Easy Come, Easy Go!

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Easy Come, Easy Go!
B'zシングル
初出アルバム『RISKY
B面 GO! NUDE! GO!
リリース
規格
ジャンル
時間
レーベル
作詞 稲葉浩志
作曲 松本孝弘
プロデュース 松本孝弘
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン
  • 週間7位(再発盤・オリコン)[1]
  • 1990年10月度月間4位(オリコン)
  • 1990年11月度月間8位(オリコン)
  • 1990年度年間28位(オリコン)
  • B'z シングル 年表
    • Easy Come, Easy Go!
    • (1990年)
    RISKY 収録曲
    HOT FASHION -流行過多-
    (3)
    Easy Come, Easy Go! -RISKY Style-
    (4)
    愛しい人よGood Night...
    (5)
    ライブ映像(Short ver.)
    「Easy Come, Easy Go! (Live ver./B'z LIVE-GYM "Pleasure '91")」 - YouTube
    テンプレートを表示

    Easy Come, Easy Go!」(イージー・カム・イージー・ゴー!)は、日本音楽ユニットB'zの楽曲。1990年10月3日にBMGルームスより6作目のシングルとして発売された。

    概要[編集]

    前作『太陽のKomachi Angel』より約4ヵ月ぶりのリリースで、4thアルバム『RISKY』からの先行シングル。

    このシングルから『RISKY』まで専用のロゴマーク(円形で中央にB'z、囲うように松本・稲葉の英語クレジット)が使われた。

    ジャケット写真は、ニューヨークでカメラに黄色のフィルムを貼り付けて撮影したもの[2]

    これまで松本はサウンド・プロデュースのみだったが、本作からは全面プロデュースになっている。

    B'zがオリコンシングルチャートで2週連続以上で1位を獲得した初めてのシングルである(3週連続)。なお、4週目には次作『愛しい人よGood Night...』が初登場1位を獲得したため、B'zのシングルが4週連続1位を独占することとなった。ちなみに、本作は2006年4月24日時点で、売上枚数47万1613枚を記録している[3]

    2003年3月26日にリマスタリング、12cm化で再発売された。

    収録曲[編集]

    8cmCD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「Easy Come, Easy Go!」稲葉浩志松本孝弘
    2.「GO! NUDE! GO!」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説[編集]

    1. Easy Come, Easy Go!
      曲名は「悪銭身につかず」という意味。後に稲葉はこの曲の仮タイトルが「三茶のテレビはでかかった!」(命名したのは松本)だったと暴露している[4]
      前作までのデジタル・ダンスナンバーから脱却し、アコースティック・ギターを主体としたものになっている。
      当時松本は「そろそろ目先を変えたものが必要」と考えており[5]、シングルにするのが不安で周りからは反対され、キャンペーンに訪れたレコード店からも「地味だから売れない」と評されたとコメントしている[注釈 1]。後のインタビューで、本作について松本は「コンサートを何本かやってて、これはレコードで聴くよりも絶対にコンサートのほうがいいなって、やってていいなって思った。コンサートをやって、こういう曲をシングルにした意味が一段と大きくなるというのを感じた。」とコメントしている[6]
      歌詞に登場する「逆境にくじけるな」というフレーズは、稲葉が小学校の卒業アルバムの寄せ書きに書いた言葉[7]
      4thアルバム『RISKY』にはアレンジバージョンが収録され、シングルバージョンはベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure"』で初収録となった。
      MVニューヨークで撮影されたもの[8]。MV映像はVHS『FILM RISKY』に収録された。ただしあくまで『RISKY』収録のバージョンのMVとされており、2013年発売のベスト・アルバム『B'z The Best XXV 1988-1998』の特典DVDには『B'z LIVE-GYM "Pleasure '91"』でのライブ映像(映像作品『JUST ANOTHER LIFE』に収録されているもの)が収録されている[9]
      初期の楽曲だがライブで演奏されることが多く[注釈 2]、ライブでは稲葉がギター[注釈 3]を演奏することが多い。
      また、台湾の歌手であるエリック・ソン中国語版が「威風時刻」として、中国語でカバーしている[注釈 4]。同曲は台湾ドラマ『懐玉公主』のオープニングテーマとして使用された[12]
      2020年7月1日からオルゴールバージョンにアレンジされたものが稲葉の出身地である岡山県津山市の市役所本庁舎など9施設の電話保留音として使用されている[13]
      2022年7月1日から観光キャンペーン「岡山デスティネーションキャンペーン」にあわせ、JR津山駅の列車接近メロディに起用された[14][15][16]
    2. GO! NUDE! GO!
      表題曲とは異なり、今までの楽曲と同じくデジタルナンバーとなっている。
      ライブでは『B'z LIVE-GYM '90-'91 "RISKY"』と『B'z LIVE-GYM Pleasure '93 "JAP THE RIPPER"』で演奏された。
      現在もアルバム未収録のままである。

    タイアップ[編集]

    参加ミュージシャン[編集]

    収録アルバム[編集]

    Easy Come, Easy Go!

    ライブ映像作品[編集]

    Easy Come, Easy Go!

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ 「BH 90年11月号」など当時の雑誌のインタビューや会報で同様の発言を多く残している。
    2. ^ 2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay5内で行われた「B'z LIVE演奏回数ランキング」では、2020年時点で10位だった[10][11]
    3. ^ 松本がエレクトリック・ギター、稲葉がバックのアコースティック・ギター。
    4. ^ 作曲は「B'z」名義となっており、訳詞は許常德が手がけた。
    5. ^ 「岡山デスティネーションキャンペーン」による変更で、現在は終了

    出典[編集]

    1. ^ ■ オリコン ENTERTAINMENT SITE”. オリコン (2003年4月7日). 2003年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月28日閲覧。
    2. ^ mfm II 2013, p. 135.
    3. ^ “B'z、歴代No.1アーティストまでの軌跡!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月25日). https://www.oricon.co.jp/news/22742/full/ 2019年10月12日閲覧。 
    4. ^ 『be with!』第74巻、B'z Party、2007年6月。 
    5. ^ B'z The Book 1998, p. 20.
    6. ^ B'z The Book 1998, p. 48.
    7. ^ 吉川喬 (2021年4月1日). “B’zが役所の保留音「選曲Good」 稲葉さんは誇り”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). https://www.asahi.com/articles/ASP306QFZP1VPPZB00V.html 2021年4月1日閲覧。 
    8. ^ mfm I 2013, p. 187.
    9. ^ 青木優『B'z The Best XXV 1988-1998』(MUSIC VIDEOのライナーノーツ(初回限定盤に付属))B'z、VERMILLION RECORDS、2013年。 
    10. ^ 「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」ライブレポートが到着!”. 株式会社Zeppホールネットワーク (2020年12月9日). 2021年2月2日閲覧。
    11. ^ B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2021年2月2日閲覧。
    12. ^ “我流J-POP/早安J-POP:B'z 經典 Easy Come, Easy Go!” (中国語). ETtoday.net (ETtoday新聞雲). (2014年10月24日). https://www.ettoday.net/news/20141024/416657.htm 2020年5月7日閲覧。 
    13. ^ “「B’z」の楽曲 電話保留音に 7月から津山市 本庁舎など9施設”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2020年6月29日). https://www.sanyonews.jp/article/1025955/ 2020年6月29日閲覧。 
    14. ^ “B’zの楽曲がJR津山駅の列車接近メロディに 岡山DCを機に当面の間”. 鉄道チャンネル (株式会社エキスプレス). (2022年6月30日). https://tetsudo-ch.com/12533126.html 2022年6月30日閲覧。 
    15. ^ “B’zの楽曲が津山駅の列車接近メロディーに 稲葉浩志さんのふるさと【岡山・津山市】”. FNNプライムオンライン (FNN). (2022 -07-01). https://www.fnn.jp/articles/-/383382 2022年7月5日閲覧。 
    16. ^ “B'zが列車接近メロディーに JR津山駅”. NHK NEWS WEB (NHK). (2022年7月1日). https://web.archive.org/web/20220701063822/https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20220701/4020013139.html 2022年7月6日閲覧。 
    17. ^ 日本放送協会 (2022年7月1日). “B’zが列車接近メロディーに JR津山駅|NHK 岡山県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2023年5月8日閲覧。

    参考文献[編集]

    • 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日。 
    • 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年。 
    • 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories II』エムアールエム、2013年。 

    関連項目[編集]