トレイルランニング
トレイルランニング(Trail running)は、ランニングスポーツの一種で、舗装路以外の山野を走るものをさす。
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[編集] 概要
不整地を走るランニングスポーツとしては、以前からクロスカントリーがある。欧米では盛んだが、日本ではロードを走るマラソンは知名度抜群だが、クロスカントリーはあまり知られていない状態であった。
昭和53年 大阪府山岳連盟創立30周年記念行事としてスタートした 二上山から紀見峠(ダイヤモンドトレールの一部)で開催された山岳マラソン(当初「ヒルランニング記録会」)がある。
近年、マラソンブームや登山ブームの波にのって、両者の要素を併せ持つ「トレイルランニング」が流行の兆しをみせている。 日本においては、様々な経緯からか、本来の英語のen:Trail runningの意味からずれたものも含めて広くトレイルランニングと表現していることが多くみられるので注意を要する。
[編集] さまざまなタイプ
- Cross country running
- 草原など舗装していないところを走る長距離陸上競技。
- Trail running
- 非舗装道といっても、ハイキング道や林道など、さほど高低差もない整備された道を快走するランニング。
- Fell running
- 山岳を舞台とするランニング。競技としては、山登り・山下りでカテゴリが分かれ、傾斜度によりさらに分かれている。
- Mountain marathon
- さらに本格的な山登りマラソン。二日に渡ることや、食糧やテントを携行するものもある。
- Adventure running
- 超長距離など冒険的な要素が強いもの。
[編集] 装備
マラソンと同様にほとんど装備を持たずに走るクロスカントリーとは異なり、トレイルランニングでは専用の小型リュックサックに必要な装備を入れて走ることが普通である。
黎明期では「ランニング登山」と称して、通常登山靴や、登山用の杖などを装備して登るような山を、Tシャツに短パン、スパッツ、ランニング・シューズといったランニングのスタイルで入山して走っていた。
しかし近年のトレイルランニングの普及によって専用の装備も開発されるようになり、トレイルランニング製品の市場も拡大しつつある。例えば、シューズでは、登山靴でもランニングシューズでもない、軽く走りやすくグリップの良いトレイルランニング用シューズを使うことが認知されてきた。また、水筒の代わりにチューブを使って給水できるハイドレーションシステム、走りをサポートするストックなども、使われるようになってきている。
[編集] 競技
トレイルランニングが競技としても実施されている。日本語では、山岳マラソンや山岳耐久レースという訳で紹介されることもある。アメリカ合衆国では、草レースはもちろんのこと賞金レースが存在するほか欧州陸上競技協会の公認レースも存在する。日本でも少数ではあるが、定期的に開催するレースが存在する。
[編集] 日本の代表的なレース
- 長谷川恒男カップ日本山岳耐久レース(都岳連) - 奥多摩の山地71.5kmのコースを制限時間24時間で競う大会。1993年に第1回大会が開催された。
- 富士登山競走(富士吉田市) - 富士吉田市役所から富士山頂までの総距離21kmを制限時間4時間30分で競う大会。
- 北丹沢12時間山岳耐久レース(実行委員会) - 神奈川県の丹沢山系北部の1500m級の総距離44.37kmのコースを制限時間12時間で競う大会。1998年に第1回大会が開催された。
- OSJおんたけウルトラトレイル100km(実行委員会) - 長野県王滝村を舞台に午前0時にスタートするという、総距離100km、制限時間20時間の歴史の浅いレース。2008年に第1回大会が開催された。
その他にも、高尾山や陣馬山28kmを数時間で走る催しや、青梅丘陵-高水山22km、北アルプスの黒部ダム-立山間、雲取山縦走38km、ニセコアンヌプリ30km、平尾台40km・17kmなど、いろいろな団体主催の競技や個人での山行きが行われている。
[編集] 日本の有力選手
[編集] 安全対策
過酷なコースで行われるため、最終的な安全の確保は競技者の自己責任に任されることとなる。心臓発作はもちろんのこと登山道から転落して死亡する例もあるため、出場者に対し、万が一の際に他者に責任を求めない旨の承諾書を求める例も存在する。
[編集] 日本における普及状況と課題
競技を通じて、一時的にせよ競技者が狭隘な登山道を多人数で占拠することとなるため、登山者やトレッキング愛好者から拒絶反応を受けることも珍しくない。例えば、国内の有力レースに成長すると期待されたOSJハコネ50Kレースは、主催者調べで登山者からのクレームはゼロでコースもほとんど荒れなかったとの見解に対し、環境省箱根自然環境事務所は「箱根の歩道(登山道)利用に関するガイドライン」を元に大会開催の自粛を要請したため、2007年に第1回開催を果たしたのみでその後は開催不可能になった[1]。競技を通じて登山道が損傷したり、周辺の植生に悪影響を及ぼすはずだと考える地元関係者も存在する。競技主催者や愛好者は、こうした懸念を取り除くための努力を続けている。
トレイルランニングの普及に尽力している競技主催者や愛好者がいる一方、毎年11月に開催されている神戸市主催の六甲全山縦走大会[2]において、大会ルールで明確に走ることを禁止しているにも関わらず、一部の心無いトレイルランナーが大会に参加し、ルールを破って走っている為に、トレイルランナー自体の印象を悪くしている。