秀吉 (NHK大河ドラマ)

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秀吉
ジャンル ドラマ
放送時間 日曜20:00-20:45(45分)
放送期間 1996年1月7日-12月22日(全49回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本放送協会
製作総指揮 西村与志木
演出 黛りんたろう 他
原作 堺屋太一
脚本 竹山洋
出演者 竹中直人
沢口靖子
高嶋政伸
村上弘明
松たか子
赤井英和
渡辺徹
涼風真世
有森也実
頼近美津子
細川直美
大仁田厚
段田安則
西村雅彦
篠田三郎
伊武雅刀
玉置浩二
中尾彬
野際陽子
宍戸錠
米倉斉加年
財津一郎
古谷一行
市原悦子
真田広之
仲代達矢
渡哲也
オープニング 小六禮次郎
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秀吉』(ひでよし)は、1996年1月7日から12月22日にかけて放送された第35作目のNHK大河ドラマ。原作:堺屋太一、脚本:竹山洋、主演:竹中直人。全49話。

作品内容と反響[編集]

概要[編集]

堺屋太一の小説『秀吉』、『豊臣秀長』、『鬼と人と 信長と光秀』(主人公:明智光秀織田信長)の3作品を物語の基とし、脚本家の竹山洋自身が創作した逸話なども随所に取り入れてドラマ化した。

豊臣秀吉を主人公にした大河ドラマは、1965年の『太閤記』以来、31年ぶり2作目。『八代将軍吉宗』の総集編が終わった後の予告で「これがドラマだ!」と強調、蓋を開ければ、竹中直人おね[1]役の沢口靖子のほか、信長役の渡哲也の重厚な演技、秀長役の高嶋政伸、なか役の市原悦子、足利義昭役の玉置浩二[2]千利休役の仲代達矢、光秀役の村上弘明などの脇役たちの存在感もそれぞれ光るものがあり、視聴率は当初の予想を大きく上回ることになる。平均視聴率30.5%、最高視聴率は37.4%[3]と、歴代の大河ドラマの中でも上位に位置する高視聴率を記録した。この作品以降で平均視聴率・最高視聴率いずれも30%を越えた作品は存在しない。

豊臣秀吉役の竹中直人が事あるごとに、右手で5文字を強調しながら言う決め台詞「心配御無用!」は、その年の流行語となった。その後この決め台詞は真田広之演じる石田三成にも引き継がれている[4]。放送初回の第1話で、褌の横から竹中の陰部が露出していることが放送直後から話題になったが(大仁田厚演じる蜂須賀小六が秀吉を担ぎ上げる場面)、NHK側は「放送前から承知していたが、モザイクを入れたらかえって不自然だと判断した」とコメントした。なおこの場面は総集編でもモザイクも入らずにしっかりと放送されている[5]

渡は『勝海舟』の主役を病気で途中降板して以来久々の大河ドラマ出演となったが、渡演ずる信長に極めて強い反応があり、当初の予定を変更して渡の出演を4話延長する異例の処置をとった。番組終了後、大阪新歌舞伎座での自身の初舞台公演でも信長役を2回演じ、その後2002年には宝酒造の日本酒「松竹梅」のCMでも、信長のような役を演じている。久々の大河出演にあたって、所属する石原プロモーション専務の小林正彦は「渡哲也の完全復活のチャンス」と位置づけ、積極的なプロモーションを展開した。もっとも、渡の演技に注目が集まったために、番組としては回を追うごとにどちらが主役なのかわからない状態となり、信長死後の平均視聴率は32%から28%と4ポイントも落ちてしまった。また、30%を超えた回は信長生前は30話中24話だったが信長死後は19話中5話であった。

当時高級食品だった豆腐を百姓が食べている[6]、当時日本にいなかったはずの犬種が出てくる[7]、秀吉の母・なかが軍議の席に乱入するなど、時代考証を無視した描写が少なからず存在した。また、第6話で描かれた墨俣の一夜城伝説は歴史学者の間では後世のフィクションというのが定説となっているがそれを否定してしまうと脚本自体が成立しなくなってしまうため、歴史考証を担当した小和田哲男は「立派な櫓や石垣のある城ではなく急ごしらえの砦に見えるようにしてほしい」と進言するに止めたという[8]

本作では、秀吉の生涯を人間味を重視して描くとともに、秀吉の弟・秀長(小一郎)にも光が当てられている。秀長が主要人物として登場する大河ドラマは『おんな太閤記』以来15年ぶりであり、『太平記』で足利尊氏の弟・足利直義を演じた高嶋政伸が彼の実務面での奮迅振りを演じた。

浪人時代の明智光秀も初回から登場し、秀吉との出会いと、織田家に仕官した後の互いに認め合う良きライバルとしての関係が描かれている。秀吉・信長に次ぐ準主役的な扱いで、その家族・家臣もストーリーの中で大きく取り上げられている。光秀が信長に虐げられて本能寺に至るまでの過程が詳細に描かれており、村上弘明が悲劇的な光秀を演じた。

その一方で、徳川家康を演じた西村雅彦は自身の扱いに不満を漏らしていたが、局側から「これからどんどん膨らんでいきますから」と説得されていたという。しかし、西村は「そのまましぼんでしまった」と振り返っている。

「本能寺」[編集]

本能寺での信長の最期は、自ら太刀を振るっての殺陣で明智軍を震え上がらせ、燃え盛る炎の中で白装束の信長が「人間五十年」で有名な幸若舞「敦盛」の一節を謡った後、「神か…、神が死ぬか!」と叫び頚動脈を自ら斬り、大量の血を吹き出させながら絶命するという壮絶なシーンとなった。この最期は信長を演じた渡哲也自身の発案であると、後に民放番組に出演したとき渡本人が明かしている[要出典]。数ある本能寺の映像作品の中で、切腹以外の方法で死ぬ信長の描写は初めてであるという。この演出は『軍師官兵衛』でも使われている。

本能寺に至る理由として、本作では信長による光秀への冷遇(敵地への領地替えや、光秀の母・美が八上城に人質に取られているにも関わらず、信長が八上城主・波多野秀治秀尚を殺害してしまう等)と共に、信長によって長男・信康と正室築山を失った徳川家康、および信長に茶道を冷遇された千利休の二人が、光秀に謀反をけしかけるという陰謀説を採用している。なお、ストーリーブックに収録されていたあらすじでは、明智光秀が小栗栖で死なずに天海と名を変え徳川家康に仕えたことを示唆する展開がなされていたが、実際に放映された作品では史実どおりに光秀は小栗栖で死んでいる。なお、作中では石川五右衛門が光秀の首を坂本城に届け、届けられた光秀の首を抱えてひろ子が琵琶湖へ入水自殺するという顛末となっている。

また翌週の8月4日アトランタ五輪・男子マラソンはNHKで放送されるため、休止の予告として放送の最後に、鎧姿の秀吉が「がんばれニッポン、心配御無用!ニカッ!」と語り掛ける特別なスポットが放映された。そのため第31話の予告はカットされた。

描かれなかった秀吉の晩年[編集]

織田信長の死までは秀吉の光り輝くサクセスストーリーが展開されるが、天下人となった後は朝鮮出兵や千利休の切腹など、秀吉の陰の部分にも注目する展開になっている。しかし、話自体は秀吉が栄華を極めていた時期、史実からすると小一郎秀長や、母・なか(大政所)が亡くなった時点で終了し、甥・秀次一家の惨殺や朝鮮出兵の失敗などの晩年部分は描かれなかった。なお、竹中本人は2003年の再放送でのインタビューの際「天下を取った後の堕ちてゆく秀吉を演じたかった」と発言している。

本編の最終回は、秀吉がおねのご機嫌を伺う為に大坂城で催した架空の花見と、そこに顔を出した豊臣家の人々や家臣・大名たちが華やかに描かれる。そして最後には一人となった秀吉が亡き母に辞世を伝え、不意に現れた段々畑に挟まれた坂道を、沈みゆく夕日に向かい一人光に包まれて駆け登っていく、という彼自身と一族の最期を暗示する様なラストシーンが描かれた。

ただし、総集編では描き方が変わり、秀吉が同じ道を「さよなら!あぁ~~~!(花吹雪で飛ばされる)来年の大河ドラマ・毛利元就もよろしく!心配御無用!」とアドリブを入れたバージョンで完結し、ラストの印象自体が本編と総集編とでは大幅に変わったものになっている。2003年の再放送では、来年の大河ドラマに関する部分がカットされ、「さよなら!」の挨拶と、「心配御無用!」の決め台詞のみのバージョンとなっている。

後年の大河作品とのつながり[編集]

  • 石田三成の少年時代を演じた小栗は2009年の『天地人』で再度、成人後の石田三成を演じることになる。その際、少年時代の三杯の茶のエピソードに触れた際、本作での映像をモノクロ化して流用している。
  • 主演の竹中は2014年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(岡田准一主演)で再度秀吉役として出演している。その中では、本作で使用された「心配御無用」も頻繁に使われている。また、本作で黒田官兵衛を演じた伊武雅刀は『軍師官兵衛』で千利休を演じており、新旧官兵衛の共演が実現することとなった。

あらすじ[編集]

尾張国中村の百姓の子として生まれた日吉(後の秀吉)は、松下家に仕えていたが、買い付けの最中に高野聖に金を盗まれてやむなく逐電する。傷心のままに故郷に戻ったときに、たまたま諸国流浪中の明智光秀に出会い、光秀に触発され改めて武士になる夢を抱く。

やがて織田信長の下に小者として仕官した秀吉は、足軽昇進後に拝み倒して家臣になってもらった弟・秀長との絶妙なコンビネーションで、一夜城の建設や竹中半兵衛の調略等に成功し、織田家中の中でめきめきと頭角を現わしていく。

一方、一浪人にすぎなかった光秀も縁あって、朝倉家に身を寄せていた流浪の足利義昭に仕えるようになるも、将軍位奪還のために信長の元に使者として送り出された際に、その才覚を見抜いた信長が、光秀を破格の厚遇をもって家臣として迎える。秀吉はそんな光秀にライバル心を燃やし、二人の出世競争が始まった。

登場人物[編集]

豊臣家[編集]

  • 日吉→秀吉竹中直人
    信長を盲信し、父と同じと慕って忠義を尽くす。信長へは「ごもっとも!」を連呼する。「心配御無用!」のセリフと共に猛烈な行動力で数々の仕事をこなし、信長から「侍たるものは皆、秀吉にあやかりたく存ずべし」との最上級の評価をもらう。正室であるおねに惚れ大事にしているが、女好きであることを公言し、度々浮気をしている。織田家家臣時代は庶民的で命を尊ぶ性格だったが、出世と共に次第に傲慢になっていく。
  • おね沢口靖子
    秀吉の正室
    最初は前田犬千代と婚約していたが、後述の拾阿弥の一件で破談となる。以降その原因を作った秀吉を毛嫌いするが、逆に一目惚れされる。やがて秀吉の熱意に惹かれて結婚する。その後秀吉との間に子を儲けるが流産し、これが原因で子供を産めない体になってしまった。ただし本人以外でこれを知るのは流産に際して身近にいた秀長のみであり、秀長自身もおねから隠すよう懇願されたため、秀吉ですら知らずにいた。晩年は淀が秀吉との間に子を成したことから、精神が不安定になった。
  • 小竹→小一郎→秀長高嶋政伸
    秀吉の弟
    兄・秀吉と同等の第二の主人公として描写され、兄の無茶をフォローする名補佐役としての姿が描かれた。また、千利休の娘・お吟と祝言をあげる設定がされている。晩年は豊臣家の為にかなりの貯金をしていた事を死後、兄に知られる。
  • 茶々→小井紗陽松たか子
    秀吉の側室。浅井長政・市の娘。
    秀吉によって二度も夫を殺された母・市から「サルを殺せ、羽柴の家を滅亡させよ」との遺言を受け、秀吉の側室となる。そしてその美貌により、豊臣家に波乱を巻き起こして行く。一方で正室であるおねを気遣う面も描かれている。おねからは自分と違い子宝に恵まれたことから「淀が悪いのではないとわかっているのに、心苦しい」という複雑な感情を抱かれている。大政所とはあまり仲が良くない。なお、常に高齢の侍女を従えているが、これが大蔵卿局であるかは劇中では明かされていない。
  • おかつ川上麻衣子
    秀吉の側室。石田三成の養母。
    秀吉との間に長男の石松丸を儲けるが、先立たれる。
  • お福高瀬春奈
    秀吉の側室。宇喜多秀家の母。毛利攻めの最中であった秀吉と面会し、以後は世話女房的な役割を果たす。
  • 鶴松深川雄太
    秀吉の次男。息子を殺されたがんまくに命を狙われるが、未遂に終わる。しかし間もなく夭折。
  • 拾い若林晋太郎
    秀吉の三男。
  • 石松丸高野成政
    秀吉の長男だが、夭折。
  • 秀勝青木海
    信長の子。秀勝を失った秀吉の養子となる。信長の死後、清州会議で丹波亀山城を与えられるが、そこで病没。
  • お豪松尾恵理香坂田麻衣子
    秀吉の養女。前田利家の娘。
  • なか市原悦子
    秀吉の母。尾張訛りで喋る。
    秀吉を深く愛する良き母親として描かれるが、晩年は傲慢となった秀吉を非難していた。しばしば、未来の光景を夢で見ることがある。痴呆症になって五右衛門を忘れる様子も描かれた。
  • 竹阿弥財津一郎
    なかの二人目の夫。秀長と朝日姫の実父。
    天下人となった秀吉の体面のために、秀吉の生家の百姓家が壊される様子を複雑な表情で見つめた。秀吉とは不仲だったが、終盤では父親と認められる。
  • 秀次三国一夫
    秀吉の甥。
  • とも深浦加奈子
    秀吉の姉。常に夫と共にコメディーリリーフ的な役割を担っていた。幼馴染である五右衛門が処刑される際、彼を助けようとするが失敗する。
  • 長助ビートキヨシ
    ともの夫。武将としての才覚には欠ける。
  • さと細川直美
    秀吉の妹。夫の仲蔵との間に一児を儲けている。秀吉の政略の為に夫と強制離縁させられ徳川家に嫁入りさせられるが、間もなく闘病中の母の見舞いに帰国し、そこで出家した仲蔵と再会を果たす。秀長と違い、彼女の死はナレーションで語られるのみだった。
  • 仲蔵岡本健一
    さとの夫。豊臣家の面々と常に行動を共にするが、秀吉が家康を懐柔するために妻と強制離縁され、大坂城を去った。
  • 浅野又右衛門宗近晴見
    おねの養父。おねと秀吉の縁談には懐疑的だったが、最終的に認める。
  • あさひ白川由美
    おねの養母。夫と同じくおねと秀吉の縁談には懐疑的であった。

豊臣家臣[編集]

織田家[編集]

  • 織田信長渡哲也
    織田家当主。敵対勢力には女子供にも容赦しない苛烈さを持つ一方、秀吉の良き理解者でもある。本能寺の変で横死。
  • 吉乃斉藤慶子
    信長の側室。信長の正室・濃姫の侍女だったが、彼女の代わりに信忠と信雄を生む。信長に先立って病没。
  • お鍋櫻井公美
    信長の側室。吉乃の死後、事実上の正室に格上げとなった。本能寺の変で死亡している。
  • 奇妙丸→織田信忠飯塚恭平西川忠志
    信長と吉乃の子。父とともに叔父・信行に襲撃されるが、難を逃れる。父と共に本能寺の変で戦死。
  • 北畠信雄→織田信雄西川弘志
    信長と吉乃の子。清州会議の際は信孝と織田家の当主の座を巡って兄弟喧嘩を起こし、秀吉に叱責される。後に家康と組んで秀吉と戦うが、使者となった三成に脅され、降伏する。その人物像から秀吉や家康からは高く評価されなかった。
  • 神戸信孝佐伯太輔
    信長と鍋の子。
    信雄より僅かに早く生まれたが、吉乃が生母ではなかった為に三男とされる。柴田勝家の敗北後、自害。
  • 三法師飯田綾真
    信忠の子。秀吉の傀儡にされる。
  • 土田御前三條美紀
    信長と信行と市の母。長男の信長を嫌い、次男の信行を偏愛する。
  • お市頼近美津子
    信長の妹。浅井長政・柴田勝家の妻。
    長政との間に茶々(淀)と初と小督(江)を設ける。息子・万福丸を処刑した信長を責め立てるが、徐々に落ち着きを取り戻す。柴田と再婚するが、秀吉に敗れた夫と共に越前北庄城で自害する。
  • 織田信行大石悟郎
    信長の弟。信長との家督争奪に敗れ、側近の柴田に成敗される。
  • 林佐渡守高松英郎
    家臣。信長幼少時からの老臣で最も発言権を持っていたが、美濃攻めなどでの戦功が乏しいことがもとで、信長から遠ざけられる。常に尊大な態度で秀吉に対しては手厳しい。佐久間と共に信長の苛烈な性格に疑問を感じ、謀反を企むが、勝家の密告で失敗する。
  • 佐久間信盛織本順吉
    家臣。林に次ぐ織田家筆頭格。信行のクーデターの際、柴田らが離反するなか信長を支えた。比叡山焼き討ちの命を受けた際は家臣で誰よりも早く「待った」をかけたが聞き入れられず帰国を命じられる。後年、秀吉に対しては柔軟で、妻の思い出話をするなど人情味ある人物として描かれた。林と共に送別会で秀吉一家に接待されながら、織田政権から去る。
  • 柴田勝家中尾彬
    家臣。通称を権六。若い頃、信行に仕えたが、あと一歩のところで手が震えた信行に脆弱さを感じて信長を選び、自ら信行を成敗した。晩年は織田家随一の統率力で重きをなす。足軽時代の秀吉を悪し様に罵倒し対立を繰り返していたが、金ヶ崎の陣では、しんがりを志願した秀吉に言葉をかける。賤ヶ岳の戦いで戦死する際、お市の娘たちを逃がす。
  • 丹羽長秀篠田三郎
    家臣。柴田と並び信長の信任を最も得ている。城壁の三日普請の役目を秀吉に奪われ面目をなくして以来、秀吉を快く思っていなかったが、光秀や秀吉ら新参の臣下の頭角を感じてからは影に回ることが多く、専ら柴田と秀吉の間を取り持つ役回りに終止した。秀吉の配下になるが、病気を理由に豊臣政権から身を引く。
  • 滝川一益段田安則
    家臣。桶狭間以後で頭角をあらわした織田家古参の家臣の一人で秀吉とは出世のペースが近いが、重要な局面では常に柴田を支持しているため対立を繰り返す。信長の死後、北条家に大敗を喫したショックから白髪となる。清州会議では秀吉に疑念をぶつけ、列席の面前で厳しく批判した。
  • 池田恒興五代高之
    家臣。常に信長につき従い側近として仕えている。秀吉や秀長、おねとも早い段階から面識があり、表面上は機械的に接するが、本心では秀吉に同情的な表情を見せる描写がある。小牧・長久手の戦では秀吉に味方したが、戦死。
  • 森蘭丸松岡昌宏
    信長の小姓で、信長と重臣たちの面会を取り次ぐ秘書的な役割を担う。本能寺の変で信長と共に戦死。
  • 佐々成政秋山武史
    家臣。秀吉を罵倒し対立を繰り返す。後に秀吉配下となるが、九州征伐の際に肥後の国人一揆を鎮圧できなかった咎を受けて切腹。
  • 毛利新介深江卓次
    家臣。桶狭間の戦いで今川義元を討つ。本能寺の変で戦死。
  • 服部小平太畑山東一郎
    家臣。今川義元を討とうとするが、反撃されて深手を負う。
  • 梁田正綱五森大輔
    家臣。桶狭間の戦いにおいて義元を討った毛利新介、服部小平太を差し置いて一番手柄を与えられる。
  • 拾阿弥岡田正典
    家臣。茶坊主だが、秀吉に対する嫌がらせが原因で利家の怒りを買い、信長の前で利家に成敗される。この一件で利家は一時出仕を解かれてしまう。
  • 高山右近森本謙太郎
    家臣。後に前田利家の配下になる。
  • 村井貞勝桝田徳寿
    家臣。佐々の舅でもある。
  • 佐久間盛政遠藤憲一
    家臣。信盛の従甥。賤ヶ岳の戦で柴田に味方した。
  • 安藤伊賀守塚本信夫
  • 稲葉良通真実一路
  • 氏家卜全竹本和正
    元斎藤家家臣で、美濃三人衆と呼ばれる。
  • 青山新七町田真一
    家臣。
  • 弥助サムエル・ポップ
    信長の家臣の一人で黒人兵。秀吉とも懇意だったが、本能寺の変で戦死。

明智家[編集]

  • 明智光秀村上弘明
    秀吉や秀長と並ぶ本作第三の主人公
    明智家当主。家族思いの性格で、とりわけ母を大切にしていた。
    まだ、流浪していた頃、秀吉がドジョウすくいをしているのを見つけ、鉄砲の試射を見せる代わりにドジョウを分けてもらうといったごく友好的な出会いであった。
    やがて足利将軍義昭の使者として光秀は織田家に現れ、信長に共に仕えるようになる。百姓出で礼儀作法に疎いながらも人なつこい秀吉と、武士階級の出で教養は深いが生真面目に過ぎるが故に周りとすれ違いやすい光秀が互いの個性を発揮し、短所を補いながら立身出世の競争を行う。
    その後、人質となっていた母を信長が見殺ししたことなどが重なり、光秀は本能寺の変を引き起こした。その、知らせを聞き、中国大返しを秀吉はなしとげた。光秀は石川五右衛門に秀吉との同盟を託そうとするが、無理と聞かされ、長年の友情を築き上げてきた秀吉と決戦するため山崎の地に向かう。影武者がいる。
  • ひろ子有森也実
    光秀の妻。温厚な性格だったが、本能寺の変では光秀の天下取りの為に秀吉一家の抹殺も企むようになる。後に秀吉に敗れた光秀の首を抱えたまま入水自殺した。
  • 野際陽子
    光秀の母。信長の人質となっていたが、磔刑に処せられる。物語序盤で、周囲の武士が信長を鬼に例えたところ、「鬼には仕官できませぬな。いずれ、鬼は誰かに退治されるもの」と因縁めいたことを話した。織田家家臣の息子を持つ者同士なのか、なかとは打ち解けあい、秀吉にもその人柄を慕われていた。
  • 明智秀満青島健介
    家臣。「明智左馬助の湖水渡り」でも知られる。坂本城攻めで秀吉に討たれる。
  • 斎藤利三上條恒彦
    家臣。元は道三に仕え、竹中半兵衛や美濃三人衆と並び賞されるほどの存在感を誇っており、織田との戦いの際は美濃を離れる半兵衛を慰留している。浪人中の光秀と、その家族を気遣うなど光秀を親身にサポートし、光秀の配下になることを熱望した。美は光秀に、利三の忠義を大切にせよと諭した。本能寺では明智軍の先頭に立ち采配を振る。後に光秀の首実検に付き合わされた後、秀吉に処刑される。
  • 溝尾庄兵衛今福将雄
    明智家老臣。光秀と共に土民に襲われ、重症を負うが、石川五右衛門夫婦に助けられ、その場で自害した光秀の首を抱えて坂本城に帰還する。

徳川家[編集]

  • 徳川家康西村雅彦
    徳川家当主。人質として幼少時代を織田家で過ごし、その縁から信長を兄と呼ぶが、内心では妻子を処刑された復讐心を抱いていた。築山殿の死後、暫く正室を持たなかったが、秀吉の懐柔策として旭姫と結婚する。石川五右衛門の処刑の際、秀吉と狂言「耳引」を披露する。本能寺の変の直前、保身の為に影武者(演じるのは西村)を雇った。
  • 築山殿石川真希
    家康の正室。今川義元の姪。家康との間に信康を儲ける。武田家内通の容疑で信長に処刑される。
  • 徳川信康[9]佐藤真一郎
    家康と築山殿の子で、信長の娘婿。母と同じ理由で舅の信長に処刑される。
  • 本多正信宍戸錠
    徳川家筆頭家老。家康の側近で信長の安土築城後に家康とともに招かれる。毒舌に加え細やかな観察眼を持ち、秀吉の髭の薄さを揶揄している。また安土では光秀による接待の際、数正とともに次々と注文をつけ、これが信長と光秀の関係悪化に拍車をかけた。
  • 石川数正誠直也
    本多に次ぐ徳川家筆頭家老。小牧・長久手の戦いの後、秀吉に懐柔される。
  • 酒井忠次真夏竜
    本田、石川に次ぐ徳川家重臣。

その他の武将[編集]

  • 足利義昭玉置浩二
    室町幕府第15代将軍。無能で奇声を発したりだらしのない振る舞いをすることが多い。
    信長の助力で将軍になれた恩から「父上と呼び慕う」とまで言ったが、後に敵対する。しかし信長の反撃に敗れ、まるで悪さをした息子のごとく「父上!もういたしませぬ!」と命乞いした。
    後年、生き延びた義昭は天下人となった秀吉の前に初老の頭巾姿で再登場し、蹴鞠の遊び相手となっている場面が描かれた。その際は秀吉を「殿下」と呼んでいる。
  • 今川義元米倉斉加年
    駿河の太守。京へ最も近い戦国大名として諸国から一目置かれているが、当の本人は京風の雅と美意識を優先し戦場を烏帽子姿で輿に乗って移動して「暑い」と不満を口にする人物であった。光秀は義元を当初の主君と心にきめ鉄砲の威力を説いたが、義元は硝煙にむせながら戦に不向きと相手にしなかった。桶狭間で信長に討たれる。なお、秀吉が最初に仕えた松下之綱は今川家臣である。
  • 斎藤道三金田龍之介
    稲葉山城主。信長の舅だが、長良川で長男・義竜に討たれる。
  • 斎藤竜興三井智宏
    道三の孫で義竜の子。信長に美濃を攻略されて逃亡。
  • 浅井長政宅麻伸
    北近江小谷城主。清廉な人物で、市の行列に随行した柴田と秀吉をねぎらい城へ招いた。信長を兄上と呼び友好を図ったが、信長の朝倉攻めの際は苦境に立つ。最期は、秀吉に万福丸を託し、秘めていた天下への野望を吐露したが、信長に討たれる。
  • 万福丸穴井隆文
    長政と市の子。長政自刃後、信長の命により柴田勝家に殺される。
  • 初→お初登坂瞳湯原麻利絵
    長政と市の子で、茶々(淀)の妹で小督の姉。京極高次に嫁ぐ。
  • 小督徳島更紗濱松恵
    長政と市の子。茶々(淀)と初の妹。
  • 浅井久政梅野泰靖
    長政の父。息子とともに信長に討たれる。
  • 荒木村重大杉漣
    有岡城主。織田家家臣となり、光秀の養女を長男の嫁に貰っている。後に豊臣家家臣となる。
  • 宇喜多直家秋山道男
    岡山城主。秀家の実父。
  • 別所長治伊藤高
    三木城主。
  • 松永久秀秋間登
    信貴山城主。信長に仕えるが、反逆した為に攻められ、自爆する。その際、石川五右衛門に愛用の陶器を奪取される[10]
  • 尼子勝久高場隆義
    尼子家当主。尼子家の再興を目論んで秀吉の指揮下に入った。
  • 山中鹿介梅垣義明
    尼子家臣。
  • 穴山梅雪サンダー杉山
    武田家臣。勝頼の従兄だが、離反して信長に仕える。本能寺の変時に落ち武者狩りで死亡。
  • 清水宗治真田五郎
    毛利家臣。自らの切腹と家臣の助命を条件に秀吉に降伏。

その他[編集]

架空 / 実在不明(主な配役のみ)[編集]

五右衛門の仲間。上述の酒の席で秀吉への糾弾に怒った家臣の刃から五右衛門を庇って命を落とす。これがきっかけとなり、五右衛門と秀吉の仲に亀裂が生じる。

放送日程[編集]

放送回 放送日 サブタイトル 演出
第1回 1月7日 太陽の子 佐藤幹夫
第2回 1月14日 桶狭間の奇跡
第3回 1月21日 運命の花嫁 黛りんたろう
第4回 1月28日 黄金兄弟
第5回 2月4日 男の値段 佐藤幹夫
第6回 2月11日 一夜城 柴田岳志
第7回 2月18日 妻の秘密 黛りんたろう
第8回 2月25日 知らぬ顔の半兵衛 佐藤幹夫
第9回 3月3日 猿のかく乱 柴田岳志
第10回 3月10日 浮気いたし候 黛りんたろう
第11回 3月17日 絶体絶命 佐藤幹夫
第12回 3月24日 比叡山焼き打ち 柴田岳志
第13回 3月31日 極秘情報 黛りんたろう
第14回 4月7日 小谷落城 佐藤幹夫
第15回 4月14日 どくろの盃 柴田岳志
第16回 4月21日 隠し子発覚! 黛りんたろう
第17回 4月28日 かあちゃんと母御前 佐藤幹夫
第18回 5月5日 切腹命令 柴田岳志
第19回 5月12日 父の家出 黛りんたろう
第20回 5月19日 軍師の条件 真銅健嗣
第21回 5月26日 命の重さ 柴田岳志
第22回 6月2日 母御前、はりつけ 黛りんたろう
第23回 6月9日 半兵衛の死 佐藤幹夫
第24回 6月16日 左遷寸前 柴田岳志
第25回 6月23日 温泉に行きたく候 大友啓史
第26回 6月30日 史上最大のお歳暮 真銅健嗣
第27回 7月7日 三成登場 佐藤幹夫
第28回 7月14日 高松城水攻め 柴田岳志
第29回 7月21日 敵は本能寺 黛りんたろう
第30回 7月28日 信長、死す 佐藤幹夫
第31回 8月11日 天下への道 柴田岳志
第32回 8月18日 夢を継ぐ者 鹿島由晴
第33回 8月25日 光秀の首 黛りんたろう
第34回 9月1日 女の天下獲り 佐藤幹夫
第35回 9月8日 美しき刺客 柴田岳志
第36回 9月15日 家康VS秀吉 加藤拓
第37回 9月22日 天子様の御落胤!? 黛りんたろう
第38回 9月29日 黄金の茶室 加藤拓
第39回 10月6日 かあちゃん、人質 佐藤幹夫
第40回 10月13日 誘惑 中島由貴
第41回 10月27日 決別の朝顔 黛りんたろう
第42回 11月3日 淀の子、誕生 柴田岳志
第43回 11月10日 花戦さでござる 大友啓史
第44回 11月17日 秀長、逝く 佐藤幹夫
第45回 11月24日 利休切腹 黛りんたろう
第46回 12月1日 母の悲しみ 佐藤幹夫
第47回 12月8日 かあちゃんの死! 柴田岳志
第48回 12月15日 五右衛門、釜ゆで[11] 佐藤幹夫
最終回 12月22日 夢のまた夢 黛りんたろう
平均視聴率30.5% (視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)[3]

総集編[編集]

  1. 太陽の子
  2. 天下布武
  3. 本能寺の変
  4. 夢のまた夢

※総集編はNHKアーカイブスで視聴可能。

映像ソフト化と再放送[編集]

本作も通常放送回・総集編のマスターテープは全て保存されているが、総集編が2003年の正月に総合テレビで一括放送されたのを除き、通常放送回は長年にわたりスカパー!の有料専門チャンネルでも再放送されず、NHKアーカイブスでの視聴も不可能であった。背景に出演者の権利問題などが噂され映像ソフト化も完全版・総集編共に行われてこなかったが、放送開始から16年経った2012年1月25日に前半部を収めた『完全版第壱集』、同年3月には後半部を収めた『完全版第弐集』と『総集編』のDVDが発売された。併せてレンタル盤もリリースされ、チャンネル銀河では2012年2月13日2014年2月3日より放送が開始された。

脚注・出典[編集]

  1. ^ このドラマで初めて秀吉の妻の名前が「ねね」ではなく「おね」として呼ばれた。この呼び名は6年後の『利家とまつ』でも引き続いて使用された。また、呼び名に関しての解説が、第27話のアバンタイトルでされている。
  2. ^ 所属するロックバンド「安全地帯」の活動休止後、しばらくは目立った活動がなかったが、この作品以降、翌年にかけて、民放のドラマシリーズで三作の主演を果たすことになった。なお玉置の芝居は義昭初登場時は物腰の柔らかい落ち着いた口調で演じていたが、徐々に声が甲高くなりハイテンションな演技へと変化していった。この事について玉置は「渡哲也さんとか多くの人々が僕にひれ伏すのを見てたらつい甲高くなっちゃった」と語っている[要出典]
  3. ^ a b ビデオリサーチ NHK大河ドラマ 過去の視聴率データ
  4. ^ なお、2010年大河ドラマ『龍馬伝』の41話でも岩崎弥太郎を演じる香川照之がこの「心配御無用!」を使用している。
  5. ^ ただし、DVDではモザイク処理されている。
  6. ^ 小一郎が道普請をして稼いだ金を全て使ったという台詞があり、高級食品であるという描写はされている。
  7. ^ OPで秀吉に寄り添う犬がパグとなっている。このことに関してNHK宛てに投書があり、第26話のアバンタイトルで「パグは中国原産であり、ヨーロッパをはじめ世界中に渡った事から、当時日本にこの犬が居た事は誰も否定出来ない」と説明している。
  8. ^ 秀吉が建てたと言われる墨俣「一夜城」今の研究では存在否定│NEWSポストセブン”. 2014年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月7日閲覧。
  9. ^ 24話のクレジットでは『結城信康』と表記されていた。
  10. ^ 五右衛門役の赤井は転んだ際、小指を陶器で潰す怪我を覆った事を後に述懐している[要出典]
  11. ^ この回は全シーンが処刑場のセット内で撮影されている。


NHK 大河ドラマ
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秀吉