コンテンツにスキップ

時の過ぎゆくままに

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「時の過ぎゆくままに」
沢田研二 の シングル
初出アルバム『いくつかの場面』
B面 旅立つ朝
リリース
規格 7インチシングル
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ポリドール
作詞・作曲
プロデュース 佐々木幸男
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(5週連続、オリコン)
  • 1975年度年間4位(オリコン)
  • 登場回数26回(オリコン)
沢田研二 シングル 年表
巴里にひとり
(1975年)
時の過ぎゆくままに
(1975年)
立ちどまるな ふりむくな
(1976年)
テンプレートを表示

「時の過ぎゆくままに」(ときのすぎゆくままに)は、沢田研二の14枚目のシングル。1975年8月21日にポリドール・レコードより発売された。

第26回NHK紅白歌合戦で歌唱した[1]。

制作

[編集]

表題曲は、沢田主演のテレビドラマ『悪魔のようなあいつ』(TBS系)の主題歌として使用された。当時、TBSテレビの演出家だった久世光彦が阿久悠に、沢田主演のテレビドラマの企画の相談を持ちかけ、挿入歌の作詞を依頼した[2]。阿久は、渡辺プロダクションから歌詞の「堕ちてゆくのも」という言葉を変えるように要請されたが固辞したという[2]。

阿久の詞を元に、6人の作曲家(大野克夫、井上堯之、加瀬邦彦、井上忠夫、荒木一郎、都倉俊一)による作曲コンペを行い、久世の判断で大野の曲が採用された[2]。大野は「ドラマで沢田がギターの弾き語りをするというので、指二本で押さえられるEマイナーでいこうと思った。自宅のピアノの前に座って、三時間ほどでデモテープを作った」と当時を振り返っている[3]。また、インタビューでは以下のように語っている。

「久世光彦さんのところへ井上堯之と一緒に打ち合わせに行ったんですが…彼はコンペと知ってカンカンになって怒りましてね(笑)。『とんでもないよっ!』って。でも僕は打ち合わせの段階で『早く家へ帰りたいな』って…というのも、もう頭の中で作曲したメロディーが充満しているんですよ。だから久世さんのお話を半分ほど聞いて、家へ帰ったらすぐに作って、明くる日持って行きました。さすがに久世さんも『もう出来たの?!』と驚いていましたけどね(笑)」

—日本テレビ音楽株式会社『作家インタビュー 第05回 大野克夫先生』(2002年頃)に記載

「彼(沢田)が生ギターの弾き語りで歌うという設定で作曲の話が来たんだけど、プロデューサー兼、演出の久世光彦さんのところへ行ったら、実は6人の競作だということでした。でも僕は、そのお話を聞いて、すぐメロディーが浮かんできたんです。その日の夜にデモテープを作り、翌日、一番に持って行って、結局、僕のものが採用になりました」

—JASRAC『作家で聴く音楽 vol. 15』(2004年)1ページに記載

デモテープは大野のアルバム『幻のメロディー VOL.1』(2003年)に収録されている。

ザ・タイガース時代から沢田と共に活動してきた岸部修三の、プロベーシストとしての最後の参加曲。岸部は『悪魔のようなあいつ』(TBS系)に出演し、俳優に転向。1976年には現在の芸名である岸部一徳に改名した。

チャート成績などの記録

[編集]

オリコン週間チャートでは5週連続1位を獲得し、売り上げ記録は91万6000枚で、沢田のシングルの中では最大の売り上げとなった。

第6回日本歌謡大賞放送音楽賞、第4回FNS歌謡祭・下期優秀歌唱賞、第1回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭・年間話題賞をそれぞれ受賞した。

収録曲

[編集]
  1. 時の過ぎゆくままに(3分20秒)
    • 作詞:阿久悠/作曲・編曲:大野克夫
  2. 旅立つ朝(4分2秒)

参加ミュージシャン

[編集]

批評

[編集]

スージー鈴木は「曲は吉田拓郎メロディ」などと論じている[4]。

カバー

[編集]

日本語版

[編集]

英語版

[編集]

広東語版

[編集]

北京語版

[編集]
  • 葉明德 - 北京語版・題『深情』
  • ケニー・ビー(鍾鎮濤) - 北京語版・題『愛得忘了自己』
  • ワン・シャーラン(zh:萬沙浪) - 北京語版・題『愛你一萬年』
  • チンシャン(青山) - 北京語版・題『愛你一萬年』
  • 劉文正(zh:劉文正) - 北京語版・題『愛你一萬年』
  • 優雅(zh:尤雅) - 北京語版・題『愛你一萬年』
  • ウー・パイ(伍佰、アルバム『伍佰的Live Recording』収録) - 北京語版・題『愛你一萬年』
  • 荘学忠 - 北京語版・題『愛你一萬年』

関連アルバム

[編集]

脚注

[編集]
  1. ↑ “第26回NHK紅白歌合戦”. NHK紅白歌合戦ヒストリー. NHK. 2021年12月10日閲覧。
  2. 1 2 3 阿久悠 『愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-』(岩波書店 1999年7月19日) ISBN 978-4004306252
  3. ↑ 島﨑今日子『ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒』文藝春秋、2023年、223-224頁。
  4. ↑ 【日本の昭和歌謡史】1975年に注目/時代を代表するGREAT3/吉田拓郎/井上陽水/荒井由実/歌謡曲からニューミュージックへ/スージー鈴木 – THINKpod(講談社)