豚コレラ

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豚コレラによる腎臓の点状出血

豚コレラ(とんコレラ、: classical swine fever, hog cholera)は、フラビウイルス科ペスチウイルス属豚コレラウイルスによる豚のウイルス性疾病であり、症状はコレラとは異なる。発熱し食欲減退、急性結膜炎を起こす。初期に便秘になったのち下痢に移行。全身リンパ節や各臓器の充出血、点状出血などが認められる。日本では家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されており、対象動物は豚、猪。アフリカ豚コレラ、トキソプラズマ症、急性敗血症型豚丹毒オーエスキー病豚繁殖・呼吸障害症候群との鑑別が必要である。日本では生ワクチンの使用が限定的に認められていたが、2006年3月にワクチン接種を完全に中止して摘発淘汰を基本とした防疫体制となり、2007年4月1日より国際獣疫事務局(OIE)の規約に基づき、日本は豚コレラ清浄国となった[1]

また、アスファルウイルスが原因とされている、「アフリカ豚コレラ」がある。発熱、呼吸困難、皮膚のチアノーゼ、便秘もしくは血便などの症状を示す。全身性の出血病変を伴う急性熱性伝染病と定義されていたが、研究が進み、甚急性~不顕性の様々な病形が見られる。家畜伝染病予防法の法定伝染病であり、海外悪性伝染病に指定されている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 小倉弘明 「わが国における豚コレラの清浄化」 『畜産技術』 627号 30-33頁 社団法人 畜産技術協会 2007年