芦屋市
あしやし 芦屋市 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 近畿地方 | ||
都道府県 | 兵庫県 | ||
市町村コード | 28206-5 | ||
法人番号 | 8000020282065 | ||
面積 |
18.47km2 (境界未定部分あり) | ||
総人口 |
92,720人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||
人口密度 | 5,020人/km2 | ||
隣接自治体 | 神戸市、西宮市 | ||
市の木 | クロマツ | ||
市の花 | コバノミツバツツジ | ||
他のシンボル | - | ||
芦屋市役所 | |||
市長 | 髙島崚輔 | ||
所在地 |
〒659-8501 兵庫県芦屋市精道町7番6号 | ||
外部リンク | 芦屋市公式ホームページ | ||
ウィキプロジェクト |
芦屋市(あしやし)は、兵庫県南東部にある市。芦屋の「芦」は、正確には「戸」の部分が旧字(「戶」)。
国際観光文化都市に指定されている。兵庫県内において、阪神間の神戸市寄りに位置し、固有の阪神間モダニズム文化に育まれた瀟洒な街並を擁する。市内北部は高級住宅地として名高く、谷崎潤一郎の小説『細雪』の舞台になったことでも知られる。北に六甲山地、南に大阪湾を臨んだ豊かな自然と、南に緩やかに傾斜する地形は、美しい景観と温暖な気候を形成する。
地理
兵庫県で二番目に面積が小さな自治体である。
歴史
- 1769年(明和6年)菟原郡芦屋村と打出村が天領となる。
- 1871年(明治4年)廃藩置県の布告により、菟原郡芦屋村・打出村・三条村・津知村の4村が兵庫県の管轄下に置かれる。
- 1889年(明治22年)町村制施行により、上記4村が合併して菟原郡精道村が誕生。
- 1896年(明治29年)郡の統廃合により、武庫郡精道村となる。
- 1905年(明治38年)阪神間モダニズム( - 1940年)
- 1923年(大正12年)3月31日 - 市章を制定する。[1]
- 1938年(昭和13年)阪神大水害(7月3日-5日)。芦屋川が氾濫。
- 1940年(昭和15年)11月10日市制施行。武庫郡精道村から芦屋市になる。
- 1951年(昭和26年)国際文化住宅都市(国際観光文化都市)指定。
- 1964年(昭和39年)11月3日 - 市旗を制定する。[2]
- 1985年(昭和60年)非核平和都市宣言
- 1991年(平成3年)市長選で北村春江が当選、日本初の女性市長となった。
- 1995年(平成7年)1月17日の阪神・淡路大震災では、芦屋市内で犠牲者444人、家屋の全壊・半壊約51%の被害を出した。
人口
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.92%増の93,238人であり、増減率は県下41市町中3位、49行政区域中5位。
芦屋市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
高級住宅地としての芦屋
- 阪急芦屋川駅から徒歩圏内にある東山町、山手町、三条町といった大正期に開発された山の手地区は、いずれも芦屋川や六甲山に近く、大阪湾を見渡すことのできる好立地にある。南傾斜地に建つ家々は成熟した文化を感じさせ、芦屋を代表する風光明媚な街並みが広がる。
- 昭和初期、市東北部に開発された六麓荘町は、駅から遠い立地を逆手に、運転手を有する富裕層向けの豪邸用地として造成された。地形に配慮した広い舗装道路や電線類を地中化した街には、広大な庭やテニスコート、プールなどが配された豪邸が次々と建築され、高級住宅地としての芦屋の名を一気に全国区に押し上げた。六麓荘町では現在も厳しい建築協定のもと、街の景観が守られている。芦屋川沿いにあり、海に近く、松林が点在する平田町なども歴史のある高級住宅地として名高い。
- 戦後になると、上記の町に隣接する岩園町や阪急線以南などで次々と宅地開発が行われ、住宅地としての芦屋の地位はさらに確立された。有料道路沿いにある六甲山中の奥池町や奥池南町は、通勤圏内にある別荘地として開発され、関西の著名人たちが邸宅を建設。昭和40年代には、朝日ヶ丘町周辺でマンション建設ラッシュが、昭和50年代には芦屋浜の埋め立て地に高層マンションが次々に建設され、若い世代の流入が促進された。
- 昭和後期の国鉄〜JR芦屋駅前の再開発に伴い、駅周辺の商業施設が以前よりも充実すると、芦屋のイメージも一新され、大原町を中心にJR線沿いに利便性の高い住宅が供給され始めた。JR以南の地域でも宅地化、マンション建設が進んだ。
- 平成7年の阪神大震災で市内の多くの家屋が倒壊、街の風景が一変するが、倒壊により空き地が目立った一帯に徐々に新しい家々が建築されるようになり、震災の10年後には、ほぼ、街も以前の落ち着きを取り戻した。また、平成15年に入ると、埋立地「潮芦屋」地区の開発が進み、ヨットハーバーや人工砂浜のほか、日本初の係留施設付き住宅が分譲され、芦屋に新しい表情が生まれた。
- 住宅地で相続の際に広大な屋敷が集合住宅に立て替えられたり、敷地が細分化される傾向により、かつての高級住宅地としての芦屋の景観が徐々に変わりつつことが懸念される中、住宅地の景観保全に向けて、2006年、市議会で「建築物の制限に関する条例改正案」が審議され、六麓荘町における400平方メートル未満の土地売買の禁止、高さ10メートル以上の建物新築の禁止、さらに敷地面積400平方メートル以上の土地にのみ戸建住宅の新築が許可されるといった、全国に先駆けたいわゆる「豪邸条例」が可決された。この条例は2007年2月から施行されている。
行政
歴代市長
- 大利市右衛門(1941年1月31日 - 1945年1月30日)
- 長岡喜十郎(1945年2月5日 - 1946年12月4日)
- 杉岡藤右衛門(1947年4月5日 - 1948年8月15日)
- 猿丸吉左衛門(1948年10月10日 - 1952年9月6日)
- 内海清(1952年9月16日 - 1956年9月15日)
- 内海清(1956年9月16日 - 1960年9月15日)
- 内海清(1960年9月16日 - 1964年9月15日)
- 渡辺万太郎(1964年9月16日 - 1968年9月15日)
- 渡辺万太郎(1968年9月16日 - 1972年9月15日)
- 渡辺万太郎(1972年9月16日 - 1975年3月31日)
- 松永精一郎(1975年4月27日 - 1979年4月26日)
- 松永精一郎(1979年4月27日 - 1983年4月26日)
- 松永精一郎(1983年4月27日 - 1987年4月26日)
- 山村康六(1987年4月27日 - 1991年4月26日)
- 北村春江(1991年4月27日 - 1995年6月10日)
- 北村春江(1995年6月11日 - 1999年6月10日)
- 北村春江(1999年6月11日 - 2003年6月10日)
- 山中健(2003年6月10日 - )
2011年4月の市長選挙で、3選された山中健が、選挙運動費用収支報告書に虚偽記載をしていたことが発覚している(記事)。
この節の加筆が望まれています。 |
姉妹都市・提携都市
海外
地域
教育
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放送
隣接している自治体・行政区
交通
鉄道
■阪急電鉄
道路
バス
- 阪神バス - 阪神国道(国道2号)上を走る。神戸税関前〜阪神西宮駅間と阪神芦屋駅〜阪神尼崎駅間を結ぶ。以前は第二阪神国道(国道43号)上の他、阪急芦屋川駅から芦屋浜までの路線も運行していたが、不採算のため前者は昭和40年代半ばに、後者は昭和30年代後半にいずれも撤退した。
- 阪急バス - 全市域を運行。山手の住宅街や芦屋浜の団地群と阪急芦屋川駅・JR芦屋駅・阪神芦屋駅そして西宮市の阪急夙川駅の各駅を結ぶ芦屋市内線と、阪神芦屋駅と有馬温泉を結ぶ芦有線がある。後者は芦有ドライブウェイを運行する。いずれも事実上、芦屋市民の足として機能している。担当営業所は芦屋浜営業所。
- みなと観光バス (神戸市) - 12系統・芦屋夙川線が運行。
海の駅
- ベルポート芦屋(ヨットハーバー、べるぽーとあしや海の駅)
文化財・文化施設
- ヨドコウ迎賓館(旧山邑太佐衛門邸:重要文化財)
- 滴翠美術館
- 俵美術館
- 芦屋仏教会館
- 芦屋市谷崎潤一郎記念館
- 芦屋市立美術博物館
- 芦屋市立図書館
- 旧安部邸
- 虚子記念文学館
- エンバ中国近代美術館
- 富田砕花旧居
- 会下山遺跡(えげのやまいせき) - 兵庫県史跡第1号
- 兵庫県立海洋体育館(芦屋マリンセンター)
- 芦屋市総合公園
- 芦屋市民センター(ルナ・ホール)
- 芦屋海浜公園プール
- 芦屋市立体育館・青少年センター
- 芦屋海浜公園プール
- ベルポート芦屋
芦屋市出身有名人
50音順で記載する。
- 阿久津博子(歌手、mihimaru GTのボーカル)
- いしのようこ(タレント、石野真子の実妹)
- 板井れんたろう(漫画家) 東京都杉並区出身だが、出生地は芦屋市。
- 井上慶太(将棋棋士)
- 岩本和弘(福井放送アナウンサー)
- 江副勢津子(日本語教師)
- 大西貴久(日本中央競馬会厩務員)
- 甲斐千代子(元テレビ高知・元瀬戸内海放送アナウンサー)
- 加茂周(元サッカー日本代表監督)
- 川島令三(鉄道評論家)
- 河盛純造 (テニス選手)
- 河盛隆造 (医者、順天堂大学医学部内科学教授)
- 稀勢の里寛(大相撲力士)茨城県牛久市出身だが、出生地は芦屋市。
- 北崎拓(漫画家)
- 小池百合子(政治家)
- 芝本裕子(株式会社ラブラボ代表取締役)
- 白洲次郎(実業家)
- 白根元(物理学者)
- 須賀敦子(随筆家・イタリア文学者)
- 勝呂誉(俳優)
- 妹尾武(作曲家)
- チョップリン(お笑い芸人)
- 辻本賢人(プロ野球選手:元阪神タイガース)
- 月亭八斗(上方噺家)
- 堂本光一(タレント:KinKi Kids)
- 中島徹(ジャズピアニスト・トロンボーン奏者)
- 西塚泰美(生化学者、神戸大学名誉教授)
- 丹羽春喜(経済学者)
- 野依良治(化学者:ノーベル化学賞受賞)
- 速水昌未(女優・歌手)
- 大山俊輔(実業家)
- 半田健人(俳優「仮面ライダー555」の主人公)
- 樋口あゆ子(ピアニスト)
- 福徳秀介(お笑い芸人:ジャルジャル)
著名な居住者
- 井植敏(三洋電機元会長)
- 伊藤長兵衛(丸紅商店(現丸紅)創業者、芦屋仏教会館創設者。)
- 伊藤継郎(画家)
- 上野精一(朝日新聞社社主)
- 上山二郎(画家)
- 貴志康一(音楽家)
- 貴志弥右衛門(教養人・浜芦屋に別荘)
- 小出楢重(洋画家、1926年川西町にアトリエを構える)
- コシノヒロコ(ファッションデザイナー)
- 佐多愛彦(大阪医科大学学長・松風山荘)
- 白井松次郎(松竹元会長)
- 田路舜哉(住友商事創業者)
- 富田砕花(詩人・歌人)
- 豊田善右衛門(豊田産業社長・衆議院議員)
- 谷崎潤一郎(作家、1934年精道村打出下宮塚)
- 仲田好江(画家)
- 中村梅玉(三世)(上方歌舞伎)
- 中山岩太(写真家)
- 中山悦治(中山製鋼所創業者)
- 黒田暲之助(コクヨ名誉会長)
- 長谷川三郎(画家)
- 八馬兼介(八馬財閥当主)
- 阪東妻三郎(役者)
- 福井市郎(画家)
- 松井正(画家)
- 村上華岳(画家)
- 鴨井ようこ(作家、女性下着デザイナー)
- 山口吉郎兵衛(山口財閥当主・滴翠美術館)
- 山口謙四郎(関西信託社長)
- 山口半兵衛(東洋リノリユーム常務)
- 山田六郎(くいだおれ創業者)
- 山邑太左衛門(山邑酒造)
- 山本発次郎(山発メリヤス社長)
- 吉原治良(画家、1925年頃芦屋に転居)
- 星野仙一(阪神タイガースオーナー付シニアディレクター)
- 金本知憲(プロ野球選手、元広島東洋カープ→阪神タイガース)
- 中村紀洋(プロ野球選手、元近鉄バファローズ→ロサンゼルスドジャーズ→オリックスバファローズ→中日ドラゴンズ→東北楽天ゴールデンイーグルス→横浜ベイスターズ)
芦屋市が登場する作品
芦屋市は明治期から昭和期にかけての阪神間モダニズムの影響を受けている関係で、多くの作品で舞台となった。
- 『細雪』(谷崎潤一郎) - 主に阪急芦屋川駅周辺。1938年の阪神大水害の様子も描いている。
- 『芦屋夫人』(丸尾長顕、武田繁太郎) - 前述。
- 『華麗なる一族』(山崎豊子)
- 『女の樹林』(黒岩重吾)
- 『蒼白い月』(徳田秋声)
- 『猫と庄造と二人のおんな』(谷崎潤一郎)
- 『霧閣雲窓章』(与謝野晶子)
- 『伊勢物語』(作者不詳)
- 『ミーナの行進』(小川洋子)
- 『射程』(井上靖)
- 『白い牙』(井上靖)
- 『猟銃』(井上靖)
- 『風の歌を聴け』(村上春樹)
- 『浜風受くる日々に』(風見梢太郎) - 旧山邑邸あたり。
関連項目
脚注
- ^ 図典 日本の市町村章 p158
- ^ 芦屋市/芦屋市の市勢