B'z The Best "Pleasure"

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B'z The Best "Pleasure"
B'zベスト・アルバム
リリース 1998年5月20日
ジャンル ロック
J-POP
時間 63分22秒
レーベル Rooms RECORDS
プロデュース 松本孝弘
専門評論家によるレビュー
  • CDJournal.com link
チャート最高順位
  • 週間1位(4週連続、オリコン
  • 1998年6月度月間1位(オリコン)
  • 1998年度年間1位(オリコン)
  • 登場回数63回(オリコン)
  • オリコン歴代アルバムランキング2位
ゴールド等認定
B'z 年表
SURVIVE
1997年
B'z The Best "Pleasure"
1998年
B'z The Best "Treasure"
(1998年)
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B'z The Best "Pleasure"』(ビーズ・ザ・ベスト・プレジャー)は、日本音楽ユニットB'z1998年5月20日Rooms RECORDSからリリースした、初の公認ベストアルバムである。全曲リマスタリング収録。

内容[編集]

B'zデビュー10周年を記念して発売された「初のオフィシャル・ベストアルバム」ジャケットが金一色に彩られており、そのデザインから通称「金盤」と呼ばれている。主にアルバム未収録のシングル表題曲を中心に収録されており、シングル以外の楽曲は「Bad Communication E.style」1曲のみ。

ベストアルバム発売の計画は1996年頃よりレコード会社から提案されていたが、メンバーがベストアルバム発売を頑なに拒絶していたために実現されなかった。しかし、前年に非公式アルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』が発売されたことに対する対策の必要性を迫られたとこと[1]と「デビュー10周年」が重なったことにより、メンバーからも「今年なら出してもいい」という流れで発売が実現することとなった[2]

ベストアルバム発売決定の発表時のアルバムタイトルは『Golden Best』であり[3]収録曲も11th Single「ZERO」から23rd Single「Liar! Liar!」までのシングル表題曲のみで構成されていたが、収録曲発表と同時にファンから「どうしてあの曲が入っていないのか?」「1枚だけでは収まらないのでは?」等の批判が殺到したために急遽収録曲の再度調整が行われ、「BE THERE」「太陽のKomachi Angel」等の初期の楽曲も収録、アルバムタイトルも『Pleasure』に変更されることとなった[4]。それと同時に、上記のような批判に応える形でファン投票による「リクエストベストアルバム」を秋に発売することも併せて発表された。

また「さまよえる蒼い弾丸」は当初収録予定はなかったが、収録の要望が殺到したため追加され、全14曲となった。なお、急遽追加になったため、初回出荷分の保護フィルムに貼られたシールのみ交換が間に合わず「Including : Super 13 Mega-Hit Tracks」となっており、「さまよえる蒼い弾丸」は裏面にシールで貼られている。2次出荷分以降はシール部分も14曲に修正された。

初回生産特典として、ジャケットを使ったB4版204ピースジグソーパズルが付属していた。第2生産特典では6枚綴りポストカードセットが付属し、さらに第3生産特典では300ピースジグソーパズルが付属した。なお、初回盤、通常盤関係なくB'z特製トレーディングカードが1枚付属し、スリーブケース仕様。メンバーは仙台のCDプレス工場を見学し、そこで生産されたCD100枚にサインをして、ランダムに全国へ発送されている。

松本は本作とこの後に発売された『B'z The Best "Treasure"』について、「僕たちにとっては過去の音源だし、ベストアルバムって本来は(活動が)終わった人たちの出すもの」と当時は稲葉と共に発売に乗り気ではなく、本作の爆発的な売上げを受けて「そんなにみんな欲しかったんだ」と意外だった旨も語っている他[5]、「過去のもの(ベストアルバム)がこれだけ売れてしまい、この後どうなってしまうのかと危機感を感じた。だから(次回作の)『Brotherhood』はハードな方向に行ったのだと思う。」と発売直後は本作についてはやや否定的な感情を持っていた様子だったが、2003年のインタビューでは「発売から5年経ったけど、あのベストアルバムから僕達の音楽を聴くようになってくれた人が沢山いたのも事実だし、あのタイミングでベストアルバムを出したのは決して間違ってはなかったと思うようになってきました。」と語っている[6]

ちなみに松本は本作の発売直後、バスを降りたところで通りかかった渋谷のタワーレコードに入り[7]、平積にされている本作を見て「ああ、やっぱり売れてないんだ」と思い自分で1枚購入したが、代金を払う際に「結構売れてますよ」と店員に言われ、「こんなに余ってるのに!?」と驚いたという[8]。また、GLAYTAKUROは本作を発売日に購入したが、偶然にも松本もGLAYのべスト盤『REVIEW-BEST OF GLAY』を発売日に購入していた[9]

尚、発売日の1998年5月20日は松本のソロデビューアルバム『Thousand Wave』の発売日(1988年5月21日)から満10年目である。

デザインワーク[編集]

裏のジャケットデザインは稲葉、松本のみで構成された何人もの稲葉・松本が変装してライブハウス前に並ぶシーンで、ストーリー性を持っており、その後『B'z The Best "Treasure"』→『B'z The Best "Pleasure II"』とストーリーが続くようになっている。衣裳はこれまでのライブやジャケットなどの撮影で使用されたものも含まれている。チケットには「B'z consists of TAK MATSUMOTO KOHSHI INABA」と書いてあり、これは「Pleasure」では確認しづらいが、「Treasure」のCDケース裏にて微かに読み取れることができる。

プロモーション[編集]

上記のとおり、メンバーはベストアルバムの発売に関して否定的だったために、メンバー自身による雑誌・ラジオ・テレビ番組出演などのプロモーションは一切行われず、CMは過去のライブ映像やPVを再構成したものが放送された。しかし宣伝については大規模に行われ、都内のバスに車両広告がなされたほか、東京都内の一部では街中の壁一面に宣伝ポスターが貼られた。そのほか各地の路線で全車両本作の広告ポスターで彩られた「B'zゴールド・トレイン」が運行されており、まだ車体広告がほとんど始まっていなかった当時としては画期的な宣伝方法だったともいえ、発売日直前の新聞・雑誌・ワイドショーでは連日その様子が特集された[10]。メンバーは「本作がヒットしたのはプロモーションスタッフのおかげ」と語る一方で、「それよりもこの後のニューアルバム(オリジナルアルバム)にこれくらいの力を入れて欲しい」とも嘆いた。

記録[編集]

  • 数々のミリオンヒットを飛ばしていたB'zが、デビュー10周年を記念して満を持して発売したベストアルバムであり、またGLAYから始まったベスト盤ブームの渦中にリリースされたため、発売時は大きな話題となった。B'zのシングル・アルバム含め最高のセールスとなっている。
  • 初動売上約271万枚[11]は当時のアルバム初動売上歴代1位(現在は歴代3位)の記録であり、B'zのCD作品では最高の初動売上となった。累計では500万枚以上(Rooms RECORDS発表によると590万枚[12])を売り上げ、当時1位だったGLAYのベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』の記録をわずか2ヶ月で更新して当時の日本記録を樹立した。この記録もわずか1年後に宇多田ヒカルの「First Love[13]に破られることになるが、現在でも歴代2位であり、ベストアルバムでは歴代1位である。
  • 本作と同年9月発売の『B'z The Best "Treasure"』と合わせて約1000万枚以上売り上げ、1998年間アルバムチャートで1位・2位を独占した。これは1975年井上陽水以来の記録。年間チャートでの1位獲得はB'zのシングル・アルバム含め初めてだった。
  • このアルバムと『B'z The Best "Treasure"』の2つのベストアルバムの影響もあり、1998年のシングル・アルバムの年間売り上げ枚数が約1270万枚と歴代1位の記録を獲得[14]。また年間アーティスト・トータルセールスで365億円という記録を残した[15]
  • 14曲中、9曲がミリオンセラー作品。松本は「シングルってヒットさせておくといいよなあ」と語っていた。
  • アルバム売上歴代2位
  • ベストアルバム売上歴代1位
  • アルバム初動売上歴代3位
  • 男性アーティスト・アルバム売上歴代1位
  • 1998年アルバムチャート年間1位

※売上はいずれも(株)オリコン調べ。

収録曲[編集]

曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。

  1. LOVE PHANTOM (4:39)
    18thシングル。
  2. love me, I love you (3:20)
    17thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
  3. Easy Come, Easy Go! (4:40)
    6thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
  4. ZERO (4:50)
    11thシングル。
  5. ALONE (6:00)
    9thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。
  6. 裸足の女神 (4:26)
    13thシングル。アルバム初収録。
  7. 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない (3:56)
    12thシングル。アルバム初収録。自身最大のヒット曲である。
  8. LADY NAVIGATION (4:20)
    8thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。自身初のミリオンセラーシングル。
  9. 太陽のKomachi Angel (4:10)
    5thシングル。シングルバージョンはアルバム初収録。初のオリコン1位獲得作品。
  10. BE THERE (4:13)
    4thシングル。アルバム初収録。今作で最も古い音源。初のトップ10入り(最高7位)を記録し、スマッシュヒットとなった。
  11. Don't Leave Me (4:24)
    14thシングル。
  12. Bad Communication E.Style (4:19)
    1stミニアルバム『BAD COMMUNICATION』表題曲の全英詞のショートバージョンである。これはラジオ有線などで使用されていたバージョンであり、当時の非製品のアナログ盤(12インチシングル)のみに収録されていた。オリジナル音源は7分以上あり、2ndミニアルバム『WICKED BEAT』にフルバージョンが収録されている。
  13. Calling (5:56)
    22ndシングル。
  14. さまよえる蒼い弾丸 (4:05)
    24thシングル。アルバム初収録。上記のとおり急遽収録になった為に、このアルバムからの事実上先行シングル扱いとなった。(ボーナストラックのような扱いになっている。)

参加ミュージシャン[編集]

参考[編集]

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  1. ^ そのため当時は『初のオフィシャルベストアルバム』と強調されて発売された
  2. ^ 『オリコンウィーク The Ichiban1999 vol.21』『Be+wiZ vol.37』より
  3. ^ ジャケットが金色なのはこの名残である(『オリコンウィーク The Ichiban1999 vol.21』より)
  4. ^ 『オリコンウィーク The Ichiban1999 vol.21』より
  5. ^ 佐伯明『B'z ウルトラクロニクル』、ソニーマガジンズ、2003年
  6. ^ 別冊カドカワ(2003年9月号)より
  7. ^ ファンクラブ会報誌「be+wiZ vol.38」より
  8. ^ 2000年3月11日 日本テレビ系「THE GREATEST LIVE ~ビッグアーティスト伝説~」での松本の発言より
  9. ^ 1999年5月7日 NHK-BS2「松本孝弘ソロ・プロジェクト~B'zへの挑戦~」TAKUROとの対談より
  10. ^ しかし、当時はポスターが大量に盗まれてほとんどなくなるという事態に陥ったことから、後に会報誌ではスタッフがその行為を嘆く記事が掲載されていた
  11. ^ 初回出荷数は280万枚だったために発売当日は各地で売り切れが相次ぐこととなった(発売1週間後にはバックオーダーを含めて350万枚の出荷となった)。
  12. ^ B'z : B'z、最強ベスト・アルバムの収録曲決定!、barks.jp、2005年9月28日。
  13. ^ オリコン調べによると約765万枚。karao.comによると売り上げ約840万枚。日本レコード協会の調べによると、2000年1月20日まで8,538,465枚を出荷している(日本のみ)
  14. ^ 1000万枚を越えたのは、この年のB'zと、1999年宇多田ヒカルの2組のみ
  15. ^ 200億を越えたのは、この年のB'zと、1999年の宇多田ヒカルの281億、2000年浜崎あゆみの243億の3組のみ

外部リンク[編集]