西遊記 (サウンドトラック)

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西遊記
ゴダイゴスタジオ・アルバム
リリース 1978年10月25日
ジャンル ロック
レーベル 日本コロムビア
チャート最高順位
ゴダイゴ 年表
CMソング・グラフィティ
1978年
西遊記
(1978年)
OUR DECADE
1979年
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西遊記』(さいゆうき)は、ゴダイゴ1978年10月に発売した3枚目のアルバムである。アルバムの表記は「MAGIC MONKEY」となっている。

  • YX-5004(オリジナルLP)
  • COCA-11090(1993年発売CD)

解説[編集]

  • 日本テレビ開局25周年TVドラマ『西遊記』のサウンドトラックとして使用された。本アルバムはサウンドトラックであると同時にオリジナル・アルバムでもある。
  • このアルバムに含まれる曲はすべて英語詞であり、実際に放映された「西遊記」のものとは異なる。これはタケカワの英語詞へのこだわりを示すもので、ゴダイゴの正式なアルバムはほとんど英語詞になっている。ただし、当時発売されていたシングルレコードにおいては日本語詞であった。当時のライブでは、1番を日本語詞、2番以降を英語詞という構成で歌うことが多かった。同様に、編曲の面でもアルバムとシングルでは異なっており、特に「ガンダーラ」の間奏はミッキー吉野のこだわりでアルバムではキーボードパートが倍尺になっており、また、エンディングも異なる。以降もこのような形のリリースが多く、「TVなどでゴダイゴを知った人にはシングルを、そして深く本当のゴダイゴを知ってもらうためにアルバム」というゴダイゴサイドの姿勢が貫かれている。
  • 実際に劇中で使用されたサウンドトラックは、前述の歌詞の違いやボーカルの有無などのバージョン違いを含めて多数あり、その全てをアルバムに収録している訳ではなく、構成上はあくまでゴダイゴのオリジナルアルバムである事を優先して収録曲が選ばれている。また、劇中のOPとEDで使用されている「モンキー・マジック」と「ガンダーラ」もレコードに収録された音源とは別録音のバージョンである。
  • サウンドはシンセサイザーを多用し、さらにシーケンサーローランド MC-8)を使用して、音の厚みときらびやかな雰囲気を作っている。ガンダーラのイントロではアコースティック・ギターを6本以上多重トラックするなど、凝った録音を行っている。
  • 本アルバムは曲順を変えて「Monkey」としてイギリスでも1979年にリリースされた。オーストラリアでは曲順そのままで1984年にリリースされた。
  • 1979年のゴダイゴはシングルチャートにおいて『ガンダーラ』・『モンキー・マジック』・『ビューティフル・ネーム』・『銀河鉄道999』の4曲で9週間も2位止まりとなったが、このアルバムはアルバム・チャートにおいて1位を獲得した。
  • 裏ジャケットでは、メンバーが西遊記の登場人物に扮しており、左からミッキー吉野が猪八戒、タケカワユキヒデが沙悟条、浅野孝已が三蔵法師、スティーヴ・フォックスが妖怪、トミー・スナイダーが孫悟空に扮している。これはシングル「ガンダーラ」の表ジャケットでも使用されている。またこのコスプレにて、演奏をしたこともあるが、別の配役で演奏をやったこともあり、そのときはミッキー吉野が猪八戒、タケカワユキヒデが三蔵法師、スティーヴ・フォックスが沙悟条、浅野孝已とトミー・スナイダーが化け物に扮していた。これは1度しかやったことがなく、出演した音楽番組がドラマ「西遊記」で孫悟空を演じた堺正章の司会であったため、孫悟空が使えなかった。

収録曲[編集]

  1. THE BIRTH OF THE ODYSSEY~MONKEY MAGIC(ザ・バース・オブ・ジ・オデッセイ~モンキー・マジック)
    • 作詞:奈良橋陽子(MONKEY MAGIC) 作曲:ミッキー吉野(THE BIRTH OF THE ODYSSEY)、タケカワユキヒデ(MONKEY MAGIC) 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ、スティーヴ・フォックス
      • ドラマのオープニングの「天地創造から孫悟空誕生まで」の場面に使われた音楽から、本編そのままに主題歌に移る。歌はフルコーラス。
  2. GANDHARA(ガンダーラ)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • シングル『ガンダーラ』の英語バージョン。日本で放送されたドラマのエンディングではメインの歌詞が日本語。
  3. ASIATIC FEVER(エイジアティック・フィーヴァー)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:ミッキー吉野 編曲:ミッキー吉野 歌:トミー・スナイダー
      • 「アジアの熱(流行)」を歌ったもので、豚の妖怪に支配された国の人々が踊る場面などで使われた。
  4. WE'RE HEADING OUT WEST TO INDIA(ウェア・ヘディング・アウト・ウェスト・トゥ・インディア)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • インドへ向かう旅の歌。『II』では孫悟空が大きな鳥の姿の妖怪を矢で打ち抜いた場面で使われた。
  5. THANK YOU, BABY(サンキュー・ベイビー)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • 挿入歌として頻繁に使われた。堺正章が日本語で歌ったものも劇中で使われた。
      • 2011年11月16日に発売されたアルバム『GODIEGO 35TH ANNIVERSARY SELECTION』に前曲とクロス・フェードしないコンプリート・ヴァージョンが収録された。
  6. STEPPIN' INTO YOUR WORLD(ステッピン・イントゥ・ユア・ワールド)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:ミッキー吉野 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • これも「中国から離れ、西のインドへ旅する決意」を表す。『マジック・カプセル』収録のコンサートでも披露された。歌詞に Songoku が出てくる(『西遊記』の英語版では孫悟空は単に Monkey と呼ばれるのが普通。)。ライヴ・アルバム『中国 后醍醐』では「THE BIRTH OF THE ODYSSEY~ STEPPIN' INTO YOUR WORLD」として演奏された。但し、別トラック扱い。
  7. HAVOC IN HEAVEN(ハヴォック・イン・ヘヴン)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • 戦闘シーン、特に孫悟空と妖怪の空中戦で使われ、歌の合間の効果音などもドラマそのまま。
  8. DRAGONS AND DEMONS(ドラゴンズ・アンド・デーモンズ)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:ミッキー吉野 編曲:ミッキー吉野 歌:スティーヴ・フォックス
      • 妖怪の出現のときに使われた曲。三蔵の袈裟を横取りした黒い妖怪の登場シーンなど。
  9. A FOOL!(ア・フール!)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:ミッキー吉野 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • 猪八戒のコミカルな場面で使われた。
  10. FLYING(フライング)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:ミッキー吉野 編曲:ミッキー吉野 歌:トミー・スナイダー
      • 番組の冒頭で、旅する一行を高い空から眺めているような場面で使われた。
  11. CELEBRATION(セレブレイション)
    • 作詞:奈良橋陽子 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:ミッキー吉野 歌:タケカワユキヒデ
      • 歌詞にヒマラヤが出てくる。『I』の最終回のラストシーンで如来の登場シーンにメロディーが使われた。

LPでは1~5がA面、6~11がB面となっている。

シングルカット・海外版[編集]

日本では、当アルバムのシングルカットとして、「ガンダーラ」「モンキー・マジック」をリリースしている他、イギリス及びオーストラリアにおいても、その国向けのアルバム、シングルがリリースされている。ここでそれを纏める。各シングルへの詳細はその項目を参照のこと。尚、歌詞は特記事項のない限り全詞英語である。

盤名 西遊記 ガンダーラ モンキー・マジック MONKEY GANDHARA MONKEY MAGIC MAGIC MONKEY MONKEY MAGIC
発売国 日本 日本 日本 イギリス イギリス イギリス オーストラリア オーストラリア
THE BIRTH OF THE ODYSSEY

(ザ・バース・オブ・ジ・オデッセイ)

01 01 02 01 01
MONKEY MAGIC

(モンキー・マジック)

01 01
GANDHARA

(ガンダーラ)

02 01

(日本語版)

06

(1番:日本語、2番:英語版)

01

(1番:日本語、2番:英語版)

02

(1番:日本語、2番:英語版)

02 02
ASIATIC FEVER

(エイジアティック・フィーヴァー)

03 03 03
WE'RE HEADING OUT WEST TO INDIA

(ウェア・ヘディング・アウト・ウェスト・トゥ・インディア)

04 10 04
THANK YOU, BABY

(サンキュー・ベイビー)

05 11 03 05
STEPPIN' INTO YOUR WORLD

(ステッピン・イントゥ・ユア・ワールド)

06 07 06
HAVOC IN HEAVEN

(ハヴォック・イン・ヘヴン)

07 09 07
DRAGONS AND DEMONS

(ドラゴンズ・アンド・デーモンズ)

08 04 08
A FOOL!

(ア・フール!)

09 02 02 09
FLYING

(フライング)

10 08 10
CELEBRATION

(セレブレイション)

11 02 05 11

カバー[編集]

GANDHARA(ガンダーラ)/CELEBRATION(セレブレイション)」及び「MONKEY MAGIC(モンキー・マジック)/A FOOL!(ア・フール!)」のカバーについては、それぞれの項目を参照のこと。

  • 1979年に堺正章が日本語の歌詞で「THANK YOU, BABY」を『今では遅すぎる』の収録曲として「この道の果てまでも」、「HAVOC IN HEAVEN」を『SONGOKU』の収録曲として「20億年の暗闇」としてカバーした。日本語の作詞は「この道の果てまでも」が伊藤アキラで編曲がミッキー吉野、「20億年の暗闇」が杉山政美で編曲が大谷和夫である。演奏はゴダイゴが担当している。
  • 2007年7月に「らき☆すた」の登場人物である泉こなた(平野綾)が「TVアニメ『らき☆すた』エンディングテーマ集 〜ある日のカラオケボックス〜」の収録曲として「THE BIRTH OF THE ODYSSEY~MONKEY MAGIC」をカバーした。当CDには、実際にエンディングで使用された「ドラマパート」と、フルコーラス歌いきっている「歌パート」の二種類がある。当CDに収録されている曲のタイトルは単に「MONKEY MAGIC」であるが、正確にはこちらのバージョンである。ただし、「THE BIRTH OF THE ODYSSEY」の作曲者であるミッキー吉野がクレジットされていない。また全詞英語のため、サビしか歌えない。

関連項目[編集]