釧路空港
釧路空港 Kushiro Airport | |||||||||
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IATA: KUH - ICAO: RJCK | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 北海道釧路市 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 国土交通大臣 | ||||||||
運用時間 | 8:00~21:00(JST) | ||||||||
標高 | 95 m (311 ft) | ||||||||
座標 | 北緯43度2分27秒 東経144度11分34秒 / 北緯43.04083度 東経144.19278度座標: 北緯43度2分27秒 東経144度11分34秒 / 北緯43.04083度 東経144.19278度 | ||||||||
公式サイト | 釧路空港 | ||||||||
滑走路 | |||||||||
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空港の一覧 |
釧路空港(くしろくうこう Kushiro Airport)は、北海道釧路市にある第二種(A)空港。滑走路など施設の一部は白糠郡白糠町に跨る。愛称は「たんちょう釧路空港」。
概要
釧路市中心部より北西に約20km(バスで約50分)離れた丘陵上に位置する。近隣に釧路湿原国立公園と阿寒国立公園を擁し、道東の拠点空港として重要な役割を担っている。乗降客数は、近年60-70万人台で推移している。 空港には道東一帯の各空港を管轄する東京航空局の空港事務所や空港監視レーダーが置かれているほか、海上保安庁の釧路航空基地、新千歳航空測候所釧路空港出張所が併設されている。国内初となる空港気象霧観測レーダーの実験も実施している。[要出典]。
滑走路は17/35方向に2,500m。一部は高さ50mの高盛土の上に造成されている。滑走路全体に渡り、平行誘導路を有する。着陸帯の幅は300mであり、計器着陸に対応している。計器着陸装置(ILS)は滑走路17に設置。海岸から約5kmの位置にあり、夏場は霧の影響を受けやすいため、1996年10月、地方空港としては全国で初めてILSカテゴリーIIIAによる運航が始まった。これにより霧や悪天候による欠航が200便/(年)近くあった状況が1/4以下に改善された。さらに2006年4月13日よりILSカテゴリーIIIBで運用しており、濃霧や悪天候時でも安全な離着陸が可能となっている。なお、この高精度計器着陸装置は、カテゴリーIIIBが釧路のほかに、成田、中部国際、広島、熊本の5空港に、カテゴリーIIIAが青森、新千歳の2空港に設置、運用されている。
滑走路北東側に空港ターミナルビルを設置する。外観は、屋根部分は雌阿寒・雄阿寒岳をモチーフにしており、建物の赤いラインの縁取りとグレーの外壁色とで丹頂鶴を、正面のグリーンのガラス部分は釧路湿原をイメージしている。内部は国内線の設備が中心であるが、入国検査場を備えるなど一部に国際線設備も配置する。ボーディングブリッジは3基を備える。ターミナルビルに隣接するエプロンには大型ジェット機用2バース、中型ジェット機用2バース、小型ジェット機用1バース、プロペラ機用1バースを備える。
2000年台湾経済界(台湾青年商工会 台湾JC)から正式に釧路空港への国際チャーター便受入要請があり、2001年釧路JCが運動を展開し国際チャーター便の受入を開始した。これにより翌年から2-3便/(週)のペースで運航が始まった。最も多い年は200便/(年)を超える運航本数を数えた事もあったが、[要出典]。2005年より少しずつ運航便数が減り始め、2008年4月から2009年3月までは133便、2009年4月から2010年3月までは99便、2010年4月から2011年3月までは104便、2011年4月から2012年3月まで64便と東日本大震災の影響を受けている。
CIQ体制を備え、税関は函館税関釧路税関支署、出入国管理は札幌入国管理局釧路港出張所、検疫は小樽検疫所釧路出張所が対応している。
また、平成15年度をピークに利用者数が低下しており、平成23年度の利用者数は約60万人と過去最低を記録した。[1]
歴史
- 1957年 - 運輸大臣が設置・管理する公共用空港としての設置予定を告示。
- 1961年 - 1,200mの滑走路を持つ空港として供用を開始。
- 1973年 - 滑走路を1800mに延長、ジェット化された。東亜国内航空(日本航空ジャパン→現・日本航空)が東京 - 釧路線を開設(DC-9で運航)
- 1975年 - 全日空が東京 - 釧路線を開設。(B727で運航)
- 1989年 - 滑走路を2300mに延長。平行誘導路供用開始。
- 1990年 - エアーニッポン(エアーニッポンネットワークに移管)が札幌丘珠 - 釧路線を開設。
- 1995年 - ILS カテゴリーIII A 運用開始。
- 1996年
- 1997年 - 北海道エアシステムが函館 - 釧路線を開設し乗り入れ開始。
- 2000年 - 2,500m×45mの滑走路の供用を開始。
- 2001年 - 空港利用旅客 累計2千万人達成。
- 2003年9月26日 - 十勝沖地震の被害を受けロビー・管制室の天井が落下。一時業務が中断したが、当日午後3時に仮復旧。
- 2004年
- 2005年
- 2006年
- 2011年
- 2月28日 - ジャルツアーズの企画旅行「新・鶴丸ロゴ機お披露目フライト 北海道・たんちょう釧路空港へ空散歩[2]」で、日本航空インターナショナルのB767-300ER新塗装初号機(国際線機材・JA654J)のファーストフライトを兼ねたチャーター便として羽田 - 釧路間を同日1往復し、当空港および「鶴丸」に因み阿寒国際ツルセンター(道の駅阿寒丹頂の里隣接)で関連イベントが催された[3]。
施設
空港ターミナルは釧路空港ビル株式会社が運営している。地上3階建て。
ターミナルビル
- 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー 、総合案内所、レンタカー受付カウンター、派出所、喫茶店
- 2階 - 出発ロビー、搭乗待合室、会議室、有料待合室、売店
- 3階 - 送迎デッキ(無料)、レストラン、有料待合室
駐車場
有料駐車場 - 756台
- 車種別に1時間ごとの料金設定があり、一定額を超えると24時間までの一律料金になる。
- 身障者は半額になる。
- クレジットカード払い、専用プリペイドカード払い対応。
レンタカー
到着ターミナル内に送迎受付カウンターがあり、空港駐車場外側に営業所がある。店名はいずれも「釧路空港」である。
就航路線
航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)
国内線
- 日本航空 (JAL) ・ キャセイパシフィック航空 (CPA)
- 全日本空輸 (ANA) ・ エバー航空 (EVA) [4]
- 全日本空輸 (ANA)
- 東京国際空港
- 大阪国際空港(季節運航便)
- 北海道エアシステム (HAC)
国際線
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
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東京国際空港 | 約47万人 | 上位46位 |
国土交通省 平成22年度航空運輸統計速報(平成23年7月6日)、上位50位までを記載。
アクセス
釧路市中心部まで約22km、阿寒湖温泉まで約56km。
関連項目
- 空港コード
- 航空交通管制
- 北海道の関与団体の一覧 - 釧路空港ビル株式会社は北海道の「関与団体」として指定されている。
脚注
- ^ 乗客数70万人割り込み/釧路空港(お知らせ・イベント情報) - 釧路新聞(2012年2月23日付、同年2月24日閲覧)
- ^ JAL Webサイト 国内ツアー案内 [1]
- ^ 釧路空港ターミナルビル公式サイト JAL「新・鶴丸ロゴ初号機」特別チャーター就航をセレモニーで歓迎! [リンク切れ]
- ^ ANAウイングスの機材・乗務員で運航する便あり