東急トランセ
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒153-0043 東京都目黒区東山3-8-1 |
設立 | 1998年4月8日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 7013201004027 |
事業内容 | バス事業 |
資本金 | 5000万円 |
売上高 | 59億5600万円(2013年3月期) |
従業員数 | 923名(2013年3月31日現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 東急バス100% |
外部リンク | http://www.transses.co.jp/index.html |
株式会社東急トランセ(とうきゅうトランセ、TOKYU TRANSSÉS CORPORATION)は、渋谷駅から代官山エリアへの循環路線(代官山循環線)や御殿場プレミアム・アウトレット、河口湖方面への高速バスの運行や、東急バスの一部路線の受託運行、貸切バスの運行を行っているバス会社である。
東急バスの100%子会社として、1998年(平成10年)4月8日に設立された。
トランセとは、"transport"(トランスポート:輸送する)という英語をフランス語風にアレンジした造語である。
代官山循環線
代官山循環線は、渋谷駅から南平台町、旧山手通、代官山駅入口、猿楽町を経て渋谷駅に戻る循環路線であり、1998年7月28日に運行を開始した。通常ルートの途中に、目黒区青葉台地区を通るフリー降車区間があるのが特徴である。なお、始発以降の数便は青葉台二丁目を通らない。また、渋谷発20時10分以降のバスは青葉台二丁目止まりである。運行開始当初は青葉台二丁目停留所についてデマンド運行を行っていたが、2011年6月1日からは早朝以外の全便が経由するようになった[1]。
車両は、代官山地区の狭隘な道路環境に合わせて小型のバスを使用している。当初は後部に車椅子用のリフトを備えたワゴン型の三菱ふそう・ローザが使用されていたが、乗降口が1扉で乗降に時間がかかっていたことから、8年後の2006年7月28日より新たに2扉で乗降が便利な小型バス(日野・リエッセ)を導入するとともに、乗降口を前扉と中扉に分割した。中扉のステップ内蔵リフトを用いることにより、車椅子での利用も可能である。リエッセへの置き換えにより、それまで使用されていたローザは予備車となり、2007年3月頃まで数回使用されたことがあるが、その後除籍あるいは教習車に格下げされている。車体の塗装は、街の景観に似合うシックなワインレッドを基調に、リエッセはさらにブルーのラインが入ったものである。車番は下馬を指すSIに続き7800番台の番号を用い、SI7801から導入順に連番である。
代官山循環線の運転手(サービスプロバイダー)は、運行開始以来女性のみが採用されてきたが、2014年からは男性も採用されている。
運行時間は8時 - 20時30分(渋谷駅停留所発)で、6 - 15分間隔と本数は多い。運賃は大人は平日150円、小児は80円である。なお、2015年3月31日までは曜日や利用人数によって変動し、大人は平日150円(2人目以降は100円)、日曜・祝日は100円、小児は曜日を問わず80円であった。なお、割引運賃適用時には車両の前面にステッカーが貼付されていた。廃止と同時に東急バス1日乗車券の利用が可能になった[2]。また別途、障害者割引も適用される。
バスカードは、運行開始時から独自の非接触式ICカード「トランセカード」を採用していた。そのカードも2007年8月23日で利用を終了し、翌24日からはPASMOを導入し、相互利用しているSuica共々使えるようになった(ただしバス利用特典サービスは適用されない)。同時に、代替カードとして磁気式の「代官山循環線専用バスカード」を発行をしていたが、前述のサービス変更と同時に、2015年3月31日付で発売中止。同年9月30日で利用が停止された。バス共通カードはPASMO移行時も使用することができない。
-
代官山循環線開業時に導入された三菱ふそう・ローザ(SI7803)
-
代官山循環線の車両には、屋根上にも方向幕と同様の表記がされている(SI7812)
-
東急トランセ10周年記念塗装バス
高速バス
- センター北駅・たまプラーザ駅 - 富士急ハイランド・富士山河口湖線
- センター北駅・たまプラーザ駅 - 御殿場プレミアム・アウトレット線
- センター北駅 - たまプラーザ駅 - (東名高速道路) - 御殿場プレミアム・アウトレット
- 2014年3月1日運行開始(富士急湘南バスと共同運行)。
- センター北駅・たまプラーザ駅 - スノータウンイエティ・ぐりんぱ線
- センター北駅 - たまプラーザ駅 - (東名高速道路) - スノータウンイエティ - ぐりんぱ
- 2014年12月1日運行開始(富士急湘南バスと共同運行)。
- 渋谷駅(マークシティ)・二子玉川駅 - 富士急御殿場車庫・富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅線[4]
車両は日野・セレガ(トイレ付)が6台就役し、貸切車と同じく白地に青・赤・橙の帯で、「TOKYU HIGHWAY BUS」のロゴが入る(塗り分けは貸切車の塗装をアレンジしたもの)。車番は3000番台が付与され、2014年5月31日までは瀬田営業所が担当していたが、2014年6月1日からは下馬営業所に移管された。
東急バスの路線受託
親会社である東急バス路線の受託運行も主要業務の1つである。1999年(平成11年)8月1日に東急バス野沢線、中目01・中目黒駅 - 野沢龍雲寺(循環)を代官山循環線を受け持つ下馬営業所にて受託した。現在では、同所の他に弦巻・瀬田・淡島・高津の各営業所を設置し、それぞれ東急バス路線を受託運行している。これらの受託路線は東急バスの車両を使用し、「TOKYU TRANSSÉS」と表記された楕円型のステッカーを車両前面に貼付している。
東急バスからの受託路線においては、車両自体は東急バス所属であるうえ(そのためカラーリングも全く同一)、案内放送では社名を「東急トランセ」ではなく「東急バス」と案内し、また定期券・バス共通カード・一日乗車券等乗車券類も完全に共通で利用できるなど、乗客側から見れば東急バス本体が運行する非委託路線とほとんど変わらない(ただし乗務員は東急トランセ直営路線同様「サービスプロバイダー」と称する)。
-
東急バスからの受託路線、鷺11系統(高津 TA839)
-
受託路線の一つ、渋谷空港線。ドア横のステッカーに注目(弦巻 T380)
-
東急トランセの貸切車(瀬田 S2200、日野・セレガSHD)
コミュニティバス受託
淡島営業所では、渋谷区コミュニティバスの受託運行を行っている。詳しくはハチ公バスの記事を参照。なお、この路線の東急側での呼称は渋谷循環線である。
脚注
- ^ [1] (PDF) 東急トランセ、2011年9月16日閲覧。
- ^ [2] (PDF) 東急トランセ、2015年10月3日閲覧。
- ^ 夏季期間限定、富士山五合目ゆき運行について 2015年7月11日(土)~2015年8月31日(月)(東急バス、2015年6月8日)
- ^ 渋谷駅(マークシティ)・二子玉川駅~富士急御殿場車庫・富士急ハイランド・河口湖駅・富士山駅 新路線開業!!(東急バス、2014年12月17日)