JR東日本E491系電車
JR東日本E491系電車 | |
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E491系電車(2021年10月) | |
基本情報 | |
製造所 |
日立製作所 近畿車輛 |
主要諸元 | |
編成 | 3両編成 (2M1T) |
軌間 | 1,067 mm |
最高速度 | 110 km/h |
車両定員 | 非営業車両(事業用) |
車両重量 |
45.4 t(Mzc車) 46.7 t(Mz車) 43.2 t(Tzc車) |
全長 | 20,000 mm |
全幅 | 2,900 mm |
全高 | 4,051 mm |
制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御 |
制御装置 | 日立製作所製 CI8D形 |
制動装置 | 回生・発電ブレンディングブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、抑速ブレーキ、耐雪ブレーキ、直通予備ブレーキ |
保安装置 | ATS-Ps, ATS-P, D-ATC, ATC-10, ATACS |
E491系電車(E491けいでんしゃ)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)の交直流両用の事業用電車。East i-E(イーストアイ・ダッシュイー)の愛称を持つ。
概要
老朽化した193系、443系及びマヤ34形の置き換えとして、2002年(平成14年)に日立製作所・近畿車輛で製造された[1]。3両編成1本(3両)が勝田車両センターに配置されている。
主に電化路線の軌道・架線・信号の検測で運用されている。既に標準軌に改軌された奥羽本線福島 - 新庄間(山形新幹線・通称山形線区間[注 1])・奥羽本線大曲 - 秋田間[注 2]と田沢湖線(秋田新幹線区間)・電化区間の飛地である仙石線[注 3]など特殊な条件でない限り、狭軌電化区間であれば交直流問わずどこでも運転・検測が可能である。
クヤE490とモヤE490の間に建築限界測定車のマヤ50 5001(旧スヤ50 5001)を連結して4両で走ることも可能。
またJR東日本の各電化路線以外に、JR東日本と直通運転を行っている伊豆急行・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・仙台空港鉄道・阿武隈急行・富士急行・北越急行・しなの鉄道・えちごトキめき鉄道(あいの風とやま鉄道の一部)・東京臨海高速鉄道でも検測を行うことがある。
East i-Dの脱線事故の影響により、2017年8月18日から翌19日に掛けて、本来はEast i-Dで行う奥羽本線秋田 - 青森間での代走での検測が行われたこともある[2]。
車両形式および検測内容
- クモヤE491-1(Mzc・製造:日立製作所)
- 信号・通信関係
- モヤE490-1(Mz・製造:近畿車輛)
- 電力関係
- 架線測定用の装置を有する。パンタグラフは集電用のシングルアーム式PS32A形を2基備え、編成の進行方向に応じて使い分ける。
- クヤE490-1(Tzc・製造:日立製作所)
- 軌道関係
- 軌道状態測定用の装置を有するほか、測定用の下枠交差式PS96A形パンタグラフを備える。
-
クモヤE491-1
(2013年11月23日 / 新潟駅) -
◆モヤE490-1
(2013年11月23日 / 新潟駅) -
クヤE490-1
(2013年11月23日 / 新潟駅) -
クヤE490-1
(2013年11月23日 / 新潟駅)
諸元
ブレーキ
付随車(本系列の場合はTzc)遅れ込め制御が可能な回生・発電ブレンディングブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ装置を有するほか、抑速、直通予備、耐雪の各ブレーキを装備している。
故障時は他の自動ブレーキ車・電気指令式車と非常ブレーキの読替が可能なように救援ブレーキ装置を有する。
台車
ボルスタレス式の空気ばね台車で、動台車は2軸駆動のDT68(Mzc車 前側)・DT68A(Mzc車 後側)・DT65(Mz車)、従台車はTR253(Tzc車 前側)・TR253A(Tzc車 後側)となっている。軸距は2,100 mm。
その他
- モニタリング装置としてMON11を搭載する。
- 先頭車は双頭連結器を装備するほか、前記したようにマヤ50形測定車を組み込むことも可能である。
- 通常の電子笛や空笛、 251系や253系,E257系などと同じ音色のミュージックホーンを搭載している。
- 中央本線の狭小トンネルに対応させるため、全体を低屋根化している。
参考文献
- 「在来線新型検測車E491系」
- 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2002年7月号 No.429 116p - 121p
脚注
注釈
出典
- ^ 『RAIL FAN』第49巻第5号、鉄道友の会、2002年5月1日、19頁。
- ^ “「East i-E」が奥羽本線を検測”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年8月23日). 2017年9月7日閲覧。
関連項目
- 新幹線E926形(East i)
- JR東日本キヤE193系(East i-D)
- JR北海道マヤ35形(East i-Eをベースとした車体構造を持つ)