十津川村

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とつかわむら
十津川村
Totsukawa montage.JPG
左上・左中:十二滝
右上:十津川温泉
右中:上湯温泉
左下:釈迦ヶ岳
右下:風屋ダム
Flag of Totsukawa, Nara.svg
十津川村旗
Totsukawa Nara chapter.svg
十津川村章
1863年文久3年)7月25日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 奈良県
吉野郡
団体コード 29449-7
面積 672.38 km²
総人口 3,552
推計人口、2015年5月1日)
人口密度 5.28人/km²
隣接自治体 五條市
吉野郡上北山村下北山村野迫川村
三重県熊野市
和歌山県新宮市田辺市東牟婁郡北山村
村の木 スギ
村の花 シャクナゲ
他のシンボル ウグイス
十津川村役場
所在地 637-1333
奈良県吉野郡十津川村大字小原225-1
北緯33度59分18.4秒東経135度47分33.2秒
十津川村役場
外部リンク 村公式サイト

十津川村位置図

― 市 / ― 町・村

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十津川村(とつかわむら)は奈良県の最南端に位置する

概要[編集]

北方領土である留別村紗那村留夜別村蘂取村に次いで日本で5番目に大きな面積を持つ村であり、東京23区全体の面積(621.98km²)よりも大きい。日本の施政権が及んでいる地域では最大面積の村である。

実質公債費比率が奈良県内で最も低い市町村でもある。

地理[編集]

  • 東西幅33.4km、南北幅32.8km。
  • 村の中央部を十津川が南流する。

隣接する自治体[編集]

歴史[編集]

平成23年台風第12号による災害で被災した村営住宅の跡地

山間の農耕に適さぬ地形のため、古来免租の集落としてその時々の権力者の支配を受けずに半ば独立した村落共同体として存在し続けた。免租の特権を保証してくれる実力者側に常に出兵し、古くは壬申の乱以来幕末までこの政策は変わらなかったが、明治維新後ついに免租特権が廃止された。また、建武の新政の際には楠木正勝がここを拠点とし、以来尊王の姿勢を明治維新まで貫いた。周囲とは隔絶した地域だったため、独特の文化・気風があり、十津川郷士を輩出した。

村域の変遷[編集]

明治22年 明治23年 現在
奈良県
吉野郡
北十津川村 十津川村
十津川花園村
中十津川村
西十津川村
南十津川村
東十津川村

行政[編集]

県の機関[編集]

経済[編集]

風屋ダム
二津野ダム

産業[編集]

林業、農業、鮎など川魚の養殖・加工が主たる産業になっている。主な特産物は鮎の加工品、山菜、ゆうべし等。

なお、十津川第二発電所は村内ではなく、十津川村に隣接する新宮市にある。

金融機関[編集]

農業協同組合[編集]

なお、村内にはJAバンクATMは設置されていない。

日本郵政グループ[編集]

2014年6月現在。

  • 日本郵便株式会社
    • 上野地(うえのじ)郵便局(上野地)
    • 風屋(かぜや)郵便局(風屋)
    • 小原(おはら)郵便局(武蔵)
    • 折立(おりたち)郵便局(折立)
    • 平谷郵便局(平谷)
    • 重里郵便局(重里)
    • 瀞(どろ)郵便局(神下=こうか)

これらの郵便局はすべて集配局となっている。また各郵便局にはゆうちょ銀行のATMが設置されており、小原郵便局ではホリデーサービスを実施。

十津川村の郵便番号は以下の通り(番号右隣の括弧内は集配担当の郵便局)。

  • 637-11xx」(上野地)=沼田原(ぬたのはら)、長殿(ながとの)、旭、上野地、宇宮原(うぐはら)、谷瀬(たにぜ)、林、高津(たこうつ)。
  • 637-12xx」(風屋)=内原(ないばら)、滝川、風屋、野尻、山崎(やまさき)、池穴、川津、内野、三浦、五百瀬(いもぜ)、山天(やまてん)、杉清(すぎせ)。
  • 637-13xx」(小原)=大野、小井、小森、湯之原、小原、武蔵。
  • 637-14xx」(折立)=小川、高滝、樫原(かしわら)、込之上(こみのうえ)、折立、山手谷。
  • 637-15xx」(平谷)=那知合(なちあい)、谷垣内(たにがいと)、山手、平谷、猿飼(さるかい)、桑畑、七色、出谷(でたに)、上湯川。
  • 637-16xx」(重里)=重里、永井、玉垣内(たまがいと)、西中、今西、小山手(こやまて)、小坪瀬(こつぼせ)、迫西川(せにしがわ)。
  • 647-15xx」(瀞)=上葛川(かみくずがわ)、東中、玉置川(たまいがわ)、神下。
  • また、竹筒(たけとう、647-1271)は日足(ひたり)郵便局(和歌山県新宮市熊野川町日足)の集配担当となっている。

なお十津川村の大字としてその他「大谷」もあるが、大字単位での郵便番号が設定されていない。同じ村内で「63」「64」の2つの地域区分が混在している。

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

地域[編集]

村内は55の大字に分かれる。

人口[編集]

Demography29449.svg
十津川村と全国の年齢別人口分布(2005年) 十津川村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 十津川村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
十津川村(に相当する地域)の人口の推移
1970年 8,502人
1975年 8,086人
1980年 6,627人
1985年 6,001人
1990年 5,516人
1995年 5,202人
2000年 4,854人
2005年 4,390人
2010年 4,112人
総務省統計局 国勢調査より

十津川村の人口

  • 人口増加率(2002年→2007年):-10.8%

教育[編集]

高等学校

歴史上継続性のある前身を含めると創立が元治元年という県内最古の高等学校であり、十津川郷士が孝明天皇の勅許によって創った。

中学校

小学校

交通[編集]

十津川村営バス

鉄道[編集]

  • なし
五条駅新宮駅を結ぶ「五新線」が村内を縦断する計画だったが、実現しなかった。

バス[編集]

道路[編集]

一般国道
一般県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

谷瀬の吊り橋
笹の滝
観光用野猿

レジャー[編集]

観光[編集]

祭り[編集]

十津川村出身の有名人[編集]

その他[編集]

  • 奥吉野は紀伊山地によって周囲との交通が隔絶されてきた地域であり、近畿地方にあって東京式アクセントを用いる。詳細は奥吉野方言を参照。
  • 西村京太郎推理小説に多く登場する十津川省三警部の名前は、十津川村に由来している。西村がたまたま見ていた日本地図でこの地名を見かけたことから。ただし、十津川村の読みは「とつわ」と濁らないのに対し、十津川警部の名前は「とつわ」と濁る。
  • 北海道新十津川町は、1889年8月に十津川村を襲った豪雨を機に村民が集団移住し開拓した。十津川村と新十津川町は同じ村(町)章を用いている。新十津川町は十津川村を「母村」と呼び、2011年台風12号で十津川村が被災した際には町で緊急支援対策会議を開いて義援金や職員の派遣などの支援活動を行っている[5]。人口や人口密度は新十津川町が上回っている。
  • 水曜どうでしょう』に出演しているCREATIVE OFFICE CUEの会長・鈴井貴之(ミスター)は同番組内で「俺の祖先は十津川村なんだ」と公表している。
  • 松田忠徳さだまさし西村京太郎が十津川村の観光大使を委嘱されている[6]

参考文献[編集]

  • 『図典 日本の市町村章』 小学館辞典編集部、小学館2007年1月10日、初版第1刷。ISBN 4095263113

脚注[編集]

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  1. ^ 図典 日本の市町村章 p165
  2. ^ 読売新聞 2011年9月6日34面 新十津川町「十津川村救え」奈良から北海道 120年前に移住
  3. ^ 台風12号及び15号に関する被害情報等について”. 奈良県 防災統括室 (2011年9月29日). 2011年9月30日閲覧。
  4. ^ II-6 姉妹都市提携の状況北海道空知総合振興局 PDF)
  5. ^ 新十津川町、「母村」支援へ義援金や職員派遣決める(2011年9月10日 北海道新聞 2011年9月24日閲覧)
  6. ^ さだまさしさんが十津川村観光大使に!!(十津川村観光協会のサイトより)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]