山崎貴

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やまざき たかし
山崎 貴
山崎 貴
恵比寿ガーデンシネマにて
(2016年10月)
本名 山崎 貴
生年月日 (1964-06-12) 1964年6月12日(59歳)
出生地 日本の旗 長野県松本市
国籍 日本の旗 日本
職業 映画監督
ジャンル 実写映画
アニメーション映画
ミュージックビデオ
配偶者 佐藤嗣麻子(2012年 - )
公式サイト 山崎貴 (@nostoro) - X(旧Twitter)
主な作品
映画
ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ
SPACE BATTLESHIP ヤマト
永遠の0
STAND BY ME ドラえもん
寄生獣
アルキメデスの大戦
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀監督賞
第29回『ALWAYS 三丁目の夕日
第38回『永遠の0
最優秀脚本賞
ALWAYS 三丁目の夕日
最優秀アニメーション作品賞
第38回『STAND BY ME ドラえもん
その他の賞
第27回日刊スポーツ映画大賞・監督賞
『永遠の0』
STAND BY ME ドラえもん
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山崎 貴(やまざき たかし、1964年6月12日[1] - )は、日本映画監督長野県松本市出身[2]白組所属。

来歴

長野県松本市出身[2]松本市立清水中学校長野県松本県ヶ丘高等学校を経て阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。

13歳の時に『スター・ウォーズ』と『未知との遭遇』に出会い、特撮の仕事を志すようになる[3]

1986年株式会社白組に入社[4]。CMや映画でのミニチュア製作を担当。『大病人』『静かな生活』など、伊丹十三監督作品でSFXデジタル合成を担当する。

オリジナル作品『鵺/NUE』を企画するが、予算の面で思うように企画が進まなかったため、現実的に実現可能な規模の企画として提出した2000年公開の『ジュブナイル』が映画監督としてのデビューとなる[5]

2005年、『ALWAYS 三丁目の夕日』で第30回報知映画賞で最優作品賞、日本アカデミー賞の監督賞を受賞、映画監督としての確固たる地位を築いた。また、同作品は日本アカデミー賞の全部門で受賞し、2006年に行われた日本アカデミー賞授賞式では主演女優賞を除くすべての部門(12部門)で最優秀賞を受賞している(これは1997年の『Shall we ダンス?』の全13部門制覇に次ぎ、2003年の『たそがれ清兵衛』と並ぶ)。2006年ブルーリボン賞でも監督賞の候補として発表されている。

2013年より設立されたVFX-JAPANアワードでは、『ALWAYS 三丁目の夕日‘64』が劇場公開映画部門、『friends もののけ島のナキ』が劇場アニメーション映画部門で受賞し、山崎は映画2部門でのダブル受賞となった[6]

2017年12月、東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチームの一員に選ばれた。しかし同オリンピックの延期に伴い、職務を全うすることなくチーム解散と共に退任した。

2022年11月3日、2023年11月3日公開予定のゴジラシリーズ新作映画で監督・脚本・VFXを務めたことが発表された[7]

人物

いつか撮ってみたい映画として、原作版『風の谷のナウシカ』の実写映画化を挙げている[8]

伊丹十三については、「伊丹さんはVFXをすごく楽しんでくれ、僕らとも対等に話をしてくれた。伊丹さんによる演出や、監督としての立ち居振る舞いなどをそばで見ることができたことは、今思えばとても貴重な経験でした」と語っている[9]

BUMP OF CHICKENのファンであることを公言しており、映画の主題歌をオファーしたり、逆に「涙のふるさと」などのミュージックビデオや、ツアーのオープニングムービーの製作を請け負ったりした。また、ゴジラシリーズのファンであることも公言しており、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』にフルCGのゴジラを登場させているほか、西武園ゆうえんちのアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦』では映像監督を務めている[7]

私生活では、2012年4月に専門学校時代からの仲間である映画監督の佐藤嗣麻子と結婚している[10][11]

監督作品

映画

テレビドラマ

CM

PV

ショートムービー

  • BUMP OF CHICKEN「Good Luck」(2012年)※監督・脚本

その他参加作品

小説

受賞歴

映画

脚注

  1. ^ 【山崎貴】「永遠の0」こだわったリアリティー 映像効果の第一人者が大事にする“重なり” (2/2ページ)”. 産経デジタル (2013年12月20日). 2022年11月3日閲覧。
  2. ^ a b “地域 : 松本出身の山崎監督映画「永遠の0」 霧ヶ峰高原でロケ”. 長野日報. (2012年9月6日). オリジナルの2016年3月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160307041032/http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=26109 2015年1月3日閲覧。 
  3. ^ “【山崎貴】「永遠の0」こだわったリアリティー 映像効果の第一人者が大事にする“重なり” (1/2ページ)”. ZAKZAK (産経デジタル). (2013年12月20日). https://www.zakzak.co.jp/people/news/20131220/peo1312200720000-n1.htm 2022年11月3日閲覧。 
  4. ^ “狙った個性にろくなものはない 「永遠の0」山崎貴監督の現場拝見2(1/2ページ)”. NIKKEI STYLE (日本経済新聞社/日経BP). (2013年12月14日). https://style.nikkei.com/article/DGXBZO62555840U3A111C1000000/ 2022年11月3日閲覧。 
  5. ^ 「「ジュブナイル」山崎貴監督インタビュー」『宇宙船YEAR BOOK 2001』朝日ソノラマ宇宙船別冊〉、2001年4月30日、69頁。雑誌コード:01844-04。 
  6. ^ “「三丁目の夕日’64」、もののけ島、巨神兵など VFX-JAPANアワード受賞”. アニメ!アニメ! (イード). (2013年2月23日). https://animeanime.jp/article/2013/02/23/13100.html 2022年11月3日閲覧。 
  7. ^ a b “山崎貴監督で新作『ゴジラ』2023年11月3日公開決定 『シン・ゴジラ』以来、国内30作目”. ORICON NEWS (oricon ME). (2022年11月3日). https://www.oricon.co.jp/news/2255634/full/ 2022年11月3日閲覧。 
  8. ^ 『別冊カドカワ 総力特集「崖の上のポニョ」』2008年、角川書店、61p
  9. ^ “vol.110 映画監督 山崎 貴 情熱は、人の心に必ず響く”. マイナビ転職 (マイナビ). (2013年12月13日). http://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/heroes_file/110/ 2022年11月3日閲覧。 
  10. ^ 佐藤嗣麻子(@satoshimako)2012年5月12日の発言2012年5月17日閲覧。
  11. ^ 福田麗 (2012年6月1日). “『三丁目の夕日』山崎貴監督と『アンフェア』佐藤嗣麻子監督が結婚!”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). https://www.cinematoday.jp/news/N0042695 2022年11月3日閲覧。 
  12. ^ “実写映画「アルキメデスの大戦」主演は菅田将暉、監督は山崎貴”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2018年7月16日). https://natalie.mu/comic/news/291302 2018年7月16日閲覧。 
  13. ^ a b “山崎貴監督エンタメ貫き2冠/映画大賞”. 日刊スポーツ (日刊スポーツNEWS). (2014年12月4日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20141204-1404418.html 2022年11月3日閲覧。 
  14. ^ 第38回日本アカデミー賞最優秀賞発表!”. 日本アカデミー賞公式サイト. 日本アカデミー賞協会. 2022年11月3日閲覧。

関連項目

外部リンク