高岡市
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高岡市(たかおかし)は、中部地方(北陸地方)の富山県にある市である。
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[編集] 概要
富山県の北西部に位置する、富山県西部(高岡都市圏)の中心地。面積は富山市、南砺市、黒部市、立山町、上市町、氷見市に次ぎ、富山県第7位。人口は富山市に次ぎ、富山県第2位。現在の市街地は、かつて高岡城の城下町として盛え、北部の伏木地区は越中国の国府だった。1889年4月1日に市制施行、日本初の市の1つとなった。
市名の由来は、加賀藩主の前田利長が付けた「高岡」という地名。現在の高岡地域は、「関野ヶ原」と呼ばれていたが、高岡城が小高い丘(岡)に立地していたことや、詩篇『詩経』の中の「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」という言葉から、街が開かれた時に前田利長が「高岡」と命名した。これが今も市名に使われている。
産業都市として発展し、今日ではアルミサッシの生産額日本一で知られる。富山地域と共に新産業都市の指定地域にもなっている。また、伝統工芸も盛んで、高岡銅器や高岡漆器などの伝統工芸品が有名である。
[編集] 地理
面積は209.38km2(20,938ha)、富山県の面積の約5%を占めている。面積の内訳は209.38km2は、36.22km2が宅地、56.92km2が農地、22.7km2が山林、2.21km2が原野、85.44km2が公有地(公園など)、5.89km2が荒地となっている。
また、高岡市の市域は南北に19.2km、東西に24.5kmに亘る。市の周囲は125.9kmであり、海岸線の総距離が日本で3番目に短い富山県(147km)で考えると、同じぐらいの長さに匹敵する。
富山県の4の市(氷見市、小矢部市、砺波市、射水市)、石川県の2の町(津幡町、宝達志水町)、合わせて6の市町と隣接する。
[編集] 地形
隣接する氷見市との境から市の南西部(福岡地区)にかけて、150m~300mぐらいの山々が連なり、特に氷見市近くの二上山を中心とする二上山丘陵には高い山が集まっている。
また、庄川と小矢部川が流れ、支流が市内を縫っている。小さな河川も含めると、10数本の河川が市内を流れている。
日本の渚百選にも選ばれる雨晴海岸が市の北部にある。海水浴場がひしめき、夏場は海水浴で賑わう。また、海岸の沖に高岡市唯一の島である男岩がある。近くには女岩という岩もあり、こちらは立山連峰と重なる風景で有名。
市の中心部および北部~東部は射水平野の一部で、西部~南部は砺波平野の一部。
- 丘陵
- 二上山:高岡市の最高峰で、二上山丘陵の中心峰。274m。
- 城山:二上山の西に位置する。259m。
- 鉢伏山:二上山の東に位置する。200m。
- 大師ヶ岳:高岡市の山で最も北に位置する。253m。
- 三方峰:氷見市との境にある。150m。
- 三千坊山:高岡市で二番目に高い山。264m。
- 金山:市の南に位置する。160m。
- 清水山:市の南に位置する。170m。
- 城ヶ平山:市の南に位置する。170m。
- 元取山:市の南に位置する。195m。
- 向山:市の南に位置する。203m。
- 奥山:市の南に位置する。200m。
- 平尻山:高岡市の山で最も南に位置する。119m。
- 河川
- 庄川:高岡市と射水市の境に沿って流れる。河口は射水市にある。
- 和田川:庄川の支流。和田川ダムを有する。
- 小矢部川:南砺市から流れる。高岡市、射水市の境を河口とする。
- 岸渡川:小矢部川の支流。桜並木で知られる。
- 黒石川:小矢部川の支流の一つ。
- 子撫川:小矢部川の支流の一つ。
- 千保川:小矢部川の支流。庄川から小矢部川へ流れ込む。
- 祖父川:小矢部川の支流の一つ。
- 和田川:小矢部川の支流の一つ。
- 地久子川:小矢部川の支流。農業用水を水源とする。
- 海岸
- 島嶼
[編集] 気候
気候は日本海側気候に含まれる。富山県の全域が豪雪地帯であることもある、冬は雪が多い。年によっては豪雪になることもあり、平成18年豪雪でも、最深積雪59cmを記録した。
2005年の気象記録では、平均気温は13.8℃、平均湿度は74%、年間総降水量は約2,698.0mm、日照時間は1,544.7時間だった。
[編集] 人口
| 高岡市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 高岡市の年齢・男女別人口分布図 |
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■紫色は高岡市
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
| 総務省統計局 / 国勢調査(2005年) | |
[編集] 歴史
古代、現在の高岡の郊外は、越中国の国府であり、そのため、746年に国司として大伴家持が赴任し、在任した五年間にとても多くの秀歌を残した。これは、高岡市が“万葉の里”と呼ばれる由来であり、現在も行われている高岡万葉まつりのメインイベントである万葉集全20巻朗唱の会にも受け継がれている。近世になると、1609年に加賀藩主の前田利長が高岡城に入り、“高岡”の町が開かれる。この1609年の開町により、近世高岡の文化が始まることとなる。開町の当時は、5,000人にも満たない人々で町が構成され、城の周囲や南の台地に、武家屋敷が配置されていた。だが、1615年の一国一城令により、高岡城は無くなってしまった。当時、「城の無い城下町は衰退していく」と言われていたが、前田利常の「高岡の人々の転出を規制し、商業都市への転換を図る」という政策が功を奏したため、高岡は発展の道を辿り始め、高岡の“商工業の町”としての歴史が始まっていく。高岡銅器や高岡漆器などもこの頃から始まった。近代では、1889年4月1日に青森県の弘前市などの全国30都市と共に市制が施行され、日本初の市の1つとして、“高岡市”が誕生する。この頃から伏木港(現・伏木富山港)での交易が盛んになってくる。1890年代末期には、高岡駅前商店街などの開発も進んでいった。現代では、2004年に高岡駅前に公共民間総合施設のウイング・ウイング高岡がオープンするなどして、市街地の活性化も進んできている。また、2005年11月1日に隣接する福岡町と共に旧高岡市と旧福岡町を廃止し旧市と旧町をもって新設合併し、新しく“高岡市”が発足し県西部における中核的な市としてのスタートを切った。
[編集] 歴史の年表
- 746年6月21日:大伴家持が越中国司となる。赴任は同7月。
- 1609年9月13日:高岡城が完成し、“高岡”の町が開かれる。
- 1709年9月13日:高岡開町100周年を迎える。
- 1809年9月13日:高岡開町200周年を迎える。
- 1889年4月1日:全国30都市と共に市制が施行される。
- 1898年1月2日:高岡駅が出来て、運行が始まる。
- 1909年9月13日:高岡開町300周年を迎える。
- 1916年9月1日:合併以前の市章が制定される。
- 1951年5月30日:伏木港と富山港が統合し、伏木富山港が生まれる。
- 1974年10月19日:ミランドポリス市と姉妹都市提携を結ぶ。
- 1977年4月8日:フォートウェーン市と姉妹都市提携を結ぶ。
- 1985年8月10日:錦州市と友好都市提携を結ぶ。
- 1989年4月1日:市制施行100周年を迎える。
- 2004年4月1日:高岡駅前にウイング・ウイング高岡がオープン。
- 2005年11月1日:福岡町と合併し“高岡市”が新しく発足。
- 2005年11月1日:新市発足に伴い、市章が新たに制定される。
- 2007年11月30日:中心市街地活性化基本計画が国に認定される。県内2番目。全国19番目。
- 2009年9月13日:開町400周年を記念してイベントがある予定。[1]
[編集] 合併の年表
- 1917年5月15日:掛開発村、佐野村の一部を編入。
- 1925年8月1日:下関村を編入。
- 1928年6月1日:西条村、横田村を編入。
- 1932年10月1日:佐野村の一部を編入。
- 1933年8月1日:二上村を編入。
- 1940年12月1日:新湊町が牧野村を編入。
- 1942年4月1日:伏木町、佐野村、能町村、野村、二塚村、守山村を編入。
- 1942年10月1日:新湊町を編入。
- 1949年1月1日:福田村を編入。
- 1951年1月1日:新湊町、牧野村を分離。
- 1951年3月17日:国吉村を編入。
- 1951年4月1日:戸出町が小勢村の一部を編入。
- 1951年4月4日:牧野村を編入。
- 1953年10月5日:太田村、石堤村、東五位村を編入。
- 1954年1月15日:戸出町、是戸村、醍醐村、北般若村が合併し“戸出町”が発足。
- 1954年4月1日:小勢村を編入。
- 1954年4月1日:中田町、般若野村が合併し“中田町”が発足。
- 1955年4月1日:立野村を編入。
- 1966年2月10日:戸出町、中田町を編入。
- 2005年11月1日:旧・高岡市、旧・福岡町が廃止されその区域を持って新設合併を行い、新しく“新・高岡市”が発足。[2]
[編集] その他の歴史
この節では、高岡市の自治や教育の歴史を解説する。高岡市は、1954年の警察法の制定まで、高岡市警察という自治体警察が警察に関係する仕事をしていた。この警察組織は、1954年に富山県警察に吸収された。また、高岡市に存在した旧制学校としては、高岡工業専門学校と高岡高等商業学校が挙げられる。この二つの学校は同一の学校であり、1924年に設立の高岡高等商業学校が、1944年に高岡工業専門学校に転換された。1949年に富山大学に包括されるまで、25年間、旧制学校が存在したことになる。
[編集] 行政
現在、高岡市行政は橘慶一郎市長と奥田紀元副市長、高田哲副市長を中心に動かされている。また、市議会は二上桂介市議会議長と般若進二市議会副議長を長に議会が行われている。現在の橘慶一郎市長は新・高岡市の初代の市長である。新市発足後(2005年11月1日 - 2005年11月19日)は、石澤義文旧・福岡町長が職務執行者(市長の代理)を務め、選挙によって新市長ならびに新議会組織が誕生した。
[編集] 歴代市長一覧
[編集] 市役所
[編集] 警察
[編集] 消防
[編集] 郵便局
[編集] 経済
伝統産業としては、梵鐘や仏具などの銅器製造(高岡銅器)が全国的に有名である。日本三大大仏の一つ、高岡大仏に生かされている。また、高岡漆器や高岡仏壇も有名である。豊富な水を利用した水力発電のために、電力が安いことから、アルミの製品の生産が発展している。現在でも、アルミの建材の出荷は多額で、三協立山アルミの本社や新日軽の工場がある。事業所を置く会社としては、隣の砺波市で創業された、大手運輸会社の一つ、トナミ運輸の本社がある。また、創業者のゆかりの地という経緯から、読売新聞の北陸支社が設けられている。他に、ショウワノートの本社、チューリップテレビの本社、北陸コカ・コーラボトリングの本社もある。また、国勢調査(2000年)による産業就業人口は、第一次産業が2,036人、第二次産業が35,760人、第三次産業が53,594人だった。
[編集] 主な本社設置企業
[編集] 工場・事業所を置く主な企業
[編集] 主な大型商業施設
[編集] 地域
- 伏木地区
- 高岡市北部、富山湾に面する地域。伏木富山港を有し、昔から海運によって栄えてきた。富山県でも有数の港町の一つ。
- 牧野地区
- 二上地区
- 野村地区
- 国吉地区
- 東五位地区
- 西五位地区
- 高岡市西部、石川県と接する地域。旧・福岡町の北部にあたる。山が多く、五位ダムなどを有する。
- 福岡地区
- 旧・福岡町の中心部を含む地域。
- 二塚地区
- 戸出地区
- 高岡市南部の庄川西岸の地域。
- 中田地区
- 高岡市南部の庄川東岸の地域。
[編集] 教育
高岡市は、高岡の“ものづくり”の産業を知ってもらうため、独自の科目「ものづくり・デザイン科」を取り入れている。現在、高岡市内の小学5年生と小学6年生と中学1年生が、「ものづくり・デザイン科」を学んでいる。
