり、その威力は絶大でベルディア討伐では洪水を引き起こしアクセルの街の入り口付近の家屋を破壊した。
ゴッドブロー
女神の怒りと悲しみを乗せたパンチ。発動の際に右(テレビアニメ第5話でミツルギに放った時は左)の拳が炎をまとって光り輝く。ジャイアントトードなどの打撃の効きにくい相手には通用しないが、スライムであるハンスの本体にはある程度効いていた。ミツルギには効いていた。
ゴッドレクイエム
女神の愛と悲しみの鎮魂歌。杖を使った打撃攻撃。発動の際に杖の先が開き、光り輝きながら回転する。ゴッドブローと同じく打撃の効きにくい相手には通用しない。左の拳だけで撃つこともでき、アクシズ教徒の信仰心で青い光をまとって輝き威力が増幅し、スライムであるハンスの本体にトドメを刺した。
土木工事
スキルとは異なる可能性もあるが、アクアが土木工事のバイトで培った技術。アクアの場合、持ち前の才能と水の操作による乾燥からかなり手際よく工事を進めることができ、邪神ウォルバク(女)が爆裂魔法で破壊した砦の城壁を短時間で修復し、さらに補強を重ねてより強固なものに造り変えてしまった。
女神、天使のスキル(アクアが使用不可のもの)
天界に召された人間を転生させるためのゲートを開く。テレビアニメ第1話では天使が、第7話ではエリスが2度目の死を迎えたカズマを再び異世界に転生させるために、床に魔法陣のようなゲートを開いた。

その他スキル

宴会スキル
花鳥風月
宴会芸。アクアが異世界で最初に身に着けたスキルの一つ。習得に必要なスキルポイントは5と多め。
ヴァーサタイル・エンターテイナー
対象を芸達者にする。かけられた相手は本人同然の声真似など、高度なスキルを身に付ける事ができる。
料理スキル
高度な調理を可能にするスキル。パーティーメンバーには冒険に役立たないと言われながらも、料理は好評でカズマの腕前が高度なものであることを示している。その腕前はダクネスからは館の料理人に引けを取らないと評されている。
鍛冶スキル
鎧や道具の修理、ライターなどの生産を可能にするスキル。
読唇術スキル
相手の口元を見るだけで、おおよその会話の内容が読み取れる。

アイテム

ネロイドのシャワシャワ
酒でも炭酸飲料でもない謎の飲み物。飲むと「シャワシャワ」するという。
アニメ版では「シュワシュワ」という名前になっている。泡立つ飲み物で、日本酒のように一升瓶で売られているが酒場ではジョッキで飲む。
ワイヤー
バインドで使うためにカズマがこの世界で作った鋼鉄製のワイヤー。第9巻では霊体も拘束できるミスリル合金製ワーヤーが登場し、カズマに拘束されダクネスはご満悦。
ダイナマイトもどき
爆発するポーションを染み込ませた土を固めて紙で巻き導火線をつけた簡易ダイナマイト。ティンダーで点火し爆発させるが、カズマが爆発する際に「エクスプローション」と叫んだため、めぐみんが逆上する。
ボードゲーム
この世界に伝わる将棋やチェスに似た盤上ゲーム。この世界では魔法の概念があるため「テレポート」のような特殊なルールがある。めぐみんやアイリスはこれが得意。
確認できる駒で「王様」「冒険者」「ソードマスター」「クルセイダー」「アーチャー」「ウィザード」「アークウィザード」「オーク兵」。確認できるルールで「王手」「テレポート」「合意による駒の交換」「クラスチェンジ」(冒険者を別のクラスに変える)「エクスプロージョン」(盤面をひっくり返す。アークウィザードが自陣にいる場合のみ。使った時点で勝ちになるが、使用は一日一回)。

鉱石・宝石類

アダマンタイト
非常に固い鉱石。これを破壊できてはじめて一流冒険者を名乗れるという。
吸魔石
魔力を吸い取り蓄積する石。ドラマCDで登場。
通常、魔法使いは魔力を込めたものをいくつか携帯しており、いざという時に魔力を吸い出して補給するという。
石は魔力の量に応じて色が変わる。限界値以上に魔力を吸うと爆発してしまう。
マナタイト
高密度に魔力を封じ込めた宝珠。魔法発動時にこのマナタイトから魔力を引き出す事で魔力の消費を肩代わりさせる事ができる(使い捨て)。めぐみんの父ひょいざぶろーが製作し販売しているマジックアイテムであり、高価。
コロナタイト
それ自体が高熱を発する宝珠。存在自体が幻といわれる程希少であり、その希少な宝珠1つで永久機関を作れるほどのエネルギーを秘めている。機動要塞デストロイヤーの動力源として組み込まれる。

装備品

ジャージ
カズマが着てきたジャージ。服を新調してからは部屋着やパジャマの代わりに着ている。カズマは「日本での思い出の品」として大切にしているが、アクアからは何度も薪代わりに燃やされかかっている。
ちゅんちゅん丸
日本刀を模してこの世界で作らせたカズマの愛刀。銘はめぐみんが勝手につけた。アニメ版では登場後、実用性の面からすぐにサイズ変更され、脇差のような長さになっている。
量産型バニル仮面
バニルがウィズの店で売り出した商品で、彼の仮面のレプリカ。月夜に着けると謎の悪魔パワーで身体の調子がよくなるという。
カズマはバニルからこれを譲り受け、「銀髪盗賊団」として活動する際に着用している。
お守り
紅魔族に伝わる験担ぎのお守り。筒状のロケットペンダントで、中に仲間や強い魔力を持つ者の髪の毛を入れておく。持っていると持ち主の身を守ったり落し物がすぐに戻るという。
めぐみんが作って3人に手渡し、それぞれの髪の毛を入れ合った。
アクアの杖
アクアが魔法を発動する時に使用する杖(杖なしで発動できる魔法もあるので必須ではない)。 先端が花の蕾のようになっており、魔法発動時に開花するような演出がある。使用時にどこからともなく飛んで来る。日常生活で物干し竿がわりに使われる事もある。
羽衣
アクアが着けている淡い紫色をした女神の羽衣。アクア曰く神具(「神器」と同義)だという。強力な耐久力を持ち、あらゆる状態異常を受け付けず、様々な魔法がかけられているという。任意で出現・消失させる事ができる。
アクアはこれを毎日水洗いして干している。ちょうどカズマのジャージのように、彼女も「女神の証」としてこれを大事にしているが、カズマからは質に出されそうになったりとあまり良い扱いを受けていない。
アニメ第二期のOPでは、爆裂魔法の爆風を利用してこれを大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶシーンがある。第10話でも宿屋からの逃亡の際に同様の使い方をした。
めぐみんの杖
めぐみんが肌身離さず持ち歩いている杖。爆裂魔法の発動時に使用している。パーティに加わった後、同じデザインのマナタイト製のものに新調している。新旧でカラーリングが異なり、旧版は杖先の玉が水色、新版は赤色。

魔道具

「マジックアイテム」とも呼ばれる。魔法の力を利用した道具。

拡声器
使用者の声を大きくする魔道具。主に町内アナウンスに使われている。
湯沸かし器
貴族の屋敷の浴室などに設置されていて、少量の魔力を消費して湯を沸かす魔道具。
嘘を見抜く魔道具
警察が取り調べの際に使用する、嘘を検知して鳴るベル。人の悪意などに反応する仕組みであり、女神のアクアには効果がない。
ウィズの店の商品
ライター(ジッポー、オイルライター)
ウィズの店で置かれることになったカズマプロデュースのヒット商品。オイル式なので正確には魔道具ではない。
カエル殺し
スピンオフ作品で紹介されているウィズの店の商品。カエルの餌に見える炸裂魔法が封じられたマジックアイテム。20万エリス。
くーらー
スピンオフ作品で紹介されているウィズの店のヒット商品。魔力を注ぐと室温が下がる魔道具。寿命は半年。大量生産の場合は2か月かかる。
バニル人形
仮面の悪魔の仮面の欠片を埋め込んだ人形。悪霊が寄ってこなくなる効果があるが、夜中に笑い声を上げる。
魔法効果上昇ポーション
ウィズの店の商品。在庫は呪縛魔法と泥沼魔法。
女神のダシ汁
スピンオフ作品で紹介されているウィズの店のヒット商品。アクアがたらいの中で浸って浄化した聖水
ライティング魔法のスクロール
ウィズの店の商品。ライティング魔法が封印されており、読み上げると解放されるが、明るいところでは使う必要がなく、暗いところでは読めないため役に立たない。
麻痺の効果拡大スクロール
麻痺の範囲が無条件で広くなり、術者も巻き込まれる。
願いがかなうチョーカー
ウィズの店の商品。アニメオリジナル回「この素晴らしきチョーカーに祝福を!」で登場。
着けた本人の願いがかなうまで外れず、しかも日ごとに締まっていく装飾品。
用途は主に女性のダイエットサポートで、ウィズの店では珍しく人気商品になっている。値段は10万エリス。
劇中ではカズマが着けてしまい、命の危機にさらされた。
仲良くなる水晶
ウィズの店の商品。アニメ(第2期)第2話のオリジナルエピソードで登場。
熟練した魔法使いでないとうまく使えないが、めぐみんとゆんゆんは使うことができた。
魔力を込めると発動し、使用者の恥ずかしい過去を投影する。それによりお互いの理解や情が深まるという仕組み。
古代の魔道具
結界殺し
シルビアが地下格納庫の結界を解除するために使った魔道具。
魔術師殺し
デストロイヤーの設計者が開発した、魔法が効かない特性を持つ対魔法使い用の犬型兵器のつもりで作った蛇の形をした兵器。
レールガン
デストロイヤーの設計者が開発した、魔術師殺しに対抗するために開発された魔法を圧縮して撃ち出す兵器。電力を使わない。
ゲーム機

神器

アクアが日本からの転生者に対し渡していた特典(魔道具)の総称。カズマ曰く「チートアイテム」。 種類は様々存在するが、いずれも強大な力を秘めており、まさに「神器」の名に相応しい性能を誇る。ただし、本来の力を発揮できるのはその神器を異世界に渡る特典として選択した転生者のみ(例:御剣響夜が選択した魔剣グラムは彼自身が使用すれば、何でも切り裂く強力な魔剣となるが、その他の人物が使用した場合はただのよく切れる剣になってしまう)。 カズマが転生した時点で、アクアがかなりの数の転生者と神器を送り込んでいるため、中には転生者が死亡などの理由で所有者がいなくなった神器も数多く存在する。仮に本来の所有者以外の者が使用したところで一部の力しか発揮しないため、ほとんどの神器は放置したところで影響は無いが、中にはその一部の力ですら強力な神器も少なからず存在するため、エリスが下界に降りては回収している。

羽衣
詳細は「装備品」の「羽衣」を参照
魔剣グラム
御剣響夜専用の神器。本人が使用すると石だろうが鉄だろうがさっくり切れる鋭い切れ味を見せるが、他人が使うと少し切れ味がよい程度の剣になる。
一度カズマに奪われ売られてしまうが、買い戻したようで、その後の物語では再びミツルギが所持している。
「他者と身体を入れ替える」神器
アイリスが着けているネックレスで、元は転生者の持ち込んだ神器。とある貴族を経由して第一王子ジャティスに贈られ、現在は城の留守を預かるアイリスが代理で身に着けている。
裏面には古代文字(日本語)で呪文が書いてあり、それを唱えると着けている者と詠唱者の精神を入れ替えてしまう。
神器の性質上、本来の所有者でない者が使えば短時間で効果が切れるため一見無害に見えるが、入れ替わりの最中に片方が死んだ場合は元に戻らなくなるため、理論上、入れ替わりと殺人を繰り替えすことで永遠の命を手にすることもできる。
今回に限れば対象が王族であるため国の政治を揺るがす一大事ともいえたが、当の王族や貴族達は幸いこれらの事情を知らなかったため、アクアの施した封印により危機は未然に防がれた。
実は王子にこれを贈ったのはアルダープであり、王子とダクネスの結婚後に身体を入れ替える計画だった。以前ダクネスに息子との見合いを要求したのもそのためで、その時は自身が所持していたようである。
「ランダムにモンスターを召喚する」神器
外見は手に納まる程度の丸い石で、手に持ってキーワードを唱えることでことでランダムにモンスターを召還し、使役することができる。本来の所有者以外が使用する場合は相応の対価や代償が必要。
アルダープはかつて一度だけこれを使用し、幸運にも上位悪魔・マクスウェルを不完全な状態で召喚した。その後アルダープの失踪とともにクリスが回収し、湖の底に封印したが、後に石集めが趣味のアクアが持ち去ってしまった。クリスはこれを必死に探しているが、あとがきによればそのままアクアのコレクションの中に混じっているらしい。
聖鎧アイギス(せいがい-)
詳細は「その他の人物」の「聖鎧アイギス」を参照
聖盾イージス(せいじゅん-)
アイリスの剣(なんとかカリバー)
アイリスの持つ光り輝く聖剣。所有者をあらゆる状態異常や呪いから防ぎ、強力なスキルを放つことで強力なモンスターも一撃でたおすことができる。伝説の勇者が使っていた神器で、ベルゼルグ国の国宝。アイリスは父から譲り受けた。
彼女は正式な名前を覚えていなかったが、地球じゃ知らない人はほとんどいない程の名前だという。

漫画

この素晴らしい世界に祝福を!
月刊ドラゴンエイジ』2014年10月号より連載開始。作画は渡真仁。本編準拠でコミカライズされている。
この素晴らしい世界に爆焔を!
月刊コミックアライブ』2016年7月号より連載開始。作画は森野カスミ。同名スピンオフのコミカライズ。
この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!
コミッククリア』2016年8月12日配信号より2017年4月28日配信号まで連載。作画はずんだコロッケ。デフォルメ化した登場人物によるハイテンションなギャグ4コマ漫画として描かれている[4]
この素晴らしい世界に日常を!
『月刊コミックアライブ』2016年11月号より連載開始。ComicWalkerでも並行して別エピソードを連載。作画は染宮すずめ。カズマたちの取るに足らない日常をコミカルに描いている[5]

既刊一覧

小説

この素晴らしい世界に祝福を!
巻数 タイトル 発売日 ISBN 電子特別版収録話
1 あぁ、駄女神さま 2013年10月1日 ISBN 978-4-04-101020-4 アクア先生
2 中二病でも魔女がしたい! 2013年12月1日 ISBN 978-4-04-101110-2 紅魔族は知能が高い
3 よんでますよ、ダクネスさん。 2014年2月28日 ISBN 978-4-04-101242-0 眠れる森のクルセイダー
4 鈍ら四重奏 〜ナマクラカルテット〜 2014年4月26日 ISBN 978-4-04-101570-4 町内会の不死の王
5 爆裂紅魔にレッツ&ゴー!! 2014年8月30日 ISBN 978-4-04-101571-1
6 六花の王女 2015年2月28日 ISBN 978-4-04-102267-2
7 億千万の花嫁 2015年9月1日 ISBN 978-4-04-103539-9 たまにはお礼を言いたくて
8 アクシズ教団VSエリス教団 2016年1月1日 ISBN 978-4-04-103540-5 漢のロマンを叶えるために
9 紅の宿命 2016年6月24日 ISBN 978-4-04-103953-3
(オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版)
とあるひよこの必殺芸
2016年7月1日 ISBN 978-4-04-103954-0
10 ギャンブル・スクランブル! 2016年11月1日 ISBN 978-4-04-104992-1 女神、頑張っています
11 大魔法使いの妹 2017年5月1日 ISBN 978-4-04-104993-8
この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 めぐみんのターン 2014年7月1日 ISBN 978-4-04-101866-8
2 ゆんゆんのターン 2014年12月1日 ISBN 978-4-04-102438-6
3 ふたりは最強!のターン 2015年6月1日 ISBN 978-4-04-103100-1
ISBN 978-4-04-103101-8
(オリジナルドラマCD付き同梱版)
続・この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 タイトル 発売日 ISBN
1 我ら、めぐみん盗賊団 2016年12月28日 ISBN 978-4-04-104991-4
この仮面の悪魔に相談を!
巻数 発売日 ISBN 電子特別版収録話
1 2016年4月1日 ISBN 978-4-04-104293-9 ハーレム相談はじめました

また、本編小説のサブタイトルすべてが、他アニメのタイトルをもじったものになっている。

漫画

この素晴らしい世界に祝福を!
巻数 発売日 ISBN 初出
1 2015年4月9日 ISBN 978-4-04-070539-2 月刊ドラゴンエイジ 2014年10月号 - 2015年2月号
2 2015年12月5日 ISBN 978-4-04-070782-2 月刊ドラゴンエイジ 2015年3月号 - 2015年9月号
3 2016年3月9日 ISBN 978-4-04-070834-8 月刊ドラゴンエイジ 2015年10月号 - 2016年3月号
4 2016年9月9日 ISBN 978-4-04-072019-7 月刊ドラゴンエイジ 2016年4月号 - 2016年9月号
5 2017年3月9日 ISBN 978-4-04-072212-2
この素晴らしい世界に爆焔を!
巻数 発売日 ISBN 初出
1 2016年12月23日 ISBN 978-4-04-068595-3
2 2017年1月23日 ISBN 978-4-04-068818-3
3 2017年5月23日 ISBN 978-4-04-069195-4
この素晴らしい世界に祝福を!かっぽれ!
巻数 発売日 ISBN 初出
1 2017年1月14日 ISBN 978-4-04-734416-7
この素晴らしい世界に日常を!
巻数 発売日 ISBN 初出
1 2017年3月23日 ISBN 978-4-04-069119-0

アンソロジー

この素晴らしい世界に祝福を!
タイトル 発売日 ISBN
めぐみんアンソロジー 2016年12月23日 ISBN 978-4-04-068735-3
コミックアンソロジー 2017年1月7日 ISBN 978-4-04-072022-7

ドラマCD

タイトル 発売日 規格品番
この素晴らしい世界に祝福を!ドラマCD この真夏の海に騒乱を! 2015年3月1日 TORA-00121(初回盤)
TORA-00130(通常盤)

テレビアニメ

2016年1月より3月まで放送された。また、原作第9巻オリジナルアニメブルーレイ付き同梱版にOVAが収録されている。

第1期の放送終了と同時に第2期の製作が発表され、2017年1月より3月まで『この素晴らしい世界に祝福を!2』のタイトルで放送された。三嶋くろねや金崎貴臣ら制作スタッフは製作の決定が視聴者の反響によるものであると発言している[6][7][8][9][10][11]

2017年4月2日11:00からはTOKYO MXで第1期が再放送されたが、5月28日の第9話は諸般の事情で予定を変更し『緊急特別番組 この素晴らしいラジオに祝福を!出張版』が放送された[12][13]

スタッフ

  • 原作 - 暁なつめ
  • 原作イラスト - 三嶋くろね
  • 監督 - 金崎貴臣
  • 助監督 - 吉田俊司
  • シリーズ構成 - 上江洲誠
  • キャラクターデザイン - 菊田幸一
  • 美術監督 - 三宅昌和
  • 美術設定 - 藤井一志
  • 色彩設計 - 吉田沙織
  • 撮影監督 - 浜尾繁光(第1期)、米澤寿(第2期)
  • 3D監督 - 今垣佳奈
  • 編集 - 木村佳史子
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • 音楽 - 甲田雅人
  • 音楽制作 - 日本コロムビア
  • 音楽プロデューサー - 穴井健太郎
  • プロデューサー - 小倉理絵
  • アニメーションプロデューサー - 浦崎宣光
  • アニメーション制作 - スタジオディーン
  • 製作 - このすば製作委員会(第1期)、このすば2製作委員会(第2期)

主題歌

第1期
オープニングテーマ「fantastic dreamer」
作詞・作曲・編曲 - 園田智也 / 歌 - Machico
放送版第1話ではエンディングテーマとして使用された。第10話では挿入歌として使用された。
エンディングテーマ「ちいさな冒険者」
作詞・作曲・編曲 - 佐藤良成 / 歌 - アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣
放送版第1話では未使用。
第2期
オープニングテーマ「TOMORROW」
作詞 - 桜アス恵 / 作曲・編曲 - 岡野裕次郎 / 歌 - Machico
第1話ではエンディングテーマ位置で使用された。第10話では挿入歌として使用された。
放送版第5話・第10話では未使用。
エンディングテーマ「おうちに帰りたい」
作詞・作曲・編曲 - 佐藤良成 / 歌 - アクア(雨宮天)、めぐみん(高橋李依)、ダクネス(茅野愛衣)
放送版第1話・第5話では未使用。

各話リスト

各話サブタイトルは、「この○○に○○を!」をテンプレートに構成され、OP時に挿入される。

話数サブタイトル[14]脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督原作巻
第1期
第1話この自称女神と異世界転生を! 上江洲誠金崎貴臣吉田俊司北村友幸、鵜池一馬菊田幸一第1巻
第2話この中二病に爆焔を! 朱白あおい三好正人木下ゆうき、清水勝祐小松桃花
第3話この右手にお宝(ぱんつ)を! 中村浩二郎斉藤哲人門田英彦古住千秋、中澤勇一菊田幸一
第4話この強敵に爆裂魔法を! 上江洲誠亜嵐墨石[15]ボブ白旗さのえり、大塚八愛
加藤万由子、伊藤智子
南伸一郎、是本晶
伊藤幸
小松桃花
第5話この魔剣にお値段を! 朱白あおい金崎貴臣鈴木孝聡山村俊了、清水勝祐菊田幸一
第6話このろくでもない戦いに決着を! 上江洲誠斉藤哲人吉田俊司鵜池一馬、中澤勇一
木下ゆうき
小松桃花
第7話この凍えそうな季節に二度目の死を! 朱白あおい伊勢昌弘三好正人北村友幸、岡崎洋美
本多みゆき
菊田幸一第2巻
第8話この冬を越せない俺達に愛の手を! 中村浩二郎金崎貴臣門田英彦中山由美、出野喜則
中島美子
小松桃花
第9話この素晴らしい店に祝福を! 朱白あおい亜嵐墨石久保太郎中澤勇一、木下ゆうき
清水勝祐
菊田幸一
第10話この理不尽な要塞に終焔を! 上江洲誠斉藤哲人吉田俊司本多みゆき、古住千秋
山村俊了、鵜池一馬
北村友幸、中山由美
小松桃花
第11話
(OVA)
この素晴らしいチョーカーに祝福を! 朱白あおい金崎貴臣いわもとやすお吉田巧介菊田幸一-
第2期
第1話この不当な裁判に救援を! 上江洲誠金崎貴臣いわもとやすお石川洋一、鵜池一馬菊田幸一第3巻
第2話この紅魔の娘に友人を! 江原康之中澤勇一、佐藤この実江原康之
第3話この迷宮の主に安らぎを! 吉田俊司浅井昭人、清水勝祐田中紀衣第2巻
第4話この貴族の令嬢に良縁を! 中村浩二郎久保太郎出野喜則、西川真人
摺木沙織
菊田幸一第3巻
第5話この仮面の騎士に隷属を! 待田堂子吉田俊司胡陽樹、小松桃花
鵜池一馬、西川真人
八代きみこ、佐藤このみ
木下由美子、田中紀衣
菊田幸一
田中紀衣
第6話この煩わしい外界にさよならを! 中村浩二郎江原康之浅井昭人、石川洋一
さのえり
江原康之第4巻
第7話このふてぶてしい(なまく)らに招待を! 待田堂子小岩井礼文鈴木孝聡
吉田俊司
是本晶、中澤勇一
清水勝裕、宮地聡子
斎藤大輔、松浦里美
石川洋一、佐藤このみ
田中紀衣
田中紀衣
第8話この痛々しい街で観光を! 中村浩二郎金崎貴臣いわもとやすお吉田巧介菊田幸一
第9話この不浄な温泉街に女神を! 上江洲誠中山敦史清水勝祐、石川洋一
藤田正幸、斉藤大輔
鵜池一馬、中澤勇一
田中紀衣
第10話この素晴らしい仲間たちに祝福を! 金崎貴臣
斉藤哲人
吉田俊司田中紀衣、小松桃花
浅井昭人、石川洋一
出野喜則
菊田幸一

放送局

日本国内 テレビ / 第1期 放送期間および放送時間[16]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [17] 備考
2016年1月14日 - 3月17日 木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) TOKYO MX 東京都
木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2016年1月15日 - 3月18日 金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) チバテレ 千葉県
tvk 神奈川県
金曜 1:05 - 1:35(木曜深夜) テレ玉 埼玉県
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 岐阜放送 岐阜県
金曜 2:20 - 2:50(木曜深夜) 三重テレビ 三重県
2016年1月16日 - 3月19日 土曜 3:00 - 3:30(金曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2016年1月21日 - 3月24日 木曜 0:00 - 0:30(水曜深夜) テレ朝チャンネル1 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / 第1期 配信期間および配信時間[16]
配信期間 配信時間 配信サイト
2016年1月16日 - 3月19日 土曜 12:00 更新 dアニメストア
2016年1月21日 - 3月24日 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) ニコニコ生放送
2016年1月23日 - 3月26日 土曜 0:00(金曜深夜) 更新 GYAO!
土曜 12:00 更新 バンダイチャンネル / ニコニコチャンネル[18]
日本国内 テレビ / 第2期 放送期間および放送時間[19]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [17] 備考
2017年1月12日 - 3月16日 木曜 1:05 - 1:35(水曜深夜) TOKYO MX 東京都
木曜 1:30 - 2:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
2017年1月13日 - 3月17日 金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) 岐阜放送 岐阜県
金曜 2:20 - 2:50(木曜深夜) 三重テレビ 三重県
2017年1月16日 - 3月20日 月曜 0:30 - 1:00(日曜深夜) チバテレビ 千葉県
tvk 神奈川県
テレ玉 埼玉県
2017年1月17日 - 3月21日 火曜 3:00 - 3:30(月曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2017年1月26日 - 3月30日 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) テレ朝チャンネル1 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / 第2期 配信期間および配信時間[19]
配信期間 配信時間 配信サイト
2017年1月17日 - 3月21日 火曜 12:00 更新 dアニメストア
2017年1月19日 - 3月23日 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) ニコニコ生放送

CD

タイトル 発売日 規格品番
第1期
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』キャラクターソングアルバム「唄う我らに臨時報酬を!」 2016年3月9日 COCX-39429
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』サントラ&ドラマCD Vol.1「旅立つ我らに祝福を!」 2016年3月23日 COCX-39472
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』サントラ&ドラマCD Vol.2「冒険者に天の御加護を!」 2016年3月23日 COCX-39473
第2期
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』キャラクターソングアルバム「十八番尽くしの歌宴に祝杯を!」 2017年3月8日 COCX-39877
TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』サントラ&ドラマCD Vol.3「受難の日々に福音を!」 2017年3月22日 COCX-39904

BD / DVD

発売日 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
第1期
1 2016年3月25日 第1話 - 第2話 KAXA-7341 KABA-10450
2 2016年4月27日 第3話 - 第4話 KAXA-7342 KABA-10451
3 2016年5月27日 第5話 - 第6話 KAXA-7343 KABA-10452
4 2016年6月24日 第7話 - 第8話 KAXA-7344 KABA-10453
5 2016年7月29日 第9話 - 第10話 KAXA-7345 KABA-10454
第2期
1 2017年3月24日 第1話 - 第2話 KAXA-7481 KABA-10515
2 2017年4月28日 第3話 - 第4話 KAXA-7482 KABA-10516
3 2017年5月26日 第5話 - 第6話 KAXA-7483 KABA-10517
4 2017年6月30日 第7話 - 第8話 KAXA-7484 KABA-10518
5 2017年7月28日予定 第9話 - 第10話 KAXA-7485 KABA-10519

Webラジオ

この素晴らしいラジオに祝福を!』は、2016年7月5日よりHiBiKi Radio Stationにて隔週火曜日に配信されている番組[20]。パーソナリティはカズマ役の福島潤とめぐみん役の高橋李依

コーナー
  • ふつおた - リスナーからのふつおたコーナー。
  • この素晴らしいフラグに診断を - リスナーから「これはフラグだと思う」事象を募集し、パーソナリティがそれを検証していく。
  • ギルドメンバー募集中! - リスナーから「自分だけかもしれない」エピソードを募集・発表し、共感を得た他のリスナーとギルドを組んでいく。
  • 私のスキル覚えてみませんか? - リスナーの持つ、ちょっとしたスキル(特技)を募集してパーソナリティがそれに挑戦していく。
ゲスト

ゲーム

この素晴らしい世界に祝福を! 復活のベルディア
2017年3月24日に発売される2期のBlu-ray&DVD限定版にてPCゲームソフトが封入されている。
この素晴らしい世界に祝福を!‐この欲深いゲームに審判を!‐
PS4、PSV用ADVゲーム2017年9月7日発売予定。

脚注

注釈

  1. ^ 色はアニメ版第1期では灰色と紫、第2期ではオレンジと薄茶色。
  2. ^ 染めたもので、頭頂部以外は黒い。
  3. ^ アニメ版(第2期)でのクレジットは「帽子の魔法使い」
  4. ^ アニメ版でのクレジットは「新人サキュバス」
  5. ^ アニメ版でのクレジットでは「博士」
  6. ^ アニメ版ではさらに、ゲームの進行を一時停止させる「ポーズ」機能や、ゲーム再開のためのパスワードなどが映像効果として使われ、よりゲームのような世界観を演出している。
  7. ^ 作中での表記。
  8. ^ 文面は小説版公式ホームページの人物紹介と同じ(http://sneakerbunko.jp/series/konosuba/)
  9. ^ (小説版第6巻参照)
  10. ^ ゲーム版の表記に倣い、かつ正しい順序に直した場合
  11. ^ ゲーム版の表記に倣った場合
  12. ^ (小説版第5巻参照)

出典

  1. ^ ラノベ質問状:「この素晴らしい世界に祝福を!」 ちょっと妙な異世界もの ●●●化も!?”. MANTANWEB (2015年4月19日). 2015年10月11日閲覧。
  2. ^ ラノベ質問状”. MANTANWEB (2015年4月19日). 2015年10月11日閲覧。
  3. ^ スニーカー文庫刊『この素晴らしい世界に祝福を!』がシリーズ累計300万部を突破”. ラノベニュースオンライン (2016年12月26日). 2017年1月5日閲覧。
  4. ^ 「この素晴らしい世界に祝福を! かっぽれ!」異世界系日常4コマ…かっぽれ?”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年1月13日). 2017年2月4日閲覧。
  5. ^ 「星恋*ティンクル」と「このすば」日常描くコミカライズがアライブで開始”. コミックナタリー. ナターシャ (2016年9月27日). 2017年2月4日閲覧。
  6. ^ 三嶋くろね(mishima_kurone)のTwitterの発言 (9:36 - 2016年3月16日)
  7. ^ kanyasaki(kanyasaki)のTwitterの発言 (9:47 - 2016年3月16日)
  8. ^ 上江洲誠(uezux)のTwitterの発言 (10:01 - 2016年3月16日)
  9. ^ 高橋李依(taka8rie)のTwitterの発言 (9:46 - 2016年3月16日)
  10. ^ スニーカー文庫@このすばアニメ放送中(kadokawasneaker)のTwitterの発言 (11:08 - 2016年3月16日)
  11. ^ 暁なつめ (2016年3月17日). “テレビアニメ二期制作決定!”. 四畳半から見える月. 2016年3月16日閲覧。
  12. ^ a b 5月28日放送は特別編「この素晴らしいラジオに祝福を!出張版」を放送します!お楽しみに!”. TOKYO MX (2017年5月21日). 2017年5月28日閲覧。
  13. ^ a b “緊急特別番組” この素晴らしいラジオに祝福を!出張版 放送決定!!”. アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』公式サイト (2017年5月21日). 2017年5月28日閲覧。 “5月28日(日)の放送では、第9話「この素晴らしい店に祝福を!」をお届けする予定でしたが… 諸般事情により放送予定を変更し、『 緊急特別番組 この素晴らしいラジオに祝福を!出張版 』を放送いたします!”
  14. ^ STORY”. アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』公式サイト. 2015年1月14日閲覧。
  15. ^ 金崎貴臣氏のツイート(2016/2/3 0:17)稲垣隆行氏のツイート(2016/2/3 21:19)より
  16. ^ a b 放送情報”. アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』公式サイト. 2015年9月7日閲覧。
  17. ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
  18. ^ この素晴らしい世界に祝福を!”. ニコニコチャンネル. 2015年12月25日閲覧。
  19. ^ a b 放送情報”. アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!2』公式サイト. 2016年12月14日閲覧。
  20. ^ この素晴らしいラジオに祝福を!”. HiBiKi Radio Station. 2016年6月24日閲覧。

外部リンク