ロンドンタクシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ロンドンタクシー(旧)
オースチンFX4
1958年 ~ 1998年
ロンドンタクシー(新)
LTI TX4
2007年 ~ 現在)

ロンドンタクシーは、イギリスロンドンを走っている事に由来する英国のタクシーの名称及び商標である。実際には英国の多くの主要都市で見られる。旧タイプの車両は黒塗装のものしかなかったため、「Black Cab」が通称となっているが、新型車に変わってからは赤、青など様々な色のものが見られる。

概要[編集]

ウェスト・ミッドランズ州コヴェントリーにあるロンドンタクシーインターナショナル(LTI)社が生産していたが、LTIの株式を保有していたマンガニーズ・ブロンズが、吉利汽車に経営権を委譲すると共に、コスト削減のため車体の製造も依頼し、イギリス国内では最終組み立てのみを行うことを決定した[1]

もともとはオースティンFX4という車名だった。

屋根の高い車体は山高帽をかぶったままでの乗降と着座が可能であり、現行モデルは全高が1800mmとミニバン級の高さとなり、車椅子のままでの乗車も可能となっている。

運転席と客席は隔壁で仕切られており、後部座席に3人座れるほか、隔壁に折りたたみ式の座席が2席付いていて後部座席に対面して座れ、最大5人乗れる。

エンジンは FX4 以降、歴代のほとんどがディーゼルエンジンで、FX4 の当初はオースティン製 2.2 L、その後 1971年には 2.5 L が採用された。また、1982年の FX4R はランドローバー製 2.2 L、1985年の FX4S は 2.5L を搭載、1989年 の "Fairway" シリーズでは日産TD27型となった[1] [2] 。モデル TX1 (1997年 ~ 2002年)にも日産製 2.7L が採用されたが、2002年以降のTX1 と TX II (2002年 ~ 2006年)ではフォード製のデュラトルクZSD424型 2.4 L に置き換えられた[2]。2007年以降の TX4 ではVMモトーリ製 2.5 L となっている。FX4 の中には、パーキンス / マツダ製の 3.0 L ディーゼル(2トントラック用)に換装されたものがあり、非常にパワフルで信頼性に富んでいるが、アイドリング振動と発生トルクの大きさで、シャシに亀裂が入ることがあった。1962年にオースチン製ガソリンエンジンが設定されたが、ロンドンタクシーのほとんどはディーゼルエンジンとオートマチックトランスミッションの組み合わせである。

日本では当初は藤城商店が輸入し、その後エンジンが日産製になったのに伴い、日産の関連会社「日産トレーデイング」が輸入し、日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)のディーラー網で販売していたことがあった。後に光岡自動車が輸入していたが、ディーゼル車の排ガス規制等を理由に輸入を中止。しかし更にその後2011年に岩本モータースが三菱製ガソリンエンジンを搭載したモデルを輸入した。

2014年、日産は、ロンドンタクシーの新型モデルを発表。車種は、既に導入が決まっているニューヨークイエローキャブと同じ日産・NV200バネット(1,600ccガソリンエンジン)ではあるものの、伝統の丸型2灯ライトを採用しているため、フロント周りが大きく異なっている[3]

画像[編集]

  • 歴代の車両と他国での使用例

脚注[編集]

  1. ^ London Taxi classics”. 2014年3月7日閲覧。
  2. ^ a b Malcolm Bobbitt. “Taxi! - The Story of the London Cab”. Veloce Publishing Limited. 2014年3月7日閲覧。
  3. ^ “日産、ロンドン名物の「黒タク」新型モデルを公開”. AFP (フランス通信社). (2014年1月6日). http://topics.jp.msn.com/world/general/article.aspx?articleid=2912544 2014年1月8日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]