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涼風真世

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すずかぜ まよ
涼風 真世
生年月日 (1960-09-11) 1960年9月11日(63歳)
出生地 日本の旗宮城県石巻市
血液型 O
職業 女優
ジャンル 舞台テレビドラマ
活動期間 1981年 - 現在
活動内容 1981年宝塚歌劇団入団、月組配属
1991年:月組トップスター就任
1993年:宝塚歌劇団退団。以降女優として舞台・テレビドラマで活躍
公式サイト Well Come To MAYO
主な作品
宝塚歌劇
ミー・アンド・マイガール
ベルサイユのばら
舞台
マリー・アントワネット
エリザベート
ドラマ
NHK大河ドラマ
声優
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
備考
宝塚歌劇団卒業生
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涼風 真世(すずかぜ まよ、1960年9月11日 - )は日本女優声優歌手。元宝塚歌劇団月組トップスター。宮城県石巻市出身。愛称は本名のかなめで、個人事務所の名称にもなっている。身長165cm、血液型O型大阪薫英女子高等学校卒業。

声優としてはアニメ『るろうに剣心』の緋村剣心役として知られる。

来歴・人物

十條製紙(現:日本製紙)社員の父のもと石巻に出生。家族は他に母・姉。父の転勤に伴い後に北海道釧路市富山県高岡市大阪市に移住。高岡市内にすでに家を建てていたので、父と涼風の2人のみ大阪へ転居した。

1981年に宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は9番。OGでは女優北原遥子(元娘役スター、日本航空123便墜落事故で死去)、黒木瞳1982年 - 1985年まで月組トップ娘役)、真矢みき1995年 - 1998年まで花組トップスター)。毬藻えり1989年 - 1992年まで星組トップ娘役)、演劇プロデューサー活弁士日本舞踊講師の幸風イレネ(現・イレネ飯田)。現役では雪組組長梨花ますみらと同期入団である。「春の踊り」で初舞台。先代トップだった剣幸の退団を受け、1991年ベルサイユのばら・オスカル編」で月組トップスターに就任。1993年7月に「グランド・ホテル」で退団。以後はテレビドラマ舞台映画などで活躍。第33回菊田一夫演劇賞受賞。歌手としてCDもリリースしている。

2004年7月、サントリー社員で元ラグビー日本代表、早稲田大学ラグビー部コーチの今泉清と結婚したが、後に離婚[1]

宮城県にゆかりのあるということで、“ふるさと宮城” の魅力をPRし、全国に発信する「みやぎ夢大使」に委嘱されている。

エピソード

  • 中学校の修学旅行で初めて宝塚歌劇を観劇した涼風は、家族に対して「宝塚に入りたい」と直訴したが、家族は誰もそれを本気にしなかった。ただ父親だけは「少なくとも高校を出て、別科(宝塚受験のための予備校)で1番の成績を残せるならば許してやる」と言った。その後、父親の転勤があり、大阪に引っ越した際に宝塚音楽学校の夜間科に当たる「別科」のレッスンを受けて高校生活と両立させた[2]
  • 芸名は、母親が「扇風機の風力の調整ボタンに涼風(こちらの読みは「りょうふう」)があること」に目をつけ、また誕生月の9月は比較的心地いい風が吹いている時期であることに由来する。また立川志の輔の番組(下記ラジオ欄)に出演した際には、本名の森永姓で‘キャラメル’とからかわれた経験から、何としても変えたかった、と話している。
  • 1991年のトップ就任よりコンビを組んだ麻乃佳世は、涼風の熱心なファンだった。麻乃は、涼風好きが高じて自身も宝塚入りを熱望し、高校卒業を待って音楽学校受験・合格(入団1988年)。芸名は、自身の本名「佳子」と涼風の「真世」から「佳世」とし、朝凪鈴(1991年退団)、紫とも(のち雪組娘役トップへ)、朝吹南1994年退団)ら有力上級生娘役陣を飛び越し、涼風の相手役となった。
  • 退団公演での組長挨拶で、当時の月組組長の汝鳥伶(現・専科)は、涼風を送る言葉として、「歌の妖精は、静かに森に帰っていきます」という言葉を贈った。この言葉は涼風の芸風・キャラクターを表す名言として語り継がれている。
  • 退団後は「男役はやらない」と決め、テレビアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の緋村剣心役のオファーも最初は断っていたが、スタッフからの強い要望で出演した。剣心のかっこいい部分は苦もなく演じられたが、「おろ」などのギャグシーンは、最初はどう演じればいいか分からなかったという。
  • CTV制作『あんたにグラッツェ!』にゲスト出演した際、涼風が「男の人が好きなのは、若い女の子でしょ?」と問うと、高田純次から「僕は年齢は気にしません。何歳であっても素敵な人は素敵です。ただし(自分が)交際するなら、25歳まで」と答えられ、高田に突っ込みをいれている。
  • 公式ブログは青空の写真をメインとするものだったが、2008年中旬以降、岩手・宮城内陸地震の影響により、付随する言葉はごく短い一文程度となっている(宮城県は涼風の母親在住)。

宝塚時代の主な舞台

月組時代

1981年

  • 3月 - 5月 初舞台「宝塚春の踊り」「ファーストラブ」
  • 5月 月組配属

1982年

1983年

  • 1月「まい・みらくる」(バウホール公演) - 博士
  • 3月 - 5月「ムーンライト・ロマンス」4月(新人公演) - ミシェル
  • 11月 - 12月「翔んでアラビアンナイト」12月(新人公演) - カマラルザーマン/アブリーザー

1984年

  • 5月 - 6月「沈丁花の細道」 - 久保大六、6月(新人公演) - 折岩半之助。「ザ・レビューII」 - ジョージ
  • 11月 - 12月「ガイズ&ドールズ」 - ラスティー、11月(新人公演) - ネイサン

1985年

  • 1月「ハッピー・エンジェル」(バウホール公演)- カナメル
  • 5月 - 6月「二都物語」 - ピエール、6月(新人公演) - シドニー
  • 9月「スイート・リトル・ロックンロール」(バウホール公演) - ビリー
  • 11月 - 12月「ときめきの花の伝説」 - ステファーノ、(新人公演) - ジャン・マリオ。「ザ・スウィング」 - クルー

1986年

  • 1月「夢の彼方に」(バウホール公演) - ハンス・クリスチャン・アンデルセン
  • 5月 - 6月「哀愁」5月(新人公演) - ロイ
  • 11月 - 12月「パリ、それは悲しみのソナタ」 - ローラン、11月(新人公演) - ジェフ。「ラ・ノスタルジー」 - ジェームス

1987年

  • 5月 - 6月「ミー・アンド・マイガール」 - ジャッキー、5月(新人公演) - ビル
  • 11月 - 12月「ミー・アンド・マイガール」 - ジャッキー、(役替りで)ビル

1988年

  • 1月「リラの壁の囚人たち」(バウホール公演) - エドワード
  • 5月 - 6月「南の哀愁」 - ヘンリー。「ビバ!シバ!」 - ヘル・エンジェル
  • 11月 - 12月「恋と霧笛の銀時計」 - アルバート。「レインボーシャワー」 - ピエロ

1989年

1990年

月組トップ時代

1991年

  • 1月 - 2月「カウントダウン・1991」(バウホール公演) - 眠狂四郎、淑女、ジャングルの男、タイムパトロール男S
  • 3月 - 5月「ベルサイユのばら-オスカル編-」 - オスカル ※トップお披露目公演
  • 9月 - 10月「銀の狼」-シルバ。「ブレイク・ザ・ボーダー」 - ギャングスター、スパニッシュ・レディー

1992年

1993年

  • 1月「宝寿頌(星組特別出演)」 - 宝寿の若衆S。「パルファン・ド・パリ(星組特別出演)」 - 踊る蝶の男A
  • 4月 - 5月 退団公演「グランドホテル」 - オットー。「BROADWAY BOYS」 - ジミー

宝塚退団後の主な出演

舞台

テレビドラマ

報道番組

  • NEWS23Xスペシャル「広島・長崎…二重被爆 語られなかった真実」- ナレーター

教養番組

テレビアニメ

劇場版アニメ

OVA

ゲーム

  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新激闘編(1996年11月29日) - 緋村剣心
  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 十勇士陰謀編(1997年12月18日) - 緋村剣心
  • ドッグ・オブ・ベイ(2000年12月14日) - カミュ
  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 炎上!京都輪廻(2006年9月14日) - 緋村剣心
  • るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 再閃(2011年) - 緋村剣心

吹き替え

CM

ラジオ

関連項目

脚注

外部リンク