デスマーチからはじまる異世界狂想曲

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デスマーチからはじまる異世界狂想曲
ジャンル ファンタジー
小説
著者 愛七ひろ
イラスト shri
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 小説家になろう
レーベル 富士見書房ノベルス
カドカワBOOKS
連載期間 2013年3月3日 -
刊行期間 2014年3月18日 -
巻数 既刊12巻(2017年12月現在)
漫画
原作・原案など 愛七ひろ(原作)
shri(キャラクター原案)
作画 あやめぐむ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 エイジプレミアム
月刊ドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表期間 2014年12月 -
巻数 既刊6巻(2017年12月現在)
アニメ
原作 愛七ひろ
監督 大沼心
シリーズ構成 下山健人
脚本 下山健人
キャラクターデザイン 滝本祥子
音楽 MONACA
アニメーション制作 SILVER LINK. × CONNECT
製作 デスマ製作委員会
放送局 AT-XTOKYO MXほか
放送期間 2018年1月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

デスマーチからはじまる異世界狂想曲』(ですまーちからはじまるいせかいきょうそうきょく)は、愛七ひろによる日本オンライン小説およびライトノベル。略称は『デスマ』。書籍版はKADOKAWA富士見書房ブランド)から発行され、イラストはshriが担当。後に2015年10月に創刊したweb初作品の小説レーベル「カドカワBOOKS」に編入され、既刊分の改装版が発行された。コミック誌「月刊ドラゴンエイジ[注 1]で主に書籍版の設定に準拠した漫画版が連載されており、あやめぐむが作画を担当する。

概要[ソースを編集]

小説掲載サイト『小説家になろう』にて2013年3月3日より掲載されているオンライン小説。富士見書房からの書籍化に際しては大幅な改稿が加えられており、エピソードやキャラが追加される一方で既存要素の改変・整理が行われており、登場するタイミングが異なるキャラクターなども多い。

あらすじ[ソースを編集]

オンラインゲームの下請け会社に勤めるアラサープログラマー鈴木一郎(29)。後輩の失踪によって複数のプロジェクトを並行して手がける中、仕事に一区切りをつけて仮眠をとった一郎は、唐突に異世界の荒野で目を覚ます。視界には見慣れたゲームによく似たユーザーインターフェイス、現れる大量のモンスター。そしてそこへ大量の流星雨が降り注ぐ。

登場人物[ソースを編集]

シガ王国[ソースを編集]

チーム「ペンドラゴン」[ソースを編集]

サトゥー・ペンドラゴン
- 堀江瞬[7]
主人公。アラサー(29歳)の青年で、本名は鈴木 一郎(すずき いちろう)。ゲーム開発の下請け会社に勤めていたプログラマーで、同僚からよく名前を佐藤と間違えられることから、ゲームなどのキャラクター名をすべてサトゥーにしていた。そのせいか、異世界で目覚めたら名前がサトゥーになっていた上に15歳に若返っていた。基本的に彼の視点で物語は進行する。
三回だけノーコストで使える最強魔法「流星雨[注 2]」のおかげで蜥蜴人族の兵団や竜の群れ、そして最強とされる竜神アコンカグラをうっかり殺してしまい棚ボタ的にLv310という最強の強さと莫大な財宝に竜神が所持していた「竜の谷」の源泉支配権を手に入れたものの、夢だと思っていたためさっぱり放置して異世界の観光に乗り出す。
ユニークスキル(厳密には「特殊能力(アビリティ)」)に「メニュー」、「ユニット配置」、「ユニット作成」、「不滅」を持つ。ただ、「メニュー」以外のスキルはグレーアウトしていて、現在は使えない[注 3]。「メニュー」はマップ・レーダー・ストレージ・スキル・魔法・ステータス・交流・メモ帳・行動ログなどいくつもの機能を包括し呼び出せる万能性の高いスキル[注 4]。マップは訪れた場所の周囲を記録し、地形の閲覧・3D表示や出会った人物・地点に対する検索やマーカー設置が可能で、さらに魔法「全マップ探査[注 5]」を組み合わせることにより、同一領域内のまだ訪れていない場所のマップ確認や会っていない人物を含めた様々な情報について検索等が可能となる。ストレージは容量無制限でアイテムを収納・取り出し・装備切り替えでき、名前をつけてフォルダ分けをしたり内部の書物について閲覧・文字列検索が可能。スキル欄・魔法欄ではスキルや魔法の有効・無効化やスキルレベル上昇ができ、また魔法欄に追加(後述)した魔法であれば無詠唱で発動ができる。交流欄では鑑定系のスキルやヤマト石などに表示される自身の情報(名前・種族・年齢・レベル・職業・所属・階級・称号・スキル・賞罰)を既に獲得している内容から自由に選択できるため、4巻以降はレベル30に偽造して公表している。また特殊能力としての名称があるわけではないが、「0歳からスタートする転生者にも元の年齢で召喚される転移者にも当てはまらない」「レベルアップ時に手に入るスキルポイントは一律10でスキルレベルを1上げるのにポイントはわずか1で済む[注 6]」「何か行動を起こす度に新たなスキルが獲得可能な一覧に追加される」「同一領域内の敵を全て倒すと領域内のあらゆるものが自動回収される」「武器に流した魔力を再び吸収できる」といったこの世界の住人としては異質な特性をいくつも持っている。
レベルアップ時に手に入れた莫大なスキルポイント(合計3100)をつぎ込むことで、「格闘」「剣術」「弓術」といった武器系スキル、「回避」「魔刃」などの物理戦闘系スキル、「連携」「指揮」といった戦術系スキル、「疾走」「跳躍」などの運動系スキル、「火魔法」「生活魔法」などの魔法系スキル、「風耐性」「毒耐性」などの耐性系スキル、「鍛冶」「錬成」「魔法道具作成」などの生産系スキル、「算術」「シガ国語」「社交」「紋章学」などの学術系スキル、「腹話術」「演奏」などの芸術系スキル、「相場」「値切り」のような商業系スキル、「調理」「解体」といった労働系スキルというように多種多様で幅広い分野にわたるスキルを所持している。ただしレベルMAXの芸術系スキルでも打ち消しきれないほどの極度の音痴でいっこうに「詠唱」スキルを得られないため、魔法を覚える際には巻物(スクロール)を一度使用して覚えてからメニューの魔法欄から発動している[注 7]。そのため購入できるものの限界で中級魔法までで殺傷力の高くないものしか利用できないが、Lv310のステータスによりメニューから使用する魔法は初級のものでも上級魔法クラスの威力まで跳ね上がるためむしろ手加減に苦労している。また促成栽培故の弊害で戦闘技術に関しては拙く、全力を出していないとはいえ訓練では歴戦の戦士などに何度か敗れている。
称号についてもスキル同様簡単に手に入れることができ、代表的なものでは竜や竜神を倒したことで「竜殺し」「神殺し」、セーリュー市の迷宮で上級魔族を倒したことで「勇者」、ムーノ城地下の呪詛魂(カースド・ソウル)を解放したことで「聖者」、公都の地下迷宮跡で「黄金の猪王」を倒したことで「真の勇者」を得ている。褒賞としてはムーノ領の危機を救ったことで「ムーノ男爵領蒼輝勲章」「ムーノ男爵軍一等勲章」、グルリアン市で下級魔族討伐に参加したことで「オーユゴック公爵領蒼炎勲章」、勇者ハヤトと共にルモォーク王国に現れた黒竜を退けたことで「オーユゴック公爵領退竜勲章」、迷宮都市で魔族の策略を阻止した功績で「セリビーラ聖守勲章」を受勲している。
マップなどを利用した状況把握には優れるが、一方で推理や予測については見当はずれなことがあり、またネーミングセンスも微妙でアリサからよく突っ込まれている。そのためアリサはサトゥーが作った無銘の武器のいくつかに名前をつけた。
ステータスによる知力の底上げのためか、この世界の魔法の詠唱がプログラムのコードと類似していることを理解し、メニューのメモ帳等を連動させて詠唱のコピペや改良ができる擬似的なプログラム環境を構築し、本来であればかなりの数の研究者、開発期間と予算が必要な魔法の開発や改良を片手間に行える。また、生産系スキルを活かしてものづくりも趣味として行っており、料理はもちろん便利な魔道具やアイテム、運よく手に入れた賢者トラザユーヤや現代日本人の知識が書かれてあるメモを参考にしたりして強力な武具を作っており、売却はもちろんパーティーメンバーに使ったり貴族への交渉材料として駆使したり、無償で同情した人や親切な人に配ったりしている[注 8]
巨乳で年上の女性が好みのタイプでたびたび娼館に通っている。一方で年下の少女たちからは好意を寄せられることが多いものの、ロリコンではなくあくまで保護者としての立場を取る。ハイエルフのアイアリーゼとは心情的には相思相愛だが種族の違いからアイアリーゼ側に一定の距離感があり深い関係には至っておらず、何度か振られている。とはいっても、その後もめげずにこまめに連絡を取ったり、エルフの里を訪れたりと未だに諦めず積極的にアプローチをしている。
同行者たちが自衛できるだけの十分な力をつけるまでは余計なことをして目立つわけにはいかないと考えており、全力を出さざるを得ない状況では「ナナシ」や「クロ」などに変装し、さらに「メニュー」の交流欄でステータスも偽装して活動している。ただ過保護になりすぎている面があり、保護対象が自分に頼りすぎていることをエルフたちから指摘され反省している。
3巻までは行商人を名乗って平民として旅をしていたが、四巻でムーノ領の危機を救ったことでムーノ男爵から名誉士爵に任ぜられ、架空の勇者の名である「ペンドラゴン」の姓を名乗ることになった。授爵後は貴族の前で料理の腕を振るうことが増え、「奇跡の料理人」として名が知られるようになっている。また、貴族との交流や物品を伴った挨拶・お茶会などの付き合いも如才なく行っており、料理やプレゼントは男女問わず人気が高い。ララギ王国では「竜泉酒」を贈呈して国王から「酒侯」の地位を授けられている。陰で犯罪組織等の摘発や魔族討伐に協力もしているためかオーユゴック公爵領ではサトゥーの御蔭で貴族間の関係が改善して治安が良くなったととも言われているが、本人としては、目的の物や知識を手に入れたり、敵をできるだけ作らないようにという思惑からやっている事なので影響力に対しては無自覚。また商人としては「筆槍竜商会」の出資者兼オーナーとして、王族とのコネクションを活かした交易で大きな収益を上げている。さらに迷宮都市では善意の炊き出しや清掃活動を行い、路上生活する孤児のための養護院を私設している。
数多くの伝説級武具を所有しているものの人前ではそれらの武器は使わず、普段はボルエハルトでドハル老と共に鍛えたミスリル剣「妖精剣トラザユーヤ」を使う。
「ナナシ」
勇者として活動する際の偽名。変装時にステータスの氏名欄を空白に設定していたことに由来する。セーリュー市に出来た悪魔の迷宮やムーノ男爵領で魔族の奸計を阻止し、赤肌、青肌の上級魔族と魔王「黄金の猪王」をオーユゴック公爵領の迷宮遺跡で倒したことで「真の勇者」となった。魔王復活の生贄とされたセーラの蘇生をするため巫女長に魔力を提供することで手伝った。また、黄肌の魔族が召喚した伝説の大怪魚トヴゲゼェーラ7体を瞬殺し、黄肌の魔族の魔力を吸い取り空にすることで勇者ハヤトを助けた。その際、シガ王国の王子が所有していた「聖剣クラウソラス」を使いこなしたことで王の影武者に所有を認められた。また、不死の王ゼンによって奪われた「聖剣ジュルラホーン」をクラウソラスの対価として渡したことで大変感謝された。また、聖剣クラウソラスを勝手に渡したことがバレては面倒だろうということで、後日、聖剣クラウソラスの贋作を王に渡している。また、ボルナエン氏族の里で発生した問題を解決したことでボルナエン氏族のみならず他の7つの氏族から感謝され、9柱目の「聖樹」として認められた。迷宮都市では緑の上級魔族の「擬体(アバター)」を倒し、人知れず騒動を終わらせた。
「クロ」
サトゥーの仮の姿。名前は黒竜ヘイロンに与えられたもの。ある程度の実力を発揮して活躍するために変装している。勇者ナナシの従者という設定。白髪。顔の上半分を白い仮面で隠している。右の頰の傷と左右で色が違う目が特徴。一人称は「我」。これまでサトゥーの行く先々でナナシが活躍していたため、2人の存在を同一視させないために生み出した。設定上のレベルは50。
迷宮都市で迷賊が監禁していた女性たちを救助し、魔人薬の材料の人工栽培の条件の解明や迷賊の捕縛に尽力し、中級魔族を倒した。ティファリーザやネルなどの火災事故の被害にあった奴隷や、迷賊から救った200名弱の女性たちを庇護しており、迷宮討伐の報酬を使って区画ごと借りた下町長屋でその生活を補助したり更生に助力している。その一環として彼女たちに効果的な装備を配ったり迷宮都市でコロッケやたこ焼きなどの屋台出店を援助したりしている。また、ベリアの魔法薬という従来の薬に比べて非常に材料が安価な下級魔法薬の製作を庇護下の錬金術師たちに指示し、完成させた。魔族化したルダマンとの戦いではサトゥーとクロが別人であることを印象付けるために人形を使って登場し、ストレージに保管していた世界樹の稲妻を使って敵を完全に滅ぼした。
「アキンドー」
サトゥーの仮の姿。由来は商人の日本語読みでティファリーザに命名させた。ペンドラゴン家のお抱え商人という設定。自身で開発した魔法道具をたくさん持っている事などが知れ渡ると、色々と都合が悪くなりサトゥーの正体が暴かれかねないので偽装のために変装している。青水晶製のペン型槍を持った人間サイズの竜ゴーレム、太っちょ石狼ゴーレム、四頭身の丸っこい基本形ゴーレム、迷宮都市の屋敷と養護院の警護用に納品した。また、同時に大型冷蔵庫、ジューサー型魔法道具も納品した。
「トリスメギストス」
錬金術士として製作を行う際の偽名。伝説の錬金術師に由来。ティファリーザにスキルで命名させたが、命名以前から名前を空欄にして作った製品の制作者として口に出していた。サトゥーがザリゴンに提供した中級の魔力回復薬はトリスメギストスとして作った。
「ヘパイストス」
武具を作成販売する際に使う偽名。名前はギリシア神話の鍛治の神様に由来し、ティファリーザに命名させた。
他にもダヴィンチ等の現実世界での過去の偉人等の名前をいくつかティファリーザに命名させている。
リザ
声 - 津田美波[8]
橙鱗族(Web版では蜥蜴人族)の少女。18歳。赤い長髪で身長はサトゥーより長身で165センチほどのスレンダーな体型[9]
橙鱗族の里のキシュレシガルザ氏族出身。鼬帝国との戦争で故国を失い奴隷に落ち、タマ、ポチと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。以後サトゥーの奴隷として旅に同行する。成人後に奴隷落ちしたので本来の名前があったが、それは長い上に擦過音が混じる人族には呼びにくいものであった為、本人の希望によりサトゥーに新たな名前を希望し元の名前から2文字をとってリザと名付けられた。命の恩人であり、主であるサトゥーに忠誠を誓っている。真面目な性格で、一行の中では年長組であることから子供たちの保護者的な役割も務めている。
初めから「槍」スキルを持っており、前衛の要となっている。「料理」スキルの保有者でもあり、サトゥーやルルがスキルを手に入れるまでは厨房を一手に引き受けていた。前衛陣では最も早く「魔刃」スキルを獲得し、必殺技スキル「螺旋槍撃」や「魔刃砲」の習得も早かった。
肉好き(特にすじ肉や食感がある肉が好きだが、顎もレベル的な意味で鍛えられているため満足するような食感のある肉は常人には歯が立たない)。高所恐怖症。褒められても顔には出さないが尻尾は正直でぴたぴたと地面を叩くように動く。サトゥーの絵本の朗読の時には一行の中で一番真剣になる。
リザの槍は迷宮騒動で倒したカマドウマの魔物素材を使ってサトゥーが作ったものであり、リザはその槍を大切に肌身離さず、戦闘で魔槍が傷つくたびに、魔法薬を浸した布で巻いて治すなど丁寧にケアを行なっている。この槍は当初「カマドウマの黒槍」という名前だったがサトゥーが槍系のスキルを得る過程で魔力を込めすぎたために偶然、「魔槍ドウマ」という名前の槍に進化した。セーリュー市を出た辺りでは槍にかすかな赤い光を纏うくらいだったが魔槍ドウマになってからはその光が強くなりその性能も3倍ほどになった。後に竜爪槍などのより高性能な武器を貰っているが、最初に与えられた武器ということでドウマに強い愛着があるため、以降もメインの槍として使い続けている。魔槍ドウマは、その後もサトゥーによる改修を経て魔槍ドウマ改→魔槍ドウマ改二へと進化し、下級竜の角を素材にした槍と同等の優れた性能を持つに至る。
タマ
声 - 奥野香耶[8]
猫耳族(Web版では猫人族)の少女。10歳。白髪ショートヘアーで身長は約120センチ[9]
奴隷としてリザ、ポチと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。「取り替え子」として親から捨てられたせいで、当初は名前を持たず以前の主人からは「猫」と呼ばれていたが、サトゥーにより新たにタマと名付けられて以後彼の奴隷として旅に同行する。間延びした語尾が特徴ののんびり屋だが、直感が非常に鋭く瘴気を察知できる。ポチと仲が良くいつも一緒にいる。肉と甘いものが好き。
「片手剣」「投擲」スキル等を覚え、前衛として活躍する。戦闘スタイルはスピード重視。ある種の天才肌であり、二刀流を駆使した雑魚の殲滅速度では前衛陣一を誇る。投擲スキルを活かした手裏剣術等のいわゆる忍者のようなスタイルも習得した。迷宮都市での修行で「魔刃」を覚え、さらにエルフ師匠から教わった必殺技スキルの「魔刃双牙(ボーバル・ファング)」を使えるようになった。年齢からは想像できないような画才の持ち主でもあり、食べ物の絵が得意で迷宮都市の露店では看板の作成依頼が殺到した。
ポチ
声 - 河野ひより[8]
犬耳族(Web版では犬人族)の少女。10歳。茶髪のボブカットで身長はタマと同じく約120センチ[9]
奴隷としてリザ、タマと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。「取り替え子」として親から捨てられたせいで、当初は名前を持たず以前の主人からは「犬」と呼ばれていたが、サトゥーに新たにポチと名付けられて以後彼の奴隷として旅に同行する。語尾に「~なのです」と付けるのが特徴。タマと仲が良くいつも一緒にいる。少々粗忽で、一行の中ではオチを飾ることが多い。よくサトゥーやアリサにからかわれる。肉と甘いものが好き。
「片手剣」「投擲」スキル等を覚え、前衛として活躍する。戦闘スタイルは威力重視で片手剣+盾の正統派。迷宮都市での修行で「魔刃」スキルを習得し、エルフ師匠から教わった「瞬動」スキルと組み合わせた必殺技スキル「魔刃突貫(ヴァンキッシュ・ストライク)」を使えるようになる。後に勇者の称号を得る。
アリサ
声 - 悠木碧[8]
故国クボォーク王国の王女。11歳。実はサトゥーと同じ日本人で前世の名前は橘 亜里沙(たちばな ありさ)。北欧系の美少女だが忌み色とされる紫色の髪と瞳を持ち、「亡国の魔女」「乱心王女」の称号を持つ。陰謀によって失敗した農業改革の責任を負わされ、現在は「強制(ギアス)」によって奴隷に身を落としている。
奴隷商人に連れられた所を迷宮騒動で懇意となったサトゥーにルルと共に買われ、その旅に同行する。前世からの筋金入りのショタコンであり、初対面でサトゥーに一目惚れし、度々セクハラまがいの行動に出ることがあるが逆に迫られるのは苦手。
ユニークスキルは2つで、全魔力・スタミナを消費して一撃の威力を何倍にも引き上げる「不撓不屈(ネバー・ギブアップ)」と最大3回という制約があるが一定確率で防御やレベル差を突破できる「全力全開(オーバー・ブースト)」を持つ。またギフトとして「自己確認(セルフ・ステータス)」、「技能隠蔽(ハイド・ステータス)」、鑑定(アナライズ)の劣化版の「能力鑑定(ステータス・チェック)」、無限収納(インベントリ)の劣化版の「宝物庫(アイテムボックス)」がある。さらに家族に隠れて習得した「精神魔法」スキルをレベル5で持っていたが、公都地下の迷宮遺跡にてリセットを行い「空間魔法」スキルを習得、その後は迷宮都市での修行で「火魔法」スキルも習得した。魔法使い型のステータスに特化していたため序盤はスタミナの低さが目立ったが、レベルを上げたことで十分な体力も身についた。
その特殊な出自からサトゥーの事情をある程度教えられており、見た目以上にしっかり者で一行の中では参謀役。交渉力も高く、推理が苦手なサトゥーを機転を利かせて助けることもある。ただしかなりの自爆体質も持ち合わせる残念なところがあり、言動の端々に昭和臭が漂う[注 9]。前世ではコスプレを自作していたらしく裁縫を得意としているが、刺繍は苦手。喪女のまま生涯を終えたこともあってリア充に敵意を抱くこともあり、サトゥーに悪い虫がつきそうな気配にはかなり敏感でミーアと共に鉄壁ペアを形成する。
ルル
声 - 早瀬莉花[8]
アリサの腹違いの姉(庶子)。14歳。その立場から王城でメイドとして働いていたが、現在はアリサと同じく「強制(ギアス)」によって奴隷に身を落としている。サトゥー曰く「傾星」クラスの黒髪美少女で、容姿はサガ帝国の勇者であった曾祖父(名字はワタリ)からの遺伝。だが、その外見はこの世界の人間にとっては嫌悪対象となるほどの不美人[注 10]で、本人も自身の外見にコンプレックスを持っている。アリサと共にサトゥーに買われ、以後行動を共にする。当初はコンプレックスもあって男性恐怖症に陥っていたが、自分の容姿を嫌わないでくれたサトゥーに好意を寄せるようになり、次第に女の子らしい感情を表すようになった。
当初は完全な非戦闘員だったが戦闘以外で「操車」「詠唱」「調理」スキルを獲得していき、特に最近では料理の腕も上がってきている。また途中から自らの意思で戦闘に参加するようになり、レベルアップの結果「射撃」スキルに目覚め魔法銃を武器とする後衛として活躍できるようになる。魔法使いメンバーの護衛目的でエルフのネーアから特訓を受け「護身」スキルを習得しており、後衛ながら油断している下級魔族程度なら投げ飛ばせるほどの身体能力も持ち、迷宮都市での修行で「術理魔法」「生活魔法」のスキルを得たことで詠唱スキルを活かせるようになった。
ミサナリーア・ボルエナン
声 - 永野愛理
愛称はミーア。ボルエナンの森の最も年若いエルフ。エメラルドグリーンの瞳に薄い青緑色の長髪で外見は12、3歳だが、実年齢は130歳。
ゼンによって故郷から攫われ、その後経緯を経てサトゥーと出会い、故郷へ送ってもらうことになる。二度も命を救ってくれたサトゥーに異種族でありながら好意を寄せており、アリサと共に「鉄壁ペア」として彼に近づく女性たちを警戒している。たびたび「婚約者」「相思相愛」を主張しているものの、サトゥーから見れば外見年齢が恋愛対象外であるせいで流されている。普段は無口で会話の際も一言、二言しか話さないが、感情が高ぶったり酒に酔ったりすると饒舌になる。またエルフとの会話では何もなくても普通に会話できる。野菜や果物、甘いものが好き。一方で肉が嫌いで、帰郷まではエルフは肉を食べる習慣がないという嘘をついてまで拒否していた。帰還後に肉入り豆腐ハンバーグを食べたことでわずかに苦手意識が薄れたが、まだ脂身の多い肉は食べられない。
ギフトに「精霊視」スキルを持ち、このスキルによって強烈な精霊光で大量の精霊を寄せ集めるサトゥーの居場所を探ることができる。また「弓」と「水魔法」スキルを持ち、故郷に帰った際に「精霊魔法」を習得しているため、回復を兼ねた後衛として活躍する。楽器の演奏が得意で、旅先ではその腕前を幾度も披露している。
ミーアを両親の元に届けるのが旅の目的の一つであり、当初はボルエナンの里に着いた時点で別れる予定だったが、作戦勝ちに近い形でサトゥーと制約の口づけを交わし、親からも認められてそれ以降の旅にも同行することになる。
ナナ
声 - 安野希世乃
魔術師ゼンにより、トラザユーヤ・ボルエナンの研究を基に作られたホムンクルスNo.7。ミーアをベースとしていると推察され外見が酷似しているが、外見年齢は成人以上の金髪でEカップ(後にFカップに成長する)の巨乳美女。が、実年齢は0歳。「~~すると○○します」などといった変わった口調で話すが、ゼンに作られた他のホムンクルスは基本番号が若いほど言葉が流暢になる。ゼン亡き後はホムンクルスの姉妹たちとの勝負でサトゥーに同行する権利をじゃんけんで勝ち取り、彼を「マスター」と呼び行動を共にする。その際、サトゥーに「No.7」から「ナナ」と命名された。現在は「人成りの護符(アミュレット・オブ・ヒューマン)」という隠蔽アイテムで人族に偽装している。可愛いものが好きで小さな子を幼生体と呼び、保護したがる。外見年齢と偽装した種族の影響でしばしばサトゥーの妻に間違われる。
種族の固有スキルである「理術」を使った戦闘を得意とする。戦闘時のポジションは前衛で「理術」の身体強化や「盾」「挑発」といったスキルを使った壁役として後衛陣を守る。武器は大盾。

セーリュー伯爵領[ソースを編集]

ゼナ・マリエンテール
声 - 高橋李依[10]
マリエンテール士爵家(貴族といっても官職はないのでお金や地位があるというわけではない)の娘にしてセーリュー伯爵領軍の魔法兵。風の魔法が得意。サトゥーが初めて言葉を交わした異世界人。薄い金髪で碧い瞳の痩せ形で胸が小さい地味系美人。17歳。リリオたちから度々、サトゥー関係でいじられておりその度にあたふたしている。サトゥーのことを「身軽だ」と認識しておりサトゥーが小さな活躍をする度に「さすが身軽なサトゥーさんですね」と変な褒め方をしている。亜人差別の強いセーリュー領では珍しく、石をぶつけられる亜人の子どもたちを庇うほど心根が優しい。
ワイバーン戦でサトゥーに救われて以来彼に好意を寄せるようになり、何度かセーリュー市でデートしている。初心な彼女なりにサトゥーにアプローチしている。
その後、迷宮選抜隊の分隊長に抜擢され、サトゥーを追うような形でセリビーラへと向かう。道中で様々な事件に巻き込まれ、レッセウ伯爵領では魔族との戦争に強制参加させられて死を覚悟したが、ミトたちに救われる。
リリオ
声 - 長野佑紀
クロスボウを使う領軍の弓兵でゼナの護衛兵(魔法兵や魔法使いには運用のため護衛兵がつき小隊を形成する)。赤髪のショーカットの女性。ジョンスミスとつきあっていたがしばらく前に分かれたため、黒髪で年下の少年という同じ特徴をしていたサトゥーにややキツく当たっていた時期がある。小柄。迷宮選抜隊に選出されセリビーラに向かう道中のレッセウ伯爵領にて元彼のジョンと再会し、死の危機から救われた。
イオナ
声 - 衣川里佳
領軍に所属する大剣使いの重装兵でゼナの護衛兵。男爵家の傍流に当たる家系の出身で上品な色っぽい美女。迷宮選抜隊に選出されセリビーラに向かう。
ルウ
領軍に所属する大柄な女性の盾使いでゼナの護衛兵。カノイナの町出身。迷宮選抜隊に選出されセリビーラに向かう。
ソーン
騎士。セーリュー市にやって来たサトゥーに身分証を作って渡す。
マーサ
声 - 厚木那奈美[11]
セーリュー市の門前宿の一人娘。13歳ながら、身長150cm、年齢に見合わぬ胸のサイズの持ち主。
モーサ
声 - 後藤邑子
セーリュー市の門前宿の女将。マーサの母親。31歳で、身長165cm、あと20kg痩せていればサトゥーのストライクゾーンというほどの美女。
ユニ
声 - 久地岡涼菜
門前宿の小間使い。小学生低学年ぐらいの少女で、後にタマやポチと仲良くなり、タマやポチが旅に出た後も手紙のやり取りをしている。
オーナ
声 - 末柄里恵
セーリュー伯爵の娘でパリオン神殿の巫女。神聖魔法を使える。ゼナの母親が乳母をしていた。ゼナの弟に好意を抱いている模様。
ウース
声 - 浜田洋平
セーリュー市の下級市民。リザ、ポチ、タマの元主人。39歳。「詐欺」「説得」「脅迫」スキル持ち。犯罪ギルド「ドブネズミ」所属。目玉魔族に憑依されており、ザイクーオンの神官と「ドブネズミ」メンバーを使い市民を煽動し、獣娘たちを魔族の配下だと称して只の石を市民に売りつけ暴行させた。サトゥーの活躍で企みがバレて糾弾され、魔族が体内を突き破って出現したために死亡する。
ニドーレン
声 - 田中進太郎
奴隷商人。40歳。レベル11で「交渉」「調教」「算術」スキル持ち。悪魔の迷宮に囚われた際にサトゥー一行に助けられ、帰還後にアリサとルルをサトゥーに売却する。
ジン・ベルトン
声 - 上田燿司
ベルトン子爵家の当主。33歳。レベル15で「火魔法」「炎魔法」「社交」スキル持ち。領軍で魔法使いの顧問をしている。悪魔の迷宮に囚われた際にサトゥーに救助され、魔族との対決でも活躍する。帰還後はサトゥーに恩を返すため、一時的に身元を引き受けた。
ユサラトーヤ・ボルエナン
声 - 山谷祥生
セーリュー市に店を構える何でも屋の店長。ボルエナン氏族出身のエルフ。「森魔法」「術理魔法」スキルを持つ。迷宮都市でエルフが多く命を落とした一件での生存者であり、トラザユーヤを追放した一族に反感を抱いて里を飛び出した。100年ほど前にはムーノ領内の山樹の里を訪問したことがある。
ナディ
声 - 佐藤聡美
何でも屋の従業員で20歳ぐらいの女性。店長に好意を抱いている。
キゴーリ
セーリュー伯爵領最強。

クハノウ伯爵領[ソースを編集]

クハノウ伯爵
クハノウ伯爵家の当主。補佐官の企みをサトゥーから幻想の森の魔女経由で伝えられ、セダム市に駆けつけた。恩を仇で返した補佐官を断罪しようとしたが、子供の前で殺さないでほしいとサトゥーに請われ、処分を奴隷落ちに留めた。
補佐官
クハノウ伯爵の部下。セダム市の太守補佐官。本名は不明。野心家の没落貴族。幻想の森の魔女とクハノウ伯爵との盟約を破らせ、自身が幻想の森の源泉を支配しようと考えていたが、サトゥーによって企みを阻止され、クハノウ伯爵本人に事が露見してしまい、奴隷に落された。

幻想の森[ソースを編集]

幻想の森の魔女
幻想の森の源泉を支配する魔女。レベル37で217歳。所有スキルは「水魔法」「術理魔法」「瞑想」「錬成」「調合」「魔法道具製作」と魔女らしいものが揃っている。クハノウ伯爵との盟約で森に他者を侵入させない代わりに魔法薬を納めている。
イネニマアナ
「幻想の森の魔女」の弟子で、癖のある赤毛の女の子。サトゥーからは「イネちゃん」の愛称で呼ばれる。土魔法を使う。

ムーノ男爵領[ソースを編集]

カリナ・ムーノ
ムーノ男爵の次女。19歳。初心で不器用。非常に胸の大きい“魔乳”美女。お嬢様口調と金髪縦ロールの髪型が特徴。初期レベルは2でスキルもなかったが「知性ある魔法道具」である“ラカ”を持ち、低レベルながら驚異的な身体能力を発揮する。父譲りの勇者ファンで、勇者の従者になるのが夢。
魔族の姦計から父親や領地を救う為、巨人族の力を借りようと隠れ里へ向かう途中、空腹で森の中で倒れているところをサトゥーに救われた。人見知りが強く異性を過剰に意識してしまうために男性が苦手だったが、後に巨人族との協力や魔族打倒に尽力してくれたサトゥーに好意を抱くようになる。しかし変に意識してしまいサトゥーのことを「サ——ペンドラゴン卿」と変な呼び方で呼ぶことが多い。素直にサトゥーへの愛情を表現できず度々自爆している。ポチやタマとは非常に仲が良く、「カリナ」と呼び捨てすることを許しており度々愚痴をもらしている。ゾトル曰く剣の才能がない。
ラカ
カリナの身に着けているペンダント[注 11]で、【知性ある魔法道具(インテリジェンス・アイテム)】」。一人称は「我」。王祖ヤマトのの伝承では「無敵甲冑」の名で登場している伝説の秘宝。ムーノ城の隠し部屋に安置されているのを偶然カリナが見つけた。ムーノ領の執政官が魔族であることを見抜き、カリナとサトゥーの出会いのきっかけを作った。「魔族看破」「悪意看破」「強者看破」「超強化付与」「苦痛耐性付与」などのスキルを持ち、持ち主の緊急時には結界を張って防御する。総合的にプラス15レベル程度の補正をしてくれる。
レオン・ムーノ
現ムーノ男爵。オーユゴック公爵家の傍系の出身で、元はドナーノ準男爵だったが後継者の潰えたムーノ領を治めることとなった。しかしゼンが残した呪いのせいで都市核との契約が行えずにいたため、称号に「領主」がなく領主としては爵位が低い。黒髪で小太りの中年男で、貴族とは思えないほどにお人好し。公都では無類の勇者好きとして名が知られている。偽執政官の精神魔法にかけられて自領の危機に気づけずにいたが、サトゥーの協力もあって都市核との契約を済ませたことにより真に領主の資格を得、魔族がムーノ市に向けて放った魔砲を都市核の防御魔術で防いでみせた。その後サトゥーの活躍を讃えてサトゥーを自領の名誉士爵に取り立てる。亜人や人族の区別なく接する良い人で「タマ君、ポチ君」と呼び、孫のように2人を可愛がっている。
ソルナ・ムーノ
カリナの姉で爆乳美女。24歳で独身。ハウトとは相思相愛でいずれ結婚を考えている。
オリオン・ムーノ
次期ムーノ領主の14歳の少年。ムーノ領の悪評から王都の学校への入学を取りやめ、公都に留学中。反抗期のまっただ中だが家族愛は強く、サトゥーが太守になるためにカリナを利用している、あるいはそれ以上の地位を狙っているのではないかと勘ぐっていた。その後、領主は受けられないテニオン神殿の洗礼を受けカリナと婚約するつもりの無いことを明言したことで和解し、トルマたちと夜の歓楽街に繰り出したことである程度打ち解けた。
ニナ・ロットル
「鉄血」の二つ名で知られた名誉子爵。30代前半の無骨な女性。執政官の後任としてムーノ領に派遣されたが、魔族に捕らえられ地下牢に幽閉されていた。長く投獄されていたせいで体はなまっているが、新執政官として辣腕を振るい始めている。有能な補佐官になり得るアリサのことを高く買っている。
ハウト
自称勇者の青年。偽執政官に唆されて自分を勇者だと思い込んでいたが、ソルナへの思いは本物だった。現在は正騎士を目指して特訓中。
ピナ
ムーノ男爵家に使えるメイド。
エリーナ
ムーノ男爵家に使えるメイド。純情。護衛メイド。
タルナ
ムーノ男爵家に使えるメイド。護衛メイド。
ゲルト
ムーノ男爵家の料理長。女性。おばさん口調。サトゥーにスープの基本を教えた。
ゾトル
平民出身の騎士。レベル25の猛者。魔族の暗躍を悲観して部下と共に出奔し、密かに傭兵団のようなことをして領内を守っていた。一時は指名手配犯にまで落とされたが、魔族が倒されたことで騎士に復帰、現在は領軍の再編を行っている。メイド曰くストイックなイケメン。タマとポチ2人を同時に相手にして互角に戦い、リザとも1人で戦かえるほどの強さ。
ユユリナ
ムーノ男爵家に使える文官。茶髪三つ編みの大人しい無口なツルペタ体型。

森巨人の里[ソースを編集]

石鎚
山樹の麓にある森巨人の里の長。レベル39。源泉の主。本名はあまりにも長すぎる為、石鎚という愛称で呼ばれている。毒に侵された巨人の子供たちを救ってくれたサトゥーを気に入り、彼に神弓をプレゼントし、魔物の侵攻を受けたムーノ市に救援に訪れた。
編み髭
山樹の森に住む森巨人。ヒュドラの毒に犯された子供たちを助けるため、里の結界の外でヒュドラを狩っていた。子供たちの解毒に協力したサトゥーへの恩義からムーノ市の危機に駆けつけ、デミゴブリンの大軍と戦った。
セイタカ
「山樹の里」の長を務める小巨人。300歳越。「ダホ」という特徴的な語尾で話す。
ユビシロ
セイタカの妻の小巨人。300歳越。エルフを尊敬しており、ミーアに会って彼女が引くほどハイテンションになっていた。

ボルエハルト自治領[ソースを編集]

ドハル
ミスリル関連の施設を統括する老ドワーフ。「憎めない老人」の一人。レベル51の猛者で呪われた戦斧が武器。サトゥーの鍛冶の腕を認めて相槌を打たせ、共同で作った真印付きの魔剣「妖精剣トラザユーヤ」を与えた。
ドリアル
ドハル老の息子でボルエハルト市長。
ジョジョリ
ドリアルの娘で父の秘書。
ザウジル
ムキムキ筋肉に灰色の髭のドワーフ。ドハル老の高弟。ジョジョリに気がある。
ドン&ハーン
魔法屋「ドン&ハーン」を営む双子のノーム。ブライヘイム氏族の出身。
ガロハル
「ガロハル魔法商会」を営むドワーフ。身なりに気を遣っているらしく、サトゥー曰く「イケメンドワーフ」。微妙な効果で人気のない魔法の巻物ばかりを入荷してしまい、経営面で苦労していたがサトゥーの目に留まって在庫を無事処理することができた。この時購入された巻物の魔法は意外な形で役に立つこととなる。

オーユゴック公爵領[ソースを編集]

テニオン神殿[ソースを編集]
セーラ
「神託」スキルを持つテニオン神殿の巫女で、オーユゴック公爵の孫娘。萌葱色の瞳にプラチナブロンドの髪の美少女。レベル30。
優秀すぎる姉のリーングランデに対して劣等感を抱き続けていたこともあって、若干の隔意がある。魔王の復活に際して命を落とすという神託が為されており、残りわずかな人生でムーノ領を訪れたことでサトゥーと知り合う。「自由の翼」に傾倒した叔父の手で誘拐され「黄金の猪王」を憑依させられてしまい、魔王が生まれるときに致命傷を負って一度は死亡したが、サトゥーの尽力で蘇生が間に合った。自分を励まし力になってくれたサトゥーに好意を抱くようになり、彼に目をかけるようになった姉に焼き餅を焼いたりしている。
巫女長
テニオン神殿の巫女長でセーラの上司に当たる人物で、本名はリリー。80歳。前回召喚された勇者の仲間として活躍した過去を持つが、現在は高齢で弱っている。セーラがサトゥーを慕っていることを知り、からかいながらもその恋を応援している。老衰で寿命が尽きる寸前に、サトゥーの新魔法「生命遡航(ジェネレイト・ライフ)」により6歳ほどの幼女として若返る。サトゥーが勇者ナナシであることを知る数少ない人物。
ケオン・ボビーノ
金髪を短くカットした神殿騎士。レベル31。セーラの護衛としてムーノ男爵領を訪れた。絡み酒の質。ボビーノ伯爵家当主の四男。
「自由の翼」の一斉逮捕で祖父が処刑され、父親も伯爵位を譲ることになり、その際に長男から三男までが相次いで死亡したことで急遽伯爵位を継承することになった。
ヒース
男性の神殿騎士。レベル13。
イーナ
女性の神殿騎士。レベル13。巨乳に劣等感がある。
貴族[ソースを編集]
オーユゴック公爵
セーラの祖父でムーノ男爵の親戚。総白髪の恰幅のいい老人。目突きが力強く威圧感があるが、動揺するカリナをからかうような稚気も持ち合わせている。
ティスラード・オーユゴック
次々期オーユゴック公爵。リーングランデの弟でセーラの兄。
武術大会の魔族襲撃後にエルエット侯爵の孫娘と結婚。披露宴には姉をはじめとする勇者パーティーも招待し、サトゥーも料理人として参加した。
イパーサ・ロイド
燃えるような赤毛のオーユゴック侯爵領の近衛騎士。レベル33。ロイド侯爵の子息で、親と同じく食通。人格者。
ウォルゴック伯爵
グルリアン市の現太守。市内に現れた魔族討伐でサトゥーやカリナと縁ができ、公都にある自分の屋敷を宿泊場所として提供する。
トルマ・シーメン
現シーメン子爵の弟でオーユゴック公爵の甥かつレオン・ムーノのハトコ。平民女性と駆け落ちしていた。空気が読めず図々しく、当初は妻を心配したとはいえ心無い発言でポチやタマを傷付けたため、サトゥーからオッサン呼ばわりされているが、意外に義理堅い善人でもあるため最終的に和解している。社交的な性格から王国貴族の派閥や人間関係・趣味嗜好等に関して詳しく、彼の知識は「トルマメモ」としてサトゥーに記録され、活用されている。公都に帰郷する途中で賊に襲われ捕らわれていたところをサトゥーに救われた。家紋入りの短剣の対価に金貨30枚分の巻物を渡す事を契約させられた。
ハユナ
トルマの妻。平民出身。
マユナ
「神託の巫女」になったトルマの娘。赤ん坊にしては肝が据わっている。
ホーサリス・シーメン
現シーメン子爵。巻物工房を経営している。ワシ鼻に眉間の皺、整った口ひげにオールバックの金髪、強い意志を感じさせる瞳で、教師のような印象を与える。34歳だが年齢より年上に見える。酒好きだが下戸。巻物の売買に関連して各地を飛び回っており、迷宮方面軍のトップであるエルタール将軍とも仲が良い。
ムーノ男爵領の一件やグルリアン市や公都での下級魔族討伐でサトゥーとその仲間たちの戦闘能力を高く評価している。またサトゥーに関しては料理人としても評価しており、料理人としての腕を謙遜するサトゥーを「サトゥーの料理は同じ重さの金にも匹敵する」と叱った。更に「花火」を筆頭に様々な魔術を開発するサトゥーを魔術に精通する者と評価している。迷宮都市で再会した際も色々とサトゥーを気にかけて迷宮都市での人脈作りや使用人雇用を助けた。
ロイド候
公都の有力貴族の一人。食通で知られており、ホーエン伯とは犬猿の仲だったがサトゥーのテンプラがきっかけで和解した。エビ天が大好物。サトゥーの料理の腕に惚れ込み、筆頭料理人として雇いたいとまで考えている。サトゥーの働きにより、プタの街周辺が特産の赤実を使ったトマトケチャップのレシピと販売権を取得し、街の孤児院再開の援助を約束した。
ホーエン伯
公都の有力貴族の一人。食通で知られており、ロイド候とは犬猿の仲だったがサトゥーのテンプラがきっかけで和解した。紅ショウガ天が大好物。サトゥーの料理の腕に惚れ込み、孫娘と結婚させて一門に迎えたいとまで考えている。
カーク・エムリン
エムリン子爵家当主。家臣を気遣うなど優しい性格。代々果樹園を経営していたが、近年は貿易に力を入れている。方々で出資を募って編成した7艦からなるジートベルト男爵率いる貿易船団が海龍諸島で『栄光の歌い手』号のみを残して壊滅してしまう。財政難に立たされ、起死回生の策で家畜の飼料としてしか使えない「ルルの実」の活用法をサトゥーに依頼、見事に高級食材としての価値を生み出した彼に恩義を感じ、ムーノ領へルルの実の栽培環境を整える手助けをした。他の貴族と同じくサトゥーを自分の一門に引き入れたがっている。後にスウトアンデル市の太守に就任し、海龍諸島で失ったと思われていた資産をサトゥーの善意で返却してもらった。
リナ・エムリン
エムリン子爵の次女。13歳。公都のパーティーでサトゥーとダンスをして以来彼に恋心を抱くようになる。後にルルの木を輸出する際に行儀見習いの名目でムーノ男爵領に向かう。ムーノ男爵領にソルナ・ムーノに侍女として仕え、その後サトゥーが太守に任じられたブライトン市で太守代理を務める。
ミューズ・ラゴック
ラゴック男爵令嬢。オリオンの婚約者。オーユゴック公爵の傍系の一族で、淡い金髪に気の弱そうな表情をした中学生くらいの少女。メネア王女やカリナほどではないが、十分可愛い容姿をしている。
ポロロ・ポトン
ポトン準男爵家の当主で、プタの街の守護。ロイド侯爵の派閥。
ボビーノ伯爵からの賄賂を受け、マキワ王国のダレサス侯爵を城に逗留させていた。侯爵の無法を見逃し、抗議した者を投獄していたが、サトゥーの虎の威を借る狐策戦で保身のために行動を起こす。しかし、家族共々麻痺させられて拘束された挙句、魔物と魔族の争いで城を破壊されてしまった。
ジートベルト
オーユゴック公爵領の男爵。魔物との激戦で赤火勲章を授与されている。エムリン子爵の貿易船団を預かっていたが船が座礁し、無人島に閉じ込められていたところをサトゥー一行に救助され、スウトアンデル市まで帰還することができた。
市民[ソースを編集]
セバフ
公都のウォルゴック伯爵邸の離れを統括する執事。代々伯爵家に仕えている。主人の客として離れに逗留するサトゥーたちをもてなした。
キキヌ
トルマの知り合いの魔法屋。筋肉質で厳つい顔つきの大男。東方の小国出身。勇者好き。故郷の流行病をエルフに助けられたことからエルフに敬意を表している。
ユーカム
ボルエスェン氏族に属する老スプリガン。公都で魔法屋を経営しており、トルマとは知り合い。
シリルトーア・ボルエナン
水色っぽいロングストレート。エルフ店長よりも年上の長文エルフ。ボルエナン氏族出身の女性で、公都では「歌姫」として活躍している。ミーアと同様の恋愛脳の持ち主。かつては探索者として迷宮都市セリビーラで活動していたが不幸な事故で片腕を失う。その後は引率者だったトラザユーヤが事故の責任を取らされて里を追放されたことに腹を立て、魔法薬での再生を拒否して里を飛び出し生体義手を装備している。義手では精密な動作が困難位なったため楽師としては引退することと成り、それから歌の練習を積んだ。
ジャング
シーメン子爵の巻物工房の工場長。メタボという言葉を鼻で笑うような肥満体だが、王国一の技術者である。
ナタリナ
シーメン子爵の巻物工房の従業員。メガネにそばかすの凡庸な容貌のノームの少女。創意工夫に欠けては工房一。敬語が苦手。
コン
プタの街に暮らす駆け出し魔狩人の少年。隻腕。仕事の腕は未熟で同業者からもこき下ろされているが、借りを忘れない律儀な性格。
入市税を納められず困っていたところでサトゥーに借金してやり過ごし、返済に訪れた際に食事を奢ってもらう。その後はサトゥーの宿を襲撃しようとする同業者を必死で止めようとし、そのお礼に義手をプレゼントされた。
ケナ
プタの街の魔狩人で、チームのリーダーを務める長身の女性。
金で雇われて宿の襲撃に参加しようとしていたが、サトゥーとの交渉で参加をやめる。その後は新しい装備を送る交換条件で、コンと定期的に狩りに出るという約束をした。
オルド
プタの街の魔狩人。隻眼の兎人。レベル7〜9の獣人たちをまとめている。獣人の寄り合いからサトゥー一行を守るよう依頼されたため、宿の襲撃には参加せず無法者の捕縛に回った。
その他[ソースを編集]
カジロ
サガ帝国出身の侍。レベル39の大太刀使い。ジィ・ゲイン流という剣術を修めている。
公都の武術大会に出場していたが決勝トーナメントでタンに敗退。サトゥーに依頼されてポチやタマに戦い方の基礎を教えたことがあり、2人からは師匠と慕われている。その後迷宮都市での修行中に左膝下を魔物に食われて欠損してしまい、傘張りの内職で生計を立てていたがペンドラゴン邸で護衛として雇われることになる。しばらくしてサトゥーがエルフに教えられた上級魔法薬をもらって欠損を治し、必ず大陸に名を轟かせるような武芸者になることを誓った。
アヤゥメ
カジロ氏の従者を務める20代女性。レベルは20台半ばで、長巻と小太刀を軸に投擲術などを組み合わせた武術を使う。
迷宮都市で負傷したカジロを支えるため、臨時のパーティーメンバーになって迷宮に潜りつつ酒場の女給をして糊口を凌いでいた時にサトゥーと再会し、ペンドラゴン邸で護衛として雇われることになる。
タン
赤鉄証の探索者。レベル42の魔法剣士。公都の武術大会ではカジロと接戦を繰り広げ勝利する。
ガ・ホウ
公都の地下に隠れ住むオークの錬金術師。1000歳を超える老人で、かつては猪王の部下としてシガ王国と戦った過去を持ち王祖ヤマトとも知り合い。現在は下水道に隠してあるオークの隠れ里に繋がる転移門を守りながら、汚水の浄化などの奉仕活動を行なっている。勇者ナナシと酒を酌み交わしながら昔話をし、友好関係が生まれた。ナナシから人造聖剣を与えられ、「ナナシ」と命名した。
ル・ヘウ
オークの女性で魔獣使い。670歳。大根が大好物。白いワニの魔物を使って公都の地下を監視している。

迷宮都市セリビーラ[ソースを編集]

貴族[ソースを編集]
レーテル・アシネン
セリビーラ太守夫人。アシネン侯爵家の継承権を持ち、夫よりも強い影響力を持つ。ぽっちゃり気味で若い頃は美人と言うより可愛いと言われていたような容姿。子煩悩で有名。
当初はソーケルからサトゥーが次男を謀殺したと吹き込まれていたせいで敵対的だったが誤解が解け、以降は彼を気に入り協力を惜しまなくなった。サトゥーの料理ではカステラがお気に入り。
アシネン侯爵
セリビーラの太守。アシネン侯爵家の婿養子で妻の尻に敷かれている。でっぷりした体型。男色の趣味を持ち、サトゥーから送られた美男子裸体像を見て狂喜している。
レイリー・アシネン
アシネン侯爵の次男。ララギ王国の「酒士」。レベル12だが戦闘系のスキルは持っていない。父親似。迷宮都市の貴婦人からの人気が高い。
ララギ王国で交易中、骸骨王に襲われて瘴気に当てられて失神したまま船から落ち漂流していたところをサトゥー一行に救助される。目覚めた後はナナに対するセクハラで不興を買っていたが、反省をしっかり示したことで和解する。ララキエ事件の後はサトゥーが出資者兼オーナーとなった「筆槍竜商会」の会頭に就任し、貿易のため各地を忙しく飛び回っている。
シーナ・アシネン
太守四女。10歳。「瘴気中毒」、「ゴブリン病」にかかっている。ミーティアのギフトで治療を受けている。
ゲリッツ・アシネン
太守三男。母親似でぽっちゃり体型。取り巻きを巻き込んで迷宮に潜り、迷賊が連れてきた蟷螂の魔物に襲われていたところをサトゥーに助けられた。メリーアンに好意を抱いている模様。爵位の継承権が低いため探索者に憧れているが、戦闘系スキルは持っていない。
ゴーナ・アシネン
太守三女。サトゥーが持ち込んだ料理を気にいり引き抜きしようとするが、母親の意向を聞かされ断念する。
ソーケル・ボナム
迷宮都市の太守代理。利に聡いと言われるボナム伯爵家の出身。見た目は20歳くらいで耽美系の美貌の青年。色々と問題がある人物で、短慮で情緒不安定で尊大な小物。
門閥貴族の子弟だが王都で公職が得られず、ポプテマ相談役に誘われて迷宮都市に流れてきた。迷宮都市に来た当初は単なる太守の愛人だったが、太守の娘に病を緩和する鬼喰薬を提供して取り入った。子煩悩な太守と太守夫人に気に入られ太守の留守を任せられているが、職務をほったらかして昼間から娼館に通うような大職には不釣り合いな無能。ポプテマが苦手。
第3王子の失脚に関わったサトゥーを勝手に逆恨みし、罠に嵌めて罪人にしようと画策し、禁止薬物や迷賊を利用したがことごとく失敗。最終的に太守の子を暗殺しようとしたために見限られ、違法薬物密造が発覚したことで捕縛、王都の情勢が安定するまでの間は幽閉されることになった。捕縛後、情緒不安定の原因の一端が魔人薬の副産物による薬物中毒にあることが判明している。
ポプテマ
変な髪型の男性。迷宮都市の相談役で、太守の懐刀。ボブテマ伯爵家前当主。語尾はザマス。衣服だけでなくアクセサリーや小物、化粧に至るまで緑色の色合いの品で統一していることから、通称は「緑貴族」。かつては王都の王侯貴族の暗部で活躍していた。
実は魔族に攫われて精神魔法の洗脳を受けており、自分が緑の上級魔族の「擬体」であると思い込まされていた。迷宮都市を魔王再臨に必要な瘴気で満たすために画策していたが悉くサトゥーに邪魔されたため、探索者ギルドに捕らえられている迷賊達に接触して「短角」と「長角」を渡し、残りをプニ玉に吸収させる。その際に中級魔族化したルダマンの胴体を切断されたショックで人格が戻り、瀕死のままプニ玉に吸収されたことで事件後は辛うじて生きたまま回収された。事後処理の間は都市核の力で延命されており、散々迷惑をかけたサトゥーに謝罪して自らの私財を贖罪のために使って欲しいと託す。
デュケリ準男爵
永代貴族の准男爵。太守の懐刀。迷宮都市の魔法薬やマジックアイテムの利権を牛耳っており、爵位は低いが権勢が盛ん。針金のように細身の老紳士。シガ王国の貴族にしては珍しく側室や愛人がおらず、子供とかなり年が離れている。
魔法薬が高くて買えないと探索者から嫌われており、悪い噂ばかり流れているが、迷宮都市での魔法薬の価格を調整しているのは錬金術師たちが廃業しないように配慮したためで、迷宮都市の魔剣やミスリル剣の価格を上げさせるのは他国に流れて国力を低下させないためであるなど単なる守銭奴というわけでもないらしい。娘のメリーアンをサトゥーが2度助けた礼として晩餐に招待し、砂塵迷宮産の珍しい巻物を2つ与えた。ゴブリン病の対策になる野菜ジュース製造用のミキサーや迷宮都市周辺に自生するペリアを使った比較的安価に人間でも作れる下級魔法薬のレシピがサトゥーによってもたらされたことに感謝している。
メリーアン・デュケリ
ゲリッツの取り巻きで、デュケリ準男爵令嬢。14歳。細剣を帯びた男装の美少女。ゲリッツたちと迷宮に潜り、迷賊の集団に襲われていたところをチーム「ペンドラゴン」に救助された。その後も探索者に憧れて父の言いつけを破って野良パーティに参加しようとしていたが、父親が探索者に嫌われているために難航していた。恨みを持つ女性探索者に鎧を取り上げられてデミゴブリンと1人で戦わせられるなどいじめのようなことをされていたが、ルラムの報告を受けて駆けつけたサトゥーに救助された。
ホシェス・デュケリ
デュケリ準男爵の妻。30代だが娘と姉妹に見えるほど若々しく、薄幸の美少女といった容姿。
ジョス・デュケリ
デュケリ準男爵の息子。16歳。野菜が嫌い。「ゴブリン病:慢性」の状態で青白い顔色をしており、悪い意味で儚げな感じ。言動がやや子供っぽい。
モッフォ男爵
サトゥーのことを嫌っていた男爵。迷宮都市の気温が上昇していたため、苔蟹蜂(モス・クラブ・ビー)という魔物の翅を使った扇風機を贈り物にしたことで予想以上の高評価で、十年来の親友のような気安さで接するようになった。扇風機の礼としてサトゥーに大陸の西側の小国の戦争と魔誘香についての情報を与え、情報を有効利用して成り上がりをするように発破をかけた。
ルラム・トケ
露店を管轄下に置くトケ男爵次男。格好付けたい年頃のようで妙に大人びた喋り方をする。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。
クロの庇護下にある娘達の屋台の常連さんで、探索者の事情に通じている。押しが弱いが冷静に物事を見ているところがあり、説得に失敗したが迷宮の奥に進むことを止めようとしていた。後にメリーアンが野良パーティに唆されたことをサトゥーに報告し、メリーアンを救った影の功労者。
ジャンス・フダイ
フダイ伯爵家嫡男。少し酷薄そうな薄茶色の短髪の青年。従兄弟が赤鉄証持ちで、彼の協力で青銅証を持っている。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。
ペイソン・ラルポット
ラルポット男爵家四男。小太りの黒髪。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。
ディルン・ゴハト
ゴハト子爵三男。少し賢そうな背の低い金髪。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。風魔法が使える。
迷宮方面軍[ソースを編集]
アルエトン・エルタール
迷宮方面軍の将軍。迷宮都市における軍のトップであり、太守夫人に対等の立場で物が言える数少ない人物。筋骨隆々で、いかにも名門貴族出身といった感じの傲岸不遜を絵に描いたような鷲鼻の中年男性だが、見た目に反して砕けた性格。実家はビスタール公爵家で名誉伯爵の地位を預かっている。
レベルは41で、魔刃を使えるほどの武人で格闘技も使える。武人以外を軽視する傾向にあるらしい。愛剣は真印なしだがドハル老師が鍛えたミスリル剣。サトゥーが作ったとは知らないがサトゥー作の魔剣アカツキの美しさ、魔力の流しやすさを評価し絶賛した。
ホーサリス・シーメン子爵と仲が良く、迷宮都市を訪れた彼にサトゥーを紹介され、「シガ王国の未来を担う逸材だ」と戦闘能力、魔法開発、そして料理や人柄により公爵領の派閥対立を軟化させたと様々な点を褒め称えたことでサトゥーに好印象を持ちその後もサトゥーを助けている。甘いワインが好きなサトゥーの飲み友達でもある。
ゼオルン
迷宮方面軍小隊長で隊のナンバー2。顎髭を生やしている。気遣いができる。迷賊狩りが好きな男。将軍に対してもタメ口。
バフマン
隊長。レベル37。
キンクリ
小柄な狐人族の軍人で、サトゥーから「狐将校」と呼ばれている。鑑定ギフト持ちの軍の審議官。軽い口調だがなかなか将軍からの信が厚い様子。飄々した言動が災いして、よく拳骨を頭に喰らっている。迷宮都市での闇討ちからサトゥーを守り、朝まで飲み明かした。俊足。
探索者ギルド[ソースを編集]
ゾナ(リリアン)
迷宮資源大臣(現職の間は名誉伯爵扱いとなる)兼ギルド長。二つ名は「紅蓮鬼」。矍鑠とした87歳の老婆。なかなかぶっ飛んだ人のようで部屋に入ったサトゥーにいきなり杖で(リザの槍の一撃より鋭く)突くなど稚気に富んだ人物。ドハル老を爺呼ばわり、エルタール将軍を小僧呼ばわりする。AR表示ではゾナとなっているがセベルケーアにはリリアンと呼ばれている。戦闘狂だがサトゥー曰くドハル老と同じく「憎めない老人」カテゴリーに属する。冷酷な面もあるが正義感が強く信用できる人物。魔人薬が嫌い。
レベル52の魔法使いで炎と光のスキル持ちで、杖術の達人でもある。サトゥーの佇まいや帯剣したドハル老の剣からサトゥーの力をある程度まで見抜いていた。
飲兵衛で有名で迷宮都市でのサトゥーの飲み友達2人目。初回の迷宮攻略で大量の魔核を得たチーム「ペンドラゴン」を買っており、下級魔族を無傷で討伐したサトゥー一行の強さを認めミスリル証を押し付けようと画策していたが、議会からの反対で赤鉄証しか与えられなかったことを残念がっている。サトゥーの不正を証拠もなく疑った傲慢美女のギルド職員(ソーケルの愛人)を即刻、懲戒免職にした。シーメン子爵がサトゥーの功績を語って根回ししている。「クロ」としてのサトゥーとも関係があり、彼から魔人薬の栽培場所や魔族の企みに関する情報を教えられている。
ウシャナ
ギルド長の有能秘書官のアラサー女性。鑑定スキル持ち。奔放なギルド長を度々、厳しく諌める。
セベルケーア
細い髪質の青緑色のショートヘアをした小中学生くらいの可憐な容姿の女の子。研究好きなブライナン氏族の長文エルフ。レベル43で土魔法・森魔法を得意とする。モベリトーヤとケシルセーアの娘。ギルド長と仲が良い。前勇者の従者だった。ボルエナン以外では秘密のはずのサトゥー=ナナシという事実に薄々感づいている節がある。
ベナ
探索者ギルドの迷宮門主任。理知的な女性。初迷宮攻略で大量の魔核と素材を持ち込んだチーム「ペンドラゴン」を期待の新人と見込んでいる。
イルナ
20代前半の筋肉質でスレンダーな女性探索者。レベル8。探索者パーティー「麗しの翼」のリーダーで美人ではないが愛嬌がある顔立ち。男口調。雇った運搬人を身を呈してかばうなど悪い人ではない。
ベッソたちと一緒に依頼を受けていた際に、迷宮内で蟻の連鎖暴走(トレイン)事件を起こしたベッソに巻き込まれてしまう。丁度サトゥー一行の迷宮デビューの日であったため助けられたが、連帯責任でその事件の罰金を負うことになり、利子の返済にも苦しんでいる。サトゥー一行の新人研修を担当した。その後奴隷落ち寸前まで追い詰められていたが、新人探索者学校の教師になることを条件にサトゥーに借金を肩代わりしてもらった。
ジェナ
イルナより少し若い感じの柔らかな身体の女性探索者。レベル6。探索者パーティー「麗しの翼」に所属している黒い髪を後ろに一まとめにしきた美人さん。悪い人ではない。武器は短槍。「応急処置」スキル持ち。やや酒乱。
迷宮内で蟻の連鎖暴走事件を起こしたベッソに巻き込まれたが丁度サトゥー一行の迷宮デビューの日であったため助けられた。その後、サトゥー一行の新人研修を担当した。連帯責任の借金で苦しんでいたがサトゥーに一括返済してもらい、代わりに新人探索者学校の教師を引き受ける。
ドゾン
熊のようなヒゲ面の戦槌(ウォー・ハンマー)使い。レベル30。長い間探索者をやっているため、同業者たちに顔が広い。面倒見が良く彼を慕う者たちからは「ドゾン様」と呼ばれている。下町で火災事故が発生した際もすぐに駆けつけて、火元のオイル・スライム討伐で活躍した。サトゥー一行の新人研修を担当した。魔刃を使えるほどの技量はないが中堅レベルでは頭一つ抜けた実力者。スミナの知り合い。マヒルナの元夫。
ジェリル
赤鉄証の探索者。準男爵。レベル45。優男風だが胸板は分厚く腕は太い。二つ名は「紅の貴公子」。レベル30〜40ばかりの多数の赤鉄証の探索者を含むパーティー「赤竜の咆哮」(WEB版では「獅子の咆哮」)の団長で、迷宮都市最強の探索者と言われている。朗読の才能があり、話がうまい。勇者ハヤトとも知り合いで、彼からサトゥーの話を聞いていた。
ザウジルが鍛えた赤鞘のミスリル合金製片手剣と盾を持ち、火魔法を得意とする魔法剣士で、魔刃を使える。シガ八剣入りが噂されるほどの剣豪。剣マニア。「区画の主」の「翁硬甲虫(エルダー・ハード・ビートル)」との戦いで自慢の剣が折れてしまったため、サトゥーに第三世代型の試作品の魔剣を借りて「階層の主」討伐に挑んだ。
ザリゴン
「業火の牙」のリーダー。野生的なイケメンでレベル39。アリサからは名前を捩って影で「ザコリン」呼びされるが、魔刃を使えるトップクラスの探索者。口が悪く脳筋で、初対面のサトゥーに対してもコイツ呼ばわりで粗暴だったが、悪人ではなく重症の運搬人も見捨てるようなことはしなかった。ミーティアに頰を赤らめていたことからおそらくロリコン。
ジェリルと張り合って、格上の「区画の主」である「招雷牡鹿(ライトニング・エルダー・スタッグ)」に挑んだが、戦闘中にタヘレが連れてきたバジリスクの石化を右腕・右足に受け、右足は膝から下が砕けて失うという重症を負い、失敗した。近くにいたサトゥーから「1つ貸し」ということで万能薬と上級回復薬を譲られ、そのおかげで傷は完治したものの体力と魔力が減った状態で治療された代償でかなり消耗したまま迷宮を脱出することになった。
ベッソ
レベル13。利己的な性格のゲス野郎。パーティのリーダー。2人の運搬用の奴隷がいるが扱いが悪く、他の探索者からは好かれていない。
サトゥー一行の迷宮デビュー初日に「麗しの翼」と一緒に依頼を受けて蟻の住処を攻めていたが、彼女たちに告げずに蟻蜜を採取したせいで迷宮蟻(メイズ・アント)の連鎖暴走事件を引き起こした。「麗しの翼」を囮に逃げ延びたが、軍の駐屯所に魔物を連れてきた重罪で罰金を負ったため、依頼を受けたメンバー全員に連帯責任をかぶせて自分の負担を軽くした。後日、魔誘香の原料になる「魅油涎」を欲して他のパーティーを唆し、魔物の誘導に失敗して起こした迷宮油虫(メイズ・コックローチ)の連鎖暴走を同行者たちに押し付けて逃走する。その際、仲間を見捨ててタヘレと逃げ、新人だった2人の仲間が死んだ。2度の悪行で信用が地に落ちたため、評判を知らない運搬人の孤児を利用して「区画の主」の部屋の宝箱で一儲けしようとしており、魔誘香を使って起こした3度目の魔物暴走を「業火の牙」に押し付け、留守になった区画の主の部屋から最後の仲間まで見捨てて魔剣を回収する。しかしそれに刻んであった「不幸」と「悪縁」のルーンのためにバシリスクに襲われてしまい、石化したまま捕食されるという悲惨な最期を遂げることになった。
タヘレ
ベッソのパーティメンバー。レベルは10弱だが「宝物庫」スキル持ち。サトゥー一行の迷宮デビュー初日に蟻の連載暴走事件を引き起こした原因の1人。「麗しの翼」と一緒に依頼を受けていた。事件の罰金を負い、苦しんでいる。後日、懲りずにゴキブリの連鎖暴走を引き起こした。その際、仲間を見捨ててベッソと逃げ、新人だった2人の仲間が死んだ。3度目の連鎖暴走事件でベッソから魔誘香で囮にされ、「業火の牙」がいるところまでたどり着いたが「区画の主」に踏み潰されて死亡した。
ルン
人形使い。ルンの人形はレンガで作ったマリオネットのようなモノで動きはぎこちないがそれなりの戦闘力を有する。
ジッゴ
ゴーレム兵団。
ジェジェ
「赤い氷」という万年金欠パーティーのメンバー。ドゾンの知り合いの探索者。迷宮デビューしたばかりのサトゥーから水増し魔法薬を提供されたおかげで仲間が助かったため、のちに恩返しとして食事を奢った。
ルラーギウ
迷宮に向かうゲリッツ一行にソーケルが紹介した探索者。言葉巧みに一行を迷賊の元へと誘導したが、口封じに殺害されサトゥーが紹介した偽物だという虚言に利用された。
ジーナ・ダリル
近隣領主に仕えるダリル士爵家の令嬢。「銀光」所属の新人冒険者。チェイン・メイルと鋼鉄製メイス、丸盾を装備する。
チーム「ペンドラゴン」が参加した新人講習に一緒に参加した。
コシン
「白馬の鬣」のメンバー。赤鉄証のベテラン。レベルは20を超えており、学はないが采配が巧み。ベッソに狩場として紹介された区画へ臨時パーティーをまとめて赴くが、彼が引き起こしたゴキブリ連鎖暴走に巻き込まれてしまう。サトゥー一行に助けられたおかげで被害を最小限にでき、その感謝を示して宴会に招待した。
トロイ
ベッソのパーティメンバー。レベル10弱。ゴキブリ連鎖暴走時は逃走中に気絶し置いていかれた。
マヒルナ
全員女性のパーティ「梟のヒゲ」のリーダー。露出が多い美人。ドゾンの元妻で、今でも彼としばしば魔物の取り合いをしては楽しそうに口喧嘩している。
ウササ
兎人の子供の探索者。ベッソの悪だくみに利用された。
ラビビ
兎人の子供の探索者。ベッソの悪だくみに利用された。
トカカ
兎人の子供の探索者。ベッソの悪だくみに利用された。
ギケケ
兎人の子供の探索者。ベッソの悪だくみに利用された。
ガウガル
犬人の子供の探索者。ベッソの悪だくみに利用された。
クベア
熊人の子供の探索者。ベッソの悪だくみに利用された。
迷賊[ソースを編集]
迷賊王ルダマン
懸賞金金貨100枚がかかっている迷賊。魔人薬で変貌した顔半分を覆う仮面が特徴で武器は魔戦斧。「身体強化」「捨て身」スキル持ち。親は山賊で、迷宮都市で裏仕事をしていたことがある。迷賊のリーダーをやっているだけあって冷静な判断力を持つ。
ソーケルの手引きで迷宮探索中のミーティア王女達を襲う。だが駆けつけたチーム「ペンドラゴン」に妨害され、サトゥーに負けて捕縛される。獄中では極刑ではなくムラサキ送りを希望して、誘拐した貴族令嬢を含む女性探索者を使って魔人薬の原料を栽培していること、栽培の黒幕が恐らく魔族であったことの情報提供する。これにより罪が減じられ、石打ちの後に碧領送りという処分が下る予定だった。
その後、ポプテマに「長角」を与えられ、意識を保ったままレベル44の中級魔族に変化。長身のエルタール将軍の2倍の大きさで、黒い昆虫のような外骨格をしており頭の部分には角のようなものがついている。短い尻尾が生えており枝分かれして攻撃できる。語尾も普通で流暢に喋れるが魔族になってからキンキンとした迫力の欠ける声質になった。外骨格を外せるらしく中の人族風の顔は形は人だが黒に近い暗赤色の肌をしている。AR表示で種族は「魔族」「魔人」と二重表示になっている。右腕を斧の形に変形するなど器用。黒い障壁のようなもので魔法を防ぐ。将軍をいたぶるほど強くその外骨格はエルタール将軍のミスリル剣でも傷一つつかない硬さがある。しかしサトゥーの魔刃を帯びた妖精剣は易々とその腕を一撃で切断され、戦闘中牽制に見せかけて体表に無数の傷をつけられたことで防御力が低下し他の者からも攻撃を次々と受けた。最後はサトゥーにより右手を石槍で縫い止め左腕を妖精剣で切断されたことでエルタールの魔刃を帯びたミスリル剣で首を切断され倒された。
だが生首がプニ玉に取り込まれたことでレベル50の中級魔族として復活。体長15メートルのヒトガタ。知性や理性は失われ喋ることはできず奇声をあげるだけとなった。動きはノロいが体が大きいため実際の移動速度は速い。体は酸でできている。ギルド長の上級魔法「火炎地獄」で体力が1割まで減らされ原形をとどめていない瀕死状態になり、サトゥーがクロの服や姿をした関節可動マネキンを操ってトドメを刺された。
魔戦士カース
自称ルダマンの右腕。アラサーの迷賊。武器は魔槍の餓狼丸。「槍」「瞬動」「反撃(カウンター)」スキル持ち。クロにより捕縛。
黒剣のアシロ
ルダマンが留守の間のリーダー。武器は漆黒の魔剣。クロにより捕縛。
赤剣のガロン
優男風の男。自称ルダマンが一の戦士。武器は紅色の剣。クロにより捕縛。
短剣姫デリン
賞金首の迷賊。ルダマンと組んでゲリッツ一行に連鎖暴走をぶつけた。
その他[ソースを編集]
レリリル
賢者トラザユーヤが迷宮都市に残した「蔦の館」の番人を務める家妖精(ブラウニー)。外見は6~7歳の童女に見えるが、実年齢は60歳。黒に近い緑の髪の短いポニーテール。レベル20で、探知系スキルと隠形系の種族特性、「精霊魔法:家魔法」スキルを持つ。ボルエナンの里に住むギリルの孫。エルフを除いた種族を蔑視している傾向にあり、口が悪い。煽てに弱く調子に乗りやすい。
サトゥーを貶しているので珍しくルルが喧嘩腰になっているが、アリサとは妙に馬が合う。だが、下町の火災事件の際、サトゥーの機材操作の見事さ、錬金術の異常な速度を目の当たりにし、それ以後、「サトゥー様」と様を付けて呼び敬語で話すようになり、有能な助手として研究開発や迷賊被害者の保護に協力している。
ミテルナ
凛とした表情とピンと伸びた背筋から生真面目さを感じさせる。美人と言えなくもないが、プロポーションはとてもスレンダー。26歳。レベル9。王都の王立学院を卒業しており、「礼儀作法」「奉仕」「交渉」「教育」のスキルを持つ。未亡人。シーメン子爵家の家臣の一族出身。
夫の死後はさる準男爵家でメイド長をしていたが、主のセクハラを拒否したところ解雇された過去がある。その後、ホーサリスからサトゥーに紹介され、迷宮都市のペンドラゴンの屋敷でメイド長として招き入れられた。サトゥーの規格外の財力で水仕事や調理が魔法道具で行われることに驚嘆しており、特に非力な自分には辛いお風呂用の湯沸かしと水汲みが必要ないことには感激していた。
彼女なりに使用人としてのポリシーがあるらしく自分の名前を呼び捨てにさせる、サトゥー一行の敬称、敬語を徹底し、メイドにもそれを徹底させるなどきっちりした人。またサトゥーが保護した子供達のメイドとしての教育を買って出るなど節々に彼女の有能さが垣間見える。
ロジー
色黒で痩せ過ぎな黒髪少女。14歳。炊き出しで積極的に手伝っていた。ルルの紹介で迷宮都市のペンドラゴンの屋敷の正メイドになった。
アニー
朴訥な印象の茶髪少女。14歳。炊き出しで積極的に手伝っていた。ルルの紹介で迷宮都市のペンドラゴンの屋敷の正メイドになった。
ティファリーザ
肩で切りそろえられている銀髪の怜悧な美人。ルルには及ばないまでも目を引くほどの美貌を持つ。「紋章学」と「命名」スキル持ち。
継母から虐待されて育ち、レッセウ伯爵の紋章官として働いていたとき、伯爵のセクハラを拒絶したために反逆印という烙印を押されて犯罪奴隷に落とされたという過酷な経歴の持ち主。当時の主人が起こした迷宮都市下町の火災事故で全身の大半が炭化寸前という重症を負い烙印の副作用で魔法薬での治療が困難だったが、賢者の装置と下級エリクサーを用いたサトゥーの巧みな再生医療により一命を取りとめた。サトゥーではなくクロが救ったことになっており、その後はクロの庇護下に置かれて長屋暮らししている。クロに好意を寄せている。
ネル
アホ毛が似合う赤色のショートカットで「〜っす」という下っ端風の特徴的な話し方をする。レッセウ伯爵にセクハラされ、反逆罪で烙印を押されて犯罪奴隷に落とされた。「生活魔法」を使える。
迷宮都市下町火災事故で重症を負い治療が難しい状態だったが、中級魔法薬と賢者の装置によるサトゥーの巧みな治療により一命を取りとめた。サトゥーではなくクロが救ったことになっており、その後はクロの庇護下に置かれている。長屋に住みながらタコヤキ屋台で働いており、自然な形で接触したルル達とも親しくなった。
エルテリーナ・ロンドンベール
貴族出身の探索者20歳くらいの金髪の女性で派手な顔立ちのビジネスの世界で映えるタイプの理知的な美人。父は男爵で祖父は軍閥に影響のあるケルテン侯爵。自分が逃げることよりも他の者を助けることを優先する心優しい性格。魔法スキルは持っていない。クロに好意を寄せており様付けで呼ぶ。胆力があり、博識で、指示が上手く、人を見る確かな目を持つ。
迷賊に囚われていたが、クロが迷賊を一掃した時に救助された。その後は事件のトラウマから探索者を廃業し、「蔦の館」で保護されている。貴族籍の娘が迷賊に捉えられていたのは外聞が悪いと言うことで解放するタイミングを計っていたが、祖父に魔人薬に関する嫌疑がかけられたことを機に王都での商業拠点確保の名目で迷宮都市を発つ。
ポリナ
クロが迷賊から救った。エルテリーナたちの運搬人の平民。地味な女性。落ち着きと教養を感じさせる丁寧な言葉を使う。人望があり折衝や交渉が得意。
スミナ
筋肉質な女性探索者。姐御と呼ばれており、揉め事解決が上手。ドゾンの知り合い。
迷賊に仲間を殺され捕まっていたが、クロに救助された。クロを尊敬しており、本人非公認で「クロ様親衛隊」を自称し、長屋メンバーが必要とする素材を迷宮から取って来る仕事を担当している。クロから貰った本物の「蟻翅の銀剣」を大切にしている。
泥蠍のスコピ
迷宮都市の裏市場の新しい顔役。義理堅い性格で、連鎖暴走を引き起こしかねない魔誘香の取り扱いを禁止するなど極悪人ではない。下町火災の時に魔法薬を貧民のために惜しげも無く提供したチーム「ペンドラゴン」に感謝しており、ポプテマがサトゥーの悪評を流布した際には噂を流していた裏組織の買収や悪評の撤回を無償で助けた。
アン
クロが迷賊から助けた。諸事情から偽名をティファリーザのスキルでつけられている。クロの命令でベリアの魔法薬の作成に励んだ。
ベス
クロが迷賊から助けた。諸事情から偽名をティファリーザのスキルでつけられている。クロの命令でベリアの魔法薬の作成に励んだ。
クリス
クロが迷賊から助けた。諸事情から偽名をティファリーザのスキルでつけられている。クロの命令でベリアの魔法薬作成に励んだ。
デビー
クロが迷賊から助けた。諸事情から偽名をティファリーザのスキルでつけられている。クロの命令でベリアの魔法薬作成に関わった。
エミリー
クロが迷賊から助けた。諸事情から偽名をティファリーザのスキルでつけられている。クロの命令でベリアの魔法薬作成に関わった。

王家[ソースを編集]

シャロリック・シガ
シガ王国第3王子。第2代国王と同じ名を持つ美形の青年。愛想がなく短気で器が小さい。レベルは40代後半でシガ八剣第2位に列せられる剣豪だが、野心家で「人として何かが欠けている」ようだとサトゥーは見ている。勇者ではないが国王から神授の聖剣クラウソラスを佩くことを許されているが、聖剣の力を引き出せておらず刀身の分裂という本来の力を使えない。ハヤトの聖鎧に匹敵する防御力を持つ、王祖ヤマトの時代に作られた伝説級の装備である白鎧を使う。
派手な女性遍歴の持ち主で、嫁入りが決まっている令嬢に手を出して危うく伯爵家が1つ離反しそうになったという大事件を起こし、その際にリーングランデとの婚約が破棄されているが彼女をリーンと愛称で呼び未練がある。またリーングランデの妹であるセーラにも目を付けていた。
次々期公爵の結婚式で公都を訪れていた時に黄肌魔族の襲撃を受ける。事態を解決しようとしていたナナシに攻撃し武器を手放していた隙に魔物に襲われて「生命強奪(ライフ・ドレイン)」を受けた影響で急速に老化し、レベルも20代まで落ちてしまった。

レッセウ伯爵領[ソースを編集]

前レッセウ伯爵
ティファリーザとネルの元雇い主。彼女達に日常的にセクハラをしており、拒否された腹いせに「反逆印」の烙印を押して犯罪奴隷に落としている。後に中級魔族との戦いで戦死する。
新レッセウ伯爵
前レッセウ伯爵の子。第6王女システィーナの婚約者。父の死後に爵位を継ぎ、民兵を募りセーリュー伯迷宮選抜隊を対魔族軍に組み込んで指揮をとる。功を焦って周囲の反対を無視して無謀な野戦を挑んでゼナ達を死なせかけた。

サガ帝国[ソースを編集]

勇者一行[ソースを編集]

ハヤト・マサキ
日本出身の勇者で25歳の青年。短髪に男臭い精悍な顔つき。高校2年生の春に召喚された当時はレベル50で現在はレベル69。ユニークスキルに「無敵の矛(つらぬけぬものなし)」「無敵の盾(つらぬけるものなし)」「無限再生(はてなきいやし)」を持ち、聖剣アロンダイト(聖句は《歌え》)・聖鎧トゥーナス(聖句は《奏でろ》)・聖盾の所有者。「瞬動」「身体強化」「魔刃」「サガ帝国神皇流剣術」「閃光六連撃」「閃光螺旋突き(シャイニング・ストラッシュ)」といった多様なスキルを保有する。
「Yes! ロリータ、No! タッチ」を信条とする真性のロリコン。アリサに一目惚れしており彼女を「マイ・ハニー」と呼んでいるが、ヨウォーク王国によって彼女の国が滅ぼされたときには迷宮で修行していたせいで助けに迎えなかったことを悔やんでいる。リーンやメリーからは好意を寄せられており、貴族の女性からもモテるが、本人は幼女から人気の高いサトゥーに嫉妬している。
黄肌魔族と交戦するリーングランデに呼ばれて公都に向かい、そこで勇者ナナシと知り合う。同時にサトゥーとも知り合って友人となり、彼が日本人の末裔ではなく転移者であることも見抜き、ある程度の情報を共有して自分が持つ技の一部を伝授した。ただ彼とナナシが同一人物であることまでは知らされていない。
リーングランデ・オーユゴック
オーユゴック公爵の孫娘で王位継承権はないが現国王の孫娘でもあり、セーラの姉。「天破の魔女」の異名を持つレベル55の魔法戦士。銀髪で顔立ちは妹とよく似ており、22歳でEカップの巨乳美女。10歳から2年で王立学院を卒業し風と炎の魔法を上級まで修め、15歳までの3年間で研究員として失伝していた爆裂魔法と破壊魔法を復活させ、聖騎士隊と共に迷宮都市で「階層の主」を倒したことで名誉女男爵に叙せられている。第3王子の婚約者だったが彼の愚行に愛想を尽かして18歳で婚約を破棄した上で王国を出奔、以後はサガ帝国で勇者の従者として活躍していた。雷の大剣と魔法鎧チャフタルを使う。
実妹のセーラを溺愛し過保護な扱いをしているが、彼女からは若干避けられている。4年ぶりの帰郷時に出会ったサトゥーの才能を高く買って自身の戦闘技術を伝えたが、セーラに懸想していると思い込んで微妙に敵視している。
メリーエスト・サガ
サガ帝国第21皇女。豪奢な金髪巻き毛でソルナに匹敵する爆乳美女。長杖を使う。
ロレイヤ
神官。ゆるふわタイプの巨乳美女。目の下にほくろがある。酒好きだがあまり強くはない。
ルスス
虎耳族のソバージュ女性。色っぽいプロポーションをしている。20代前半くらい。
フィフィ
狼耳族のショートヘア女性。色っぽいプロポーションをしている。20代前半くらい。
ウィーヤリィ
長耳(プーチ)族の女性。長弓を使う。通信官。サトゥーの技術者としての資質を認め愛称呼びを許す。
ノノ
セリビーラに駐在中の書記官。非戦闘員。23歳でEカップの無口系。
セイナ
ヨウォーク王国に潜入中の斥候。1人称はボク。

ルモォーク王国[ソースを編集]

ネメア・ルモォーク
ピンク色の髪に碧色の瞳の美少女。彫りがあまり深くない顔立ちで、背は150センチ、腰は細く胸はDよりのC。16歳でレベル9。「召喚魔法」スキルを持つ。ルモォーク王国の第三王女。
シガ王国に留学中で、カリナの数少ない友人。黄肌魔族の襲撃でたまたま公都にやってきたハヤトに対して祖父や叔母が異世界人の召喚を行っていたことを謝罪、自国に住み着いた黒竜退治を依頼する。また他国に婚約者がいたが鼬帝国に国を滅ぼされた時に亡くなっており、現在はシガ王国で夫候補の上級貴族を探している。
当初はサトゥーをただの料理人だと思っていたが、黒竜との戦いでの活躍を見て見直し、彼に恋心を抱くようになる。カリナが太守夫人になったら自分は第2夫人になりたいと宣言している。
ユイ・アカサキ
ルモォーク王国に7番目に召喚された13歳の少女。肩までの茶髪、黒目、身長150センチの痩せ型。サトゥー曰くクラスに1人いるレベルの可愛さ。南日本連邦(パラレルワールドの日本)出身。元アイドルで「演技」スキルを持つ。敬語が苦手でメネアに対してもタメ口。
アオイ・ハルカ
ルモォーク王国の6番目に召喚された10歳の少年。内気そう。少し長めの黒髪、やや大きめの黒い目。見た目は少女にしか見えない。大倭豊秋津島帝国(パラレルワールドの日本)出身。レベル1で「算術」スキルを持つ。
ジョンスミス
ルモォーク王国に3番目に召喚された少年。本名は異世界に召喚された際に捨てており偽名を使っている。「埋没」というレアなスキル持ち。異世界召喚に憧れていて色々と準備していたが、実際に召喚されるとチート能力もなく、自分の置かれた状況が恐ろしくなり逃げ出した。その際に翻訳の腕輪を腕ごと失った。
セーリュー市の領軍兵リリオの元彼であり、サトゥーが鼠人族のホゼからもらった日本語で書かれた土器のメモを書いた人物。また、他にもサトゥーが入手した日本語メモはジョンが持ち込んだ物だと推測される。巨乳よりは薄い胸の方が好み。旅先で様々な料理を広めており、セーリュー市では「セーリュー揚げ(=肉なしコロッケ)」、プタの街では「白タレ(=マヨネーズ)」を伝授して路銀を獲得している。抜け目ない人物で、度々奴隷商人に売り払われかけるなどの危機を乗り越えながら、たくましく異世界を生き抜いている。
王祖ヤマトの墓所「夢晶霊廟」を訪れようとしたが行き倒れた所をNo.1たち7人のホムンクルスに助けられ、目的地までの護衛を頼んだ。墓所の奥地の水晶柱から現れた黒髪の美女ミトと出会い行動を共にする。その際、リリオたちセーリュー市迷宮選抜隊が魔物に襲われている所に遭遇し、ミトの魔法によるサポートを受けて救援に向かった。
ユリコ・ルモォーク
ルモォーク王国の王女でネメアの叔母。紫髪を持つ転生者で「世界を繋ぐ力(ワールド・コネクション)」というユニークスキルを持ち、儀式装置の補助を受けて異世界から人間を召喚できる。ただしこの召喚で現れた人間は神の祝福がなく勇者が持つようなユニークスキルが与えられず、不安定で二度と同じ世界へは繋げられない。先王と鼬人族の魔術師と組んで8人もの日本人を召喚するが、8人目を召喚した日に黒の上級魔族に襲われて崩れた居城の下敷きになり死亡した。

灰鼠首長国[ソースを編集]

ミゼ
声 - 高橋伸也
「赤兜」の名で知られる灰鼠人族の騎兵。自身が暮らす集落の周辺に起きた立ち枯れの調査をしている中で「トラザユーヤの揺り籠」から逃げてきたミーアを保護することに成り、彼女を故郷に送り届けようとしていた矢先にゼンの追っ手によって部下たちの多くを失い、命からがらセーリュー市に逃げ込みユーヤに保護された。その後はミーアをサトゥーに託して無事に帰国し、サトゥーが奴隷から解放した部下たちの生き残りとも再会した。
Web版ではミーアをサトゥーに託して羽蟻の群れに特攻し戦死を遂げている。
ホゼ
ミゼの部下。ジョンスミスの友人。ゼンが差し向けた魔物の戦闘で傷つき、副隊長に救われ生き延びたが4人の生き残りとともに奴隷に落とされていた。そのことを知ったサトゥーによって解放されて帰国し、恩返しでジョンスミスから貰っていた日本語の陶芸メモを譲った。

ボルエナンの里[ソースを編集]

アイアリーゼ・ボルエナン
ボルエナンの里で唯一残ったハイエルフ。外見は大人びた美女だが、うっかり屋で少し残念なところがあり勇者ダイサクからはよくからかわれていた模様。一方で世界樹の記憶庫と接続すると性格が一変して神々しい雰囲気を放つようになる。愛称は「アーゼ」。
サトゥーと初めて直接出会ったとき、(彼が知らなかったとはいえ)婚約を請う儀式を行ったことから過剰に意識していた。サトゥーに精霊光を制御する術や精霊視の技術を教授する。里と世界樹を救うために奮闘したサトゥーに思いを寄せるようになるが、種族の壁に阻まれている。
ミーアの精霊魔法の師匠。
ラミサウーヤ・ボルエナン
ミーアの父。巨乳好き。娘と同様に無口。「ボルエナン遊戯会、夜明けの四天王」の一人で、最弱の存在とのこと。
リリナトーア・ボルエナン
ミーアの母。長文エルフ。夫や娘とは対照的にお喋り。精霊視スキルを持つ。賢者トラザユーヤの娘。
ルーア
アーゼに仕える巫女。長文エルフ。アーゼとサトゥーが想い合っていることを察しているが、里のハイエルフがもう一人しか残っていないために彼らが深い関係にならないよう注意していた。サトゥーが主を連れて旅に出なかったことに感謝の言葉を告げる。
ネーア
日本料理の研究家。長文エルフ。伝説の料理であるハンバーグなどの再現に励んでいたが、サトゥーからレシピを伝えられ感涙する。ルルを始めとした後衛陣に護身術を指導する。サトゥーに頼まれてチョコを完成させた。
ポルトメーア
西洋人形のような容姿とは対照的な乱暴な口調が特徴。ポチの師匠を務める。肩口で切りそろえられたソバージュ髪。いつもは鎧姿。長文エルフ。
シシトウーヤ
タマの師匠を務めるござる語尾の男性。だが見た目は長髪の美少女エルフ。長文エルフ。刀を使う。
ゴーヤ
ミーアの兄的存在。ミーアを心配しているが過保護すぎてうっとうしがられている。サトゥーをライバル視して何かと勝負を挑むがことごとく敗北し、最終的にはミーアを彼に託すことを決める。短文エルフ。
ヒシロトーヤ
狩りの名人で弓使い。長文エルフ。顔が広い。サトゥーの呪文詠唱の師匠。エルフ師匠のまとめ役。射撃担当のルルを教えている。
グルガポーヤ
螺旋槍使いの短文エルフ。リザの師匠。槍聖。
ギマサルーア
魔法剣士の女性の短文エルフ。ナナの師匠の一人。
キーヤ
魔法道具工房の工房主。長文エルフ。ゴーレムに魅入られている。ドーアの夫。虚空用の有人ゴーレムを作っている。
ドーア
魔法道具工房の工房主の1人。キーヤの妻。ゴーレムに魅入られている。虚空用の有人ゴーレムを作っている。
ユセク
ボルエナンの里に住むスプリガンの短槍使い。里のスプリガンでは最強とされる。グーヤにも劣らない槍の使い手。魔刃を短槍の先から飛ばすという離れ業「魔刃砲」を使える。リザのもう1人の師匠。
ケリウル
ボルエハルトの鍛治師ザウジルの叔父に当たるドワーフの盾使い。レベル38。ナナの師匠の一人。レプラコーンの里で修行していた。
ノーア
ケーア
裁縫工房の工房主。下町のおばちゃん風の口調の長文エルフ。外見は可憐な美少女。サトゥーとアリサに刺繍の指導をした。
ジルサリーア
三つ編みにめがね。世界樹一級園芸員。普段は晶枝の手入れのために虚空展望台に入り浸っている。長文エルフ。2千歳超え。
プーヤ
ツトレイーヤ
エーアの弟子。錬金術士。長文エルフ。丁寧な口調。
エーア
ツーヤの錬金術の師匠。長文エルフ。将棋四天王の1人。サトゥーの新武装開発にも協力した。
トラザユーヤ・ボルエナン
賢者と呼ばれたエルフや王国でも有名な存在。故人。ミーアの母方の祖父に当たる。かつて、里を出て旅をして様々な功績を上げるも、年若いエルフ等を連れて迷宮探索を行った際に供のエルフが死んだり、重傷を負ったことからその親たちから恨まれ里を追放された。その時の生き残りがシリルトーアやユサラトーヤらしく、彼らが里を出たのはトラザユーヤの追放に抗議するため。今でも彼を慕っているものはエルフ以外にも多い。その時の経験で「命への執着が薄い(すぐ命を諦める)」というエルフの欠点を危惧しており、それを解決するべく研究を続け灰鼠首長国の外れに安全な訓練施設「トラザユーヤの揺り籠」を作ったが、先述の恨みで里の者からは無視されたことを手記では嘆いていた。

マキワ王国[ソースを編集]

ダレサス侯爵
マキワ王国の侯爵。巨大ルビーのような宝玉がついた「紅蓮杖」という炎の魔物を引き寄せる呪われた杖を所持する。
鼬帝国に追われていた白虎王国の生き残りを自身の屋敷で保護していた際に、何者かによって一族と訪ねてきていた国王を惨殺され、金品を奪われ領地にも放火される。その恨みの矛先を白虎たちに向け執拗に追跡しており、黒街ムラァスのオークションでルーニャ姫を競り落とそうとするがガルガオロンとこっそり手を貸したサトゥーに妨害される。その後も逃げる白虎たちを追い、行く先々の村で放火を行い魔物をおびき寄せる被害を与えていた。ボビーノ伯爵の手引きで逗留していたプタの街でも狼藉を働き、止めようとした守護を麻痺させると大量の食料を買い込んでいたサトゥー一行を怪しんで、魔狩人や犯罪者を取り込んで宿に夜襲をかける。だが抵抗にあって紅蓮杖を使おうとしたことで蛇竜(ナーガ)の群れを街に招きよせてしまい、撤退した守護の城でボビーノ伯爵から得たと思しき「長角」で中級魔族に転生、しかし黒竜山脈から降りてきたヘイロンによって瞬殺されてしまった。

白虎王国[ソースを編集]

ルーニャ
旧白虎王国の元王女。
鼬人族の追っ手から逃れて旅していたが、捕まって奴隷になってしまう。オーユゴック公爵領の黒街ムラァスのオークションで売られそうになったが、潜入していたガルガオロンに救出された。その後ダレサス侯爵に軽度の火傷を負わされたがサトゥーが提供した魔法薬で治療され、彼の紹介でムーノ男爵領に向かう。
ガルガオロン
旧白虎王国の騎士。氷雪の騎士を名乗る大剣使い。
オークションにかけられたルーニャ姫の救出後、ダレサス侯爵に重度の火傷を負わされプタの街で潜伏していた。サトゥーの魔法薬で治療を受けて回復し、侯爵一派の夜襲では恩を返すために姫の指示でサトゥーに助太刀する。その後は姫たちとムーノ男爵領に向かった。

ノロォーク王国[ソースを編集]

ミーティア・ノロォーク
ノロォーク王国の第六王女。語尾に「のじゃ」をつける。ルルと同い年の14歳だが、大きな瞳で幼い外見なので10歳ほどにしか見えない。髪型は茶色のドリル・ツインテール。奔放な性格で度々、お付きの者を困らせるが、探索者にも挨拶を返す気さくでいい子。
「ヘラルオンの巫女」という称号と息を吹きかけるだけで病気を癒す「浄化の息吹」というギフトを持っている。レベル4で「礼儀作法」スキル持ちだが神聖魔法や「信託」スキルは持っていない。武術や魔法の才能がない。
ミーアがエルフだと知って興奮していた。ソーケルに婚約を求められているが、彼のことを生理的に嫌っていた。魔族の洗脳に関係していたかは不明だが、ポプテマには本能的な恐怖心を抱いていた。
ラヴナ
24歳。ミーティアの護衛の女騎士。巌という表現が似合う男前で頼りになりそうな重厚感をもつ。レベル29で近接系戦闘スキルに優れ、魔刃を使える。武器は青銅の大剣。生真面目でソーケルのような人間を酷く嫌っている。
ルダマンとの戦闘で重傷を負い武器を壊されたため、サトゥーから第3世代型試作魔剣を借りる。その後、借りていた魔剣をジェリルに貸すことになったため、サトゥーが「ヘパイストス」名義で戦蟷螂(ウォー・マンティス)の剣腕から作成した「蟷螂大剣」を譲られた。
リュラ
ミーティア王女の従士娘。地味な女戦士。暴漢から主人を身を呈してかばう忠誠心を持っているが、美形のソーケルに気があるようでミーティアに無礼を働く彼を止められない。

イシュラリエ王国[ソースを編集]

イシュラリエ王
イシュラリエ王国の王。ちょいワル親父風。娘の成人の儀式に急遽絹が必要になり、高品質な翠絹を持ち込んだサトゥーに感謝する。領内で狗頭の眷属である「炎王」が復活したことで軍が総力をあげることになり、ララギ王国の「天想祭」に参加する王子の護衛をサトゥー一行に依頼した。
サバーン・イシュラリエ
イシュラリエの王子。タレ目のイケメン。海洋国家の王族だが船良いに弱く酔い止めが効かない体質。使者サバイシュを名乗りサトゥー一行とララギ王国へ向かった。

魔導王国ララギ[ソースを編集]

ララギ王
ララギの王。海賊のような外見。伝説の「竜泉酒」をもたらしたサトゥーを厚遇し、300年ぶりに「酒侯」の地位を与える。「天想祭」で骸骨王に「ララキエの箱」を奪われてしまうが、ナナシに取り戻してもらった。

ララキエ王朝[ソースを編集]

レイラーネ・トゥーワ・ララキエ
ララキエ最後の王女。「半幽霊」という種族で、毛先の青い白髪に褐色肌。女王だった母親も同じ名前である。魔力消費を抑えるため普段は幼女姿を取っているが、魔力に余裕があればカリナに匹敵する魔乳美女にまで成長することができる。レベルは27。スキルに「歌唱」「土魔法」「召喚魔法」「歌唱魔法」「瞑想」「社交:ララキエ」を持つ。「海王の落とし子(=蛸型海魔)」を操るための「生け贄の聖女」でもある。
ララキエが落下した際に狗頭の信奉者によって捕らえられ、魔法道具の部品としてノノリエ神殿の中に閉じ込められたまま20000年を生きてきたが、海龍諸島を探索していたサトゥーに救助される。当初は記憶喪失でレベルと「歌唱」スキル以外を失っており、その時に神代語で「鎮魂の光」を意味する単語から自らを「レイ」と名付け、記憶が戻ってからもそう呼ばれることが多い。父親が起こした事件の後は地上人を苦しめてきた責任を取ってララキエごと自爆しようとしたがアリサに説得され生きる決意をし、以降は瘴気の影響を受けないララキエ中央島改めラクエン島でユーネイアと暮らしている。サトゥーに好意を持っている模様。
ユーネイア
ホムンクルスの少女。レイの叔母の名を与えられ、レイを姉と慕う毛先が赤い黒髪の少女。レベル30で、「死霊魔法」「同調」「回避」「調教」のスキルと種族固有能力「理術」を持つ。
当初は憑依状態で瘴気に侵食されており、骸骨王の指示で海王を制御するためレイの身柄を求めていた。だが最終的には無謀な命令を繰り返す骸骨王に歯向い、事件後はサトゥーの治療で瘴気を取り除かれ、彼をマスターと認めてレイと共にラクエン島で暮らしている。
骸骨王
元半幽霊のアンデッド。レイの父。生前はララキエ最後の女王レイラーネの王配だった。不利になると「幽界渡り」スキルで逃走するため非常にしぶとい。
黄肌魔族に洗脳され、ララキエを浮上させることが妻の遺言だと思い込まされて、船を襲ってアンデッド仲間を増やしララギの「天想祭」を何度も襲撃していた。「封塔島」に捧げる紅蓮杖の代用品として炎王の封印に使われていた輝炎剣を盗み、炎王をを封印から解き放つ。復活したレイが持つ「ララキエの鍵」とララギ王から奪った「ララキエの箱」を手にしたことで計画を実行に移し、封印から脱した「海王」を生け贄の聖女によって支配しようとするが、海王はサトゥーに瞬殺され、自身は呪詛返しや砲弾を受けて消滅した。

そのほかの存在[ソースを編集]

ゼン
ミーアを攫った魔術士。ナナの前主人。レベル41。「~~なのだよ」という語尾が特徴。影魔法と死霊魔法を操りユニークスキル「限界突破(リミット・ブレイク)」の他、不死身化するスキルを持つ。白骨化した幽鬼のような姿をしているが、実はアリサと同じ転生した元日本人。名字はナガサキ。
家族や妻と共に平和に暮らしていたが、妻を見初めたかつてのムーノ侯爵の弟によって一族もろとも処刑され、妻を廃人にされた。ユニークスキルの効果によってアンデッドとして復活し、死霊魔法を使って件の貴族とその一族を皆殺しにした過去があり、「不死の王(ノーライフキング)」と呼ばれていた。ユニークスキルの効果で自殺することもできず、妻の下に旅立つ為にミーアや「トラザユーヤの揺り篭」を利用して「勇者」の称号を持つ人間を生み出し、王家から盗み出した聖剣ジュルラホーンを使って自分を殺してもらおうと考えていた。後に望み通りサトゥーの手によって討たれ、彼に感謝しながら消滅した。
死後もムーノ領の都市核の間と迷宮都市のムーノ侯爵の甥の館に「呪詛魂(カースド・ソウル)」が残留していた。前者は契約しようとするものを拒み続け、後者は最初の住民を殺した後も寄り付く生き物すべてに害をなしていたが、どちらもサトゥーによって浄化された。
ドライアド
森精。緑色の肌に身長の倍ほどもある緑色の髪を持った5、6歳の童女の姿をしている。レベル21。年齢は桁が多くて読む気にもならないほど。精霊の一種に当たり、その中でも人間と会話ができる特殊な存在。同じ姿をしたドライアドは数多くいて、基本的にひとつの人格を共有しているため森が存在する限り消滅することはない。身体の接触によって魔力を吸収する能力を持ち(人を選んでくちづけしたりもする)、「妖精の輪(フェアリーリング)」によって人を転移させることができる。ただしその時に吸収する魔力の量は桁違いで、並みの人間なら干上がってしまうほどである。
No.1~No.8
ゼンが製造した全8体のホムンクルス。ナナの同型機なので外見はそっくりだが、No.8のみ胸が小さい。それぞれ髪型が違う。固有能力の理術とそれぞれが持つ武術系スキルにより、連携時の戦闘能力はかなり高い。全員生まれたてなので好奇心が強く、番号の大きい個体ほど人の話を聞かない傾向がある。方向は分かっているが道を考えずにとにかく直進するためよく迷う。
当初は揺り籠の戦力として立ちはだかるが施設の崩壊時にサトゥーに救出され、以降は前マスターの願いを叶えた彼を新たなマスターとして認識する。ゼンの遺品を墓に返すためじゃんけんに勝利したNo.7(ナナ)を残して旅立つ。その後、行き倒れていたジョンスミスを救助したことがきっかけで「夢晶霊廟」に同行することになり、復活したミトも加えて旅を続けている。
ヘイロン
黒竜山脈に住む黒い成竜。全長100m。成竜の中では最強の存在で、雷・闇・風の魔法を使いこなし、レベルは68だが「竜の吐息(ドラゴン・ブレス)」の攻撃力だけなら猪王を上回る。かなりやんちゃで40年前には山羊を欲してセーリュー市で大暴れし、住処の近くには大きな破壊の後がいくつも残され、ボルエナンの里にちょっかいを出して世界樹の雷に焼かれたことがある。かつて人間の子供にクロと名付けて育てていた。
黒竜山脈を降りてルモォーク王国の癒眠樹付近を寝床にしていた際に、鼬人が作ったヒュドラの毒付き竜爪矛を逆鱗付近に刺される。気が立った状態で勇者一行との交戦時したが、矛の穂先が取れたので気をよくして帰って行った。戦闘狂であり、サトゥーとの殴り合いを経て盟友と成り、サトゥーはヘイロン、ヘイロンはクロという名を与え合った。ヘイロンは単純に黒竜の中国語読み。山羊が大好物だが、サトゥーが作る料理にも魅了され、マヨネーズの魅力に目覚めた。彼が魔法で作り出す「竜泉酒」はサトゥーが交渉材料としてしばしば利用している。
ミト
王祖ヤマトの墓所「夢晶霊廟」の水晶柱から現れた謎の黒い長髪の美女。術理魔法の使い手。
暗号を解いて墓所内にやってきたジョンスミスやNo.1たち7人のホムンクルスたちによって目覚めたが、その際、「イチロー」という名を口にしている。サトゥーの本名はスズキイチローであるため彼との何らかの関係性があると思われる。ジョンスミスとリリオの関係性をからかい気味に尋ねたり別れた経緯をしつこく聞いたりと女子っぽい性格。「宝物庫」かそれに準ずるスキル又はユニークスキルを持っている。無詠唱魔法を使うことから勇者か転生者であるとジョンスミスは判断している。偶然、セーリュー市の迷宮選抜隊が魔物に襲われている所に遭遇し、ジョンがリリオを助けたいと言ったためホムンクルス達やミトも加勢した。その際、魔物の大群や中級魔族を余裕で倒すという底知れぬ強さを見せた。

魔王[ソースを編集]

黄金の猪王
かつてオーク帝国を率いてフルー帝国を亡ぼし、王祖ヤマトと天竜の軍勢に敗れたオークの魔王。ユニークスキルは3つで、戦闘力を強化する「一騎当千」、死んでも復活する「万夫不当」、肉体を自由自在に変化させる「変幻自在」を持つ。柳葉刀を武器とするだけでなく爆裂や破壊のようなレアな魔法も使いこなす。下級魔法は無効化するほか、「金鱗障壁」と呼ばれる金色の肌には「物理ダメージ99%カット」「魔法ダメージ90%カット」の効果がある。
赤青の上級魔族と魔王信奉者集団「自由の翼」が公都の地下迷宮遺跡で行なった儀式により、誘拐されたセーラに憑依し彼女の肉体を内側から引き裂いてその中から復活する。この時のレベルは120。サトゥーと死闘を繰り広げ高い戦闘能力で彼を苦戦させるも、最期にはユニークスキルの過剰使用で理性を失い討伐された。
狗頭の魔王
20000年前に世界中の神殿を破壊し、古代ララキエ王朝を滅ぼした魔王。最強の魔王とされており「邪神」と呼ばれるほど。8人の神によって倒された。
炎王
狗頭の眷属の一体。炎獣という体長70m以上のティラノサウルス。レベル82。種族固有能力で物理攻撃を半減し、光系火系攻撃を無効化する。火炎ブレスが得意技で、空も飛べる。
神の使徒によってイシュラリエ近海の火山島に神殿の封印装置で封じられていた。骸骨王が封印を解き、イシュラリエ艦隊を壊滅に追い込むが、島にやってきたサトゥーに蹴り飛ばされ、爆縮(インプロージョン)の魔法で頭を消し飛ばされて死亡する。
海王
狗頭の眷属の一体。巨大な蛸型海魔(オクトパス・クラーケン)。巨大な複眼と8本の触腕を持つ。4体の眷属の中で最強だと言われていた。
ララキエは生け贄の聖女と呼ばれる姉妹を利用して制御しようとする実験をしていたが失敗に終わり、止む終えず墜落したララキエそのものによって海魔領域に封印されてきた。骸骨王が配下にしようと封印を解いたが、サトゥーの「集光」と「光線」でララキエの天護光蓋ごと両断されて死亡する。
空王
狗頭の眷属の一体。ロック鳥と呼ばれる鳥の魔物。レベル87。翼を広げれば島ほどはある巨体を持ち、真空の颶風を放つ。光物が好きで、宝石の原石を収集する習性を持つ。
天竜によって追い払われ、海魔領域にある島を巣にしていた。だが島を訪れたサトゥーが聖剣クラウソラスで斬り伏せ駆除された。
陸王
狗頭の眷属の一体。神の使徒に封印された。

魔族[ソースを編集]

目玉魔族
声 - 浜添伸也
セーリュー市に潜んでいた下級魔族。一人称は「ワテクシ」で、セリフの後「~~ワテクシ○○」と付けるおかしなしゃべり方をする。リザ、タマ、ポチの前の主人であったウースに憑りつき、セーリュー市内で騒動を起こした後、その地下に迷宮を創造する。その後、勇者に扮したサトゥーやゼナたちに追い詰められるが、主である「黒の上級魔族」を召喚した後、喰われて吸収された。
黒の上級魔族
声 - 三宅健太
目玉魔族の主であり、レベル62の上級魔族。一人称は「ワガハイ」であり、目玉魔族と同様セリフの後「~~ワガハイ○○」と付けるおかしな口調の為、サトゥーからは「ワガハイ君」などと呼ばれていた。風、雷、闇の魔法と格闘スキルの他、「飛行」「石化の吐息」「毒」「自己再生」「眷属創造」といった固有能力を持ち、戦闘時には強化魔法で「物理ダメージ90%カット」したり「物理攻撃力を300%アップ」させる。が、勇者に扮したサトゥーには及ばず滅ぼされる。またサトゥーが異世界に転移する前日にルモォーク王国を襲撃し、8人目の召喚者を誘拐した嫌疑がかかっている。
下級魔族
「黄金の陛下」の復活の為、 ムーノ領の執政官に化け、精神魔法を使ってムーノ男爵や魔物を操ってムーノ領を危機に陥れ、領民の怨嗟や怨念を集めていた。勇者に扮したサトゥーに倒された。
赤肌魔族
赤い肌に鹿のような角をつけた体長4mの上級魔族。黄金の猪王の筆頭幹部。レベル63。「オジャル」語尾が特徴。空間魔法の使い手。「反射の守り」というチートのような魔法を使う。公都地下の迷宮跡地で魔王復活をもくろみ、サトゥー相手に時間稼ぎをしたが聖剣デュランダルに切り捨てられ消滅した。
青肌魔族
青銅色の肌に水牛のような角と2対4枚の翼を生やした上級魔族。黄金の猪王の筆頭幹部。レベル63。「ナリ」語尾が特徴。重力魔法の使い手。公都地下の迷宮跡地で魔王復活をもくろみ、サトゥー相手に時間稼ぎをしたが聖剣デュランダルに切り捨てられ消滅した。
黄肌魔族
黄色い肌に2つの頭をもち肩から水牛のような角を生やした上級魔族。人族の3倍を超える巨躯。黄金の猪王の筆頭幹部。レベル71。サトゥー曰く自分よりもMPが多いらしい。「デス」語尾が特徴。黄衣の魔法使いに扮して各地で暗躍していた。召喚魔法などを得意とする魔法戦主体の魔族だが近接戦闘も強く、かつて勇者ハヤトの一行に仲間の半数を失わせるという壊滅的な被害を与えた。
レイの父を骸骨王に変えてララキエを浮上させる手伝いをしたり、ムーノ市やセリビーラの迷宮で魔王復活に利用するための瘴気を収集し、迷賊達に魔人薬の製法を教えるなど色々と暗躍していた。武術大会会場に出現し持続式の召喚魔法で大量の魔物を送り込んで人々を苦しめたが、勇者ナナシのあまりにも理不尽な力により切り札の大怪魚トヴケゼェーラの群れを全滅させられたあげく、全魔力を吸収されて弱体化したところでハヤトの攻撃を受け消滅した。
大怪魚(トヴケゼェーラ)
黄肌魔族が使役する魔物。全長300mでクジラのような姿をしており、空を飛ぶ。名前は恐らく日本語の「飛ぶ鯨」の聞き間違い。竜さえも手こずる空中要塞として知られる。
黄肌魔族に召喚され、レベル97の個体が7頭も公都に現れたが、鯨肉に興奮したナナシの「光線」魔法で瞬殺された。その皮や肉は武器や食料として有効活用されている。
プニ玉
迷宮都市で発生。桃色のスライム。桃色の粘液が人を呑み込むと服や生皮を溶かされるが生きている。生物から恐怖と苦痛と憎悪を搾り取るためのものらしい。「再生復元」スキルによって呑み込んだ人を瀕死状態から一定値まで回復させ、種族固有能力「障気生産」のための材料にする。なぜか核がない。
下級魔族
迷宮都市で発生。レベル30。緑色で「ザマス」という奇妙な口調。巨大な目玉が大部分を占め、その目玉から直接腕と翼がはえている。セーリュー市の下級魔族の色違いのタイプ。「精神魔法」「影魔法」といった厄介なスキル持ち。
中級魔族
迷宮都市で発生。ギルドに捕縛された迷賊が「長角」で変異した。8本腕。銀色で全身が剣でできているような姿。獣娘やナナを軽々とあしらうほど強い。レベル40。腕による突きはそのレベルに見合わないほど鋭い。ギルド長の「豪炎弾」でも半分もダメージを与えられなかった。しかし、サトゥーが魔刃を帯びた石槍で魔核を貫いて余裕で倒された。
下級魔族
迷宮都市で発生。ギルドに捕縛された迷賊が「短角」で変異した。蜥蜴型。口からナパーム弾のようなものを吐き出して攻撃する。サトゥーの石飛礫一撃で倒された。
下級魔族
迷宮都市で発生。ギルドに捕縛された迷賊が「短角」で変異した。下半身が蜘蛛、上半身が蟷螂の女性魔族。4本の腕は全て剣や斧のような武器になっている。攻撃方法は腕や乳房棘。
下級魔族
迷宮都市で発生。ギルドに捕縛された迷賊が「短角」で変異した。透明になって攻撃し赤鉄の探索者を倒すが、レーダーとAR表示の前になすすべもなくサトゥーによって妖精剣で一刀両断される。
緑の上級魔族
ザマス語尾が特徴。勇者の鑑定スキルさえ欺く能力を持ち、王祖ヤマトの軍を混乱に陥れたとされている。本体は表に出ず、「擬体(アバター)」を利用して行動する。迷宮都市では誘拐したポプテマに精神魔法をかけて洗脳し、大量の瘴気を生産させようと暗躍していたが、サトゥーの「聖光鎧」スキルで擬体越しに本体まで響くダメージを与えられて撤退する。レッセウ伯爵領でも暗躍していたが、その際の戦闘で擬体は破壊されている。
馬頭の中級魔族
1400匹の魔物を率いてレッセウ市を襲った魔族。レベルは40以上で、火魔法を得意とする。当時のレッセウ伯爵を殺害し領軍を壊滅させ、急拵えの民兵とセーリュー市の迷宮選抜隊を苦しめたが、ミトの術理魔法で滅ぼされた。

国家と都市[ソースを編集]

シガ王国
「黄金の猪王」と戦った勇者シガ・ヤマトが建国した国家。やや男尊女卑の傾向があり、基本的に結婚した女性は家庭に入る。領地によって亜人の扱いにも差がある。貴族の間では『蒼の誓約』という魔族が相手の際は領土を超えて軍事的に協力するという取り決めがある。
セーリュー伯爵領
東西に60キロ、南北に70キロほどの広さがある。面積的には東京都千葉県の中間ほど。シガ王国の外れに位置し、灰鼠首長国や竜の谷と隣接する。
セーリュー市
竜の谷から20kmほどの距離にある城塞都市。人口割合は8割が市民、2割近くが奴隷で、貴族、商人などの裕福層や神官・巫女は数パーセントである。種族では人族が9割を占める。田舎すぎるために他国から狙われることもなく、時々あるワイバーンの襲来を除けば平和そのものであり、亜人との間で起こった戦争も10年以上前のものが最後である。昔は猟師や農民が獣人に殺されたりしていたことがあり、市民には獣人差別が根強い。ジョンスミスが考案した市の名を冠する「セーリュー揚げ」と呼ばれる肉無しポテトコロッケが名物。獣人は西街の貧民街に多い。
下級魔族の策略により、大陸で7つ目の生きた迷宮「悪魔の迷宮」が誕生。これにより迷宮運営のノウハウを学ぶため、セリビーラへ選抜隊を派遣することになった。
カノイナの街
セーリュー伯爵領の街。羊乳酒が名物で、出身者によると酔っ払いと羊しかいないとのこと。
クハノウ伯爵領
セーリュー伯爵領とムーノ男爵領に挟まれた領土。旧ムーノ侯爵領時代から続く流民や、銀鉱山を狙うコボルドの対処に悩まされている。ダイコンなどの野菜クズの漬物「クハノウ漬け」(≒福神漬け)が名物。
セダム市
クハノウ伯爵領の城塞都市。規模はセーリュー市と同等だが、人口は2割り増しで亜人が少ない。外壁沿いに流民の集落が並んでいる。
幻想の森
クハノウ伯爵領内にある森林地帯。源泉の支配者は名前を捨て、「幻想の森の魔女」の名を襲名する。普通の生物だけでなく幻獣も生息している。クハノウ伯爵との間で魔法薬を定期的に卸す代わりに森へ狩人などを立ち入らせないように契約を結んでいる。
ムーノ男爵領
面積は北海道程度。全体的に平地が占めており、ムーノ市の北西に領地の3割ほどを占める大森林が存在する。クハノウ伯爵領とオーユゴック公爵領を結ぶ街道沿いは平地が多いが、ポツポツと標高の低い山が存在する。また領境付近には標高の高い山々が連なっている。古くはオーク帝国の領地で、サガ帝国との戦争における前線だったと伝わっている。
かつてはムーノ侯爵が統治していたが、あまりの横暴さに不死王ゼンの恨みを買って復讐され、傍系に至るまで係累全てが滅ぼされる。更にその後就任した領主もほとんどが変死か怪死している。その後、オーユゴック公爵の係累のレオン・ドナーノ準男爵がムーノの家名と領土を引き継ぐが、都市核との契約不能により領主としては異様に爵位の低い男爵として統治することになった。
以前は貧乏なだけの領地だったが、ここ3年ほど続く飢饉のせいで奴隷に身を落としたり盗賊業に手を染める領民が後を絶たない。盗賊が横行し、役人達は腐敗し、兵隊達が好き勝手していて無政府状態に近い酷いありさまとなっている。そういったことが相俟って「呪われた領地」と呼ばれている。人材不足も深刻で、正式に領主が都市核と契約した時点では領内の爵位持ち貴族が3名、うち永代貴族はムーノ家だけという状態にある。
ムーノ市
広さはセーリュー市の倍近いが、人口は半分以下の都市。領主の城は王都、公都に次ぐ規模の大きさがある。領主が都市核と契約できずにいたため気候が安定せず、飢饉に悩まされていた。
魔王復活に必要な瘴気の温床として魔族に利用されていたが、その事実に気付いた男爵次女カリナの尽力とサトゥー一行や森巨人たちの協力により救済される。
ペンドラゴン砦
旧ムーノ侯爵家時代から存在していた砦。元は侯爵所縁のアンデッドの巣窟と化し「怨霊砦」と呼ばれていたが、サトゥー一行が浄化を行い、彼の授爵後は別荘扱いで近隣住民の雇用のために管理を任せている。
森巨人の里
ムーノ男爵領内の森林地帯に存在する、「山樹」という大木の周囲に形成された集落。巨人族や妖精族が暮らしている。
ボルエハルト自治領
ドワーフが中心の自治領。幾つかの山を含む直径20キロほどの広さ。精霊が少ない土地。
ボルエハルト市
人口割合は、ドワーフが6割、鼠人族が2割、兎人族が1割、残り1割は人族や雑多な亜人種達である。市長はドリアル。
オーユゴック公爵領
面積は本州くらいと広大(ただし本州ほど細長くはない)で、4つの都市を経由する全長800kmの巨大運河が流れている。都市レベルの街は7つしか無い。総人口の8割が人族。古くはオーク帝国の領土だった。
公都
オーユゴック公爵領の公都。人口は21万人。シガ王国建国の地として有名な古都。ダイコンを食べるとオークが来るという迷信があり、毛嫌いしている人が多い。地下には「猪王の迷宮」という枯れた迷宮遺跡があり、下水道にはオーク帝国の旧臣が隠れ棲んでいる。毎年領軍の兵士を募るために大規模な武術大会が行われている。
グルリアン市
大河沿いの都市の1つ。太守はウォルゴック伯爵。銘菓グルリアンと呼ばれるおはぎが名物。
ムラァス
大河を挟んで公都の対岸に位置する街。治安が悪く「黒街」とも呼ばれている。非合法な商品が取り扱われることもある非公式なオークションが有名で、公都の武術大会見物に来た貴族が訪問するのが風物詩になっている。
プタの街
魔狩人という魔核を採る職業に就く者達が住む街の1つ。黒竜山脈に接する辺境の街で治安はあまり良くない。守護はポトン準男爵。周辺には小規模なデミゴブリンの集落が点在する。また、鳥人族や猿人族の集落ではトマト(地元では赤実と呼ばれる)の栽培が行われており、ケチャップの収益で閉鎖されていた孤児院が再開される見通しとなっている。
スウトアンデル市
オーユゴック公爵の貿易都市。大河の河口に位置する公爵領最南の街。湾内には魔物が少なく漁業も盛ん。外国船への警戒で大型戦列砲艦などの軍艦が配備されている。元はボビーノ伯爵の嫡男が太守を務めていたが、祖父の先代ボビーノ伯爵の魔王信奉組織「自由の翼」への協力が露見して失脚したため、カーク・エムリン子爵に太守の地位が引き継がれた。
ガニーカ侯爵領
東西に細長い、(伸びる方角が違うが)地球でいうチリのような形の領地。面積はムーノ男爵領以上オーユゴック公爵領未満。オーユゴック公爵領の半分ほどしかない人口は湾ごとの都市に集中し、漁村もほとんどが湾内にある。
ビスタール公爵領
シガ王国北西部の領土で、小王国諸国を挟んでサガ帝国と向かい合う位置にある。
タルトゥミナ
王都直轄領の貿易都市。シガ王国の海外貿易の要で、異国の貿易船が多い。
ケルトン
王都、タルトゥミナ、セリビーラを繋ぐ分岐都市。陸上貿易の要所であり、人が非常に多い。
セリビーラ
王都直轄領の迷宮都市。シガ王国西部の街で、分岐都市ケルトンを超えた先の山向こうの盆地に作られている。太守は王都の門閥貴族でも最上級の権勢を持つ上級貴族だけから選ばれ、現在の太守はアシネン侯爵。迷宮に潜る者たちを管理する探索者ギルドは迷宮資源省の管理下にある国家機関で、ギルド長は名誉伯爵相当の迷宮資源大臣を兼任する。また迷宮方面軍が魔物の氾濫に備えており、駐屯所まで魔物を連鎖暴走(トレイン)させた者は重犯罪者となる。西の大砂漠地帯と接しているため周囲は荒地ばかりで作物を育てられる土地に乏しく、魔法薬が需要に対して常に不足気味になっている。瘴気の処理がされていない食品を食べることが多く、「瘴気中毒:慢性」を患っているものが貴族含め相当数存在する。
セリビーラの迷宮
セリビーラの地下に広がる古い迷宮。上層、中層、下層に分かれており、シガ王国西部の大砂漠の地下まで延びている。「区画」と呼ばれる小部屋の集合体が塊茎のように100以上も連なる構造をしている。
中層には赤鉄証以上の中堅探索者以上しか入れないが、上層に比べて特殊攻撃を使う相手が増えるものの急に魔物が強くなるわけではない。また、中層には亜人の弾圧を逃れたものたちで作った「迷宮村」という集落が存在する。さらに下層には「青い人」と呼ばれる謎の存在が住んでいる。
蔦の館(つたのやかた)
賢者トラザユーヤが迷宮都市滞在中の拠点としていた館。都市南東部の貴族街に隣接する森の中にある貯水池の上流に建てられており、「郷愁(リターン・ホーム)」の魔法で隠されている。都市核を参考にしてレベル50級の魔物の魔核と大量の聖樹石で作った「偽核(フェイク・コア)」によって迷宮都市の水源を抑えると共に、迷宮に流れる魔力を奪ってその拡大を阻害している。館の地上部分はフェイクで、本体に当たる地下部分には工房や設備に加え100部屋を超える居住区が存在する。
レッセウ伯爵領
三方を他の貴族領に囲まれ、残る一方でフジサン山脈に接する。「レッセウの血潮」というあまり質の良くない赤ワインが作られている。
レッセウ市
レッセウ伯爵領の領都。中級魔族の奇襲を受けて領主が死亡し、領軍も壊滅している。
竜の谷
竜神アコンカグラが支配していた領域。大陸最大の源泉が存在し、竜が大量に生息していた。サトゥーが起こした3発の「流星雨」による星降り事件で支配者を含むその場に居たすべての竜が死滅してしまい、源泉の支配権はサトゥーに引き継がれた。
ボルエナンの森
シガ王国の南東にある大樹海。広さは隣接するオーユゴック公爵領の3〜4倍で、ボルエナン氏族のエルフ数千名と様々な妖精族が暮らす。最初に到着する町並みは400年前に勇者ダイサクが主導して作った「エルフらしい」ツリーハウスでできているが、これはあくまで客人の歓迎用で、ガラス窓や自動ドアが使われた近代建築の街並みが別に存在している。陸路で向かうには最高で標高8000m以上で成竜が生息する「黒竜山脈」を超える必要があり、海龍諸島から続く「妖精の迷い海」は「彷徨いの海(ワンダリング・オーシャン)」という魔法で守られているため海路での侵入も困難で、それ故に秘境扱いされている。里のハイエルフがフルー帝国時代にギャンブルに嵌まって大量の賢者の石を巻き上げられ、大半が自責の念で引きこもってしまったため、現在も活動中のハイエルフはアイリアーゼだけ。奥の区画に生えている世界樹の恩恵で瘴気が極めて薄いため、魔物と戦える修練場は森の辺縁部に存在する。
灰鼠首長国
セーリュー伯爵領に接する灰鼠人族の小国。
トラザユーヤの揺り篭
賢者トラザユーヤが灰鼠首長国のはずれに作った訓練施設。命に執着が薄いエルフが安全に経験を積めるように作っており、エルフの訓練生のために脱出装置も設置されている。階層は全部で200、補助機関として魔物・ゴーレム・ホムンクルスを製造する装置が用意されている。迷宮核を模した「揺り篭の核(クレイドル・コア)」によって制御され、迷宮のように成長することはない。また揺り篭から採れる果実などで魔物の食料をまかなっている。
セリビーラで多くのエルフを死なせてしまった自責の念からトラザユーヤが作ったが、肝心のボルエナンの里から無視されたために廃棄されていた。だが「不死の王」ゼンが自分に死をもたらす存在を作り上げるための拠点として目をつけ、未完成だったホムンクルスを完成させ、ミーアを攫いサトゥーをおびき出した。結果としてゼンがサトゥーに介錯されたことで攻略と看做され、トラザユーヤの趣味で施されていた自爆装置により崩壊した。
ルモォーク王国
シガ王国の東方にある小国。鼬人族の魔術師の協力により、転生者だった王妹の祝福無しの召喚魔法で8人の日本人を誘拐していたが、黒い上級魔族の襲撃で首謀者たちが死亡し、先王も息子の現王に処刑されている。街道に黒竜が現れ国軍が壊滅的な被害を受けた(実際は鼬人族の魔物使いが呼び寄せた魔物が原因)ため、勇者ハヤトに救援を求めた。
マキワ王国
東方諸国の中では比較的大きな国。ルモォーク王国とは小国2つ分ほど離れている。元は亜人に寛容な国家だったが、白虎族の生き残りをかくまっていた際に先王とダレサス侯爵家の者が殺されたことで亜人差別が起こるようになった。
スィルガ王国
黒竜山脈に近く、マキワ王国の南西に位置する国家。ワイバーンの卵を高値で買い取ることで知られている。
海龍諸島
オーユゴック公爵領の南部に位置する半径300kmほどの海域。大小100以上の無人島があり、総勢2000匹を超えるシーサーペントの巣窟となっている。
海魔領域
ララギの東方にある海域。海龍諸島からララギへ向かう場合通過することになるが、「海王の落とし子」と呼ばれて恐れられる多様な蛸型海魔(オクトパス・クラーケン)が多数生息する危険な海域である。20000年前に墜落したララキエによって「海王」が封印されていた。
魔導王国ララギ
砂糖航路の中程にある国家。王族は天空人の末裔と言われており、実際住民を含めて殆どがララキエから脱出した民の子孫である。東京湾ほどある大きな港の奥にある都は、ララキエ北端出城ララギと呼ばれた陸人への懲罰を担当する戦闘用の浮き城が元になっている。その名の通り魔法の先進国で、港には魔法的な不可視の結界が張られ国内には魔法学校がある。気温は高めで南国風の衣装が主流。「ララキエの箱(=ララキエ上級職員用整備端末)」という秘宝を保有し、数年に一度「天想祭」で公開される。
王は代々大変な酒好きで、珍しい酒をくれる者に与えるための『酒士』『酒爵』『酒侯』という階級が存在する。酒士は最下級貴族扱いで関税もほぼ変わらず交易の許可が降りるのみだが、伯爵相当の酒爵になると関税が2割まで減らされ、侯爵待遇の酒侯になれば免税特権が与えられる。
名産品は朱絹や砂糖で、砂糖航路で一番の砂糖生産地。砂糖の精製場も多く、砂糖をふんだんに使った料理や菓子が豊富。また酒類は国外にはほぼ出回らない。イシュラリエへの嫌がらせで関税が非常に重い。
イシュラリエ王国
別名「海洋国家イシュラリエ」。ララギの北東にあり、四国ほどの大きな島を中心に、大小数百の島々からなる島国。一番大きな島の中央部に湖のような内海を持ち、その中央に王都がある。海を含めた広さはオーユゴック公爵領くらいだが、人口は少なく公爵領と比べて1割程度である。都市核の効果で初夏ぐらいの気温に設定されている。東ローマ風の衣装が主流。領海内の海賊がとても多いことで有名。
王族は空飛ぶ城の末裔と噂され、レイによるとララキエの策略で追放された「トトリエ王族」が建国したと考えられている。竜砲とも言われる「トトリエ第8世代型魔砲」を備えた砦で港を守っている。王家はエルフの里以外ではイシュラリエにしか自生しないアルアの樹を独占しており、その樹脂から作った「天使の涙」と呼ばれる最高級の宝石が有名。また真珠細工や珊瑚細工、貝細工が非常に安値で売られている。
サガ帝国
勇者召喚の儀式を行うことのできる大国。日本から召喚された勇者が建国した。昔から亜人差別が少なく、国内には彼らの自治区が存在する。
ノロォーク王国
シガ王国西方の小国群の1つ。女性の社会進出があまり好まれない。安価で長持ちする魔物避けの素材として有名な「ノロォーク茨」が名産品で、カマンベール風のチーズも作られている。
クボォーク王国
アリサとルルが生まれた小国。女性の地位が低く、王女であっても満足な教育を受けられなかった。貧しい国でアリサが農業改革に挑んだが、領内の枯れた迷宮を欲する隣国ヨォーク王国の工作で失敗してクーデターが発生。王族全員が「制約(ギアス)」で奴隷にされ、迷宮を復活させるための生贄となりルルとアリサを除く全員が死亡した。
紅獅子王国
大陸東端の東側を治めていた三大亜人国家の1つ。獅子族至上主義で人族も獣人も平等に奴隷並みの扱いをしていた。鼬帝国に滅ぼされる。
鱗族首長国連邦
大陸東端の北側を治めていた三大亜人国家の1つ。緑蜥蜴人を主体に雑多な鱗族の集まりで構成されていた。鼬帝国に滅ぼされる。
白虎王国
大陸東端の南側を治めていた三大亜人国家の1つ。白虎族を頂点に配下の獣人たちに仁政を行っていた。苛烈にして勇猛果敢で敵に回してはいけないと言われており、その一方で義に厚く、一度身内と定めた者には血族と同等の庇護を与え、恩を受けた相手には必ず報いるという律儀な面もある。
鼬帝国に滅ぼされ、安住の地を失った生き残りはマキワ王国やシガ王国を転々と放浪していたが、ルーニャ姫の一行はサトゥーの紹介でムーノ男爵領へ向かった。
フルー帝国
古代王朝の1つ。亜人差別があった国で、ボルエナンの里から大量の聖樹石をギャンブルで作った借金のカタとして徴収していた。その聖樹石を元に作ったフルー帝国蒼貨は、特に加工せずとも最高級の錬金術触媒として利用できる。亜人の大虐殺を行ったことで黄金の猪王率いるオーク帝国と戦争になり、敗れて滅亡した。
オーク帝国
古代王朝の1つ。現在のオーユゴック公爵領とムーノ男爵領の場所にあった。当時では珍しかった亜人の国家。勇者ヤマトの仲介でサガ帝国などの諸国と和平交渉を行っていたが、フルー帝国の亜人大虐殺と鼬人族の裏切りにより、亜人連合をまとめて人族との大戦を起こしてしまう。魔王と化した黄金の猪王の元でフルー帝国に勝利しサガ帝国とも戦ったが、最後は王祖ヤマトと天竜に滅ぼされた。その後、オークの生き残りは転移門で誰にも知られていない土地へと移住し、一部はシガ王国の公都や王都の地下で生活している。
ララキエ
神代に8000年間栄えた古代王朝の1つ。「天空人」と呼ばれる人々が暮らしていた空の城。女王制だった。住民は永遠の命を求めて精神体となることを目指しており、「半幽霊(ハーフ・ゴースト)」という種族に変化していた。アダマンタイト装甲さえ両断する「天罰砲」の圧倒的な武力を背景に地上人から搾取していたが20000年前に起きた「狗頭の魔王」との戦いに敗れて落下、狗頭の眷属の「海王」を押し潰す形で封印していた。現在、島として残る部分は4つの「封塔島」に囲まれ、周辺海域は「海王の落とし子」と名付けられた蛸型海魔(オクトパス・クラーケン)の巣窟となっている。
骸骨王によって封印が解かれ再浮上しようとしたのをサトゥーが阻止し、その後は悪用されないようにボルエナンのエルフの協力で「彷徨いの海」の魔法をかけて隠蔽してもらっている。ララキエ遺跡のある中央島は名を「ラクエン島」と変え、半幽霊でも生活できるように瘴気の影響が少なくなるよう調整された。

用語一覧[ソースを編集]

デスマーチ
主人公が物語の冒頭において遭遇していた状況。並びに異世界で遭遇する状況。主人公は無自覚に解決していくが、介入しなかった場合の死傷者数がかなりのものになる事件や魔族の陰謀をいくうも火消ししている。詳細は「デスマーチ」を参照。
レベル
異世界のすべての存在が持つ概念。学習や戦闘行為で経験値を貯めることで上昇していき、その都度スキルも適用されていく。勉強よりは戦闘する方が経験値効率が良く、中でも魔物の殺傷は最も効率がいいと言われている。人族の場合、レベル3前後が成人の平均、レベル10前後で兵士や騎士の平均、レベル30代であれば領地で最強クラスの実力者である場合もあり、レベル50以上で勇者の従者や国で有数の達人といったところ。
スキル
武器や魔法の使用を助けるもの、身体能力を底上げするものの他、物を作り出す能力を付与するなどさまざまなスキルが存在する。人によってスキルの出現条件に違いがあり、覚えるのに必要なスキルポイントも異なる。スキルには10段階のレベルがあり、Lv1で初心者、Lv3で一人前、Lv5で熟練者、Lv7で達人、Lv9で天才、Lv10で達人とされる。例として言語系スキルの場合はLv3もあればヒアリングなら可能となる。
ただしスキルがあればなんでも出来るというわけではなく、仮に上限のレベル10まで取得していても知識が無いことはできない(例:玉結びを忘れて縫い合わせたものが分解する(裁縫スキル)、レパートリーが少ない(調理スキル)等)。言語系スキル各種については勉強しないと語彙が少ないなどといった問題は起きず、類似性のあるものならスキル未取得の他言語でもある程度理解できる。また、「こうすればいい」ということをスキルが教えてくれても、「何故」そうするのがいいのかまでは教えてくれない。
固有(ユニーク)スキル
転生者や転移者が保有する特殊なスキル。保有数は魂の器に依存するらしい。非常に強力だが乱用すると危険。魔王も所持している。神からもらった特別なスキルなので、レベルの概念がなく成長しない。
ギフト
一部の者が先天的に保有するスキルのこと。転生者の場合は特典ポイントによってどれだけ獲得できるかが決まる。
祝福の宝珠(ギフト・オーブ)
籠められているスキルを覚えることができる使い捨ての宝珠。使わずに置いておくと十数年で祝福を失ってしまう。ごく希に迷宮の宝箱から見つかる。
自己確認(セルフ・ステータス)
自分のステータスをヤマト石よりも詳しく確認するスキル。能力値やスキルポイントを任意で割り振ることができ、ポイントの一部が犠牲になりものすごく痛いがすでに所得したスキルをリセットすることもできる。
技能隠蔽(ハイド・ステータス)
一度使うと解除するまでは「スキルなし」に見えるように偽造するスキル。鑑定系スキルとはレベルが高い方が優先され、神から授かったスキルならば完全に隠蔽される。
鑑定(アナライズ)
「鑑定」系スキルの包括スキルのこと。下位スキルに相手のステータスのみを見る「能力鑑定(ステータス・チェック)」や、ヤマト石などに利用されている「人物鑑定」などが存在する。決して万能ではなく、上位の隠蔽スキルや精神魔法による洗脳は見抜くことができない。
無限収納(インベントリ)
勇者が通常で保有する収納数が無限のアイテム収納庫スキル。1種類に付き100個のアイテムを100種類まで収納できる下位スキルは「宝物庫(アイテムボックス)」と呼ばれている。
強制(ギアス)
本来はウリオン神が罪人を裁くために与えたギフト。命令に逆らうと死亡するという極めて危険な能力。解除するには「強制」持ちによる解除か上書き、ウリオン神殿の秘宝を用いる、高位の聖職者による祈願魔法を使った命令の消去という3つしか存在しない。
魔法
魔力を消費して使う術。生活魔法、火魔法、水魔法、雷魔法、風魔法、光魔法、術理魔法、土魔法、影魔法、闇魔法、空間魔法、爆裂魔法、破壊魔法、精霊魔法、森魔法、精神魔法、炎魔法、神聖魔法、召喚魔法、死霊魔法などがある。戦闘に使えない生活魔法使いはともかく、攻撃魔法や補助魔法を使える者は殆どが軍属である。魔法の使い手は貴重で、戦闘に従事する探索者でも魔法使いが占めるのは全体の数%でしかない。貴族の子女には魔法を覚えるために幼い頃から特殊な訓練を行った者もいる。また魔法を発動するためには必ず詠唱が必要で、唯一の例外で召喚された勇者と転生者だけが無詠唱で魔法を使うことが可能。森魔法や精霊魔法のように使える種族が限定されているものもあり、影魔法や空間魔法の使い手はかなり珍しい。最も忌み嫌われるのが精神魔法で、これによる洗脳は最高位の鑑定でも見抜けず、高位の聖職者が勘で判断するくらいしか対抗策がない。
魔刃
武器に魔力を流して強化するスキル。1つの領地で2〜3名、大都市でも数十名しか使い手のいないスキルとされている。発動時には刃の部分が赤く輝く。魔剣のように魔力を通しやすい武器で練習しなければ習得が難しい。発展技として魔刃を発射する「魔刃砲」というスキルも存在する。なお魔力を通しにくい青銅や鋼鉄製の武器では扱い辛く、「神授の聖剣」ではこの技を使うのが困難。
称号
魔物の討伐や他者との関係性の変化など、スキル同様様々な要因によって入手することができる。サトゥーはメニューから随時称号を入れ替えて使用しているが、その他の人々のステータスなどに表示される称号がどのように決定されているのかは不明。聖剣など一部のアイテムには適合する称号でないとその真の力を発揮しないものもある。
勇者
魔王から世界を救う為に召喚魔法によって異世界から呼び寄せられる異世界人、並びに彼らに与えられる称号。「転移者」の一種で、隠し称号に「祝福:パリオン神」を持つ。勇者召喚の秘儀は魔神に悩まされたパリオン神が竜神アコンカグラから与えられたものだと伝わっている。聖剣の力を引き出せる唯一の存在。その歴史は1300年以上とされ、シガ王国初代国王である王祖ヤマトやサガ帝国初代皇帝も異世界から召喚された勇者。召喚には莫大なコストがかかるらしく、普通は魔王の季節に合わせてその数年前に呼び出し訓練を積ませるという形式をとっている。基本的にはサガ帝国の召喚魔法によって呼び寄せられた者を指すが、それ以外の人間でも上級魔族などの強大な存在を倒すことで勇者の称号を得ることもできる。また、魔王を倒すことで称号が「真の勇者」へと変化し、召喚勇者であれば「元の世界に帰るかどうか」を自分の意思で決める機会が与えられる。
転生者
元の世界で事故や病気などで命を落とし、異世界に転生した人間。アリサやゼンがこれに当たる。主な特徴として前世からの記憶や知識を引き継いでいる他、転生する際に神によって「ユニークスキル」を与えられることがある。紫色の髪を持って産まれることが多く、紫色の髪の場合は必ずユニークスキルを所持していると言われている。ユニークスキルや前世の知識は必ずしも良い方向に働くとは限らず、そのため紫髪は忌み色として扱われることがある。なお、黄肌魔族は転生者の勇者に扮したサトゥーを「卵」と呼び、その非常識な強さを目の当たりにして「孵化している」「雛」と謎めいた言葉を残している。また、神殿で神の洗礼を受けることができない。
魔王
およそ66年周期で現れる魔族の王。「ユニークスキル」を有しているが、勇者や転生者などの異世界人かどうかは不明。単独で戦う者もいれば、魔物の軍勢や亜人、人族を率いいていた者もいたとされる。
多くの人間にとっては災厄でしかないが、逆に魔王を信奉する団体もあり、彼らは「自由」を冠する組織を名乗る。オーユゴック公爵領に潜伏していた「自由の翼」は、公爵三男や前伯爵といった貴族を含む300名もの人員を抱えていた。
魔王の季節
魔王が蘇るとされる66年周期のこと。さらに600年以上の周期で魔王が大量に発生する周期があり、大魔王の季節等と呼ばれることもある。
魔族
魔王の眷属。上級、中級、下級の三種類がおり、下級でレベル30ほどの亜竜相当、中級でも都市一つを滅ぼせる力を持ち、上級ともなると人間では太刀打ちできない。主に魔法や魔法の武器、聖剣以外では傷つけることが出来ない。
現地の知的生命体を魔族化するアイテムが存在しており、下級魔族へと変化させるものは「短角(ショートホーン)」、中級魔族に変化させるものは「長角(ロングホーン)」と呼ばれている。これで転生した者は大抵の場合名前や理性を失っている。
いわゆるドラゴン。「竜の谷」に多く住む。下級、成竜、古竜、天竜などの種類が存在し、その頂点に竜神アコンカグラが存在している。下級竜で中級魔族と上級魔族の間、成竜で上級魔族と魔王の間とされるほどの能力を持つ。人間にとっては魔王よりも恐ろしい存在と認識されており、特にその牙はすべてを穿つとまでいわれている。戦闘を好み戦場に現れることから、大規模な戦争の抑止力になっている。それと同時に睡眠も好み、伝承では寝坊助であると言われることも多い。眠っているだけでも「竜の息吹」の力でその土地に希少な植物が生えてくる。爪や牙は強力な武器になり、鱗から作る竜鱗粉(ドラゴン・パウダー)は錬金術の素材となる。源泉の魔力と竜の生命力を編んで古竜や天竜が作る竜力石や真竜珠は、上級魔法薬やエリクサーの原料になる。またワイバーンや蛇竜(ナーガ)、蛇女(ラミア)、ヒュドラ、海龍のような竜に似ているが竜ではない魔物は「亜竜」と呼ばれる。
異世界に召喚されたばかりのサトゥーが使った「流星雨」の魔法によってアコンカグラを初めとした多くの竜が虐殺されたが、フジサン山脈などそれ以外の場所に住んでいる個体もいくらか存在しているため絶滅には至っていない。また竜神の眷属であるため、竜神の復活と同時に新たな竜が生み出されるだろうとされている。
亜人
いわゆる人族以外の種族。シガ王国では約400年前の亜人戦争の折に大きな弾圧が行われたことなどから、現在でも根深い差別が残っている地域も多い。基本的に種族を跨いで交配することは不可能で、異世界にはハーフの種族は存在しない。
耳族
人の姿で獣の耳と尻尾を持つ亜人。猫耳なら猫耳族、犬耳なら犬耳族など種類別で呼ばれ、また同種の尻尾を持つ。長い笹穂耳を持つ長耳(ブーチ)族などもまとめて扱われることがある(後述)。サガ帝国では過去の勇者の影響で保護区があり手厚く扱われているが、主人公が目覚めて最初に訪れたシガ王国など、過去の戦争などで亜人差別が過激な地域では迫害されている。耳族の親から生まれるほか、希に通常の人族から隔世遺伝で誕生することがありその場合は「取り替え子(チェンジリング)」と呼ばれている。
獣人
直立歩行する動物といった容姿をしている亜人。猫人族、犬人族、虎人族、鼬人族などさまざまな種族があり、名前が似ていても耳族とは異なる種族。口の構造が違うため、人族の言語を話すときは滑舌が悪いように聞こえる。漫画版では猫人族や犬人族の子供とタマ(猫耳族)ポチ(犬耳族)が交流するエピソードがある[9]
鱗族
体に鱗を生やした種族。何種類か存在するが外見はまちまちで、二足歩行のトカゲそのままの外見をした蜥蜴人族や、首と手首だけが鱗に覆われ尻尾が生えている橙鱗族などがいる。
エルフ
10代前半の幼い容姿と尖り耳を持つ長命な種族。氏族ごとに世界樹の元に集落を形成する。長い笹穂耳を持つ長耳族とは異なる種族であり、千年前にサガ帝国を建国した初代勇者が長耳族をエルフと呼んだため間違われることがあるが、エルフたちにとっては大変不名誉なこととされる。長寿故かレベルが上がるのに他種族の2倍に相当する経験値を必要とする。500年ごとに記憶が風化する性質があり、長く生きるほど感情が希薄化していく。どうしても忘れたくない記憶を持つ者は「睡眠槽」に入って記憶の風化を避ける。他種族よりも性欲が薄いらしく、普通は結婚してから20年から50年で発情期を迎えるが、場合によっては子供を妊娠するまで100年ほどかかることもある。また繁殖力の低さとは裏腹に命の危機に対して驚くほど足掻かないという致命的な欠点があり、かつて迷宮で多くの若いエルフが命を落としたという。
ハイエルフ
亜神の一種でエルフに似た容姿の種族。エルフとは別の種族であり、エルフ達からは「聖樹様」と呼ばれて崇拝されている。伴侶を得られなかった神の花嫁として作られたため、どの個体もよく似た外見をしている。そのすべてが1億歳を超える高齢だが、世界樹の記憶庫に記憶を蓄えられるのでエルフの長老に比べると感情が豊か。
巨人
巨体の亜人。エルフ語の亜種である巨人語を話す。名前が非常に長いのが特徴で、普段は特徴を表す渾名でお互いを呼び合っている。ビル並みに巨大な「森巨人(フォレスト・ジャイアント)」や身長3mほどの「小巨人(リトル・ジャイアント)」などがいる。
スプリガン
少し灰褐色の肌、小柄で少し尖った耳をしている探検好きな妖精族。
家妖精(ブラウニー
妖精族の一種。小柄で老化が遅いため、60代でも子供のような外見をしている。「家魔法」という家屋を修復したり精神を安定させる効果を持った特殊な精霊魔法を使う。
コボルト
邪妖精の一種とされる青い肌の犬の被り物をした種族。犬人とは別の種族。子育てするためにミスリル鉱山の近くで産出される青晶が必要。
ドワーフ
身長130cm前後でずんぐりむっくりした体型が特徴の種族。鍛治が得意で、鉱山の内部に住む者も多い。男性は髭を生やし、女性は髭はないが体格が男性とほぼ同じ。
鰭人族
いわゆる人魚の姿をした水棲の亜人。肺呼吸なので水中に集落を作るために大量の風石を必要とする。
鰓人族
いわゆる魚人間の姿をした亜人。鰓呼吸が可能で鰭人より水中生活に適応している。
ゴブリン
邪妖精とも呼ばれ本質的にはドワーフ等と同様の妖精で深緑色の肌に赤い血をした悪戯好きのどこか憎めない種族。一方、似通った容姿で言葉も知らず黒い肌に緑の血をした人型魔物であるデミゴブリン(通称ゴブリンモドキ)がいたため、両者が混同され討伐された結果、作中大陸の現在ではゴブリンといえばデミゴブリンを指すほどの状況に至っている。
オーク
妖精族の1種で、尖った耳と少し上向きで低めの鼻が特徴。長命種であり、1000歳を超えて生きる。ダイコンが好物。かつてオーク帝国と呼ばれる大国を築き、過去の大魔王の季節の頃に上級魔族に洗脳されて魔王に付き従った結果ほぼ滅亡した。その技術はオークガラスや下水道の浄水設備など様々な遺産として残されている。地上で暮らす機会もあり、450年ほど前から30年はシガ王国王領の端に自治領をもらっていたが、ガルタフト王の亜人弾圧により800人超の住民が虐殺されてしまったため生き残りは殆どが隠れ里へと移住し、残りは公都や王都などの地下などで転移門を守りながら細々と生き延びている。
羽妖精
とても小さな妖精族。背中には蝶または蜻蛉の羽が生え、空を飛ぶことができる。甘い物を好んで食べる。
ホムンクルス
魔術師が錬金術で生み出す人工生命体。体内の特殊な器官によって「理術」という術理魔法を無詠唱で操る種族固有能力を持つ。成人相当の外見で生み出した場合も生後半年以内は胃腸が弱く、流動物を摂るか「魔力操作」スキルで外部から魔力を直接供給するかしてもらう必要がある。人族と交配し子孫を作ることができる。作中ではエルフ由来の個体とララキエ王朝由来の個体が登場する。
半幽霊(ハーフ・ゴースト)
人と幽霊の中間状態となっている者。古代ララキエ人が浄昇霊廟で肉体を捨てた後の、霊体を捨てる前までの段階を指す。種族固有能力として、「魔力吸収:弱」「体力吸収:弱」「幽界渡り」を持つ。体内に保有する魔力の量に応じて外見年齢と体格が変化する性質があり、成長した姿ほど魔力の流出が激しいため長時間の維持は難しい。衣服は自分の霊体を利用して作り出す。瘴気の悪影響を受けやすいという身体的な弱点があり、人口密集地などの瘴気が増えやすい場所では生活できない。
精霊
地脈を流れ魔素を媒介する存在。属性を持つ。ドライアドのような例外を除けば一般に自我はないとされている。魔物は精霊を捕食するため魔物の住処では少なく、人工物の中でもあまり見られない。
彼らを利用する「精霊魔法」は、他の属性魔法と同じ効果のものを使った場合の魔力消費が少なく詠唱時間が短いという長所があり、さらに擬似精霊と呼ばれる存在を創造し使役することが可能。ただし当然ながら精霊のいないところでは使用できない。
源泉
地脈の噴出点となる魔力の発生源。精霊溜まりとも呼ばれ、精霊が多く集まり、「精霊視」スキルを使うと精霊光で輝いて見える。大小様々なものがあるが、周囲に街以上の物を作れるほどの規模があるのは大陸全体を見ても100箇所以上といったところで、その中でも最大のものは「竜の谷」の源泉である。
都市核(シティ・コア)
主に城の地下に存在する「源泉」を支配するための装置。称号に「領主」や「王」を持つのは都市核と契約した者のみである。「叙爵」「褒賞」「断罪」「免罪」などの機能を持つ。さらに大規模な儀式魔法の使用が可能となり、例として魔物を防いだり周囲の土地を豊かにする効果がある。前者は都市一帯への魔物の侵入を阻止できるほか、範囲を城だけに限定すれば上級魔族の攻撃さえ防ぐとされている。後者の効果は都市内部の気候を調節し、水不足を緩和することなどが可能。ただし辺境都市や伯爵領のような魔力に余裕のない場所で広域探索などの消費の大きい魔法を使うと都市核の魔力が枯渇し、それ以外の機能が不十分になってしまうと行った欠点もある。
継承する王や領主の直系のみが知る最重要機密で、関係者以外が知れば死罪となる。また神の洗礼を受けていると都市核を継承できないため、継承する立場の者は洗礼を受けない。ただし領主から任じられた守護や太守はその限りではない。この影響で異世界では源泉を支配できる上級貴族の権力が非常に強く、また都市核の機能を背景に貴族階級が形成されたとも言える権力構造をしている。
迷宮
源泉がある場所の地下に出現する施設。「迷宮主(ダンジョンマスター)」が「迷宮核(ダンジョン・コア)」を利用して魔物を生み出すため、どれだけ乱獲しても絶滅することはないとされる。「湧き穴」という迷宮の区画同士が繋がる現象があり、時折別の区画の魔物が移動してくることがある。周囲の魔力を吸収して成長し続ける性質があるため古いものほど広大で、大きな迷宮では他の魔物とは一線を隠す力(最低でもレベル50以上)を持つ「区画の主(エリア・マスター)」が出現し、さらに「区画の主」から得た魔核を「試練の祭壇」に捧げることで出現する「階層の主(フロア・マスター)」といったより強力な個体も存在する。魔物から逃走する際に他の魔物を引き連れていくことはオンラインゲームなどと同じく「連鎖暴走(トレイン)」と呼び表されており、非常に危険なことから良くて罰金、悪くて死罪にされるほどの重犯罪として扱われることがある。また内部には「迷賊」という人間の犯罪者が潜んでいることがある。
物語開始時点では枯渇していない「生きた」ものは大陸に6つしか存在しないほど希少。生きた迷宮はサガ帝国の「血吸い迷宮」やシガ王国の「セリビーラの迷宮」が有名で、最も新しいのはセーリュー市の「悪魔の迷宮」である。また枯れた迷宮の遺跡には公都の地下にある「猪王の迷宮」や大砂漠の「砂塵迷宮」などがある。
探索者
シガ王国で迷宮の資源採集を生業とする者の呼称。
セリビーラの迷宮では身分証が5つ用意され、見習い扱いの木証から始まり、魔核を5個以上納品した者から正探索者として青銅証を与える。月に一定数の魔核を納品できるものは国から騎士階級相当の身分やギルド関係の一部料金半額が保証された赤鉄証、「階層の主」を討伐できるものには最高位のミスリル証と名誉貴族としての爵位が与えられる。最後の黄金証は富豪専用で、1日に数回居場所を伝えるための信号を発信する機能が付いている。
また探索者に雇われて荷物を運ぶ「荷運び」と呼ばれる少年少女が迷宮入り口などにおり、荷運びで貯めた金で安物の木の防具などを手に入れて木証探索者として登録を目指すのが、一攫千金を目指して迷宮に来た少年少女の標準的なルートとなっていた。
迷宮に放置された魔物の死骸を回収し肉屋に売る者たちは他の探索者から「死骸漁り(ルーター)」の蔑称で呼ばれるが、「核無し」や「呪い持ち」の発生を防止するのに一役買っている。
世界樹
虚空(=宇宙空間)にまで届く巨大な木。エーテル(=太陽から吹き出る大量の魔素を媒介する物質)に向けて伸ばした「晶枝(エメラルド・ブランチ)」から魔素を回収し、地脈の魔素に流し込むことで活性化させる役割を持つ、いわば「世界を活性化させる巨大な魔法装置」のような存在。あまりに巨大なので「次元杭(ディメンション・パイル)」によって自重を支えている。なお、その課程で漏れ出た魔素に精霊が群がるため、世界樹は精霊光で輝いているように見える。自衛機能として放電現象を起こすことができ、その威力は成竜をも撃退するほど。世界樹に作らせる「精霊珠」というものがあり、4人以上のハイエルフで作らせる真玉はエリクサーの、1人で作る欠片でも上級魔法薬の材料となる。
そのすべてに「怪生物」と呼ばれる生物群の一種「邪海月(エビル・ジェリー)」が一斉に寄生するという珍事が発生し、世界樹を蝕むと言う事件が発生したがサトゥーが70000体を超えるクラゲをすべて駆除したことで難を逃れた。
賢者の石(フィロソフィウム)
世界樹から年間1個産出される青い結晶で、エルフの里では「聖樹石」と呼ばれている。魔法の増強効果があるほか、妊娠したエルフ女性がこの物質に対して食欲を覚えるようになる。魔法金属の製造にも持ちいられる。ボルエナンでは里のハイエルフ達がフルー帝国の遊戯に没頭したせいで、その代金として大量に巻き上げられてしまったためかなり希少。ボルエナンのハイエルフがアーゼしか活動していないのも、他のハイエルフはこの件で責任を感じてそのまま引き籠もってしまったからである。フルー帝国に渡った賢者の石は蒼貨に加工されており、サトゥーは竜の谷の源泉を支配した際に20000枚以上の蒼貨を取得している。
瘴気
魔物を生み出す元となるもの。魔王を復活させる際にも用いられる。瘴気が濃い場所には精霊が寄り着かないが、精霊光や聖碑によって浄化できる。「瘴気視」というスキルで確認するとおどろおどろしい黒いオーラのように見える。濃い瘴気は呪われた武器に纏わり付いていることもあり、敵から体力を吸収する武器には瘴気回路が組み込まれている。濃い瘴気は体調に悪影響を与え、浄化処理が不十分な食材を摂り続けると「瘴気中毒」を起こす。微量の場合はえぐみや硬さをほんのわずかに感じるだけで、誤差程度だがステータスの微増効果もある。また、自滅茎や破滅草といった瘴気の濃い場所でしか育たないものも存在する。
魔物
瘴気に侵食された動植物が変化した生物。精霊を捕食する習性がある。普通の人間にとっては危険な生命体だが、通常の生物に比べて経験値の効率が高いためレベルを上げるために迷宮などで魔物を倒しているものも多い。普通の生物に魔核を移植することで人工的に生み出すことが可能。上位の魔物は体表に魔法的なバリアーを張るため頑丈さが増している。
魔核(コア)
魔物の中に必ず存在し、打ち倒すことで手に入れることができるアイテム。外見は赤い球体。精製して魔法の品を作るのに使われる。大きさや色で等級が定められており、等級が高いほど魔力運用の効率が良く、高度な魔法道具が創れる。なお、領主が存在する土地で魔物を狩った場合は、領政府が強制的に買い取るという取り決めがある。資源としての価値が低い半グラム以下の白い魔核は「魔粒」の俗称で区別されることがある。
迷宮内において魔核を抜き取られた魔物が動死体(ゾンビ)となって動き出したものは「核無し」と呼ばれ、相手に呪いを移す「呪い持ち」同様危険視されている。
魔法道具
詠唱の代わりになる魔導回路を組み込むことで特定の魔法効果を使えるようにした道具。回路液(サーキット・リキッド)は魔液(リキッド)とも呼ばれ、一番簡単なものは魔核の粉末と溶かした銅を混ぜた物である。使用時には右手から左手へ魔力を流す。
聖剣
勇者が扱うことで知られる聖なる武器。魔力を充填することで青く輝く性質を持つ。称号に「勇者」を持たなければ扱えず、それ以外のものが無理に使おうとするとダメージを受ける。「神授の聖剣」は魔刃スキルを発動させられないが、「聖句」と呼ばれる合言葉を唱えることで充填した膨大な魔力を利用し特殊な能力を発揮する。またサトゥーの場合は人工的な聖剣も製造可能で、こちらでは魔刃を使うことが可能。
青液(ブルー)
人工聖剣を作る際の回路液。原料には竜鱗粉が用いられ、魔力を通すことで青く輝く。瘴気を浄化し魔物を追い払う効果があることから、魔物避けの「聖碑」にも利用される。魔液に比べて微細で高密度な回路を作りやすく、完成後の魔力効率でも勝っている。
デュランダル
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た「神授の聖剣」。《永遠たれ》の聖句を唱えることで、刃こぼれなどの破損を修復できる。その修復の機能と切れ味の鋭さからサトゥーが好んで使用する。
ジュルラホーン
王祖ヤマトが製造したとされる人工聖剣。同じ名前を持つ幻獣「捻角獣(ジュルラホーン)」の角に似た捻れた刀身が特徴。17年前にゼンが自分を殺させるための道具としてシガ王家から強奪、その後彼の介錯をしたサトゥーの手に渡り、ナナシとして王の影武者へと返還された。
アロンダイト
勇者ハヤトが持つ「神授の聖剣」。聖句は《歌え》。
クラウソラス
かつて王祖ヤマトが使用したとされる「神授の聖剣」。《踊れ》の聖句を唱えることで刀身が13枚の刃に別れて浮遊し、意のままに操れるようになる。シガ王家が所有し、シャルロック王子が佩くことを許されていたが、真の姿を発揮させたナナシに所有権が移された。
魔剣
魔法の武器の一種。大きく分けて、魔物の素材を用いたもの、魔法金属を鍛えたもの、魔法回路を取り込んだもの、妖刀や呪われた武器のような瘴気回路を持つものがある。魔法金属製は貴重であまり流通しておらず、軍でも一部の者しか持っていない。魔物製は獲得が比較的容易だが、性能にムラがあり破損した場合に修復できないことも多い。
刻印魔法で量産することもできるが、あまり複雑な機能をつけることはできない。サトゥーが作る魔法回路を組み込む鋳造魔剣は「液体操作(リキッド・コントロール)」と「理力の糸(マジック・ストリング)」を利用していたが、のちに魔法回路を組み込むことのみを目的に変数を排除した専用の水魔法と空間魔法を開発し、外で作った回路を剣に内部に転移させることで作成している。またサトゥーは魔刃スキル練習用に木刀に回路を組み込んだ「木魔剣」を作っている。
国外への流出は自国の戦力を下げ、他国の戦力を上げることに繋がるため、戦争が起こると国力を維持するために値段が吊り上げられる。
蟻翅の銀剣
精鋭蟻(エリート・アント)の翅から作る銀色の魔剣。賢者トラザユーヤのレシピにも載っており、セリビーラでは昔から作られている。ただし温度管理がかなりシビアで、1℃単位でずれただけでも灰色が混じってしまう。
魔法薬
錬成スキルと錬成板を用いて作る薬品。材料には魔核の粉末などが用いられる。製法が同じでも使用する魔核の質やスキルの熟練度が高いほど高品質なものが作れる。錬金ギルドなどで取り扱われている専用の瓶に入れて保存しておかないと効果が消えてしまう。下級の体力回復薬でも単純骨折程度なら即座に治療でき、上級魔法薬ならば大瓶1本で部位欠損すら治療できる。ただし大きな怪我を再生する場合は魔力と体力を大きく消費するため、消耗した状態で治療を行うとしばらく臥せる羽目になる。
エリクサー
万能薬の上位に相当する魔法薬。下級でも小瓶1本で部位欠損を再生できる。製造には世界樹の真玉の精霊珠、吸血鬼の血珠、邪法で作られる魂魄珠か霊珠、竜が作る竜力石や真竜珠のいずれかが材料として必要になる。
巻物(スクロール)
詠唱を必要とせず、開いて魔法の名前を唱えるだけでその魔法を使用できる道具。店舗でも販売しているが、殺傷力の高いものの購入には特別な許可が必要。
ガボの実
食用作物の一種。わずか1ヶ月で収穫でき、収量の変化が少なく、休耕地に栄養を与える効果があるという長所を持つが、匂いがキツく苦味とえぐみが強いため人間には好まれない。デミゴブリンの好物として知られ、大量発生を招く恐れがあるため基本的に城塞のある荘園内部以外での栽培は禁じられている。
ルルの実
食用作物の一種。どどめ色と灰色のまだらの果皮に群青色の果肉をした果実。濃い香水を混ぜたような吐き気を催す香りや異常な酸味と苦味のせいで生食ではガボの実に匹敵するほどに不味いが、特殊な加工で果肉が紅色に変化し味や匂いも変化する。元々は家畜の餌にしかならなかったが、サトゥーが加工法を発見し次々期公爵の結婚披露宴で「ルルのケーキ」を提供したことで一気に高級果実として有名になった。
ベリア
迷宮都市セリビーラの周辺に多く生える多肉植物アロエサボテンの中間のようなトゲトゲした見た目が特徴で乾燥に強い。生命力が強く、根が残っていれば半月で元通りになる。初心者から熟練者まで幅広く探索者から愛用されるベリア軟膏という止血消毒薬の材料として利用される。賢者トラザユーヤがこの植物を原料に錬成した体力回復薬を作る方法を伝えたが、200年ほど前にエルフの錬成板が壊れたため製法が失われた。後にサトゥーが人族の錬成板でも製作できるレシピを開発し、それを迷宮の宝箱に小分けにして収める形で再普及させた。
また、魔覇王樹(イビル・ベリア)という巨大な植物型魔物が迷宮都市近辺に繁茂しており、大量の結界柱で侵食を抑えている。
ミスリル
妖精銀とも呼ばれる金属。魔力の伝達効率が高く、魔力を込めるほどに重量を増す性質を持つ。鍛造した武器に魔力を通すと緑色の刃紋のようなものが浮かび上がる。純ミスリルの武器は神業とされるレベル10の武術系スキルを持ってしても扱いになれるのに時間がかかる。錬成には「聖樹石」が必要。
日緋色金(ヒヒイロカネ
優れた強度と耐熱性を誇る金属。ドワーフは金床としても利用する。錬成には「聖樹石」が必要。
真鋼(アダマンタイト
魔力によって密度が変化したダイヤより硬い金属。勇者の聖鎧や古代王朝の船の装甲などに用いられる。錬成には「聖樹石」が必要。
真銀(ティルシルバー)
魔力効率に優れ杖や魔法道具向きの金属。アダマンタイトとの合金は、魔力の供給によって膨張や収縮する性質を得る。錬成には「聖樹石」が必要。
神金(オリハルコン
万能の金属。神々とエルフにしか作れないとされ、優れた魔導技術を有していたララキエ王朝でも作ることは叶わなかった。錬成には「聖樹石」が必要。
魔人薬
服用すると能力が向上する効果を持った禁止薬物。破滅草や自滅茎といった植物が原料だが、人工的に生産可能だということは公表されていない。飲めば一時的に10レベルほどに相当する強化がなされるが、使用し続けると副作用で体の一部が異形と化してしまう。過剰摂取状態では「魔身付与」という支援効果で赤い光のバリアや身体能力と耐久力の向上が認められるようになる。
屍薬
400年前の亜人戦争の際に狂王ガルタフトが開発させた戦争用の禁止薬物。痛みも感じず肉体の限界を超えられるが、一切保護されない肉体は効果が切れた後で反動と痛みに襲われる。
ゴブリン病
偏食の貴族で見られる病気。エリクサーの下位互換である万能薬でなければ治療できず、一度治ってもすぐに再発するため、難病と考えられている。鬼喰薬などで症状の進行を抑えることもできるが、その正体はビタミン欠乏が原因で起こる生活習慣病であり、最良の対策は野菜を十分に摂取し食習慣を改善することである。
神剣
サトゥーが竜の谷の戦利品で得た黒い刀身の剣。上級魔族を一刀の元に切り捨てる威力を持ち、転生者の亡骸から抜け出した紫色の光を吸収することができる。

その他[ソースを編集]

貨幣
シガ王国で使用されている貨幣としては、金貨銀貨、大銅貨、銅貨、賤貨がある。貨幣レートは金貨1枚=銀貨5枚=大銅貨25枚=銅貨100枚=賤貨500枚となっている。
物によって現代と物価は異なり、衣類を基準とした場合は銅貨=100円、食品を基準とした場合は銅貨=500円、人件費を基準とした場合は銅貨=1000円が目安となっている。
時間
この世界では地球と同じく1日を24時間に分けている。ただし1時間が70分に相当しているため1日が地球より長く、さらに1年が300日なので1年間の長さは地球とほぼ変わらない。1ヶ月は30日のため、1年は10ヶ月となり、11月や12月はない。
爵位
シガ王国の場合は、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵・準男爵・士爵とあり、子爵以上が上級貴族となる。男爵・準男爵に関して女性の場合は女男爵・女準男爵となる。これらは都市核などの機能に由来している。また一代限りの場合爵位の前に名誉がつき、貴族社会の中では同じ爵位の永代貴族より名誉貴族は格下と見られる。特に名誉士爵は平民から見た場合は貴族であるものの一部貴族からは貴族とみなされないことがある。どちらの場合も法律上は問題なく同格扱いとなる。

既刊一覧[ソースを編集]

小説[ソースを編集]

巻数 タイトル 初版発行日 ISBN
1 デスマーチからはじまる異世界狂想曲1 2014年3月25日 ISBN 978-4-04-070084-7
2 デスマーチからはじまる異世界狂想曲2 2014年7月25日 ISBN 978-4-04-070307-7
3 デスマーチからはじまる異世界狂想曲3 2014年11月25日 ISBN 978-4-04-070308-4
4 デスマーチからはじまる異世界狂想曲4 2015年4月25日 ISBN 978-4-04-070596-5
5 デスマーチからはじまる異世界狂想曲5 2015年8月25日 ISBN 978-4-04-070707-5
6 デスマーチからはじまる異世界狂想曲6 2015年12月15日 ISBN 978-4-04-070708-2
7 デスマーチからはじまる異世界狂想曲7 2016年4月15日 ISBN 978-4-04-070872-0
8 デスマーチからはじまる異世界狂想曲8 2016年8月15日 ISBN 978-4-04-072018-0
9 デスマーチからはじまる異世界狂想曲9 2016年12月10日 ISBN 978-4-04-072126-2
10 デスマーチからはじまる異世界狂想曲10 2017年4月10日 ISBN 978-4-04-072257-3
11 デスマーチからはじまる異世界狂想曲11 2017年8月10日 ISBN 978-4-04-072405-8
12 デスマーチからはじまる異世界狂想曲12 2017年12月10日 ISBN 978-4-04-072409-6

漫画[ソースを編集]

巻数 タイトル 初版発行日 ISBN
1 デスマーチからはじまる異世界狂想曲1 2015年4月18日 ISBN 978-4-04-070576-7
2 デスマーチからはじまる異世界狂想曲2 2015年12月9日 ISBN 978-4-04-070708-2
3 デスマーチからはじまる異世界狂想曲3 2016年8月9日 ISBN 978-4-04-070991-8
4 デスマーチからはじまる異世界狂想曲4 2016年12月10日 ISBN 978-4-04-072114-9
5 デスマーチからはじまる異世界狂想曲5 2017年8月10日 ISBN 978-4-04-072387-7
6 デスマーチからはじまる異世界狂想曲6 2017年12月10日 ISBN 978-4-04-072527-7

テレビアニメ[ソースを編集]

2016年にアニメ化が発表され[12]、2018年1月よりTOKYO MXAT-Xほかにて放送中[7]。監督は大沼心、アニメ―ション制作はSILVER LINK.とCONNECTが担当する[13][14]

スタッフ[ソースを編集]

  • 原作 - 愛七ひろ[14]
  • 監督 - 大沼心[14]
  • シリーズ構成・脚本 - 下山健人[14]
  • キャラクター原案 - shri[14]
  • キャラクターデザイン - 滝本祥子[14]
  • 美術監督 - 加藤浩、坂上裕文
  • 色彩設計 - 岡亮子
  • 撮影監督・UIディレクター - 廣岡岳
  • 3DCG監督 - 濱村敏郎
  • 編集 - 山岸歩奈美
  • 音響監督 - 郷文裕貴
  • 音楽 - 高橋邦幸MONACA[15]
  • 音楽制作 - DIVE II entertainment[14]
  • 音楽プロデューサー - 村上貴志
  • プロデューサー - 村上貴志、荒川友希子、瀬戸優、渡瀬昌太、落合剛、大和田智之、清水陽介、塩谷佳之、菊池洋平
  • アニメーションプロデューサー - 田部谷昌宏
  • アニメーション制作 - SILVER LINK. × CONNECT[14]
  • 製作 - デスマ製作委員会

主題歌[ソースを編集]

オープニングテーマ「スライドライド」[11]
作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 広川恵一 / 歌 - Run Girls, Run!
エンディングテーマ「スキノスキル」[11]
作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 田中秀和 / 歌 - Wake Up, Girls!

各話リスト[ソースを編集]

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
第1話 デスマーチからはじまる天変地異 渡部高志 小柴純太 橋本真希、丹羽信礼、林隆祥
本田辰雄、佐々木幸恵
滝本祥子
第2話 デスマーチからはじまる市内散策 大沼心
渡部高志
門田英彦 川添亜希子、和田伸一、林隆祥
權容祥
滝本祥子
橋本真希
第3話 デスマーチからはじまる恋愛事情 福多潤 佐々木幸恵、丹羽信礼、林隆洋
佐野隆雄、青木真理子、服部憲知
細山正樹、權容祥
第4話 デスマーチからはじまる迷宮探索 和泉志郎 大平剛生、丹羽信礼、本田辰雄
藁科将人、權容祥、大塚舞
古川英樹
滝本祥子
橋本真希
原友樹
第5話 デスマーチからはじまる乱心王女 島津裕行 伊部勇志 川添亜希子、重松佐和子、竹森由加
第6話 デスマーチからはじまる都市防衛 小寺勝之 門田英彦 川添亜希子、林隆洋、中戸隆洋
權容祥

放送局[ソースを編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[16]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [17] 備考
2018年1月11日 - 木曜 23:30 - 金曜 0:00 AT-X 日本全域 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり
2018年1月12日 - 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) TOKYO MX 東京都 製作参加
金曜 0:30 - 1:00(木曜深夜) BS11 日本全域 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠
2018年1月14日 - 日曜 1:00 - 1:30(土曜深夜) サンテレビ 兵庫県
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[16]
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年1月14日 - 日曜 12:00 更新
2018年1月17日 - 水曜 12:00 更新
水曜 22:00 - 22:30 ニコニコ生放送
水曜 23:30 - 木曜 0:00 AbemaTV 新作TVアニメチャンネル

BD[ソースを編集]

発売日[18] 収録話 規格品番
1 2018年3月30日予定 第1話 - 第2話 EYXA-11834
2 2018年4月27日予定 第3話 - 第4話 EYXA-11835
3 2018年5月25日予定 第5話 - 第6話 EYXA-11836
4 2018年6月29日予定 第7話 - 第8話 EYXA-11837
5 2018年7月27日予定 第9話 - 第10話 EYXA-11838
6 2018年8月31日予定 第11話 - 第12話 EYXA-11839
TOKYO MX 金曜0:00(木曜深夜)枠
前番組 番組名 次番組
デスマーチからはじまる異世界狂想曲
-
BS11 ANIME+ 金曜0:30(木曜深夜)枠
十二大戦
デスマーチからはじまる異世界狂想曲
-

脚注[ソースを編集]

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注釈[ソースを編集]

  1. ^ 当初は電子配信の「エイジプレミアム」。
  2. ^ 一度使用した魔法は以降メニューの魔法欄から無詠唱での直接使用が可能になるため、アイコンこそ消えMPを消費するものの、高レベルになったステータスが反映されてこれまで以上の威力で「流星雨」を発動可能。
  3. ^ Web版では、第十二章で「ユニット配置」が使えるようになった。
  4. ^ アニメでは、視界の下に六角アイコンの組み合わせで表示されており、右下から「用途不明」×2(状況からログアウトや設定)「ログ」「マップ/マーカー/サーチ」「ストレージ/装備」「スキル/スペル(=魔法欄)」「ステータス/パラメータ(=交流欄)」「称号/ヒットポイント(赤)/マジックポイント(青)/スタミナ(緑)」「フリースロット」×7(当初は流星雨×3と全マップ探査)。また視界右上にはレーダーが表示されておりここからもマップが起動できる。
  5. ^ 魔法「流星雨」同様にノーコストで使用して覚えたもの。どちらも元の世界でサトゥーが最後にかかわっていたゲームの初心者救済用の機能であった
  6. ^ 転生者のアリサによれば、レベルアップ時に手に入るスキルポイントは2~12で平均7、さらにスキルのレベルが上がるほど必要なスキルポイントが高くなる。
  7. ^ Web版では、第十三章で詠唱スキルを宝珠から得た事で上級魔法などの要詠唱スキルが使えるようになった。
  8. ^ 無償で配る物(魔法薬が多い)は、基本的にそのスキルの高さゆえにサトゥーにとっては元手も殆どいらず大量生産の安物だが、一般的には高価なものが多い
  9. ^ ただしサトゥーやアリサを含む元日本人の日本はいわゆる異なる世界・歴史の日本である可能性が他の日本人から伺えるため、サトゥー(あるいは読者)にとって昭和臭がする言動がアリサにとっての昭和くさいものではない可能性もある。
  10. ^ のっぺりした顔、薄い口唇、小さな尻など、この世界の基準では美人・美女でないという要素が集まってしまっている状態。
  11. ^ Web版ではティアラ。

出典[ソースを編集]

  1. ^ 「Death March to the Parallel World Rhapsody」の名で発売されている。1巻 ISBN 978-0316556132
  2. ^ 「爆肝工程師的異世界狂想曲」の名で発売されている。1巻 ISBN 978-986-366-463-5
  3. ^ 「데스마치에서 시작되는 이세계 광상곡」の名で発売されている。1巻 ISBN 978-8-92-679957-4
  4. ^ 小説版と同名で発売されている。1巻 ISBN 978-0316470360
  5. ^ 小説版と同名で発売されている。1巻 ISBN 978-986-473-632-4
  6. ^ 小説版と同名で発売されている。1巻 ISBN 979-1-12-783864-5
  7. ^ a b 『デスマ』2018年1月より放送決定! 毎日ひとりずつメイン声優陣&コメント動画を公開。一人目はサトゥー役・堀江瞬さん”. アニメイトタイムズ (2017年9月28日). 2017年9月28日閲覧。
  8. ^ a b c d e STAFF&CAST”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」公式サイト. 2017年10月14日閲覧。
  9. ^ a b c d web版ではリザ、タマ、ポチの容姿について作中描写はない。作者のWeb版の公式回答は「長靴を履いた猫」タイプの容姿。(「小説家になろう」内作者活動報告2013年6月13日より)
  10. ^ STAFF&CAST”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」公式サイト. 2017年9月29日閲覧。
  11. ^ a b c 『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』OPをRGR、EDをWUGが担当”. アニメイトタイムズ (2017年11月25日). 2017年11月25日閲覧。
  12. ^ “『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』がアニメ化企画進行中! 『小説家になろう』発、PV数4億超の大人気ほのぼの異世界観光記”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2016年12月10日). http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1481296550 2016年12月10日閲覧。 
  13. ^ 小説『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』がTVアニメ化決定”. アニメイトタイムズ (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h STAFF&CAST”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」. 2017年9月28日閲覧。
  15. ^ MONACA”. 有限会社モナカ. 2018年1月11日閲覧。
  16. ^ a b ON AIR”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界協奏曲」公式サイト (2017年12月2日). 2017年12月5日閲覧。
  17. ^ テレビ放送対象地域の出典: 放送分野の動向及び規制・制度(資料2)”. 政府規制等と競争政策に関する研究会通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2 (2009年10月9日). 2018年2月17日閲覧。 基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号 (1988年10月1日). 2018年2月17日閲覧。 地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2018年2月17日閲覧。
  18. ^ Blu-ray/CD”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」. 2018年1月12日閲覧。

外部リンク[ソースを編集]