ベルビュー (ワシントン州)

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ベルビュー
City of Bellevue
Bellevue downtown park Jan 2014.jpg
ダウンタウンパークから望むベルビューダウンタウン (2014年1月)
位置
ワシントン州におけるベルビューの位置の位置図
ワシントン州におけるベルビューの位置
座標 : 北緯47度35分51秒 西経122度9分33秒 / 北緯47.59750度 西経122.15917度 / 47.59750; -122.15917
歴史
成立日 1953年3月21日
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
  ワシントン州
  キング郡
 市 ベルビュー
地理
面積  
  市域 87.8km2(33.9mi2
    陸上   79.6km2(30.7mi2
    水面   8.2km2(3.2mi2
標高 26m(85ft
人口
人口 2010年現在)
  市域 122,363人
その他
等時帯 太平洋標準時UTC-8
夏時間 太平洋夏時間UTC-7
"Bellevue"はフランス語で「美しい眺め」の意味。
公式ウェブサイト : http://www.ci.bellevue.wa.us/

ベルビュー (英語:City of Bellevue)は、アメリカ合衆国ワシントン州にある都市。 シアトルからワシントン湖英語版を隔てた東部にあるキング郡イーストサイド英語版と呼ばれる地域に位置する。

概要[編集]

シアトルにとって最大の郊外都市であると同時に、独立した都市機能をもったエッジシティでもある。[1] 2010年の国勢調査によると市の人口は122,360人である。市長はConrad Lee

2008年のリーマンショックによる経済の低迷を迎える以前からベルビューダウンタウンでは急激な発展とともに多くの高層ビルが建造され、リーマンショックによる影響も比較的少なかった。ダウンタウンだけでも3万5千人の従業員と5千人の居住者を抱えており[2]、州内で2番目に大きな都心を持つ市である。

1人あたりの平均所得は、ワシントン州の522の地域の中で6番目に高い。[3] 2008年にはCNNMoney英語版による調査で、アメリカ合衆国で居住する、及びビジネスを立ち上げるのに最適の場所として選ばれ[4]、2010年に再度4位としてランクインした。[5] ベルビューという名前は"美しい眺め"という意味のフランス語に由来する。[6]

歴史[編集]

現在では高層ビルが林立する都会的な地域だが1953年までは自治体として認められておらず、また急速な発展を迎えたのはその後のことである。それ以前の数十年は農業やそれに付随した製粉所及び内陸港を中心とした地域であった。

1869年にWilliam MeydenbauerとAaron Mercerが開拓者としてやって来るまでは、この辺りはネイティブアメリカンの居住地だった。William Meydenbauerは現在でも彼の名を冠している湾であるMeydenbauer Bayに小屋を建築し、Aaron Mercerはその南の現在はMercer Sloughと呼ばれている土地に農地をつくった。その後彼らは利益を得るためにその土地を売り払ったため、現在ではその名前を残すのみとなっている。 1882年にはIsaac Bechtelは現在のダウンタウンにあたる地域を買収し、数年をかけて息子たちとともに土地を開拓していった。1890年になると人口の増加とともに工場や企業が進出し始め、それとともに学校なども整備されていった。[6]

1904年頃の中心的な産業は移民として日本から来ていた農民によるイチゴ及び野菜の栽培であった。1925年には彼らの成功を祝して、最初のイチゴフェスティバルが開催された。この祭典は現在も毎年6月に開催されている。しかし1920年台に施行された排日移民法によって土地を賃借することが禁止されたことで彼らの大多数がベルビューを去ることとなった。残った者たちも第2次世界大戦の最中に強制収用所に送られたため土地を失うこととなった。[6][7]

細々とした開発は続きJames S. Ditty英語版は1920年代には市の人口は20万人に達すると予測していた。[8]彼が思い描いた計画ではワシントン湖に橋が、市内にはゴルフコースと空港が建設されており、その計画図は1928年に実際に出版された。[9] 1940年にワシントン湖浮橋英語版が開通してからはシアトルへのアクセスが改善されたことで、郊外都市として徐々に発展を遂げていった。[6]1963年には湖をまたぐ2番目の橋となるエバーグリーンポイント浮橋英語版が開通してからは市は急速に発展を遂げ州内でも最大の都市のひとつとなり、中心部ではビジネスの急成長に伴って高層ビルの建築が相次いだ。[6]

ベルビューの成長を印象付ける出来事して大きいのは1946年の、現在では州内でも最大規模のショッピングセンターであるベルビュースクウェアの開業である。1980年代に大幅に拡張され、2000年代に入ってからもBellevue Wayを中心にベルビュープレイスリンカーンスクウェアなどの開業が続き、ベルビューダウンタウンはシアトルのイーストサイド英語版で最大の商業地となった。2010年代に入っても開発は続いており、ベルビュースクウェアリンカーンスクウェアはBellevue WayとNE 4thの交差点周辺の土地に拡張される予定である。[10]

地理[編集]

ワシントン湖の東、サマミッシュ湖の西、シアトルの東に位置する。シアトルとは橋で結ばれており、シアトルの中心部までは直線距離にして約10kmほどである。

交通[編集]

ベルビュートランジットセンター

ベルビューは地域の公共交通機関を運営しているKing County Metro英語版Sound Transit英語版の、イーストサイド英語版での主要なハブとなっている。ダウンタウンの中心部にあるベルビュートランジットセンター英語版は両社によって使用されており、フリーウェイへの直接アクセスを可能にするHOVレーンを備えた交差点のあるNE 6th通りを経由してI-405英語版へと接続されている。 地域内を走行するバスは周辺のカークランドレドモンドイサクア及びレントンとを結んでおり、都市間輸送ではボセルリンウッドエバレットシアトルケント及びオーバーンが結ばれている。

また2023年の開業に向けて、Sound Transit英語版によるEast Link英語版シアトルからの延伸が進められている。[11]シアトルからはI-90を並走してワシントン湖を渡り、Bellevue Wayと112th Ave SEを経由してダウンタウンへ接続される。 その後オーヴァーレイクホスピタルメディカルセンターを経由し、120th Ave NEとNE 16th Stが交わるあたりから130th Ave NEまでSR-520英語版平行して走行する。現在この周辺の高度利用は行われていないが再開発が進んでいるエリアであり、2030年頃には商業施設の集積したメインストリートやオフィス、中層のアパートを備えた都会的な居住地となる予定である。[12][13]その後SR-520英語版を目指して北上し、最終的にはSR-520英語版に沿うような形で、オーヴァーレイクトランジットセンター英語版に接続される。

経済[編集]

産業[編集]

Microsoft任天堂が本社を置くレドモンドに近接し、またシアトルへ直接アクセスが可能なフリーウェイであるSR-520英語版I-90が市内を通っていることから、1990年代から多くのテクノロジー関連の中小、及び大企業がベルビューに本社を置くようになった。

市内に本社を置く主な企業[編集]

市内に支店を置く主な企業[編集]

商業[編集]

オールド・ベルビュー
ベルビュープレイス
ブレイバーン

ダウンタウンでは東西では100th Ave NEから120th Ave NEにかけて、南北にはMain stからNE 12thにかけて商業施設が集積している。

ダウンタウンのBellevue Way周辺にはベルビューコレクションと呼ばれる商業施設があり、これは施設の総称で実際には主にベルビュースクウェアリンカーンスクウェアベルビュープレイスの3つの施設から構成されている。ベルビューコレクションはベルビュースクウェアリンカーンスクウェアを中心として現在も拡張が続いている。[14]

ブレイバーンは2009年に開業した比較的新しい施設であり、高級デパートのニーマン・マーカスをはじめとして、ルイ・ヴィトンエルメス等のハイブランドやセレクトショップ、レストラン、スパ等を備えたノースウェスト地方随一の高級ショッピングモールである。

Main stの100th Ave NEからBellevue Wayのあたりは昔の町の中心であったオールド・ベルビューと呼ばれるエリアで、レンガ敷きの歩道やアンティーク調の街路灯などが整備されており、小規模なブティックやレストラン等で構成される小洒落たエリアとなっている。[15]

上記のダウンタウン以外にも商業施設は市内に幅広く存在しているが、その中でも代表的なものは南部にあるターゲットウォルマートNordstrom Rackなどを核テナントとするファクトリアモール英語版、特に核となる施設は無いが様々な店舗やレストランで構成される東部のクロスローズモール、北部のFred Meyerシアーズ等があるオーヴァーレイクショッピングエリア等である。

教育[編集]

大学・短期大学[編集]

  • ベルビューカレッジ (Bellevue College)

高等学校[編集]

  • ベルビュー高校(Bellevue High School)
  • インターレイク高校(Interlake High School)
  • ニューポート高校(Newport High School)
  • サマミッシュ高校(Sammamish High School)

オルタナティブ・スクール[編集]

  • インターナショナル・スクール(International School)
  • ロビンスウッド高校(Robinswood High School)

著名な住民[編集]

姉妹都市[編集]

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ Danny Westneat (2006年12月14日). “Is Bellevue a "new Brooklyn?"”. The Seattle Times. オリジナル2007年2月11日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20070211025654/http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2003476791_danny14.html 2007年2月28日閲覧。 
  2. ^ Bellevue Downtown Association” (2007年). 2008年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月1日閲覧。
  3. ^ State & County QuickFacts — Bellevue, Washington”. United States Census Bureau. 2008年7月18日閲覧。
  4. ^ “100 best places to live and launch”. CNNMoney.com. (2008年7月2日). オリジナル2008年9月22日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20080922232956/http://money.cnn.com/galleries/2008/fsb/0803/gallery.best_places_to_launch.fsb/index.html 2008年9月24日閲覧。 
  5. ^ “Best Places to Live”. CNNMoney.com. オリジナル2010年7月15日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100715080700/http://money.cnn.com/magazines/moneymag/bplive/2010/snapshots/PL5305210.html 2010年7月16日閲覧。 
  6. ^ a b c d e Stein, Alan J. (1998年11月9日). “Bellevue -- Thumbnail History”. HistoryLink. 2008年6月9日閲覧。
  7. ^ History”. City of Bellevue. 2014年1月24日閲覧。
  8. ^ Welch, Bob. Bellevue and the New Eastside a Contemporary Portrait. Chatsworth: Windsor Publications, 1989. ISBN 0-89781-331-6.
  9. ^ Lutz, Brian. The Sledgehammer – Version 2.0 January 11, 2010 This Was the Future of Bellevue In 1928.
  10. ^ Lincoln Square Expansion”. 2014年1月22日閲覧。
  11. ^ Sound Transit East Link”. 2014年1月24日閲覧。
  12. ^ 120th-ave-station”. 2014年1月24日閲覧。
  13. ^ 130th-ave-station”. 2014年1月24日閲覧。
  14. ^ Bellevue Rising”. 2014年1月24日閲覧。
  15. ^ Visit Old Bellevue”. 2014年1月24日閲覧。

外部リンク[編集]