メシエ天体

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メシエによるM31/M32/M110のスケッチ

メシエ天体(メシエてんたい、Messier object)は、フランスの天文学者シャルル・メシエが作成した星雲星団銀河のカタログ『メシエカタログ』に載っている天体である。

概説[編集]

彗星の探索に際して、彗星と紛らわしい天体の一覧を作ったのが始まりである。

現在は、メシエ (Messier) の頭文字をとり、M1M2などと番号で呼ばれるが、この表記法はメシエが定めたものではない。ごく初期は「メシエカタログの1番」「メシエカタログの2番」などと呼ばれていたのが、後に略されて今のような表記法になった。

M1はおうし座にあり、別名はかに星雲である。M2はみずがめ座にある。全部でM1からM110まであるが、メシエ本人がつけたものはM103までである。カタログは1784年までに3回に分けて刊行された。

  • 1781年 "Mémoires de l'Academie"に発表。M45(プレアデス星団)まで。
  • 1783年 "Connoissance des Temps"に発表。M68まで。後にM69M70が増補。
  • 1784年" Connoissance des Temps"に発表。M103まで。

M104(ソンブレロ銀河)からM109までは、メシエの助手が自分の観測記録などを基に1786年につけ加えた。メシエの生前に発表されたメシエ天体はこれですべてである。

ただし、発表時にメシエが誤記をしたらしく、指定した場所にはそれらしい天体がない場合がある。これらについては、後にメシエのスケッチ図などから本来の天体が同定された。もっとも、不確実なものも含むため、これらの欠番はあまり使わないほうがよいとされる。現在使われていない欠番は、M40(二重星 WNC4)、M91 (NGC 4548)、M102 (NGC 5866)。また、M110は20世紀になってから、メシエが発見していたことがわかって付け加えられたものなので、メシエ天体とはしないという主張がある[誰?]

(現在よりも光学系が未熟な)18世紀迄に見つかった天体をまとめているため、アマチュア用の小型望遠鏡でも楽しめる、比較的明るい天体が多く含まれているのが特徴である。

関連項目[編集]