青森空港
青森空港 Aomori Airport | |||||||||||
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IATA: AOJ – ICAO: RJSA | |||||||||||
概要 | |||||||||||
空港種別 | 公共 | ||||||||||
所有/運営者 | 青森県 | ||||||||||
所在地 | 青森県青森市 | ||||||||||
建設 | 1987年 | ||||||||||
所在部隊 | 青森県防災航空隊 | ||||||||||
標高 | 650 ft / 198 m | ||||||||||
座標 | 北緯40度44分00秒 東経140度41分19秒 / 北緯40.73333度 東経140.68861度座標: 北緯40度44分00秒 東経140度41分19秒 / 北緯40.73333度 東経140.68861度 | ||||||||||
ウェブサイト | 青森空港 | ||||||||||
滑走路 | |||||||||||
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青森空港(あおもりくうこう Aomori Airport)は青森県青森市西南部、大谷地区に位置する地方管理空港である。
概要
青森空港は、1964年旧南津軽郡浪岡町(現:青森市)に供用が開始された、青森市中心部から南方に約10キロメートル(バスで約35分)の標高約200メートルの山腹に位置する本州最北端の空港である。
当初は現在の滑走路東端の位置に開港。旧空港の滑走路は10/28方向に1400mであった。滑走路の延長に対応するため、1979年からは現在位置に新空港を建設し、1987年から新空港が供用されている。
1998 - 2002年は年間利用客が150万人以上あり、東北地方では仙台空港に次ぐ第2位の空港であったが、2002年12月1日に東北新幹線が八戸駅まで延伸されたことで、2008年度は年間利用客が120万人台まで減少し、秋田空港に抜かれて3位となった(参照)。対策として、ナイトステイ便が運航されている。
2005年6月7日には定期国際線の2路線が同時に就航10周年を迎えた。特にソウル・仁川便は、韓国人スキーヤーの県内誘客に寄与している[1]。
滑走路は06/24方向に3000mである。滑走路全体に渡り、平行誘導路を有する。着陸帯の幅は300mであり、計器着陸に対応している。計器着陸装置(ILS)は滑走路24に設置されている。
濃霧による欠航は2006年度が89便あったが、2007年3月15日にILSカテゴリーIIIaが運用開始され、導入後の2007年度の欠航は0便となり「濃霧に弱い空港」の汚名を返上した[2][3]。
空港ターミナルビルは滑走路北側に1棟あり、内部は国内線と国際線の設備を持っている。ボーディングブリッジは4基を備える。
空港ターミナルビルに隣接するエプロンには、大型ジェット機用3バース、中型ジェット機用1バース、小型ジェット機用2バースがあり、ほかに小型機用のエプロンに13バースを有する。
沿革
旧空港
- 1962年:設置許可。
- 1964年:施設供用開始(滑走路:1,200m×30m)。YS用エプロン2バース。
- 1971年:滑走路延長(1350m)。
- 1972年:滑走路拡幅(45m)。
- 1973年:滑走路延長(1400m)。
- 1974年:空港ターミナルビル増築。
- 1978年:空港ターミナルビル増築。
- 1987年:新空港へ移転により、空港廃止。
新空港
- 1979年:新空港建設地決定。
- 1987年:旧空港より新空港移転第一期供用開始(滑走路:2,000m×60m)。これにより、中型ジェット機の発着が可能となる。ILS供用開始。
- 1990年:空港全面供用開始(滑走路長:2,500m)。平行誘導路設置。エプロン5バース。
- 1992年:空港ターミナルビル増築。国際線対応設備を設ける。
- 1994年:全日本空輸就航により東京線が複数社運航となる。
- 1995年:大韓航空(青森 - ソウル)、ダリアビア航空(青森 - ハバロフスク)就航。空港ターミナルビル増築。
- 1998年:エアーニッポンが仙台空港線を運航(約1年で廃止)。
- 2003年:4月、全日本空輸撤退。スカイマークエアラインズが引き継ぐも同年11月末日にて撤退。
- 2005年:滑走路長を2,500mより3,000mに延伸。立体駐車場が完成。
- 2006年:立体駐車場と空港ターミナルを結ぶ連絡通路が完成。
- 2007年:濃霧による欠航対策のため、高度な計器着陸装置であるカテゴリーIIIaの運用開始。
- 2010年:12月、東北新幹線の新青森駅が開業。
- 2011年:フジドリームエアラインズが名古屋(小牧)線を就航。
施設
空港ターミナルは青森空港ビル株式会社が運営している。地上3階建て。
- 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー(国内線・国際線)、税関検査場
- 2階 - 出発ロビー、搭乗待合室(国内線・国際線)、出国審査場、入国審査場
- 3階 - 送迎デッキ(無料)
空港ターミナル内テナント
- 1階 - 団体有料待合室、売店(青森県漁業協同組合連合会 空港直販店・花畑牧場ショップ チャンドラ青森空港店・Blue Port)、レンタカー(トヨタレンタリース青森 青森空港店・日産レンタカー 青森空港店・ニッポンレンタカー 青森空港営業所・マツダレンタカーみちのく 青森空港店・オリックスレンタカー 青森空港店)
- 2階 - 有料待合室 エアポートラウンジ、売店(アスパム物産空港店、株式会社らくだや、JALUX BLUE SKY青森空港店、こだわりの店 福笑、青森空港ビル直営免税売店)、レストラン(空港レストラン「ひば」・ロイヤルカフェ・森のレストラン「ライアン」青森空港店)
有料駐車場 約1600台(うち立体駐車場約1100台)
路線
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便
国内線
- 日本航空 (JAL)[4]
- フジドリームエアラインズ (FDA)
かつての定期就航路線
※2004年夏期には、大阪国際空港便の臨時増便で、同じ日本航空グループの日本エアコミューターが就航していた。
行き先 | 旅客数 | 国内線順位 |
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東京国際空港 | 約60万人 | 上位38位 |
国土交通省 平成22年度航空運輸統計速報(平成23年7月6日)、上位50位までを記載。
国際線
運航するダリアビア航空が財務状況悪化のため、2008年9月20日をもって全便の運航を停止。通年運航の新潟空港便はウラジオストク航空が引き継いだが、夏期季節運航の当空港便は2009年度夏期スケジュールに運航予定がなく[7]、廃止された模様。
アクセス
本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトで最新情報を確認されたい。
バス
- ジェイアールバス東北
- 青森市営バス
- 青森駅 - 浪岡駅便(青森空港経由)
- 弘南バス
自家用車
- 青森市街から約30分(青森空港有料道路利用)
- 弘前市街から約50分(青森空港有料道路利用)
- 空港立体駐車場(有料、駐車可能台数普通車約1600台)あり。
その他
- 伊奈かっぺいが、悪天候に弱い事に対して、「まずほじない」空港として、青森空港を揶揄する発言をしていたが、発言していた当時(ジェット化以前のYS-11運航当時)と比べると、滑走路の延長やILSのCAT-IIIa運用の開始によって大幅に改善されている(ただし、CAT-IIIa運用資格のない機長が運航していた際に霧が発生したときには、引き返すというトラブルも何度かある)。
- 当空港の東京線で運用されていた「エアバスA300-600R」は、2011年2月で運用が終了したが、3月11日に発生した東日本大震災で東北新幹線が全線不通となったことから、当面の期間、その代替で急遽運用に入った。
- 2011年度における利用客の減少の原因は、東北新幹線全線開業よりも、東日本大震災の影響が大きく反映された。[要出典]
脚注
- ^ 『韓国人スキー客 福島が好調7割増』(2008年5月18日 河北新報)
- ^ 『「濃霧空港」汚名を返上 青森空港』(2008年5月18日 河北新報)
- ^ ただし、運航乗務員に「CAT-III」資格がなかったための引き返しは2件発生している。運航情報2007年3月 運航情報2007年7月
- ^ ジェイ・エアの機材・乗務員で運航する便あり
- ^ フジドリームエアラインズ 福岡 - 青森 乗り継ぎ運賃表
- ^ フジドリームエアラインズ 熊本 - 青森 乗り継ぎ運賃表
- ^ ウラジオストク航空公式ページ