大館能代空港

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大館能代空港
Odate-Noshiro Airport
Odate Noshiro Airport Passenger Terminal.jpg
IATA:ONJ-ICAO:RJSR
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 秋田県北秋田市
種類 商業
運営者 秋田県
運用時間 8:00 - 19:30[1]
標高 89 m・292 ft
座標 北緯40度11分31秒 東経140度22分18秒 / 北緯40.19194度 東経140.37167度 / 40.19194; 140.37167座標: 北緯40度11分31秒 東経140度22分18秒 / 北緯40.19194度 東経140.37167度 / 40.19194; 140.37167
ウェブサイト 大館能代空港
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
11/29 I 2,000[2]×45 舗装
リスト
空港の一覧
大館能代空港の位置
大館能代空港の位置
ONJ/RJSR
大館能代空港の位置
大館能代空港の位置 別地図
大館能代空港の位置 別地図
ONJ/RJSR
大館能代空港の位置 別地図

大館能代空港(おおだてのしろくうこう、: Odate-Noshiro Airport)は、秋田県北秋田市にある地方管理空港である。 愛称はあきた北空港であるが、愛称の使用範囲は限定的である[3][注 1]。また、ターミナルビルや駐車場などの施設は道の駅大館能代空港と兼用になっている。

概要[編集]

秋田県北部の鷹巣盆地の中央に位置し、大館市(車で約35分)・能代市(車で約50分)などを主な利用圏とする。周囲に白神山地十和田湖八幡平など豊かな観光資源に恵まれた観光拠点空港である。

秋田空港青森空港の中間にあり、ほかに首都圏まで直通する公共交通機関はJR奥羽本線寝台列車しかなかった。(1989年平成元年)3月から東京方面の高速バスあり[5]

そのため、在来線と秋田新幹線を乗り継いでも約5時間もかかっており、直行便の運行により約1時間への短縮を目指したものであった[6]

これを受け、県が事業費約457億をかけて[2]北秋田郡鷹巣町(現・北秋田市)大野台に建設し[7]1998年(平成10年)7月18日に開港した[8][9]

滑走路は11/29方向に2000mで、平行誘導路は無く、滑走路両端にターニングパッドを備える。計器着陸装置(ILS)は滑走路11にカテゴリーIが設置されている。天候不順による欠航・遅延も多く[注 2]、青森空港と同様に霧に弱い空港として知られるが、青森空港が設置したカテゴリーIIIの設置には費用対効果の面から消極的であると河北新報など[要文献特定詳細情報]で報じられた。

年間利用客数は、開業当初から秋田県の空港建設計画書にある40万人の予測を大幅に下回っており[6]、ピークの2002年(平成14年)度には年間約17万人が利用したが以後減少した。2013年(平成25年)度は国内116,936人[10]で、東北地方で最も利用客が少ない空港である。

そのため、設置者である秋田県は毎年5億円を超える赤字補てんを続けていると見られている[11]

2010年(平成22年)に開駅した道の駅大館能代空港は、ターミナルビル・駐車場・トイレ・公園が道の駅施設になっており、ターミナルビルの営業時間外は新たに増設された第3駐車場とトイレだけが利用できる。空港と道の駅を同一施設で運営しているのは、ほかに能登空港がある。

歴史[編集]

  • 1987年
    • 8月 - 3市15町村で県北空港建設促進期成同盟会を設立。
    • 9月 - 秋田県議会は高速交通体系等整備促進特別委員会を設置。
  • 1989年平成元年)8月 - 県北空港調査専門委員会を設置。
  • 1990年(平成2年) 4月 - 空港名を大館能代空港に決定。
  • 1991年(平成3年)11月29日 - 第6次空港整備五箇年計画の予定事業組入れが閣議決定[12]
  • 1993年(平成5年)12月27日 - 運輸省により、大館能代空港設置を許可[7]
  • 1994年(平成6年)10月21日 - 大館能代空港起工式があり、本体工事が開始[13]
  • 1995年(平成7年)11月 - 大館能代空港ターミナルビル株式会社設立。
  • 1997年(平成9年)3月 - 大館能代空港利用促進協議会がアンケートを県民に募集した結果「あきた北空港」に愛称を決定。
  • 1998年(平成10年)
    • 2月 - 本体工事完成。
    • 7月18日 - 供用開始[8][9]。同時にエアーニッポンが東京国際空港線、大阪国際空港線の各路線を通年運航として就航。新千歳空港線を夏期(6月 - 10月)運航として就航。
  • 1999年(平成11年)
    • 11月 - 新千歳空港線が廃止。
    • 12月 - 大阪国際空港線が冬期(12月 - 2月)運休になる(2005年3月まで)。
  • 2005年(平成17年)
  • 2010年(平成22年)
    • 5月25日 - 搭乗率が低迷している大阪国際空港線を2011年1月4日をもって廃止することを発表した。
    • 7月12日 - 大館能代空港利用促進協議会は到着便の利用者にレンタカー割引キャンペーンを実施(2011年2月28日まで)[14]
    • 9月12日 - 敷地内の空港入口交差点付近に第3駐車場・トイレ・公園を増設し、空港ターミナルビル・駐車場を含む一帯を道の駅大館能代空港として開駅[15]。同時に道路標識で使用していた愛称をすべて正式名称「大館能代空港」に変更する。
  • 2011年

施設[編集]

旅客ターミナルビル 正面
 
管制ビル

空港ターミナルビルは滑走路北側に1棟で、地上3階建て。大館能代空港ターミナルビル株式会社が運営している。内部は国内線用の設備のみ持ち、国際線の設備は特に備えていない。秋田杉を主とする木材を随所に使用し「森の空港」を演出。色調的にも周囲の環境と調和するカラーでデザインされている。ボーディングブリッジは1基を備える。

旅客ターミナル[編集]

送迎デッキを含むほぼ全域で公衆無線LANFREESPOT・無料)が利用可能。

  • 2F〈出発ロビー〉
    • 売店・ANA FESTA
    • レストラン・ポートワン
    • 有料待合室
    • 有料会議室
    • 観光PRコーナー
    • アートギャラリー
  • 3F〈送迎デッキ〉

道の駅大館能代空港[編集]

05030 大館能代空港
道の駅大館能代空港
道路名 秋田県道324号大館能代空港東線
登録 第34回・2010年8月9日
開駅 2010年9月12日
営業時間 7:45-18:30
所在地 〒018-3454  秋田県
北秋田市脇神字カラムシ岱21-144 外
北緯40度11分52.91秒東経140度22分24.73秒
外部リンク 北秋田市(公式サイト)
国土交通省案内ページ

駐車場[編集]

7日間まで無料。8日以上駐車する場合はターミナルビル内のインフォメーションカウンターで申し込み手続きが必要。

  • 第1・2駐車場(7:30 - 19:45)
    • 普通車 350台
    • 大型車 69台
    • 身障者用 4台
  • 第3駐車場・併設トイレ6器、身障者用トイレ1器(24時間)
    • 普通車 18台
    • 大型車 5台
    • 身障者用 2台

拠点・焦点都市としている航空会社[編集]

今のところ、就航していない。

就航路線[編集]

国内線[編集]

廃止された路線[編集]

空港へのアクセス[編集]

大館市街まで約26 km(35分)、能代市街まで約36 km(50分)、北秋田市街まで約5 km(7分)

自動車[編集]

リムジンバス[編集]

乗合タクシー[編集]

大館能代空港乗合タクシー(秋北タクシー)
空港型乗合タクシー
  • 二ツ井駅・二ツ井庁舎前・東能代駅前・能代市街地方面、空港乗合タクシー
    • 要前日予約(秋北タクシー)
  • 大館市内、能代市内方面、空港乗り合いタクシー
    • 要前日予約(第一タクシーサービス、第一タクシー)
観光型乗合タクシー

鉄道[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 県道の路線名に愛称が使われていたが、2012年4月にあきた北空港西線・東線から大館能代空港西線・東線に変更され[4]、公共施設などでは愛称が一切使われなくなっている。
  2. ^ 欠航などに対応するため、秋田県知事は2010年5月17日の定例記者会見[リンク切れ]で「欠航時の別の空港への振り替えやレンタカー費用の助成などのため3800万円を予算に計上し、空港の活性化をしたい」と発言している。
  3. ^ ANAウイングスの機材・乗務員で運航。

出典[編集]

  1. ^ 大館能代空港”. 管内空港の現況. 国土交通省東京航空局. 2013年12月8日閲覧。
  2. ^ a b 杉浦一機 『空港大改革 日本の航空競争力をどう強化するか』 中央書院、2002年2月。ISBN 978-4887321083
  3. ^ 空港名について”. 大館能代空港ターミナルビル. 2013年12月7日閲覧。
  4. ^ 県道路線の認定に関する告示の一部改正 (PDF) 」 、『秋田県公報』第2372号、秋田県、2012年、 6頁。
  5. ^ 国際興業株式会社社史編纂室編集 『国際興業五十年史』 国際興業、1990年5月。
  6. ^ a b 川口満 『ずさんな需要予測で県民にのしかかる赤字負担』 週刊金曜日 (週刊金曜日) (2001年5月18日)
  7. ^ a b 『地方自治年鑑 1994年版』 第一法規出版、1994年11月。ISBN 978-4474004337
  8. ^ a b 自治研修協会地方自治研究資料センター 『地方自治年鑑 1999年版』 第一法規出版、2000年2月10日。ISBN 978-4-474-00937-0
  9. ^ a b 『読売年鑑 1999年版』 読売新聞社、1999年3月。ISBN 978-4643990010
  10. ^ “管内空港の利用状況概況集計表(平成25年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省東京航空局, http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/img/statistics/pdf/riyou_h25nendo.pdf 
  11. ^ 諏訪雄三 『公共事業を考える 市民がつくるこの国の「かたち」と「未来」』 新評論、2001年1月。ISBN 978-4-7948-0510-2
  12. ^ 『地方自治年鑑 1992年版』 第一法規出版、1992年9月。ISBN 978-4474015692
  13. ^ 『地方自治年鑑 1995年版』 第一法規出版、1995年10月。ISBN 978-4474005174
  14. ^ a b 1000円レンタカーキャンペーン - 大館能代空港利用促進協議会
  15. ^ 道の駅「大館能代空港」”. 秋田魁新報社 (2010年9月29日). 2013年12月5日閲覧。
  16. ^ 台湾・復興航空チャーター便…ようこそ大館能代空港へ”. 大館能代空港ターミナルビル株式会社. 2012年2月6日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年3月22日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]