キング郡 (ワシントン州)

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ワシントン州キング郡
キング郡の位置を示したワシントン州の地図
郡のワシントン州内の位置
ワシントン州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1852年12月22日
郡名の由来 ウィリアム・キング(1852年-1986年)
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1986年-現在)
郡庁所在地 シアトル
最大都市 シアトル
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

5,975 km2 (2,307 mi2)
5,506 km2 (2,126 mi2)
466 km2 (180 mi2), 7.82%
推計人口
 - (2013年)
 - 密度

2,044,449人
350.7人/km2 (908人/mi2)
標準時 太平洋: UTC-8/-7

キング郡(King County)はアメリカ合衆国ワシントン州にあるである。2010年の国勢調査による人口は、1,931,249人で、2013年の推計は2,044,449人である[1]。人口で見ると、キング郡はワシントン州最大の人口で、アメリカ合衆国では13番目に人口が多い。

郡庁所在地はシアトルで、州最大の都市である。郡の人口の約3分の2が、同市の郊外に住んでいる。キング郡はアメリカ合衆国で最も収入の多い郡トップ100位内に位置付けられている。

語源[編集]

キング郡は元々はワシントン準州が創設された時に副大統領だったウィリアム・キングにちなんで命名された。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアにちなんだ郡の改名提案は、ロン・シムズ(シアトル出身の黒人民主党員)とブルース・レイング(郊外のレントン出身の白人共和党員)から提出された[2]。変更に関する公聴会や投票は、行われなかった[3]

1986年2月24日、キング郡評議会はマーティン・ルーサー・キング・ジュニアを讃えてキング郡の改名の為に歴史的な基礎を発表する提議6461号を可決した[4]。州は郡に特別な許可を与えられるに過ぎないため、クリスティン・グレゴワールワシントン州知事が州法5332号に署名した2005年4月19日までこの変更は公式のものとならなかった。

評議会議員ラリー・ゴセットは州のロゴを王冠からキングの顔に変更するよう2006年2月27日に一般投票するよう州評議会を導いた[5]。2007年3月12日、新しいロゴが、公開された[6]

マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは1961年11月に2日間キング郡を訪れた[7]

歴史[編集]

キング郡はオレゴン準州法により1852年12月22日にサーストン郡から分かれて作られ、フランクリン・ピアース大統領の下で副大統領だったアラバマ州在住のウィリアム・キングにちなんで命名された。シアトルが1853年1月11日に郡庁所在地となった[8][7]

キング郡は元々オリンピック半島に広がっていた。歴史学者ビル・スパイデルによると、半島の禁酒法支持者がシアトルの酒場を閉鎖するよう迫ると、デイヴィッド・スウィンソン・メイナードは半島の独立運動を企み、キング郡は現在のキトサップ郡を失ったが、この娯楽産業を守った[9]

政治[編集]

現在のキング郡庁舎(2007年)

キング郡長官(現在はダウ・コンスタンティン)は、行政支部の長官を務めている。キング郡検察官(ダン・サターバーグ)、選挙管理委員会委員長、保安官、キング郡陪席判事は、選挙で選ばれる行政職でもある。司法権はキング郡高等裁判所キング郡地方裁判所に付与されている。シアトルキング郡庁舎がある。

アメリカ合衆国議会のキング郡の代議員は、ワシントン州第7選挙区と第1地区と第2地区、第8地区、第9地区から選ばれている。州法ではキング郡は第1地区、第25地区、第30地区、第31地区、第32地区、第39地区と同様に第5地区、第11地区、第33地区、第34地区、第36地区、第37地区、第41地区、第43地区、第45地区、第46地区、第47地区、第48地区の全域を含んでいる。

評議会議員[編集]

行政[編集]

大統領選挙の結果
Year 民主党 共和党
2008年 70.30% 648,230 28.17% 259,716
2004年 64.95% 580,378 33.69% 301,043
2000年 60.02% 476,700 34.40% 273,171
1996年 56.38% 417,846 31.41% 232,811
1992年 50.23% 391,050 27.36% 212,986
1988年 53.88% 349,663 44.78% 290,574
1984年 46.71% 298,620 52.09% 332,987
1980年 39.16% 235,046 45.42% 272,567

キング郡はシアトルを含み、自由主義的な行政の主要な中心地であり、民主党のとりでである。2008年の選挙で過去最大の票差である40%でバラク・オバマがキング郡ではジョン・マケインを負かした。キング郡は数回にわたる近年の接戦を制した州の選挙で民主党のために勝因となってきてもいる。2000年、マリア・キャントウェルの得票総数が現職の共和党スレード・ゴートンの得票総数を上回ったのが、キング郡であり、キャントウェルをアメリカ合衆国上院議員にした。2004年、キング郡では民主党のクリスティン・グレゴワールが当初の集計では261票上回った共和党のディノ・ロッシを押しのけて州の僅差の州知事選挙で2度目の再計数で勝利した[10]。ディノ・ロッシはサマミッシュの選挙の時はキング郡に住んでいた。

シアトルの東と南の郊外は、歴史的に穏健派の傾向がある。2005年の郡の長官の選挙では共和党のデイヴィッド・アイロンが、民主党のロン・シムズをシアトル以外では負かしたが、2004年にはジョン・ケリーベレヴューレドモンドの多くで地滑り的勝利を収めた。一般に郊外は州とキング郡の中でも穏健になってきている。

2004年、州評議会の定員を13人から9人に減らす住民投票案が通過した。この結果は2005年の投票で終わる全州の郡評議会議席の定員変更に繋がった。

キング郡東部の住人には長らく分離独立し自分達の郡を作りたいと願ってきた人々がいる。この運動は1990年代中葉に最盛期を迎えた(シーダー郡 (ワシントン州)参照のこと)[11][12]。この運動は近年カスケード郡として復活している[13]シアトル・タイムズが発行する地図によると[14]、四つの異なる境界線が考えられている。他にも計画が(スカイコミッシュ郡 (ワシントン州)を参照のこと)あり、存在してきた。

地理[編集]

キング郡の面積は、ロードアイランド州の約2倍である。アメリカ合衆国国勢調査局によると郡の面積は、2307平方マイル(5974km²)である。(39ある)ワシントン州の郡の中で11番目の広さである。2126平方マイル(5506km²)は陸地で、180平方マイル(467km²)は水である。全体の7.82%が、水である。郡の最高地点は、海抜2426メートル(7959フィート)のダニエル山である。

キング郡は北はスノホミッシュ郡、西はキトサップ郡、東はキッティタス郡、南はピアース郡に接している。北東は僅かだがシェラン郡とも接している。キング郡にはピュージェット湾ヴァション島モーリー島がある。

キング郡

Kingcounty-wa.png

地理的特徴[編集]

地形[編集]

水域[編集]

主要な幹線道路[編集]

近隣の郡[編集]

国立保護区域[編集]

人口統計[編集]

人口推移
年度 人口
1860 302
1870 2,120 602.0%
1880 6,910 225.9%
1890 63,989 826.0%
1900 110,053 72.0%
1910 284,638 158.6%
1920 389,273 36.8%
1930 463,517 19.1%
1940 504,980 8.9%
1950 732,992 45.2%
1960 935,014 27.6%
1970 1,156,633 23.7%
1980 1,269,749 9.8%
1990 1,507,319 18.7%
2000 1,737,034 15.2%
2010 1,931,249 11.2%
2013(推計) 2,044,449 5.9%

2010年の国勢調査[15]によると、1,931,249人、789,232世帯、461,510家族がいた。人口密度は1平方マイルあたり817人(1平方キロメートル当たり315人)であった。住宅の数は742,237軒で、住宅密度は1平方マイルあたり349(1平方キロメートルあたり135)であった。郡の人口構成は、68.7%が白人、6.2%が黒人またはアフリカ系アメリカ人、0.8%がネイティヴアメリカン、14.6%がアジア系、0.8%が太平洋諸島系、3.9%がその他、5.0%が混血、8.9%がヒスパニックまたはラテン系であった。2000年の国勢調査によると、13.2%がドイツ系、9.1%がイギリス系、8.3%が アイルランド系、5.5%がノルウェー系となっていた。81.7%が英語を、4.2%がスペイン語を、2.3%が中国語を(あらゆる方言を含む)、1.5%がベトナム語を、1.3%がタガログ語を、1.0%が朝鮮語を第一言語として話していた。

789,232世帯のうち27.1%が18歳未満の子供と同居していて、45.3%が同居する夫婦で、9.1%が未婚の女性の世帯で、41.5%が独身であった。全世帯の31.0%が、単身の世帯で、7.50%が65歳以上の独居老人家庭であった。平均的な世帯人員は、2.40人で、平均的な家族人員は、3.05人であった。

郡の年齢別人口構成は、21.4%が18歳未満、6.7%が18歳から24歳、31.5%が25歳から44歳、26.9%が45歳から64歳、10.9%が65歳以上となっていた。平均年齢は、37.1歳であった。女性100人につき99.10人の男性がいた。18歳以上の女性100人につき97.30人の男性がいた。

2000年のワシントン州の人口重心は、キング郡のエナムクロー市にあった[16]

郡の世帯の標準的な収入は、68,065ドルで、家庭の標準的な収入は、87,010ドルであった。男性の標準的な収入は、女性の34,321ドルに対して45,802ドルであった。郡の一人当たりの収入は、29,521ドルであった。家庭の6.4%と人口の10.2%(18歳以下の12.5%、65歳以上の8.6%)は貧困線を下回っている。

国勢調査で認められた共同体[編集]

市町村[編集]

国勢調査指定地域(CDPs)[編集]

その他の共同体[編集]

この一覧は国勢調査指定地域に全体として削除すべき共同体を含んでいるかもしれない。

ゴーストタウン[編集]

学校[編集]

関連項目[編集]

参照[編集]

  1. ^ Census.gov
  2. ^ http://news.google.com/newspapers?id=hw4VAAAAIBAJ&sjid=2AIEAAAAIBAJ&pg=5259,1151250&dq=king-county+william+martin+luther&hl=en
  3. ^ http://news.google.com/newspapers?id=NccSAAAAIBAJ&sjid=uPkDAAAAIBAJ&pg=5942,1844333&dq=king-county+william+martin+luther&hl=en
  4. ^ Sims, Ron, Motion redesignating King County's name, オリジナルの2000-03-06時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20000306143252/http://www.metrokc.gov/exec/mlk/motion.htm 2009年9月24日閲覧。 
  5. ^ Ervin, Keith (2006年2月28日). “Former governor now opposing WASL test for diploma”. The Seattle Times. http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2002833481_mlk28m.html 
  6. ^ Executive praises County Council for approval of new logo, (2007-12-29), オリジナルの2007-11-02時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20071102125307/http://www.metrokc.gov/exec/news/2007/0312logo.aspx 
  7. ^ Reinartz, Kay, History of King County Government 1853–2002, http://www.metrokc.gov/kc150/historical%20overview.pdf 2007年12月29日閲覧。 
  8. ^ Bill Speidel, Doc Maynard, The Man Who Invented Seattle (Seattle: Nettle Creek Publishing Co., 1978) (ISBN 0-914890-02-6).
  9. ^ The Seattle Times. http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2002094147_gov18m.html 
  10. ^ King County Journal: Proposal would ease creation of new county
  11. ^ King County Journal: Calls for new county intensify - Rural rage revives drive to escape Seattle influence
  12. ^ Cascadecounty.org
  13. ^ Cascade County (GIF)
  14. ^ American FactFinder, United States Census Bureau, http://factfinder.census.gov 2008年1月31日閲覧。 
  15. ^ Census.gov

外部リンク[編集]



座標: 北緯47度28分 西経121度50分 / 北緯47.47度 西経121.84度 / 47.47; -121.84