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11

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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10 11 12
素因数分解 11 (素数
二進法 1011
三進法 102
四進法 23
五進法 21
六進法 15
七進法 14
八進法 13
十二進法 B
十六進法 B
二十進法 B
二十四進法 B
三十六進法 B
ローマ数字 XI
漢数字 十一
大字 拾壱
算木
位取り記数法 十一進法

11(じゅういち、とおあまりひとつ)は、10 の次、12 の前の整数である。十一を意味する英語elevenドイツ語Elf の語源は「残りが1つ」である。これは、指で 10 まで数えたあと1つ残ることを意味する。英語の序数詞では、11theleventhとなる。ラテン語ではundecim(ウーンデキム)。11を意味する接頭辞として、ラテン語undeciギリシア語hendeca がある。11ウンデキュプルundecuple)という。

性質

  • 5番目の素数である。一つ前は 7、次は 13
  • 5番目のリュカ数である。一つ前は 7、次は 18
  • 4番目のソフィー・ジェルマン素数である。一つ前は 5、次は 23
  • 3番目の安全素数である。一つ前は 7、次は 23。
  • 2番目の 8n + 3 型の素数であり、この類の素数は x2 + 2y2 と表せるが、11 = 32 + 2 × 12 である。一つ前は 3、次は 19
  • 13 とペアの (11, 13) は、3番目の双子素数。一つ前は (5, 7) 次は (17, 19)。
  • (5, 7, 11, 13) は最初の四つ子素数。また、(11, 13, 17, 19) も四つ子素数である。次は (101, 103, 107, 109)。
  • 11! + 1 = 39916801 であり、n! + 1 の形の階乗素数を生む。
  • 11# + 1 = 2 × 3 × 5 × 7 × 11 + 1 = 2311 であり、 n# + 1 の形で素数を生む(n# は素数階乗n 以下の素数の総乗)。
  • 1桁の数を除くと最初の回文数であり、1が二つ並ぶぞろ目でもある。112 = 121, 113 = 1331, 114 = 14641 もまた回文数である。
  • 2桁の数では唯一の回文素数である。
  • 偶数桁の回文数は 11 の倍数である。
  • 2番目のレピュニット R2 であり、レピュニット素数でもある。次のレピュニットは R3 = 111、次のレピュニット素数は R19 である。
  • 2桁の数の中では最小のズッカーマン数である。
  • 九九で表せない(登場しない)整数のうち最小の数である。なお11以上の素数は九九には登場しない。
  • ハーシャッド数でない最小の自然数である。
  • 11の倍数について、偶数桁目の数字の合計と奇数桁目の数字の合計の差は 11 の倍数である。
    • 例: 11 × 8348 = 91828, (9 + 8 + 8) - (1 + 2) = 22 = 11 × 2
  • 2番目のグッド素数である。
  • 11は 3n - 1 の形式の実数部・虚数部を持たないアイゼンシュタイン素数である。
  • ストロボグラマティック素数かつ二面角素数である。
  • ある数が11で割り切れれば、それを逆から書くと別の11の倍数になる。そして、ある数の全ての隣り合った桁の数字の和が9を超えていないならば、その数に11を掛け、それを逆から書いた数を11で割ると、もとの数を逆から書いた数が出力される(例えば142312 × 11=1565432, 2345651/11 = 213241)。
  • 99/11 = 9なので、分母が11である分数十進法表示で2つの数字が繰り返される連鎖を持つ。
  • 6進数と8進数において、各桁の数字の和が合成数になる最も小さな素数は11である。
  • 10進数において、ある整数が11で割り切れる数かを判定する簡単なテストがある。奇数桁にある数を全て加え、それから偶数桁にある数を全て加える。これらの差が11で割り切れる場合、その整数は11で割り切れる[1]。例えば、65637を例に取ると、(6 + 6 + 7) - (5 + 3) = 11 なのでこれは11で割り切れる。このテクニックは個々の数字というよりも、各グループにおける数字の数が奇数であれば、たとえ同じ数でなくても、数字のグループに対して適用できる。例えば、65637を例に取ると、3桁ずつとって 65 - 637 = - 572(11で割り切れる数)となる。
  • 11で割り切れるかどうかの別のテストは、2つの連続した数字のグループに数を分割し(数が奇数ならば先頭に0を加える)、分割された数を加算することである。その結果が11で割り切れるならば、その数は11で割り切れる。例えば、数65637に対し、06 + 56 + 37 = 99 なので65637は11で割り切れる。最後に0を加えてもこの演算は成立する。例えば、数65637に対し65+63+70=198は11で割り切れる。全てのグループが偶数個の数字(全てのグループが同じ数の数字を持つ必要はない)を持っているならば、これはまたより大きな数字のグループに対して成立する。
  • 十進法で11とある数との乗法を簡単に行う方法は以下の通りである。桁数が:
    • 1桁 - 数を複製する(すなわち 2 × 11 = 22 である)。
    • 2桁 - 2桁を加えて、結果を真ん中に置く(すなわち47*11=4(4+7)7=517)。
    • 3桁 - 掛ける数の1番右の桁が結果の1番右の桁となり、結果の2番目の桁は掛ける数の1番右と2番目の桁の和であり、結果の3番目の桁は掛ける数の2番目と3番目の数の和であり、結果の4番目の桁は掛ける数の3番目の桁である。和が10以上である場合には1繰り上がる。例えば 123 * 11 = 1(1 + 2)(2 + 3)3 = 1353, 481 * 11 = 4(4 + 8)(8 + 1)1 = 5291 である。
    • 4桁以上 - 3桁の場合と同様。
  • 10進数において、11は、ハーシャッド数でない最小の自然数である。
  • 13以上の進数(例えば十六進法)において、10がAであるのに対し11はBで表される。しかし、十二進法では時たま10がT、11がEと表される。
  • 11はシュテルマー数ヘーグナー番号、およびミルズ定数によって生成される素数である。
  • 3変数のヘルムホルツ方程式変数分離のテクニックを使用して解くことができる、11の直角な曲線の(等角の対称の中への)座標系が存在する。
  • 35個のヘキソミノのうち11個が立方体を形成するため折りたたむことができる。66個のオクチアモンドのうち11個を八面体を形成するため折りたたむことができる。
  • 無作為に選ばれた分割数が11の倍数である確率は11分の1よりずっと高い。
  • ポリオミノの研究の指導者、および貢献者であるデイビッド・A・クラルネルによると、長方形を奇数個の矩形でない合同なポリオミノに切り分けることが可能である。11は、最も少ないそのような数、素数である唯一のそのような数、および3の倍数ではない唯一のそのような数である。

基本的な計算のリスト

乗法 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 50 100 1000
11 22 33 44 55 66 77 88 99 110 121 132 143 154 165 176 187 198 209 220 231 242 253 264 275 550 1100 11000
除法 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
11 5.5 2.75 2.2 1.375 1.1
1
1
冪乗 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
11 121 1331 14641 161051 1771561 19487171 214358881 2357947691 25937421601 285311670611 3138428376721 34522712143931
1 2048 177147 4194304 48828125 362797056 1977326743 8589934592 31381059609 100000000000 285311670611 743008370688 1792160394037
1 5 10 15 20 25 30 40 50 60 70 80 90 100
110 120 130 140 150 200 250 500 1000 10000 100000 1000000
1 5

11を作るための基本的な演算の一覧

0 N/A N/A
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11

科学において

天文学

音楽において

スポーツにおいて

軍隊において

コンピューティングにおいて

カナダで

その他 11 に関すること

歴史に関する 11

関連項目

参照

  1. ^ Higgins, Peter (2008). Number Story: From Counting to Cryptography. New York: Copernicus. p. 47. ISBN 978-1-84800-000-1 
  2. ^ Keyboard Shortcuts for Internet Explorer 4