鎌ケ谷市

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かまがやし ウィキデータを編集
鎌ケ谷市
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
市町村コード 12224-6
法人番号 8000020122246 ウィキデータを編集
面積 21.08km2
総人口 109,631[編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度 5,201人/km2
隣接自治体 柏市白井市
松戸市市川市船橋市
市の木 モクセイ
市の花 ナシの花、キキョウ
他のシンボル -
鎌ケ谷市役所
市長 芝田裕美
所在地 273-0195
千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷2-6-1
鎌ケ谷役所
鎌ケ谷役所
外部リンク 鎌ケ谷市

鎌ケ谷市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

鎌ケ谷市(かまがやし)は、千葉県の北西部に位置する

地理

歴史

  • 縄文時代貝塚が発見されていて、現在の貝柄山公園の名称の由来ともなっている。
  • 鎌倉時代には相馬氏が佐津間を所領としていた。
  • 江戸時代には本多氏が現在の鎌ケ谷市の一部を所領としていた。
  • 江戸時代には小金牧の一部とされ、野生馬の供給地ともなっていた。現在の馬込沢はその前の時代の名残とも言われている。
  • 1616年(元和2年):原田勘兵衛が幕府より中沢の地を与えられる。
  • 1687年(貞享4年):松尾芭蕉が「鹿島紀行」の途上、鎌ケ谷(小金牧)を通る。
  • 1776年(安永5年):大黒屋文右衛門(福田文右衛門)が鎌ヶ谷大仏を建立。
  • 1825年(文政8年):渡辺崋山が宿を取る。「四州真景図」の2巻に行徳などと並んで「釜原」の絵がある。
  • 1869年(明治2年):初富を皮切りに大規模な開拓事業が行われる。
「初富」という地名には、千葉県北西部の開墾が最「初」に行われた意味合いとともに、開墾に携わった祖先の願いが込められているといわれる。初富に続いて開拓された地名として、2番目の「二和」、3番目の「三咲」(以上船橋市)、4番目の「豊四季」(柏市)、5番目の「五香」、6番目の「六実」(以上松戸市)などがある。

市名の由来

  • 江戸時代は「釜原」と呼ばれ、釜原が鎌ヶ谷に転じたという説や、以前は鎌ヶ谷市周辺に蒲(かば)や茅(かや)が自生し、蒲茅が鎌ヶ谷へ転じたという説、鎌形の谷がある地からなど、諸説ある。

市域の変遷

1868年
以前
1872年
(明治5)
1875年
(明治8)
1889年<br />(明治22)
4月1日
1958年
(昭和33)
8月1日
1971年
(昭和46)
9月1日
現在











鎌ケ谷村 鎌ケ谷村 町制 市制





小金牧
の一部
初富村
粟野村
中沢村
道野辺村
佐津間村
串崎新田飛地


印旛郡
軽井沢新田
印旛郡
根村
印旛郡
白井木戸新田
印旛郡
白井村
印旛郡
白井村
印旛郡
白井町


印旛郡
中木戸新田
印旛郡
七次村

昭和・平成の大合併

昭和の大合併では、村内から松戸市船橋市との合併論が、平成の大合併では白井市の一部住民からの合併論が持ち上がったものの、合併には至らず、現在の市町村制度の基礎が成立した1889年以来、100年以上にわたって一度も市町村合併を行っていない。同様のケースは千葉県内では浦安市富里市酒々井町がある。

人口


鎌ケ谷市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政

市長

現市長清水聖士(しみず きよし)※選挙においては名前を「清水きよし」としている。
任期2010年7月28日2014年7月27日、3期目
1960年11月26日生まれ、広島県出身。元職は伊藤忠商事社員、外務省官僚。2002年7月に前市長の逮捕による市長選挙で、市民団体、民主党自由党社民党の推薦を受けて当選。2006年の市長選挙では自民党公明党も推薦。
歴代市長一覧
  1. 飯田毅:?~1983年
  2. 皆川圭一郎(みながわ けいいちろう):1983年~2002年6月7日
    当初市長選挙に出馬予定だった父親が逝去(首つり自殺)したため、代わりに出馬し当選。当選当時の年齢は全国最年少(30歳)で、5期19年にわたり市長を務めた。2002年5月30日に鎌ケ谷市汚職事件で、建設会社から裏金の一部をわいろとして受け取ったとして千葉地検に逮捕された。辞職後、判決を受けて刑務所に服役していたが、持病の肺癌のため一時出所して治療中、2006年6月15日に逝去。享年53。
  3. 清水聖士(しみず きよし):2002年7月28日~現在

広域行政

  • 松戸市野田市柏市流山市我孫子市、鎌ケ谷市、の6市により構成されている東葛飾広域連絡協議会で、2006年(平成18年)5月に政令指定都市問題研究会が発足し、2006年度(平成18年度)・2007年度(平成19年度)の2ヵ年をかけて、今後の政令指定都市の議論に役立てるため、構成市である6市の基礎データの収集や分析、広域的課題の整理などを行うとともに、政令指定都市制度の研究や東葛地域におけるシミュレーションなどの調査・研究を行った。
  • 2007年4月27日市川市船橋市、松戸市、鎌ケ谷市が、この圏域の将来的な選択肢の一つとして、合併や政令指定都市への移行に関する共同研究する東葛飾・葛南地域4市政令指定都市研究会(2008年9月1日現在の4市推計人口1,649,569人)を設立した。

産業

  • 県内でも有数のナシの産地で、市内には観光梨園が多い(近年は漸減)。
  • 1986年(昭和61年)10月、日本初の梨ブランデー試作品を開発し、鎌ケ谷市農業協同組合の手により1987年(昭和62年)10月から梨ブランデー「梨の里」、梨ワイン「梨のささやき」の発売を開始した。現在は「鎌ケ谷梨ワイン・ブランデー株式会社」から発売、生産は柏市ニッカウヰスキー柏工場に委託。
  • 梨の他にもブドウサツマイモなどの観光農園が多く(近年は漸減)、また麺類ソースも特産品となっている。

市内に本社のある主要企業

郵政

  • 05083 鎌ケ谷郵便局郵便事業鎌ケ谷支店併設
  • 05382 鎌ケ谷新田郵便局…昭和40年10月1日設置
  • 05457 鎌ケ谷駅前郵便局…昭和47年11月1日設置
  • 05492 鎌ケ谷道野辺郵便局…昭和53年2月16日設置
  • 05523 鎌ケ谷中沢郵便局…昭和53年2月16日設置
  • 05528 鎌ケ谷初富郵便局…昭和57年9月16日設置
  • 05576 鎌ケ谷中央一郵便局…昭和58年12月1日設置
  • 05594 鎌ケ谷南初富郵便局…平成4年11月16日設置

姉妹・提携都市

地域

新鎌ケ谷(中央地区)

  • 市の中央に位置する行政の中心地であり、新市街地として開発が進む。詳細は新鎌ケ谷を参照。

北部地区

南部地区

くぬぎ山地区

地域問題

  • 市内には交差点や踏切が多い事もあり、幹線道路(船取線など)では土曜・休日になると慢性的な渋滞が発生している。市内には狭い道が多く右折レーンがあまり整備されていないが故、緊急車両が迅速に現場に到着できないなどの問題も起きている。これに伴い、新京成電鉄は高架化事業を開始した。
  • また、幹線道路沿いにロードサイド型の大型ショッピングセンターなどが相次いでオープンし、それらの渋滞を回避する目的で周辺住宅地の狭い道を裏道として利用する車が多くなり、通学路などの交通量が増えるといった問題も発生している。
  • 新しい市街地として新鎌ケ谷地区の開発が行われる一方、以前からの市街地では商店街の衰退化が問題となっている。

住宅団地

  • 鎌ヶ谷グリーンハイツ
  • 東武鎌ヶ谷団地

教育

高等学校

中学校

小学校

交通

鉄道

中心となる駅:鎌ヶ谷駅 - 但し、3路線の乗り入れ駅で、市内で利用客が最も多い新鎌ヶ谷駅に中心駅が移りつつある。

東武野田線新京成電鉄新京成線北総鉄道北総線が走り、市の中央にある新鎌ヶ谷駅で3線が交差する。北総線は都心方面(京成線都営浅草線京急線)へ直通運転しており、日本橋まで特急で30分。なお、新京成電鉄本社・北総鉄道本社は鎌ケ谷市に所在する。

2010年7月17日には、北総線経由で都心と成田空港を結ぶ「成田スカイアクセス」(成田新高速鉄道プロジェクト)が開業し、新鎌ヶ谷駅にはアクセス特急(特別料金不要)が停車する。

新鎌ヶ谷駅前の様子(2011年10月10日)
路線
今後の予定
  • 都営地下鉄新宿線の延伸として東京10号線延伸新線(元々は千葉県営鉄道北千葉線)が新鎌ヶ谷駅まで延長する計画があるが、現在のところ着工の目処は立っていない。なお、中沢地区の一部などでは千葉県企業庁により同線の用地が確保されている。
未成線

道路

バス

路線バス
コミュニティバス
  • ききょう号
    • 運行日:月曜日金曜日のみ。12/29~1/3は運休。月~金曜の祝日は年末年始を除き運行。
    • 運賃:小学生以上全線100円。鎌ケ谷駅・新鎌ケ谷駅・鎌ケ谷市役所の各停留所で乗り継ぎが可能である。詳しくはききょう号の項を参考の事。

観光

鎌ヶ谷大仏

名所

史跡

祭事

  • YOSAKOIかまがや
  • 鎌ヶ谷とっこめ寄席

スポーツ

ゆかりの有名人

その他

  • 松戸市、柏市、流山市、我孫子市、野田市と共に東葛地域に属する。また柏レイソルのホームタウンの1つである。
  • 市外局番は市内全域「047」であるが、船橋MAの区域と(047- 4XX,75X〜77X)と市川MAの区域(047- 3XX,70X〜72X)[2]に分かれている。市川MAに属するのは松戸市に近いくぬぎ山地区の一部。
  • 生活協同組合へ加入している世帯が多い。ちばコープ加入世帯のみで、市内全世帯の約40%が加入している。
  • 市章はカタカナで「カマガヤ」を図案化したものである。なお、デザインは電電公社(現NTT)や営団地下鉄(現東京メトロ)のマークの流れを組んでいる。

地名表記について

鎌ヶ谷」と「鎌ケ谷」との両方の表記があるが、これは一般の地名表記は小文字の「ヶ」(「箇」の略字体)(鎌ヶ谷)を使うのに対し、新聞・出版関係の地名表記は大文字の「ケ」(鎌ケ谷)を使う。市役所では鎌ケ谷を採用しており、郵政公社住所や千葉県庁もそれにならっている。

なお、2007年10月1日に、「鎌ヶ谷郵便局」が「鎌ケ谷郵便局」に改称された(同時に袖ケ浦市袖ヶ浦郵便局も袖ケ浦郵便局に改称)。

脚注

関連項目

外部リンク

行政
観光