デマンドバス
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デマンド対応型交通(Demand Responsive Transport: DRT)方式のバス(日本ではしばしばデマンドバスと呼称する)とは、利用者の要求に対応して運行する形態のバスであり以下の二種類が見られる。
- 迂回型バス:路線バスの運行形態の一種であり、条件に応じて基本路線の外の迂回路線を経由する。これはバスの運行を管理する者に対し、利用者が通信手段(電話、ファックス、専用端末、インターネットなど)により利用者要求の手続きを行うと、バスに情報が伝えられ希望する停留所まで迂回する。利用者要求が無い場合には迂回路線を経由せずに運行する。オンデマンドバスと称する事業者もある。
- エリア型バス:路線バスの形態とは異なり、電話等による(複数の)利用者の希望乗降点(バス停名若しくは拠点施設)及び乗降車時刻の要求に応じて、希望乗車点へ迎えに行く形の経路で運行する形態のバスである。通常は複数の利用者を乗せるので、乗り合い型の利用形態となり、どの利用者にも著しい不便を与えることのない経路を選定して運行する。フルデマンドバスと称する事業者もある。
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概要 [編集]
日本では1972年に阪急バスが大阪府能勢町とその周辺の路線を対象に初めて導入した(後、1997年10月に廃止)。後に全国にも広がり、導入事例として例えば中村まちバスなどが挙げられる。
利用者のいない停留所をパスできることから運行の効率化に結びつく利点があるが、目的地までの所要時間が利用日によって異なる、利用者からすると乗ってみるまで目的地到着時間が分からないという欠点がある。また、事前にバス迂回運行を申し込むシステムでは、予約の連絡に必要な施設や場合によってはオペレーターの人件費が掛かるため、一般の路線バスに比べて運行経費は高くなると考えられる。
デマンド方式による公共交通機関の運行は、過疎地をかかえる地方自治体などで注目されている。この場合、バスでなく(デマンド対応型の)乗合タクシーなどとして導入されることが多く、これらを総称してデマンド対応型交通と呼ぶことがある。
また、アクセスバスを走らせるほどの需要がない都市と空港を結ぶアクセス手段として用いられる例も多い。
日本の例 [編集]
北海道 [編集]
東北地方 [編集]
青森県
福島県
- おだかe-まちタクシー(福島県商工会連合会小高町)
- 西会津町民バス
- 2012年4月1日より。
関東地方 [編集]
群馬県
茨城県
埼玉県
- 深谷市コミュニティバス「くるリン」
- 2010年4月1日より、需要の少ない郊外地域の循環6路線を予約制のタクシー車両運行に転換。深谷タクシーに委託。
神奈川県
かつてデマンド交通方式で運行されていたバス・乗合タクシー
中部地方 [編集]
新潟県
富山県
- 富山地方鉄道バス
- 43・44系統の「月岡西緑町」停留所(2002年度より試験運行、その後本格運行)
- 大山コミュニティバス(富山市)
- 一部の路線・便・区間で実施
- 大沢野シルバータクシー(富山市)
- 「シルバータクシー利用証」保有者限定
- 大庄地区デマンドタクシー(富山市)
- 魚津市民バス
- 一部の路線・便・区間で実施
- 射水市コミュニティバス
- 射水市デマンドタクシー
- 南砺市営バス
- 一部の路線・便・区間で実施
- 小矢部市乗合タクシー
石川県
- めぐーる(白山市)
- ふるさとタクシー(能登空港利用促進協議会)
- クローズドドアシステムを採用
- 津幡町福祉バス
- 山森・倶利伽羅・大窪・南横根・常徳・舟尾・材木
- 宝達志水町デマンド(乗合)タクシー
- 事前登録が必要。町民限定
福井県
- 福井市乗合タクシー
- 本郷ルートの一部区間
- 鶉山バス(鶉~宮ノ下~大安寺地域コミュニティバス運行協議会)
- 一部の便・区間で実施
- テクノポート号(えちぜん鉄道)
- ほやほや号(京福バス・福井市・越前町)
- あわら市乗合タクシー
- 事前登録が必要
- 大野市市営バス
- 旧和泉村地域の一部の路線・便
- 大野市乗合タクシー
- 全路線で実施(小山・木本堀兼線の一部の便のみ定期運行)
- 勝山市乗合タクシー
- 一部の路線・便・区間で実施
- フレンドリー号(越前町)
- 一部の曜日・ルート・便・区間で実施
- 今庄地区住民利用バス(南越前町)
- 一部の曜日・路線で実施
- 赤ふんバス(高浜町)
- 事前登録が必要。町民限定
岐阜県
- 郡上市自主運行バス
- 養老町オンデマンドバス
- 2012年11月15日より試行運行開始。
静岡県
- 遠州鉄道
- 遠鉄バス#デマンド運行・延長運行を参照。
かつてデマンド交通方式で運行されていたバス・乗合タクシー
近畿地方 [編集]
大阪府
兵庫県
- 朝来市コミュニティバス「アコバス」(神姫グリーンバスが予約・運行業務を受託)
- 11路線中の2路線(朝来市生野町内を走るコース)について、事前に電話で予約することにより、最寄の停留所へ行く方法を取っている(予約がない場合には運行されない)。これにより、細かなルート設定ができ、便数を増やせる上、全地区に停留所を置けるメリットがある。(2007年1月より運行開始)
- 南あわじ市コミュニティバス「らん・らんバス」(大阪第一興業が予約・運行業務を受託)
- 倭文地区とその周辺地域を運行する2路線(西回り基軸ルート・東回り基軸ルート)で導入。予約・乗車には予め利用登録申込書の提出が必要で、1日最大5便運行、木曜日・日曜日・祝日・年末年始は運休。(2013年4月より運行開始)
滋賀県
かつてデマンド交通方式で運行されていたバス・乗合タクシー
- 阪急バス
- 日本で初めてデマンドバスを、過疎地域型・都市(住宅地)型ともに本格的に導入した事業者。当時はかなり先進的なシステムとして注目され、2000年以前は運輸関係を中心に多くの雑誌に取り上げられた。
- 大阪府能勢町(能勢デマンドバス)、日本初(1972年~1997年)。
- 大阪府箕面市阪急間谷住宅(間谷ミディバス・コールモービルシステム) 1975年5月10日より。現在は一般路線化。
- 日本で初めてデマンドバスを、過疎地域型・都市(住宅地)型ともに本格的に導入した事業者。当時はかなり先進的なシステムとして注目され、2000年以前は運輸関係を中心に多くの雑誌に取り上げられた。
- 西日本JRバス福知山営業所
- 2007年3月1日より一部ルートで導入。2012年4月1日より一部ルート廃止・定期運行化。同社では「オンデマンドバス」と称した。
- 奈良交通
- 関西文化学術研究都市精華・西木津地区 2002年11月~12月・2003年7月〜11月実証実験
中国地方 [編集]
鳥取県
岡山県
- 真庭市コミュニティバス
- 22系統(八束ルート)
- 23系統(川上ルート)
- 28系統(西河内ルート)
- 30-2系統(振興局・湯原ルート(コミュニティバス))
- 33系統(福谷・寺河内ルート)
- 34系統(二ノ氏ルート)
- 瀬戸内市デマンドバス「モーモーバス」(瀬戸内市牛窓地域)
- 2012年7月1日より実証運行開始。自宅から目的地までのドアトゥドアで送迎する。
- 運行事業者は東備バス株式会社で、瀬戸内市の指定管理者として、バスの運行、管理、運営を行う。
- 利用者は事前に利用登録し、予約を行うことでバスに乗車できる。運行時間は8時~16時。予約は1ヶ月前から当日30分前まで受付可能。1日に何回乗っても300円。9人乗りワゴンタイプ2台で運行。車両には手摺やステップを改造したものを使用し、高齢者の乗り降りに配慮している。予約時は希望する出発時刻か到着時刻を指定できるため、路線バスとの乗り入れも容易に行える。瀬戸内市商工会との連携により、モーモーバス利用者は商店等で割引サービスが受けられ、地域活性化も図る。
- ICT(コガソフトウェア株式会社「孝行デマンドバス」)を活用し、地域ニーズに即した生活交通ネットワークの構築を積極的に展開している。
山口県
- 福岡空港アクセス便
- 山口市・宇部市内~福岡空港(山口第一交通)
四国地方 [編集]
高知県
- 中村まちバス(四万十市)
- 2000年4月より試験運行、その後本格運行。開発元株式会社 A. V. プラニング。
- 空港乗合タクシー
九州地方 [編集]
福岡県
佐賀県
- 有明佐賀空港リムジンタクシー
- 佐賀県内各地、福岡県筑後地方発着で運行。
大分県
その他 [編集]
脚注 [編集]
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- 全国デマンド交通システム導入機関連絡協議会
- デマンド交通システムNTT東日本
- 東京大学オンデマンド交通プロジェクト(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
- 孝行デマンドバスコガソフトウェア株式会社
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