デスマーチからはじまる異世界狂想曲

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デスマーチからはじまる異世界狂想曲
ジャンル ファンタジー
小説
著者 愛七ひろ
イラスト shri
出版社 KADOKAWA
レーベル 富士見書房ノベルス
カドカワBOOKS
連載期間 2013年3月3日 -
刊行期間 2014年3月18日 -
巻数 既刊15巻+Ex1巻(2018年11月現在)
漫画:デスマーチからはじまる異世界狂想曲
原作・原案など 愛七ひろ(原作)
shri(キャラクター原案)
作画 あやめぐむ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 エイジプレミアム
月刊ドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表期間 2014年12月 -
巻数 既刊7巻(2018年8月現在)
漫画:デスマーチからはじまる異世界狂想曲Ex
アリサ王女の異世界奮闘記
原作・原案など 愛七ひろ(原作)
shri(キャラクター原案)
作画 瀬上あきら
出版社 KADOKAWA
掲載誌 月刊ドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 2018年3月号 - 8月号
発表期間 2018年2月9日 - 7月9日
巻数 全1巻
話数 全6話
アニメ
原作 愛七ひろ
監督 大沼心
シリーズ構成 下山健人
脚本 下山健人
キャラクターデザイン 滝本祥子
音楽 MONACA
アニメーション制作 SILVER LINK. × CONNECT
製作 デスマ製作委員会
放送局 AT-XTOKYO MXほか
放送期間 2018年1月 - 3月
話数 全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

デスマーチからはじまる異世界狂想曲』(ですまーちからはじまるいせかいきょうそうきょく)は、愛七ひろによる日本オンライン小説およびライトノベル。略称は『デスマ』。小説掲載サイト『小説家になろう』にて2013年3月3日より掲載されている。書籍版はKADOKAWA富士見書房ブランド)から発行され、イラストはshriが担当。後に2015年10月に創刊したweb初作品の小説レーベル「カドカワBOOKS」に編入され、既刊分の改装版が発行された。シリーズ累計発行部数は2018年8月の時点で300万部となっている。

書籍化に際しては大幅な改稿が加えられており、エピソードやキャラが追加される一方で既存要素の改変・整理が行われており、登場するタイミングが異なるキャラクターなども多い。

あらすじ[編集]

オンラインゲームの下請け会社に勤めるアラサープログラマー鈴木一郎(29)。後輩の失踪によって複数のプロジェクトを並行して手がける中、仕事に一区切りをつけて仮眠をとった一郎は、唐突に異世界の荒野で目を覚ます。視界には見慣れたゲームによく似たユーザーインターフェイスが。名前は普段テストで使用しているのと同じサトゥーとなっており、レベルは1だった。これは夢かなどと考えているとレベル50の敵が300体程現れ、攻撃される。しかし、初心者救済システムの流星雨(三回分)で一体を残し倒してしまう。それによりレベルは310(主人公のが最初に訪れた村の騎士団の最高レベルは40)に上昇し、異常な能力値、巨額の財産とそのエリアの支配権などを得る。こんな感じのチートな主人公サトゥーの物語。

登場人物[編集]

シガ王国[編集]

チーム「ペンドラゴン」[編集]

サトゥー・ペンドラゴン
- 堀江瞬[7]
主人公。アラサー(29歳)の青年で、本名は鈴木 一郎(すずき いちろう)。ゲーム開発の下請け会社に勤めていたプログラマーで、同僚からよく名前を佐藤と間違えられることから、ゲームなどのキャラクター名をすべてサトゥーにしていた(由来は祖父が佐藤さんから貰った犬に付けた名前)。そのせいか、異世界で目覚めたら名前がサトゥーになっていた上に15歳に若返っていた。基本的に彼の視点で物語は進行する。
レベル1で荒野に放置され、50レベル上の軍勢に追い回されるが、三回だけノーコストで使える最強魔法「流星雨[注 1]」のおかげで蜥蜴人族の兵団や竜の群れ、そして最強とされる竜神アコンカグラをうっかり殺してしまい、Lv310という最強の強さ、莫大な財宝、竜神が所持していた「竜の谷」の源泉支配権を手に入れる。その後は仲間と快適に物見遊山をするという目的で旅を続けている。
現在の外見は身長160cmとやや小柄で華奢。さらに童顔で髭などの体毛も薄いため年齢より年下に見られることが多い。一方で精神年齢はアラサーのままなので、知人からは「妙に老成している」と評される。性格は小市民的で野心に乏しい。グロいものが苦手など一般的な感性を持つものの、異世界の常識がないため高い能力値にまかせてたびたび非常識な現象を引き起こす。なぜか行く先々で大事件に巻き込まれるが、チートな能力を頼りにあらゆる事態を解決に導いていく。
ユニークスキル(厳密には「特殊能力(アビリティ)」と表示される)に「メニュー」、「ユニット配置」、「ユニット作成」、「不滅」を持つ。ただ、「メニュー」以外のスキルはグレーアウトしていて、現在は使えない[注 2]。「メニュー」はゲームのAR表示に似た情報を視界内に表示し、マップ・レーダー・ストレージ・スキル・魔法・ステータス・交流・メモ帳・行動ログなどいくつもの機能を包括し呼び出せる万能性の高いスキル[注 3]。マップは訪れた場所の周囲を記録し、地形の閲覧・3D表示や出会った人物・地点に対する検索やマーカー設置が可能で、さらに魔法「全マップ探査[注 4]」を組み合わせることにより、同一領域内のまだ訪れていない場所のマップ確認や会っていない人物を含めた様々な情報について検索等が可能となり、移動や迷宮攻略で安全性を確保するのに役立っている。ストレージは容量無制限でアイテムを収納・取り出し・装備切り替えができ、また所持金を発行国別に表示できる。さらにストレージ内部に任意の名前をつけてフォルダ分けをしたり内部の書物について閲覧・文字列検索が可能。ストレージ内には時間経過がなく、内部の物に分離・融合などの操作を行うことも出来る。スキル欄・魔法欄ではスキルや魔法の有効・無効化やスキルレベル上昇ができ、また魔法欄に追加(後述)した魔法であれば無詠唱で発動ができる。交流欄では鑑定系のスキルやヤマト石などに表示される自身の情報(名前・種族・年齢・レベル・職業・所属・階級・称号・スキル・賞罰)を既に獲得している内容から自由に選択できるため、1巻終盤からレベル10、4巻以降はレベル30、15巻以降はレベル45に偽造して公表している。メニューの欠点は大量の情報で視界が遮られることで、普段は犯罪者や高レベルの存在を色分けするだけで閲覧する情報を意図的に制限している。そのため直感で危険物を感知するタマの方が早く状況を把握していることもある。また、「宝物庫」や「魔法の鞄」に入っているアイテムは検索から外れてしまう。
また特殊能力としての名称があるわけではないが、「0歳からスタートする転生者にも元の年齢で召喚される転移者にも当てはまらない」「レベルアップ時に手に入るスキルポイントは一律10でスキルレベルを1上げるのにポイントはわずか1で済む[注 5]」「何か行動を起こす度に新たなスキルが獲得可能な一覧に追加される[注 6]」「同一領域内の敵を全て倒すと領域内で『戦利品(ドロップ・アイテム)の自動回収(オートマチック・ルート)』が起きる」「武器に流した魔力を再び吸収できる」「7柱の神々の侵入さえ防ぐ結界の透過」といったこの世界の住人としては異質な特性をいくつも持っている。さらに大陸最大の源泉である「竜の谷」の支配者であるため魔力の回復速度が極めて早く(毎秒3ポイント)、全身から放たれる極彩色の精霊光により周囲の瘴気を浄化することができる。
レベル310の恩恵で、体力・魔力・スタミナは全て3100ポイント、残る全ての能力値は表示が99でカンストしているため厳密な数値は不明。レベルアップ時に手に入れた莫大なスキルポイント(合計3100)をつぎ込むことで、多種多様で幅広い分野にわたるスキルを所持する。ただしレベルMAXの芸術系スキルでも打ち消しきれないほどの極度の音痴で、リズムが重要とされる「詠唱」スキルは一向にコツを掴めず覚えられないため、魔法を覚える際には巻物(スクロール)を一度使用してメニューの魔法欄に登録してから発動している[注 7]。法律上の限界で中級魔法までで殺傷力の高くないものしか利用できないが、Lv310のステータス(知力値)によりメニューから使用する魔法は初級のものでも上級魔法クラスの威力まで跳ね上がるためむしろ手加減に苦労している。また促成栽培故の弊害で戦闘技術に関しては拙く、全力を出していないとはいえ訓練では歴戦の戦士などに何度か敗れている。スキルのオンオフを自由に変更することはできるが、「自己鑑定」を持たないためスキルリストからスキルを選ぶことはできず、同様にリセットでポイントの振り直しを行うこともできない。
称号についても圧倒的なステータスとスキルで難業や偉業すらもこなしてしまうので簡単に手に入れることができる。
ステータスによる知力の底上げのためか、この世界の魔法の詠唱がプログラムのコードと類似していることを理解し、魔法の開発や改良を片手間に行うことができる。また、生産系スキルとカンストした器用値を活かしてものづくりも趣味としている。
マップなどを利用した探索や状況把握には優れるが、高い知力値に反して推理や予測については見当はずれなことが多く、自分でも推理物が苦手な自覚を持っている。またネーミングセンスも微妙でアリサからよく突っ込まれている。そのためアリサはサトゥーが作った無銘の武器のいくつかに名前をつけた。ちなみに一家全員名付けが苦手らしく、
巨乳で年上の女性が好みのタイプでたびたび娼館に通っている。一方で年下の少女たちからは好意を寄せられることが多いものの、10代は恋愛対象外としてあくまで保護者としての立場を取る。ハイエルフのアイアリーゼとは心情的には相思相愛だが種族の違いからアイアリーゼ側に一定の距離感があり深い関係には至っておらず、何度か振られているが、その後もめげずにこまめに連絡を取ったり、エルフの里を訪れたりと諦めずアプローチをしている。
同行者たちが自衛できるだけの十分な力をつけるまでは余計なことをして目立つわけにはいかないと考えており、全力を出さざるを得ない状況では密偵系スキルを駆使して変装し、さらに「メニュー」の交流欄でステータスも偽装して活動している。ただ過保護になりすぎている面があり、仲間の超絶装備には一切妥協せず、近接武器は青液を使った聖剣仕様、魔法の杖には世界樹の枝で、防具はオリハルコン合金と大怪魚の銀皮繊維を組み合わせた非常に強力なものに仕上げている。
3巻までは行商人を名乗って平民として旅をしていたが、4巻でムーノ領の危機を救ったことでムーノ男爵から名誉士爵に任ぜられ、架空の勇者の名である「ペンドラゴン」の姓を名乗ることになった(家紋はペンを槍のように抱えたドラゴン)。授爵後は貴族の前で料理の腕を振るうことが増え、「奇跡の料理人」として名が知られるようになっている。また、貴族との交流や物品を伴った挨拶・お茶会などの付き合いも如才なく行っており、料理やプレゼントは男女問わず人気が高い。ララギ王国では「竜泉酒」を贈呈して国王から「酒侯」の地位を授けられている。陰で犯罪組織等の摘発や魔族討伐に協力もしているためかオーユゴック公爵領ではサトゥーの御蔭で貴族間の関係が改善して治安が良くなったととも言われているが、本人としては、目的の物や知識を手に入れたり、敵をできるだけ作らないようにという思惑からやっている事なので影響力に対しては無自覚。また商人としては「筆槍竜商会」の出資者兼オーナーとして、王族とのコネクションを活かした交易で大きな収益を上げている。さらに迷宮都市では善意の炊き出しや清掃活動を行い、路上生活する浮浪児のための養護院や探索者を育成するための学校を私設している。
「竜の谷」の戦利品で数多くの伝説級武具を所有しているものの人前ではそれらの武器は使わず、普段は両刃バスターソード型の純ミスリル製魔剣「妖精剣トラザユーヤ」を使う。
「ナナシ」
勇者として自重を捨てて活動する際の偽名。変装時にステータスの氏名欄を空白に設定していたことに由来する。仮面とカツラで素性を隠し、当初は金髪銀仮面で公都以降は紫髪白仮面(バージョンⅡ)の聖職者風に変え、最終的にアリサの提案による光魔法「幻影(イリュージョン)」で作った背中の光の輪と足元の炎輪で装飾した陰陽師イメージの「バージョンⅢ」に決定している。当初は口数少ないキャラだったが、アリサの監修で馴れ馴れしく誰にも敬意を持たないキャラで口調も子供っぽく改変した。設定上のレベルは王祖ヤマトと同じ89。変装用の顔は会社の後輩氏をモデルとしているが、それが王祖ヤマトに似ているためシガ王や宰相からはヤマトの転生者だと思われている。
セーリュー市に出来た悪魔の迷宮やムーノ男爵領で魔族の奸計を阻止し、赤肌、青肌の上級魔族と魔王「黄金の猪王」をオーユゴック公爵領の迷宮遺跡で倒したことで「真の勇者」となり、「聖者」として巫女長の「蘇生の秘宝」へ魔力を提供し魔王復活の生贄とされたセーラを蘇生させた。また、黄肌の魔族が召喚した伝説の大怪魚トヴゲゼェーラ7体を瞬殺し、黄肌の魔族の魔力を吸い取り空にすることで勇者ハヤトを助けた。その際、シガ王国の王子が所有していた「聖剣クラウソラス」を使いこなしたことで王の影武者に所有を認められ、その対価として「不死の王」ゼンによって奪われていた「聖剣ジュルラホーン」を返却ことで大変感謝された。なお、後日、聖剣クラウソラスを勝手に渡したことがバレては面倒だろうということでその贋作を王に渡している。ボルナエン氏族の里で発生した世界樹存亡の危機を解決したことでボルナエン氏族のみならず他の7つの氏族から感謝され、9柱目の「聖樹」として認められた。砂糖航路での骸骨王が起こした事件もナナシが解決したことになっており、迷宮都市では緑の上級魔族の「擬体(アバター)」を倒し人知れず騒動を終わらせ、セリビーラの迷宮に出現した「狗頭の古王」を撃破している。
「クロ」
サトゥーの仮の姿。名前は黒竜ヘイロンに与えられたもの。ある程度の実力を発揮して活躍するために変装している。勇者ナナシの従者という設定。モデルはサトゥーが知る外国人タレントで、映画で演じた暗殺者キャラの傲慢な口調を元にしている。白髪で顔の上半分を白い仮面で隠し、右の頰の傷と左右で色が違う目が特徴。一人称は「我」。これまでサトゥーの行く先々でナナシが活躍していたため、2人の存在を同一視させないために生み出した。設定上のレベルは50。
迷宮都市で迷賊が監禁していた女性たちを救助し、魔人薬の材料の人工栽培の条件の解明や迷賊の捕縛に尽力。ティファリーザやネルなどの火災事故の被害にあった奴隷や、迷賊から救った200名弱の女性たちを庇護しており、迷賊討伐の報酬を使って区画ごと借りた下町長屋でその生活を補助し自立を促している。その一環として彼女たちに効果的な装備を配ったり迷宮都市でコロッケやたこ焼きなどの屋台出店を援助し、後に国王から商業権を得て下町長屋メンバーでエチゴヤ商会を設立させる。また、レリリルと共同開発した人族の錬成板で作れる「ベリアの魔法薬」という従来の薬に比べて非常に材料が安価な下級魔法薬の製法を確立し、その製作を庇護下の錬金術師たちに指示している。魔族化したルダマンとの戦いではサトゥーとクロが別人であることを印象付けるために人形を使って登場し、ストレージに保管していた世界樹の稲妻を使って敵を完全に滅ぼした。
迷宮下層を訪れる際にもこの名前を使っており、その場合は外注デバッグスタッフのタナカ氏の顔を元にした日本人顔のマスクを着用している。
「アキンドー」
サトゥーの仮の姿。由来は商人の日本語読みでティファリーザに命名させた。ペンドラゴン家のお抱え商人という設定。自身で開発した魔法道具をたくさん持っている事などが知れ渡ると、色々と都合が悪くなりサトゥーの正体が暴かれかねないので偽装のために変装している。青水晶製のペン型槍を持った人間サイズの竜ゴーレム、太っちょ石狼ゴーレム、四頭身の丸っこい基本形ゴーレム、迷宮都市の屋敷と養護院の警護用に納品した。また、同時に大型冷蔵庫、ジューサー型魔法道具も納品した。
「トリスメギストス」
錬金術士として製作を行う際の偽名。伝説の錬金術師に由来。ティファリーザにスキルで命名させたが、命名以前から名前を空欄にして作った製品の制作者として口に出していた。サトゥーがザリゴンに提供した中級の魔力回復薬はトリスメギストスとして作った。
「ヘパイストス」
武具を作成販売する際に使う偽名。名前はギリシア神話の鍛冶の神様に由来し、ティファリーザに命名させた。
他にもダヴィンチ等の現実世界での過去の偉人等の名前をいくつかティファリーザに命名させている。
ポチ
声 - 河野ひより[8]
犬耳族(Web版では犬人族)の少女。10歳。茶髪のボブカットで身長はタマと同じく約120センチ[9]
ウースの奴隷としてリザ、タマと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。「取り替え子」として親から捨てられたせいで、当初は名前を持たず以前の主人からは「犬」と呼ばれていたが、サトゥーに新たにポチと名付けられて以後彼の奴隷として旅に同行する。語尾に「~なのです」と付けるのが特徴。天真爛漫な性格。タマと仲が良くいつも一緒にいる。少々粗忽で、一行の中ではオチを飾ることが多い。よくサトゥーやアリサにからかわれており、四字熟語や諺を間違えて覚えるのも半分はアリサのせい。肉と甘いものが好き。カリナへの手加減を誤ったことで「肉抜き3日」を言い渡された際には、かなりのストレスを溜めていた。
「悪魔の迷宮」で「片手剣」「投擲」「解体」「索敵」スキルを覚え、前衛として活躍する。戦闘スタイルは威力重視の機動戦で、片手剣+盾の正統派。自重なしの装備では刀身の伸長機能を付けた魔剣でリーチの短さを補う。攻撃一辺倒になる悪癖があったが、カジロの指導によって防御にも意識を回すようになった。五感が鋭く、その中では嗅覚が特に秀でている。タマより長距離走が得意。ムーノ領で「突貫」を、ボルエナンでの修行で「瞬動」「身体強化」を習得。迷宮都市での修行で「魔刃」スキルを習得し、エルフ師匠から教わった瞬動と組み合わせた必殺技スキル「魔刃突貫(ヴァンキッシュ・ストライク)」を使えるようになる。後に習得した「魔刃砲」の適性が高く、習得したばかりでも短時間で収束が可能であり、さらに任意に軌道を操って狙撃まで行える。「空歩」(「天駆」の下位スキル)によって空中を短時間だけ歩けるようになり、さらにアリサから教えられた創作サムライの影響でレベル50で「居合い」スキルを覚えている。
タマ
声 - 奥野香耶[8]
猫耳族(Web版では猫人族)の少女。10歳。白髪ショートヘアーで身長は約120センチ[9]
ウースの奴隷としてリザ、ポチと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人が死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。「取り替え子」として親から捨てられたせいで、当初は名前を持たず以前の主人からは「猫」と呼ばれていたが、サトゥーにより新たにタマと名付けられて以後彼の奴隷として旅に同行する。間延びした語尾が特徴ののんびり屋だが、直感が非常に鋭く罠や瘴気を(時にはチートな索敵能力を持つサトゥーより早く)察知できる。ポチと仲が良くいつも一緒にいる。肉と甘いもの、可愛い服が好き。
年齢からは想像できないような画才の持ち主でもあり、写実的で躍動感にあふれた食べ物の絵を得意としている。迷宮都市の露店では看板の作成依頼が殺到、売り上げ向上に貢献している。
「悪魔の迷宮」にて「片手剣」「投擲」「採取」「解体」スキルを覚え、前衛として活躍する。薬草の種類を覚えて見つけるのが得意。戦闘スタイルはスピード重視で、二刀流を駆使した雑魚の殲滅速度では前衛陣一を誇る。ある種の天才肌で、自重なしの装備では蛇腹剣や回転刃のようなネタ武器も器用に使いこなす。斥候職としての才能もあり、迷宮では罠の解除や魔物のピックアップも任されている。ムーノ領では「索敵」、ボルエナンでの修行で「瞬動」「身体強化」を習得。迷宮都市での修行で「魔刃」を覚え、さらにエルフ師匠から教わった必殺技スキルの「魔刃双牙(ボーバル・ファング)」を使えるようになり、「魔刃砲」も会得している。投擲スキルを活かした手裏剣術等をアヤゥメから習い、アリサから教えられた創作ニンジャの影響で「忍術」スキルを50レベルで習得した。
リザ
声 - 津田美波[8]
橙鱗族(Web版では蜥蜴人族)の少女。18歳。身長163cm。赤い長髪で身長はサトゥーより長身でスレンダーな体型[9]
橙鱗族の里のキシュレシガルザ氏族出身。鼬帝国との戦争で故国を失い奴隷に落ち、タマ、ポチと共にザイクーオン神殿による扇動に利用されていたが、セーリュー市内での迷宮騒動渦中に主人のウースが死亡し、サトゥーに拾われ脱出を共にする。以後サトゥーの奴隷として旅に同行する。成人後に奴隷落ちしたので本来の名前があったが、それは長い上に擦過音が混じる人族には呼びにくいものであった為、本人の希望によりサトゥーに新たな名前を希望し元の名前から2文字をとってリザと名付けられた。命の恩人であり、主であるサトゥーに忠誠を誓っている。真面目な性格で、一行の中では年長組であることから子供たちの保護者的な役割も務めている。
肉好きで、特にすじ肉や食感がある肉が好きだが、顎もレベル的な意味で鍛えられているため満足するような食感のある肉は常人には歯が立たない。皮の堅い果物や甲殻類の殻も好む。褒められても顔には出さないが尻尾は正直でぴたぴたと地面を叩くように動く。サトゥーの絵本の朗読の時には一行の中で一番真剣になる。風呂も好き。悪酔いはしないが酒を飲むとすぐ寝てしまう。高所恐怖症。
初めから「槍」スキルを持っており、前衛の要となっている。「悪魔の迷宮」では「刺突」「解体」に加えて「料理」スキルも習得しており、サトゥーやルルがスキルを手に入れるまでは厨房を一手に引き受けていた。ムーノ領の道中で「強打」を、グルリアン市への道中でわずか10レベル台中盤にしてレベル30以上でも所有者が珍しい「魔刃」スキルを獲得し、ボルエナンでの修行では「瞬動」「身体強化」を身につけている。必殺技スキル「螺旋槍撃」や「魔刃砲」の習得も早く、レベル50までに「魔槍竜退撃(ドラグ・バスター)」「魔刃爆裂(マナブレード・ブラスター)」「反射神経高速化」などを覚えている。
セリビーラでの修行を経て武芸者として名声を高めており、「黒槍のリザ」として名を馳せるようになる。挑戦者を練習相手として賭け試合をすることもあるほか、親衛隊ができるほどに人気がある。
愛用の槍は迷宮騒動で倒したカマドウマの魔物素材を使ってサトゥーが作ったものであり、リザはその槍を大切に肌身離さず、戦闘で魔槍が傷つくたびに、魔法薬を浸した布で巻いて治すなど丁寧にケアを行なっている。この槍は当初「カマドウマの黒槍」という名前だったがサトゥーが槍系のスキルと魔刃を得る過程で魔力を込めすぎたために偶然、「魔槍ドウマ」という名前の槍に進化した。セーリュー市を出た辺りでは槍にかすかな赤い光を纏うくらいだったが魔槍ドウマになってからはその光が強くなりその性能も3倍ほどになった。後に竜爪槍などのより高性能な武器を貰っているが、最初に与えられた武器ということでドウマに強い愛着があるため、仲間たちの武器が新調される中でも強化を重ねてもらいメインの槍として使い続けている。
アリサ
声 - 悠木碧[8]
故国クボォーク王国の王女。11歳。身長は約140cm。実はサトゥーと同じ日本人で前世の名前は橘 亜里沙(たちばな ありさ)。北欧系の美少女だが忌み色とされる紫色の髪と瞳を持ち、「亡国の魔女」「乱心王女」の称号を持つ。
前世はOLで、職場の後輩をストーカーから救った時にストーカー男に逆恨みで刺されて死亡した。隣国の陰謀によって失敗した農業改革の責任を負わされ、現在は「強制(ギアス)」によって奴隷に身を落としている。
奴隷商人ニドーレンから迷宮騒動で懇意となったサトゥーにルルと共に買われ、その旅に同行する。前世からの筋金入りのショタコンであり、初対面でサトゥーに一目惚れし、度々セクハラまがいの行動に出ることがあるが逆に迫られるのは苦手。仲間内だけの時や迷信を気にしない人の前以外では、金髪のカツラで紫髪を隠している。泣き上戸。クモが嫌い。迷宮都市の童女や悪ガキたちとは仲が良い。
ユニークスキルは2つで、全魔力・スタミナを消費して一撃の威力を何倍にも引き上げる「全力全開(オーバーブースト)」と、最大3回という制約があるが一定確率で防御やレベル差を突破できる「不撓不屈(ネバーギブアップ)」を持つ。またギフトとして「自己確認(セルフ・ステータス)」、「技能隠蔽(ハイド・ステータス)」、鑑定(アナライズ)の劣化版の「能力鑑定(ステータス・チェック)」、無限収納(インベントリ)の劣化版の「宝物庫(アイテムボックス)」がある。さらに家族に隠れて習得した「精神魔法」スキル(当初レベル5)を持っていたが、公都地下の迷宮遺跡にてリセットを行い「空間魔法」スキルを習得、その後は迷宮都市での修行で「火魔法」スキルも習得、空間魔法は最高のレベル10、火魔法はレベル8にまで上げた。自重なしの装備は世界樹の晶枝を使ったエメラルドグリーンの杖。
知識欲旺盛で努力家であり、女性の勉学が否定される環境で育ちながらもこっそりと経験を積んで、11歳でレベルを10にまで上げていた。その特殊な出自からサトゥーの事情をある程度教えられており、見た目とは違って精神年齢は一行で一番高いためチームでは参謀役。魔法使い型のステータスに特化していたため序盤はスタミナの低さが目立ったが、レベルを上げたことで十分な体力も身についた。戦闘時の役目は精神魔法での敵の妨害や弱体化が主だったが、リセット後は空間魔法による索敵や攻撃も可能になり、火魔法の付与で仲間の援護も行う。なお空間魔法は希少なので、目立つのを避けるため人前では火魔法をメインに使う。交渉力が高く、推理が苦手なサトゥーを機転を利かせて助けることもある。OL経験に由来する優れた事務処理能力を持ち、ニナ執政官に複式簿記を教えたことで文官としての才能も評価されている。物を教えるのが得意で、迷宮都市では暇な時に養護院の子供へ魔法を教えている。一行のムードメイカーで面倒見も良いしっかり者だが、かなりの自爆体質も持ち合わせる残念なところがあり、言動の端々に昭和臭が漂う[注 8]。前世ではコスプレを自作していたらしく裁縫を得意としているが、刺繍は苦手。喪女のまま生涯を終えたこともあってリア充に敵意を抱くこともあり、サトゥーに悪い虫がつきそうな気配にはかなり敏感でミーアと共に鉄壁ペアを形成する。
ルル
声 - 早瀬莉花[8]
故クボォーク国王の庶子で、アリサの腹違いの姉。14歳。身長150cm。その立場と、アリサのお気に入りとなったことから王城でメイドとして働いていたが、現在はアリサと同じく「強制(ギアス)」によって奴隷に身を落としている。サトゥー曰く「傾星」クラスの黒髪美少女で、容姿はサガ帝国の勇者であった曾祖父(名字はワタリ)からの遺伝。だが、その外見はこの世界の人間にとっては嫌悪対象となるほどの不美人[注 9]で、本人も自身の外見にコンプレックスを持っている。
アリサと共にサトゥーに買われ、以後行動を共にする。当初はコンプレックスから男性恐怖症に陥っていたが、自分の容姿を嫌わないでくれたサトゥーに好意を寄せるようになり、コンプレックスに折り合いを付けて次第に女の子らしい感情を表すようになる。サトゥーの鎖骨のラインが好きらしい。一行の年長組として年少組の行儀が悪い時は注意することも多い。笑い上戸。
迷宮都市では「メイド王」(女王ではない)の通称で呼ばれる。迷宮都市の屋敷ではメイド幼女たちに料理や護身術を教えているのでとても慕われており、アシネン侯爵家のメイド達とも親しい。
初期スキルは「礼儀作法」のみで当初は完全な非戦闘員だったが、ムーノ領の途中から自らの意思で戦闘に参加するようになり、レベルアップの結果「射撃」スキルに目覚め、魔法銃を武器とする後衛として活躍できるようになる。エルフのネーアから特訓を受け「護身術」スキルを習得しており、後衛ながら油断している下級魔族程度なら投げ飛ばせるほどの身体能力も持つ。アリサと幼少期から練習していた「詠唱」スキルは、迷宮都市での修行で「術理魔法」「生活魔法」のスキルを得たことで活かせるようになった。戦闘での役割は術理魔法を併用した狙撃と魔法使いメンバーの護衛を兼ねた後衛で、精密な狙撃から「魔弾の射手」「狙撃王」の称号を得ている。戦闘以外では「操車」「調理」の労働系スキルで御者や料理係としてパーティに貢献する。特に最近では料理の腕が目に見えて上達してきており、魔法スキルも料理に使える物を覚えたいと考えている。自重なしの装備では黒竜ヘイロンに辛子マヨネーズのお礼で貰った成竜の棘を砲身に使った小型加速砲で、加速門を100枚利用した仮想砲身でレールガン並みのマッハ20で弾丸を発射できる。食材の安全を確保するため、「階層の主」の討伐で得た「物品鑑定」スキルの「祝福の宝珠」をもらい、「物品鑑定」スキルを得た。
ミサナリーア・ボルエナン
声 - 永野愛理
ボルエナンの森の最も年若いエルフ。愛称はミーア。エメラルドグリーンの瞳に薄い青緑色の長髪で外見は12、3歳だが、実年齢は130歳。身長110cm。賢者トラザユーヤの孫娘。
故郷の結界から迷い出た時にゼンによって攫われ、「トラザユーヤの揺り篭」の鍵として利用されていた。No.7の言葉で揺り篭からの脱出を決め、ドライアドの協力で逃げた際にミゼたちに救助されてセーリュー市に運び込まれる。ゼンがサトゥーの介錯で死亡したことで揺り篭から解放され、サトゥー一行に故郷へ送ってもらうことになる。二度も命を救ってくれたサトゥーに異種族でありながら好意を寄せており、アリサと共に「鉄壁ペア」として彼に近づく女性たちを警戒している。たびたび「婚約者」「相思相愛」を主張しているものの、サトゥーから見れば外見年齢が恋愛対象外であるせいで流されている。普段は無口で会話の際も一言、二言しか話さないが、感情が高ぶったり酒に酔ったりすると饒舌になる。またエルフとの会話では何もなくても普通に会話できる。
野菜や果物、甘いものが好き。一方で肉が嫌いで、帰郷まではエルフは肉を食べる習慣がないという嘘をついてまで拒否していた。帰還後に肉入り豆腐ハンバーグを食べたことでわずかに苦手意識が薄れたが、まだ脂身の多い肉は食べられない。
特技は楽器の演奏。迷宮都市では妖精族の少年少女へ楽器を教えており、よく演奏会を開いている。
ミーアを両親の元に届けるのが旅の目的の一つであり、当初はボルエナンの里に着いた時点で別れる予定だったが、作戦勝ちに近い形でサトゥーと誓約の口づけを交わし、親からも成人と認められてそれ以降の旅にも同行することになる。種族的に1人だけレベルアップに必要な経験値が多いため、修行ではレベルアップのタイミングを合わせるためサトゥーが調整を手伝っている。
ギフトで「精霊視」スキルを持ち、このスキルによって強烈な精霊光で大量の精霊を寄せ集めるサトゥーの居場所を探ることができる。また「弓」と「水魔法」スキルを持ち、故郷に帰った際に「精霊魔法」を習得。後衛として攻撃と回復、探査、擬似精霊の使役など幅広く活躍する。楽器の演奏が得意で、旅先ではその腕前を幾度も披露している。自重なしの装備は世界樹の枝と属性晶珠を組み合わせた属性杖で、使うたびに消耗するが魔力消費を大幅に減少させる効果がある。
ナナ
声 - 安野希世乃
魔術師ゼンにより、トラザユーヤ・ボルエナンの研究を基に作られたホムンクルスNo.7。ミーアをベースとしていると推察され外見が酷似しているが、金髪に外見年齢は17歳程度でEカップ(後にFカップに成長する)の巨乳美女。が、実年齢は0歳(登場時で生後半年ほど)。身長162cm。「~~すると○○します」などといった変わった口調で話すが、ゼンに作られたホムンクルスの仕様で流暢に話せるまで2年ほどかかるため、基本番号が若いほど話し方が自然になる。ゼン亡き後はホムンクルスの姉妹たちとの勝負でサトゥーに同行する権利をじゃんけんで勝ち取り、彼を「マスター」と呼び行動を共にする。その際、サトゥーに「No.7」から「ナナ」と命名された。現在は「人成りの護符(アミュレット・オブ・ヒューマン)」という隠蔽アイテムで人族に偽装している。
幼く可愛いものが好きで、幼児を「幼生体」と呼び保護したがる。好きな動物はひよこ。外見年齢と偽装した種族の影響でしばしばサトゥーの妻に間違われる。製造時点で基本知識などはインストールされているが、見た目よりは精神年齢が幼く、無自覚なまま際どい要求をすることがあり度々鉄壁ペアに止められている。サトゥーはそのような言動を「子供がじゃれているようなもの」と認識しているが、巨乳の魅力に負けスキンシップを甘受することも多い。
種族の固有スキルである「理術」を使った戦闘を得意とする。初期スキルは「片手剣」「魔力操作」。戦闘時のポジションは魔法戦士型の前衛で、身体強化や「盾(シールド)」の理術、「盾」スキルを使った壁役として後衛陣を守るとともに、「理槍(ジャベリン)」「魔法の矢(マジックアロー)」などの理術で遠距離攻撃も行う。武器は大盾。グルリアン市への道中で「挑発」スキルを覚え、敵の意識を自分へ集中させられるようになり仲間のサポートが上達した。ボルエナンの里で「瞬動」「身体強化」を習得、ホムンクルスの調整槽で受けた追加インストールにより使用できる理術の幅が中級術理魔法相当まで大きく広がった。迷宮での訓練により「気配感知」「空間把握」を獲得し、レベル40台後半で防御障壁粉砕特化の必殺技「魔刃砕壁(ブラスト・アーマー)」スキルを覚える。自重なしの装備では使用後の移動が不可能だが高さ10m幅15mの防御障壁を張る城塞防御(フォートレス)機能が備わり、超大型魔物の突撃や大規模な雷撃すら受け止め切る。

セーリュー伯爵領[編集]

ゼナ・マリエンテール
声 - 高橋李依[10]
マリエンテール士爵家[注 10]の娘にしてセーリュー伯爵領軍の魔法兵。風の魔法が得意。サトゥーが初めて言葉を交わした異世界人。薄い金髪で碧い瞳の痩せ形で胸が小さい地味系美人。17歳。レベル13で「風魔法」「瞑想」スキルを持つ[11]。オールラウンダータイプの風魔法使いで、サポート系の魔法は一通り使える。
「星降り」事件の調査任務中に遭遇したワイバーンの攻撃で吹き飛ばされた際、崖の上で見物していたサトゥーに救助された。自分を抱えて崖を軽々降りたサトゥーのことを「身軽だ」と認識しており、彼が小さな活躍をする度に「さすが身軽なサトゥーさんですね」と変な褒め方をしている。ワイバーン戦でサトゥーに救われて以来彼に好意を寄せるようになり、家族からも応援されて何度かセーリュー市でデートして初心なりにアプローチしている。サトゥーにプレゼントされたストールを宝物にしており行軍中も持ち歩いている。リリオたちから度々サトゥー関係でいじられておりその度にあたふたしている。
亜人差別の強いセーリュー領では珍しく、石をぶつけられる亜人の子どもたちを庇うほど心根が優しい。サトゥーとの最初のデートの日に魔族による「悪魔の迷宮」騒動に巻き込まれ、援軍ごと迷宮内に取り込まれてしまいサトゥーとも離れ離れになるが、無事合流し地上へ帰還を果たす。その際、暴徒から獣娘たちを庇ったため、彼女たちからは信頼されている。また、ポチとタマを救った経緯からカリナにも信用され、勇者物語を好むなど嗜好が似ていることから親しくなる。
その後、迷宮選抜隊の分隊長に抜擢され、サトゥーを追うような形でセリビーラへと向かう。道中で様々な事件に巻き込まれ、レッセウ伯爵領では魔族との戦争に強制参加させられて死を覚悟したがミトたちに救われ、ゼッツ伯爵領を経て迷宮都市に到達する。数ヶ月ぶりに再会したサトゥーが名誉貴族になり、ミスリルの探索者として立身していることに驚く。サトゥーに訓練の協力を頼み、迷宮都市での顔つなぎなども手伝ってもらう。さらに、アリサとミーアから後衛の立ち回りを教えてもらうことになり、索敵を維持したまま他のことをする技術を習得。チーム「ペンドラゴン」との隔絶した実力に嫉妬を覚えたり、潤沢な魔法薬や国宝級の魔法道具を惜しげも無く使った攻略に驚いたりしながらも、順調にレベルを上げていく。
リリオ
声 - 長野佑紀
クロスボウと短剣を使う領軍の弓兵で、ゼナの護衛兵(魔法兵や魔法使いには運用のため護衛兵がつき分隊を形成する)。赤髪のショーカットの女性。ジョンスミスとつきあっていたがしばらく前に分かれたため、黒髪で年下の少年という同じ特徴をしていたサトゥーにややキツく当たっていた時期がある。小柄。迷宮選抜隊に選出されセリビーラに向かう道中のレッセウ伯爵領にて元彼のジョンと再会し、死の危機から救われた。
迷宮都市ではゼナと共に訓練することになり、リザとナナから前衛の立ち回りを学び、斥候職の技能についてはサトゥーの紹介で『影牙』のポースから座学を、タマから実戦で手ほどきを受け、サトゥーからは短剣系必殺技「首狩り(ネック・チョッパー)」を教えてもらう。
イオナ
声 - 衣川里佳
領軍に所属する大剣使いの重装兵でゼナの護衛兵。男爵家の傍流に当たる家系の出身で、上品な色っぽい美女。ゼナの恋路を応援しており、実家に伝わる豊胸法などを教えている。
迷宮選抜隊に選出されセリビーラに向かい、ゼナと共に訓練を受ける。リザとナナから前衛の立ち回りを学び、サトゥーから大剣系必殺技「昇牙(レイジング・ストラトス)」を教授してもらう。
ルウ
声 - 小若和郁那
領軍に所属する大柄な女性の盾使いでゼナの護衛兵。「挑発」スキル持ち。カノイナの町出身。ゼナ分隊では体力が一番。
迷宮選抜隊に選出されセリビーラに向かい、ゼナと共に訓練を受ける。イオナと共にリザとナナから前衛の立ち回りを学ぶ。
ソーン
声 - 田中進太郎
騎士。身長2m近い巨漢。セーリュー市にやって来たサトゥーに身分証を作って渡す。妻はイオナと親戚で、サトゥーがセーリュー市に滞在している間に出産した。
マーサ
声 - 厚木那奈美[12]
セーリュー市の門前宿の一人娘。13歳ながら、身長150cm、年齢に見合わぬ胸のサイズの持ち主。レベルは2[11]。セーリュー市に来たばかりのサトゥーに市場などを案内する。
モーサ
声 - 後藤邑子
セーリュー市の門前宿の女将。マーサの母親。31歳で、身長165cm、あと20kg痩せていればサトゥーのストライクゾーンというほどの美女。レベルは6[11]
ユニ
声 - 久地岡涼菜
門前宿の小間使い。レベルは2[11]。小学生低学年ぐらいの少女。タマやポチと仲良くなり、一緒に文字の勉強をした。タマやポチが旅に出た後も手紙のやり取りをしている。
オーナ
声 - 末柄里恵
セーリュー伯爵の娘でパリオン神殿の巫女。レベル27[11]で「神聖魔法:パリオン教」を使える。ゼナの母親が乳母をしていた。ゼナの弟に好意を抱いている模様。偶然西街で治療活動をしていたために「悪魔の迷宮」騒動に巻き込まれたが、無事脱出を果たす。
ボイド[11]
声 - 関幸司
ザイクーオン神殿の神官。年齢は30歳前後。サトゥーからはデブ神官と呼ばれている。神が死に神聖魔法が使えないため金に困っている。ウースに提供して貰った獣娘たちを魔族と決めつけ、集めた市民を煽動して聖石と名付けた石ころを売りつけてぶつけさせていた。だがサトゥーやゼナに企みを暴かれ、ウースの体内から出てきた魔族の毒爪で腹を裂かれて死亡する。
ウース
声 - 浜田洋平
セーリュー市の下級市民。キツネ顔の小男。リザ、ポチ、タマの元主人。39歳。レベルは12[11]で、「詐欺」「説得」「脅迫」スキル持ち。犯罪ギルド「ドブネズミ」所属。目玉魔族に憑依されており、ザイクーオンの神官と「ドブネズミ」メンバーを使い市民を煽動し、獣娘たちを魔族の配下だと称して只の石を市民に売りつけ暴行させた。サトゥーの活躍で企みがバレて糾弾され、魔族が体内を突き破って出現したために死亡する。
ニドーレン
声 - 田中進太郎
奴隷商人。40歳。レベル11で「交渉」「調教」「算術」スキル持ち。悪魔の迷宮に囚われた際にサトゥー一行に助けられ、帰還後にアリサとルルをサトゥーに売却する。
ジン・ベルトン
声 - 上田燿司
ベルトン子爵家の当主。33歳。レベル15で「火魔法」「炎魔法」「社交」スキル持ち。領軍で魔法使いの顧問をしている。悪魔の迷宮に囚われた際にサトゥーに救助され、魔族との対決でも活躍する。帰還後はサトゥーに恩を返すため、一時的に身元を引き受けた。
ソマル[11]
声 - 狩野翔
無職の青年。レベル3でスキルは無い。亜人への差別意識が強く、「犬」と呼ばれていた頃のポチをいじめていた。悪魔の迷宮でポチに救助されたときも横柄な態度をとり続けていたが、魔物から助けられた際に改心し、脱出後はきちんと謝罪とお礼を告げている。
ユサラトーヤ・ボルエナン
声 - 山谷祥生
セーリュー市に店を構える何でも屋の店長。ボルエナン氏族出身のエルフ。280歳。レベル20[11]で、「森魔法」「術理魔法」スキルを持つ。迷宮都市でエルフが多く命を落とした一件での生存者であり、トラザユーヤを追放した一族に反感を抱いて里を飛び出した。100年ほど前にはムーノ領内の山樹の里を訪問したことがある。ミーアを保護したミゼを匿い、故郷へ帰ることを決めたミーアの護衛をサトゥーに依頼する。
ナディ
声 - 佐藤聡美
何でも屋の従業員で20歳ぐらいの女性。レベル9[11]。店長に種族を超えた好意を抱いている。サトゥーに借家探しを依頼されるが、ミーアの件で条件に合う家を見つける前にセーリュー市を出発することになったため、その代わり行商人(という設定)の彼に2頭立ての馬車を紹介した。
ユーカム・マリエンテール
ゼナの弟でマリエンテール士爵家の跡取り。オーナとは相思相愛。
キゴーリ
セーリュー伯爵領最強。
デリオ
迷宮選抜隊隊長。レベルは20台後半で、セリビーラへの道中では下級魔族を操る召喚士を倒した。レッセウ伯爵軍に組み込まれた際は騎士隊を率いることになり、無謀な野戦を決定した伯爵に籠城戦に翻意するよう説得するが無視されてしまう。戦後は生き残ったものの騎士隊の半数が死に、自身も片腕を失ってしまい、伯爵へ報告するために隊を離れセーリュー市へ帰還する。
リーロ
迷宮選抜隊副隊長。レベル20後半。レッセウ伯爵軍に組み込まれた時は騎士隊以外の指揮を任され、急拵えの民兵を鼓舞して戦い生き延びた。だが片足を失ってしまったため、他の怪我人や戦意を失った兵士と共にセーリュー市へ帰還する。
ロドリル
迷宮選抜隊の魔法兵。火魔法が得意。魔族戦で自身の分隊が壊滅してしまったため、ショックを受けてセーリュー市まで帰還する。
ヘンス
迷宮選抜隊の騎士。魔族戦後に上官が全て戦死か帰還となったため、新隊長として18名の残存部隊と迷宮都市を目指す。お人好しで、困った人々を助けて魔物狩りを引き受けることも多い。迷宮都市到着後、サトゥーに太守へ口利きしてもらい、衛兵から探索者相手の治安維持を学んでいる。
ノリナ
迷宮選抜隊の魔法兵。魔族戦では奇跡的に軽傷だけで生き残り、迷宮都市まで向かった。
ガヤナ
迷宮選抜隊の兵士。魔族戦で壊滅した混成部隊に組み込まれながらも奇跡的に生き延び、迷宮都市へ向かった。
カラナ
セーリュー伯爵領の女性文官。迷宮選抜隊と共にセリビーラにやって来た。サトゥーの勧めで木証を取得してギルドの新人探索者講習会を受けられることになり、彼がオーナーの探索者学校でも見学できることになった。
トリル
カラナの上司の男性文官。

クハノウ伯爵領[編集]

クハノウ伯爵
声 - 楠大典
クハノウ伯爵家の当主。補佐官の企みをサトゥーから幻想の森の魔女経由で伝えられ、セダム市に駆けつけた。恩を仇で返した補佐官を断罪しようとしたが、子供の前で殺さないでほしいとサトゥーに請われ、処分を奴隷落ちに留めた。
バーキンツ[11]
声 - 興津和幸
クハノウ伯爵の部下。銀髪で長髪の男。セダム市の太守補佐官。レベル7。野心家の没落貴族。元々父がムーノ侯爵領の官僚だったがゼンの襲撃で流民となり、クハノウ伯爵に縁故採用された。
5年前の流行病で死にかけた家族を魔女の魔法薬で救われているが、その恩を忘れている。幻想の森の魔女とクハノウ伯爵との盟約を破らせ、自身が幻想の森の源泉を支配して小領主に成り上がろうと考えていたが、サトゥーによって企みを阻止され、クハノウ伯爵本人に事が露見してしまい、奴隷に落された。
ドサン[11]
声 - 小林康介
補佐官の手下。当初はセーリュー市の役人で、サトゥーたちが倒した蟻の魔核を横領しようと圧力をかけたが、サトゥーの交渉により失敗。その後は何らかの事情で解雇され、補佐官に拾われ彼の計画に協力する見返りに将来の守護補佐の地位を要求していた。領内各地で魔法薬保存用の瓶を徴発してまわり、イネニマアナを襲って運んでいた魔法薬を破壊する。その後も妨害を繰り返したが、最終的に自分で壊した魔法薬分の補償を求められて多額の借金を負い、自業自得で奴隷に落とされることになった。
レンマーリス[11]
声 - 衣川里佳
ノウキーの街外れで錬金屋を営む女性。レベル9。変装したサトゥーと取引し、魔核と交換で巻物を渡す。

幻想の森[編集]

幻想の森の魔女
声 - 定岡小百合
幻想の森の源泉を支配する魔女。レベル37で217歳。所有スキルは「水魔法」「術理魔法」「瞑想」「錬成」「調合」「魔法道具製作」と魔女らしいものが揃っている。「古老雀(エルダー・スパロー)」という巨大な雀に乗って移動する。クハノウ伯爵との盟約で森に他者を侵入させない代わりに魔法薬を納めている。
イネニマアナ
声 - 田中美海
「幻想の森の魔女」の弟子で、癖のある赤毛の女の子。サトゥーからは「イネちゃん」の愛称で呼ばれる。レベル6[11]。土魔法を使う。「毛玉鳥(パフバード)」という幻獣を使い魔にしており、頭の上に帽子のようにして乗せている。納品予定の魔法薬の大部分を補佐官の策略で破棄されてしまい、その危機をサトゥーの協力で切り抜けた。サトゥーから貰った甘い魔法薬に感銘を受け、未来の短編では師匠から独立してからも彼の味を再現するため努力を続けている。

ムーノ男爵領[編集]

カリナ・ムーノ
ムーノ男爵の次女。19歳。初心で不器用。お嬢様口調と金髪縦ロールの髪型が特徴の美女。サトゥーから“魔乳”と評されるほどに大きな胸は、ナナのEカップが小さく見えるほど。初期レベルは2でスキルもなかったが「知性ある魔法道具」である“ラカ”を持ち、低レベルながら驚異的な身体能力を発揮する。父譲りの勇者ファンで、勇者の従者になるのが夢。貧乏暮らしが長かったため、金銭感覚が庶民的。
魔族の姦計から父親や領地を救う為、巨人族の力を借りようと隠れ里へ向かう途中、空腹で森の中で倒れているところをサトゥーに救われた。人見知りが強いコミュ障で、特に異性を過剰に意識してしまう。サトゥーのことも警戒していたが、巨人族からムーノ侯爵のせいで差別を受けた時に親身になって励まし、魔族打倒にも尽力してくれた彼に好意を抱くようになる。しかし変に意識してしまい、サトゥーのことを「サ―ペンドラゴン卿」と変な呼び方で呼ぶことが多く、素直にサトゥーへの愛情を表現できず度々自爆している。ポチやタマとは波長が合うのか非常に仲が良く、「カリナ」と呼び捨てすることを許しており度々愚痴をもらしている。サトゥーに救われた共通点を持つゼナとは恋のライバルでもあるが、ポチやタマの恩人で嗜好も似ているため出会って間もなく意気投合している。
剣の才能がなく「刃筋を立てる」ことができないため、ラカの強化で怪力を発揮すると剣を壊してしまう。加えて深窓の令嬢なので、レベル8時点でも強化なしでは武器を振ることもままならないほど非力。メイスなどの鈍器の方に適性があるが、本人が嫌って迷宮都市では大剣などを使い続けている。サトゥーから伝授された大剣系必殺技「旋回斬(ウインドミル・ブレード)」を身につけたものの、武器を使うより格闘の方が明らかに強く、基本的にはラカに身体強化と防御を任せ、巨人の里への道中で得た「立体機動」スキルを併用した素手の格闘が最も得意。
ムーノ市での戦いを経てレベルも8まで上がる。魔族事件の顛末を記した父の書状を王都へ届ける役目を帯びて実家を発ち、グルリアン市と公都ではサトゥー一行と行動を共にした。グルリアン市での短角魔族戦では果敢に先陣を切り、その活躍で「オーユゴック公爵領蒼炎勲章」を与えられた。任務を終えた後はニナの援護で父を説得し、強くなるため迷宮都市へやってくる。身体強化により、木剣で校舎の一部を破壊してしまったため、貴族子弟向けの探索者講義は1日で退学になりポチやタマと一緒に貴族子弟達とは別で修行に励む。迷宮都市から王都へ向かう当日、ゼナとサトゥーの仲睦まじさへの焦りからか、彼に結婚をかけた決闘を申し込むも敗北する。
ラカ
カリナの身に着けているペンダント[注 11]で、【知性ある魔法道具(インテリジェンス・アイテム)】」。一人称は「我」で、渋い男性の声で話す。王祖ヤマトのの伝承では「無敵甲冑」の名で登場している伝説の秘宝。「魔族看破」「悪意看破」「強者看破」「超強化付与」「苦痛耐性付与」などのスキルを持ち、持ち主の緊急時には青い光の結界を張って防御する。「超強化」状態は「身体強化」「意気高揚」「加速」「魔力障壁」などの支援効果を発揮することで総合的にプラス15レベル程度の補正がかかり、障壁はサトゥー以外には破壊されたことがないほど強固。
ムーノ城の隠し部屋に安置されているのを偶然カリナが見つけた。ムーノ領の執政官が魔族であることを見抜き、カリナとサトゥーの出会いのきっかけを作った。
レオン・ムーノ
現ムーノ男爵。オーユゴック公爵家の傍系の出身で、現シーメン子爵の兄弟とはハトコ。黒髪で小太りの中年男で、貴族とは思えないほどにお人好し。亜人や人族の区別なく接する良い人で「タマ君、ポチ君」と呼び、孫のように2人を可愛がっている。公都では無類の勇者好きとして名が知られており、公都に居た頃は勇者研究の第一人者として有名だった。
かつては公都在住で、家名も元はドナーノ準男爵だった。後継者の潰えたムーノ領の領主に指名され、それまでの候補者とは違って死ぬことはなかったものの、ゼンが残した呪いのせいで都市核との契約が行えずにいたため称号に「領主」がない。そのため領主としては爵位が低いが、名目上は伯爵相当の権力を持っている。
偽執政官の精神魔法にかけられて自領の危機に気づけずにいたが、サトゥーの協力もあって都市核との契約を行ったことで真に「領主」の資格を取得し、魔族がムーノ市街に向けて放った魔砲の発動を防いでみせた。その後サトゥーの活躍を讃えてサトゥーを自領の名誉士爵に取り立てる。
ソルナ・ムーノ
カリナの姉の爆乳美女。24歳で独身。黒髪碧眼、垂れ目でカリナに似た顔立ち。ハウトとは相思相愛でいずれ結婚を考えている。
オリオン・ムーノ
次期ムーノ領主の14歳の少年。ムーノ領の悪評から王都の学校への入学を取りやめ、公都に留学中。反抗期のまっただ中だが家族愛は強く、サトゥーが太守になるためにカリナを利用している、あるいはそれ以上の地位を狙っているのではないかと勘ぐっていた。その後、領主は受けられないテニオン神殿の洗礼を受けカリナと婚約するつもりの無いことを明言したことで和解し、トルマたちと夜の歓楽街に繰り出したことである程度打ち解けた。架空の勇者「オリオン・ペンドラゴン」に由来する名前に少々コンプレックスを持つ。
ニナ・ロットル
「鉄血」の二つ名で知られた名誉子爵。30代前半の無骨な女性。3年前に亡くなった執政官の後任としてムーノ領に派遣されたが、魔族に捕らえられ地下牢に幽閉されていた。長く投獄されていたせいで体はなまっているが、新執政官として辣腕を振るい始めており、昔の伝手を使って人材を獲得するために各所へ働きかけ、新たにムーノ男爵家の家臣団になったサトゥーに悪評の払拭を出来る範囲で行うよう依頼して書状を持たせてオーユゴック公爵領へ派遣した。有能な補佐官になり得るアリサのことを高く買っている。
ハウト
自称勇者の青年。元農民。「片手剣」「盾」スキル持ちだが、レベルは7と低め。偽執政官に唆されて自分を勇者だと思い込んでいたが、ソルナへの思いは本物だった。現在は正騎士を目指して特訓中。なお魔族に渡されていた魔剣ジュラルホーンは呪われた武器だと判明したため、厳重に封印されることになった。
エラル
ムーノ男爵家の騎士。レベル20。犯罪歴を持っていたため魔族に憑依されており、城に帰還したカリナと対峙した際に異形へ変貌したが、サトゥ-一行によって倒された。
ピナ
ムーノ男爵家に使えるメイド。当初は護衛メイドだったが、後に侍女に転職。料理も得意。カリナの侍女として王都行きや迷宮都市に同行する。迷宮都市ではあまり仕事がなく、カリナたちの迷宮探索で捨てて行かれる素材を回収、売却するため主人達に同行するようになる。
エリーナ
ムーノ男爵家に使えるメイド。純情。短槍使いの護衛メイド。カリナの王都行きや迷宮都市に同行し、主人と共に迷宮に潜って訓練を重ねる。
タルナ
ムーノ男爵家に使えるメイド。護衛メイド。公都やボルエハルト市への留学生達の護衛任務に抜擢される。
ゲルト
ムーノ男爵家の料理長。女性。おばさん口調。サトゥーにスープの基本を教えた。
ゾトル
平民出身の騎士。レベル25の猛者。魔族の暗躍を悲観して部下と共に出奔し、密かに傭兵団のようなことをして領内を守っていた。一時は指名手配犯にまで落とされたが、魔族が倒されたことで兵士として再就職、現在は領軍の再編を行っている。メイド曰くストイックなイケメン。4巻時点でタマとポチ2人を同時に相手にして互角に戦い、リザとも1人で戦えるほどの強さ。
ユユリナ
ムーノ男爵家に使える文官。茶髪三つ編みの大人しい無口なツルペタ体型。「命名(ネーム・オーダー)」スキル持ち。貴族初心者のサトゥーに貴族の作法を教授した。
新人ちゃん
カリナたちと迷宮都市に来た新人の護衛メイド。なぜか誰からも名前で呼ばれない不遇な少女。短槍使いで、迷宮探索の過程でサトゥーから短槍系必殺技「双刺突(ツイン・ピアシング)」を教えてもらう。

森巨人の里[編集]

石鎚
山樹の麓にある森巨人の里の長。レベル39。源泉の主。本名はあまりにも長すぎる為、石鎚という愛称で呼ばれている。毒に侵された巨人の子供たちを救ってくれたサトゥーを気に入り、彼に「階層の主」の討伐報酬と言われる魔弓と魔族に有効な「魔封じの鈴」をプレゼントした。
編み髭
山樹の森に住む森巨人。巨大な斧が武器で、魔刃を使える。ヒュドラの毒に侵された子供たちを助けるため、里の結界の外でヒュドラを狩っていた。子供たちの解毒に協力したサトゥーへの恩義からムーノ市の危機に駆けつけ、デミゴブリンの大軍と戦った。
セイタカ
「山樹の里」の長を務める小巨人。300歳越え。「ダホ」という特徴的な語尾で話す。
ユビシロ
セイタカの妻の小巨人。300歳越え。エルフを尊敬しており、ミーアに会って彼女が引くほどハイテンションになっていた。

ボルエハルト自治領[編集]

ドハル
ボルエハルト自治領の領主。ミスリル関連の施設を統括する老ドワーフ。「憎めない老人」の一人。シガ王国でも有名な鍛冶職人だが、頑固で厳しく見極めた相手にしか武器を作らないことで知られている。そのため真印まで刻むことは極めて稀。かつては賢者トラザユーヤの従者をしていた。
レベル51の猛者で呪われた戦斧が武器。徹夜で鍛冶仕事をした後に作品の出来を確認するため打ち合いを休み無く演じるなど、老人とは思えないような体力の持ち主。
鍛冶場を訪問したサトゥーにいきなり剣を鍛えるよう要求し、すぐにミスリルインゴットの不備を見抜いた彼の鍛冶の腕を認める。サトゥーに相槌を打たせて作った生涯最高の魔剣に真印を刻み、「妖精剣トラザユーヤ」と名付けて与えた。サトゥーの技術を後継者にと考えるほど見込んでおり、種族の違いも忘れてジョジョリに婿入りしてほしいとさえ思っている。
ドリアル
ドハル老の息子でボルエハルト市長。重要な案件を除くあらゆる領主の仕事を任されている。昔公都でニナに世話になったことがある。サトゥーからニナの要請書を受け取り、ムーノ領から年に数人の留学生の受け入れを受諾する。
ジョジョリ
ドリアルの娘で市長秘書。サトゥ-一行にボルエハルト市内を案内した。サトゥーのストライクゾーンからは外れているがかなりモテるらしく、ザウジルやガロハルから思いを寄せられている。
ザウジル
ムキムキ筋肉に灰色の髭のドワーフ。レベルは30を超え「鍛冶」と魔法系のスキルを持ち、1tはありそうなハンマーを片手で持ち上げる。ドハル老の高弟の中でもかなり優れた能力を持っている。ジョジョリに気がある。師匠から認められたサトゥーに対抗意識を持つが、見事な名剣を鍛え上げたのを見て実力を素直に認めた。
ドン&ハーン
魔法屋「ドン&ハーン」を営む双子の老ノーム。ブライヘイム氏族の出身。ドンが魔法書を担当し、ハーンが巻物や魔法道具を担当する。
ガロハル
「ガロハル魔法商会」を営むドワーフ。身なりに気を遣っているらしく、サトゥー曰く「イケメンドワーフ」。ドワーフにしては珍しく腹が出ていない。
巻物の買い付けで訪問したヨルスカの街でジョンに命を救われ友人になり、先祖伝来の中折れ銃を譲った。だが、この時に微妙な効果で人気のない魔法の巻物ばかりを入荷してしまい、経営面で苦労していたがサトゥーの目に留まって在庫を無事処理することができた。この時購入された中級魔法「火炎炉(フォージ)」の巻物が下級魔法を無効化する「黄金の猪王」戦で役に立つこととなる。

オーユゴック公爵領[編集]

テニオン神殿[編集]
セーラ
テニオン神殿の巫女で、オーユゴック公爵の孫娘。15歳。萌葱色の瞳にプラチナブロンドの髪の美少女。シガ王国人としては鼻が低めで、年齢の割に胸が大きく、Dカップ目前のCカップ。レベル30。「神聖魔法:テニオン教」「神託」「瞑想」「悪意感知」のスキルを持つ。家族からも「貴族に向いていない」と言われるほど優しい性格。
優秀すぎる姉のリーングランデに対して劣等感を抱き続けていたこともあって、若干の隔意がある。魔王の復活に際して命を落とすという神託が降されており、残りわずかな人生で魔族に狙われたムーノ領を慰問に訪れたときにサトゥーと知り合う。グルリアン市で再会したときに自分を励まし力になってくれたサトゥーに好意を抱くようになり、彼に目をかけるようになった姉に焼き餅を焼いたりしている。
公都からの急報でグルリアン市から呼び戻されて神殿に匿われていたが、「自由の翼」に空間魔法で誘拐され「黄金の猪王」を憑依させられてしまう。魔王が復活するときに体内から引き裂かれ致命傷を負って一度は死亡したが、サトゥーの尽力で蘇生が間に合った。衰弱が回復してからは炊き出しなどに参加しているが、野心家のシャロリック王子に言い寄られたため一時的に神殿内で保護されていた。
ユ・テニオン巫女長
テニオン神殿の巫女長でセーラの上司に当たる人物。本名はリリー。前回召喚された勇者の仲間として活躍した過去を持ち、「聖女」として名が知られている。80歳という実年齢には不釣り合いなほど声が若いが、現在は高齢で弱っており神殿内部の聖域から出ることもままならない。「神託」に加え、神聖魔法系スキルを持ち祈願魔法の行使が可能。さらに「人物鑑定」「危機察知」スキルを持つ。
ナナシの協力で魔王に殺されたセーラを「蘇生の秘宝」で蘇生させた。神託スキルによるものか、サトゥーとナナシが同一人物かもしれないと何となく察している。サトゥーが差し入れたコンソメスープのおかげで体調が改善しており、そのお礼にサトゥー一行の洗礼を引き受けた。セーラがサトゥーを慕っていることを知り、からかいながらもその恋を応援している。
ケオン・ボビーノ
金髪を短くカットした神殿騎士。ボビーノ伯爵家当主の四男。レベル31。セーラの護衛としてムーノ男爵領を訪れた。上級貴族の出だからか物言いが不遜で絡み酒の質。
「自由の翼」の一斉逮捕で祖父が処刑され、父親も伯爵位を譲ることになり、その際に長男から三男までが相次いで死亡したことで急遽伯爵位を継承することになった。
ヒース
男性の神殿騎士。下級貴族出身。レベル13。セーラのムーノ領行きに同行した後、マユナの護衛任務で盗賊団に襲われた時にサトゥー一行に救助される。
イーナ
女性の神殿騎士。下級貴族出身。レベル13。巨乳に劣等感がある。セーラのムーノ領行きに同行した後、マユナの護衛任務で盗賊団に捕らえられたがサトゥーに救助される。割と短慮で頭に血が上りやすいのか、周囲からしばしば注意を受けている。
貴族[編集]
オーユゴック公爵
セーラの祖父でムーノ男爵の親戚。総白髪の恰幅のいい老人。目つきが力強く威圧感があるが、動揺するカリナをからかうような稚気も持ち合わせている。
ナナシから情報を受け取り、自身の三男を含む「自由の翼」構成員の一斉検挙に踏み切った。サトゥーのテンプラを高く評価し、その報酬でムーノ領への人材派遣のための公募を確約し、サトゥー自身には巻物と魔法書の無制限購入権を与えた。
次期オーユゴック公爵
現オーユゴック公爵の嫡男で、国王の娘との間にリーングランデ、ティスラード、セーラをもうけている。立派な髭を生やした壮年の紳士。
ティスラード・オーユゴック
次々期オーユゴック公爵。リーングランデの弟でセーラの兄。
武術大会の魔族襲撃後にエルエット侯爵の孫娘と結婚。披露宴には姉をはじめとする勇者パーティーも招待され、サトゥーも料理人として参加した。
イパーサ・ロイド
ロイド侯爵の子息で、オーユゴック侯爵領の近衛騎士。レベル33。燃えるような赤毛。地味だが堅実で無駄のない剣術を使い、守りに入ると非常に強い。人格者で、亜人にも忌避感を持たない。親と同じく食通で、サトゥーの料理に惚れ込み実家に引き込めないかと何度も勧誘しているが、ニナに阻止されている。
ウォルゴック伯爵
グルリアン市の現太守。市内に現れた魔族討伐でサトゥーやカリナと縁ができ、公都にある自分の屋敷を宿泊場所として提供する。
トルマ・シーメン
現シーメン子爵の弟でオーユゴック公爵の甥かつレオン・ムーノのハトコ。平民女性と駆け落ちしていたが、娘が神託のギフトを持っていたため勘当が解かれ、公都に帰郷する途中で賊に襲われ捕らわれていたところをサトゥーに救われた。
空気が読めず図々しいが、意外に義理堅い善人でもある。当初は妻を心配したとはいえ心無い発言でポチやタマを傷付けたためサトゥーからオッサン呼ばわりされていたが、貴族子弟の無法から助けた件で最終的に和解して友人になっている。社交的な性格から王国貴族の派閥や人間関係・趣味嗜好等に関して詳しく、彼の知識は「トルマメモ」としてサトゥーに記録され、活用されている。カリナ達が迷宮都市に向かうときには、公都から王都への飛空挺の便を手配している。
ハユナ
トルマの妻。20代。平民出身。トルマを完全に尻に敷いており、思ったことを考え無しに口にする夫をよく叱っている。
マユナ
「神託の巫女」になったトルマの娘。「神託」のギフトを持つ。赤ん坊にしては肝が据わっている。
ホーサリス・シーメン
現シーメン子爵。巻物工房を経営している。ワシ鼻に眉間の皺、整った口ひげにオールバックの金髪、強い意志を感じさせる瞳で、教師のような印象を与える。34歳だが年齢より年上に見える。酒好きだが下戸。巻物の売買に関連して各地を飛び回っており、迷宮方面軍のトップであるエルタール将軍とも仲が良い。
ムーノ男爵領の一件やグルリアン市や公都での下級魔族討伐でサトゥーとその仲間たちの戦闘能力を高く評価している。またサトゥーに関しては料理人としても評価しており、料理人としての腕を謙遜するサトゥーを「奇跡の料理人の料理は同じ重さの金にも匹敵する」と叱った。更に「花火」を筆頭に様々な魔術を開発するサトゥーを魔術に精通する者と評価している。迷宮都市で再会した際も色々とサトゥーを気にかけて迷宮都市での人脈作りや使用人雇用を助けた。
ロイド候
公都の有力貴族の一人。食通で知られており、ホーエン伯とは犬猿の仲だったがサトゥーのテンプラがきっかけで和解した。エビ天が大好物。サトゥーの料理の腕に惚れ込み、筆頭料理人として雇いたいとまで考えている。サトゥーの料理のためならば王族相手にもケンカを売る。サトゥーの働きにより、プタの街周辺が特産の赤実を使ったトマトケチャップのレシピと販売権を取得し、街の孤児院再開の援助を約束した。
ホーエン伯
公都の有力貴族の一人。食通で知られており、ロイド候とは犬猿の仲だったがサトゥーのテンプラがきっかけで和解した。紅ショウガ天が大好物。サトゥーの料理の腕に惚れ込み、孫娘と結婚させて一門に迎えたいとまで考えている。サトゥーの料理のためならば王族相手にもケンカを売る。
カーク・エムリン
エムリン子爵家当主。家臣を気遣うなど優しい性格。代々果樹園を経営していたが、近年は貿易に力を入れている。方々で出資を募って編成した7艦からなるジートベルト男爵率いる貿易船団が海龍諸島で『栄光の歌い手』号のみを残して壊滅してしまう。財政難に立たされ、起死回生の策で家畜の飼料(Web版では漬物)としてしか使えない「ルルの実」の活用法をサトゥーに依頼、見事に高級食材としての価値を生み出した彼に恩義を感じ、ムーノ領へルルの実の栽培環境を整える手助けをした。他の貴族と同じくサトゥーを自分の一門に引き入れたがっている。後にスウトアンデル市の太守に就任し、海龍諸島で失ったと思われていた資産をサトゥーの善意で返却してもらった。
リナ・エムリン
エムリン子爵の次女。13歳。公都のパーティーでサトゥーとダンスをして以来彼に恋心を抱くようになる。後にルルの木を輸出する際に侍女見習い[注 12]の名目で、王都での役目を果たして帰還するカリナに同行してムーノ男爵領に向かう。
ミューズ・ラゴック
ラゴック男爵令嬢。オリオンの婚約者。オーユゴック公爵の傍系の一族で、淡い金髪に気の弱そうな表情をした中学生くらいの少女。メネア王女やカリナほどではないが、十分可愛い容姿をしている。
ポロロ・ポトン
ポトン準男爵家の当主で、プタの街の守護。ロイド侯爵の派閥。
ボビーノ伯爵からの賄賂を受け、マキワ王国のダザレス侯爵を城に逗留させていた。侯爵の無法を見逃し、抗議した者を投獄していたが、サトゥーの虎の威を借る狐策戦で保身のために行動を起こす。しかし、家族共々麻痺させられて拘束された挙句、魔物と魔族の争いで城を破壊されてしまった。
ジートベルト
エムリン子爵家家臣の男爵。魔物との激戦で赤火勲章を授与されている。エムリン子爵の貿易船団を預かり海龍諸島を航行していたが、運悪くノノリエ遺跡の魔法無効空間に侵入してしまい船団は魔物の襲撃で壊滅、自身の旗艦も座礁して無人島に閉じ込められていたところをサトゥー一行に救助され、スウトアンデル市まで帰還することができた。
市民[編集]
セバフ
公都のウォルゴック伯爵邸の離れを統括する執事。代々伯爵家に仕えている。主人の客として離れに逗留するサトゥーたちをもてなした。
キキヌ
公都の貴族区画外縁部で魔法屋を経営する、筋肉質で厳つい顔つきの大男。黒竜山脈に近い東方の小国出身。トルマとは友人。勇者好き。故郷の村では旅のエルフが植えた「癒眠樹」のおかげで病人は出ても病死者が少ないことから、エルフに対して信奉者と呼ばれるほど強い敬意を抱いている。
ユーカム
ボルエスェン氏族に属する老スプリガン。「精霊視」スキルを持つ。公都で魔法屋を経営しているが、店舗を精霊魔法の「彷徨いの森(ワンダリング・フォレスト)」で隠して客を制限している。トルマとは知り合いで、昔から成人向けの本を売っていた。
シリルトーア・ボルエナン
ボルエナン氏族出身の女性エルフ。ユーヤよりも年上の長文エルフ。公都では「歌姫」として活躍している。ミーアと同様の恋愛脳の持ち主。水色っぽいロングストレート。かつては探索者として迷宮都市セリビーラで活動していたが不幸な事故で片腕を失う。その後は引率者だったトラザユーヤが事故の責任を取らされて里を追放されたことに腹を立て、魔法薬での再生を拒否して里を飛び出し生体義手を装備している。義手では精密な動作が困難になったため楽師としては引退することとなり、それから歌の練習を積んだ。公都を訪問したミーアに自分が使っていた楽器を譲る。
ジャング
シーメン子爵の巻物工房の工場長。メタボという言葉を鼻で笑うような肥満体だが、王国一の技術者である。
ナタリナ
シーメン子爵の巻物工房の従業員。メガネにそばかすの凡庸な容貌のノームの少女。創意工夫に欠けては工房一。敬語が苦手。サトゥーが持ち込んだオリジナルの火魔法「花火(ファイアワークス)」と光魔法「幻花火(ファイアワークス・イリュージョン)」が売れ筋になると見込み、子爵を説得して販売権を勝ち取った。
アシカ人族の姉妹
公都在住のアシカ人族の子供。妙に視線を惹きつけられる可愛らしい動作からか、港区の大市場ではアイドル的な人気がある。暴れ馬の事故で虎人族に蹴られて重傷を負った際にサトゥーの魔法薬で治療された。ナナから可愛がられており、発音が上手く出来ずサトゥーを「マしター」と呼んでいる。
コン
プタの街に暮らす駆け出し魔狩人の少年。隻腕。仕事の腕は未熟で同業者からもこき下ろされているが、借りを忘れない律儀な性格。
入市税を納められず困っていたところでサトゥーに借金してやり過ごし、返済に訪れた際に食事を奢ってもらう。その後はサトゥーの宿を襲撃しようとする同業者を必死で止めようとし、そのお礼に義手をプレゼントされた。
ケナ
プタの街の魔狩人で、チームのリーダーを務める長身の女性。
金で雇われて宿の襲撃に参加しようとしていたが、サトゥーとの交渉で参加をやめる。その後は新しい装備を送る交換条件で、コンと定期的に狩りに出るという約束をした。
オルド
プタの街の魔狩人。隻眼の兎人。レベル7〜9の獣人たちをまとめている。獣人の寄り合いからサトゥー一行を守るよう依頼されたため、宿の襲撃には参加せず無法者の捕縛に回った。
その他[編集]
カジロ
サガ帝国出身の侍。レベル39の大太刀使い。金髪のイタリア風な顔立ちで、高身長かつ筋肉質。父祖スィマァーズから受け継ぐジィ・ゲイン流という剣術を修めている。島津や示現流との関係は不明。
公都の武術大会に出場していたが、2次予選でタンに敗北した際に大太刀を折られてしまう。武器の修復を待つ間、路銀を稼ぐためにポチやタマに戦い方の基礎を教えたことがあり、2人からは師匠と慕われている。その後迷宮都市での修行中に左膝下を魔物に食われて欠損してしまい、傘張りの内職で生計を立てていたがペンドラゴン邸で護衛として雇われることになる。しばらくしてサトゥーがエルフに教えられた上級魔法薬をもらって欠損を治し、必ず大陸に名を轟かせるような武芸者になることを誓った。その後はリハビリを兼ねて「麗しの翼」の特訓に同行したり、貴族子弟向けの探索者講義を任されたりしている。
アヤゥメ
カジロ氏の従者を務める20代女性。レベルは20台半ばで、長巻と脇差しを軸に投擲術などを組み合わせた武術を使う。
サトゥー一行前衛陣の修行に協力し、タマに棒手裏剣の投擲術を伝授した。迷宮都市で負傷したカジロを支えるため、臨時雇いで迷宮に潜りつつ酒場の女給をして糊口を凌いでいた時にサトゥーと再会し、ペンドラゴン邸で護衛として雇われることになる。
タン
赤鉄証の探索者。耽美系の美形。レベル42の魔法剣士。ミスリル製の片手剣と小盾、甲虫素材の鎧を装備する。公都の武術大会ではカジロと接戦を繰り広げ勝利する。
ジラゥ
人族の槍術士。レベルは20台。ゴォーラという名の息子がおり、彼のために仕官を目指している。公都の武術大会では2次予選でアヤゥメに勝利、ボビーノ伯爵直系の男に指示され相手を殺そうとしたが、サトゥ-の一声で息子を思い出し槍を収めた。黄肌魔族の襲撃時には息子共々ナナシに救助された。
ガ・ホウ
公都の地下に隠れ住むオークの錬金術師。1000歳を超える老人で、かつては猪王の部下としてシガ王国と戦った過去を持ち王祖ヤマトとも知り合い。現在は下水道に隠してあるオークの隠れ里に繋がる転移門を守りながら、汚水の浄化などの奉仕活動を行なっている。勇者ナナシと酒を酌み交わしながら昔話をし、友好関係が生まれた。ナナシから名無しの人造聖剣を貰い「ナナシ」と命名した。
ル・ヘウ
オークの女性で魔獣使い。自称オーク族一の美女。670歳。大根が大好物。白いワニの魔物を使って公都の地下を監視している。

迷宮都市セリビーラ[編集]

貴族[編集]
レーテル・アシネン
セリビーラ太守夫人。アシネン侯爵家の継承権を持ち、夫よりも強い影響力を持つ。ぽっちゃり気味で若い頃は美人と言うより可愛いと言われていたような容姿。子煩悩で有名。
当初はソーケルからサトゥーが次男を謀殺したと吹き込まれていたせいで敵対的だったが誤解が解け、以降は彼を気に入り協力を惜しまなくなった。サトゥーの料理ではカステラがお気に入り。
アシネン侯爵
セリビーラの太守。アシネン侯爵家の婿養子で妻の尻に敷かれている。でっぷりした体型。男色の趣味を持ち、サトゥーから送られた美男子裸体像を見て狂喜している。
レイリー・アシネン
アシネン侯爵の次男。ララギ王国の「酒士」。レベル12だが戦闘系のスキルは持っていない。父親似。迷宮都市の貴婦人からの人気が高い。
ララギ王国で交易中、骸骨王に襲われて瘴気に当てられて失神したまま船から落ち漂流していたところをサトゥー一行に救助される。目覚めた後はナナに対するセクハラで不興を買っていたが、反省をしっかり示したことで和解する。ララキエ事件の後はサトゥーが出資者兼オーナーとなった「筆槍竜商会」の会頭に就任し、貿易のため各地を忙しく飛び回っている。
シーナ・アシネン
太守四女。10歳。「瘴気中毒」、「ゴブリン病」にかかっている。ミーティアのギフトで治療を受け、慢性だった瘴気中毒が軽度にまで改善している。
ゲリッツ・アシネン
太守三男。母親似でぽっちゃり体型。我儘な性格で有名。レベル5。爵位の継承権が低いため探索者に憧れているが、戦闘系スキルは持っていない。メリーアンに好意を抱いている模様。
取り巻きを巻き込んで迷宮に潜り、迷賊が連れてきた蟷螂の魔物に襲われていたところをサトゥーに助けられた。サトゥーが開講した貴族子弟向けの探索者講義を受講しており、その後も経験を積んでレベルを10まで上げた。
ゴーナ・アシネン
太守三女。サトゥーが持ち込んだ料理を気に入り引き抜きしようとするが、母親の意向を聞かされ断念する。
ソーケル・ボナム
迷宮都市の太守代理。利に聡いと言われるボナム伯爵家の出身。見た目は20歳くらいで耽美系の美貌の青年。色々と問題がある人物で、短慮で情緒不安定で尊大な小物。監視役のポプテマが苦手。
門閥貴族の子弟だが王都で公職が得られず、ポプテマ相談役に誘われて迷宮都市に流れてきた。迷宮都市に来た当初は単なる太守の愛人だったが、太守の娘に病を緩和する鬼喰薬を提供して取り入った。子煩悩な太守と太守夫人に気に入られ太守の留守を任せられているが、職務をほったらかして昼間から娼館に通うような大職には不釣り合いな無能。愛人の家から迷宮都市外へ通じる地下トンネルを作り、タルトゥミナで行われていた違法薬物の密輸にも一枚噛んでいた。
第3王子の失脚に関わったサトゥーを勝手に逆恨みし、罠に嵌めて罪人にしようと画策し、禁止薬物や迷賊を利用したがことごとく失敗。最終的に太守の子を暗殺しようとしたために見限られ、違法薬物密造が発覚したことで捕縛、王都の情勢が安定するまでの間は幽閉されることになった。捕縛後、情緒不安定の原因の一端が魔人薬の副産物による薬物中毒にあることが判明している。
ポプテマ
迷宮都市の相談役で、太守の懐刀。ボブテマ伯爵家前当主。語尾はザマス。変な髪型の男性。衣服だけでなくアクセサリーや小物、化粧に至るまで緑色の色合いの品で統一していることから、通称は「緑貴族」。アシネン侯爵家の諜報機関の一員で、かつては王都の王侯貴族の暗部で活躍していた。
実は魔族に攫われて精神魔法の洗脳を受けており、自分が緑の上級魔族の「擬体」であると思い込まされていた。迷宮都市を魔王再臨に必要な瘴気で満たすために画策していたが悉くサトゥーに邪魔されたため、探索者ギルドに捕らえられている迷賊達に接触して「短角」と「長角」を渡し、残りをプニ玉に吸収させる。その際に中級魔族化したルダマンに胴体を切断されたショックで人格が戻り、瀕死のままプニ玉に吸収されたことで事件後は辛うじて生きたまま回収された。事後処理の間は都市核の力で延命されており、散々迷惑をかけたサトゥーに謝罪して自らの私財を贖罪のために使って欲しいと託す。ポプテマの不在による影響は大きく、迷宮都市に犯罪者の侵入を許す事態を招いている。
デュケリ準男爵
永代貴族の准男爵。太守の懐刀。迷宮都市の魔法薬やマジックアイテムの利権を牛耳っており、爵位は低いが権勢が盛ん。針金のように細身の老紳士。シガ王国の貴族にしては珍しく側室や愛人がおらず、子供とかなり年が離れている。
魔法薬が高くて買えないと探索者から嫌われており、悪い噂ばかり流れているが、迷宮都市での魔法薬の価格を調整しているのは錬金術師たちが廃業しないように配慮したためで、迷宮都市の魔剣やミスリル剣の価格を上げさせるのは他国に流れて国力を低下させないためであるなど単なる守銭奴というわけでもないらしい。娘のメリーアンをサトゥーが2度助けた礼として晩餐に招待し、砂塵迷宮産の珍しい巻物を2つ与えた。ゴブリン病の対策になる野菜ジュース製造用のミキサーや迷宮都市周辺に自生するペリアを使った比較的安価に人間でも作れる下級魔法薬のレシピがサトゥーによってもたらされたことに感謝している。
メリーアン・デュケリ
ゲリッツの取り巻きで、デュケリ準男爵令嬢。14歳。細剣を帯びた男装の美少女。
ゲリッツたちと迷宮に潜り、迷賊の集団に襲われていたところをチーム「ペンドラゴン」に救助された。その後も探索者に憧れて父の言いつけを破って野良パーティに参加しようとしていたが、父親が探索者に嫌われているために難航していた。恨みを持つ女性探索者に鎧を取り上げられてデミゴブリンと1人で戦わせられるなどいじめのようなことをされていたが、ルラムの報告を受けて駆けつけたサトゥーに救助された。その後、サトゥーが開講した貴族子弟向けの探索者講義を受講している。
ホシェス・デュケリ
デュケリ準男爵の妻。30代だが娘と姉妹に見えるほど若々しく、薄幸の美少女といった容姿。
ジョス・デュケリ
デュケリ準男爵の息子。16歳。野菜が嫌い。「ゴブリン病:慢性」の状態で青白い顔色をしており、悪い意味で儚げな感じ。外見は妹より幼く、言動もやや子供っぽい。
モッフォ男爵
サトゥーのことを嫌っていた男爵。迷宮都市の気温が上昇していたため、苔蟹蜂(モス・クラブ・ビー)という魔物の翅を使った扇風機を贈り物にしたことで予想以上の高評価で、十年来の親友のような気安さで接するようになった。扇風機の礼としてサトゥーに大陸の西側の小国の戦争と魔誘香についての情報を与え、情報を有効利用して成り上がりをするように発破をかけた。
ルラム・トケ
露店を統括するトケ男爵家の次男。小太りの少年。格好付けたい年頃のようで妙に大人びた喋り方をする。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。
クロの庇護下にある娘達の屋台の常連さんで、探索者の事情に通じている。押しが弱いが冷静に物事を見ているところがあり、説得に失敗したが迷宮の奥に進むことを止めようとしていた。後にメリーアンが野良パーティに唆されたことをサトゥーに報告し、メリーアンを救った影の功労者としてクジラ(大怪魚)肉の串カツを贈呈された。サトゥーが開講した貴族子弟向けの探索者講義を受講している。
ジャンス・フダイ
フダイ伯爵家嫡男。少し酷薄そうな薄茶色の短髪の青年。従兄弟が赤鉄証持ちで、彼の協力で青銅証を持っている。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。
ペイソン・ラルポット
ラルポット男爵家四男。小太りの黒髪。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。
ディルン・ゴハト
ゴハト子爵三男。少し賢そうな背の低い金髪。迷宮都市太守三男ゲリッツの取り巻き。風魔法が使える。
ボーマン
成人したばかりの門閥貴族の子弟。ゲリッツ達とは王都の幼年学校以来のライバル。レベル4。
ドワーフ製のミスリル合金剣を佩き、多数の護衛を揃えて迷宮都市にやってくる。先にレベル15になるという勝負をゲリッツとの間で交わすが、刃物のような部位を持つ魔物に襲われ20レベル台後半の護衛達を喪う。自分だけ何とか脱出した後、ギルドへ護衛の救出を願い、仲間思いなところに感心したサトゥーに出資して貰う。
迷宮方面軍[編集]
アルエトン・エルタール
迷宮方面軍の将軍。迷宮都市における軍のトップであり、太守夫人に対等の立場で物が言える数少ない人物。筋骨隆々で、いかにも名門貴族出身といった感じの傲岸不遜を絵に描いたような鷲鼻の中年男性だが、見た目に反して砕けた性格。実家はビスタール公爵家で名誉伯爵の地位を預かっている。
レベルは41で、魔刃を使えるほどの武人で格闘技も使える。武人以外を軽視する傾向にあるらしい。愛剣は真印なしだがドハル老師が鍛えたミスリル剣。サトゥーが作ったとは知らないがサトゥー作の魔剣アカツキの美しさ、魔力の流しやすさを評価し絶賛した。
ホーサリス・シーメン子爵と仲が良く、迷宮都市を訪れた彼にサトゥーを紹介され、「シガ王国の未来を担う逸材だ」と戦闘能力、魔法開発、そして料理や人柄により公爵領の派閥対立を軟化させたと様々な点を褒め称えたことでサトゥーに好印象を持ちその後もサトゥーを助けている。甘いワインが好きなサトゥーの飲み友達でもあり、好物のカマンベール風チーズをサトゥーが理解してくれたことを喜んでいる。
バフマン
迷宮方面軍隊長。軍のナンバー2。レベル37。人族だがオーガやトロルのような巨漢。
キンクリ
小柄な狐人族の軍人で、サトゥーから「狐将校」と呼ばれている。鑑定ギフト持ちの軍の審議官。軽い口調だがなかなか将軍からの信が厚い様子。飄々した言動が災いして、よくバフマンから拳骨を頭に喰らっている。迷宮都市での闇討ちからサトゥーを守り、朝まで飲み明かした。俊足。西の大砂漠に詳しいらしく、ヘルミーナの案内役に選ばれた際に「狗頭の古王」復活を目の当たりにしたが、サトゥーが都市核にその場から排除させることで救助した。
ゼオルン
迷宮方面軍小隊長。顎髭を生やしている。気遣いができる。迷賊狩りが好きな男。将軍に対してもタメ口。迷賊が起こした連鎖暴走で負傷したところをチーム「ペンドラゴン」に救助され、ソーケルに罪を着せられそうになっていたサトゥーを擁護した。
探索者ギルド[編集]
ゾナ(リリアン)
探索者ギルド長。迷宮資源大臣を兼任し、名誉伯爵相当の権力を持つ。二つ名は「紅蓮鬼」。矍鑠とした87歳の老婆。なかなかぶっ飛んだ人のようで部屋に入ったサトゥーにいきなり杖で(リザの槍の一撃より鋭く)突くなど稚気に富んだ人物。ドハル老を爺呼ばわり、エルタール将軍を小僧呼ばわりする。AR表示ではゾナとなっているがセベルケーアにはリリアンと呼ばれている。戦闘狂だがサトゥー曰くドハル老と同じく「憎めない老人」カテゴリーに属する。冷酷な面もあるが正義感が強く信用できる人物。魔人薬が嫌い。
レベル52の魔法使いで炎と光のスキル持ちで、杖術の達人でもある。サトゥーの佇まいや帯剣したドハル老の剣からサトゥーの力をある程度まで見抜いていた。
飲兵衛で有名で、迷宮都市でのサトゥーの飲み友達2人目。ツマミは迷宮蛙(メイズ・フロッグ)の軟骨が好物。シーメン子爵がサトゥーの功績を語って根回ししていたこともあって初回の迷宮攻略で大量の魔核を得たチーム「ペンドラゴン」を買っており、下級魔族を無傷で討伐したサトゥー一行の強さを認めミスリル証を押し付けようと画策していたが、議会からの反対で赤鉄証しか与えられなかったことを残念がっている。サトゥーの不正を証拠もなく疑い貴族である彼を侮辱したソーケルの愛人を、ギルド職員から即刻懲戒免職にした。「クロ」としてのサトゥーとも関係があり、彼から魔人薬の栽培場所や魔族の企みに関する情報を教えられている。またサトゥーが迷宮都市に来てからわずかな期間で行った様々な功績を高く評価し、彼が構想した初級探索者講習も気を利かせて国から予算を貰って講師まで手配し仕事の全てを引き受けている。
ウシャナ
ギルド長の有能秘書官のアラサー女性。鑑定スキル持ち。奔放なギルド長のお目付役で、度々厳しく諌めている。
セベルケーア
細い髪質の青緑色のショートヘアをした小中学生くらいの可憐な容姿の女の子。研究好きなブライナン氏族の長文エルフ。容姿に反して口調は乱暴。レベル43で土魔法・森魔法を得意とする。モベリトーヤとケシルセーアの娘。ギルド長と仲が良い。前勇者の従者だった。ボルエナン以外では秘密のはずのサトゥー=ナナシという事実に薄々感づいている節がある。
ベナ
探索者ギルドの迷宮門主任。理知的な女性。ウリオン神のギフト「断罪の瞳」を持つ。初迷宮攻略で大量の魔核と素材を持ち込んだチーム「ペンドラゴン」を期待の新人と見込んでいる。
イルナ
20代前半の筋肉質でスレンダーな女性探索者。レベル8。探索者パーティー「麗しの翼」のリーダーで美人ではないが愛嬌がある顔立ち。男口調。雇った運搬人を身を呈してかばうなど悪い人ではない。
ベッソたちと一緒に依頼を受けていた際に、迷宮内で蟻の連鎖暴走(トレイン)事件を起こしたベッソに巻き込まれてしまう。丁度サトゥー一行の迷宮デビューの日であったため助けられたが、連帯責任でその事件の罰金を負うことになり、利子の返済にも苦しんでいる。サトゥー一行の新人研修を担当した。その後奴隷落ち寸前まで追い詰められていたが、養護院で探索者を目指す元浮浪児のために講習会の講師になることを条件にサトゥーに借金を肩代わりしてもらった。その後、探索者学校の教師を任されることになり、カジロたちからの特訓でレベル20を突破した。その後、自分たちと同じ境遇の「逃げ矢」を講師として推薦する。
ジェナ
イルナより少し若い感じの柔らかな身体の女性探索者。レベル6。探索者パーティー「麗しの翼」に所属している黒い髪を後ろに一まとめにしきた美人さん。悪い人ではない。武器は短槍。「応急手当」スキル持ち。やや酒乱。
迷宮内で蟻の連鎖暴走事件を起こしたベッソに巻き込まれたが丁度サトゥー一行の迷宮デビューの日であったため助けられた。その後、サトゥー一行の新人研修を担当した。連帯責任の借金で苦しんでいたがサトゥーに一括返済してもらい、代わりに元浮浪児の教師を引き受け、迷宮での特訓でレベル20を突破した。
ドゾン
熊のようなヒゲ面の戦槌(ウォー・ハンマー)使い。レベル30。長い間探索者をやっているため、同業者たちに顔が広い。運搬人の子供たちに魔物の肉を無償で提供するなど、面倒見が良い性格。彼を慕う者たちからは「ドゾン様」と呼ばれている(というか、自分で呼ばせている)。下町で火災事故が発生した際もすぐに駆けつけて、火元のオイル・スライム討伐に協力したが、炎上するオイル・スライムを爆散させて火災を悪化させた上に自分自身も火だるまになって仲間に呆れられた。サトゥー一行の新人研修を担当した。魔刃を使えるほどの技量はないが、中堅レベルでは頭一つ抜けた実力者。スミナの知り合い。マヒルナの元夫。
ジェリル・モサッド
「紅の貴公子」の二つ名を持つ赤鉄証の探索者。準男爵の爵位を持つ、ビスタール公爵の寄子。レベル45の魔法剣士で、片手剣と盾、火魔法を得意とし、魔刃も使える。優男風だが胸板は分厚く腕は太い。レベル30〜40ばかりの多数の赤鉄証の探索者を含むパーティー「赤竜の咆哮」(WEB版では「獅子の咆哮」)の団長で、シガ八剣入りが噂されるほどの剣豪。朗読の才能があり、語りがうまい。勇者ハヤトとも知り合いで、彼からサトゥーの話を聞いていた。
剣マニアで、ザウジルが鍛えた赤鞘のミスリル合金製魔剣を所有する。「区画の主」の「翁硬甲虫(エルダー・ハード・ビートル)」との戦いで自慢の剣が折れてしまったため、サトゥーに第三世代型の試作品の魔剣を借りる。中層の「階層の主」である「氷雪蔦帝(アイス・アイビー・エンペラー)」討伐に挑み、途中暴走した相手に後衛が襲われたのをクロに助けられたことを除けばほぼ自分達の独力で討伐を達成、戦利品として氷の魔剣「氷樹の牙」や「毒耐性」「光魔法」「魔刃」の祝福の宝珠などを獲得する。
王都へ向かう飛空艇で発生した第1公子派の反乱では、帯剣していない状態で触手の怪物と交戦し、負傷しながらも公爵一家を守り抜いた。
ザリゴン
「業火の牙」のリーダー。野生的なイケメンでレベル39。アリサからは名前を捩って影で「ザコリン」呼びされるが、魔刃を使えるトップクラスの探索者。口が悪く脳筋で、初対面のサトゥーに対してもコイツ呼ばわりで粗暴だったが、悪人ではなく重症の運搬人も見捨てるようなことはしなかった。ミーティアに頰を赤らめていたことからおそらくロリコン。
ジェリルと張り合って、格上の「区画の主」である「招雷牡鹿(ライトニング・エルダー・スタッグ)」に挑んだが、戦闘中にタヘレが連れてきたバジリスクの石化を右腕・右足に受け、右足は膝から下が砕けて失うという重症を負い撤退を余儀なくされる。近くにいたサトゥーから「1つ貸し」ということで万能薬と上級回復薬を譲られ、そのおかげで傷は完治したものの体力と魔力が減った状態で治療された代償でかなり消耗したまま迷宮を脱出することになった。
ベッソ
レベル13。利己的な性格のゲス野郎。パーティのリーダー。2人の運搬用の奴隷がいるが扱いが悪く、他の探索者からは好かれていない。危険だが儲かる仕事を受けては失敗して連鎖暴走を起こす問題児で、なおかつ反省しないため常習的に同様の事故を繰り返す。
サトゥー一行の迷宮デビュー初日に「麗しの翼」と一緒に依頼を受けて蟻の住処を攻めていたが、彼女たちに無断で蟻蜜を採取したせいで迷宮蟻(メイズ・アント)の連鎖暴走事件を引き起こした。「麗しの翼」を囮に逃げ延びたが、軍の駐屯所に魔物を連れてきた罪で罰金を負ったため、依頼を受けたメンバー全員に連帯責任をかぶせて自分の負担を軽くした。後日借金返済に追われて、魔誘香の原料になる「魅油涎」を欲して他のパーティーを唆し、魔物の誘導に失敗して起こした迷宮油虫(メイズ・コックローチ)の連鎖暴走を同行者たちに押し付けて逃走する。その際、仲間を見捨ててタヘレと逃げ、新人だった2人の仲間が死んだ。「区画の主」の部屋の宝箱で一儲けして一気に借金を返そうと企み、2度の悪行で地に落ちた評判を知らない運搬人の孤児を利用し、魔誘香を使って起こした3度目の魔物暴走を「業火の牙」に押し付け、留守になった区画の主の部屋から最後の仲間まで見捨てて魔剣を回収する。しかしそれに刻んであった「不幸」と「悪縁」のルーンのためにバシリスクに襲われてしまい、石化したまま捕食されるという悲惨な最期を遂げることになった。
タヘレ
ベッソのパーティメンバー。レベルは10弱だが「宝物庫」スキル持ち。サトゥー一行の迷宮デビュー初日に蟻の連載暴走事件を引き起こした原因の1人。「麗しの翼」と一緒に依頼を受けていた。事件の罰金を負い、苦しんでいる。後日、懲りずにゴキブリの連鎖暴走を引き起こした。その際、仲間を見捨ててベッソと逃げ、新人だった2人の仲間が死んだ。3度目の連鎖暴走事件でベッソから魔誘香で囮にされ、「業火の牙」がいるところまでたどり着いたが「区画の主」に踏み潰されて死亡した。
トロイ
ベッソのパーティメンバー。レベル10弱。ゴキブリ連鎖暴走時は逃走中に気絶し置いていかれた。
ルン
人形使い。ルンの人形はレンガで作ったマリオネットのようなモノで動きはぎこちないがそれなりの戦闘力を有する。
ジッゴ
ゴーレム兵団。
ジェジェ
「赤い氷」という万年金欠パーティーのメンバー。ドゾンの知り合いの探索者。迷宮デビューしたばかりのサトゥーから水増し魔法薬を提供されたおかげで仲間が助かったため、のちに恩返しとして食事を奢った。
ルラーギウ
迷宮に向かうゲリッツ一行にソーケルが紹介した探索者。言葉巧みに一行を迷賊の元へと誘導したが、口封じに殺害されサトゥーが紹介した偽物だという虚言に利用された。
ジーナ・ダリル
近隣領主に仕えるダリル士爵家の令嬢。貴族女性パーティー「銀光」所属の新人冒険者。チェイン・メイルと鋼鉄製メイス、丸盾を装備する。
チーム「ペンドラゴン」が参加した新人講習に一緒に参加した。
コシン
「白馬の鬣」のメンバー。赤鉄証のベテラン。レベルは20を超えており、学はないが采配が巧み。ベッソに狩場として紹介された区画へ臨時パーティーをまとめて赴くが、彼が引き起こしたゴキブリ連鎖暴走に巻き込まれてしまう。サトゥー一行に助けられたおかげで被害を最小限にでき、その感謝を示して宴会に招待した。
マヒルナ
全員女性のパーティ「梟のヒゲ」のリーダー。露出が多い美人。ドゾンの元妻で、今でも彼としばしば魔物の取り合いをしては楽しそうに口喧嘩している。
ウササ、ラビビ、トカカ、ギケケ、ガウガル、クベア
獣人の元運搬人。ガウガルが犬人族、クベアが熊人族で、残る4人は兎人族の子供。ウササとラビビは長距離走が得意。
ベッソが囮として利用するため、青銅証まで与えられ正規の探索者になる。ベッソの本性を知らないため、彼を兄貴と呼んで慕っている。最終的に「区画の主」の宝箱を得る作戦で捨て駒にされ、魔誘香のために無数の魔物にたかられ死にかけるが、幸い寄ってきた魔物が弱かったおかげで一命を取り留め、チーム「ペンドラゴン」に救助された。その後、サトゥーが後援する探索者学校特待生選抜試験に合格し1期生として卒業後、晴れて初の「ぺんどら」になった。
ケルン
「白矛の騎士」を名乗る壮年男性。白軸の矛を持ち、聖騎士の鎧を着ている。
ポース
「影牙」の異名を持つ探索者で、迷宮都市の斥候職で5本の指に入る実力者。招雷牡鹿から仲間を守ってくれたサトゥーへの恩返しとして、彼の紹介で斥候の技術を学びに来たリリオに手ほどきする。
迷賊[編集]
迷賊王ルダマン
懸賞金金貨100枚がかかっている迷賊。魔人薬で変貌した顔半分を覆う仮面が特徴で武器は魔戦斧。「身体強化」「捨て身」スキル持ち。親は山賊で、迷宮都市で裏仕事をしていたことがある。迷賊のリーダーをやっているだけあって冷静な判断力を持つ。
ソーケルの手引きで迷宮探索中のミーティア王女達を襲い、護衛のラヴナを圧倒するが駆けつけたチーム「ペンドラゴン」に妨害され、サトゥーに負けて捕縛される。獄中では極刑ではなくムラサキ送りを希望して、誘拐した貴族令嬢を含む女性探索者を使って魔人薬の原料を栽培していること、栽培の黒幕が恐らく魔族であったことの情報提供する。これにより罪が減じられ、石打ちの後にムラサキ入りを打診という処分が下る予定だった。
その後、獄中でポプテマに「長角」を与えられ、意識を保ったままレベル44の中級魔族に変化。AR表示で種族は「魔族」「魔人」と二重表示になっている。長身のエルタール将軍の2倍の大きさで、黒い昆虫のような外骨格をしており頭の部分には角のようなものがついている。短い尻尾が生えており枝分かれして攻撃できる。語尾も普通で流暢に喋れるが魔族になってからキンキンとした迫力の欠ける声質になった。外骨格を外せるらしく中の人族風の顔は形は人だが黒に近い暗赤色の肌をしている。右腕を斧の形に変形するなど器用。黒い障壁のようなもので魔法を防ぐ。将軍をいたぶるほど強くその外骨格はエルタール将軍のミスリル剣でも傷一つつかない硬さがある。しかしサトゥーの魔刃を帯びた妖精剣は易々とその腕を一撃で切断され、戦闘中牽制に見せかけて体表に無数の傷をつけられたことで防御力が低下し他の者からも攻撃を次々と受けた。最後はサトゥーにより右手を石槍で縫い止め左腕を妖精剣で切断されたことでエルタールの魔刃を帯びたミスリル剣で首を切断され倒された。
だが生首がプニ玉に取り込まれたことでレベル50の中級魔族として復活。体長15メートルのヒトガタ。知性や理性は失われ喋ることはできず奇声をあげるだけとなった。動きはノロいが体が大きいため実際の移動速度は速い。体は酸でできている。ギルド長の上級魔法「火炎地獄」で体力が1割まで減らされ原形をとどめていない瀕死状態になり、サトゥーがクロの服や姿をした関節可動マネキンを操ってトドメを刺された。
魔戦士カース
自称ルダマンの右腕。アラサーの迷賊。武器は魔槍の餓狼丸。「槍」「瞬動」「反撃(カウンター)」スキル持ち。魔人薬を過剰摂取すると、両腕が漆黒の鱗で覆われ額から2本の角が生える。なかなかタフだったが、クロの往復ビンタで失神して捕縛される。
黒剣のアシロ
ルダマンが留守の間のリーダー。武器は漆黒の魔剣。クロの「閃光六連撃」で吹き飛ばされ捕縛。
赤剣のガロン
優男風の男。自称ルダマンが一の戦士。武器は紅色の剣。クロの「閃光六連撃」で吹き飛ばされ捕縛。
短剣姫デリン
賞金首の迷賊。ルダマンと組んでゲリッツ一行に連鎖暴走をぶつけた。
その他[編集]
レリリル
賢者トラザユーヤが迷宮都市に残した「蔦の館」の番人を務める家妖精(ブラウニー)。外見は6~7歳の童女に見えるが、実年齢は60歳。黒に近い緑の髪の短いポニーテール。レベル20で、探知系スキルと隠形系の種族特性、「精霊魔法:家魔法」スキルを持つ。ボルエナンの里に住むギリルの孫。人族を蔑視している傾向にあり、口が悪い。煽てに弱く調子に乗りやすい。
サトゥーを貶しているので珍しくルルが喧嘩腰になっているが、アリサとは妙に馬が合う。だが、下町の火災事件の際、サトゥーの機材操作の見事さ、錬金術の異常な速度を目の当たりにし、それ以後、「サトゥー様」と様を付けて呼び敬語で話すようになり、有能な助手として研究開発や迷賊被害者のケアに協力している。
ミテルナ
凛とした表情とピンと伸びた背筋から生真面目さを感じさせる。美人と言えなくもないが、プロポーションはとてもスレンダー。26歳。レベル9。王都の王立学院を卒業しており、「礼儀作法」「奉仕」「交渉」「教育」のスキルを持つ。未亡人。シーメン子爵家の家臣の一族出身。
夫の死後はさる準男爵家でメイド長をしていたが、主のセクハラを拒否したところ解雇された過去がある。その後、ホーサリスからサトゥーに紹介され、迷宮都市のペンドラゴンの屋敷でメイド長として招き入れられた。サトゥーの規格外の財力で水仕事や調理が魔法道具で行われることに驚嘆しており、特に非力な自分には辛いお風呂用の湯沸かしと水汲みが必要ないことには感激していた。
彼女なりに使用人としてのポリシーがあるらしく自分の名前を呼び捨てにさせる、サトゥー一行の敬称、敬語を徹底し、メイドにもそれを徹底させるなどきっちりした人。またサトゥーが保護した子供達のメイドとしての教育を買って出るなど節々に彼女の有能さが垣間見える。
ロジー
色黒で痩せ過ぎな黒髪少女。14歳。炊き出しで積極的に手伝っていた。ルルの紹介で迷宮都市のペンドラゴンの屋敷の正メイドになった。
アニー
朴訥な印象の茶髪少女。14歳。炊き出しで積極的に手伝っていた。ルルの紹介で迷宮都市のペンドラゴンの屋敷の正メイドになった。
泥蠍のスコピ
迷宮都市の下町を仕切る男。ちんぴら風だが義理堅い性格。下町火災の時に魔法薬を貧民のために惜しげも無く提供したチーム「ペンドラゴン」に感謝しており、ポプテマがサトゥーの悪評を流布した際には噂を流していた裏組織の買収や悪評の撤回を無償で助けた。密輸摘発後は裏市場の新しい顔役となり、迷賊の一斉検挙で取引がなくなったため魔誘香の取り扱いを禁止する。
バン・ヘルシング
迷宮下層の「常夜城」に住む吸血鬼の真祖。ヘルシング伯爵家の開祖。ワカメのように縮れた天然パーマの青年で顔立ちはフランス系白人。レベル69。迷宮の外では「深淵血王」と呼ばれている。
転生者で、ユニークスキルに「一心不乱(コンセントレイション)」を持つ。シガ国語では「である」語尾が特徴だが、日本語で話すときは関西弁っぽいアクセントになる。種族固有能力に加え、「陽光耐性」スキルがあるため「陽光の下を歩む者(デイ・ウォーカー)」の称号を持つ。闇魔法と水魔法を複合した血流魔法の使い手であり、300年かけて血流魔法による呪印を利用した刀鍛冶を習得している。
日に3度ほど血を一滴垂らしたワインを一杯飲むのが趣味で、格安ワイン「レッセウの血潮」を愛飲している。トマトも好物。将棋も好きだが、下手の横好き。友人のムクロのために、下層の「階層の主」を定期的に狩っているため多くの財宝を所有している。
常夜城では嫁である8人の上級吸血鬼や、奴隷を含む17人の人間と暮らしている。長生きしすぎて暇なので、城の壁の修繕や慈善事業の人命救助で暇を潰している。迷宮村の市で購入した奴隷達を使用人とするが、自由意志は奪わず月10mlの血液提供以外に無体を働くことはなく、吸血姫達の暇つぶしを兼ねて教養と技術を与え、さらに5年から10年で希望者には資金を渡して開放している。
探索中に重傷を負ったゼナを救助したことでクロと縁ができた。ピザ用トマトソースを確保するため、トマトの原産地であるプタの街へ眷属を派遣する。
リューナ
常夜城に住む上級吸血鬼(ヴァンパイア・ロード)。白い髪にピンク色の瞳。背が低く幼く見えるが、300歳でレベル49。通称「白姫」。手首から噴き出す血で形成した大鎌が武器。
セメリー
常夜城に住む上級吸血鬼。黒髪の艶めかしい美女。170歳。ネーミングセンスが微妙。怪力で大剣を片手で軽々振り回す。ただ太刀筋は洗練されているものの、老獪さが足りず表情が豊かすぎるのが弱点。吸血鬼化した騎虫の禍鋼大蠍(ルイン・スコーピオン)、体高6mのティラノサウルス風の古陸獣「ティラノン」、遊歩触手(プレイ・ローパー)の「ロッパ」を従える。「ちょっとグレる時期」らしく、よくバンへ勝負を挑んでくる。ユイカ1号とは友人。
常夜城を訪問していたクロとの勝負に敗れ、彼に迷宮下層の名所を案内する役目を負うことになる。クロを下層の転生者たちへ紹介し、その時に邪竜一家とお揃いの純金アクセサリーをプレゼントされる。
フェドラルカ
常夜城の侍女頭。人間。常夜城に骨を埋めると宣言しているため、クロの正体も知らされている。どれだけ説得されても、頑として人間を止めることを選ばなかった。
ヨロイ
迷宮下層に住むレベル53の「鋼の幽鬼(アイアン・ストーカー)」。転生者で本名は「タケル」。迷宮の外では「鋼の王」と呼ばれている。ユニークスキルの「魂魄憑依(ソウルライド)」によって普段は中身が空の金属甲冑(フル・プレート・メイル)に憑依しており、状況に応じてロックゴーレムなどに乗り換える。キメ台詞で漫画などの台詞を引用するのが好き。ムクロとは戦争ごっこで暇を潰す仲。中身が空だが味覚はあり、食事を取ることもできる。
かつてフルー帝国で技師をしており、大砲などを設計していた。邪竜一家から分けてもらった金塊で、クロに鎧を装飾してもらう。
ムクロ
迷宮下層に住むレベル72の「骸の王(キングマミー)」。元人間のミイラ。転生者で、本名は「テツオ」。ユニークスキルは2つで、土塊から放射性物質を除く鉱石を作り出す「金属創造(メタル・メーカー)」と「夢幻工場(ドリーム・ファクトリー)」。妻はセリビーラの迷宮の「迷宮の主」だが、200年以上会っていない。迷宮下層では博物館を作っており、趣味で大量の兵器を自作している。
3000年ほど前に小国の王子として転生し、ユニークスキルと軍事知識を駆使して大陸の西部に一大帝国を築く。しかし情報と流通を安定させるために電波塔と鉄道網を作ったことが神の逆鱗に触れてしまい、天変地異のバーゲンセールによって国に大打撃を受け、帝国は分裂し神託で元凶と名指しされ暗殺されてしまう。儀式で「骸の王」になってからも「神の使徒」に狙われ続けたが、核兵器を大量製造して人類全てを人質に取り、迷宮の奥深くへ隠棲することを条件に停戦した過去を持つ。同じ神嫌いとして狗頭と愚痴を言い合うこともあったらしいが、相手の狂信者ぶりから完全には相入れなかった。
セメリーに案内されてきたクロへ、成竜の鱗・世界樹の枝葉・「賢者の石」との交換で、アリサの「魂の器」を保護するための神器「魂殻花環」を与えた。
ユイカ
「小鬼人族(ゴブリン)」として生まれた転生者。サトゥー曰く「ルルほどではないが、アリサやミーアにも匹敵するほどの美形」。細く華奢で、起伏に乏しい体型。迷宮の外では「小鬼姫」と呼ばれる存在。かなりの高齢で、ムクロとバンの中間ぐらいの年齢。全盛期はレベル99に至ったが、「心身代謝」の副作用でレベルが半分ほどまで低下している。
ユニークスキルは全15種類と圧倒的で、「入口として設定された場所から」「定められた手順で」「条件を満たした者」だけが通ることができる、神々の力ですらはねのける最強の結界を国一つ分程度の規模で構築する「箱庭創造(クリエイト・マイ・ガーデン)」、魔力の効率化を行う「魔力循環(マナ・ループ)」、魔力の供給を行う「魔力井戸(マナ・スプリング)」、魔法の連射を支える「無限連鎖(インフィニット・チェイン)」、硬い魔力の壁で攻撃を阻む「自動防御(ガーディアン)」、岩をも砕く威力の拳を繰り出せるよう身体強化する「豪腕無双(バーサーク・グラップラー)」、いかなる隠蔽さえ見抜き非表示の称号を確認する「神破照身(デバイン・サイト)」、レベルの3割を代償に新しい自分を生み出して代替わりする「心身代謝(ソウル・リフレッシュ)」などを持つ。耐えきれないほど辛いことがあれば古い人格と記憶を捨てているため現状で3つの人格を宿しており、人格ごとにユニークスキル以外スキル構成も変わり、表示される称号も入れ替わる。古い人格は背後霊のような存在となるため、主人格が眠るか気絶して憑依しない限り、傍観することしかできない。
称号として「小鬼姫」「ゴブリンの魔王」「真の勇者」「ヒトの限界に届きし者」「小鬼人族最後の子」などを持つ。初代勇者と戦った「ゴブリンの魔王」とは別人だが、小勧誘者達に間違われ続けた結果同一の称号を獲得し、さらには自分に挑んできた魔王も倒したことで勇者になっている。
ユイカ1号
最も新しい人格で、レベルは50。恐がりで引きこもり。称号は「隠者」が表示される。「料理」「生活魔法」スキルを持ち、戦闘では無詠唱でマイクロ・ブラックホールの弾を連射する。ヨロイが苦手。普段は沢庵を漬けたり、花を育てて生活している。
クロと初対面した際に勇者の称号を見てパニックを起こし魔法攻撃を仕掛けたが、魔力撃で失神し2号へ交代する。3号がクロと和解した後、自分の言葉で謝罪した。
ユイカ2号
ユイカの1つ前の人格。スキル攻勢は格闘系で、称号は「拳の王」が表示される。レベルは55。
1号と交代で現れたが、服がはだけていることを指摘され3号と交代する。
ユイカ3号
最も古い人格。1号からは初代様と呼ばれる。中二病。自称「漆黒の美姫ダーク・ラ・プリンセス」ことフォイルニス・ラ・ベル・フィーユ。レベルは52。「唯一神(ユイカ)」の名で呼ばれることは好まない。スキル攻勢は闇魔法を中心とする魔法戦士系。猥談は苦手で、下層の仲間達から「鋼鉄の処女」と揶揄されている。狗頭とも知り合いだが、神を嫌いすぎるのが欠点と評している。
2号と交代でクロと交戦し、「迷宮の主」が考えなしに送り込んできた「太古の根魂」との戦いを経て和解する。

エチゴヤ商会[編集]

エルテリーナ・ロンドンベール
貴族出身の元探索者。20歳くらいの金髪の女性で、派手な顔立ちのビジネスの世界で映えるタイプの理知的な美人。父は男爵で祖父は軍閥に影響のあるケルテン侯爵。自分が逃げることよりも他の者を助けることを優先する心優しい性格。魔法スキルは持っていない。クロに好意を寄せており様付けで呼ぶ。胆力があり、博識で、指示が上手く、人を見る確かな目を持つ。
迷賊に囚われていたが、クロが迷賊を一掃した時に救助され、人に指示するのが上手いことから元虜囚の世話役の1人に選ばれる。その後は事件のトラウマから探索者を廃業し、「蔦の館」で一時保護される。貴族籍の娘が迷賊に捉えられていたのは外聞が悪いと言うことで解放するタイミングを計っていたが、祖父に魔人薬に関する嫌疑がかけられたことを機に王都での商業拠点確保の名目で迷宮都市を発つ。王都の貴族関係に深い見識を持つことから、祖父の冤罪が晴らされたあと新設されたエチゴヤ商会で支配人に指名された。
ティファリーザ
肩で切りそろえられている銀髪の怜悧な美人。ルルには及ばないまでも目を引くほどの美貌を持つ。「紋章学」と「命名」スキル持ちで、パワーレベリングで20レベルになった時に「宝物庫」スキルを習得する。
継母から虐待されて育ち、レッセウ伯爵の書記官として働いていたとき、伯爵のセクハラを拒絶したために反逆印という烙印を押されて犯罪奴隷に落とされたという過酷な経歴の持ち主。当時の主人が起こした迷宮都市下町の火災事故で全身の大半が炭化寸前という重症を負い烙印の副作用で魔法薬での治療が困難だったが、賢者の装置と下級エリクサーを用いたサトゥーの巧みな再生医療により一命を取りとめ、失明まで治った。サトゥーではなくクロが救ったことになっており、その後はクロの庇護下に置かれて長屋暮らしして、レリリルの補佐と元虜囚たちの連絡係として他の4人同様「蔦の館」を行き来している。クロに好意を寄せているが、奥手で他の同僚より想いを前面に出せない。エチゴヤ商会新設に際して王都へ異動、書類関係や経理を担当することになった。
ネル
アホ毛が似合う赤色のショートカットで「〜っす」という下っ端風の特徴的な話し方をする。レッセウ伯爵のセクハラを拒否して、反逆罪で烙印を押されて犯罪奴隷に落とされた。「生活魔法」を使える。
迷宮都市下町火災事故で重症を負い治療が難しい状態だったが、中級魔法薬と賢者の装置によるサトゥーの巧みな治療により一命を取りとめた。サトゥーではなくクロが救ったことになっており、その後はクロの庇護下に置かれている。長屋に住みながらタコヤキ屋台で働いており、自然な形で接触したサトゥーやルル達とも親しくなった。屋台の看板の絵を描いて売り上げに貢献してくれたタマのことを年下であるにも拘らず「タマ先生」と呼んでいる。ポリナの栄転後は、西ギルド近くに出店した喫茶店でウェイトレスとしても働いている。
ポリナ
クロが迷賊から救った、エルテリーナたちの運搬人の平民。地味な女性。落ち着きと教養を感じさせる丁寧な言葉を使う。人望があり折衝や交渉が得意。元虜囚の世話役の一人に選ばれた。エチゴヤ商会の幹部候補となり、セリビーラ支店の支店長を任されるが、機密を守れるということで、程なく王都の工場長へと栄転する。
スミナ
筋肉質な女性探索者。姐御と呼ばれており、揉め事解決が上手。ドゾンの知り合い。
迷賊に仲間を殺され捕まっていたがクロに救助され、元虜囚の世話役の一人に選ばれた。クロを尊敬しており、本人非公認で「クロ様親衛隊」を自称し、長屋メンバーが必要とする素材を迷宮で採取する仕事を担当している。クロから貰った本物の「蟻翅の銀剣」を大切にしている。エチゴヤ商会の幹部候補となり、セリビーラ支店で迷宮探索部門長に抜擢される。
アン、ベス、クリス、デビー、エミリー
クロが迷賊から助けた女性5人組。1人は錬金術ギルドの徒弟で、残る4人は見習いの薬師。違法薬物である魔人薬の製造に関わっており、そのまま迷宮都市で暮らすことはできないため偽名をティファリーザのスキルでつけられている。名前の由来はアルファベットのABCDEから。迷賊に強要されて魔人薬や魔誘香を作っていたことに罪悪感を抱いており、贖罪の一環としてクロの命令でベリアの魔法薬の作成に挑んだ。
ロゥーナ
小柄な貴族娘。エチゴヤ商会本店の従業員。石狼がお気に入りで、屋内でまで背に乗って移動する。

王都[編集]

王家[編集]
シガ国王
シガ王国の国王。ナナシを初代国王である王祖ヤマトだと思い込んでおり、その要請で直筆の営業許可証と御用商人の証明となるメダリオンをエチゴヤ商会に渡している。
シャロリック・シガ
シガ王国第3王子。第2代国王と同じ名を持つ美形の青年で妻が2人居る。人族全てを支配する統一国家を作ろうとする野心家にして自信家。愛想がなく短気で器が小さい。レベルは40台後半でシガ八剣第2位に列せられる剣豪だが、躊躇無く人を殺そうとしたり、後述の所業を何ら悪びれることなく口にするなど「人として何かが欠けている」とサトゥーは見ている。国王から神授の聖剣クラウソラスを佩くことを許されているが、勇者ではなく、聖剣の力を引き出せておらず刀身の分裂という本来の力を使えない。ハヤトの聖鎧に匹敵する防御力を持つ、王祖ヤマトの時代に作られた伝説級の装備である白鎧を使う。
派手な女性遍歴の持ち主で、嫁入りが決まっている令嬢に手を出して危うく伯爵家が1つ離反しそうになったという大事件を起こし、その際にリーングランデとの婚約が破棄されているが彼女をリーンと愛称で呼び未練がある。その一件で何名も居た庶子を全て「処分」したので、リーングランデに妻に迎える準備はできていると得意満面で報告している。また公爵の娘を娶って至高の地位を目指すという野望のため、リーングランデの妹であるセーラにも目を付けていたが、本人の顔も知らない上で会いにきてセーラ本人をただの神官とみて無礼と断じて殴ろうとしたり、その後も面と向かって地味な容姿とけなすだけでなく姉リーングランデにモーションをかけるなど道徳心や他者に対する配慮が全くない。
次々期公爵の結婚式で公都を訪れていた時に黄肌魔族の襲撃を受ける。その際、リーングランデやサトゥーには「相手の力量も読めず、勇気ではなく無謀に行動しているだけ」「考えなしに敵に突っかかり、勇者パーティーが満足に攻撃できず場をかき乱している」と評された。事態を解決しようとしていたナナシを攻撃し、武器を手放していた隙に大怪魚の寄生虫に襲われて「生命強奪(ライフ・ドレイン)」を受けた影響で急速に老化し、レベルも20台まで落ちてしまった。その後は療養のため王都に送り返され、シガ八剣としての地位も剥奪された。
ヤマト・シガ
シガ王国を建国した初代国王。王祖とも呼ばれる。ヤマト石の製作者。レベルは人族で最高の89だったと言われている。現役時代は聖剣クラウソラスを使っていた。
サガ帝国の召喚勇者であり、オーク帝国の捕虜となった際には敵の内部で人脈を築き、和平を実現させようと奮闘したが失敗して魔王になったオークの皇帝を天竜と共にやむなく滅ぼした。2代目に国を譲ってからは「ミツクニ公爵」と名乗って世直しのために諸国を漫遊し、セリビーラの迷宮下層で様々な敵と戦い、最期は「夢晶霊廟」で眠りについたと伝えられる。
その素顔はサトゥーの職場の後輩に似ているとのこと。また、ガ・ホウの話から女性であると推察される。
シャロリック1世
シガ王国2代目国王。通称「仁王」。退位後は王祖に倣ってミツクニ公爵となった。
ガルタフト
400年前に在位した、「狂王」と呼ばれた少年王。鼬人族の占い師に唆され亜人の大虐殺を行い、シガ王国東方および北北西の亜人国家との間で亜人大戦と呼ばれる戦乱を引き起こした。
ザラ
ガルタフトの次代の国王。シガ王国中興の祖であり、賢王と称される。過剰な迫害が悲劇を生むことを戒めるため、亜人大戦の様子を絵にして後世に残した。
シガ八剣[編集]
ジュレバーグ
シガ八剣の筆頭。
レイラス
シガ八剣の一員。聖盾使いの老騎士。人格者であり、王子が手討ちにしようとした侍女を救っている。
第3王子のお目付役として公都を訪問中に黄肌魔族の襲撃を受け、魔族が放った「煉獄の白焔(ホワイト・インフェルノ)」の連打を受け止め重傷を負う。
トレル
シガ八剣の第4席。「飛龍騎士(ワイバーン・ライダー)」であり、「疾風」の二つ名を持つ。馬上槍より長い魔法の長槍が武器で、魔刃を使える。
老齢を理由に引退を考えており、勇退を飾る戦いの相手を探していた。ゼッツ伯爵領の竜の噂を聞きつけ亜竜の監視を行っていたが、偶然発見した下級竜に勝負を挑む。奮戦むなしく相棒のワイバーンを喪い、自身も重傷を負ったものの、居合わせたミトが竜の相手を引き受けている間にゼナが魔法で治療したおかげで生き延びた。
ヘルミーナ・キリク
シガ八剣第5位。キリク伯爵の縁者。つり目だが優しい瞳で、金髪ボブの綺麗系女子。27歳。レベルは50近くで、シャロリックよりも高い。銃使い。《穿て》の合い言葉で弾丸を加速させるための螺旋回転する水滴を作り出す「水蝶銃」という白いライフルや、ワンアクションで再装填できる銃剣付き二丁拳銃が武器。防御力は低いが、攻撃力は高く中級魔族にも大ダメージを与えられる。堅物だが、酒に弱く抱きつき癖がある。
サトゥーが大砂漠の都市核を秘密裏に掌握した一件の調査のため、4名の聖騎士を随員に迷宮都市に向かう。「自由の光」が起こした中級魔族との交戦を経てサトゥーと親しくなった。栄達を望まないサトゥーを変わり者だと思っている。大砂漠の調査中に「狗頭の古王」復活を目撃し殺されかけたが、都市核の力で安全な山脈付近まで排除された。
ヘイム
シガ八剣の一員。「雑草」の二つ名を持つ。ゼッツ伯爵領に派遣され、王国騎士団と共に王都への峠に居座る亜竜を討伐した。
リュオナ
シガ八剣の一員。「草刈り」の二つ名を持つ。
貴族[編集]
宰相
シガ王国の宰相。建国以前から王祖ヤマトに仕えていたドゥクス公爵家の前当主。分厚い筋肉に覆われた偉丈夫だが、戦闘系スキルは「護身」のみ。「姿写しの秘宝」で撮影したヤマトに生き写しなナナシの素顔を見たことで号泣した。一方で優秀な政治家でもあり、エチゴヤ商会に商業権を発行する際には私情を捨てて空力機関や魔剣の売買を王家に優先するよう条件を提示した。
ケルテン侯爵
シガ王国の軍務大臣。王家を信奉しており、自分達の血族以上に王族を重要視しているのが誇りでもある。エルテリーナの祖父。
賄賂を使って取り入ろうとする業者や貴族を徹底的に排除している。魔人薬の密輸摘発時に関係者として名前が挙がったため、大臣を辞職して自宅謹慎していたが、クロの働きで冤罪が晴れた。
ボッパン伯爵
軍務副大臣。非常に直情的な性格の脳筋。
エマ・リットン
リットン伯爵夫人。レーテルの親友。ちょっとイタズラ好き。王都の社交界や門閥貴族に影響力が高く、王都の貴婦人たちに顔が利く。
ナグア子爵
軍関係の貴族でケルテン侯爵の政敵。魔人薬の一件でケルテンを蹴落とそうとしたが、クロの妨害で失敗する。
モス男爵
軍関係の貴族。軍需品の御用商人の地位を求めてナグア子爵に協力していたが、クロに妨害された。
ドゥビン男爵
王都の門閥貴族。魔王信奉組織「自由の光」に内通し、パリオン神国の商人から渡された紫卵を部下に託して迷宮都市に中級魔族を召喚させ、その罪で翌日には捕縛された。

レッセウ伯爵領[編集]

前レッセウ伯爵
ティファリーザとネルの元雇い主。彼女達に日常的にセクハラをしており、拒否された腹いせに「反逆印」の烙印を押して犯罪奴隷に落としている。後に中級魔族との戦いで戦死する。
新レッセウ伯爵
前レッセウ伯爵の子。第6王女システィーナの婚約者。父の死後に爵位を継ぎ、民兵を募りセーリュー伯迷宮選抜隊を対魔族軍に組み込んで指揮をとる。功を焦って周囲の反対を無視して無謀な野戦を挑んでゼナ達を死なせかけた。

ビスタール公爵領[編集]

ビスタール公爵
現ビスタール公爵。厳つい鷲鼻の中年男性で、エルタール将軍の年齢の近い甥。現国王の従兄弟という高貴な血筋。オーユゴック公爵の政敵。一番若い夫人は17歳で、最年長の娘より年下。末娘のソミエーナを溺愛している。
「階層の主」を撃破した寄子のジェリルに期待しており、ゆくゆくはシガ八剣に就いて箔をつけてから領軍の一翼を担ってもらいたいと考えている。一方で、オーユゴック公爵の派閥寄りのサトゥーを敵視している。
鼬人族と取引して領内に被害を出した長子を廃嫡したことがきっかけで、第1公子派の配下に反乱を起こされる。飛空艇乗船中に暗殺されかかったが、同乗していたジェリルに庇われ傷を負うことなく生還する。
トーリエル・ビスタール
現ビスタール公爵の第1公子。シャロリックが提唱する「大乱の世」の到来を確信し、鼬人族と「ネジ」を取引するために種族差別の撤廃を提唱していた。だが、鼬人の新兵器実験の被害を受けた猿人族からの報復で領民に被害を出したことを口実に、父から廃嫡された。
ソミエーナ・ビスタール
現ビスタール公爵の末娘。年の割に機転が利く。「宝物庫」スキルを持つ。
長兄の種族差別を否定する発言を信じており、迷宮都市から王都に向かう飛空艇の中で知り合った耳族のポチとタマと仲良くなる。「宝物庫」の中に「小聖杯」を保管していたため、反乱分子から身柄を狙われる。
レダ・ビスタール
ビスタール公爵夫人の1人だが、高官のモーサンと不倫している。愛人が計画したクーデターに協力しており、「魔人心臓」の装着者を操る魔笛を所持している。しかし、乗り合わせた探索者たちの奮闘で計画が失敗、自らは公爵一家でただ1人負傷してしまう。
モーサン
ビスタール公爵家の高官。レベル7。召喚魔法や各種事務系スキルを持つ。公爵夫人の1人レダと不倫関係。亜人差別主義者。
トーリエルの廃嫡に反対しており、考え直してもらえるよう懇願するが強く拒否されたため、領軍の隊長を努める第1公子の叔父と共謀し、「領主の力」の及ばない場所で暗殺するため公爵が乗る飛空艇の襲撃を実行する。計画では地上の狩猟館を占拠した隊長が従魔による砲撃を行っている間に、暗殺と飛空艇設備の破壊を行うはずだったが、艦橋に持ち込んだ魔導爆弾をサトゥーにこっそり没収され、地上からの攻撃をチーム「ペンドラゴン」にことごとくつぶされる。最終手段で「魔人心臓」を稼働させ、故障と暴走で無数の触手を生やした異形と化し、艦橋で大暴れするがリザに撃破され、一命を取り留めるが後遺症で知性を失う。
ラベーレ
ビスタール公爵配下の土魔法使い。公爵に派遣され、ジェリルの「階層の主」討伐を支援した。

サガ帝国[編集]

勇者ハヤトチーム[編集]

ハヤト・マサキ
日本出身の勇者で25歳の青年。短髪に男臭い精悍な顔つき。高校2年生の春に召喚された当時はレベル50で現在はレベル69。ユニークスキルに「無敵の矛(つらぬけぬものなし)」「無敵の盾(つらぬけるものなし)」「無限再生(はてなきいやし)」を持ち、聖剣アロンダイト(聖句は《歌え》)・聖鎧トゥーナス(聖句は《奏でろ》)・聖盾の所有者。「挑発」「瞬動」「身体強化」「魔刃」「サガ帝国神皇流剣術」「閃光六連撃」「閃光螺旋突き(シャイニング・ストラッシュ)」といった多様なスキルを保有する。
「Yes! ロリータ、No! タッチ」を信条とする真性のロリコン。アリサに一目惚れしており彼女を「マイ・ハニー」と呼んでいるが、ヨウォーク王国によって彼女の国が滅ぼされたときには迷宮で修行していたせいで助けに迎えなかったことを悔やんでいる。リーンやメリーからは好意を寄せられており、貴族の女性からもモテるが、本人は幼女から人気の高いサトゥーに嫉妬している。一方で、何人もの日本人を強制的に召喚して理不尽に死亡させたルモォーク王国に嫌悪感を示したり、サトゥー達の身を心配してスキルを教えたりと正義感が強い善人でもある。
黄肌魔族と交戦するリーングランデに召喚されて公都にワープし、そこで勇者ナナシと知り合う。同時にサトゥーとも知り合って友人となり、彼が日本人の末裔ではなく転移者であることも見抜き、ある程度の情報を共有して自分が持つ技の一部を伝授した。ただ彼とナナシが同一人物であることまでは知らされていない。
リーングランデ・オーユゴック
オーユゴック公爵の孫娘で王位継承権はないが現国王の孫娘でもあり、セーラの姉。「天破の魔女」の異名を持つ。銀髪で顔立ちは妹とよく似ており、22歳でEカップの巨乳美女。10歳から2年で王立学院を卒業し風と炎の魔法を上級まで修め、15歳までの3年間で研究員として失伝していた爆裂魔法と破壊魔法を復活させ、聖騎士隊と共に迷宮都市で「階層の主」を倒したことで名誉女男爵に叙せられている。第3王子の婚約者だったが彼の愚行に愛想を尽かして18歳で婚約を破棄した上で王国を出奔、以後はサガ帝国で勇者の従者として活躍していた。第3王子はその性格や所業から蛇蝎のごとく嫌っている。
魔法使い寄りの魔法戦士で、レベルは55。「階層の主」から手に入れた雷の大剣と魔法鎧チャフタルを使う。「魔刃」「強打」「鋭刃」「炎魔法」「風魔法」「爆裂魔法」「破壊魔法」などのスキルを持つ。
実妹のセーラを溺愛し過保護な扱いをしているが、彼女からは若干避けられている。弟の結婚式のために4年ぶりの帰郷時に出会ったサトゥーの才能を高く買って自身の戦闘技術を伝えたが、セーラに懸想していると思い込んで微妙に敵視している。公都の武術大会で第3王子とのエキシビション試合中に黄肌魔族の襲撃を受け、「神授のお守り(タリスマン)」を使って仲間たちを呼び寄せた。
メリーエスト・サガ
サガ帝国第21皇女。豪奢な金髪巻き毛でソルナに匹敵する爆乳美女。後衛で長杖を使う。
ロレイヤ
神官。ゆるふわタイプの巨乳美女。目の下にほくろがある。酒好きだがあまり強くはない。後衛。
ルスス
虎耳族のソバージュ女性。色っぽいプロポーションをしている。20代前半くらい。前衛。
フィフィ
狼耳族のショートヘア女性。色っぽいプロポーションをしている。20代前半くらい。前衛。
ウィーヤリィ
長耳(プーチ)族の女性。愛称はウィー。長弓を使う。通信官。次元潜航艇ジュールベルヌの操舵手も担当する。サトゥーの技術者としての資質を認め愛称呼びを許す。
ノノ
セリビーラに駐在中の書記官。非戦闘員。23歳でEカップの無口系。公都を発ち迷宮都市に寄ったハヤトに回収された。
セイナ
ヨウォーク王国に潜入中の斥候。1人称はボク。

歴代勇者[編集]

初代勇者
千数百年前にゴブリンの魔王に対抗して召喚された最初の勇者。竜神とパリオンから授けられた2本の聖剣で魔王を倒し、サガ帝国の初代皇帝になった。魔王を退治した報酬でボルエナンの光船を1隻貰い、後世の勇者に「ジュールベルヌ」として代々受け継ぐことにした。
ダイサク
400年ほど前に召喚された勇者。戦いに疲れて隠居し、余生をボルエナンの里で過ごした。悪戯好きで、アーゼをからかって遊んでいた模様。エルフの里に文化ハザードをもたらした。混浴の風習やおっぱい石鹸を広めていたことから、心が汚れていたとサトゥーに評される。

ルモォーク王国[編集]

メネア・ルモォーク
ピンク色の髪に碧色の瞳の美少女。彫りがあまり深くない顔立ちで、背は150センチ、腰は細く胸はDよりのC。16歳でレベル9。「召喚魔法」スキルを持つ。ルモォーク王国の第三王女。
シガ王国に留学中で、武術大会で命を救われたことをきっかけにカリナの数少ない友人となった。黄肌魔族の襲撃でたまたま公都にやってきたハヤトに対して祖父や叔母が異世界人の召喚を行っていたことを謝罪し、自国に住み着いた黒竜退治を依頼する。また他国にほとんど顔を合わせたことの無い婚約者がいたが鼬帝国に国を滅ぼされた時に亡くなっており、現在はシガ王国で夫候補の上級貴族を探している。
当初はサトゥーをただの料理人だと思っていたが、黒竜との戦いでの活躍を見て見直し、彼に恋心を抱くようになる。カリナがサトゥーと結婚して太守夫人になったら、自分は第2夫人になりたいと宣言している。
ユイ・アカサキ
ルモォーク王国に7番目に召喚された13歳の少女。肩までの茶髪、黒目、身長150センチの痩せ型。サトゥー曰くクラスに1人いるレベルの可愛さ。南日本連邦(パラレルワールドの日本)出身。元アイドルで「演技」スキルを持つ。レベルは2。敬語が苦手でメネアに対してもタメ口。元の世界に帰れないことを知っても気丈に振る舞い、世界一のアイドルか玉の輿を目指すことを宣言している。サトゥーに好意を抱く王女の恋を密かに応援している。
アオイ・ハルカ
ルモォーク王国の6番目に召喚された10歳の少年。内気そう。少し長めの黒髪、やや大きめの黒い目で、見た目は少女にしか見えない。大倭豊秋津島帝国(パラレルワールドの日本)出身。レベル1で「算術」スキルを持つ。頭が良く、ユイからは発明家を目指すよう応援されている。
ジョンスミス
ルモォーク王国に3番目に召喚された10代後半の少年。本名は異世界に召喚された際に捨てており偽名を使っている。「埋没」というレアなスキル持ち。異世界召喚に憧れていて色々と準備していたが、実際に召喚されるとチート能力もなく、自分の置かれた状況が恐ろしくなり逃げ出した。その際に翻訳の指輪を腕ごと失った。
セーリュー市の領軍兵リリオの元彼であり、サトゥーが鼠人族のホゼからもらった日本語で書かれた土器のメモを書いた人物。また、他にもサトゥーが入手した日本語メモはジョンが持ち込んだ物だと推測される。巨乳よりは薄い胸の方が好み。旅先で様々な料理を広めており、セーリュー市では「セーリュー揚げ(=肉なしコロッケ)」、プタの街では「白タレ(=マヨネーズ)」を伝授して路銀を獲得している。抜け目ない人物で、度々奴隷商人に売り払われかけるなどの危機を乗り越えながら、たくましく異世界を生き抜いている。
王祖ヤマトの墓所「夢晶霊廟」を訪れようとしたが行き倒れた所をNo.1たち7人のホムンクルスに助けられ、目的地までの護衛を頼んだ。墓所の奥地の水晶柱から現れた黒髪の美女ミトと出会い行動を共にする。その際、リリオたちセーリュー市迷宮選抜隊が魔物に襲われている所に遭遇し、ミトの魔法によるサポートを受けて救援に向かった。
ユリコ・ルモォーク
ルモォーク王国の王女でメネアの叔母。紫髪を持つ転生者で「世界を繋ぐ力(ワールド・コネクション)」というユニークスキルを持ち、儀式装置の補助を受けて異世界から人間を召喚できる。ただしこの召喚で現れた人間は神の祝福がないため勇者が持つようなユニークスキルが与えられず、不安定で二度と同じ世界へは繋げられない。先王と鼬人族の魔術師と組んで8人もの日本人を召喚するが、8人目を召喚した日に黒の上級魔族に襲われ、崩れた居城の下敷きになり死亡した。
なおその紫髪は召喚魔法のブースターとしての効果があるらしく、「自由の翼」は「ユリコの髪輪(ヘアリング・オブ・ユリコ)」という髪で編んだアイテムを所持していた。

灰鼠首長国[編集]

ミゼ
声 - 高橋伸也
「赤兜」の名で知られる灰鼠人族の騎兵。ネズミの顔だが、妙に男くさくニヒルな印象を与える。若い頃にボルエナンの里で修行していたことがある。レベル24[11]
自身が暮らす集落の周辺に起きた立ち枯れの調査をしている中で「トラザユーヤの揺り篭」から逃げてきたミーアを保護することに成り、彼女を故郷に送り届けようとしていた矢先にゼンの追っ手によって部下たちの多くを失い、命からがらセーリュー市に逃げ込みユーヤに保護された。その後はミーアをサトゥーに託して無事に帰国し、サトゥーが奴隷から解放した部下たちの生き残りとも再会し、自分が所持していた「ボルエナンの静鈴」を譲った。
Web版ではミーアをサトゥーに託して羽蟻の群れに特攻し戦死を遂げている。
ホゼ
ミゼの部下。ジョンスミスの友人で、山で遭難していたのを助けた時に陶芸に関する日本語のメモを貰っている。ゼンが差し向けた魔物の戦闘で傷つき、4人の生き残りとともに奴隷に落とされていた。そのことを知ったサトゥーによって解放されて帰国し、恩返しでジョンスミスのメモを譲った。

ボルエナンの里[編集]

アイアリーゼ・ボルエナン
ボルエナンの里で唯一残ったハイエルフ。称号に「無垢なる乙女」を持つ。外見はプラチナブロンドに碧眼、20代の大人びた美女だが、うっかり屋で少し残念なところがあり勇者ダイサクからはよくからかわれていた模様。「精霊魔法」「精霊視」「鑑定」などのスキルやギフトを所有する。一方で世界樹の記憶庫と接続すると性格が一変して神々しい雰囲気を放つようになる。愛称は「アーゼ」。
サトゥーと初めて直接出会ったとき、(彼が知らなかったとはいえ)婚約を請う儀式を行ったことから過剰に意識していた。サトゥーに精霊光を制御する術や精霊視の技術を教示する。サトゥーの事情を竜神殺しなどを含めて全て教えられている唯一の人物。
里と世界樹を救うために奮闘したサトゥーに思いを寄せるようになるが、種族の壁や自身の立場に阻まれている。それでも互いに憎からず思っており、亜神アーゼの時には誓約の口づけを返している。里を旅立ってからは遠距離恋愛のように毎日「遠話」で話をしている。
ミーアの精霊魔法の師匠。
ラミサウーヤ・ボルエナン
ミーアの父。巨乳好き。娘と同様に無口。「ボルエナン遊戯会、夜明けの四天王」の一人で、最弱の存在とのこと。
リリナトーア・ボルエナン
ミーアの母。長文エルフ。夫や娘とは対照的にお喋り。精霊視スキルを持つ。賢者トラザユーヤの娘。
ルーア
アーゼに仕える巫女。長文エルフ。アーゼとサトゥーが想い合っていることを察しているが、里のハイエルフがもう一人しか残っていないために彼らが深い関係にならないよう注意していた。サトゥーが主を連れて旅に出なかったことに感謝の言葉を告げる。
ネーア
日本料理の研究家。長文エルフ。伝説の料理であるハンバーグなどの再現に励んでいたが、サトゥーからレシピを伝えられ感涙する。ルルを始めとした後衛陣に護身術を指導する。サトゥーに頼まれてチョコを完成させた。
ヒシロトーヤ
狩りの名人で弓使い。長文エルフ。顔が広い。レベル40台。数百年前に迷宮都市セリビーラで修行したことがあり、青銅証を所持している。サトゥーたちが迷宮の危険性を知っても挑戦を止めないことが分かると、彼らを死なせないために自分達の技術を伝授することにした。エルフ師匠のまとめ役。サトゥーの呪文詠唱の師匠で、射撃担当のルルも教えている。
ポルトメーア
西洋人形のような容姿とは対照的な乱暴な口調が特徴。ポチの師匠を務める。肩口で切りそろえられたソバージュ髪。いつもは鎧姿。長文エルフ。サトゥーから青薔薇の魔剣を貰っている。
シシトウーヤ
タマの師匠を務めるござる語尾の男性。だが見た目は長髪の美少女エルフ。長文エルフ。刀を使う。「またつまらぬモノを斬ってしまった」が口癖。
ゴーヤ
ミーアの兄的存在。200歳。レベル13。ミーアを心配しているが過保護すぎてうっとうしがられている。サトゥーをライバル視して何かと勝負を挑むが詠唱以外の能力でことごとく敗北し、最終的にはミーアを彼に託すことを決める。短文エルフ。
グルガポーヤ
螺旋槍使いの短文エルフ。リザの師匠。槍聖。
ギマサルーア
魔法剣士の女性の短文エルフ。ナナの師匠の一人。
キーヤ
魔法道具工房の工房主。長文エルフ。ゴーレムに魅入られている。ドーアの夫。虚空用の有人ゴーレムを作っている。
ドーア
魔法道具工房の工房主の1人。キーヤの妻。ゴーレムに魅入られている。虚空用の有人ゴーレムを作っている。
ユセク
ボルエナンの里に住むスプリガンの短槍使い。里のスプリガンでは最強とされる。グーヤにも劣らない槍の使い手。魔刃を短槍の先から飛ばすという離れ業「魔刃砲」を使える。リザのもう1人の師匠。
ケリウル
ボルエハルトの鍛冶師ザウジルの叔父に当たるドワーフの盾使い。レベル38。ナナの師匠の一人。レプラコーンの里で修行していた。リザとは利き肉を競うライバル。
ノーア
カレーの再現に挑む女性の料理エルフ。人見知りで、サトゥーとの接触もネーアに代行して貰っている。
ケーア
裁縫工房の工房主。下町のおばちゃん風の口調の長文エルフ。外見は可憐な美少女。サトゥーとアリサに刺繍の指導をした。
ジルサリーア
三つ編みにめがね。世界樹一級園芸員。普段は晶枝の手入れのために虚空展望台に入り浸っている。長文エルフ。2千歳超え。
プーヤ
邪海月の一件で汚染樹液対策を担当したエルフ。
ツトレイーヤ
エーアの弟子。錬金術士。長文エルフ。丁寧な口調。
エーア
ツーヤの錬金術の師匠。長文エルフ。将棋四天王の1人。サトゥーの新武装開発にも協力した。
ギリル
ボルエナンの森の東方に建つトラザユーヤの館を管理する老ブラウニー。レリリルの祖父。
セオル
影人(シャドウ)族の斥候。かつてトラザユーヤのパーティーのメンバーとして「階層の主」と戦った経験を持つ。アリサに「階層の主」の行動パターンや危険性を教授した。
トラザユーヤ・ボルエナン
声 - 浜田洋平
賢者と呼ばれたエルフや王国でも有名な存在。故人。ミーアの母方の祖父に当たる。かつて、里を出て旅をして様々な功績を上げ、セリビーラで「階層の主」の討伐を果たすが、年若いエルフ等を連れて迷宮探索を行った際に供のエルフが死んだり重傷を負わせるという失態を犯し、その親たちから恨まれ里を追放された。その時の生き残りがシリルトーアやユサラトーヤらしく、彼らが里を出たのはトラザユーヤの追放に抗議するため。今でも彼を慕っているものはエルフ以外にも多い。その時の経験で「命への執着が薄い(すぐ命を諦める)」というエルフの欠点を危惧しており、それを解決するべく研究を続け灰鼠首長国の外れに安全な訓練施設「トラザユーヤの揺り籠」を作ったが、先述の恨みで里の者からは無視されたことを手記では嘆いていた。

マキワ王国[編集]

ダザレス侯爵
マキワ王国の侯爵。「火炎将軍」の異名を持ち、巨大ルビーのような宝玉がついた「紅蓮杖」という炎の魔物を引き寄せる呪われた杖を所持する。
鼬帝国に追われていた白虎王国の生き残りを自身の屋敷で保護していた際に、何者かによって一族と訪ねてきていた国王を惨殺され、金品を奪われ領地にも放火される。その恨みの矛先を白虎たちに向け執拗に追跡しており、黒街ムラァスのオークションでルーニャ姫を競り落とそうとするがガルガオロンとこっそり手を貸したサトゥーに妨害される。その後も逃げる白虎たちを追い、行く先々の村で放火を行い魔物をおびき寄せる被害を与えていた。ボビーノ伯爵の手引きで逗留していたプタの街でも狼藉を働き、止めようとした守護を麻痺させると大量の食料を買い込んでいたサトゥー一行を怪しんで、魔狩人や犯罪者を取り込んで宿に夜襲をかける。だが抵抗にあって紅蓮杖を使おうとしたことで蛇竜(ナーガ)の群れを街に招きよせてしまい、撤退した守護の城でボビーノ伯爵から得たと思しき「長角」で全身が炎でできた中級魔族に転生、しかし黒竜山脈から降りてきたヘイロンによって瞬殺されてしまった。

白虎王国[編集]

ルーニャ
旧白虎王国の元王女。白虎人族の少女。
鼬人族の追っ手から逃れて旅していたが、捕まって奴隷になってしまう。オーユゴック公爵領の黒街ムラァスのオークションで売られそうになったが、潜入していたガルガオロンに救出された。その後ダザレス侯爵に軽度の火傷を負わされたがサトゥーが提供した魔法薬で治療され、彼の紹介でムーノ男爵領に向かう。
ガルガオロン
旧白虎王国の騎士。氷雪の騎士を名乗る白虎人族の大剣使い。
オークションにかけられたルーニャ姫の救出後、ダザレス侯爵に重度の火傷を負わされプタの街で潜伏していた。サトゥーの魔法薬で治療を受けて回復し、侯爵一派の夜襲では恩を返すために姫の指示でサトゥーに助太刀する。その後は姫たちとムーノ男爵領に向かった。

ノロォーク王国[編集]

ミーティア・ノロォーク
ノロォーク王国の第六王女。語尾に「のじゃ」をつける。ルルと同い年の14歳だが、大きな瞳で幼い外見なので10歳ほどにしか見えない。髪型は茶色のドリル・ツインテール。奔放な性格で度々、お付きの者を困らせるが、探索者にも挨拶を返す気さくでいい子。
「ヘラルオンの巫女」という称号と息を吹きかけるだけで病気(瘴気中毒)を癒す「浄化の息吹」というギフトを持っている。レベル4で「礼儀作法」スキル持ちだが神聖魔法や「神託」スキルは持っていない。武術や魔法の才能がない。
自国での生活に飽きており、太守四女の治療を依頼されてセリビーラを訪問する。ミーアがエルフだと知って興奮していた。ソーケルに婚約を求められているが、永代貴族でもない相手と結婚するわけにはいかず、そもそも彼のことが生理的に嫌いなので対処に苦慮していた。魔族の洗脳に関係していたかは不明だが、ポプテマには本能的な恐怖心を抱いていた。
ラヴナ
24歳。ミーティアの護衛の女騎士。巌という表現が似合う男前で頼りになりそうな重厚感をもつ。レベル29で近接系戦闘スキルに優れ、魔刃を使える。武器は青銅の大剣。生真面目でソーケルのような人間を酷く嫌っている。
ルダマンとの戦闘で重傷を負い武器を壊されたため、サトゥーから第3世代型試作魔剣を借りる。その後、借りていた魔剣を返却し、ルダマンの懸賞金の半額を受け取る代わりにサトゥーが「ヘパイストス」名義で戦蟷螂(ウォー・マンティス)の剣腕から作成した「蟷螂大剣」を譲られた。
リュラ
ミーティア王女の従士娘。地味な女戦士。暴漢から主人を身を呈してかばう忠誠心を持っているが、美形のソーケルに気があるようでミーティアに無礼を働く彼を止められない。

イシュラリエ王国[編集]

イシュラリエ王
イシュラリエ王国の王。ちょいワル親父風。娘の成人の儀式に急遽絹が必要になり、高品質な翠絹を持ち込んだサトゥーに感謝する。領内で狗頭の眷属である「炎王」が復活したことで軍が総力をあげることになり、ララギ王国の「天想祭」に参加する王子の護衛をサトゥー一行に依頼した。
サバーン・イシュラリエ
イシュラリエの王子。タレ目のイケメン。海洋国家の王族だが船酔いに弱く酔い止めが効かない体質。使者サバイシュを名乗りサトゥー一行とララギ王国へ向かった。ララギの第26王女とは親しい間柄。

魔導王国ララギ[編集]

ララギ王
ララギの王。海賊のような外見。伝説の「竜泉酒」をもたらしたサトゥーを厚遇し、300年ぶりに「酒侯」の地位を与える。「天想祭」で骸骨王に「ララキエの箱」を奪われてしまうが、ナナシに取り戻してもらった。

ララキエ王朝[編集]

レイラーネ・トゥーワ・ララキエ
ララキエ最後の王女。「半幽霊」という種族で、毛先の青い白髪に褐色肌、赤い瞳が特徴。女王だった母親も同じ名前である。魔力消費を抑えるため普段は幼女姿を取っているが、魔力に余裕があればカリナに匹敵する魔乳美女にまで成長することができる。レベルは27。スキルに「歌唱」「土魔法」「召喚魔法」「歌唱魔法」「瞑想」「社交:ララキエ」を持つ。「海王の落とし子(=蛸型海魔)」を操るための「生け贄の聖女」でもある。
ララキエが落下した際に狗頭の信奉者によって捕らえられ、魔法装置の部品としてノノリエ神殿の中に閉じ込められたまま20000年を生きてきたが、海龍諸島を探索していたサトゥーに救助される。当初は記憶喪失でレベルと「歌唱」スキル以外を失っており、その時に神代語で「鎮魂の光」を意味する単語から自らを「レイ」と名付け、記憶が戻ってからもそう呼ばれることが多い。父親が起こした事件の後は地上人を苦しめてきた責任を取ってララキエごと自爆しようとしたがアリサに説得され生きる決意をし、以降は瘴気の影響を受けないララキエ中央島改めラクエン島でユーネイアと暮らしている。サトゥーに好意を持っている模様。
ユーネイア
ホムンクルスの少女。レイの叔母の名を与えられ、レイを姉と慕う。レベル30で、「死霊魔法」「同調」「回避」「調教」のスキルと種族固有能力「理術」を持つ。黒髪で毛先が赤い。瘴気汚染状態では黒目と白目が逆転したような目をしていたが、本当は青い瞳を持っている。
当初は憑依状態で瘴気に侵食されており、骸骨王の指示で海王を制御するためレイの身柄を求めていた。だが最終的には無謀な命令を繰り返す骸骨王に歯向い、事件後はサトゥーの治療で瘴気を取り除かれ、彼をマスターと認めてレイと共にラクエン島で暮らしている。
骸骨王
元半幽霊の不死の魔物(アンデッド)。レイの父。生前はララキエ最後の女王レイラーネの王配だった。不利になると「幽界渡り」スキルで逃走するため非常にしぶとい。
黄肌魔族に洗脳され、ララキエを浮上させることが妻の遺言だと思い込まされて、船を襲ってアンデッド仲間を増やしララギの「天想祭」を何度も襲撃していた。「封塔島」に捧げる紅蓮杖の代用品として炎王の封印に使われていた輝炎剣を盗み、炎王を封印から解き放つ。復活したレイが持つ「ララキエの鍵」とララギ王から奪った「ララキエの箱」を手にしたことで計画を実行に移し、封印から脱した「海王」を生け贄の聖女によって支配しようとするが、海王はサトゥーに瞬殺され、自身は呪詛返しや砲弾を受けて消滅した。

そのほかの存在[編集]

ナガサキ ゼン
声 - 天田益男
ミーアを攫った魔術士。ナナの前主人。レベル41。「~~なのだよ」という語尾が特徴。「不死の王(ノーライフキング)」と呼ばれる不死の魔物(アンデッド)。白骨化した幽鬼のような姿をしているが、実はアリサと同じ元日本人の転生者で、前世の名字はナガサキ。
ユニークスキルは2つで、対象に限界を超えた身体能力を発揮させる「限界突破(リミット・ブレイク)」の他、名称不明の不死身化するスキルを持つ。影魔法と死霊魔法を操る。
転生前は非常に不遇な暮らしをしていたらしく、神に「死なない体」「飢えない暮らし」「理不尽な暴力に抗う力」を願って転生する。家族や妻と共に平和に暮らしていたが、妻を見初めたかつてのムーノ侯爵の弟によって一族もろとも処刑され、その妻も殺された。ユニークスキルの効果によってアンデッドとして復活し、死霊魔法を使って自分と同じ境遇の死者を復活させて件の貴族とその一族を皆殺しにした過去がある。その復讐譚は劇にもされているが、貴族からの物言いで事実が改変されている。
復讐を果たした後はユニークスキルの効果で聖剣や聖職者の浄化でも死ねなくなり、妻の下に旅立つ為にミーアや「トラザユーヤの揺り篭」を利用して「勇者」の称号を持つ人間を生み出し、王家から盗み出した聖剣ジュルラホーンを使って自分を殺してもらおうと考えていた。後に望み通り揺り篭を攻略した勇者のサトゥーの手によって討たれ、彼に感謝しながら消滅した。
死後もムーノ領の都市核の間と迷宮都市のムーノ侯爵の甥の館に「呪詛魂(カースド・ソウル)」が残留していた。前者は契約しようとするものを拒み続け、後者は最初の住民を殺した後も寄り付く生き物すべてに害をなしていたが、どちらもサトゥーによって浄化された。
ドライアド
声 - 森永千才
森精。緑色の肌に身長の倍ほどもある緑色の髪を持った5、6歳の童女の姿をしている。レベル21。「魅了」「吸精」「吸魔」の能力を持つ。年齢は桁が多くて読む気にもならないほど。精霊の一種に当たり、その中でも人間と会話ができる特殊な存在。同じ姿をしたドライアドは数多くいて、基本的にひとつの人格を共有しているため、森が存在する限り消滅することはない。身体の接触によって魔力を吸収する能力を持ち(人を選んでくちづけしたりもする)、「妖精の輪(フェアリーリング)」によって人を転移させることができる。ただしその時に吸収する魔力の量は桁違いで、並みの人間なら干上がってしまうほどである。
No.1~No.8
声 - 安野希世乃
ゼンが製造した全8体のホムンクルス。ナナの同型機なので外見はそっくりだが、No.8のみ胸が小さい。それぞれ髪型が違い、No.1は編み込シニョンで大盾と細剣、No.2は三つ編みポニテで戦鎚(ウォー・ハンマー)、No.3は節編みサイドテールで刃槍(ブージ)、No.4はバンダナ1本結びで大剣、No.5はざんばらセミロングで長柄斧(ポール・アックス)、No.6は両サイドシニョンで短槍、No.8はショートツインテで曲刀を装備する。固有能力の理術とそれぞれが持つ武術系スキルにより、連携時の戦闘能力はかなり高い。各々が異なる役目を持ち、No.1がリーダーで、No.3が料理担当。最年長のNo.1でも2歳なので好奇心が強く、番号の大きい幼い個体ほど人の話を聞かない傾向がある。方向は分かっているが道を考えずにとにかく直進するためよく迷う。旅の間に低レベルだった面々も倍の14レベルまで上がっている。また、No.8は調教スキルを手に入れ、カニと蜘蛛を融合させたような巨大生物をテイムして移動手段にしている。
当初は揺り籠の戦力として立ちはだかるが施設の崩壊時にサトゥーに救出され、以降は前マスターの願いを叶えた彼を新たなマスターとして認識する。ゼンの遺品を墓に返すため、じゃんけんに勝利したNo.7(ナナ)を残して旅立つ。その後、行き倒れていたジョンスミスを救助したことがきっかけで「夢晶霊廟」に同行することになり、復活したミトも加えて旅を続けている。その後はフジサン山脈をムーノ男爵領方面へ向かう。
Web版ではナナ以外はゼンの「限界突破」が原因で体が破裂し死亡している。
ヘイロン
黒竜山脈に住む黒い成竜。全長100m。成竜の中では最強の存在で、雷・闇・風の魔法を使いこなし、レベルは68だが「竜の吐息(ドラゴン・ブレス)」の攻撃力だけなら猪王を上回る。かなりやんちゃで40年前には好物の山羊を欲してセーリュー市で大暴れし、住処の近くには大きな破壊の後がいくつも残され、ボルエナンの里にちょっかいを出して世界樹の雷に焼かれたことがある。かつて人間の子供にクロと名付けて育てていた。
黒竜山脈を降りてルモォーク王国の癒眠樹付近を寝床にしていた際に、鼬人が作ったヒュドラの毒付き竜爪矛を逆鱗付近に刺される。気が立った状態で勇者一行との交戦時したが、矛の穂先が取れたので気をよくして帰って行った。戦闘狂であり、サトゥーとの殴り合いを経て盟友と成り、サトゥーはヘイロン、ヘイロンはクロという名を与え合った。ヘイロンは単純に黒竜の中国語読み。山羊が大好物だが、サトゥーが作る料理にも魅了され、マヨネーズの魅力に目覚めた。彼が魔法で作り出す「竜泉酒」はサトゥーが交渉材料としてしばしば利用している。
ミト
王祖ヤマトの墓所「夢晶霊廟」の水晶柱から現れた謎の黒い長髪の美女。術理魔法の使い手。
暗号を解いて墓所内にやってきたジョンスミスやNo.1たち7人のホムンクルスたちによって目覚めたが、その際、「イチロー」という名を口にしている。サトゥーの本名はスズキイチローであるため彼との何らかの関係性があると思われる。ジョンスミスとリリオの関係性をからかい気味に尋ねたり別れた経緯をしつこく聞いたりと女子っぽい性格。「宝物庫」かそれに準ずるスキル又はユニークスキルを持っている。無詠唱魔法を使うことから勇者か転生者であるとジョンスミスは判断している。偶然、セーリュー市の迷宮選抜隊が魔物に襲われている所に遭遇し、ジョンがリリオを助けたいと言ったためホムンクルス達やミトも加勢した。その際、魔物の大群や中級魔族を余裕で倒すという底知れぬ強さを見せた。その後はファウの街で女給をしていたが、領境の山に住み着いた下級竜をフジサン山脈に返すためジョンたちと別行動することになった。

魔王[編集]

黄金の猪王
かつてオーク帝国を率いてフルー帝国を亡ぼし、王祖ヤマトと天竜の軍勢に敗れたオークの魔王。オークだった頃は「黄金王陛下」と呼ばれていたが、魔王化した際に容姿が変化し猪頭になった。黄・青・赤・黒・緑・桃の6体の上級魔族を従え勇者を2人殺したと言われる最強クラスの魔王。
ユニークスキルは3つで、自分の筋力や武器を強化する「一騎当千」、死んでもアンデッドとして復活する「万夫不当」、肉体を自由自在に変化させる「変幻自在」を持つ。物理系スキルは剣や回避を持ち、爆裂や破壊のようなレアな魔法も無詠唱で使いこなす。「下級魔法無効」スキルや魔法の小盾に加え、「物理ダメージ99%カット」「魔法ダメージ90%カット」の効果がある「金鱗障壁」と呼ばれる金色の肌で身を守る。武器は神授の聖剣に匹敵する2振りの柳葉刀や、「変幻自在」で肋骨から作った槍と破壊魔法を纏わせた黒炎骨刀。さらに即死や石化などの効果を乗せた魔眼も使うことが出来る。
赤青の上級魔族と魔王信奉者集団「自由の翼」が公都の地下の「猪王の迷宮」遺跡で行なった儀式により、誘拐されたセーラに憑依し彼女の肉体を内側から引き裂いてその中から復活する。この時のレベルは120。サトゥーと死闘を繰り広げ、剣術と無詠唱魔法を織り交ぜた高い戦闘技術で彼を今までに無いほど苦戦させ、武器の貯蔵が無くなりかけるほどに追い詰めた。聖なる武器で滅ぼされる度に「万夫不当」で13回も復活したが、ユニークスキルの過剰使用で徐々に理性を失い、最期には魔力を過剰充填した青液と中級火魔法「火炎炉(フォージ)」の組み合わせで生じた聖なる青い烈光で跡形も無く焼き滅ぼされ、復活を果たせず消滅した。
狗頭の古王
かつてセリビーラに出現した魔王。神に苦しめられる人々を解放したいと願い、20000年前に世界中の神殿を破壊し、古代ララキエ王朝を滅ぼした。「邪神」と呼ばれるほどの力がある最強の魔王とされており、称号に「真の魔王」「魔王」「解放者」「虐殺者」「救世主」「神を騙る者」「神敵」を持つ。伝説では8人の神、あるいは竜神と天竜によって倒されたとされるが、本人によると幾度も魔神に挑んで殺されているらしい。迷宮下層の転生者達とも面識がある。紫色の体毛と狗の顔が特徴。基本の姿は180cmほどの背丈だが、身長5mの狼男、狼そのものなどの姿に変化することも出来る。
ユニークスキルは破格の9つで、物理攻撃を完全無効化する盾を作る「絶対物理防御(アンチ・フィジカル)」、精密射撃系の魔法や武器の精度を狂わせる「確率変動(トリックスター)」、魔法陣から眷属を召喚する「眷属召喚(コール・ファミリーア)」、無数の眷属を呼び出す「軍団召喚(レギオン)」、眷属を狂乱させ攻撃能力を底上げする「滅心狂乱(バーサーカー)」、トロールの魔王から奪った概念を編み上げた球体を操る「森羅万象(ライブラリ)」、魔法を完全無効化する漆黒のカーテン「絶対魔法防御(アンチ・マジック)」、自分の周囲に消滅効果を持った暗紫色のドームを展開する「神喰魔狼(フェンリル)」を持つ。主な武器はグレイブのような3mほどのポールウエポン。全盛期には四天王と称された4体の強力な眷属を操った。
迷宮都市に蔓延する大量の瘴気を利用し、アリサが「階層の主」に使った召喚陣に便乗して復活を果たす。レベルは140。理性を保っていたためその場にいた面々を見逃すが、世界中の神殿を焼き払うことを宣言したため大砂漠でサトゥーと交戦することになる。サトゥーのことを魔神だと思っていた。サトゥーの上位互換といえる魔神と交戦した経験から、交渉のため本気では無かったとは言え次々と彼の力を打ち破る。だが乱入してきたパリオン神らしき謎の存在によって自身の行動が黒幕が文明の発展を妨げ神々の力を弱めるためのものだと気づかされ、信仰を捨てない人々を殺した罪悪感に押しつぶされて「狂える魔王」に堕ちる。激情のままに世界を滅ぼそうとしたが、サトゥーの最強魔法「流星雨」で1000個を超える巨大隕石の飽和攻撃を受けて死亡した。
クロウ
「狗頭の古王」のかつての姿と思われる、犬の頭の少年。ララキエに侵入したことがあり、レイとも面識があった。狗頭の復活直前、魂のようなものが大砂漠や迷宮都市で目撃されており、サトゥーによって狗頭が倒された後で止めを刺した彼に礼を述べ、後を託して消えていった。
炎王
狗頭の四天王の一体。炎獣という体長70m以上のティラノサウルス。レベル82。種族固有能力で物理攻撃を半減し、光系火系攻撃を無効化する。火炎ブレスが得意技で、空も飛べる。
神の使徒によってイシュラリエ近海の火山島「火吹き島」の神殿に封印装置で封じられていた。骸骨王が封印を解き、イシュラリエ艦隊を壊滅に追い込むが、島にやってきたサトゥーに蹴り飛ばされ、爆縮(インプロージョン)の魔法で頭を消し飛ばされて死亡する。
海王
狗頭の四天王の一体。巨大な蛸型海魔(オクトパス・クラーケン)。巨大な複眼と8本の触腕を持つ。アダマンタイトを切り裂くララキエの「天罰砲」も通じず、4体の眷属の中で最強だと言われていた。
ララキエは生け贄の聖女と呼ばれる姉妹を利用して制御しようとする実験をしていたが失敗に終わり、止む終えず墜落したララキエそのものによって海魔領域に封印されてきた。骸骨王が配下にしようと封印を解いたが、サトゥーの「集光」と「光線」でララキエの天護光蓋ごと両断されて死亡する。
空王
狗頭の四天王の一体。ロック鳥と呼ばれる鳥の魔物。レベル87。翼を広げれば島ほどはある巨体を持ち、真空の颶風を放つ。光物が好きで、宝石の原石を収集する習性を持つ。
天竜によって追い払われ、海魔領域にある島を巣にしていた。だが島を訪れたサトゥーが聖剣クラウソラスで斬り伏せ駆除された。
陸王
狗頭の四天王の一体。神の使徒に封印された。
ゴブリンの魔王
千数百年前に出現し、エルフの光船さえ沈め、神にさえ排除されなかった大魔王。パリオン神が竜神に勇者召喚を願ったとされている。サガ帝国の初代勇者と戦い、竜神とパリオンから授けられた2本の聖剣で討伐された。
蠍人の魔王
かつてセリビーラに出現した魔王。無限の軍勢でオーク帝国を苦しめた。
蟲毒の魔王
かつてセリビーラに出現した魔王。疫病と飢饉で中央小国群をいくつも滅ぼし、サガ帝国の人口を半減させた。
砕嵐の魔王
かつてセリビーラに出現した魔王。竜巻を操りシガ王国の都市をいくつも破壊した。

魔族[編集]

黒の上級魔族
声 - 三宅健太
目玉魔族の主であり、レベル62の上級魔族。王祖ヤマトと戦った古参魔族の1体。黄色魔族の影のように描かれ、神出鬼没と紹介されている。一人称は「ワガハイ」であり、目玉魔族と同様セリフの後「~~ワガハイ○○」と付けるおかしな口調の為、サトゥーからは「ワガハイ君」などと呼ばれていた。7mの巨体に、雄羊の角と蝙蝠の翼、4本の腕、二股に分かれた尾が特徴。風、雷、闇の魔法と格闘スキルの他、「飛行」「石化の吐息」「毒」「自己再生」「眷属創造」といった固有能力を持ち、戦闘時には強化魔法で「物理ダメージ90%カット」したり「物理攻撃力を300%アップ」させる。
配下の目玉魔族の召喚により「悪魔の迷宮」に出現し人々を圧倒するが、勇者に扮したサトゥーには及ばず神剣の一撃で滅ぼされる。この戦いでサトゥーは「勇者」の称号を得た。またサトゥーが異世界に転移する前日にルモォーク王国を襲撃し、8人目の召喚者を誘拐した嫌疑がかかっている。
赤肌魔族
赤い肌に鹿のような角をつけた体長4mの上級魔族。黄金の猪王の筆頭幹部。レベル63。「オジャル」語尾が特徴。空間魔法の使い手。「反射の守り」というチートのような魔法を使う。
公都地下の迷宮跡地で魔王復活をもくろみ、サトゥー相手に時間稼ぎをしたが、反射の守りの「吸気口」と「排気口」を魔刃糸で絡め取られて生じた隙間から聖剣デュランダルに切り捨てられ消滅した。
青肌魔族
青銅色の肌に水牛のような角と2対4枚の翼を生やした上級魔族。黄金の猪王の筆頭幹部。レベル63。「ナリ」語尾が特徴。重力魔法の使い手。
公都地下の迷宮跡地で魔王復活をもくろみ、サトゥー相手に時間稼ぎをしたが、赤肌が敗れた瞬間に縮地で距離を詰められてしまい詠唱が間に合わず聖剣デュランダルに切り捨てられ消滅した。
黄肌魔族
黄色い肌に2つの頭をもち肩から水牛のような角を生やした上級魔族。人族の3倍を超える巨躯。黄金の猪王の筆頭幹部でリーダー格。並みの魔王より強かったとされ、レベルは71。「デス」語尾が特徴。黄衣の魔法使いに扮して各地で暗躍していた。レベル310のサトゥーをも上回る3300ポイント近い莫大な魔力を持ち、「召喚魔法」「精神魔法」「炎魔法」などを得意とする魔法戦主体の魔族だが近接戦闘も強く、6年前には勇者ハヤトの一行に仲間の半数を失わせるという壊滅的な被害を与えた。回復玉(キュアボール)という魔物を召喚して自分を回復させながら障壁で身を守り、魔法で遠距離攻撃を行うのが得意。
レイの父を骸骨王に変えてララキエを浮上させる手伝いをしたり、ムーノ市やセリビーラの迷宮で魔王復活に利用するための瘴気を収集し、迷賊達に魔人薬の製法を教えるなど色々と暗躍していた。バンやムクロ、「迷宮の主」とレベル99の「太古の根魂」を改造したこともあった。武術大会会場に出現し持続式の召喚魔法で大量の魔物を送り込んで人々を苦しめたが、勇者ナナシのあまりにも理不尽な力により切り札の大怪魚トヴケゼェーラの群れを全滅させられたあげく、全魔力を吸収されて弱体化したところでハヤトの攻撃を受け、「やり直しを要求するのデース」と断末魔をあげながら消滅した。
大怪魚(トヴケゼェーラ)
黄肌魔族が使役する魔物。全長300mで黒いクジラのような姿をしており、空を飛ぶ。名前は恐らく日本語の「飛ぶ鯨」の聞き間違い。竜さえも手こずる伝説の空中要塞として知られる。また、体内には「生命強奪(ライフ・ドレイン)」というスキルを持つ線虫型の魔物が寄生している。
黄肌魔族に召喚され、レベル97の個体が7頭も公都に現れたが、鯨肉に興奮したナナシの「集光」と「光線」の合体魔法で瞬殺された。その肉はステータスを一時的に1割増しにする食料、「銀皮」という硬質化した脂肪層は耐衝撃性の高い繊維、ヒレは空力機関の材料、水晶体は光線銃の部品として、余すところなく有効活用されている。
緑の上級魔族
ザマス語尾が特徴。黄金の猪王の筆頭幹部。緑色のヘビとして描かれるが、変幻自在だったと伝わっており、勇者の鑑定スキルさえ欺く能力を持ち、王祖ヤマトの軍を混乱に陥れたとされている。本体は表に出ず、「擬体(アバター)」を利用して行動する。
迷宮都市では誘拐したポプテマに精神魔法をかけて洗脳し、大量の瘴気を生産させようと暗躍していたが、サトゥーの「聖光鎧」スキルで擬体越しに本体まで響くダメージを与えられて撤退する。レッセウ伯爵領でも暗躍していたが、その際の戦闘で擬体は破壊されている。
桃色の上級魔族
黄金の猪王の筆頭幹部。桃色の餅型スライムとして描かれ、防御特化とされている。
目玉魔族
声 - 浜添伸也
セーリュー市に潜んでいた下級魔族。一人称は「ワテクシ」で、セリフの後「~~ワテクシ○○」と付けるおかしなしゃべり方をする。レベルは36、「火魔法:魔族」「闇魔法:魔族」スキルと、種族固有能力で「邪眼:魅了」を持つ[11]。リザ、タマ、ポチの前の主人であったウースに憑りつき、セーリュー市内で騒動を起こした後、その地下に迷宮を創造する。その後、勇者に扮したサトゥーやゼナたちに追い詰められるが、主である「黒の上級魔族」を召喚した後、喰われて吸収された。
偽執政官
ムーノ男爵領で暗躍していた下級魔族。種族特性で「飛行」「分身」「変身」「下級魔法耐性」、スキルとして「精神魔法」「死霊魔法」を持つ。レベルは40ほどだが、分身を1つ作るごとに本体のレベルが1ずつ低下する。分身と本体の位置を入れ替える能力を持つため非常にしぶとく、憑依した相手の能力を使うことも出来る。
「黄金の陛下」の復活の為、3年前からムーノ領の執政官に化け、騎士を含む犯罪歴のある相手に分体を憑依させ、領民の怨嗟や怨念を集めていた。精神魔法を使って領主を騙し、領軍を同士討ちで壊滅させ、ガボの実で増殖させた15000匹のデミゴブリンを操ってムーノ市を攻撃する。だが、カリナに計画を聞かれたことがきっかけになり、ゴブリンの群れは援軍の巨人たちに駆逐され、瘴気を溜めていた「邪念壷(カオス・ジャー)」も持ち出させた配下の文官や武官が自分達の企みで増加した盗賊によって道中で殺害されたことで輸送に失敗。自ら騒霊(ポルターガイスト)化してムーノ城の魔砲へ取り憑き市街を焼き払おうとしたが、発射直前にムーノ男爵が都市核の掌握に成功したため不発に終わり、最期は勇者に扮したサトゥーに倒された。
プニ玉
迷宮都市で発生。桃色のスライム。桃色の粘液が人を呑み込むと服や生皮を溶かされるが生きている。生物から恐怖と苦痛と憎悪を搾り取るためのものらしい。「吸収」「増幅」「再生復元」「障気生産」というスキルと種族固有能力で、生物を呑み込み、呑み込んだ人を瀕死状態から一定値まで回復させ、瘴気の材料にする。なぜか核がない。
迷宮都市に出現したものは、牢内の迷賊を吸収してレベル40となり市街に溢れ出る。しかしサトゥーによって犠牲者を救助される過程で、指から出した魔刃でみじん切りにされ死亡した。
下級魔族
迷宮都市で発生。レベル30。緑色で「ザマス」という奇妙な口調。巨大な目玉が大部分を占め、その目玉から直接腕と翼がはえている。セーリュー市の下級魔族の色違いのタイプ。「精神魔法」「影魔法」といった厄介なスキルを持つ。
長角魔族
「長角(ロングホーン)」で変異した中級魔族。
公都のテニオン神殿を襲撃したものは直立する薄紫色の肌をした雄牛型で、レベルは45もあったが外聞よりセーラの救命を優先したサトゥーに雑魚扱いされ、妖精剣の一撃で消滅した。
迷宮都市で迷賊が変化したものは8本腕に銀色で全身が剣でできているような姿。レベル40。腕による突きはそのレベルに見合わないほど鋭い。獣娘やナナを軽々とあしらうほど強く、ギルド長の「豪炎弾」でも半分もダメージを与えられなかった。しかし、サトゥーの魔刃を帯びた石槍で魔核を貫かれて倒された。
短角魔族
「短角(ショートホーン)」で変異した下級魔族。
「自由の翼」構成員が変異したものは公都の都市で暴れた。グルリアン市に出現した個体はレベル30で「変身」「炎掌」の種族特性と「怪力」「剛身」のスキルを持つ6本腕のゴリラのような前衛タイプで、カリナやサトゥー一行の尽力で被害が大きくなる前に倒されたが、他の都市では大きな被害を出している。
公都のテニオン神殿を襲った2体は、レベル30で「伸縮」「鋼身」「再生」の種族特製持ちの鈍色の触手を生やした巨漢と、銀羽虫を作り出す「生産」と「防御壁」の種族特性に「雷魔法」「指揮」スキル持ちの鳥の巣頭で、どちらもリーングランデとシャロリックによって討伐された。
迷宮都市では探索者ギルドに捕縛された迷賊が「短角」で変異し、複数体が出現した。口からナパーム弾のようなものを吐き出して攻撃する蜥蜴型は、サトゥーの石飛礫一撃で倒された。下半身が蜘蛛、上半身が蟷螂で、4本の腕は全て剣や斧のような武器になっている女性魔族は、武器化した腕や乳房棘で攻撃していたが、チーム「ペンドラゴン」に翻弄されてサトゥーの投石で消滅。透明化能力を持つ魔族は攻撃し赤鉄の探索者を倒すが、レーダーとAR表示の前になすすべもなくサトゥーによって妖精剣で一刀両断される。熊型魔族は襲いかかったルルに投げ飛ばされ、チーム「ペンドラゴン」に倒された。
馬頭の中級魔族
1400匹の魔物を率いてレッセウ市を襲った魔族。レベルは40以上で、火魔法を得意とする。当時のレッセウ伯爵を殺害し領軍を壊滅させ、急拵えの民兵とセーリュー市の迷宮選抜隊を苦しめたが、ミトの術理魔法で滅ぼされた。
剛毛魔族
「自由の光」構成員によってセリビーラに召喚された中級魔族。銀色の毛皮と6本腕が特徴。レベルは45で、土魔法や格闘戦を得意とし、自分にそっくりな分体をレベル30の下級魔族として製造する能力を持つ。迷宮都市にやって来たヘルミーナを襲撃したが、居合わせたチーム「ペンドラゴン」の協力を受けた彼女に倒された。

[編集]

アコンカグラ
竜神。異世界に最初から存在していた神で、世界最強とされる存在。眷属である竜たちと、大陸最大の源泉があった「竜の谷」を支配していた。フルー帝国から2tもの蒼貨を貢がれ、「黄金の猪王」に対抗する兵器として「竜焔玉」を下賜したこともある。しかし、異世界転移したばかりのサトゥーが使用した最強魔法「流星雨」3発によって眷属共々死亡した。
パリオン
別の世界からこの世界へ渡ってきた神の1柱。幼き女神と称される。魔神に苦しめられる人々を救うため、竜神に「勇者召喚」の魔法を願ったと伝わっている。
「狗頭の古王」からパリオンと呼ばれる謎の童女はサトゥーを「私の勇者」と呼んで目をかけている。サトゥーと狗頭の交戦に介入した際には、最強の魔王を一方的に封印するという圧倒的な力と、人の営みに興味を示さないという神話と乖離した性格を見せている。本人によると他の神のように文明を抑制したり、天災を起こして自作自演で信仰心を集めるような真似はしていないらしい。
魔神
別の世界から現れた神の1柱。魔族の神で、「魔王」という仕組みを作って昔から人々を苦しめている。「魔王」や「魔族」といった「適度な災害」は信仰心を集めるのに役立つとして他の神々も感謝している節がある。この神を崇める人々は「自由」を標榜しているが、実は信仰を広めさせないために文明の抑制を主導しているとみられている。下級魔法をサトゥーの中級魔法に等しい威力で使い、次元刀や虚無刀、神舞装甲、竜破斬といった武器を操るらしく、あらゆる能力と発想でレベル310のサトゥーを超えている。またロリコンでもあるらしく、実際に幼い容姿のエルフたちの里は今まで一度も魔王や魔族に襲われたことがない。

国家と都市[編集]

シガ王国
「黄金の猪王」と戦った勇者、シガ・ヤマトが建国した国家。シガ王家のもとに3公(オーユゴック家・ビスタール家・ドゥクス家)などの貴族が仕えている。迷宮資源大臣以外の大臣職や将軍職は門閥貴族によって独占される。身分制度が厳格で上位貴族の権力が強いため、平民への無礼討ちも行われることがある。やや男尊女卑の傾向があり、基本的に結婚した女性は家庭に入る。識字率は低め。人族が主体で、領地によって亜人の扱いにも差がある。貴族の間では、魔族が相手の際は領土を超えて軍事的に協力するという取り決め『蒼の誓約』がある。
セーリュー伯爵領
東西に60キロ、南北に70キロほどの広さがある。面積的には東京都千葉県の中間ほど。シガ王国の外れに位置し、灰鼠首長国や竜の谷と隣接する。
兵卒でもワイバーンと戦わされることで有名であり、領軍の職場環境はなかなかにブラック。
セーリュー市
セーリュー伯爵領の領都。竜の谷から20kmほどの距離にある城塞都市。人口割合は8割が市民、2割近くが奴隷で、貴族、商人などの裕福層や神官・巫女は数パーセントである。種族では人族が9割を占める。田舎すぎるために他国から狙われることもなく、時々あるワイバーンの襲来を除けば平和そのものであり、亜人との間で起こった戦争も10年以上前のものが最後である。昔は猟師や農民が獣人に殺されたりしていたことがあるため市民には獣人差別の意識が根強く、宿屋では部屋に泊めてもらえず理不尽な理由でも躊躇なく亜人の子供に石を投げつけるほど。揚げたコウモリの翼に黒味噌を付けた「竜翼揚げ」や、甘い芋の餡を練り込んだパンが古くからの名物で、ジョンスミスが考案した市の名を冠する「セーリュー揚げ」と呼ばれる肉無しポテトコロッケも新たな名物になった。
東町の通りには露店が並び、西町には娼館や奴隷商会がある。そのため西町の方はやや治安が悪く、獣人奴隷もこちらに多い。
下級魔族の策略により、大陸で7つ目の生きた迷宮「悪魔の迷宮」が誕生、159名の人が巻き込まれ、黒の上級魔族も出現したが、仮面の勇者(サトゥー)によって事態は解決した。これにより迷宮運営のノウハウを学ぶため、セリビーラへ選抜隊を派遣することになった。
カノイナの街
セーリュー伯爵領の街。羊乳酒が名物で、出身者によると酔っ払いと羊しかいないとのこと。
クハノウ伯爵領
セーリュー伯爵領とムーノ男爵領に挟まれた領土。旧ムーノ侯爵領時代から続く流民や、銀鉱山を狙うコボルドの対処に悩まされている。ダイコンなどの野菜クズの漬物「クハノウ漬け」(≒福神漬け)が名物。
セダム市
クハノウ伯爵領の城塞都市。規模はセーリュー市と同等だが、人口は2割り増しで亜人が少ない。外壁沿いに流民の集落が並んでいる。
幻想の森
クハノウ伯爵領内、ノウキーの街の南東部にある森林地帯。源泉の支配者は名前を捨て、「幻想の森の魔女」を襲名する。普通の生物だけでなく幻獣も生息している。クハノウ伯爵との間で魔法薬を定期的に卸す代わりに森へ狩人などを立ち入らせないように契約を結んでいる。
ムーノ男爵領
オーユゴック公爵領の北部に位置する領地。面積は北海道程度。全体的に平地が占めており、ムーノ市の北西に領地の3割ほどを占める大森林が存在する。クハノウ伯爵領とオーユゴック公爵領を結ぶ街道沿いは平地が多いが、ポツポツと標高の低い山が存在する。また領境付近には標高の高い山々が連なっている。古くはオーク帝国の領地で、サガ帝国との戦争における前線だったと伝わっている。人口はかなり少なく、領都以外に人口が10000人を超えている都市はない。また亜人差別も酷いわけではないが、人族と亜人が共存している場所はない。
かつてはムーノ侯爵が統治下で当時最大の権勢を誇っていたが、あまりに横暴な行いを続けたことで、処刑され「不死の王」として蘇った魔術師ゼンがほかの犠牲者も不死の魔物(アンデッド)の軍勢に変えて侵攻し、復讐で傍系に至るまで係累全てが滅ぼされる。更にその後就任した領主もほとんどが変死か怪死している。ただ客として訪れただけの貴族も不幸になることから「呪われた領地」と忌み嫌われている。
オーユゴック公爵の係累のレオン・ドナーノ準男爵がムーノの家名と領土を引き継ぐが、都市核との契約不能により領主としては異様に爵位の低い男爵として統治することになった。以前は貧乏なだけの領地だったが、3年ほど前に執政官の交代に乗じて魔族が民衆の苦痛を瘴気産生に利用するため暗躍し始め、それ以来続く飢饉のせいで奴隷に身を落としたり盗賊業に手を染める領民が後を絶たない。役人達は腐敗し、犯罪歴を持つ兵隊達が盗賊以上に好き勝手していて無政府状態に近い酷いありさまとなっている。人材不足も深刻で、当初は領内の爵位持ち貴族が2名、うち永代貴族はムーノ家だけ、執政官候補のニナは魔族の策略で投獄中という状態にあった。
その後、魔族によって盗賊討伐任務中の1000名ほどの領兵が殺害され、デミゴブリンの軍勢により手薄になった領都が陥落しかけるが、勇者の活躍と領主の正式就任により最悪の状況を脱し、サトゥーやアリサの協力も得て人事の再編や飢饉対策に乗り出している。また不足が著しい人材に関しては、新執政官の伝手でボルエハルトへの留学やオーユゴック公爵領での公募などを進めている。
ムーノ市
ムーノ男爵領の領都。男爵領で唯一人口が10000人を超える都市。広さはセーリュー市の倍近いが、人口は半分以下。領主の城は都市の3割を占め、王都、公都に次ぐ規模の大きさがある。城には長射程の魔砲が置かれており、侯爵時代には弟が治める都市をゼンの配下の魔物ごと焼き払ったとされるが、現在はゼンの影魔砲で破壊され発射不能になっている。領主が都市核と契約できずにいたため気候が安定せず、飢饉に悩まされていた。
魔王復活に必要な瘴気の温床として3年前から執政官に化けた下級魔族に利用されており、2年前には養護院が閉鎖されて市内では魔王信奉組織も横行していた。魔族の企みで15000匹に増殖したデミゴブリンの襲撃を受けるが、その事実に気付いた男爵次女カリナの尽力とサトゥー一行や森巨人たちの協力により救済される。
その後はサトゥー一行の援助で怪我人や重病人が魔法薬で治療され、飢饉対策に区画整理された畑でガボの実の栽培を開始、名産品の創出と市民の自立支援として川魚の練り物「ササカマ」(≠笹蒲鉾)の生産が行われるようになる。
ペンドラゴン砦
旧ムーノ侯爵家時代から存在していた砦。元は侯爵所縁のアンデッドの巣窟と化し「怨霊砦」と呼ばれていたが、サトゥー一行が浄化を行い、彼の授爵後は別荘扱いで近隣住民の雇用のために管理を任せている。
森巨人の里
ムーノ男爵領北西部の森林地帯に存在する、「山樹」という樹高2kmの大木の周囲に形成された集落。平均レベル31の森巨人が10名、平均レベル20の小巨人が120名、その他の種族が1000人ほど(内訳は、獣人族:鳥人族:妖精族=5:4:1)住んでいる。旧ムーノ侯爵領時代に何らかの遺恨があり、縁戚ではないムーノ男爵家の人間まで敵視している。かんぴょうの原料が自生している。
サトゥーたちが訪問する少し前にヒュドラに襲撃され、巨人族の子供たちがその毒に苦しんでいたが、サトゥーの提供した解毒薬で回復した。その恩返しでムーノ市の危機にも救援を派遣している。
オーユゴック公爵領
3公爵領の一つ。面積は本州くらいと広大(ただし本州ほど細長くはない)で、4つの都市を経由する全長800kmの巨大運河が流れている。都市レベルの街は7つしか無い。総人口の8割が人族。古くはオーク帝国の領土だった。1侯(ロイド家)3伯(ウォルゴック家・ホーエン家・ボビーノ家)8子爵(シーメン家・エムリン家など)の上級貴族12家が家臣団として支えている。葡萄山脈産のオーク石(≒天然ソーダ)などを用いた「オークガラス」がオーク帝国時代からの名産品。
3年おきに大規模な武術大会が行われている。ここで好成績を残すと貴族の家臣として仕官できるため、この時期になると各地から腕自慢が集まり1次予選参加をかけた野試合が至るところで見られるようになる。また公爵軍の近衛隊の入隊条件である「武術大会1次予選突破」を満たすため、爵位を継げない貴族子弟が1次予選免除に必要な魔剣等を求めるのも風物詩である。
公都
オーユゴック公爵領の領都。人口は21万人。シガ王国建国の地として有名な古都。公爵城の周囲の貴族区画には上級貴族の屋敷(1軒1軒が宮殿と言える規模で東京ドームよりも大きい)が立ち並び、港区の大市場は様々な場所から人が訪れ熱気にあふれている。ダイコンを食べるとオークが来るという迷信があり、毛嫌いしている人が多い。地下には「猪王の迷宮」という枯れた迷宮遺跡があり、下水道にはオーク帝国の旧臣が2名隠れ棲んでいる。ガラス細工や硝酸銀を用いたを製造する工房があり、つい最近技術革新が起こり大量生産が可能になった。3年おきの武術大会では2次予選の会場となる。
魔王信奉組織「自由の翼」により黄金の猪王が迷宮遺跡で復活するも、ナナシの活躍で地上に被害が及ぶ前に解決し、ナナシからの情報提供で公爵が組織残党の一斉検挙を行った。武術大会を襲撃した黄色の上級魔族によって多数の魔物が送り込まれたが、こちらも勇者ハヤトやナナシによって討伐されている。
グルリアン市
大河沿いの都市の1つ。公都から300km上流に位置する。太守はウォルゴック伯爵。銘菓グルリアンと呼ばれるおはぎが名物で、1つあたり大銅貨1枚で売られている。都市名は日本人が「ぐるり餡」というおはぎのだじゃれで付けたものと見られている。
公爵領の他の都市と同じく短角魔族の襲撃を受けたが、カリナやサトゥーの活躍により早い段階で対処できたため被害はかなり軽く済んだ。
ツゥルート市
大河沿いの都市の1つ。グルリアン市から船で160kmの距離にある。港の市場では水産物やオークガラスの細工が売られている。
短角魔族の襲撃で大きな被害を受けている。「黄金の猪王」復活の日に太守の晩餐会を「自由の翼」所属の死霊術士が襲うが、ナナシによって撃破された。
スウトアンデル市
オーユゴック公爵の貿易都市。大河の河口に位置する公爵領最南の街。湾内には魔物が少なく漁業も盛ん。外国船への警戒で大型戦列砲艦などの軍艦が配備されている。元はボビーノ伯爵の嫡男が太守を務めていたが、祖父の前伯爵の魔王信奉組織「自由の翼」への協力が露見して失脚したため、カーク・エムリン子爵に太守の地位が引き継がれた。
ムラァス
大河を挟んで公都の対岸に位置する街。治安が悪く「黒街」とも呼ばれている。非合法な商品が取り扱われることもある非公式なオークションが有名で、公都の武術大会見物に来た貴族が訪問するのが風物詩になっている。魔狩人がいるため獣人の比率が高め。
ヨルスカの街
ボルエハルト市の南東にある街。東の山脈の向こうにある小国郡へ続く街道の要所となる。魔狩人と鼬人族の商人しか居ない街とのこと。
コゥーカの街
スウトアンデルを除けば最南端にある街。大河の支流に遡る船便が出ている。
クーチェの街
コゥーカの上流にある街。馬車を搭載できるサイズの船の終着点。近隣住民はカヌーでの移動が主流なので、街道はあまり整備されていない。
プタの街
魔狩人という魔核を採る職業に就く者達が住む街の1つ。東西を2つの山に挟まれた間にあり、西側には守護の城が、東側には枯れたミスリル鉱山跡がある。黒竜山脈に接する辺境の街で治安はあまり良くない。守護はポトン準男爵。比較的亜人が多い。周辺には小規模なデミゴブリンの集落が点在する。また、鳥人族や猿人族の集落ではトマト(地元では赤実と呼ばれる)の栽培が行われており、ケチャップの収益で閉鎖されていた孤児院が再開される見通しとなっている。
守護が賄賂で外国人のダザレス侯爵の横暴を見逃していたせいで市民の不満が溜まっており、侯爵が街に魔物の群れを引き寄せたことで守護の城などに被害を受ける。
オークの幻蛍窟
公都とツゥルート市の中間にある、急峻な葡萄山脈を貫く全長3kmほどの人口トンネル。大河の支流が流れ、幅は大型船1隻がなんとか通り抜けられる程度。色とりどりの光苔水晶による星空のようなグラデーションの中を蛍のような光が不規則に舞う絶景で、王国でも有数の観光名所として新婚旅行の貴族も多く訪れる。景観を楽しむために無灯火で運行する必要があり、船頭は反響定位ができる蝙蝠人族に交代する。
神渡り橋
公都付近に架かる大橋の通称。1000年前に神々が作ったとされる。1km以上ある川を渡すため非常に大きく、最も高いところは船のマストと同じくらいの高さがある。中央部分の40mほどがゴーレムを用いた跳ね橋となっており、その規模はロンドンタワーブリッジに匹敵する。便利なようだが有料道路なので通行人は少なめ。また橋脚は魔物避けの結界柱を兼ねており、水棲の魔物が公都に近づくのを防いでいる。
ボルエハルト自治領
オーユゴック公爵領内にあるドワーフが中心の自治領。幾つかの山を含む直径20キロほどの広さ。都市が一つと複数の村がある。領主はドハル。精霊が少ないため高い樹木が少なく、灌木や赤茶けた茂みが多い。
ボルエハルト市
自治領唯一の都市。人口割合は、ドワーフが6割、鼠人族が2割、兎人族が1割、残り1割は人族や雑多な亜人種達(鼬人の商人、鍛冶場で働く小巨人、ノームやスプリガンなど)である。市長はドリアル。ドワーフが作る鍛造武器や精密な鋳造技術はシガ王国一とされ、職人街は活気にあふれている。
エルエット侯爵領
王国西端の領地。セリビーラの北方に位置している。青紅茶の茶葉や甜瓜が名産。
ガニーカ侯爵領
東西に細長い、(伸びる方角が違うが)地球でいうチリのような形の領地。面積はムーノ男爵領以上オーユゴック公爵領未満。オーユゴック公爵領の半分ほどしかない人口は湾ごとの都市に集中し、漁村もほとんどが湾内にある。
ビスタール公爵領
3公爵領の一つ。シガ王国北西部の領土で、小王国諸国を挟んでサガ帝国と向かい合う位置にある。上質な赤ワインが名産。領内には枯れた迷宮が存在する。
タルトゥミナ
王都直轄領の貿易都市。シガ王国の海外貿易の要で、異国の貿易船が多い。違法薬物の取引が行われるなど治安はあまり良くない。闘技場がある。
迷宮都市での犯罪ギルド摘発とほぼ同時期に密輸業者の検挙が敢行された。
キリク伯爵領
タルトゥミナの南東にある領地。港がある。
ウケウ伯爵領
キリク伯爵領の対岸にある領地。
ケルトン
王都、タルトゥミナ、セリビーラを繋ぐ分岐都市。陸上貿易の要所であり、人が非常に多い。
セリビーラ
王都直轄領の迷宮都市。シガ王国西部の街で、分岐都市ケルトンを超えた先の山向こうの盆地に作られている。太守、迷宮方面軍司令官の将軍、迷宮資源大臣を兼任する探索者ギルド長の三者が対等に近い立場を持つ。
太守は王都の門閥貴族でも最上級の権勢を持つ上級貴族だけから選ばれ、現在の太守はアシネン侯爵。衛兵の統括も太守の役目である。迷宮に潜る者たちを管理する探索者ギルドは迷宮資源省の管理下にある国家機関で、ギルド長は名誉伯爵相当の迷宮資源大臣を兼任する。また迷宮方面軍が魔物の氾濫に備えており、駐屯所まで魔物を連鎖暴走(トレイン)させた者は重犯罪者となり、殉職者を出した場合は極刑もあり得る。
迷宮から魔物が街へ溢れる事態を想定して、遅滞防御をするために大通りを除く全ての街路が複雑な迷路のように入り組んでいる。また、探索者ギルドは太守公館の前にある東ギルドと迷宮のある西門前の西ギルドの2箇所があり、後者は1000人規模で人が入れる広場に面した小国の宮殿のように立派な建物で都市の中で最も賑わっている。西の大砂漠地帯と接しているため周囲は荒地ばかりで、作物を育てられる土地に乏しく、魔法薬が需要に対して常に不足気味になっている。瘴気の処理がされていない食品を食べることが多く、程度の差はあるが「瘴気中毒」を患っているものが貴族含め人口のおよそ2割も存在する。治安がいいとは言えないが、荒っぽい者が多いため窃盗事件はかなり少ないらしい。派手な格好を好む探索者の影響で、その嗜好に引きずられて全体的に派手で露出高めな衣装が流行している。
太守代理のソーケルが違法薬物の密輸を行なっていたが、探索者ギルドの斥候や迷宮方面軍の諜報部員によって犯罪ギルドごと一斉摘発された。その後、ギルドの牢に捕縛されていた迷賊たちが魔族に洗脳されていたポプテマ相談役の手引きで魔族に転生して市街で暴れるという事件が起き、対応できる実力者たちが総出で当たったことで解決したものの建造物に大きな被害を受けた。当初は太守が公立養護院を閉鎖していたため多くの浮浪児が路上生活していたが、サトゥーの働きかけで子供達は保護されている。
セリビーラの迷宮
セリビーラの地下に広がる、大陸最古の迷宮。上層、中層、下層に分かれており、シガ王国西部の大砂漠の地下まで延びている。「区画」と呼ばれる小部屋の集合体が塊茎のように100以上も連なる構造をしている。
探索済みエリアには昔の探索者たちが立てた「標識碑」という、区画番号・入り口からの距離・通し番号が記されたものが等間隔に配置されている。暗い迷宮で同士討ちを防ぐために、人が近づくと青く、魔物が近づくと赤く光る機能が備わっている。湧穴が開く前には青と赤が交互に点滅するため予測が可能。ただし迷賊のような人間の犯罪者には対応していないため、光り方だけでは安全を確認できない。
中層には赤鉄証以上の中堅探索者以上しか入れない。上層に比べて急に魔物が強くなるわけではないが、特殊攻撃を使う相手が増えるため総合的な難易度は上層より高い。また、中層には亜人の弾圧を逃れたものたちで作った「迷宮村」という集落が存在する。
下層には最大レベル80の邪竜(エビル・ドラゴン)一家などが生息し、最深部の「試練の間」にはレベル99の「太古の根魂(エルダー・ルート)」という強敵が陣取っている。また、「青い人」と呼ばれる吸血鬼達や、その友人の転生者が住んでいる。「区画の主」「階層の主」は存在しないと思われているが、実際は迷宮の主を守るために下層に住むバンたちが定期的に主を狩っている。
「迷宮の主(ダンジョン・マスター)」はムクロの妻。ひねくれ者なので、ムクロの住居以外を監視して、探索者が欲しいと言ったのが聞こえた物は絶対に出現しない設定にしている(曰く「物欲センサー」)。上層・中層・下層の「階層の主」を倒して証を3つ全て揃えると、迷宮核が危険に晒される。
国有鉱山のような扱いのため、迷宮内で採れた魔核は全てギルドで回収される。ギルドはあくまで魔核の安定回収を目的としているため、それ以外の素材は規定価格でしか買い取れず依頼者との直接交渉を推奨している。なお、魔核以外の素材には一切税金がかかっていない。
過去に貴族たちが血みどろの争いを繰り広げた歴史の間でトラブル防止のためにできた慣例として、「階層の主」の戦利品は「国王に献上する」という形で一旦没収され、王都で開かれる公正なオークションで売却された後に、その収益と同じ金額が後日「褒美」として国王から与えられる。なお、ごくごく希に戦利品として出る「国家間の均衡を崩す」ような武具や魔法道具は、オークションに出品されず王城の宝物庫に納められたままになるが、その品が出品された場合に入札されると予想される額の倍を支払われる。戦利品のなかの1品だけは討伐したパーティーに優先所有権がある。
内部では迷賊が危険地帯の先に拠点をいくつも作って、魔族から教えられた技術で違法薬物の材料を攫ってきた探索者や運搬人に製造させていた。だが、クロによって全ての迷賊が捕縛され、虜囚となっていた200名弱の女性たちも無事に解放された。さらに「狗頭の古王」までが復活したが、大砂漠へとサトゥーが転移させたため内部に被害は出なかった。
迷宮村
ガルタフト王による400年前の亜人戦争の際に、地上の弾圧から逃れた亜人族が迷宮中層に築いた村。蜂使いと呼ばれる魔物使いの人族と土岩人や泥人という妖精族が、深さ30m、幅50mの奈落の中に作られた蜂系魔物の巨大な巣跡を利用して建築した。湧穴ができない場所で、魔物の通り道をふさぐことで安全を確保しており、夜目が利く蝙蝠人族が上空を巡回している。貴族に対する逆差別があり、税金も貴族の方が重く、村長の法に違反した相手は容赦なく処刑される。危険な道を最短距離で突っ切っても3時間はかかり、安全に進むなら3日ほど必要な距離にある。迷宮下層の「青い人」と年に数回取引を行っている。犯罪歴のある住民もいるため安全とは言えないが、甲虫狩りで泊まり込む探索者もいる。
太古の根魂(エルダー・ルート)
セリビーラの迷宮最深部に生息する魔物。レベル99。種族固有能力に「超振動」「生命強奪(ライフ・ドレイン)」「再生」「擬死」「眷属創造」を持つ。樹液は美味いらしいが、触れるだけで「生命強奪」が発動するため、吸血鬼くらいしか味わうことができない。
ムクロ、バン、「迷宮の主」、黄肌魔族が協力して魔改造した魔物。「神を殺せる魔物」というコンセプトだが、300年の試行錯誤でも「神の使徒」を倒すのがせいぜいだった。群体のようなものなので一度に全てを破壊せねば無限に再生する。
クロと交戦するユイカの救援として「迷宮の主」が考えなしにユイカの異空間へ送り込み、両名に攻撃を開始するが、「箱庭創造」で作られた異空間の中でクロの攻撃を受け完全消滅する。
蔦の館(つたのやかた)
賢者トラザユーヤが迷宮都市滞在中の拠点としていた館。都市南東部の貴族街に隣接する森の中にある貯水池の上流に建てられており、「郷愁(リターン・ホーム)」の魔法と空間系の結界で守られている。都市核を参考にしてレベル50級の魔物の魔核と大量の聖樹石で作った「偽核(フェイク・コア)」によって迷宮都市の水源を抑えると共に、迷宮に流れる魔力を奪ってその拡大を阻害している。館の地上部分はフェイクで、本体に当たる地下部分には工房や設備に加え100部屋を超える居住区が存在する。貴重な道具や優れた技術が残されているため、太守が代替わりするたびに軍を率いて襲撃されるが、昔からの住民は決して敵対しない。
レッセウ伯爵領
三方を他の貴族領に囲まれ、残る一方でフジサン山脈に接する。「レッセウの血潮」というあまり質の良くない赤ワインが作られている。
魔族の攻撃で領軍が壊滅したために軍による領内の巡回まで手が回らなくなり、魔族軍の生き残りの魔物たちが各地に巣を作り放置されたままになっている。
レッセウ市
レッセウ伯爵領の領都。中級魔族の奇襲で大打撃を受け、領主が死亡し領軍も壊滅している。
ゼッツ伯爵領
レッセウ伯爵領と国王直轄領の間にある土地。南北に長い。隣のレッセウ伯爵領に魔族が出た影響で主要都市に軍を集中させており、巡回が疎かになって領内の魔物が増えつつある。
ファウの街
ゼッツ伯爵領最南端の街。下級竜が谷間に住み着いたせいで、そこに住んでいた亜竜が王都へ続く峠に移動し交通が妨げられていたが、シガ八剣の兵務が派遣されて解決した。
ボルエナンの森
シガ王国の南東にある大樹海。広さは隣接するオーユゴック公爵領の3〜4倍で、ボルエナン氏族のエルフ数千名と様々な妖精族が暮らす。最初に到着する町並みは400年前に勇者ダイサクが主導して作った「エルフらしい」ツリーハウスでできているが、これはあくまで客人の歓迎用。世界樹の根を天蓋とする半地下に、ガラス窓や自動ドアが使われた近代建築の居住区が別に存在している。奥の区画に生えている世界樹の恩恵で瘴気が極めて薄いため、魔物と戦える修練場は森の辺縁部に存在する。陸路で向かうには成竜や多くの魔物が生息する「黒竜山脈」を超える必要があり、海龍諸島から続く「妖精の迷い海」は「彷徨いの海(ワンダリング・オーシャン)」という魔法で守られているため海路での侵入も困難で、それ故に秘境扱いされている。
里のハイエルフがフルー帝国時代にフルー帝国製の遊技機器に嵌まって大量の聖樹石(賢者の石)を支払い・巻き上げられ、遊戯機器が寿命で故障した時大半が引きこもってしまったため等で、現在も活動中のハイエルフはアイリアーゼだけ。そのため聖樹石不足が深刻で破損した光船の修繕もままならなかったが、サトゥーが邪海月討伐の報酬で他の里から貰った大量の聖樹石を気前よく提供したおかげで大分余裕が出てきた。
灰鼠首長国
セーリュー伯爵領に接する灰鼠人族の小国。
トラザユーヤの揺り篭
賢者トラザユーヤが灰鼠首長国のはずれに作った訓練施設。命に執着が薄いエルフが安全に経験を積めるように作っており、エルフの訓練生のために脱出装置も設置されている。階層は全部で200、補助機関として魔物・ゴーレム・ホムンクルスを製造する装置が用意されている。迷宮核を模した「揺り篭の核(クレイドル・コア)」によって制御され、迷宮のように成長することはない。また揺り篭から採れる果実などで魔物の食料をまかなっている。
セリビーラで多くのエルフを死なせてしまった自責の念からトラザユーヤが作ったが、肝心のボルエナンの里から無視されたために廃棄されていた。だが「不死の王」ゼンが自分に死をもたらす存在を作り上げるための拠点として目をつけ、未完成だったホムンクルスを完成させ、ミーアを攫って「揺り篭の主」とし、勇者候補としてサトゥーをおびき出した。結果としてゼンがサトゥーに介錯されたことで攻略と看做され、トラザユーヤの趣味で施されていた自爆装置により崩壊した。
ヨウォーク王国
隣のクボォーク王国に存在した枯れた迷宮を欲して農業改革を妨害してクーデターを起こさせた。相手を滅ぼした後は奴隷に落とした王族の命を糧に迷宮を復活させたが、魔族の襲撃を受ける。その後、神殿で魔王復活の神託が下っている。
ルモォーク王国
シガ王国の東方にある小国。鼬人族の魔術師の協力により、転生者だった王妹の祝福無しの召喚魔法で8人の日本人を誘拐し(そのうち国で保護しているのは2名で、消息不明が2名、3名が兵士に殺され、1名は自殺している)ていたが、黒い上級魔族の襲撃で首謀者たちが死亡し、先王も息子の現王に処刑されている。
街道に黒竜が現れ流通が滞り、行商人や国軍が壊滅的な被害を受けた(実際は鼬人族の魔物使いが呼び寄せた魔物が原因)ため、勇者ハヤトに救援を求めた。
マキワ王国
東方諸国の中では比較的大きな国。ルモォーク王国とは小国2つ分ほど離れている。元は亜人に寛容な国家だったが、白虎族の生き残りをかくまっていた際に先王とダザレス侯爵家の者が殺されたことで亜人差別が起こるようになった。
スィルガ王国
黒竜山脈に近く、マキワ王国の南西に位置する国家。ワイバーンの卵を高値で買い取ることで知られている。
魔導王国ララギ
砂糖航路の中程にある国家。王族は天空人の末裔と言われており、実際住民を含めて殆どがララキエから脱出した民の子孫である。シガ王国のオーユゴック公爵領から比較的安全な航路をとる場合、イシュラリエへ行く前に通ることになる。王都は北海道ほどの大きさがある島に存在し、東京湾ほどある大きな港の奥にある都は、ララキエ北端出城ララギと呼ばれた陸人への懲罰を担当する戦闘用の浮き城が元になっている。人口はイシュラリエより3割ほど多く、そのほとんどが人族で亜人は周辺の島に住む鰭人族(人魚)程度しかいない。その名の通り魔法の先進国で、港には魔法的な不可視の結界が張られ国内には魔法学校がある。気温は高めで南国風の衣装が主流。「ララキエの箱(=ララキエ上級職員用整備端末)」という秘宝を保有し、数年に一度「天想祭」で公開される。
王侯貴族は代々大変な酒好きで、交易の権利と引き換えに珍しい酒を献上させるための『酒士』『酒爵』『酒侯』という階級が存在する。酒士は最下級貴族扱いで関税もほぼ変わらず交易の許可が降りるのみだが、伯爵相当の酒爵になると関税が2割まで減らされ、侯爵待遇の酒侯になれば免税特権が与えられる。また王族はララキエの伝承を語り伝える役目も持っている。
砂糖航路で一番の砂糖生産地で、砂糖の精製場も多く、砂糖をふんだんに使った料理や菓子が豊富。また酒類は国外にはほぼ出回らず、「楽園」というラム酒は伝説扱いされている。成人の儀式で絹を必要とするイシュラリエへ名産品の朱絹を売りつける目的で関税が非常に重い。
イシュラリエ王国
別名「海洋国家イシュラリエ」。ララギの北東にあり、四国ほどの大きな島を中心に、大小数百の島々からなる島国。一番大きな島の中央部に湖のような内海を持ち、その中央に王都がある。海を含めた広さはオーユゴック公爵領くらいだが、人口は少なく公爵領と比べて1割程度である。都市核の効果で初夏ぐらいの気温に設定されている。東ローマ風の衣装が主流。領海内の海賊がとても多いことで有名。
王族は空飛ぶ城の末裔と噂され、レイによるとララキエの策略で追放された「トトリエ王族」が建国したと考えられている。竜砲とも言われる「トトリエ第8世代型魔砲」を備えた砦で港を守っている。王家はエルフの里以外ではイシュラリエにしか自生しないアルアの樹を独占しており、その樹脂から作った「天使の涙」と呼ばれる最高級の宝石が有名。また真珠細工や珊瑚細工、貝細工が非常に安値で売られている。
サガ帝国
勇者召喚の儀式を行うことのできる大国。日本から召喚された勇者が建国した。昔から亜人差別が少なく、国内には彼らの自治区が存在する。
ノロォーク王国
大陸中央部にある西方小国群の1つ。エルエット侯爵領の北方に位置する。女性の社会進出があまり好まれない。安価で長持ちする魔物避けの素材として有名な「ノロォーク茨」が名産品で、カマンベール風のチーズも作られている。ノロォーク茨をセリビーラに輸出しており、その際に鍛錬と金策を兼ねて迷宮に挑戦していく者も多い。
鼬帝国
鼬人族が治める大陸東部の国家。元は小国だったが、魔法道具「ネジ」と人が乗り込む有人ゴーレムの部隊によって、僅か20年ほどで三大亜人国家をはじめとする東国を次々と侵略し、亜人国家を統合する一大帝国を築き上げた。領内には「夢幻迷宮」という生きた迷宮がある。魔王復活の神託が降りている。
パリオン神国
大陸西部にある中堅の宗教国家。
ヴュステルー首長国
大砂漠西端の砂人族が暮らす国。国土自体はオーユゴック公爵領の4倍だが、人口や都市の数はシガ王国の伯爵領1つ分ほど。

地域[編集]

竜の谷
竜神アコンカグラが支配していた領域。大陸最大の源泉が存在し、竜が大量に生息していた。サトゥーが起こした3発の「流星雨」による星降り事件で支配者を含むその場に居たすべての竜が死滅してしまい、源泉の支配権はサトゥーに引き継がれた。
黒竜山脈
ボルエナンの森、ルモォーク王国、シガ王国オーユゴック公爵領のプタの街などに接する大きな山脈。黒竜ヘイロンの住処。山中にはいくつか人の住む集落があり、ミスリル鉱脈や風結珠、氷結珠といった貴重な素材を採取できる。中腹の高原には花畑があり、山頂付近には凍ったカルデラ湖やヘイロンが「竜の吐息」で開けたと思しき巨大な風穴が存在する絶景となっている。
住んでいるのは成竜だけではなく、ワイバーンの群生地もある。そのため山に住む魔物が時折下山して周辺の村を襲うことがあり、さらに魔物由来の流行り病もしばしば発生する。
海龍諸島
オーユゴック公爵領の南部に位置する半径300kmほどの海域。大小100以上の無人島があり、総勢2000匹を超えるシーサーペントの巣窟となっている。海上交通の難所であり、魔法無効空間を展開していたノノリエ遺跡一帯は沈没船が特に多かった。
海魔領域
ララギの東方にある海域。海龍諸島からララギへ向かう場合通過することになるが、「海王の落とし子」と呼ばれて恐れられる多様な蛸型海魔(オクトパス・クラーケン)が多数生息する危険な海域である。20000年前に墜落したララキエによって「海王」が封印されていた。
大砂漠
大陸の西部に位置する広大な砂漠。精度は不明だが、地図上では大陸の2割を占めている。かつてはフルー帝国の都市などが234個存在していた地だが、「黄金の猪王」との戦いにおいて竜神の力を秘めた「竜焔玉」を用いたことで大地が焼けて地脈もずたずたとなり、不毛の大砂漠と化した。
ナナシと「狗頭の古王」の戦いで主戦場となり、ナナシの魔法による天変地異が起き、さらに「流星雨」で巨大なクレーターができた。

亡国[編集]

クボォーク王国
アリサとルルが生まれた小国。女性の地位が低く、王女であっても満足な教育を受けられなかった。貧しい国だったためアリサが農業改革に挑んだが、領内の枯れた迷宮を欲する隣国ヨウォーク王国の工作で失敗してクーデターが発生。王族全員が「制約(ギアス)」で奴隷にされ、迷宮を復活させるための生贄となりルルとアリサを除く全員が死亡した。
紅獅子王国
大陸東端の東側を治めていた三大亜人国家の1つ。獅子族至上主義で人族も獣人も平等に奴隷並みの扱いをしていた。鼬帝国に滅ぼされる。
鱗族首長国連邦
大陸東端の北側を治めていた三大亜人国家の1つ。緑蜥蜴人を主体に雑多な鱗族の集まりで構成されていた。鼬帝国に滅ぼされる。
白虎王国
大陸東端の南側を治めていた三大亜人国家の1つ。白虎人族を頂点に配下の獣人たちに仁政を行っていた。苛烈にして勇猛果敢で敵に回してはいけないと言われており、その一方で義に厚く、一度身内と定めた者には血族と同等の庇護を与え、恩を受けた相手には必ず報いるという律儀な面もある。
鼬帝国に滅ぼされ、安住の地を失った生き残りはマキワ王国やシガ王国を転々と放浪していたが、ルーニャ姫の一行はサトゥーの紹介でムーノ男爵領へ向かった。
フルー帝国
古代王朝の1つ。亜人差別があった国で、ボルエナンの里から大量の聖樹石をギャンブルで作った借金のカタとして徴収し、わずか300年ほどで大陸全土を統べる魔法帝国へ成長した。その聖樹石を元に作ったフルー帝国蒼貨は、特に加工せずとも最高級の錬金術触媒として利用できる。グリフォンを運用する幻獣騎士がいた。ララキエの遺産を狙って海魔領域に艦隊を派遣したが壊滅したという逸話が残されている。亜人の大虐殺を行ったことで黄金の猪王率いるオーク帝国と戦争になり、敗れて滅亡した。
フェーテリアス
フルー帝国時代の都市。大砂漠が誕生した際に放棄され、都市核はスタンドアローン状態の自閉モードに入っていた。魔力枯渇による自壊の危機にあったが、サトゥーが偶然発見して「竜の谷」の衛星都市としたことで存続可能となった。その後同様の状況だった12個の都市核も再起動されている。
オーク帝国
古代王朝の1つ。現在のオーユゴック公爵領とムーノ男爵領の場所にあった。当時では珍しかった亜人の国家。勇者ヤマトの仲介でサガ帝国などの諸国と和平交渉を行っていたが、フルー帝国の亜人大虐殺と鼬人族の裏切りにより、亜人連合をまとめて人族との大戦を起こしてしまう。魔王と化した黄金の猪王の元でフルー帝国に勝利しサガ帝国とも戦ったが、最後は王祖ヤマトと天竜に滅ぼされた。その後、オークの生き残りは転移門で誰にも知られていない土地へと移住し、一部はシガ王国の公都や王都の地下で生活している。
ララキエ
神代に8000年間栄えた古代王朝の1つ。「天空人」と呼ばれる人々が暮らしていた空の城。女王制だった。住民は永遠の命を求めて精神体となることを目指しており、「半幽霊(ハーフ・ゴースト)」という種族に変化していた。神から与えられたアダマンタイト装甲さえ両断する「天罰砲」の圧倒的な武力を背景に地上人を植民地化して搾取していたが、20000年前に起きた「狗頭の魔王」との戦いに敗れて落下、狗頭の眷属の「海王」を押し潰す形で封印していた。現在、島として残る部分は4つの「封塔島」と大渦に囲まれ、周辺海域は「海王の落とし子」と名付けられた蛸型海魔(オクトパス・クラーケン)の巣窟となっている。
骸骨王によって封印が解かれ再浮上しようとしたのをサトゥーが阻止し、その後は悪用されないようにボルエナンのエルフの協力で「彷徨いの海」の魔法をかけて隠蔽してもらっている。ララキエ遺跡のある中央島は名を「ラクエン島」と変え、半幽霊でも生活できるように瘴気の影響が少なくなるよう調整された。
ノノリエ
ララキエ王朝時代の浮き城の1つ。狗頭の信奉者による蝕魔の罠によって現在の海龍諸島内に墜落、住民は虐殺され都市も他の浮き城を落とすための罠として利用された。
現代に至るまで都市岩の周囲3kmに渡って魔法無効空間が残っており、多くの船舶が魔力炉が停止した状態で魔物に襲われていたためか沈没船が他の場所よりも多い。後にその付近を航行したサトゥーにより魔法無効化の魔法陣が破壊され、島全体を浄化の魔法陣とルーンで括って弔った被害者がアンデッド化をするのを防いでいる。

用語一覧[編集]

デスマーチ
主人公が物語の冒頭において遭遇していた状況。並びに異世界で遭遇する状況。主人公は無自覚に解決していくが、介入しなかった場合の死傷者数がかなりのものになる事件や魔族の陰謀をいくつも火消ししている。詳細は「デスマーチ」を参照。
レベル
異世界のすべての存在が持つ概念。高くなるほど身体能力が向上する。学習や戦闘行為で経験値を貯めることで上昇していき、その都度スキルも適用されていく。勉強よりは戦闘する方が経験値効率が良く、中でも魔物の殺傷は最も効率がいいと言われており、実際魔物と日常的に戦っている上位の探索者などは高いレベルを持っている。レベル30から必要経験値が一気に上がるとされている。人族の場合、レベル3前後が成人の平均、レベル10前後で兵士や騎士の平均、レベル30台であれば領地で最強クラスの実力者である場合もあり、レベル50以上で勇者の従者や国で有数の達人といったところ。
妖精族を含むヒト種の場合は最高レベルが99であるらしく、99に達した時点で「ヒトの限界に届きし者」という称号が与えられる。人族の最高値はシガ王国の王祖ヤマトの89だと言われている。一方で、魔王などはその上限を突破してレベル100以上になることがある。
ほとんどの種族は同レベルの魔物を20匹ほど倒せばレベルが1つ上がる(エルフは例外で約2倍の経験値が必要)。低レベルの相手ではかなりの数を乱獲しないとレベルが上がらず、高レベルの相手ほど経験値効率が良いが、怪我をする方が損なので同格以上の相手とは戦わないというのが探索者の常識。
ダメージをほとんど与えられなくても、投石などで戦闘に参加すれば経験値を得ることはできる。ただしパワーレベリングではレベルに応じたスキルが身につかないとされるため、極力促成栽培は行わないほうがいいというのが定説である。また短期間で一気にレベルが上がると「レベルアップ酔い」と呼ばれる急激なステータス上昇による体調不良を起こすが、パワーレベリングでもしない限り起こらない症状であるため都市伝説だというのが一般的な認識となっている。
スキル
武器や魔法の使用を助けるもの、身体能力を底上げするものの他、物を作り出す能力を付与するなどさまざまなスキルが存在する。スキルには10段階のレベルがあり、Lv1で初心者、Lv3で一人前、Lv5で熟練者、Lv7で達人、Lv9で天才、Lv10で神業とされる。例として言語系スキルの場合はLv3もあればヒアリングなら可能となり、魔法の場合は8レベル以上で上級魔法が使用できるようになる。スキルレベルが高くなるほど必要なスキルポイントは増大する。なお、労働系などの受動的効果のものはいわば勘に近いためスキルがなくても行動ができないわけではないが効率が低下し、魔法系スキルのように能動的に効果を発揮するモノは魔力消費の増大や成功率低下が認められる。
レベルアップ時に取得するスキルポイント(1レベルにつき2~12ポイントで平均は7)を消費して取得するが、人によって覚えるのに必要なスキルポイントが異なる。「自己鑑定」を持つ転生者・転移者は任意でポイントの振り分けが可能で、条件を満たした上で取得に必要なスキルポイントの半分があると一覧に追加され、スキルの出現条件も人によって違いがある。「自己鑑定」を持たない原住民はスキル取得・上昇に別の仕組みがあり、スキルの訓練を積んでもレベルが上がって十分なスキルポイントが溜まる段階までは発動の予兆しか発生しない。サトゥーの「メニュー」表示によると、レベルアップ直後に新たなスキルを覚えた時点では表示がグレーアウトしており、それからしばらく休息をとることでスキルが体に馴染み使用可能になる模様。
ただしスキルがあればなんでも出来るというわけではなく、仮に上限のレベル10まで取得していても知識が無いことはできない(例:玉結びを忘れて縫い合わせたものが分解する(裁縫スキル)、レパートリーが少ない(調理スキル)等)。言語系スキル各種については勉強しないと語彙が少ないなどといった問題は起きず、類似性のあるものならスキル未取得の他言語でもある程度理解できる。また、「こうすればいい」ということをスキルが教えてくれても、「何故」そうするのがいいのかまでは教えてくれない。
転生者に特有の事例であるが、一度熟練した技術に関しては技能はスキルを持っていなくとも再現することが可能(例:アリサの裁縫)。なお苦手な技能をスキルポイントの割り振りで無理やり上達させても本来の効果が出ない(例:極度の音痴が「演奏」10レベルにして笛を吹くと「上手い人がわざと下手に演奏している」ように聞こえる)。
祝福の宝珠(ギフト・オーブ)
籠められているスキルを覚えることができる使い捨ての宝珠。使わずに置いておくと十数年で祝福を失ってしまう。ごく希に迷宮の宝箱から見つかる。
固有(ユニーク)スキル
転生者や転移者だけが保有する特殊なスキル。発動時には体が紫色に輝く。神からもらった特別なスキルなので、レベルの概念がなく成長しない。
転生者が生まれ変わる時、その望みを叶えるために神から貸与される「権能」がユニークスキルと称される。「魂の器」を越えないだけの「権能」を持つことができるが、限界を超えて使えば器が傷つき、修復不能なほど壊れて元に戻らなくなった者を「魔王」という。器の修復は人の力では不可能で、神々の神力によってのみ可能となる。神が設定した使用回数を超えない限り魔王化はしないが、一撃必殺系や限界突破系は一瞬で魔王化する危険性が高い。その一方で、神はユニークスキルを使用し、成長させることを望んでいるらしい。なお、神の祝福のない強制召喚を受けた転移者には備わっていない。
神のカケラ
「権能」をもたらすもの。転生者のユニークスキルそのもので、死亡した時には体内から紫の光として出現する。数は転生者のユニークスキル数と同じ。魔王の死体からも出現するが、こちらは色がやや暗くなっている。また体内に出ると幼い声で邪悪な発言をしながらどこかへ消えていく。
権能を馴染ませるために魂の奥深くまで根を張っているため、無理に取り除けば魂をズタズタに切り裂き、その場で魔王化するか、あるいは輪廻の環にも戻れないほどに魂が砕けてしまう。
ギフト
一部の者が先天的に保有するスキルのこと。ウリオン神の「強制」「断罪の瞳」のように神が人に与えたとされるギフトもある。転生者の場合は特典ポイントによってどれだけ獲得できるかが決まる。
自己確認(セルフ・ステータス)
自分のステータスをヤマト石よりも詳しく確認するスキル。スキルリストから欲しいスキルを選択し、能力値やスキルポイントを任意で割り振ることができる。すでに所得したスキルをリセットしてポイントを振り直すこともできるが、ポイントの一部が犠牲になるのと、ものすごく痛いのが欠点。隠し機能として、一度使用したことがある魔法を無詠唱で(心の中で魔法名を念じるだけで)発動できる。
技能隠蔽(ハイド・ステータス)
一度使うと解除するまでは「スキルなし」に見えるように偽造するスキル。スキル以外のステータスを隠すことは出来ない。鑑定系スキルとはレベルが高い方が優先され、神から授かったスキルならば完全に隠蔽される。
鑑定(アナライズ)
「鑑定」系スキルの包括スキルのこと。下位スキルに相手のステータスのみを見る「能力鑑定(ステータス・チェック)」や、ヤマト石などに利用されている「人物鑑定」などが存在する。決して万能ではなく、上位の隠蔽スキルや精神魔法による洗脳は見抜くことができない。また神や神の使徒は鑑定の対象外となっている。
無限収納(インベントリ)
勇者が通常で保有する収納数が(ほぼ)無限のアイテム収納庫スキル。開閉時に魔力を消費する。収納制限が無いのは、空間拡張で格納する空間を作り出すのがパリオン神だからだとされている。下位互換に後述の宝物庫(アイテムボックス)がある。サトゥーの「メニュー」にあるストレージ機能は、魔力消費無し、時間経過無し、収納数無限、内部での解体・融合作業可能とさらに上位にあたる。
宝物庫(アイテムボックス)
転生者や転移者、および一部の原住民が保有するアイテム収納スキル。1種類に付き100個のアイテムを100種類まで収納できる。収納アイテムの目録機能が備わっている。開閉や物の出し入れに魔力を消費し、生き物を保管することは出来ない。内部の時間は経過するため、燃やした紙は火と一緒に保存された酸素が無くなるまで燃え続ける。
強制(ギアス)
本来はウリオン神が罪人を裁くために与えたギフト。命令に逆らうと死亡するという極めて危険な能力。解除するには「強制」持ちによる解除か上書き、ウリオン神殿の秘宝を用いる、高位の聖職者による祈願魔法を使った命令の消去という3つしか存在しない。
魔法
魔力を消費して使う術。生活魔法、火魔法、水魔法、雷魔法、風魔法、光魔法、術理魔法、土魔法、影魔法、闇魔法、空間魔法、爆裂魔法、破壊魔法、精霊魔法、森魔法、精神魔法、炎魔法、神聖魔法、召喚魔法、死霊魔法などがある。森魔法や精霊魔法のように使える種族が限定されているものもあり、空間魔法・召喚魔法などはかなりレアで、影魔法・精神魔法・爆裂魔法・破壊魔法の使い手は非常に珍しい。時魔法はおとぎ話にしか登場しない伝説の魔法とされる。
戦闘に使えない生活魔法使いはともかく、攻撃魔法や補助魔法を使える者は殆どが軍属である。魔法の使い手は貴重で、戦闘に従事する探索者でも魔法使いが占めるのは全体の数%でしかない。貴族の子女には魔法を覚えるために幼い頃から特殊な訓練を行った者もいる。特に光魔法は聖騎士の必須スキルであり、その「祝福の宝珠」はかなりの高値で取引される。また魔法を発動するためには必ず詠唱が必要で、唯一の例外で召喚された勇者と転生者だけが無詠唱で魔法を使うことが可能。人族の詠唱に比べて魔族や竜の詠唱はかなり短い。最も忌み嫌われるのが精神魔法で、これによる洗脳は最高位の鑑定でも見抜けず、高位の聖職者が勘で判断するくらいしか対抗策がない。
契約(コントラクト)
魔法系スキルの一種。奴隷契約などで用いられる。
命名(ネーム・オーダー)
魔法系スキルの一種。対象に新しい名前を付ける。ただし何個名前を付けても適用されるのは最期に名付けた物だけ(サトゥーはステータス欄を変更できるため例外)で、竜のような「力ある存在」に与えられた名前は上書きできない。
流星雨
サトゥーの所持する最強の魔法。「召喚魔法:異界」「術理魔法:異界」の複合魔法。その威力は神をも殺すほどで、魔法欄から使うと岩山のような巨大隕石が1000個以上も降り注ぐ。消費MPは1発につき1000ポイントと甚大。周辺に与える影響も桁違いで、都市部やその地下ではまず発動させられないため普段は封印している。
なお、サトゥーが竜神をこの魔法で殺した事件は「星降り」と呼ばれており、魔王復活の予兆などと恐れられていた。
魔刃
武器に魔力を流して強化する物理戦闘系スキル。1つの領地で2〜3名、大都市でも数十名しか使い手のいないスキルとされ、鑑定や宝物庫よりもレア。発動時には刃の部分が赤く輝く。魔剣のように魔力を通しやすい武器で練習しなければ習得が難しい。なお魔力を通しにくい鋼鉄製の武器では扱い辛く、「神授の聖剣」では妙な抵抗がかかりこの技を使うのが困難。類似の物に「聖刃」という青液の魔力フィルター機能を代替し青い魔力光を宿すスキルがあり、こちらは神授の聖剣でも使える。
魔刃砲
魔刃を発射する発展技のスキル。中級魔法並みの魔力消費に反して威力は魔法の半分ほどなので、魔法戦士には向かない。センスがある者は任意に軌道を変化させて射撃も可能。
称号
魔物の討伐や他者との関係性の変化など、スキル同様様々な要因によって入手することができる。また称号が表示されるのは1番上のものだけで、残りは隠し称号として扱われる。サトゥーはメニューから随時称号を入れ替えて使用しているが、その他の人々のステータスなどに表示される称号がどのように決定されているのかは不明。例として、ある種族を対象とした関係性を示すものに「~友」「~天敵」「~殺し」、その者の所属を表す「~奴隷」などがある。
聖剣や神剣など一部のアイテムには適合する称号でないとその真の力を発揮しないものもある。一部の称号は特定の対象に効果をもたらし、一例として、「~殺し」は相手の敵意を煽り、「~災い」は相手の敵意を強く煽り、恐怖を与え、「~天敵」は相手に強い恐怖や警戒心を与えるという効果を持つ。
勇者
魔王から世界を救うために召喚魔法によって異世界から呼び寄せられる異世界人、並びに彼らに与えられる称号。「転移者」の一種で、隠し称号に「祝福:パリオン神」を持つ。勇者召喚の秘儀は魔神に悩まされたパリオン神が竜神アコンカグラから与えられたものだと伝わっている。聖剣の力を引き出せる唯一の存在であるが、立場ではなく称号が重要で勇者召喚されていなくても称号があれば力を引き出すことができる。その歴史は1300年以上とされ、シガ王国初代国王である王祖ヤマトやサガ帝国初代皇帝も異世界から召喚された勇者。召喚には莫大なコストがかかるらしく、普通は魔王の季節に合わせてその数年前に呼び出し訓練を積ませるという形式をとっている。また、魔王を倒すことで称号が「真の勇者」へと変化し、召喚勇者であれば「元の世界に帰るかどうか」を自分の意思で決める機会が与えられる。
勇者の従者に「神授のお守り(タリスマン)」という神器がパリオン神から授けられる。これには複数名が同時に同じ魔法を詠唱し戦術魔法の威力や精度を上げる「詠唱同期」など幾つもの便利な機能があるほか、人々の祈りや従者の命数を糧に遠方の勇者を呼び寄せる「勇者召喚」の奇跡を起こすことが出来る。
基本的にはサガ帝国の召喚魔法によって呼び寄せられた者を指すが、それ以外の人間でも上級魔族などの強大な存在を倒すことで勇者の称号を得ることもできる。彼らは「成り上がり」とも呼ばれ、これにはサトゥーやユイカが該当する。
転生者
元の世界で事故や病気などで命を落とし、異世界に転生した人間。アリサやゼンがこれに当たる。主な特徴として前世からの記憶や知識を引き継いでいる他、転生する際に神によって「ユニークスキル」を与えられることがある。紫色の髪を持って産まれることが多く、紫色の髪の場合は必ずユニークスキルを所持していると言われている。ユニークスキルや前世の知識は必ずしも良い方向に働くとは限らず、そのため紫髪は忌み色として扱われることがある。また、神殿で神の洗礼を受けることができない。
なお、魔族たちは転生者を「魔王の卵」と認識して接触してくる。黄肌魔族は転生者の勇者に扮したサトゥーの非常識な強さを目の当たりにして、「孵化している」「雛」という言葉を残している。これはユニークスキルの過剰使用で魂の器を壊してしまった転生者が魔王になってしまうことに由来する。
異世界において神は9柱存在する。人族の伝承では、もともとこの世界に住んでいたのは最強の竜神アコンカグラだけだったが、8本の世界樹と共に別世界からパリオン、テニオン、ガルレオン、ヘラルオン、ザイクーオン、ウリオン、カリオンの7柱が移住し、さらに9柱目の魔神が現れたとされている。また、ハイエルフによると創造神のいた神界から8柱の神々が8本の世界樹と共に、元々別に存在していた世界に開拓にやって来たらしい。
神は死亡してもいずれ復活できるが、死亡している間は神官が「神聖魔法」を使えなくなる。30年ほど前にザイクーオンが竜神に挑んで殺されたため、現在は「神聖魔法:ザイクーオン教」が使用不能。
一概に人間の善悪で語れるような存在では無く、力の源となる人の信仰心を集めるために自作自演で天変地異を起こしたり、文明の抑制を行っていた神も居るらしい。
魔王
およそ66年周期で現れる魔族の王。種子である転生者が負の感情に流されて変化した存在で、「ユニークスキル」を有し無詠唱魔法を使える。時に勇者をも倒すほどに強力な魔王も現れるが、それほどの者でも竜には敵わない。単独で戦う者もいれば、魔物の軍勢や亜人、人族を率いていた者もいたとされる。
元は転生者で、ユニークスキルの過剰使用により「魂の器」が修復不能なほど壊れて元に戻らなくなった者を「魔王」という。理性を保ったまま魔王になるのはかなりの変わり種で、大抵は暴走を始める。死にかけの大怪我、病気で死ぬ間際、果てには鬱で魔王化した例もあり、魔王化を防ぐ最良の手段は心身を健やかに保ち、レベルを上げて基礎能力を上げることとされる。
多くの人間にとっては災厄でしかないが、逆に魔王を信奉する団体もあり、彼らは「自由」を冠する組織を名乗る。オーユゴック公爵領に潜伏していた「自由の翼」は、公爵三男や前伯爵といった貴族を含む300名もの人員を抱えていたが、魔王復活の儀式に参加した者は「黄金の猪王」によって皆殺しにされ、残党も公爵によって一斉摘発された。また、大陸西部には「自由の光」という組織が蔓延っている。
魔王の季節
魔王が蘇るとされる66年周期のこと。
さらに600年以上の周期で魔王が大量に発生する周期があり、「大魔王の季節」「大乱の世」等と呼ばれることもある。サガ帝国の初代勇者の時代や王祖ヤマトの時代がこれに当たるとされる。現代もその周期に入っているとのことで、「シガ王国の公都とセリビーラ、ヨウォーク王国、パリオン神国、鼠人族首長国、鼬帝国、他大陸」の7箇所での魔王復活の神託が神殿から降りている。
魔族
魔王の眷属。心の隙間を突き、耳に心地よい言葉で近寄ってくる悪魔のような存在。上級、中級、下級の三種類がおり、下級でレベル30ほどの亜竜相当、中級でも都市一つを滅ぼせる力を持ち、上級ともなると人間では太刀打ちできない。主に魔法や魔法の武器、聖剣以外では傷つけることが出来ない。精神魔法を使って人を操るほか、人間や魔物に憑依する能力を持つ者もいる。転生者達へ接触することもあるが、彼らのことはせいぜい「魔王の卵」程度にしか考えていない。
現地の知的生命体を魔族化するアイテムが存在しており、下級魔族へと変化させるものは「短角(ショートホーン)」、中級魔族に変化させるものは「長角(ロングホーン)」と呼ばれている。これで転生した者は大抵の場合名前や理性を失っている。
いわゆるドラゴン。異世界唯一の原住生物。下級竜、成竜、古竜、天竜などの種類が存在し、その頂点に竜神アコンカグラが存在している。下級竜で中級魔族と上級魔族の間、成竜で上級魔族と魔王の間とされるほどの能力を持つ。人間にとっては魔王よりも恐ろしい存在と認識されており、特にその牙はすべてを穿つとまでいわれている。戦闘を好み戦場に現れることから、大規模な戦争の抑止力になっている。それと同時に睡眠も好み、伝承では寝坊助であると言われることも多い。眠っているだけでも「竜の息吹」の力でその土地に希少な植物が生えてくる。爪や牙は強力な武器に、鱗から作る竜鱗粉(ドラゴン・パウダー)は錬金術の素材となる。源泉の魔力と竜の生命力を編んで古竜や天竜が作る竜力石や真竜珠は、上級魔法薬やエリクサーの原料になる。成竜以上の個体が魔法で作る「竜泉酒」は伝説の酒として非常に有名。なお、ワイバーンや蛇竜(ナーガ)、蛇女(ラミア)、ヒュドラ、海龍のような竜に似ているが竜ではない魔物は「亜竜」と呼ばれる。
大半が「竜の谷」に生息していたため、異世界に召喚されたばかりのサトゥーが使った「流星雨」の魔法によってアコンカグラを初めとした多くの竜が虐殺されたが、フジサン山脈などそれ以外の場所に住んでいる個体もいくらか存在しているため絶滅には至っていない。また竜神の眷属であるため、竜神の復活と同時に新たな竜が生み出されるだろうとされている。
亜人
いわゆる人族以外のヒト種。シガ王国では約400年前の亜人戦争の折に大きな弾圧が行われたことなどから、現在でも根深い差別が残っている地域も多い。基本的に種族を跨いで交配することは不可能で、異世界にはハーフの種族は存在しない。
耳族
人の姿で獣の耳と尻尾を持つ亜人。猫耳なら猫耳族、犬耳なら犬耳族など種類別で呼ばれ、また同種の尻尾を持つ。長耳族などもまとめて扱われることがある(後述)。人族との交配が可能。獣人に比べるとかなり珍しく、サガ帝国では過去の勇者の影響で保護区があり手厚く扱われているが、主人公が目覚めて最初に訪れたシガ王国など、過去の戦争などで亜人差別が過激な地域では迫害されている。耳族の親から生まれるほか、希に通常の人族から隔世遺伝で誕生することがあり、その場合は「取り替え子(チェンジリング)」と呼ばれている。戦闘民族とも言われ、鍛えれば強力な戦力となる。五感が鋭く、人族よりも可聴音域が広い。
長耳族(ブーチ)
耳族の一種とされる種族。長い笹穂状の耳を持つことから、呪われた島の話に影響された初代勇者にエルフと間違われた逸話で有名。年を取っても見た目がローティーンくらいにしかならないエルフと違って、人族と同じように成長する。
獣人
直立歩行する動物といった容姿をしている亜人。猫人族、犬人族、虎人族、鼬人族などさまざまな種族があり、名前が似ていても耳族とは異なる種族。犬人と狼人、猫人と虎人といった近縁種を除くと基本的に種族間での交配は不能。五感が優れているため迷宮などで魔物相手に戦うものも多い。口の構造が違うため、人族の言語を話すときは滑舌が悪いように聞こえる。漫画版では猫人族や犬人族の子供とタマ(猫耳族)ポチ(犬耳族)が交流するエピソードがある[9]
鳥人族
鳥の頭と飛行能力を持つ亜人。視力が優れている。
鱗族
体に鱗を生やした種族。何種類か存在するが外見はまちまちで、二足歩行のトカゲそのままの外見をした蜥蜴人族や、首と手首だけが鱗に覆われ尻尾が生えている橙鱗族などがいる。竜を崇拝している。
妖精族
エルフ、ドワーフ、ノーム、スプリガン、家妖精(ブラウニー)、羽妖精などの総称。コボルト、ゴブリン、オークは邪妖精とも呼ばれる。エルフ語を母体とする各々の種族の言語を持つ。耳の先が少し尖っているのが特徴。邪妖精を除けば差別は少なく、数は多くないが人族の国でも普通の職業についていることがある。ただし土岩人や泥人など弾圧の対象となった種族もいる。
エルフ
森の妖精とも言われる、10代前半の幼い容姿と尖り耳を持つ長命な種族。ボルエナン、ブライナン、ビロアナン、ベリウナン、ズワカナン、ザンタナン、バレオナン、ダヲサナンの8つの氏族ごとに世界樹の元に集落を形成する。長い笹穂耳を持つ長耳族とは異なる種族であり、千年前にサガ帝国を建国した初代勇者が長耳族をエルフと呼んだため間違われることがあるが、エルフたちにとっては大変不名誉なこととされる。長寿故か、レベルが上がるのに他種族の2倍に相当する経験値を必要とする。ギフトや後天的な訓練で「精霊視」スキルを持つ者がおり、精霊魔法を使うことができる。優れた技術を有し、錬成板一つを取っても人族の物とは雲泥の差がある。世界樹周辺に引きこもっていることが多いため、転生者事情にはあまり詳しくない。
名前は「(ファーストネーム)・(所属する里)」となり、ファーストネームの最初と最後の1文字を繋げた愛称で呼び合う(例:ミサナリーア→ミーア)。男性は「ーヤ」、女性は「-ア」で名前が終わる。人族の家名に相当するものを持たないため、正式に名乗る場合は父親と母親の名前を告げる風習がある。
500年ごとに記憶が風化する性質があり、長く生きるほど感情が希薄化していく。どうしても忘れたくない記憶を持つ者は「睡眠槽」に入って記憶の風化を避ける。他種族よりも性欲が薄いらしく、普通は結婚してから20年から50年で発情期を迎えるが、場合によっては子供を妊娠するまで100年ほどかかることもある。また繁殖力の低さとは裏腹に命の危機に対して驚くほど足掻かないという致命的な欠点があり、かつて迷宮で多くの若いエルフが命を落としたという。
スプリガン
少し灰褐色の肌、小柄で少し尖った耳をしている探検好きな妖精族。
レプラコーン
赤銅色の肌をした妖精族。
家妖精(ブラウニー
妖精族の一種。小柄で老化が遅いため、60代でも子供のような外見をしている。「家魔法」という家屋を修復したり精神を安定させる効果を持った特殊な精霊魔法を使う。「妖精葡萄酒(ブラウニーワイン)」という優しくまろやかなライトボディの赤ワインを作っている。
コボルト
邪妖精の一種とされる青い肌の犬の被り物をした種族。犬人とは別の種族。子育てするためにミスリル鉱山の近くで産出される青晶が必要。その習性から時に人族が管理する銀鉱山やミスリル鉱山を襲撃することがあり、討伐軍との小競り合いを起こす場合がある。青鋼という異世界の青色のコバルト合金を扱う技術を持つ。
ドワーフ
身長130cm前後でずんぐりむっくりした体型が特徴の種族。鍛治が得意で、鉱山の内部に住む者も多い。男性は髭を生やし、女性は髭はないが体格が男性とほぼ同じ。種族全体で極度の酒好きで、スポーツドリンク感覚で蒸留酒を飲む。
小鬼人(ゴブリン)族
邪妖精の一種。本質的にはドワーフ等と同様の妖精。少し尖った耳とこめかみの近くに生える2本の短い角を除けば人間に近い容姿をしている長命種。悪戯好きのどこか憎めない種族。一方、言葉も知らず黒い肌に緑の血をした人型魔物であるデミゴブリン(通称ゴブリンモドキ)がいたため、両者が混同され討伐された結果、作中大陸の現在ではゴブリンといえばデミゴブリンを指すほどの状況に至っている。ユイカの称号によれば、彼女しか残っていない模様。
オーク
妖精族の1種で、尖った耳と少し上向きで低めの鼻が特徴。長命種であり、1000歳を超えて生きる。ダイコンが好物。かつてオーク帝国と呼ばれる大国を築き、過去の大魔王の季節の頃に上級魔族に洗脳されて魔王に付き従った結果ほぼ滅亡した。その技術はオークガラスや下水道の浄水設備など様々な遺産として残されている。地上で暮らす機会もあり、450年ほど前から30年はシガ王国王領の端に自治領をもらっていたが、ガルタフト王の亜人弾圧により800人超の住民が虐殺されてしまったため生き残りは殆どが隠れ里へと移住し、残りは公都や王都などの地下などで転移門を守りながら細々と生き延びている。
羽妖精
とても小さな妖精族。背中には蝶または蜻蛉の羽が生え、空を飛ぶことができる。甘い物を好んで食べる。
トロール
身長3mと小巨人に匹敵する巨体を持つ妖精族。やや緑がかった皮膚が特徴で、巨人族ほどではないがゆっくりと話す。
ホムンクルス
魔術師が錬金術で生み出す人工生命体。体内の特殊な器官によって「理術」という術理魔法と同じ現象を操る種族固有能力を持つ。これは無詠唱で使用できるため発動が非常に早い利点を持つが、一方で用意された物以外を使用できないため新しく覚えるためには追加インストールを必要とし、さらに額に魔法陣が輝くため何かで隠さないと非常に目立つ。
成人相当の外見で生み出した場合も生後半年以内は胃腸が弱く、流動物を摂るか「魔力操作」スキルで外部から魔力を直接供給するかしてもらう必要がある。人族と交配し子孫を作ることができる。作中ではエルフ由来の個体とララキエ王朝由来の個体が登場する。
ハイエルフ
亜神の一種でエルフに似た容姿の種族。エルフとは別の種族であり、エルフ達からは「聖樹様」と呼ばれて崇拝されている。世界樹と共に神域からこの世界にやって来たが、その当時は子供だったので創造神に関する記憶は持っていない。伴侶を得られなかった神の花嫁として作られたため、どの個体もよく似た外見をしている。そのすべてが1億歳を超える高齢だが、世界樹の記憶庫に記憶を蓄えられるのでエルフの長老に比べると感情が豊か。
巨人
巨体の亜人。エルフ語の亜種である巨人語を話す。名前が非常に長いのが特徴で、普段は特徴を表す渾名でお互いを呼び合っている。身長9mの「森巨人(フォレスト・ジャイアント)」や身長3mほどの「小巨人(リトル・ジャイアント)」などがいる。
鰭人族
いわゆる人魚の姿をした水棲の亜人。肺呼吸なので水中に集落を作るために大量の風石を必要とする。
鰓人族
いわゆる魚人間の姿をした亜人。鰓呼吸が可能で鰭人より水中生活に適応している。
半幽霊(ハーフ・ゴースト)
人と幽霊の中間状態となっている者。古代ララキエ人が浄昇霊廟に入った後、幸福人に至るまでの状態を指す。種族固有能力として、「魔力吸収:弱」「体力吸収:弱」と亜空間を移動する「幽界渡り」を持つ。体内に保有する魔力の量に応じて外見年齢と体格が変化する性質があり、成長した姿ほど魔力の流出が激しいため長時間の維持は難しい。衣服は自分の霊体を利用して作り出す。瘴気の悪影響を受けやすいという身体的な弱点があり、人口密集地などの瘴気が増えやすい場所では生活できない。
幸福人
未来永劫に幸福の中で生きるため、半幽霊が肉体と霊体を捨て完全な精神体となった状態。肉体はミイラ化し、記憶と感情は薄れて過去の残滓となっており、分類上は「不死の魔物(アンデッド)」に相当する。ララキエの中央制御核のバックアップが停止すれば消滅してしまう儚い存在。
吸血鬼(ヴァンパイア)
不死の身体(アンデッド)の種族。青白い肌の色をしているため、セリビーラでは「青い人」と呼ばれている。首だけになっても喋ることができ、体力ゲージが0になると灰になるが、血をかければすぐにでも復活する。ただ呼吸はしているため、息苦しくなることはある。
種族固有能力として、黒い霧になると同時に対象の出血や毒の進行を妨げる「霧化(ミスト・フォーム)」、歳経た吸血鬼のみが使える影に溶け込んで移動する「影歩き(シャドウ・ウォーク)」、声も出せない強力な「束縛」の状態異常を与える「束縛の視線(ホールド・ゲイズ)」、眷属の紅蝙蝠(ルージュ・バット)を操る「眷属分離:蝙蝠(サーバント・バット)」、同じく血炎狼(ブレイズ・ウルフ)を使役する「眷属分離:狼(サーバント・ウルフ)」、死体に対して使い「吸血鬼の従僕(ヴァンパイア・サーバント)」を作る「血の従属(ブラッド・サーバント)」、満月の夜ごとに3度の儀式で吸血鬼を増やす「血の契約(ブラッド・コントラクト)」、「血の契約」後に使う「血の盟約(ブラッド・コンビネント)」の他、「魅了の視線(チャーム・ゲイズ)」「下位不死生物使役(コントロール・アンデッド)」「眷属同化(マージ・アニマル)」「血流操作(ブラッド・コントロール)」をもつ。また、真祖には「陽光耐性」スキルがあるため日中でも闊歩できる。
吸血鬼になると次第に普通の性欲がなくなっていき、唯一の欲求としてわずかな血液の摂取を必要とする程度になる。
精霊
地脈を流れ魔素(マナ)を媒介する存在。属性を持つ。見た目はふわふわした光の玉だが、「精霊視」スキルがないと捉えることができない。ドライアドのような例外を除けば一般に自我はないとされている。魔物は精霊を捕食するため魔物の住処では少なく、人工物の中でもあまり見られない。魔素は自然にも影響を与えるため精霊の多い場所ほど豊かな自然に恵まれており、「癒眠樹」のように精霊の少ない場所では育たない植物もある。
彼らを利用する「精霊魔法」は、他の属性魔法と同じ効果のものを使った場合の魔力消費が少なく詠唱時間が短いという長所があり、さらに擬似精霊と呼ばれる存在を創造し使役することが可能。家魔法のような例外を除けば「精霊視」スキルを持つ者でなければ使えない。ただし、当然ながら精霊のいないところでは使用できない。
疑似精霊
精霊魔法で生み出す存在。厳密には召喚ではなく小精霊を素材に作り出す。痛みや恐怖を感じないため、戦闘や連絡、訓練の相手、盾、囮と幅広い用途で使える。体力が0になると小精霊に戻って拡散し、遺骸は消滅する。魔獣王(ベヒモス)などの強力な疑似精霊は詠唱がかなり長くなるため、短期決戦では使いにくい。
源泉
地脈の噴出点となる魔力の発生源。精霊溜まりとも呼ばれ、精霊が多く集まり、「精霊視」スキルを使うと精霊光で輝いて見える。大小様々なものがあるが、周囲に街以上の物を作れるほどの規模があるのは大陸全体を見ても100箇所以上といったところで、その中でも最大のものは「竜の谷」の源泉である。
都市核(シティ・コア)
主に城の地下に存在する「源泉」を支配するための装置。称号に「領主」や「王」を持つのは都市核と契約した者のみである。「叙爵」「褒賞」「断罪」「免罪」などの機能を持つ。さらに大規模な儀式魔法の使用が可能となり、例として魔物を防いだり周囲の土地を豊かにする効果がある。前者は都市一帯への魔物の侵入を阻止できるほか、範囲を城だけに限定すれば上級魔族の攻撃さえ防ぐとされている。後者の効果は都市内部の気候を調節し、水不足を緩和することなどが可能。また都市核を利用した長距離通信もできる。ただし辺境都市や伯爵領のような魔力に余裕のない場所で広域探索などの消費の大きい魔法を使うと都市核の魔力が枯渇し、それ以外の機能が不十分になってしまうと行った欠点もある。
継承する王や領主の直系のみが知る最重要機密で、関係者以外が知れば死罪となる。また神の洗礼を受けていると都市核を継承できないため、継承する立場の者は洗礼を受けない。ただし領主から任じられた補助管理者である守護や太守はその限りではない。なお、奴隷を補助管理者に指名することは出来ない。この影響で異世界では源泉を支配できる上級貴族の権力が非常に強く、また都市核の機能を背景に貴族階級が形成されたとも言える権力構造をしている。
迷宮
源泉がある場所の地下に出現する施設。周囲の魔力を吸収して成長し続ける性質があるため古いものほど広大になる。「迷宮主(ダンジョンマスター)」が「迷宮核(ダンジョン・コア)」を利用して魔物を生み出すため、どれだけ乱獲しても絶滅することはないとされる。「湧き穴」という迷宮の区画同士が繋がる現象があり、時折別の区画の魔物が移動してくることがある。大きな迷宮では他の魔物とは一線を隠す力(最低でもレベル50以上)を持つ「区画の主(エリア・マスター)」が出現し、さらに「区画の主」から得た魔核を「試練の祭壇」に捧げることで出現する「階層の主(フロア・マスター)」といったより強力な個体も存在する。魔物から逃走する際に他の魔物を引き連れていくことはオンラインゲームなどと同じく「連鎖暴走(トレイン)」と呼び表されており、非常に危険なことから状況次第で良くて罰金、悪くて死罪にされるほどの重犯罪として扱われることがある。また内部には「迷賊」という人間の犯罪者が潜んでいることがある。
物語開始時点では枯渇していない「生きた」ものは大陸に6つしか存在しないほど希少。生きた迷宮はサガ帝国の「血吸い迷宮」やシガ王国の「セリビーラの迷宮」、鼬帝国の「夢幻迷宮」が有名で、最も新しいのはセーリュー市に出来た7つ目の「悪魔の迷宮」である。また枯れた迷宮の遺跡には公都の地下にある「猪王の迷宮」や大砂漠の「砂塵迷宮」などがある。
探索者
シガ王国で迷宮の資源採集を生業とする者の呼称。死と隣り合わせの危険な職業であり、セリビーラの場合は裕福な暮らしをするには最低でもレベル20は必要だとされている。
セリビーラの迷宮では身分証が5つ用意され、見習い扱いの木証から始まり、魔核を5個以上納品した者から正探索者として青銅証を与える。月に一定数の魔核を納品できるものは国から騎士階級相当の身分やギルド関係の一部料金半額が保証された赤鉄証、「階層の主」を討伐できるものには最高位のミスリル証と名誉貴族としての爵位が与えられる。最後の黄金証は富豪専用の特別登録で、1日に数回居場所を伝えるための信号を発信する機能が付いている。一般的には青銅証から赤鉄証に到達するまで10年単位の時間がかかる。
迷宮に放置された魔物の死骸を回収し肉屋に売る者たちは他の探索者から「死骸漁り(ルーター)」の蔑称で呼ばれるが、「核無し」や「呪い持ち」の発生を防止するのに一役買っている。
また探索者に雇われて荷物を運ぶ「荷運び」と呼ばれる少年少女が迷宮入り口などにおり、荷運びで貯めた金で安物の木の防具などを手に入れて木証探索者として登録を目指すのが、一攫千金や成り上がりを目指して迷宮に来た少年少女の標準的なルートとなっていた。
世界樹
虚空(=宇宙空間)にまで届く巨大な木。全部で8本で、神々と共に神界から竜以外の生き物をプールした種子(シード)を載せて運んできた。糸のように細いエメラルド風の枝「晶枝(エメラルド・ブランチ)」をエーテル(=太陽から吹き出る大量の魔素を媒介する物質)に向けて伸ばして魔素を回収し、地脈の魔素に流し込むことで活性化させる役割を持つ、いわば「世界を活性化させる巨大な魔法装置」のような存在。あまりに巨大なので「次元杭(ディメンション・パイル)」によって自重を支えている。なお、その課程で漏れ出た魔素に精霊が群がるため、世界樹は精霊光で輝いているように見える。自衛機能として放電現象を起こすことができ、その威力は成竜をも撃退するほど。天辺には直径100mほどのドーム状の展望台が設置されている。世界樹に作らせる「精霊珠」というものがあり、4人以上のハイエルフで作らせる真玉はエリクサーの、1人で作る欠片でも上級魔法薬の材料となる。
そのすべてに「怪生物」と呼ばれる生物群の一種「邪海月(エビル・ジェリー)」が一斉に寄生して世界樹を蝕むと言う事件が発生したが、サトゥーが70000体を超えるクラゲをすべて駆除したことで難を逃れた。
賢者の石(フィロソフィウム)
世界樹から産出される青い結晶で、エルフの里では「聖樹石」と呼ばれている。1年当たり小石1つ分ほどしか取れないため非常に希少。魔法の増強効果があるほか、妊娠したエルフ女性がこの物質に対して食欲を覚えるようになる。魔法金属の製造にも持ちいられる。ボルエナンでは里のハイエルフ達がフルー帝国の遊戯に没頭したせいで、その代金として大量に巻き上げられてしまったためかなり希少。ボルエナンのハイエルフがアーゼしか活動していないのも、他のハイエルフはこの件で責任を感じてそのまま引き籠もってしまったからである。フルー帝国に渡った賢者の石は蒼貨に加工されている。
フルー帝国蒼貨
聖樹石を加工した高性能魔法装置の起動鍵を兼ねる中核部品。帝国貴族の証でもあった。1枚で100gほど。加工品を聖樹石に戻すことはできないが、そのままでも魔法金属の錬成や多脚ゴーレムの知性回路に使用できる。帝国末期に「黄金の猪王」に対抗できる兵器を求めて竜神に貢ぎ物として献上されていたため、竜の谷の戦利品を獲たサトゥーは20000枚の蒼貨を相続している。
瘴気
魔物を生み出す元となるもの。魔王を復活させる際にも用いられる。瘴気が濃い場所には精霊が寄り着かないが、精霊光や聖碑によって浄化できる。「瘴気視」というスキルで確認するとおどろおどろしい黒いオーラのように見える。濃い瘴気は呪われた武器に纏わり付いていることもあり、敵から体力を吸収する武器には瘴気回路が組み込まれている。濃い瘴気は体調に悪影響を与え、浄化処理が不十分な食材を摂り続けると「瘴気中毒」を起こす。微量の場合はえぐみや硬さをほんのわずかに感じるだけで、誤差程度だがステータスの微増効果もある。また、自滅茎や破滅草といった瘴気の濃い場所でしか育たないものも存在する。
迷宮の宝箱では普通の魔剣に比べて呪われた武具が出やすく、何より強力なので多少の欠点に目をつぶっても使うものは多く、迷宮都市セリビーラの場合は高位探索者のうち2~3割が使用している。
魔物
瘴気に侵食された動植物が変化した生物。精霊を捕食する習性がある。普通の人間にとっては危険な生命体だが、通常の生物に比べて経験値の効率が高いためレベルを上げるために迷宮などで魔物を倒しているものも多い。普通の生物に魔核を移植することで人工的に生み出すことが可能。種族固有の能力だけでなく、魔法スキルを獲得した個体も存在し、上位の魔物は体表に魔法的なバリアーを張るため頑丈さが増している。
魔核(コア)
魔物の中に必ず存在し、打ち倒すことで手に入れることができるアイテム。外見は赤い球体。精製して魔法の品を作るのに使われる。大きさや色で等級が定められており、白<朱<赤<紅と等級が上がっていく。「白9朱1」や「赤10」等の色と割合で等級を区別するが、基本的に高いほうの数値(「白9朱1」なら朱の数値、「赤10」なら赤の数値)が高いほど等級が高い。等級が高いほど魔力運用の効率が良く、高度な魔法道具が創れる。魔力を過剰に流すと魔法道具と同じように破裂する性質があるため、持ち運びには十分注意する必要がある。なお、領主が存在する土地で魔物を狩った場合は、領政府が強制的に買い取るという取り決めがある。資源としての価値が低い半グラム以下の白い魔核は「魔粒」の俗称で区別されることがある。
迷宮内において魔核を抜き取られた魔物が動死体(ゾンビ)となって動き出したものは「核無し」と呼ばれ、相手に呪いを移す「呪い持ち」同様危険視されている。
区画の主(エリア・マスター)
迷宮において1つの区画を支配する強力な魔物。セリビーラの迷宮では最低でもレベル50以上で、さらにレベル40台の眷属を複数率いている。
階層の主(フロア・マスター)」
迷宮において1つの階層を支配する非常に強力な魔物。セリビーラの迷宮では55レベル以上で、まれに60レベルを突破する個体も現れる。体力が低下すると暴走(スタンビート)状態になる性質があり、魔法中和(ニュートラル・マジック)系の種族固有能力を持つことがある。各階層に存在する「試練の間」の祭壇に「区画の主」の魔核を備えて召喚句を唱えることで出現する。
魔法道具(マジック・アイテム)
詠唱の代わりになる魔導回路を組み込むことで特定の魔法効果を使えるようにした道具。魔導回路を形成する回路液(サーキット・リキッド)は魔液(リキッド)とも呼ばれ、一番簡単なものは魔核の粉末と溶かした銅を混ぜた物である。魔素によって変質した属性鉱石(エレメント・ストーン)を利用することもある。使用時には右手から左手へ魔力を流す。
ヤマト石
王祖ヤマトが作成したステータスや犯罪歴を表示するための石板。オリジナルはシガ王国の王都にあるが、レプリカが各街の門などに配備されている。籠められた「人物鑑定」のスキルレベルは、オリジナルが10級でレプリカは7級。原則あらゆる偽装を無効化するが、サトゥーの場合は「メニュー」の交流欄しか表示されない。
魔法の鞄(マジック・バッグ)
見た目以上の物品を収納するための魔法道具。空間拡張の亜種である「格納庫(ガレージ)」の魔法を固定することで実現し、初期投資魔力に応じて亜空間の広さが変化する。開閉に魔力が必要だが、空間自体はその時の魔力と亜空間内部を循環する魔力によって維持される。エルフたちは聖樹石で魔法を固定している。人族は等級の高い魔核で代替するが、維持できる空間が狭くなり、放置すれば1000年以内に壊れてしまう。亜空間は不安定なので、安定の補助と収納物の隔離を目的に魔物の胃袋を使って内壁を補強する。生物が中で死んだり暴れて亜空間を破壊しないように、誤作動防止策として生き物を入れられない設定にしている。上級貴族にはある程度普及しているが、最高品質の「魔法鞄」でも劣化した「格納鞄(ガレージ・バッグ)」の性能には及ばない。
魔封じの鈴
フルー帝国時代に作られたハンドベル型の魔法道具。一降りするだけで魔族を一時的に弱体化させることが可能。上級魔族の憑依すら解除できるが、魔王の憑依は解消できない。森巨人の里でサトゥーが石槌から与えられ、カリナに譲渡された。
翻訳指輪
装備すると言語を翻訳してくれる指輪。竜の谷の戦利品にもないほど貴重だが、ルモォーク王国ではいくつか保有されている。なお昔のエルフでこの道具の製作に情熱を傾けた者がいたため、ボルエナンではそこまで貴重ではない。
光船
エルフが各里で8隻ずつ保有する空飛ぶ船。次元潜行して移動することができる。損傷の修復機能があり、次元潜行装置は自動で直り、表層だけなら世界樹に戻すだけで元通りになる。再建するためには聖樹石が1t必要で、1から作り直そうとすると10万年はかかる。ゴブリンの魔王に沈められた影響で、ボルエナンでは4隻しか残っておらず、1隻はサガ帝国の初代勇者に譲られ「ジュールベルヌ」と名付けられて歴代の勇者が使用している。
飛空艇
人を乗せて空を飛ぶ交通手段の1つ。シガ王国では都市間の移動に利用され、定期的に便が出ている。
重くなると航行に必要な燃料が増えるので、厚い頑丈な装甲よりも状況に応じて防御力を増やせる魔力障壁が向いており、巨大なものには公爵家の砦以上に大きな障壁発生装置が搭載されている。推進器の空気を受ける舵(=垂直尾翼)は魔法攻撃を受けやすいため、中級魔法数発に耐えられる魔法抵抗の強い素材が使われる。舵で対応しきれないような攻撃を回避するために、緊急用の使い捨て姿勢制御ブースターがある。最新型の飛空艇には二重反転式の空力機関が使われる。
ネジ
鼬帝国で開発された、人の腕ほどもある魔法道具。魔物の頭部に捻り込むことで、凶暴な魔物さえ従魔にできる。
小聖杯
領地内の瘴気を集め、浄化するための魔法道具。
魔人心臓(デーモン・ハート)
かつてビスタール公爵領に存在した迷宮で発掘された、呪われた魔法道具。魔人薬の末期状態に近い能力を装備者に与える効果があるが、1度装備すれば2度と外せない。故障し暴走すると、無数の触手を生やした異形の姿へ変貌し、使用後に生存した場合も後遺症で知性を失い痙攣が続く。また、装備者を操る魔笛の魔法道具も存在する。
聖剣
勇者が扱うことで知られる聖なる武器。魔力を充填することで青く輝く性質を持つ。称号に「勇者」を持たなければ扱えず、それ以外のものが無理に使おうとするとダメージを受ける。ただし使用者制限が存在する「神授の聖剣」でも、都市核の力で許可を与えれば勇者でなくとも使用可能。「神授の聖剣」は魔刃スキルを発動させられないが、「聖句」と呼ばれる合言葉を唱えることで充填した膨大な魔力を利用し特殊な能力を発揮する。また人造聖剣の製造法も存在しており、こちらでは魔刃を使うことが可能。ただし材料の「青液」がフィルターになるのか、魔刃の色が青く変わる。
青液(ブルー)
人工聖剣などを作る際に使われる特殊な回路液。原料には宝石・黄金の粉末・竜鱗粉が用いられ、魔力を通すことで青く輝く。瘴気を浄化し魔物を追い払う効果があることから、魔物避けの「聖碑」の効果を上昇させる場合にも利用される。通常の魔法道具に使用される魔液に比べると製造がかなり難しいが、微細で高密度な回路を作りやすく、完成後の魔力効率でも勝っている。
エクスカリバー
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た「神授の聖剣」。サトゥーが所有する中で最強の聖剣。魔力の充填容量が極めて大きく、10000ポイント以上の魔力を蓄積できる。当初は魔族戦でメインに使っていたが、この性質から魔力を過剰充填してバッテリーに使うことが増えている。
デュランダル
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た「神授の聖剣」。黄金の柄が特徴。《永遠たれ》の聖句を唱えることで、刃こぼれなどの破損を修復できる。スペックではエクスカリバーに劣るが、その修復の機能と切れ味の鋭さからサトゥーがナナシなどに偽装して魔族と戦う際だけでなく、工具としても使用する。
ガラティーン
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た「神授の聖剣」。エクスカリバーの兄弟剣。
ジュルラホーン
王祖ヤマトが製造したとされる人工聖剣。同じ名前を持つ幻獣「捻角獣(ジュルラホーン)」の角に似た捻れた刀身が特徴。「神授の聖剣」ほど強力ではないが、並みの魔剣を凌駕する性能を持つ。
17年前にゼンが自分を殺させるための道具としてシガ王家から強奪、その後彼の介錯をしたサトゥーの手に渡り、ナナシとして王の影武者へと返還された。
アロンダイト
勇者ハヤトが持つ「神授の聖剣」。聖句は《歌え》。
クラウソラス
かつて王祖ヤマトが竜神から与えられたとされる「神授の聖剣」。シガ王国にとっては護国の剣であり、不敗の象徴でもある。魔力を注ぐことで刀身が伸長する性質を持つ。《踊れ》の聖句を唱えることで刀身が13枚の刃に別れて浮遊し、意のままに操れるようになる。魔力が足りないとただ空を飛ぶだけの剣としてしか扱えない。
シガ王家が所有し、シャルロック王子が佩くことを許されていたが、真の姿を発揮させたナナシに所有権が移された。
魔剣
魔法の武器の一種。大きく分けて、魔物の素材を錬成加工したもの、魔法金属を鍛えたもの、魔法回路を組み込んだもの、妖刀や呪われた武器のような瘴気回路を持つものがある。魔法金属製は貴重であまり流通しておらず、軍でも一部の者しか持っていない。魔物製は獲得が比較的容易だが、性能にムラがあり破損した場合に修復できないことも多い。また、迷宮では宝箱の中から発見されることもある。
刻印魔法で量産することもできるが、あまり複雑な機能をつけることはできない。サトゥーが作る鋳造魔剣は「液体操作(リキッド・コントロール)」と「理力の糸(マジック・ストリング)」を利用し魔法回路の組み込みを鋳造の段階で行なっていたが、熱による歪みがあるため複雑すぎる回路を刻むのは難しかった。のちに魔法回路を組み込むことのみを目的に変数を排除した専用の水魔法と空間魔法を開発し、外で作った回路を完成した剣の内部に転移させることで、これまで複雑すぎて不可能だった機能を搭載できるようになった。またサトゥーは魔刃スキル練習用に木刀に回路を組み込んだ「木魔剣」を作っている。
国外への流出は自国の戦力を下げ、他国の戦力を上げることに繋がるため、戦争が起こると国力を維持するために値段が吊り上げられる。
バルムンク
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た魔剣。黄金の柄が特徴。
ノートゥング
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た魔剣。
蟻翅の銀剣
精鋭蟻(エリート・アント)の翅から作る銀色の魔剣。賢者トラザユーヤのレシピにも載っており、セリビーラでは昔から作られている。ただし温度管理がかなりシビアで、1℃単位でずれただけでも灰色が混じってしまう。
ロンギヌス
サトゥーが竜の谷の完全攻略で得た聖槍
神剣
サトゥーが竜の谷の戦利品で得た黒い刀身の剣。「神殺し」の称号がないと使えない。上級魔族どころか最強クラスの魔王さえ一刀の元に切り捨てる威力を持ち、転生者の亡骸から抜け出した「神のカケラ」という名の紫色の光を吸収することができる。一度魔力を流すと猛烈な勢いで所有者の魔力を吸い上げ、黒いオーラを所有者へ伸ばしてくる。アニメ第4話では「神殺し」の称号を持つサトゥーが黒の上級魔族を倒す際に使用する。
魔法薬(ポーション)
「錬成」スキルと錬成板を用いて作る薬品。体力回復薬や魔力回復薬、状態異常回復薬などが存在する。触媒として魔核の粉末と安定剤を混ぜた「秘薬」が必要。製法が同じでも使用する魔核の質やスキルの熟練度が高いほど高品質なものが作れる。錬成スキルが低いうちは高品質な魔核を使わないと魔法薬を製造できないため、初心者ほど材料費が上昇するため必然的に値段も高くなる。錬金ギルドなどで取り扱われている専用の瓶に入れて保存しておかないと効果が消えてしまう。
下級の体力回復薬でも単純骨折程度なら即座に治療でき、上級魔法薬ならば大瓶1本で部位欠損すら治療できる。ただし大きな怪我を再生する場合は魔力と体力を大きく消費するため、消耗した状態で治療を行うとしばらく臥せる羽目になる。短時間に何度も使用すると効果が発揮できなくなる。なお、味は基本的に苦味が強く、「調理」スキルで甘みを加えることもできるが、余計なものを混ぜると効果が低下する。
エリクサー
万能薬の上位に相当する魔法薬。古傷は治せないが、下級でも小瓶1本で部位欠損を再生できる。製造には世界樹の真玉の精霊珠、吸血鬼の血珠、邪法で作られる魂魄珠か霊珠、竜が作る竜力石や真竜珠のいずれかが材料として必要になる。
魔人薬
服用すると能力が向上する効果を持った禁止薬物。破滅草や自滅茎といった植物が原料だが、人工的に生産可能だということは公表されていない。飲めば一時的に痛覚が麻痺し10レベルほどに相当する身体強化がなされてレベルも上がりやすくなるが、使用し続けると副作用で体の一部が異形と化してしまう。過剰摂取状態では「魔身付与」という支援効果で赤い光のバリアや身体能力と耐久力の向上が認められるようになる。
屍薬(しかばねやく)
400年前の亜人戦争の際に狂王ガルタフトが開発させた戦争用の禁止薬物。痛みも感じず肉体の限界を超えられるが、一切保護されない肉体は効果が切れた後で反動と痛みに襲われる。原料の一部が魔人薬と同じ。
鬼喰薬(おにくいやく)
ゴブリン病の症状緩和に用いられる薬。錬成はそれほど難しくないが、必須素材が魔人薬や屍薬と似ているため入手が難しい。
魔誘香
近隣の魔物を引き寄せる禁断の魔法薬。魅油涎(みゆぜん)という迷宮油虫(メイズ・コックローチ)の住処で採れる素材を使用する。迷賊が魔物の連鎖暴走を引き起こすために使用していたが、一斉逮捕によって売る相手がいなくなったため裏市場での需要も激減した。
巻物(スクロール)
魔力さえあれば詠唱を必要とせず開いて魔法の名前を唱えるだけでその魔法を使用できる道具。ただし、発動する魔法はスキルレベルの最低値に固定されるため、どれだけ能力値の高い者が使用しても威力と規模は固定されたものから変化しない。加えて使い捨てなので需要はそれほど大きいわけではなく、物によっては魔法使いを雇った方が安上がりで、軍では火杖や雷杖といった魔法道具の方が好まれる。民間の魔法屋でも販売しているが、購入には領主からの特別な許可が必要。また上級魔法および犯罪と諜報に使える魔法の巻物は原則で作製禁止。神聖魔法も宗教上の理由で巻物化不可(技術的には可能)。
巻物専用のインクには魔核の粉末に加えて蛍鈴蘭、竜鱗粉、捻角粉などを材料とし、同様に紙も専用のものを使用する。中級以上のものを作るためにはレベル30以上の魔物の魔核を使う必要がある。また仕上げをする人間がその魔法のスキルを持っていなければならないため、シーメン子爵の工房では重力魔法・影魔法・精神魔法・死霊魔法の巻物は作製不能。技術は厳重に秘匿され、分業によって鑑定スキルでも製法が分からないよう工夫されている。
ボルエナンの静鈴
ボルエナンの森のエルフの庇護下にあることを証明するアイテム。妖精族や隠れ里に住むものからはエルフの使者として手厚くもてなされる。世界樹の枝から作る木製の鈴だが、中には玉が入っていないので音は鳴らない。作中ではサトゥーとレイが所持している。
ガボの実
食用作物の一種。わずか1ヶ月で収穫でき、収量の変化が少なく、休耕地に栄養を与える効果があるという長所を持つが、匂いがキツく苦味とえぐみが強いため人間には好まれない。あまりに不味いため、サトゥーも不味い食べ物の評価で引き合いに出すことが多い。デミゴブリンの好物として知られ、大量発生を招く恐れがあるため、基本的に城塞のある荘園内部以外での栽培は禁じられており、他の町へ輸送するのも難しい。サトゥーは山樹の黄橙果実と混ぜて栄養補給薬の主原料として用いている。
山樹
樹高2kmはある巨大な樹木。伸縮性の高い繊維に包まれた「弾み果実」、鋼鉄並みの硬度で耐刃性の高い布の原料になる「堅殻果実」、「黄橙果実」といった巨大な果実がなる。一般的にエルフの里にしか生えていないとされる(実際はムーノ領などにも自生する)ため希少性があり、人族の社会では高値で取引されている。
ルルの実
食用作物の一種。どどめ色と灰色のまだらの果皮に群青色の果肉をした果実。濃い香水を混ぜたような吐き気を催す香りや異常な酸味と苦味のせいで生食ではガボの実に匹敵するほどに不味いが、特殊な加工で果肉が紅色に変化し味や匂いも変化する。元々は家畜の餌(Web版では漬物)にしかならなかったが、サトゥーが加工法を発見し次々期公爵の結婚披露宴で「ルルのケーキ」を提供したことで一気に高級果実として有名になった。
ベリア
迷宮都市セリビーラの周辺に多く生える多肉植物アロエサボテンの中間のようなトゲトゲした見た目が特徴で、乾燥に強い。生命力が強く、根が残っていれば半月で元通りになる。初心者から熟練者まで幅広く探索者から愛用されるベリア軟膏という止血消毒薬の材料として利用される。賢者トラザユーヤがこの植物を原料に錬成した体力回復薬を作る方法を伝えたが、200年ほど前にエルフの錬成板が壊れたため製法が失われた。後にサトゥーが人族の錬成板でも製作できるレシピを開発し、それを迷宮の宝箱に小分けにして収める形で再普及させた。
また、魔覇王樹(イビル・ベリア)という巨大な植物型魔物が迷宮都市近辺に繁茂しており、大量の結界柱で侵食を抑えている。
ミスリル
妖精銀、青銀とも呼ばれる金属。魔法金属の中では比較的手に入りやすい。鍛造した武器に魔力を通すと緑色の刃紋のようなものが浮かび上がる。魔力の伝達効率が高く、魔力を込めるほどに重量と強度を増す性質を持つ。通常時で同体積あたりの質量は鋼鉄の7割ほどだが、50ポイントの魔力を流すと2倍近い重量になる。そのため、純ミスリルの武器は神業とされるレベル10の武術系スキルを持ってしても扱いになれるのに時間がかかる。純ミスリルの工具は魔力で鍛冶作業に悪影響を与えるため、鍛造には鉄との合金を利用する。錬成には「聖樹石」が必要。
またミスリルの屑を巨大イモムシに食べさせて作った繊維は「翠絹(かわせみきぬ)」という超高級な布の原料になる。この布は高い魔力伝導率と防刃性、滑らかな手触り、美しい光沢が特徴。
日緋色金(ヒヒイロカネ
優れた強度と耐熱性を誇る金属。ドワーフはミスリル精錬用の高炉しても利用する。錬成には「聖樹石」が必要。
真鋼(アダマンタイト
魔力によって密度が変化したダイヤより硬い金属。勇者の聖鎧や古代王朝の船の装甲などに用いられる。錬成には「聖樹石」が必要。
真銀(ティルシルバー)
魔力効率に優れ杖や魔法道具向きの金属。アダマンタイトとの合金は、魔力の供給によって膨張や収縮する性質を得る。錬成には「聖樹石」が必要。
神金(オリハルコン
万能の金属。神々とエルフにしか作れないとされ、優れた魔導技術を有していたララキエ王朝でも作ることは叶わなかった。錬成には「聖樹石」が必要。闇石と融合して魔力を流すと軽くなる合金を作ることが出来る。
魔狩人
魔物専門の狩人。オーユゴック公爵領の魔狩人は平均レベル10弱と、平均的な騎士と同じぐらいの強さがある。
邪海月(エビル・ジェリー)
虚空の原生生物である「怪生物」の一種。「吸収(アブソーブ)」「同調」「連鎖暴走」の種族特性を持ち、平均レベルは30ほど。見た目は巨大なクラゲで、肉体の強度は低い。世界樹の枝に寄生して幹から魔素を食べる習性があり、周囲に魔力の空白地帯を作るため構成の弱い魔法なら無効化してしまう。枝に卵を産み付け、孵化した卵は樹液に潜んで汚染樹液詰まりというサナギ状態となり、幹に流れる魔素を遮って世界樹を弱らせる。抗体を利用して世界樹に自分の一部だと誤認させることで防衛機能の電撃を防ぐ。世界樹から100m離れると初期警戒状態になって赤く発光し始めて世界樹からの電撃を誘発、この状態が続くと他のクラゲに暴走状態が伝播する。魔力に誘引されるときには狂乱と大増殖を引き起こす。カレーにも強く誘引されるほか、アルコールにもわずかに反応する。触手を摂取すると盲腸に白い繊維状の結晶が発生し、治療しないと血を吐いて死ぬ。
1000年に1度ほどの頻度で数匹が世界樹に現れることがあったが、近年になっていきなり世界樹全てにおよそ10000匹ずつ寄生される事態になる。そのため将来的に同様の事態が起きたときにエルフだけでも対抗できる方法をサトゥーも行動で考案しつつ、勇者ナナシとして駆除に協力した。
ゴブリン病
偏食の貴族で見られる病気。エリクサーの下位互換である万能薬や血玉でなければ治療できず、一度治ってもすぐに再発するため、死に至るほどではないが不治の病と考えられている。鬼喰薬などで症状の進行を抑えることもできるが、その正体はビタミン欠乏が原因で起こる生活習慣病であり、最良の対策は野菜を十分に摂取し食習慣を改善することである。
チーム「ペンドラゴン」
サトゥーと旅の仲間達。名称は迷宮都市での探索者登録時に付けたもの。
メンバー全員が戦闘経験は浅いが、サトゥーの高レベルスキルで用意した魔法薬や武具のサポートを受け、格上の魔物と戦うことでレベルを上げ、ボルエナンのエルフ師匠たちとの訓練で技術の向上に励む。セリビーラの迷宮ではサトゥーのマップ機能を駆使して効率的な狩を数日泊まり込みで行ったことでレベルが急上昇しており、13巻時点で全員レベル50に達している。
迷宮では高価な回復薬を惜しげもなく使うため、他の探索者に「傷無し」の通称で呼ばれている。また、13巻で「階層の主」である赤雷烏賊帝(サンダー・スキッド・エンペラー)を討伐したことにより最高位のミスリル証が授与された。
ぺんどら
ペンドラゴン家が開校した探索者学校の卒業生たちの通称。卒業の証として、ヒュドラの皮膜とワイバーンの皮で作った青いマントが授与される。ペンドラゴン家の家紋をデフォルメした、太っちょドラゴンのヌイグルミが、槍のようなペンを肩に乗せているような感じの絵をシルエットとしている。

その他[編集]

貨幣
シガ王国で使用されている貨幣としては、金貨銀貨、大銅貨、銅貨、賤貨がある。貨幣レートは金貨1枚=銀貨5枚=大銅貨25枚=銅貨100枚=賤貨500枚となっている。
物によって現代と物価は異なり、衣類を基準とした場合は銅貨=100円、食品を基準とした場合は銅貨=500円、人件費を基準とした場合は銅貨=1000円が目安となっている。
時間
この世界では地球と同じく1日を24時間に分けている。ただし1時間が70分に相当しているため1日が地球より長く、さらに1年が300日なので1年間の長さは地球とほぼ変わらない(厳密には1年が4%ほど短い)。1ヶ月は30日のため、1年は10ヶ月となり、11月や12月はない。週の概念はないが、10日間を小月と呼ぶ習慣があり、1ヶ月は上小月・中小月・下小月に分けられる。
Web版では1時間は60分だが1日が28時間の設定で、1年および1ヶ月の日数は同じ。
爵位
爵位は都市核の使用権限のグレードを指すもの。シガ王国の場合は、公爵侯爵伯爵子爵男爵準男爵士爵とあり、子爵以上が上級貴族となる。男爵・準男爵に関して女性の場合は女男爵・女準男爵となる。貴族であれば都市へ入る際にも優先され、身分確認も貴族のみで同行者は免除、入市税も免除といった特権がある。なお、領主が叙爵できるのは士爵だけで、準男爵以上の叙爵は国王のみの権限である。
領主を小王、国王を大王とした方が表現的には適切。領主としての資格があるのは伯爵以上で、そのため場合によっては爵位以上の権限を持つこともある(例:ムーノ男爵のように、厳密には領主の資格を得ていないないため階級では男爵だが、役職上の権限は伯爵)。国王以外に仕える貴族も存在し、領主以外の爵位持ち貴族は補助管理者となり、端末の通信や権限レベルに応じた力の行使が可能。都市の管理者は「太守」、街の管理者は「守護」と呼ばれる。
一代限りの場合は爵位の前に「名誉」がつき、貴族社会の中では同じ爵位の永代貴族より名誉貴族は格下と見られる。特に名誉士爵は平民から見た場合は貴族であるものの一部貴族からは貴族とみなされないことがある。どちらの場合も法律上は問題なく同格扱い・貴族扱いとなる。
賞罰
ステータスに表示される賞罰は、窃盗傷害殺人強姦放火反逆・背信の7つがある。傷害は、相手に骨折などの重傷を負わせていることが条件で、酒場の喧嘩程度では罪に問われず、被害者側が相手の落ち度を認めなければ罪にならない。殺人に関しては暗殺で犯人がわからない場合は表示されず、合意上の殺人や決闘での事故では罪にならない。背信は信仰する神を貶める行為だが、他の6つに比べるとこれを犯す者は少ない。
都市核の機能である「免罪」「断罪」とも関わっており、免罪は領主一族の罪を隠蔽する際や、戦争に出た兵士の殺人罪を消すために用いられる。
犯罪奴隷は領主や国王の恩赦でしか解放されず、主人が犯罪奴隷の所有権を拒否した場合は奴隷が鉱山送りなどにされる。なお、これは戦争奴隷でも同様だが、借金奴隷などには適用されない。
文明
この世界では「神の禁忌」が存在するため、地球に比べると文明の発展度がちぐはぐな印象を受ける。鋳造技術や自動車(ゴーレム馬車)、魔法道具による冷蔵設備や飛行船人造人間などが存在するのに対し、活版印刷鉄道、衣服などの大量生産施設は存在していない。
また、火杖や雷杖のような優れた軍用の魔法道具が存在するため、のような火薬兵器は実用性の低い骨董品のような扱いを受けており、廃れていて使用者はかなり珍しい。また日本刀も同様に昔の武器として扱われている。

既刊一覧[編集]

小説[編集]

巻数 タイトル 初版発行日 ISBN
1 デスマーチからはじまる異世界狂想曲1 2014年3月25日 ISBN 978-4-04-070084-7
2 デスマーチからはじまる異世界狂想曲2 2014年7月25日 ISBN 978-4-04-070307-7
3 デスマーチからはじまる異世界狂想曲3 2014年11月25日 ISBN 978-4-04-070308-4
4 デスマーチからはじまる異世界狂想曲4 2015年4月25日 ISBN 978-4-04-070596-5
5 デスマーチからはじまる異世界狂想曲5 2015年8月25日 ISBN 978-4-04-070707-5
6 デスマーチからはじまる異世界狂想曲6 2015年12月15日 ISBN 978-4-04-070708-2
7 デスマーチからはじまる異世界狂想曲7 2016年4月15日 ISBN 978-4-04-070872-0
8 デスマーチからはじまる異世界狂想曲8 2016年8月15日 ISBN 978-4-04-072018-0
9 デスマーチからはじまる異世界狂想曲9 2016年12月10日 ISBN 978-4-04-072126-2
10 デスマーチからはじまる異世界狂想曲10 2017年4月10日 ISBN 978-4-04-072257-3
11 デスマーチからはじまる異世界狂想曲11 2017年8月10日 ISBN 978-4-04-072405-8
12 デスマーチからはじまる異世界狂想曲12 2017年12月10日 ISBN 978-4-04-072409-6
Ex デスマーチからはじまる異世界狂想曲Ex 2018年1月10日 ISBN 978-4-04-072576-5
13 デスマーチからはじまる異世界狂想曲13 2018年3月10日 ISBN 978-4-04-072575-8
14 デスマーチからはじまる異世界狂想曲14 2018年7月10日 ISBN 978-4-04-072800-1
15 デスマーチからはじまる異世界狂想曲15 2018年11月10日 ISBN 978-4-04-072793-6

漫画[編集]

コミック誌『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA[注 13]で主に書籍版の設定に準拠した漫画版があやめぐむの作画により連載されている。また、『ドラゴンエイジ』(KADOKAWA)では、アリサを主役にした外伝『デスマーチからはじまる異世界狂想曲Ex アリサ王女の異世界奮闘記』が瀬上あきらの作画により2018年3月号から8月号まで連載された。

巻数 タイトル 初版発行日 ISBN
1 デスマーチからはじまる異世界狂想曲1 2015年4月18日 ISBN 978-4-04-070576-7
2 デスマーチからはじまる異世界狂想曲2 2015年12月9日 ISBN 978-4-04-070708-2
3 デスマーチからはじまる異世界狂想曲3 2016年8月9日 ISBN 978-4-04-070991-8
4 デスマーチからはじまる異世界狂想曲4 2016年12月10日 ISBN 978-4-04-072114-9
5 デスマーチからはじまる異世界狂想曲5 2017年8月10日 ISBN 978-4-04-072387-7
6 デスマーチからはじまる異世界狂想曲6 2017年12月10日 ISBN 978-4-04-072527-7
7 デスマーチからはじまる異世界狂想曲7 2018年8月9日 ISBN 978-4-04-072837-7
Ex デスマーチからはじまる異世界狂想曲Ex アリサ王女の異世界奮闘記 ISBN 978-4-04-072845-2

テレビアニメ[編集]

2016年にアニメ化が発表され[13]、2018年1月より3月までTOKYO MXAT-Xほかにて放送された[7]。監督は大沼心、アニメーション制作はSILVER LINK.とCONNECTが担当する[14][15]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 愛七ひろ[15]
  • 監督 - 大沼心[15]
  • シリーズ構成・脚本 - 下山健人[15]
  • キャラクター原案 - shri[15]
  • キャラクターデザイン - 滝本祥子[15]
  • 総作画監督 - 滝本祥子、橋本真希(第2話 - 第12話)、原友樹(第4話 - 第12話)
  • 美術監督 - 加藤浩、坂上裕文
  • 色彩設計 - 岡亮子
  • 撮影監督・UIディレクター - 廣岡岳
  • 3DCG監督 - 濱村敏郎
  • 編集 - 山岸歩奈美
  • 音響監督 - 郷文裕貴
  • 音楽 - 高橋邦幸MONACA[16]
  • 音楽制作 - DIVE II entertainment[15]
  • 音楽プロデューサー - 村上貴志
  • プロデューサー - 村上貴志、荒川友希子、瀬戸優、渡瀬昌太、落合剛、大和田智之、清水陽介、塩谷佳之、菊池洋平
  • アニメーションプロデューサー - 田部谷昌宏
  • アニメーション制作 - SILVER LINK. × CONNECT[15]
  • 製作 - デスマ製作委員会

主題歌[編集]

オープニングテーマ「スライドライド」[12]
作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 広川恵一 / 歌 - Run Girls, Run!
エンディングテーマ「スキノスキル」[12]
作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 田中秀和 / 歌 - Wake Up, Girls!
挿入歌「美少女天使マジカルローズ」
作詞 - 吉田詩織 / 作曲・編曲 - 久下真音 / 歌 - ポチ(河野ひより)、タマ(奥野香耶)、アリサ(悠木碧

各話リスト[編集]

話数サブタイトル絵コンテ演出作画監督
第1話デスマーチからはじまる天変地異 渡部高志小柴純弥
  • 橋本真希
  • 丹羽信礼
  • 林隆祥
  • 本田辰雄
  • 佐々木幸恵
第2話デスマーチからはじまる市内散策
門田英彦
  • 川添亜希子
  • 和田伸一
  • 林隆祥
  • 權容祥
第3話デスマーチからはじまる恋愛事情 福多潤
  • 佐々木幸恵
  • 丹羽信礼
  • 林隆洋
  • 佐野隆雄
  • 青木真理子
  • 服部憲知
  • 細山正樹
  • 權容祥
第4話デスマーチからはじまる迷宮探索 和泉志郎
第5話デスマーチからはじまる乱心王女 島津裕行伊部勇志
  • 川添亜希子
  • 重松佐和子
  • 竹森由加
第6話デスマーチからはじまる都市防衛 小寺勝之門田英彦
  • 川添亜希子
  • 林隆洋
  • 中戸崇広
  • 權容祥
第7話デスマーチからはじまる野営訓練 渡部高志小柴純弥
  • 佐々木幸恵
  • 林隆洋
  • 佐野隆雄
  • 和田伸一
  • 冨沢和雄
  • ティーエービー
  • 管振宇
第8話デスマーチからはじまる不老不死 宮尾佳和伊部勇志
  • 山吉一幸
  • 澤入祐樹
  • 佐野隆雄
  • 木上炯仁
第9話デスマーチからはじまる情緒纒綿
  • 橘秀樹
  • 渡辺高志
福多潤
  • 川添亜希子
  • 重松佐和子
  • 竹森由加
  • 佐野隆雄
  • 林隆洋
第10話デスマーチからはじまる狩猟楽曲 岩田芳美徳本義信
  • 明珍宇作
  • 北原大地
第11話デスマーチからはじまる幻想陰謀 小寺勝之門田英彦
  • 林隆洋
  • 本田辰雄
  • 佐々木幸恵
  • 大平剛生
  • 權容祥
第12話デスマーチからはじまる異(世)界旅情 島津裕行
  • 伊部勇志
  • 福多潤
  • 川添亜希子
  • 重松佐和子
  • 竹森由加
  • 佐野隆雄

放送局[編集]

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[17]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [18] 備考
2018年1月11日 - 3月29日 木曜 23:30 - 金曜 0:00 AT-X 日本全域 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり
2018年1月12日 - 3月30日 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) TOKYO MX 東京都 製作参加
金曜 0:30 - 1:00(木曜深夜) BS11 日本全域 製作参加 / BS放送 / 『ANIME+』枠
2018年1月14日 - 4月1日 日曜 1:00 - 1:30(土曜深夜) サンテレビ 兵庫県
日本国内 インターネット / 放送期間および放送時間[17]
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年1月14日 - 4月1日 日曜 12:00 更新
2018年1月17日 - 4月4日 水曜 12:00 更新
水曜 22:00 - 22:30 ニコニコ生放送
水曜 23:30 - 木曜 0:00 AbemaTV 新作TVアニメチャンネル

BD[編集]

発売日[19] 収録話 規格品番
1 2018年3月30日 第1話 - 第2話 EYXA-11834
2 2018年4月27日 第3話 - 第4話 EYXA-11835
3 2018年5月25日 第5話 - 第6話 EYXA-11836
4 2018年6月29日 第7話 - 第8話 EYXA-11837
5 2018年7月27日 第9話 - 第10話 EYXA-11838
6 2018年8月31日 第11話 - 第12話 EYXA-11839
TOKYO MX 金曜0:00 - 0:30(木曜深夜)枠
前番組 番組名 次番組
デスマーチからはじまる
異世界狂想曲
BS11 ANIME+ 金曜0:30 - 1:00(木曜深夜)枠
十二大戦
デスマーチからはじまる
異世界狂想曲
ゆるキャン△(再放送)

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 一度使用した魔法は以降メニューの魔法欄から無詠唱での直接使用が可能になるため、アイコンこそ消えMPを消費するものの、高レベルになったステータスが反映されてこれまで以上の威力で「流星雨」を発動可能。
  2. ^ Web版では、第十二章で「ユニット配置」が使えるようになった。
  3. ^ アニメでは、視界の下に六角アイコンの組み合わせで表示されており、右下から「用途不明」×2(状況とアイコンから各種設定・セーブ/ロード・ゲーム終了・ログアウト等の異世界で再現できないもの)「ログ」「マップ/マーカー/サーチ」「ストレージ/装備」「スキル/スペル(=魔法欄)」「ステータス/パラメータ(=交流欄)」「称号/ヒットポイント(赤)/マジックポイント(青)/スタミナ(緑)」「フリースロット」×7(当初は流星雨×3と全マップ探査)。また視界右上にはレーダーが表示されておりここからもマップが起動できる。
  4. ^ 魔法「流星雨」同様にノーコストで使用して覚えたもの。どちらも元の世界でサトゥーが最後にかかわっていたゲームの初心者救済用の機能であった
  5. ^ 転生者のアリサによれば、レベルアップ時に手に入るスキルポイントは2~12で平均7、さらにスキルのレベルが上がるほど必要なスキルポイントが高くなる。また現住民は別の法則があるとのこと。
  6. ^ 転生者のアリサによれば、スキルごとの条件を満たした上で必要なスキルポイントの半分を所持していると獲得可能スキルが追加されるとのことなので、全てのスキルがスキルポイント1で取得できるサトゥーの場合は条件を満たす(魔法系・耐性系などは自分の体で直接受ける、武術系・生産系・芸術系などは一度自分で技能を試す)だけで追加される。また現住民は別の法則があるとのこと。
  7. ^ Web版では、第十三章で詠唱スキルを宝珠から得た事で上級魔法などの要詠唱スキルが使えるようになった。
  8. ^ ただしサトゥーやアリサを含む元日本人の日本はいわゆる異なる世界・歴史の日本である可能性が他の日本人から伺えるため、サトゥー(あるいは読者)にとって昭和臭がする言動がアリサにとっての昭和くさいものではない可能性もある。
  9. ^ のっぺりした顔、薄い口唇、小さな尻など、この世界の基準では美人・美女でないという要素が集まってしまっている状態。
  10. ^ 貴族といっても官職はないのでお金や地位があるというわけではない
  11. ^ Web版ではワイヤーを中心とするティアラ、ブレスレット、アンクレット。
  12. ^ 公都の下級貴族令嬢の間では婚活と行儀見習いを両立できる人気の職業で、メイドよりも地位が高い。
  13. ^ 当初は電子配信の「エイジプレミアム」。

出典[編集]

  1. ^ 「Death March to the Parallel World Rhapsody」の名で発売されている。1巻 ISBN 978-0316556132
  2. ^ 「爆肝工程師的異世界狂想曲」の名で発売されている。1巻 ISBN 978-986-366-463-5
  3. ^ 「데스마치에서 시작되는 이세계 광상곡」の名で発売されている。1巻 ISBN 978-8-92-679957-4
  4. ^ 小説版と同名で発売されている。1巻 ISBN 978-0316470360
  5. ^ 小説版と同名で発売されている。1巻 ISBN 978-986-473-632-4
  6. ^ 小説版と同名で発売されている。1巻 ISBN 979-1-12-783864-5
  7. ^ a b 『デスマ』2018年1月より放送決定! 毎日ひとりずつメイン声優陣&コメント動画を公開。一人目はサトゥー役・堀江瞬さん”. アニメイトタイムズ (2017年9月28日). 2017年9月28日閲覧。
  8. ^ a b c d e STAFF&CAST”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」公式サイト. 2017年10月14日閲覧。
  9. ^ a b c d web版ではリザ、タマ、ポチの容姿について作中描写はない。作者のWeb版の公式回答は「長靴を履いた猫」タイプの容姿。(「小説家になろう」内作者活動報告2013年6月13日より)
  10. ^ STAFF&CAST”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」公式サイト. 2017年9月29日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p アニメより。
  12. ^ a b c 『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』OPをRGR、EDをWUGが担当”. アニメイトタイムズ (2017年11月25日). 2017年11月25日閲覧。
  13. ^ “『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』がアニメ化企画進行中! 『小説家になろう』発、PV数4億超の大人気ほのぼの異世界観光記”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2016年12月10日). http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1481296550 2016年12月10日閲覧。 
  14. ^ 小説『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』がTVアニメ化決定”. アニメイトタイムズ (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h STAFF&CAST”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」. 2017年9月28日閲覧。
  16. ^ MONACA”. 有限会社モナカ. 2018年1月11日閲覧。
  17. ^ a b ON AIR”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界協奏曲」公式サイト (2017年12月2日). 2017年12月5日閲覧。
  18. ^ テレビ放送対象地域の出典:
  19. ^ Blu-ray/CD”. TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」. 2018年1月12日閲覧。

外部リンク[編集]