シンクロナイズドスイミング

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ロシアのシンクロナイズドスイミングチーム(2007年5月)

シンクロナイズドスイミング: synchronized swimming)またはアーティスティックスイミング: artistic swimming)は、水泳種目の一つ。

競泳のように、ある距離を泳ぐタイムを競うのではなく、水深3m以上のプール内で音楽に合わせて肉体を動かし、技の完成度、同調性、構成、芸術的な表現力などの得点で競う。

2017年7月22日、国際水泳連盟が種目名を「シンクロナイズドスイミング」から「アーティスティックスイミング」に変更すると発表した[1][2][3][4]。曲や人に同調することを意味する「シンクロナイズド」が芸術性を求める演技にふさわしくないため[5]

ルール[編集]

シンクロナイズドスイミングにはフィギュアルーティンと呼ばれる2つの競技がある。

フィギュア競技は技の完成度を競うもので音楽は使用しない。

ルーティン競技は音楽に合わせて1人から10人までの人数で演技する。

一般的にシンクロと呼ばれる場合はルーティン競技を指す。

イベントは

ソロ(1人)、デュエット(2人)、ミックスデュエット(男女ペア)、チーム(4〜8人)、フリーコンビネーション(8〜10人)、ハイライトルーティン(8〜10人)

の6つの種目に分けられる。

ソロ デュエット チームに関しては、テクニカル・ルーティンTR)と、フリー・ルーティンFR)が行われる。

テクニカル・ルーティン[編集]

予め決められた規定要素と呼ばれる技を演技に取り入れて行う。 競技者の技術力に重点をおいて採点が行われる。

採点項目[編集]

採点は以下三項目で審査される

◯エクスキューション
 総合的な演技の完遂度(スキルと同時性)を評価する。
◯インプレッション
 難易度/構成/音楽の解釈/プレゼンテーションなどの芸術性を評価する。
◯エレメンツ
 各規定要素の完遂度(専門スキルのレベル)


それぞれの評価の割合は以下とする

 エクスキューション・・・30%
 インプレッション・・・・30%
 エレメンツ・・・・・・・40%

フリー・ルーティン[編集]

規定要素はなく自由に演技する。リフトやジャンプといった大技が多く盛り込まれ、技術だけでなく構成力や芸術的な表現力が問われる。

採点項目[編集]

採点は以下三項目で審査される

◯エクスキューション
 総合的な演技の完遂度(スキルと同時性)を評価する。
◯アーティスティック・インプレッション
 構成/音楽の解釈/プレゼンテーションなどの芸術性を評価する。
◯デイフィカルティー
 難易度、難しさの度合い(動きの難しさ/同時性の難しさ)


それぞれの評価の割合は以下とする

 エクスキューション・・・・・・・・・・・30%
 アーティスティック・インプレッション・・40%
 デイフィカルティー・・・・・・・・・・・30%

服装・頭髪・化粧(女子)[編集]

技術と同時に美も競う競技であるため、妖艶で派手な衣装が多い。髪の毛は競技中乱れないようにゼラチンで固める[6]。耐水性の口紅を濃く入れるなど厚化粧をすることが多い。

ノーズクリップ[編集]

鼻に水が入るのを防ぐために付ける。また、競技中に肺からの空気の漏れを防ぐことによって、浮力を維持する働きもある。選手は競技中に万が一外れたときのために予備を持っている。選手の中にはノーズクリップを使用しない者もいる。

オリンピック[編集]

シンクロがオリンピック種目に正式採用されたのは1984年のロサンゼルスオリンピックからである。現在まですべての大会で、女子のみが夏季オリンピック種目となっている。(女子のみが実施種目となっているのはシンクロと新体操のみ。)日本選手団は1984年大会以後は毎回出場し、2008年大会以前は毎回メダルを獲得していたが、2012年大会では、チーム、デュエットとも5位に終わり、はじめてメダルを獲得することができなかった。

オリンピックでは、当初は1人で演技を行うソロ競技と2人で演技を行うデュエット競技の2種目で実施されていたが、1996年のアトランタオリンピックよりソロ競技に代わって新たに8人で演技を行うチーム競技が採用され、現在はチーム競技とデュエット競技の2種目で実施されている。

ロンドン五輪では、NHKが開発し技術提供したツインズカムで、屈折率の異なる水中水上の演技をスムーズにとらえた公式映像が中継された。

男子の出場[編集]

国際水泳連盟は2014年11月の臨時総会(カタールのドーハ)の投票によって、「男女ミックスデュエット」をシンクロナイズドスイミングの新種目として導入することを正式決定し、2015年夏の世界選手権(ロシアのカザン)が、最初の実施大会となった[7][8][9][10]

世界選手権以外では、ビル・メイ(米国)のように、女子と組んで大会に出場し優勝を果たした男子選手がいる[11]

2017年4月29日、シンクロナイズドスイミングの日本選手権において、フリーコンビネーションで、女子選手8人に交じって男子選手1人が史上初めて出場した[12]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]